説明

乾癬を治療するための安定化組成物

本発明の貯蔵安定軟膏はビタミンD化合物、コルチコステロイドおよびN,N−ジ(C−C)アルキルアミノ置換、(C−C18)アルキル(C−C18)カルボン酸エステル、(C−C)−アルキル(C−C22)カルボン酸エステルをワセリン軟膏基剤中に含み、任意に、鉱油および/またはトコフェロールを含有する。好ましくは、ビタミンD化合物はカルシポトリエンであり、コルチコステロイドはクロベタゾールプロピオネートおよびベタメタゾンジプロピオネートからなる群より選択され、並びにN,N−ジ(C−C)アルキルアミノ置換、(C−C18)アルキル(C−C18)カルボン酸エステルにはドデシル2−(N,N−ジメチルアミノ)−プロピオネート(DDAIP)が含まれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、乾癬の治療に有用なビタミンD化合物およびコルチコステロイドを含有する、室温安定な非水性軟膏組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
乾癬は皮膚および関節を冒す非伝染性疾患である。この疾患には、乾癬プラークと呼ばれる、炎症および過剰皮膚産生の領域である皮膚上の落屑性赤斑(red scaly patches)が付随する。国立衛生研究所によると、750万人ものアメリカ人が乾癬を有している。乾癬を患う人々の約10パーセントから30パーセントが、関節痛、凝りおよび腫れを生じる、乾癬性関節炎として知られる関節疾患も発症するものと見積もられている。
【0003】
乾癬は重篤性が著しく変化し得る慢性再発性状態である。幾らかの罹患者は乾癬プラークの小さい局在化斑点を示し、その一方で他の者は身体のほぼすべての領域にわたるプラーク過剰を有する。指の爪および足指の爪がしばしば冒される。
【0004】
乾癬の原因は知られてはいないが、遺伝的構成要素があり得る。ストレス、過剰アルコール消費および喫煙がこの状態を悪化させることが知られている。明瞭な身体的徴候に加えて、乾癬を患う個人はうつおよび自尊心の喪失を患うこともあり得る。
【0005】
乾癬の治療に利用されている多くの局所医薬が存在する。例えば、ビタミンD−3(カルシポトリエン)、コールタール、コルチコステロイド(例えば、クロベタゾール、フルオシノロンおよびベタメタゾン)、樹皮抽出物(例えば、アントラリン)およびレチノイド(例えば、タザロテン)。ビタミンD化合物およびコルチコステロイドの両者を含む、乾癬を治療するための組成物も記述されている(例えば、米国特許番号6,753,013を参照)。ビタミンD化合物およびコルチコステロイドの組み合わせは不安定であり得るが、これはコルチコステロイドが酸性条件を好む傾向にあり、それに対してビタミンD化合物はアルカリ条件においてより安定であるためである。TACLONEX(登録商標)局所軟膏はカルシポトリエンおよびベタメタゾンジプロピオネートの両者を含む組み合わせ製品であり、ポリオキシアルキレンエーテル型溶媒によって安定化される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第6,753,013号明細書
【発明の概要】
【0007】
(発明の要旨)
本発明の貯蔵安定軟膏はビタミンD化合物、コルチコステロイドおよびN,N−ジ(C−C)アルキルアミノ置換、(C−C18)アルキル(C−C18)カルボン酸エステル (C−C)−アルキル(C−C22)カルボン酸エステルをワセリン担体中に含み、および、任意に、鉱油、トコフェロールまたはこの両者を含有する。好ましくは、ビタミンD化合物にはカルシポトリエンが含まれる。コルチコステロイドは、好ましくは、クロベタゾールの医薬的に許容し得る塩またはベタメタゾンの医薬的に許容し得る塩である。好ましいN,N−ジ(C−C)アルキルアミノ置換、(C−C18)アルキル(C−C18)カルボン酸エステルはドデシル2−(N,N−ジメチルアミノ)−プロピオネート(DDAIP)である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の組成物は、市販のTACLONEX(登録商標)局所軟膏に匹敵する貯蔵安定性を有し、その一方で市販製品と比較して驚くほど強化されたカルシポトリエンの皮膚浸透を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、カルシポトリエン、ベタメタゾンジプロピオネートおよび様々な量のDDAIPを含む本発明の組成物に対して実施された皮膚浸透の標準アッセイからのブタ耳皮膚を通したカルシポトリエンの累積浸透対皮膚上での時間のグラフを、DDAIPを含有しない組成物およびTACLONEX(登録商標)軟膏と比較して示す。
【図2】図2は、カルシポトリエン、ベタメタゾンジプロピオネートおよび様々な量のDDAIPを含有する本発明の組成物に対して実施された皮膚浸透の標準アッセイからのブタ耳皮膚を通したベタメタゾンの累積浸透対皮膚上での時間のグラフを、DDAIPを含有しない組成物およびTACLONEX(登録商標)軟膏と比較して示す。
【図3】図3は、カルシポトリエン、クロベタゾールプロピオネートおよび様々な量のDDAIPを含有する本発明の組成物に対して実施された皮膚浸透の標準アッセイからのブタ耳皮膚を通したカルシポトリエンの累積浸透対皮膚上での時間のグラフを、DDAIPを含有しない組成物と比較して示す。
【図4】図4は、カルシポトリエン、クロベタゾールプロピオネートおよび様々な量のDDAIPを含有する本発明の組成物に対して実施された皮膚浸透の標準アッセイからのブタ耳皮膚を通したクロベタゾールの累積浸透対皮膚上での時間のグラフを、DDAIPを含まない組成物と比較して示す。 図1、2、3および4のグラフにおいて、各グラフにおける各時間群内のバーは各グラフの下の鍵内に示される順に配置される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(好ましい実施形態の記述)
本発明は乾癬の治療に有用な貯蔵安定軟膏を提供する。本発明の組成物はビタミンD化合物、コルチコステロイドおよびN,N−ジ(C−C)アルキルアミノ置換、(C−C18)アルキル(C−C18)カルボン酸エステル(C−C)−アルキル(C−C22)カルボン酸エステルをワセリン(例えば、白色ワセリン)担体中に含み、並びに、任意に、鉱油、トコフェロール(ビタミンE)または鉱油およびトコフェロールの両者を含有する。
【0011】
本発明の組成物において用いるのに適するビタミンD化合物には、カルシポトリエン(カルシポトリオールとしても公知)、カルシトリオール、タカルシトール、マキサカルシトールおよび1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(R)−[((3(2−ヒドロキシ−2−プロピル)−フェニル)−メトキシ)−メチル]−9,10−セコ−プレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエンに加えてこれらの2つ以上の組み合わせが含まれる。好ましいビタミンD化合物は、好ましくは一水和物としての、(1R,3S)−5−[2−[(1R,3aR,7aS)−1−[(2S)−5−シクロプロピル−5−ヒドロキシ−ペント−3−エン−2−イル]−7a−メチル−2,3,3a,5,6,7−ヘキサヒドロ−1H−インデン−4−イリデン]エチリデン]−4−メチリデン−シクロヘキサン−1,3−ジオール(IUPAC名)であるカルシポトリエンである。ビタミンD化合物は、好ましくは、組成物中に約0.001から約0.01重量パーセントの範囲の濃度で存在する。
【0012】
本発明の組成物において用いるのに適するコルチコステロイドには、ヒドロコルチゾン、デソニド、フルメタゾンピバレート、フルオシノロンアセトニド、トリアムシノロンアセトニド、アルクロメタゾンジプロピオネート、ヒドロコルチゾンバレレート、プレドニカルベート、クロコルトロンピバレート、フルチカゾンプロピオネート、モメタゾンフロエート、ベタメタゾン、ベタメタゾンジプロピオネート、アムシノニド、デソキシメタゾン、ジフロラゾン、フルオシノニド、ハルシノニド、ハロベタゾールプロピオネート、クロベタゾールプロピオネートおよびこれらの2つ以上の組み合わせが含まれる。特に好ましいコルチコステロイドは、クロベタゾールプロピオネートおよびベタメタゾンジプロピオネートである。好ましくは、コルチコステロイドは組成物中に約0.01から約0.1重量パーセントの範囲の濃度で存在する。
【0013】
トコフェロールも本発明の組成物中に、例えば、約0.001から0.01重量パーセントの範囲の濃度で好ましくは含まれる。
【0014】
加えて、本発明の組成物は、N,N−ジ(C−C)アルキルアミノ置換、(C−C18)アルキル(C−C18)カルボン酸エステルを、例えば、溶媒および皮膚浸透増強剤(skin penetration enhancer)として、好ましくは、約0.1から約5重量パーセントの範囲の濃度で含む。(C−C18)アルキル(C−C18)カルボン酸エステルを参照する「N,N−ジ(C−C)アルキルアミノ置換」という用語は、このエステルが調製されるアルコール部分またはカルボン酸部分のいずれかがアミノ置換NRを坦持することを意味し、RおよびRは各々独立に(C−C)アルキル基である。好ましくは、RおよびRは両者ともメチル基である。適切なこのような化合物の例には、ドデシル−2−(N,N−ジメチルアミノ)−プロピオネート(DDAIP);ドデシル−2−(N,N−ジメチルアミノ)−アセテート(DDAA);1−(N,N−ジメチルアミノ)−2−プロピルドデカノエート(DAIPD);および1−(N,N−ジメチルアミノ)−2−プロピルミリステート(DAIPM);1−(N,N−ジメチルアミノ)−2−プロピルオレエート(DAIPO)が含まれる。DDAIPおよびこれらの結晶性酸付加塩の調製はBuyuktimkinらの米国特許番号6,118,020に記載されており、この特許は参照によりこの全体がここに組み込まれる。長鎖類似アミノ置換アルキルカルボン酸エステルは容易に入手可能な化合物からWongらの米国特許番号4,980,378に記載されるように合成することができ、この特許は参照によりここでの記載と矛盾しない程度にまでここに組み込まれる。好ましいN,N−ジ(C−C)アルキルアミノ置換、(C−C18)アルキル(C−C18)カルボン酸エステルはDDAIPである。
【0015】
本発明の組成物は約10重量パーセントまで(例えば、1から10パーセント)の鉱油を含むことができる。好ましくは、組成物は約1から約5重量パーセントの鉱油を含む。
【0016】
好ましい実施形態において、本発明の組成物は、約0.001から約0.01重量パーセントのビタミンD化合物;約0.01から約0.1重量パーセントのコルチコステロイド;約0.001から約0.01重量パーセントのトコフェロール;および約0.1から約5重量パーセントのN,N−ジ(C−C)アルキルアミノ置換、(C−C18)アルキル(C−C18)カルボン酸エステル(C−C)−アルキル(C−C22)カルボン酸エステル;をワセリン担体中に含み、および、任意に、鉱油を含有する。
【0017】
特に好ましい実施形態において、ビタミンD化合物にはカルシポトリエンが含まれ、コルチコステロイドはクロベタゾールプロピオネートおよびベタメタゾンジプロピオネートからなる群より選択され、並びにN,N−ジ(C−C)アルキルアミノ置換、(C−C18)アルキル(C−C18)カルボン酸エステルはDDAIP、CAS登録番号224297−43−2である。このような好ましい実施形態の1つは、約0.001から約0.01重量パーセントのカルシポトリエン;約0.01から約0.1重量パーセントの、クロベタゾールプロピオネートおよびベタメタゾンジプロピオネートから選択されるコルチコステロイド;約0.001から約0.01重量パーセントのトコフェロール;約10重量パーセントまでの鉱油および約0.1から約5重量パーセントのN,N−ジ(C−C)アルキルアミノ置換、(C−C18)アルキル(C−C18)カルボン酸エステル、(C−C)−アルキル(C−C22)カルボン酸エステル;をワセリン担体中に含む。
【0018】
以下の非限定的な実施例は本発明の特定の態様および特徴を説明するために提供される
【実施例1】
【0019】
本発明の2つの組成物を調製した。これらの組成物の処方は表1および2に記載する。表1および2並びにこれらに続く表において、「CAL」はカルシポトリエンを参照し;「BET−D」はベタメタゾンジプロピオネートを参照し;および「CLO−P」はクロベタゾールプロピオネートを参照する。
【0020】
【表1】

【0021】
【表2】

【実施例2】
【0022】
実施例1の組み合わせ組成物の安定性データを表3に記載する。参照標準は、安定な生成物であることが公知である、TACLONEX(登録商標)軟膏(ポリ(アルキレンオキシド)エステル溶媒で安定化された、カルシポトリエンおよびベタメタゾンジプロピオネートを含有する市販製品)であった。実施例1の組成物およびTACLONEX(登録商標)軟膏を表3に示される指示温度で貯蔵し、指示されるAPI(活性医薬成分)について高速液体クロマトグラフィーによって分析した。表3に記入される数字は、指示される貯蔵時間および温度で採取されたサンプルの分析からの、組成物の既知処方に基づく指示活性成分のパーセンテージである。
【0023】
【表3】

【0024】
表3におけるデータは、本発明の組成物が市販参照製品に匹敵する貯蔵安定性を有することを明瞭に示す。
【実施例3】
【0025】
本発明の組成物をブタ耳皮膚を通してのこれらの浸透についても評価した。ブタ耳皮膚は、ヒト皮膚に近いこの浸透のため、局所製品の浸透を評価するのに通常用いられる。白色ワセリン担体中に0.005重量%カルシポトリエン、0.002重量%トコフェロール、3重量%鉱油および0.05重量%クロベタゾールプロピオネートまたは0.064重量%ベタメタゾンジプロピオネートを含有し、様々な濃度のDDAIP(1、1.5、2および2.5重量%)を含有する本発明の組成物を、DDAIPを含有しない対照組成物およびTACLONEX(登録商標)軟膏と共に試験した。カルシポトリエン、クロベタゾールおよびベタメタゾンの浸透を評価した。これらの結果を表4および5に加えて、図1、2、3および4に示す。表4および5並びに図における数値は皮膚の平方センチメートルあたりの分析物のナノグラムの単位(ng/cm)である。図1は、カルシポトリエン/ベタメタゾン含有組成物およびTACLONEX(登録商標)軟膏の、ブタ耳皮膚を通してのカルシポトリエンの累積浸透対組成物が皮膚上に存在した時間の量のグラフを示す。図2は、カルシポトリエン/ベタメタゾン含有組成物およびTACLONEX(登録商標)軟膏の、ブタ耳皮膚を通してのベタメタゾンの累積浸透対組成物が皮膚上に存在した時間の量のグラフを示す。図3は、カルシポトリエン/クロベタゾール含有組成物の、ブタ耳皮膚を通してのカルシポトリエンの累積浸透対組成物が皮膚上に存在した時間の量のグラフを示す。図4は、カルシポトリエン/クロベタゾール含有組成物の、ブタ耳皮膚を通してのクロベタゾールの累積浸透対組成物が皮膚上に存在した時間の量のグラフを示す。
【0026】
【表4】

【0027】
表4並びに図1および2におけるデータは、1.5から2.5%濃度範囲のDDAIPが、DDAIPを含まない組成物およびポリ(アルキレングリコール)エステル溶媒を含有するTACLONEX(登録商標)軟膏と比較して、すべての評価時間でカルシポトリエン浸透における驚くべき増強効果をもたらしたことを明瞭に示す。同様に、1%DDAIPを含む組成物も、DDAIPを含まない組成物およびTACLONEX(登録商標)軟膏と比較して、24から96時間評価におけるカルシポトリエン浸透における驚くべき増強を示した。2%DDAIPを含有する組成物は、DDAIPを含まない組成物と比較して約7.1倍高いカルシポトリエン浸透を示し、TACLONEX(登録商標)軟膏よりも1.9倍高い浸透を示した。
【0028】
【表5】

【0029】
表5並びに図3および4におけるデータは、ベタメタゾン組成物について観察される増強と同様に、1から2.5%濃度範囲のDDAIPが、DDAIPを含まない組成物と比較して、すべての評価時間でカルシポトリエン浸透における驚くべき増強効果をもたらしたことを明瞭に示す。クロベタゾール浸透はDDAIPの存在によってもかなり増強された。2%のDDAIPの存在で、DDAIPを含有していなかった組成物で観察されるクロベタゾール浸透よりも約2.8倍高い、120時間でのクロベタゾール浸透がもたらされた。1.5%DDAIPの存在で、DDAIPを含有しない組成物で観察されるカルシポトリエン浸透よりも約7.7倍高い、120時間でのカルシポトリエン浸透がもたらされた。
【0030】
前述の例は本発明の好ましい実施形態の説明として提供されており、本発明の範囲を制限しようとするものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乾癬の治療に適する貯蔵安定軟膏であって:
(a)ビタミンD化合物;
(b)コルチコステロイド;および
(c)N,N−ジ(C−C)アルキルアミノ置換、(C−C18)アルキル(C−C18)カルボン酸エステル (C−C)−アルキル(C−C22)カルボン酸エステル;
をワセリン担体中に含み、並びに、任意に、鉱油、トコフェロールまたは鉱油およびトコフェロールの組み合わせを含む軟膏。
【請求項2】
ビタミンD化合物がカルシポトリエンを含む、請求項1の組成物。
【請求項3】
コルチコステロイドが医薬的に許容し得るクロベタゾール塩および医薬的に許容し得るベタメタゾン塩からなる群より選択される、請求項1の組成物。
【請求項4】
N,N−ジ(C−C)アルキルアミノ置換、(C−C18)アルキル(C−C18)カルボン酸エステルがドデシル2−(N,N−ジメチルアミノ)−プロピオネート(DDAIP)を含む、請求項1の組成物。
【請求項5】
ワセリン担体が白色ワセリンを含む、請求項1の組成物。
【請求項6】
ビタミンD化合物が組成物中に約0.001から0.01重量パーセントの範囲の濃度で存在する、請求項1の組成物。
【請求項7】
コルチコステロイドが組成物中に約0.01から0.1重量パーセントの範囲の濃度で存在する、請求項1の組成物。
【請求項8】
組成物がトコフェロールを約0.001から0.01重量パーセントの範囲の濃度で含む、請求項1の組成物。
【請求項9】
N,N−ジ(C−C)アルキルアミノ置換、(C−C18)アルキル(C−C18)カルボン酸エステルが組成物中に約0.1から約5重量パーセントの範囲の濃度で存在する、請求項1の組成物。
【請求項10】
組成物が約1から約10重量パーセントの鉱油を含む、請求項1の組成物。
【請求項11】
乾癬の治療に適する貯蔵安定軟膏であって:
(a)約0.001から約0.01重量パーセントのビタミンD化合物;
(b)約0.01から約0.1重量パーセントのコルチコステロイド;
(c)約0.001から約0.01重量パーセントのトコフェロール;および
(d)約0.1から約5重量パーセントのN,N−ジ(C−C)アルキルアミノ置換、(C−C18)アルキル(C−C18)カルボン酸エステル (C−C)−アルキル(C−C22)カルボン酸エステル;
をワセリン担体中に含み、並びに、任意に、鉱油を含有する軟膏。
【請求項12】
ビタミンD誘導体化合物がカルシポトリエンを含む、請求項11の組成物。
【請求項13】
コルチコステロイドがクロベタゾールプロピオネートおよびベタメタゾンジプロピオネートからなる群より選択される、請求項11の組成物。
【請求項14】
N,N−ジ(C−C)アルキルアミノ置換、(C−C18)アルキル(C−C18)カルボン酸エステルがドデシル2−(N,N−ジメチルアミノ)−プロピオネート(DDAIP)を含む、請求項11の組成物。
【請求項15】
ワセリン担体が白色ワセリンを含む、請求項11の組成物。
【請求項16】
乾癬の治療に適する貯蔵安定軟膏であって:
(a)約0.001から約0.01重量パーセントのカルシポトリエン;
(b)約0.01から約0.1重量パーセントの、クロベタゾールプロピオネートおよびベタメタゾンジプロピオネートからなる群より選択されるコルチコステロイド;
(c)約0.001から約0.01重量パーセントのトコフェロール;および
(d)約0.1から約5重量パーセントのドデシル2−(N,N−ジメチルアミノ)−プロピオネート(DDAIP);
をワセリン担体中に含み、並びに約10重量パーセントまでの鉱油を含有する軟膏。
【請求項17】
組成物が約0.005重量パーセントのカルシポトリエンを含有する、請求項16の組成物。
【請求項18】
組成物が約0.05重量パーセントのクロベタゾールプロピオネートを含有する、請求項16の組成物。
【請求項19】
組成物が約0.064重量パーセントのベタメタゾンジプロピオネートを含有する、請求項16の組成物。
【請求項20】
組成物が約1重量パーセントのDDAIPを含む、請求項16の組成物。
【請求項21】
組成物が約0.002重量パーセントのトコフェロールを含む、請求項16の組成物。
【請求項22】
組成物が約3重量パーセントの鉱油を含む、請求項16の組成物。
【請求項23】
ワセリン担体が白色ワセリンを含む、請求項16の組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−504607(P2012−504607A)
【公表日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−530054(P2011−530054)
【出願日】平成21年10月2日(2009.10.2)
【国際出願番号】PCT/US2009/005426
【国際公開番号】WO2010/039251
【国際公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【出願人】(509103369)ネクスメツド・ホールデイングス・インコーポレイテツド (4)
【Fターム(参考)】