説明

乳製品(ナチュラルチーズ等)を蒲鉾と融合させた製品及びその製造

【課題】魚肉を使って、弾力を持たせた乳製品(ナチュラルチーズ等)と組み合わせ、かつ融合させた蒲鉾を製造するために蒲鉾独自の弾力を損なわず、乳製品(ナチュラルチーズ等)が分離することなく融合させた製品の提供。
【解決手段】蒲鉾生地に糖類、澱粉等と一緒に練り合わせ、卵や乳製品(ナチュラルチーズ、バター、ヨーグルト、生クリーム等)と融合させ、成型または包餡したものを加熱することによって、クリーミーな歯ざわりを持った本品が得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は乳製品(ナチュラルチーズ等)と蒲鉾原料を用いて組み合わせた新しい食品の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
乳製品(ナチュラルチーズ等)と魚肉原料を主体とした食品としては数多くあるが、乳製品(ナチュラルチーズ等)と魚肉を融合させ、且つ食感の弾力を失わないものはない。また、乳製品(ナチュラルチーズ等)と組み合わせた魚肉製品は加熱方法に問題があり、食品全体として食味の均衡をとるのが困難であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
魚肉原料を使用し、弾力を持たせ乳製品(ナチュラルチーズ等)と組み合わせ且つ融合させた特徴を持つ商品は未だ見当たらない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、魚肉を使って乳製品(ナチュラルチーズ等)と組み合わせ且つ融合させた蒲鉾を製造するために蒲鉾独自の弾力を損なわず、乳製品(ナチュラルチーズ等)が分離することなく融合することに成功した。すなわち蒲鉾生地を作る場合、魚肉に糖類及び澱粉等と一緒に練り合わせ、ナチュラルチーズ、生クリーム、バター、ヨーグルト等の乳製品や卵等を融合させ加熱製造した場合クリーミーな歯ざわりを持った本品を成した。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0006】
魚肉と乳製品原料を適宜に加えることによって蒲鉾独自の弾力を失わずに蒲鉾と融合させた食品を可能にし、食品全体として食味の均衡がとれた。
【0007】
乳製品と魚肉の組み合わせ食品として、蒲鉾単独よりも栄養バランスのとれた優れた食品として効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明は、塩摺りした魚肉すり身(蒲鉾生地)に糖類,卵等や、ナチュラルチーズ、生クリーム,バター、ヨーグルト等の乳製品を融合させ、また、弾力も損なわず、これらを加熱した商品を可能にした。
【0009】
上記使用した乳製品は予め20℃から120℃までの間で加熱処理をし、魚肉と融合しやすくしておく。
【0010】
塩摺りした魚肉すり身(蒲鉾生地)に弾力も損なわないようにする目的で糖類,卵等や、ナチュラルチーズ、生クリーム,バター、ヨーグルト等の乳製品を適宜融合させ、充填し、また、乳製品等を包餡したりするなどをして成型したものをつくる。
【0011】
上記成型したものを加熱し冷却して蒲鉾製品を製造する。
【実施例】
【0012】
次に発明の実施例にて説明する。
【0013】
蒲鉾生地は通常の製造方法で塩摺り,調味を行い、原料(澱粉、糖類、卵、ナチュラルチーズ、生クリーム、バター、ヨーグルト等の乳製品)を加え生地に仕上げる。
【0014】
蒲鉾生地そのもの若しくは蒲鉾生地100部に対し澱粉1から10部、糖類10から50部、卵5から20部、ナチュラルチーズまたは、生クリームまたはバターまたはヨーグルト等の乳製品を1から20部を混和する。風味としてエッセンス等の香料を適量添加しても良い。これにより蒲鉾の弾力性を失わずに充填材料を得ることが可能になる。
【0015】
上記充填材料100部に対し乳製品(ナチュラルチーズ、生クリーム、バター,ヨーグルト等)1から50部を混和し、または包餡し、成型して中心温度が75℃以上になるように加熱し、10℃以下に冷却して製品とする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乳製品(ナチュラルチーズ等)を蒲鉾と融合させ加熱した食品
【請求項2】
乳製品(ナチュラルチーズ等)と蒲鉾を組み合わせ加熱しても融合している製造方法

【公開番号】特開2008−283914(P2008−283914A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−132665(P2007−132665)
【出願日】平成19年5月18日(2007.5.18)
【出願人】(391024412)株式会社阿部蒲鉾店 (2)
【Fターム(参考)】