説明

乳酸菌含有免疫賦活用組成物

【課題】IL−12産生誘導活性が高い状態で維持されるように乳酸菌死菌体を調製し、当該活性を損失することなく得られた死菌体を飲食品に添加することにより、体内においてIL−12産生を効果的に誘導できる乳酸菌含有免疫賦活用組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】ラクトバチルス(Lactobacillus)属に属する乳酸菌を培養し、培養液のpHが実質的に低下しなくなった時点で直ちに菌を死滅させて得た死菌体を飲食品に添加することにより、IL−12産生誘導活性を有する乳酸菌含有免疫賦活用組成物を製造する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IL−12産生誘導活性を有する乳酸菌含有免疫賦活用組成物の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ラクトバチルス(Lactobacillus)属に属する乳酸菌は、マクロファージを活性化させて、ナチュラルキラー細胞を活性化するサイトカインであるIL−12(インターロイキン12)の産生を促進することが知られている。ラクトバチルス属に属する乳酸菌は、実質的に副作用がなく、常用に適した免疫賦活剤であり、他の免疫賦活剤との併用も有効である(特許文献1)。
ラクトバチルス属に属する乳酸菌を免疫賦活剤として含む製品が従来提案されている。たとえば、特許文献2には、ラクトバチルス属に属する菌またはその処理物と3−O−α−D−グルコピラシル−D−グルコースを構成単位として含有する糖類とを含むIL−12産生誘導組成物が記載されている。特許文献3には、免疫賦活剤として、アスコルビン酸とラクトバチルス属に属する乳酸菌とを含有する製剤が記載されている。特許文献4には、ビタミンEとラクトバチルス属に属する乳酸菌とを含有する免疫増強組成物が記載されている。
【0003】
乳酸菌を医薬、食品などの製品に添加する場合、生菌より死菌体の方が扱いが容易であることから、これらの製品には通常死菌体が用いられる。しかし、乳酸菌を培養する工程のどの段階で死滅させるかによって、得られた死菌体のIL−12産生誘導活性にバラつきが生じるため、常に高いIL−12産生誘導活性を維持した死菌体を調製できる方法の完成が期待されている。
【特許文献1】特開平10−167972号公報
【特許文献2】特開平11−228425号公報
【特許文献3】特開2002−80364号公報
【特許文献4】特開2007−204488号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、IL−12産生誘導活性が高い状態で維持されるように乳酸菌死菌体を調製し、当該活性を損失することなく得られた死菌体を飲食品に添加することにより、体内においてIL−12産生を効果的に誘導できる乳酸菌含有免疫賦活用組成物の製造方法を提供することを主な課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、下記の乳酸菌含有免疫賦活用組成物の製造方法、及び乳酸菌含有免疫賦活用組成物を提供する。
(1) ラクトバチルス(Lactobacillus)属に属する乳酸菌の死菌体を飲食品に添加することを特徴とする、IL−12産生誘導活性を有する乳酸菌含有免疫賦活用組成物の製造方法。
(2) 乳酸菌がラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillus plantarum)に属する菌である前記(1)に記載の方法。
(3) 乳酸菌がラクトバチルス・プランタラムL−137株(Lactobacillus plantarum L-137)である前記(2)に記載の方法。
(4) 死菌体が、ラクトバチルス(Lactobacillus)属に属する乳酸菌を培養し、培養液のpHが実質的に低下しなくなった時点で直ちに菌を死滅させることにより得られるものである前記(1)〜(3)のいずれかに記載の方法。
(5) 菌の死滅を加熱により行う前記(4)に記載の方法。
【0006】
(6) 飲食品が飲料である前記(1)〜(5)のいずれかに記載の方法。
(7) 飲料が、エネルギードリンク、スポーツドリンク、アイソトニックドリンク、機能性ウォーター、ボトルドウォーター、フレーバーウォーター、フレーバードリンク、ミルク非添加食事代替飲料、フレーバーミルク、ミルク飲料、ミルク添加食事代替飲料、豆乳、果実ジュース、ネクター、果汁入り飲料、野菜ジュース、牛乳、コーヒー飲料、紅茶飲料、緑茶飲料、ウーロン茶飲料、及びブレンド茶系飲料からなる群より選ばれるものである前記(6)記載の方法。
(8) 飲食品が発酵食品である前記(1)〜(5)のいずれかに記載の方法。
(9) 発酵食品がヨーグルト、発酵乳、及び飲むヨーグルトからなる群より選ばれるものである前記(8)記載の製造方法。
(10) 飲食品が半固形食品である前記(1)〜(5)のいずれかに記載の方法。
(11) 半固形食品が豆腐、濃厚流動食、ゼリー飲料、ゼリー、ムース、及びプリンからなる群より選ばれるものである前記(10)に記載の方法。
【0007】
(12) 飲食品が固形食品である前記(1)〜(5)のいずれかに記載の方法。
(13) 固形食品がインスタント朝食用シリアル、シリアルバー、エネルギーバー、栄養バー、大豆バー、チョコレート、低脂肪スプレッド、及び豆腐ハンバーグステーキからなる群より選ばれるものである前記(12)に記載の方法。
(14) 飲食品が粉末食品である前記(1)〜(5)のいずれかに記載の方法。
(15) 粉末食品が粉末飲料、粉末エネルギードリンク、粉末スポーツドリンク、粉末アイソトニックドリンク、粉末機能性ウォーター、粉末ボトルドウォーター、粉末フレーバーウォーター、粉末フレーバードリンク、粉末ココア、粉末麦芽飲料、粉末スープ、卓上人工甘味料、クリーミングパウダー、乳児用調製粉乳、ピザ粉、たこ焼き粉、お好み焼き粉、ホットケーキミックス、スキムミルク、粉末紅茶、粉末緑茶、粉末梅茶、粉末昆布茶、粉末ジュース、及びインスタントコーヒーからなる群より選ばれるものである前記(14)に記載の方法。
(16) 前記(1)〜(15)のいずれかに記載の方法により得られるIL−12産生誘導活性を有する乳酸菌含有免疫賦活用組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明の方法により、IL−12産生誘導活性が高い状態で維持された乳酸菌死菌体を調製し、当該活性を損失することなく得られた死菌体を飲食品に添加した乳酸菌含有免疫賦活用組成物の製造方法を提供することができる。上記乳酸菌含有免疫賦活用組成物を日常的に摂取することにより、体内におけるIL−12産生誘導が向上し、免疫力が増強され、丈夫なカラダづくりが実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。
(I)乳酸菌含有免疫賦活用組成物の製造方法
本発明の乳酸菌含有免疫賦活用組成物の製造方法は、ラクトバチルス属に属する乳酸菌の死菌体を飲食品に添加することを含む方法である。
【0010】
〔乳酸菌〕
ラクトバチルス属に属する乳酸菌としては、ラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス・ブレビス(Lactobacillus brevis)、ラクトバチルス・ブフネリ(Lactobacillus buchneri)、ラクトバチルス・カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバチルス・デルブリュッキイ(Lactobacillus delbrueckii)、ラクトバチルス・ファーメンタム(Lactobacillus fermentum)、ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)、ラクトバチルス・ケフィア(Lactobacillus kefir)、ラクトバチルス・パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)、ラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス・ラムノーサス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)などが挙げられる。これらはいずれも公知の乳酸菌であり、公知の細胞供給施設(例えばATCC(American Type Culture Collection))より入手可能である。中でも、IL−12産生誘導活性の点で、ラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillus plantarum)がより好ましく、ラクトバチルス・プランタラムL−137株(Lactobacillus plantarum L-137)(FERM BP−08607;独立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託センター)がさらにより好ましい。
また、本発明においては、1種類の乳酸菌を単独で用いてもよいし、複数種類の乳酸菌を任意に組み合わせてもよい。
【0011】
上記乳酸菌は、例えば天然培地、合成培地、半合成培地などの培地を用いて培養することにより増殖させることができる。培地としては、窒素源および炭素源を含有するものが用いられる。窒素源としてはたとえば、肉エキス、ペプトン、グルテン、カゼイン、酵母エキス、アミノ酸等であり、炭素源としては、たとえば、グルコース、マルトース、キシロース、フラクトース、イノシトール、水アメ、麹汁、澱粉、バカス、フスマ、糖蜜、グリセリンなどが用いられる。このほか、無機質として、たとえば硫酸アンモニウム、リン酸カリウム、塩化マグネシウム、食塩、鉄、マンガン、モリブデン更に各種ビタミン類その他を添加することができる。培養温度は約25〜40℃、好ましくは約27〜35℃であり、培養時間は12〜48時間程度であり、通気振盪してもよい。
【0012】
〔死菌体〕
培養した乳酸菌は、培養物中で死滅させてもよいし、培養物から遠心分離などにより分離した後に死滅させてもよい。死滅方法としては、例えば加熱、紫外線の照射、ホルマリン処理などが挙げられる。中でも、IL−12産生誘導活性が高い状態で維持されるという理由で、加熱により死滅させる方法が好ましい。乳酸菌を死滅させる場合の加熱温度としては、約65〜100℃が好ましく、約70〜90℃がより好ましく、約75〜85℃がさらにより好ましい。また、乳酸菌を死滅させる場合の加熱時間としては、約5〜90分が好ましく、約10〜60分がより好ましく、約15〜30分がさらにより好ましい。上記範囲であれば、乳酸菌を死滅させることができ、かつ死菌体におけるIL−12産生誘導活性の低下が抑制できる。
乳酸菌の死菌体は、ペースト状態あるいは乾燥させた粉末状態で使用することができる。取り扱いの簡便さから、粉末状態で使用することが好ましい。分離した死菌体を、さらに摩砕、破砕、酵素分解、抽出処理すると、IL−12産生誘導活性が低下するので、このような操作は行わない。
【0013】
〔培養液のpH〕
本発明の乳酸菌含有免疫賦活用組成物の製造方法において、ラクトバチルス(Lactobacillus)属に属する乳酸菌を培養し、培養液のpHが実質的に低下しなくなった時点で菌を死滅させることにより得られた死菌体を用いることが好ましい。このようにして得られた死菌体は、高いIL−12産生誘導活性を維持しているからである。
「培養液のpHが実質的に低下しなくなった時点」とは、一定間隔毎に測定される培養液のpHの低下率が鈍化した時点であって、その後培養を継続してもpHが実質的に変化しない時点をいう。例えば、pHの低下が3時間当たり0.1未満になった時点を基準とすることができるが、これに限定されない。用いる乳酸菌、培地、培養条件等に応じて、予備試験を行い決定することが好ましい。具体例を挙げれば、ラクトバチルス・プランタラムL−137株をGYPの改変培地200mlを用いて32℃で培養する場合、培養約18時間後に培養液のpHが実質的に低下しなくなる(実施例参照)。
また、「直ちに」とは、培養液のpHが実質的に低下しなくなった時点から約30分以内に加熱を開始するなどにより、乳酸菌を死滅させることを意味し、乳酸菌の増殖を止めた状態(例えば低温)で保存した後に死滅させた場合は含まれない。
【0014】
〔飲食品への添加〕
飲食品への死菌体の添加は、飲食品の製造時にその他の原料とともに混合してもよいし、飲食品製造の最後に添加してもよい。
飲食品とは、経口的に摂取されるものを意味し、飲料、発酵食品、半固形食品、固形食品、粉末食品などが挙げられる。
飲料としては、エネルギードリンク、スポーツドリンク、アイソトニックドリンク、機能性ウォーター、ボトルドウォーター、フレーバーウォーター、フレーバードリンク、ミルク非添加食事代替飲料、フレーバーミルク、ミルク飲料、ミルク添加食事代替飲料、豆乳、果実ジュース、ネクター、果汁入り飲料、野菜ジュース、牛乳、コーヒー飲料、紅茶飲料、緑茶飲料、ウーロン茶飲料、ブレンド茶系飲料などが挙げられる。
発酵食品としては、ヨーグルト、発酵乳、飲むヨーグルトなどが挙げられる。
半固形食品としては、豆腐、濃厚流動食、ゼリー飲料、ゼリー、ムース、プリンなどが挙げられる。
固形食品としては、インスタント朝食用シリアル、シリアルバー、エネルギーバー、栄養バー、大豆バー、チョコレート、低脂肪スプレッド、豆腐ハンバーグステーキなどが挙げられる。
粉末食品としては、粉末飲料、粉末エネルギードリンク、粉末スポーツドリンク、粉末アイソトニックドリンク、粉末機能性ウォーター、粉末ボトルドウォーター、粉末フレーバーウォーター、粉末フレーバードリンク、粉末ココア、粉末麦芽飲料、粉末スープ、卓上人工甘味料、クリーミングパウダー、乳児用調製粉乳、ピザ粉、たこ焼き粉、お好み焼き粉、ホットケーキミックス、スキムミルク、粉末紅茶、粉末緑茶、粉末梅茶、粉末昆布茶、粉末ジュース、インスタントコーヒーなどが挙げられる。
【0015】
〔死菌体の添加量〕
飲食品への死菌体の添加量は、吸収率を考慮して、成人(体重60kg)1人当たりの1日量が、乾燥死菌体として、好ましくは約0.5〜200mg、より好ましくは約1〜100mg、さらにより好ましくは約2〜50mg摂取されるように設定するのが望ましい。
【0016】
(II)乳酸菌含有免疫賦活用組成物
本発明の乳酸菌含有免疫賦活用組成物とは、上記方法により得られるIL−12産生誘導活性を有する乳酸菌含有免疫賦活用組成物である。
本発明の乳酸菌含有免疫賦活用組成物を哺乳動物及び鳥に投与することにより、哺乳動物及び鳥の体内でIL−12産生を誘導することができる。本発明の乳酸菌含有免疫賦活用組成物を投与された哺乳動物及び鳥は、免疫系が賦活化され丈夫なカラダづくりが実現できる。哺乳動物はヒトでもよいし、マウス、ラット、ヤギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ウマ、イヌ、ネコなどの哺乳動物でもよい。鳥はニワトリでもよいし、ハト、スズメ、カモ、ダチョウ、ウズラ、シチメンチョウ、ガチョウなどの鳥でもよい。投与経路は限定されないが、通常経口的に投与される。
【実施例】
【0017】
以下、本発明を、実施例を挙げてより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0018】
試験例1:各種乳酸菌によるIL−12産生誘導活性の比較
乳酸菌培養培地であるGYPの改変培地200mlにビフィドバクテリウム・ロンガム、ビフィドバクテリウム・ビフィダム、ラクトバチルス・カゼイ、ラクトバチルス・デルブリュッキイ、ラクトバチルス・アシドフィルス、ラクトバチルス・プランタラムJCM1149、ラクトバチルス・プランタラムL−137をそれぞれスターターとして1重量%接種し、32℃で24時間培養を行った。培養後、80℃で20分間殺菌し、3000rpmで20分間遠心分離した。そして、上清を除き、菌体を集めた。さらに、集めた菌体ペーストを生理食塩水に良く分散し、3000rpmで20分間遠心分離したのち、上清を除き、菌体を集めた。これを3回繰り返したのち、蒸留水に分散し、凍結乾燥し、それぞれの乾燥死菌体を得た。
【0019】
このようにして調製した乾燥死菌体を用いて、各種乳酸菌乾燥死菌体のマウス脾臓細胞IL−12産生誘導活性を検証した。マウス(BALB/c、雌、12週齡)から脾臓を摘出し、RPMI1640培地中で押し潰し、♯200メッシュに通し脾臓細胞浮遊液を得た。脾臓細胞浮遊液の細胞数を自動血球計測装置で測定した後、細胞数を5×106/mlの濃度にRPMI1640培地で調製し、96穴組織培養プレートに1穴あたり100μLを播種した。これに各種乳酸菌乾燥死菌体を0.2μg/mlの濃度でRPMI1640培地に分散させた液またはRPMI1640培地を、それぞれ1穴あたり100μL加え、37℃の5%炭酸ガス培養器内で24時間および4日間培養した。培養後の培養上清のIL−12濃度をELISA法で測定した。
【0020】
結果を表1に示す。 表から明らかなごとく、ラクトバチルス属に属する乳酸菌にIL−12産生誘導活性が認められた。その中でもラクトバチルス・プランタラムの活性が強く、特にラクトバチルス・プランタラムL−137が強力な活性を示した。
【0021】
【表1】

【0022】
試験例2:pHによるIL−12産生誘導活性の低下
予備試験
乳酸菌培養培地であるGYPの改変培地200mlにラクトバチルス・プランタラムL−137をスターターとして1重量%接種し、32℃で24時間培養を行い、3、6、9、12、15、18、24時間目に培地pHを測定した。
結果を表2に示す。表2から明らかなごとく、培養18時間を経過すると培養液のpHが実質的に低下しなくなった。
【0023】
【表2】

【0024】
本試験
乳酸菌培養培地であるGYPの改変培地200mlにラクトバチルス・プランタラムL−137をスターターとして4重量%接種し、32℃で15、18、21、24時間培養を行い、各培養液のpHを測定した後、80℃で20分間殺菌し、3000rpmで20分間遠心分離した。そして、上清を除き、菌体を集めた。さらに、集めた菌体ペーストを生理食塩水に良く分散し、3000rpmで20分間遠心分離したのち、上清を除き、菌体を集めた。これを3回繰り返したのち、蒸留水に分散し、凍結乾燥し、それぞれの乾燥死菌体を得た。
【0025】
このようにして調製した乾燥死菌体を用いて、乳酸菌乾燥死菌体を調製するときの培養条件がマウス脾臓細胞IL−12産生誘導活性に及ぼす影響を検証した。マウス(BALB/c、雌、29週齡)から脾臓を摘出し、RPMI1640培地中で押し潰し、♯200メッシュに通し脾臓細胞浮遊液を得た。脾臓細胞浮遊液の細胞数を自動血球計測装置で測定した後、細胞数を5×106/mlの濃度にRPMI1640培地で調製し、96穴組織培養プレートに1穴あたり100μLを播種した。これに培養時間が異なるラクトバチルス・プランタラムL−137乾燥死菌体を1μg/mlの濃度でRPMI1640培地に分散させた液またはRPMI1640培地を、それぞれ1穴あたり100μL加え、37℃の5%炭酸ガス培養器内で23時間培養した。培養後の培養上清のIL−12濃度をELISA法で測定した。
【0026】
結果を表3に示す。表3から明らかなごとく、培養18時間以降は、培養を継続すると、ラクトバチルス・プランタラムL−137乾燥死菌体のIL−12産生誘導活性が低下し、pH4.0での培養停止に比べてpH3.8での培養停止により得られた乾燥死菌体のIL−12産生誘導活性は26%低下した。したがって、乳酸菌加熱死菌体を調製するときの培養は、培養液のpHが実質的に低下しなくなった段階で停止することが必要であることが明らかとなった。
【0027】
【表3】

【0028】
試験例3:乳酸菌培養後の放置によるIL−12産生誘導活性の低下
乳酸菌培養培地であるGYPの改変培地にラクトバチルス・プランタラムL−137をスターターとして1重量%接種し、32℃で18時間培養を行い、直ちに80℃で20分間殺菌し、3000rpmで20分間遠心分離した。そして、上清を除き、菌体を集めた。さらに、集めた菌体ペーストを生理食塩水に良く分散し、3000rpmで20分間遠心分離したのち、上清を除き、菌体を集めた。これを3回繰り返したのち、蒸留水に分散し、凍結乾燥し、ラクトバチルス・プランタラムL−137乾燥死菌体を得た。
【0029】
同様に乳酸菌培養培地であるGYPの改変培地にラクトバチルス・プランタラムL−137をスターターとして1重量%接種し、32℃で18時間培養を行い、18℃で7時間30分放置し、80℃で20分間殺菌し、3000rpmで20分間遠心分離した。そして、上清を除き、菌体を集めた。さらに、集めた菌体ペーストを生理食塩水に良く分散し、3000rpmで20分間遠心分離したのち、上清を除き、菌体を集めた。これを3回繰り返したのち、蒸留水に分散し、凍結乾燥し、ラクトバチルス・プランタラムL−137培養後放置加熱乾燥死菌体を得た。
【0030】
このようにして調製した乾燥死菌体を用いて、乳酸菌乾燥死菌体を調製するときの加熱処理条件がマウス脾臓細胞IL−12産生誘導活性に及ぼす影響を検証した。マウス(BALB/c、雌、12週齡)から脾臓を摘出し、RPMI1640培地中で押し潰し、♯200メッシュに通し脾臓細胞浮遊液を得た。脾臓細胞浮遊液の細胞数を自動血球計測装置で測定した後、細胞数を5×106/mlの濃度にRPMI1640培地で調製し、96穴組織培養プレートに1穴あたり100μLを播種した。これに培養時間が異なるラクトバチルス・プランタラムL−137乾燥死菌体を1μg/mlの濃度でRPMI1640培地に分散させた液またはRPMI1640培地を、それぞれ1穴あたり100μL加え、37℃の5%炭酸ガス培養器内で24時間培養した。培養後の培養上清のIL−12濃度をELISA法で測定した。
【0031】
結果を表4に示す。表4から明らかなごとく、培養後に培養液を低温で放置し加熱処理すると、得られた乾燥死菌体のIL−12産生誘導活性が低下した。培養直後の加熱処理に比べて培養後放置後の加熱処理で得られた乾燥死菌体のIL−12産生誘導活性は37%低下した。したがって、乳酸菌加熱死菌体を調製するときの加熱処理は、培養停止直後に行うことが必要であることが明らかとなった。また、乳酸菌を生菌の状態で製品化する場合、製造工程や保存期間中に本試験で認められたIL−12産生誘導活性の低下が起こると推測されるので、乳酸菌含有免疫賦活用組成物を提供する場合、死菌体の状態で配合するのが望ましいことが示された。
【0032】
【表4】

【0033】
試験例4:IL−12産生誘導活性の耐熱性試験
乳酸菌培養培地であるGYPの改変培地にラクトバチルス・プランタラムL−137をスターターとして1重量%接種し、32℃で18時間培養を行い、直ちに80℃で20分間殺菌し、3000rpmで20分間遠心分離した。そして、上清を除き、菌体を集めた。さらに、集めた菌体ペーストを生理食塩水に良く分散し、3000rpmで20分間遠心分離したのち、上清を除き、菌体を集めた。これを3回繰り返したのち、蒸留水に分散し、凍結乾燥し、ラクトバチルス・プランタラムL−137乾燥死菌体を得た。
【0034】
このようにして調製した乳酸菌乾燥死菌体を40重量%の濃度で蒸留水に分散させ、高圧蒸気滅菌器を用いて、121℃で10、20、40分間処理した。同様に、蒸留水に40重量%の濃度で分散させた乳酸菌乾燥死菌体を、100℃で10、20、40分間処理した。
【0035】
水に分散させて加熱処理した乳酸菌死菌体を用いて、乳酸菌乾燥死菌体のマウス腹腔細胞IL−12産生誘導活性の熱安定性を検証した。マウス(C57BL/6、雌、16週齡)から腹腔細胞を調製し、細胞数を自動血球計測装置で測定した後、細胞数を1.0×106/mlの濃度にRPMI1640培地で調製し、96穴組織培養プレートに1穴あたり100μLを播種した。加熱処理を施したラクトバチルス・プランタラムL−137を乾燥死菌体に換算して0.2μg/mlの濃度でRPMI1640培地に分散させた液またはRPMI1640培地を、それぞれ1穴あたり100μL加え、37℃の5%炭酸ガス培養器内で24時間培養した。培養後の培養上清のIL−12濃度をELISA法で測定した。
【0036】
結果を表5に示す。表5から明らかなごとく、ラクトバチルス・プランタラムL−137乾燥死菌体のIL−12産生誘導活性は、水溶液中での121℃の加熱処理により著しく低下した。しかしながら、水溶液中での100℃の加熱処理では、その活性はほとんど低下しなかった。したがって、ラクトバチルス・プランタラムL−137乾燥死菌体は、レトルト食品のような約110〜130℃、約30〜60分間の高圧蒸気滅菌工程を経る製品へ添加しても免疫賦活効果は期待できないことが示された。一方で、通常の飲料を製造するときの加熱殺菌条件、例えば牛乳の場合の63℃で30分間、75℃で15秒間、120℃で3秒間、あるいはpH4以上の清涼飲料水の場合の85℃で30分間では、IL−12産生誘導活性は保持されるので、乳酸菌含有免疫賦活用組成物を提供する場合、飲料への配合は適していることが示された。
【0037】
【表5】

【0038】
〔実施例〕
乳酸菌培養培地であるGYPの改変培地にラクトバチルス・プランタラムL−137をスターターとして4重量%接種し、32℃で24時間培養を行った後、80℃達温により殺菌した。その後、精密濾過膜を用いて加熱死菌体を水洗した後、洗浄液に加熱死菌体の4倍量のデキストリンを添加し、噴霧乾燥によりラクトバチルス・プランタラムL−137死菌体粉末を得た。得られた死菌体粉末は、ラクトバチルス・プランタラムL−137死菌体を20重量パーセント含有している。当該粉末を用いて以下の食品を調製した。
【0039】
(1)アイソトニックドリンク
表6に示す各成分を測りとり、指定量の水を加え、十分に溶解および分散させた後、98℃で30秒間殺菌し、死菌体粉末含有アイソトニックドリンク原液および対照アイソトニックドリンク原液を得た。調製後直ちに、100ml透明瓶に各原液100mlを注入し、ポリプロピレンキャップで密栓し、死菌体粉末含有アイソトニックドリンクおよび対照アイソトニックドリンクを調製した。このようにして調製した各アイソトニックドリンクを4℃および40℃で2週間保存し、配合した死菌体粉末のIL−12産生誘導活性を調べた。
【0040】
【表6】

【0041】
マウス(BALB/c、雌、7週齡)から脾臓を摘出し、RPMI1640培地中で押し潰し、♯200メッシュに通し脾臓細胞浮遊液を得た。脾臓細胞浮遊液の細胞数を自動血球計測装置で測定した後、細胞数を5×106/mlの濃度にRPMI1640培地で調製し、96穴組織培養プレートに1穴あたり100μLを播種した。
これに、4℃で2週間保存した死菌体粉末含有アイソトニックドリンクをRPMI1640培地で1000倍に希釈した液(ラクトバチルス・プランタラムL−137死菌体粉末として500ng/ml)、40℃で2週間保存した死菌体粉末含有アイソトニックドリンクをRPMI1640培地で1000倍に希釈した液、4℃で2週間保存した対照アイソトニックドリンクをRPMI1640培地で1000倍に希釈した液、ラクトバチルス・プランタラムL−137死菌体粉末を500ng/mlの濃度でRPMI1640培地に分散させた液、またはRPMI1640培地を、それぞれ1穴あたり100μL加え、37℃の5%炭酸ガス培養器内で24時間培養した。培養後の培養上清のIL−12濃度をELISA法で測定した。
【0042】
結果を表7に示す。表7から明らかなごとく、アイソトニックドリンク調製後もラクトバチルス・プランタラムL−137死菌体粉末のIL−12産生誘導活性は維持されており、40℃で品質低下が加速される保存条件下においても、IL−12産生誘導活性の低下は軽度だった。このことから、ラクトバチルス・プランタラムL−137死菌体粉末は、通常の殺菌条件で製造され常温流通されるアイソトニックドリンクに、その活性を損なうことなく配合できることが示された。
【0043】
【表7】

【0044】
(2)果汁入り飲料
表8に示す各成分を測りとり、指定量の水を加え、十分に溶解および分散させた後、98℃で30秒間殺菌し、死菌体粉末含有果汁入り飲料原液および対照果汁入り飲料原液を得た。調製後直ちに、100ml透明瓶に各原液100mlを注入し、ポリプロピレンキャップで密栓し、死菌体粉末含有果汁入り飲料および対照果汁入り飲料を調製した。このようにして調製した各果汁入り飲料を4℃および40℃で2週間保存し、配合した死菌体粉末のIL−12産生誘導活性を調べた。
【0045】
【表8】

【0046】
マウス(BALB/c、雌、7週齡)から脾臓を摘出し、RPMI1640培地中で押し潰し、♯200メッシュに通し脾臓細胞浮遊液を得た。脾臓細胞浮遊液の細胞数を自動血球計測装置で測定した後、細胞数を5×106/mlの濃度にRPMI1640培地で調製し、96穴組織培養プレートに1穴あたり100μLを播種した。
これに、4℃で2週間保存した死菌体粉末含有果汁入り飲料をRPMI1640培地で1000倍に希釈した液(ラクトバチルス・プランタラムL−137死菌体粉末として500ng/ml)、40℃で2週間保存した死菌体粉末含有果汁入り飲料をRPMI1640培地で1000倍に希釈した液、4℃で2週間保存した対照果汁入り飲料をRPMI1640培地で1000倍に希釈した液、ラクトバチルス・プランタラムL−137死菌体粉末を500ng/mlの濃度でRPMI1640培地に分散させた液、またはRPMI1640培地を、それぞれ1穴あたり100μL加え、37℃の5%炭酸ガス培養器内で24時間培養した。培養後の培養上清のIL−12濃度をELISA法で測定した。
【0047】
結果を表9に示す。表9から明らかなごとく、調製後4℃で保存した果汁入り飲料においてラクトバチルス・プランタラムL−137死菌体粉末のIL−12産生誘導活性は維持されていた。一方、40℃で品質低下が加速される保存条件下においては、IL−12産生誘導活性の低下が大きかった。このことから、ラクトバチルス・プランタラムL−137死菌体粉末は、通常の殺菌条件で製造されチルド流通される果汁入り飲料に、その活性を損なうことなく配合できることが示された。
【0048】
【表9】

【0049】
(3)豆腐
表10に示す量の大豆加工品および死菌体粉末を指定量の水に入れて十分分散させた後、弱火で4分間沸騰させた。加熱を止め、凝固剤を添加して10秒間強くかき混ぜ、直ちに、口栓付きアルミ蒸着袋に100mlを注入して密栓し、75℃で5分間殺菌した後放冷して、死菌体粉末含有豆腐および対照豆腐を調製した。このようにして調製した各豆腐のIL−12産生誘導活性を調べた。
【0050】
【表10】

【0051】
マウス(BALB/c、雌、20週齡)から脾臓を摘出し、RPMI1640培地中で押し潰し、♯200メッシュに通し脾臓細胞浮遊液を得た。脾臓細胞浮遊液の細胞数を自動血球計測装置で測定した後、細胞数を5×106/mlの濃度にRPMI1640培地で調製し、96穴組織培養プレートに1穴あたり100μLを播種した。
これに、死菌体粉末含有豆腐をRPMI1640培地で十分に分散させて1000倍に希釈した液(ラクトバチルス・プランタラムL−137死菌体粉末として500ng/ml)を100μL、対照豆腐をRPMI1640培地で十分に分散させて1000倍に希釈した液を100μL、対照豆腐をRPMI1640培地で十分に分散させて500倍に希釈した液を50μLとラクトバチルス・プランタラムL−137死菌体粉末を1000ng/mLの濃度でRPMI1640培地に分散させた液を50μLとの混合液を100μL、またはRPMI1640培地を100μL、それぞれを1穴あたりに加え、37℃の5%炭酸ガス培養器内で24時間培養した。培養後の培養上清のIL−12濃度をELISA法で測定した。
【0052】
結果を表11に示す。表11から明らかなごとく、死菌体粉末を豆腐調製時に添加したときと、測定直前に添加したときのIL−12産生誘導活性に大差なかった。このことから、ラクトバチルス・プランタラムL−137死菌体粉末は、通常の工程で製造される豆腐に、その活性を損なうことなく配合できることが示された。
【表11】

【0053】
(4)チョコレート
表12に示す量のチョコレートを粉砕し、指定量の死菌体粉末およびデキストリンを加え分散させ、30℃で10分間混練した。チョコレート型に入れ放冷し、死菌体粉末含有チョコレートおよび対照チョコレートを調製した。このようにして調製した各チョコレートのIL−12産生誘導活性を調べた。
【0054】
【表12】

【0055】
マウス(BALB/c、雌、7週齡)から脾臓を摘出し、RPMI1640培地中で押し潰し、♯200メッシュに通し脾臓細胞浮遊液を得た。脾臓細胞浮遊液の細胞数を自動血球計測装置で測定した後、細胞数を5×106/mlの濃度にRPMI1640培地で調製し、96穴組織培養プレートに1穴あたり100μLを播種した。
これに、死菌体粉末含有チョコレートを融かし、RPMI1640培地で十分に分散させて2000倍に希釈した液(ラクトバチルス・プランタラムL−137死菌体粉末として500ng/ml)を100μL、対照チョコレートをRPMI1640培地で十分に分散させて2000倍に希釈した液を100μL、対照チョコレートを融かし、RPMI1640培地で十分に分散させて1000倍に希釈した液を50μLとラクトバチルス・プランタラムL−137死菌体粉末を1000ng/mlの濃度でRPMI1640培地に分散させた液を50μLとの混合液を100μL、またはRPMI1640培地を100μL、それぞれを1穴あたりに加え、37℃の5%炭酸ガス培養器内で24時間培養した。培養後の培養上清のIL−12濃度をELISA法で測定した。
【0056】
結果を表13に示す。表13から明らかなごとく、死菌体粉末をチョコレート調製時に添加したときと、測定直前に添加したときのIL−12産生誘導活性に差はなかった。このことから、ラクトバチルス・プランタラムL−137死菌体粉末は、通常の工程で製造されるチョコレートに、その活性を損なうことなく配合できることが示された。
【0057】
【表13】

【0058】
以上のように、ラクトバチルス・プランタラムL−137死菌体粉末を添加したアイソトニックドリンク、果汁入り飲料、豆腐およびチョコレートは、いずれも死菌体粉末を添加しない対照と比較して、高いIL−12産生誘導活性を有することが示された。実施例では、比較的品質の維持が困難な高含水食品及び高脂肪食品を調製及び/又は保存したときにラクトバチルス・プランタラムL−137死菌体粉末のIL−12産生誘導活性が維持されることを示しており、そうすれば、比較的品質の維持が容易な乾燥食品を調製及び保存するときのラクトバチルス・プランタラムL−137死菌体粉末のIL−12産生誘導活性は当然維持されることは自明である。すなわち、ラクトバチルス属に属する乳酸菌を飲料、発酵食品、半固形食品、固形食品、粉末食品に添加すると、体内においてIL−12産生を効果的に誘導できる。したがって、このような飲食品を日常的に摂取することで、丈夫なカラダづくりが実現できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラクトバチルス(Lactobacillus)属に属する乳酸菌の死菌体を飲食品に添加することを特徴とする、IL−12産生誘導活性を有する乳酸菌含有免疫賦活用組成物の製造方法。
【請求項2】
乳酸菌がラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillus plantarum)に属する菌である請求項1に記載の方法。
【請求項3】
乳酸菌がラクトバチルス・プランタラムL−137株(Lactobacillus plantarum L-137)である請求項2に記載の方法。
【請求項4】
死菌体が、ラクトバチルス(Lactobacillus)属に属する乳酸菌を培養し、培養液のpHが実質的に低下しなくなった時点で直ちに菌を死滅させることにより得られるものである請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
菌の死滅を加熱により行う請求項4に記載の方法。
【請求項6】
飲食品が飲料である請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
飲料が、エネルギードリンク、スポーツドリンク、アイソトニックドリンク、機能性ウォーター、ボトルドウォーター、フレーバーウォーター、フレーバードリンク、ミルク非添加食事代替飲料、フレーバーミルク、ミルク飲料、ミルク添加食事代替飲料、豆乳、果実ジュース、ネクター、果汁入り飲料、野菜ジュース、牛乳、コーヒー飲料、紅茶飲料、緑茶飲料、ウーロン茶飲料、及びブレンド茶系飲料からなる群より選ばれるものである請求項6記載の方法。
【請求項8】
飲食品が発酵食品である請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
発酵食品がヨーグルト、発酵乳、及び飲むヨーグルトからなる群より選ばれるものである請求項8記載の製造方法。
【請求項10】
飲食品が半固形食品である請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
半固形食品が豆腐、濃厚流動食、ゼリー飲料、ゼリー、ムース、及びプリンからなる群より選ばれるものである請求項10に記載の方法。
【請求項12】
飲食品が固形食品である請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
固形食品がインスタント朝食用シリアル、シリアルバー、エネルギーバー、栄養バー、大豆バー、チョコレート、低脂肪スプレッド、及び豆腐ハンバーグステーキからなる群より選ばれるものである請求項12に記載の方法。
【請求項14】
飲食品が粉末食品である請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
粉末食品が粉末飲料、粉末エネルギードリンク、粉末スポーツドリンク、粉末アイソトニックドリンク、粉末機能性ウォーター、粉末ボトルドウォーター、粉末フレーバーウォーター、粉末フレーバードリンク、粉末ココア、粉末麦芽飲料、粉末スープ、卓上人工甘味料、クリーミングパウダー、乳児用調製粉乳、ピザ粉、たこ焼き粉、お好み焼き粉、ホットケーキミックス、スキムミルク、粉末紅茶、粉末緑茶、粉末梅茶、粉末昆布茶、粉末ジュース、及びインスタントコーヒーからなる群より選ばれるものである請求項14に記載の方法。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれかに記載の方法により得られるIL−12産生誘導活性を有する乳酸菌含有免疫賦活用組成物。

【公開番号】特開2010−95465(P2010−95465A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−267037(P2008−267037)
【出願日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【出願人】(306019030)ハウスウェルネスフーズ株式会社 (9)
【Fターム(参考)】