説明

二方向SMS/XML位置探索API

【課題】二方向SMS/XML位置探索API。
【解決手段】位置探索サーバおよび無線通信デバイス間で使用するための通信プロトコルは、無線通信ネットワーク上において位置探索サーバおよび無線通信デバイス間で送出されるべきユビキタスな拡張可能な追記形言語(XML)におけるメッセージを規定する。とくに位置探索サーバは、位置探索要求を作成し、そして要求を無線通信デバイスに送出する。要求は、無線通信デバイスから情報を探索し、そして無線通信デバイスの位置、高度、速度、および方位に関する情報を含むことが可能である。返報として無線通信デバイスは要求された情報を含む位置探索応答を与える。さらに、位置および探索情報の精度に関する情報は、後に位置探索サーバによって決定される任意の予測的メトリックを改善するための応答とともに含まれることが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本出願は、2003年5月15日に出願された、米国暫定出願60/471,442に対して優先権を主張する。
本発明は、一般的には無線通信システム、そしてより特定的には無線通信ネットワークを経由して無線通信デバイスの位置を探索することに関する。
【背景技術】
【0002】
現在の無線通信ネットワークおよび無線通信デバイスは、特定の無線通信デバイスの位置を取得するために煩雑なそして専用の手段を与える。典型的には、現在のシステムはそのデバイスに対するGPS位置情報を取得するために無線通信デバイスに関して全地球測位システム(“GPS”)を使用する。現在のシステムはさらに、そのデバイスがそのGPS位置情報をサーバに対して与えることを命令する専用のメッセージを、無線通信デバイスに対して送出する専用化されたサーバを必要とする。現在の解のこの方式は、一定の搬送波によって使用される特定のメッセージの専用的性格に基づいて、無線通信ネットワーク間の軽便性を欠く。さらに、これらの現在の解は位置情報を与えることに限定される。
【0003】
その結果、必要とされるものはこれらの問題に対応するシステムおよび方法である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一つの通信インタフェース、それが位置探索サーバ(position-location server)および無線通信デバイス間の任意の搬送波のネットワーク通信に使用されることが可能である。このインタフェースは、位置探索サーバおよび無線通信デバイス間に送出されるべき、ユビキタスな拡張性のある追記形言語(XML:extensible markup language)を用いたメッセージに対して備えられる。
【0005】
とくに、位置探索サーバは、位置探索要求を作成しそして要求を無線通信デバイスに送出する。要求は少なくとも無線通信デバイスの高度、速度、方位の少なくとも1個に関する情報、および報告された情報の精度を示す誤り推定、そして必要とされた情報が報告され得なかった理由を示す誤りコードを含む無線通信デバイスからの情報を探索する。代わりに、無線通信デバイスはそれに対する位置探索応答を与える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明に関する詳細は、その構造および動作の両者とも以下の詳細な記述とともに検討する場合に、添付された請求項とともに検討する場合に、添付された図面から明白となろう。図面において同様の参照数字は同様のあるいは類似の部分を参照する。
ある実施例は無線通信ネットワークを経由してサーバと通信する無線通信デバイスからの位置および探索情報を要求しそして受信するための無線通信システムおよび方法に対して備える。たとえば、一つの方法はサーバがいくつかの無線通信ネットワークの何れかの上の無線通信デバイスへの伝送のために一般的なフォーマットで要求を作成することを考慮に入れる。無線通信デバイスは、要求に応じたその位置および探索に関する要求された情報を取得し、そしてその情報を要求するサーバに与える。
【0007】
最初に図1に関連して、データ通信ネットワークは無線通信ネットワーク30上でサーバ計算機20(ここでは単に“サーバ”として参照される)と通信する無線通信デバイス10を含む。無線通信デバイス10(時には“無線デバイス”あるいは“ハンドセット”として参照される)は、関連するデータ記憶領域12を有する。同様にサーバ20は、関連するデータ記憶領域22を有する。最後に、関連するデータ記憶領域52を有するアクセスポイント50は、無線通信デバイス10およびサーバ20と、公衆ネットワーク40および無線通信ネットワーク30を経由して通信中である。
【0008】
他の実施例(図示せず)においては、アクセスポイント50は、公衆ネットワーク40を経由してサーバ20と直接に通信することが可能である。また、アクセスポイント50は、アクセスポイント50および無線通信デバイス10間の通信を容易にするためにサーバ20等の通信ブリッジを必要として無線通信デバイス10と間接に結合されることが可能である。
【0009】
無線通信デバイス10は、ディジタルセルラ電話、パーソナルディジタルアシスタント(“PDA”)、ラップトップ計算機、あるいは無線通信ネットワーク30上にデータ通信リンクを確立する能力を有する任意の他のデバイスの形式であることが可能である。無線通信ネットワーク上にデータ通信を確立し、そして維持することはよく知られておりそしてこの中に詳細には記述されない。了解されるであろうように、無線通信デバイス10は、無線通信ネットワーク30上にデータ通信を実行する能力を有するネットワークデバイスである。
【0010】
データ記憶領域12、22、および52は、無線通信デバイス10、サーバ20、あるいはアクセスポイント50上でのプログラム実行に対する、実行可能な命令およびデータを記憶するための計算機が読み出し可能な媒体を与える。データ記憶領域12、22、および52は、以下により十分に図10を参照して記述されるように、内部の、外部の、あるいは取り外し可能ないずれかの、種々のデータ記憶デバイスの任意のものであることが可能である。データ記憶領域12内に記憶された実行可能な命令は、実行される場合になるべくならば、無線通信デバイス10がこの中に記述された種々の特性および機能を実行することを可能とすることが望ましい。
【0011】
サーバ計算機20は、図10に関連して以下により十分に記述されるように、1個あるいはそれ以上の処理装置を備えた汎用ディジタル計算機であることが可能である。サーバ計算機20は、なるべくならば無線通信ネットワーク30上で無線通信デバイス10と通信することが可能であることが望ましい。さらに、サーバ20は、たとえばインターネットを経由して公衆ネットワーク40に直接に、あるいは間接に接続されることが可能である。
【0012】
アクセスポイント50は、汎用ディジタル計算機あるいは、公衆ネットワーク40上においてデータ通信が可能な他の形式のデバイスであることが可能である。たとえば、アクセスポイント50は、パーソナル計算機(PC)、PDA、ラップトップ、あるいはタブレットPC、あるいは同様のものであることが可能である。示されてはいないが、アクセスポイント50はまた、無線通信ネットワーク30に直接にあるいは間接に接続された、無線通信デバイスであることが可能である。たとえば、アクセスポイント50は、公衆ネットワーク40を通して無線通信ネットワーク30と通信中の別の無線通信ネットワーク(図示せず)、あるいはいくつかの他のネットワーク、あるいはネットワークの組み合わせと接続されることが可能である。公衆ネットワーク40は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)あるいは、たとえばユビキタスインターネットを含むいくつかのネットワークの組み合わせであることが可能である。
【0013】
さらにここで図2に関連して、無線通信デバイス10は、要求処理装置(request manager)100、位置モジュール(a location module)110、高度モジュール(an altitude module)120、方位モジュール(an orientation module)130、速度モジュール140、推定器(an estimator)150、および誤り処理装置(an error handler)160を含むいくつかのコンポーネントを有する。無線通信デバイス10は、示されるようにモジュラー化される必要はない。種々の機能的なコンポーネントが代わりに単一のモジュールあるいはいくつかのモジュールのサブセットに統合されることが可能である。説明の容易のために、示された実施例は種々のコンポーネントを別々に表示している。無線通信デバイス10はまた、データ記憶領域12およびアンテナ14を有する。種々のコンポーネントは、なるべくならば無線通信ネットワークを経由して位置探索要求を受信し、そして同じ通信チャネルを経由してこれらの要求に応答するために共同して動作することが望ましい。
【0014】
要求処理装置100は、なるべくならば位置探索要求を受信し、そしてこのような要求に対して応答するための全体のプロセスを制御することが望ましい。動作においては、要求処理装置100は、位置探索要求を受信し、要求を解釈し、そして要求に応答するために必要とされる情報を収集するために種々の他のコンポーネントに対して対応する質問を送出する。種々のコンポーネントがそれらの応答を与えると、要求処理装置100は、要求に対する応答を作成し、そしてその応答を要求しているサーバ20、あるいは他の要求しているエンティティに送出する。
【0015】
たとえば、位置探索要求を受信すると、要求処理装置100は何れの位置探索情報が要求されているかを決定するために要求を解釈する。たとえば位置探索要求は、無線通信デバイス10のGPSあるいは緯度、経度フォーマットでの位置、高度、速度、および方位を含む情報を探索することが可能である。位置探索要求が何れの情報を探索しているかを決定する後に、要求処理装置100はそこで無線通信デバイス10の種々のコンポーネントからのその情報を要求することが可能である。
【0016】
位置モジュール110は、要求処理装置100からの質問を受信し、そして応答するために動作し、そして必要とされるフォーマットで無線通信デバイス10の位置を取得するために動作する。たとえば、位置モジュールは、無線通信デバイス10の位置をGPSフォーマット、緯度、経度フォーマット、あるいは同様なフォーマットで取得することが可能である。一つの実施例においては、位置モジュール110は、無線通信デバイス10の位置をGPSフォーマットで取得し、そしてそこでそれを緯度、経度フォーマットに変換することが可能である。このような変換においては、位置モジュール110は、無線通信ネットワークを経由して遠隔サーバに質問することが可能である。
【0017】
高度モジュール120は、要求処理装置100からの質問を受信しそして応答し、そして無線通信デバイス10の高度を取得するために動作する。高度は、積分高度計(integral altimeter)から、あるいはテーブルルックアップ、あるいはGPSあるいは緯度、経度座標の変換によって取得されることが可能である。たとえば、無線通信デバイス10に対するGPS座標が既知であれば、高度モジュールは無線通信デバイス10に対する高度を決定するために無線通信ネットワークを経由して遠隔サーバに質問することが可能である。遠隔サーバは、高度を決定するために地図上に無線通信デバイス10に対するGPS位置を見出すことが可能である。もちろんこのような実施例においては、高度は、無線通信デバイス10が地上あるいは地上の近くにあったと必然的に仮定するであろう。地上よりも高かった、あるいは低かった無線通信デバイス10に対する高度を決定するためには、たとえば航空機あるいは潜水艦においては、積分高度計がより望ましい。
【0018】
方位モジュール130もまた要求処理装置100からの質問を受信し、そして応答し、そして無線通信デバイス10の方位あるいは方向を決定するために動作する。方位は積分方位計から、あるいは位置情報に基づいて進路に関するローカルなあるいは遠隔での計算によって取得されることが可能である。たとえば、無線通信デバイス10は、第1の位置を取得し、そしてそこである期間の後に、第2の位置を取得することが可能である。精度を増加するためにさらなる位置もまた取得されることが可能である。これらの2個の位置はそこで無線通信デバイス10の方位あるいは進路を決定するために地図上にプロットされることが可能である。無線通信デバイス10によって取得された2個あるいはそれ以上の位置から方位を計算することは、ローカルに実行されることが可能であり、あるいは位置は無線通信デバイス10に返送される方位情報とともに遠隔サーバに送出されることが可能である。あるいは無線通信デバイス10は、時間に亙る方位あるいは方向が与えられることが可能であるように、周期的にその位置を取得し、位置情報を記憶することが可能である。
【0019】
速度モジュール140は、要求処理装置100からの質問を受信し、そして応答するように形成されており、そして無線通信デバイス10の速度を決定するために動作する。なるべくならば速度モジュール140は、無線通信デバイス10に対する2個あるいはそれ以上の位置および各位置に対するタイムスタンプを取得することによって速度を決定することが望ましい。位置情報を使用して無線通信デバイス10は、2個あるいはそれ以上の位置間の距離を計算し、そしてそこで、対応するタイムスタンプ間の期間中にその距離を移動するための無線通信デバイス10に対して必要とされる速度を決定することが可能である。速度を決定することは、無線通信デバイス10が加速中であるか減速中であるか等の他の有用な情報を与えることが可能である。無線通信デバイス10の速度を決定するための計算は、無線通信デバイス10によってローカルに、あるいは無線通信ネットワークを経由して無線通信デバイス10と通信するサーバによって遠隔的に実行されることが可能である。速度を決定する他の方法は、その上、たとえば加速計からのデータを積分する等が使用されることが可能である。
【0020】
推定器150は、無線通信デバイス10によってなされた、あるいは無線通信デバイス10に代わって遠隔サーバによってなされた種々の測定の精度を推定する。なるべくならば推定器150は、たとえば、各々の測定の精度が推定されることを可能とする、データ記憶領域12の中に記憶された種々のメトリックおよびデータにアクセスしていることが望ましい。たとえば、無線通信デバイス10の速度に関する精度は、速度を決定するために取得されそして使用された位置の数とともに増加することが可能である。同様に、位置の精度は無線通信デバイス10の速度に基づいて変化することが可能である。
【0021】
誤り処理装置160は、種々のコンポーネントの任意のもの、あるいは位置探索要求に起因する誤りを処理する。たとえば、もしも無線通信デバイス10が電気的な干渉あるいはGPS衛星カバー領域の欠如によってその位置を決定することが不可能であった場合は、誤り処理装置160は、位置が利用不可能であることを決定し、そして要求処理装置100に適切な誤りメッセージを与えることが可能である。生起するかも知れない種々の可能性のある誤りに対応する誤りメッセージは、データ記憶領域12の中の誤りコードによって表されることが可能である。したがって、もしも位置探索応答内に無線通信デバイス10によって誤りが報告される場合は、ただ1個の誤りコードが応答に関する全サイズを減少し、そして無線通信ネットワーク上のデータ通信の効率を増加させるために与えられる。
【0022】
さらにここで図3に関連して、データ記憶領域12は、対応するデータベース処理ユーティリティとともにデータベースとして示される。あるいは、データ記憶領域はファイルシステム、メモリ内のレジスタ、あるいはディジタル的に記憶されたデータの他の形態として実現されることが可能である。データ記憶領域12は、無線通信デバイス10によって利用されることが可能な実行可能な機能、たとえば位置、高度、方位、速度、推定、および誤り処理、あるいは同様なものを含む、データ記憶領域12の中に含まれることが可能な一定した実行可能な機能を含むことが可能である。
【0023】
さらに、推定器によって使用される、上に参照されたメトリックは、データ記憶領域12の中に記憶されることが可能である。(メトリックはまた遠隔的に記憶されることが可能である。)データ記憶領域12の中に記憶されることが可能なさらなるデータは、誤りコード、機能コード、および以前の位置、高度、方位、および速度等の記録に残る(historical)データを含む。位置探索要求に対応する有用な情報の他の形式もまた、データ記憶領域12の中に記憶されることが可能である。
【0024】
さらにここで図4に関連して、サーバ20は、位置探索処理装置200、要求作成装置210、プロトコル処理装置(a protocol handler)220、公的要求処理装置(public request handler)230、および応答処理装置(response handler)240を含む。サーバ20はまた、データ記憶領域22を有する。種々のコンポーネントはなるべくならば、位置探索要求を作成し、無線通信ネットワークを経由して送出し、そして同じ通信チャネルを経由して受信し、そして位置探索応答を処理するために共同で動作することが望ましい。
【0025】
位置探索処理装置200は、位置探索要求を作成し、そして位置探索応答を受信しそして処理するための全体のプロセスを制御する。たとえば、位置探索処理装置200は、位置探索要求を作成することが可能であり、要求を提出し、そして要求を無線通信ネットワークを経由して各々の無線通信デバイスに送出することが可能である。
【0026】
サーバ20は各々の無線通信デバイスを追跡するとともに、たとえば、探索および救出任務において、盗まれた車両の回収作業において、あるいは同様な任務を課せられることが可能である。この追跡機能を実行するに当り、サーバ20は無線通信デバイス10に対する位置探索要求を周期的に作成し、そして送出することが可能である。位置探索要求は、要求された情報の精度の推定と同様に、その位置、高度、方位、および速度を含む無線通信デバイス10からの種々の形式の情報を要求することが可能である。位置探索要求に対する応答を受信すると、位置探索処理装置200は、要求された情報を取得し、そしてそこでその情報をデータ記憶領域22に記憶するために応答を解釈することが可能である。さらに、情報はたとえば操作者あるいはアプリケーションに対して与えられることが可能である。
【0027】
位置決定システムは図示された実施例中に示されるようにモジュラー化される必要はない。種々の機能的コンポーネントがまた、単一のモジュールあるいはモジュールのいくつかのサブセットの中に統合されることが可能である。説明の容易さのために、図示された実施例は種々のコンポーネントを別々に与える。
【0028】
要求作成装置210は、位置探索要求を作成する。位置探索要求は、位置要求、位置および速度要求、位置および速度および方位要求、位置および速度および方位および高度要求、等の種々の情報の形式に対して質問することが可能である。付加的な情報および付加的な情報の組み合わせもまた、無線通信デバイス10からの種々の異なった情報を探索する個別の要求に関する意味のある数を構成するために使用されることが可能である。
【0029】
要求作成装置210は、位置探索要求を種々の下位の(underlying)輸送レイヤ上への伝送を容易にする追記形式(mark-up style)の言語で作成することが可能である。たとえば、要求作成装置210は、位置探索要求を拡張可能な追記形言語(XML)で作成することが可能である。
【0030】
プロトコル処理装置220は、位置探索要求を各々の下位の輸送レイヤへの伝送のためにフォーマットする。たとえば、プロトコル処理装置220は、ショートメッセージサービス(SMS:short message service)メッセージの一部として伝送のためにXMLで作成された位置探索要求をフォーマットすることが可能である。あるいは、プロトコル処理装置220は、TCP/IPプロトコルを使用して無線通信ネットワーク上の伝送のためにXMLで作成された位置探索要求をフォーマットすることが可能である。位置探索要求の作成において、XML等の追記形式言語の使用は、SMS、TCP/IPおよびその他を含む種々の輸送機構の任意のものを使用して伝送を容易にする。
【0031】
公的要求処理装置230は、各々の無線通信デバイスのための位置探索情報に対する外部的に発生された質問を受信しそして処理する。たとえば、無線通信ネットワークの外側のアクセスポイント、あるいは無線通信ネットワークの中の無線通信デバイスは、特定的に識別された無線通信デバイスに対する位置探索情報を要求する質問をサーバ20に送出することが可能である。質問は、特定の無線通信デバイスに対する移動体識別番号(MIN:mobile identification number)を含むことが可能である。さらに、質問は、その無線デバイスに対するシステム識別番号(SID:system identification number)を含むことが可能である。このことは、たとえばサーバ20が1個以上の搬送ネットワーク上で無線デバイスにアクセスしている場合に有利であることが可能である。
【0032】
さらに、質問は、要求されている詳細な位置探索情報のリストを含むことが可能である。たとえば質問は、無線デバイスの位置、速度、高度、および方位が必要とされていることを示すことが可能である。質問は、受け入れ可能なXMLフォーマットで公的要求処理装置240によって受信されることが可能である。あるいは、質問は異なったフォーマットで受信されることが可能であり、そして公的要求処理装置240は質問を位置探索処理装置200に処理のために配送することが可能であり、あるいは公的要求処理装置240は、妥当な(固有の)フォーマッティングのために要求作成装置210に直接に配送することが可能である。
【0033】
公的要求処理装置240はまた、その質問が有効な情報を要求しているかを確認するために、そしてその質問が妥当にフォーマットされているかを確認するために、質問を確認することが可能である。たとえば確認プロセスは、公的要求処理装置240に対して、再フォーマッティングのために質問を直接に要求作成装置210に配送するように信号することが可能である。あるいは確認プロセスは、要求しているデバイスが、要求の中に識別されている特定の無線通信デバイスに対する位置探索情報を取得することを、許可されていることを確認することが可能である。たとえば、許可はユーザ名称およびパスワード組み合わせを必要とするかも知れず、あるいは要求しているデバイスのMID/SID組み合わせが、許可されたデバイスとしてサーバ20上に表示されていることを必要とするかも知れない。
【0034】
サーバ20が、遠隔質問に対応する位置探索要求に対する応答を受信する場合は、公的要求処理装置240は、質問を作成した遠隔デバイスに応答を戻し配送する。たとえば、公的要求処理装置240は、要求しているデバイスに送出されるべき応答を、あらかじめ許可されていない要求しているデバイスに情報が与えられないことを確認するために再調査することが可能である。たとえば、要求しているデバイスを識別する特定のMID/SIDは、無線通信デバイスの速度および方位のみを取得することに限定されることが可能である。従って、公的要求処理装置240は、応答を要求しているデバイスに送出するに先立って無線通信デバイスの位置あるいは高度に関するいかなる情報も削除するであろう。
【0035】
応答処理装置240は、無線通信デバイスから位置探索応答を受信しそしてこれらの応答を処理するように形成されている。従って応答処理装置240は、位置探索応答を受信しそして応答を位置探索情報を取得するために解釈する。応答処理装置240はそこで、位置探索情報をデータ記憶領域22の中に記憶する。もしも位置探索応答が遠隔要求に対応する場合は、そこで応答処理装置240はさらなる処理のために公的要求処理装置240に位置探索応答を送出する。
【0036】
応答処理装置240は、複数の無線通信デバイスに対する位置探索情報の記録に残るデータベースを維持することが可能である。この情報は、報告、予測位置、移動時間、および予想パターンを発生するために使用されることが可能である。もしも無線通信デバイスが通常のパターンから偏倚する場合は、もしも必要であれば、デバイスの所有者に通知するためにメッセージが送出されることが可能である。たとえば、このような通知は所有者に特定の無線通信デバイスの使用誤りあるいは盗用に警戒させることが可能である。
【0037】
さらにここで図5に関連して、データ記憶領域22は対応するデータベース処理ユーティリティとともにデータベースとして示される。あるいはデータ記憶領域は、ファイルシステム、メモリ内のレジスタ、あるいはディジタル的に記憶されたデータに関する他の表示として実現されることが可能である。データ記憶領域22は、この中の方法を実行するためにサーバ20によって利用されることが可能な実行可能な機能を含む。たとえば、データ記憶領域22内に含まれることが可能な一定した実行可能な機能は、追跡位置(track location)、予測位置、確立要求、評価要求、追跡高度、追跡方位、追跡速度および報告誤り、あるいは同様なものを含む。
【0038】
応答処理装置によって使用される、上に参照された記録に残るデータ等のデータはまた、データ記憶領域22内に記憶されることが可能である。データ記憶領域22内に記憶されることが可能なデータの他の例は誤りコードおよび機能コードを含む。無線通信デバイスとの通信もまた、データ通信をより効率的にするために、それは伝送のバイトサイズを減少することであるが、特定の誤り条件および実行すべき機能を識別するためにコードを使用することが可能である。位置探索要求を作成しそして位置探索応答を受信するときに有用な情報の他の形式もまた、データ記憶領域22の中に記憶されることが可能である。
【0039】
さらにここで図6に関連して、アクセスポイント50は、無線通信ネットワーク、インターネット等の公衆ネットワーク、あるいは両者を経由してサーバ20と通信する無線通信デバイスであることが可能である。アクセスポイント50は、データ記憶領域52と組み合わせられる。アクセスポイント50はまた、位置探索アプリケーション300を実行するように形成されている。位置探索アプリケーション300は、アクセスポイント50に対して、位置探索要求のフォーマットであるかも知れずあるいはそうでないかも知れない、位置探索質問を構成するための能力を与える。位置決定アプリケーション300は、位置探索質問を作成し、そしてアクセスポイント50は位置探索質問をサーバ20に送出し、位置探索質問に対する応答を受信し、そしてその情報をアクセスポイント50のユーザに与える。位置探索応答からの情報は、データ記憶領域52の中に記憶されることが可能である。
【0040】
さらにここで図7に関連して、位置探索アプリケーション300は、質問確立装置310、応答処理装置320、および通信処理装置330を含む。質問確立装置310は、位置探索質問を作成するために動作し、そしてそれは位置探索要求のフォーマットであるかも知れずあるいはそうでないかも知れない。たとえば、質問は付加的な情報を含むことが可能であり、そしてアクセスポイントからサーバ20への最適な伝送のために圧縮され、あるいはそうでなければフォーマットされることが可能である。
【0041】
質問は、ユーザ名称およびパスワード組み合わせ等の認証情報に加えて探索された位置探索情報を含むことが可能である。質問はまた、そこから位置および位置探索情報が探索される無線通信デバイスに対する独自の識別子を含むことが可能である。たとえば質問は、目標とする無線通信デバイスに対するMID/SID、および、ユーザ名称およびパスワード組み合わせ、および位置、速度、高度、および方位を含む要求された情報のリスティングと同様に、要求しているデバイスのMID/SID、イーサネット(登録商標)アドレス、あるいはMACアドレスを含むことが可能である。
【0042】
応答処理装置320は、サーバ20から応答を受信し、そしてこれに応じて情報をユーザに与える。応答処理装置320は、情報をデータ記憶領域52の中に記憶することが可能である。応答処理装置320はまた、任意の誤りメッセージを報告することが可能である。たとえば、もしも応答が特定の誤りコードを含むことが可能な場合は、応答処理装置320は、データ記憶領域52からその特定の誤りコードに対応する誤りメッセージテキストを取得することが可能である。誤りメッセージテキストはそこでアクセスポイントのユーザに与えられることが可能である。
【0043】
通信処理装置330は、位置探索質問をサーバ20に送出し、そして対応する応答をサーバ20から受信する。通信処理装置330はアクセスポイントのパワーアップに際して通信処理装置330がその機能を実行することが可能であるように、サーバ20に対するネットワークアドレスを動的に取得する。たとえば、サーバ20に対するネットワークアドレスはデータ記憶領域52の中に記憶されることが可能である。アクセスポイントのパワーアップに際しては、通信処理装置330は、データ記憶領域からネットワークアドレスを取得し、そしてサーバ20に状態メッセージを送出することが可能である。もしもサーバ20が何らかの理由のために(たとえばオフラインである)応答しない場合はそこで、通信処理装置は現在のサーバのアドレスに対するネットワークに動的に質問し、そして新しいアドレス情報を用いてデータ記憶領域を更新する。
【0044】
さらにここで図8に関連して、最初にステップ400においてサーバ20は位置探索要求を確立する。位置探索要求は、それが目標とされている特定の無線通信デバイスに対する独自の識別子を含む。さらに位置探索要求は、探索されている情報を識別する種々のエレメントを含むことが可能である。
【0045】
たとえば位置探索要求は、無線通信デバイスの、GPSフォーマット、緯度および経度座標フォーマット、あるいは両者による位置、速度、高度、および方位を含むエレメントを識別することが可能である。これらのエレメントは、伝送のサイズを減少するためにコードによって識別されることが可能である。要求はまた、付加的な情報を含むことが可能であり、たとえば要求は他のデータあるいは情報を含むSMSメッセージの上に乗せられる(piggy backed)ことが可能である。
【0046】
位置探索要求は、種々の下位の伝送プロトコルおよび機構上への伝送を容易にするフォーマットで作成される。たとえば位置探索要求は、SMSメッセージの一部としてあるいはTCO/IPデータ通信セションを経由する効率的な伝送を考慮に入れるXMLで作成されることが可能である。
【0047】
位置探索要求が作成されている場合は、要求はステップ402に示されたように無線通信デバイスに送出される。要求は、パケット交換されるTCP/IP接続上へのデータ通信として、あるいは代わりに専用化された回路接続上に送出されるSMSメッセージの部分として送出されることが可能である。位置探索要求は特定の無線通信デバイスを独自に識別するMID/SIDに向けられる。もしも必要であれば位置探索要求は、無線通信ネットワークにおける帯域幅のより効率的な使用を容易にするために圧縮されることが可能である。
【0048】
位置探索要求を送出する後に、サーバ20は次に無線通信デバイスから位置探索応答を受信する。位置探索応答はなるべくならば位置探索要求において識別された各エレメントに属する情報を含むことが望ましい。たとえばもしも要求が速度エレメントを含んだ場合は、応答はなるべくならばその無線デバイスに対する速度情報を含むことが望ましい。もしも速度情報が利用できない場合は、応答は誤りメッセージあるいはなぜ速度情報が得られなかったかを識別する誤りコードを含むことが可能である。
【0049】
位置探索応答を受信するとサーバ20は情報の種々のエレメントを取得するために応答を解釈することが可能である。この情報はそこで遠隔の要求しているエンティティへのダウンストリームに与えられ、あるいはステップ406に示されるようにデータ記憶領域に記憶され、あるいは両者である。たとえば、もしも要求が遠隔デバイスによって生起された場合は、そこで応答は再フォーマットされそしていかなる不許可の情報も排除するために裸にされ、そして遠隔デバイスに送出されることが可能である。代わりに、あるいは併せて、情報はサーバ20が後に無線デバイスに対応する追跡情報を与えることを可能にしてデータベースの中に転置されることが可能である。たとえばサーバ20は、時間中の無線デバイスに対する種々の位置のマップを与えることが可能であろう。さらにサーバ20は、無線デバイスに対する位置、高度、速度、および方位を含む追跡情報の記録(history)を与えることが可能である。
【0050】
さらにここで参照がなされる図9において、最初にステップ500において無線デバイスはサーバ20から位置探索要求を受信する。位置探索要求は、パケット交換されたTCP/IP接続上へのデータ通信として、あるいは専用化された回路接続上へのSMSメッセージの部分として、無線通信ネットワーク上で受信されることが可能である。
【0051】
ステップ500において位置探索要求を受信すると、無線デバイスはステップ502において、要求されている特定のエレメントあるいはパラメータを決定するために要求を解釈する。たとえば、要求は無線デバイスの位置、速度、高度、方位、あるいは同様の情報に関係する情報を探索することが可能である。要求された位置探索エレメントが決定される後に無線デバイスは次にステップ504において位置情報を取得する。
【0052】
無線デバイスは、情報の各エレメントに対して使用された機能に関する、単一の機能あるいは機能の組み合わせとともに複数の個別の機能を有することが可能である。たとえば、無線デバイスは、デバイスの位置を決定するGPS位置機能を有することが可能である。同様に、デバイスはGPS位置情報を緯度および経度座標に変換する緯度‐経度機能を有することが可能である。さらに、変換機能は緯度および経度座標を取得するために、無線通信ネットワークを経由して遠隔サーバとコンタクトすることが可能である。無線デバイスは他の位置探索エレメントからのデータによって変化する位置探索エレメントがダウンストリーム側に決定されるように、効率的な方法で要求された情報を取得することが可能である。
【0053】
このような効率的な動作の例は、位置探索要求が無線デバイスの位置および高度を探索している場合に生起する。無線デバイスが積分高度計を装備していない場合は、デバイスはその高度を取得するためにその位置を遠隔サーバに与え、あるいは代わりにその位置をローカルなデータ記憶領域に記憶された高度ルックアップテーブルに対するインデックスとして使用しなければならない。したがって、動作の最も効率的なモードは、第1に位置情報を取得し、そこで、高度情報を取得する場合に、位置情報を使用することである。あるいは、無線デバイスは、その高度機能を使用し(engaging)そこで位置探索要求に応答するために必然的に取得された位置情報を使用することによって不必要なステップを消去することが可能である。無線デバイスによる効率的な動作の種々の他の方法もまた使用されることが可能である。
【0054】
要求された位置探索情報が取得されると無線デバイスは次にステップ506において情報の各エレメントの精度を推定する。たとえば、無線デバイスの計算された高度は、地形および無線デバイスが移動しているか否かに基づいて精度が変化することが可能である。同様に、無線デバイスが移動している場合は、いかなる位置情報も無線デバイスの速度によって精度の程度が変化されやすい。
【0055】
ステップ508において、いかなる誤りも識別される。たとえば、ある例においては無線デバイスは要求された位置探索情報の若干あるいはすべてを取得することが不可能であるかも知れない。このような場合に無線デバイスは誤りを識別する誤りコードを与えることが可能である。可能な場合は、故障修理(trouble shooting)情報がまた与えられるかも知れない。無線デバイスはまた、遠隔サーバが利用不可能であったことを示す誤りコードを与えることが可能である。このような誤りは、たとえばもしもGPS位置に基づいて高度を計算するための遠隔サーバがオフラインされているか、あるいはそうでなければ応答していない場合に受信されることが可能である。誤りコードはまた、高度サーバから何の応答も全くなかったか否か、あるいは高度サーバによって与えられた誤りメッセージの形式等の、より粗い(granular)情報を示すことが可能である。
【0056】
位置決定情報が取得され、情報の精度が推定され、そして何れかの誤りメッセージが決定されてしまうと、無線デバイスはステップ510において位置探索応答を確立する。位置探索応答は、位置探索情報、精度推定、およびたとえばXML追記形言語による何らかの誤りコードのすべてを含むであろう。このような追記形言語の使用は、パケット交換されたTCP/IP接続上のデータ通信、および回路交換された接続上のSMSメッセージを含む種々の通信プロトコル上における位置探索応答の伝送を容易にする。
【0057】
位置探索応答が作成される後に無線デバイスは、ステップ512においてサーバに対して応答を送出する。位置探索応答は無線通信ネットワーク上におけるサーバへの伝送に先立って圧縮されることが可能である。言及したように位置探索応答は、パケット交換されたTCP/IP接続上の通信、回路交換された接続上のSMSメッセージ、あるいは同様なものを含む種々の通信手段を使用して送出されることが可能である。
【0058】
さらにここで図10に関連して、計算機システム550は位置探索サーバあるいは外部のアクセスポイントとともに使用されることが可能である。同様に、計算機システム550の汎用計算システムプラットフォームアスペクトの多くは、無線通信デバイスとともに使用されることが可能である。たとえば、マイクロ処理装置、データ記憶領域、計算機が読み出し可能な媒体、および通信インタフェースは、無線通信デバイスの汎用計算アスペクトに対して適用されることが可能である。さらに、他の計算機システムおよび/あるいはアーキテクチャが使用されることが可能である。
【0059】
計算機システム550は、処理装置552等の1個あるいはそれ以上の処理装置を含む。付加的な処理装置が与えられるかも知れない。たとえば、補助的な処理装置が入力/出力を処理するために与えられるかも知れない。補助的な処理装置はまた、浮動小数点数学演算(floating point mathematical operation)を実行することが可能である。信号処理アルゴリズムの高速演算に対して適切なアーキテクチャを有する特定用途向けマイクロ処理装置(たとえばディジタル信号処理装置)もまた使用されるかも知れない。主処理システムに付属する従属処理装置(たとえばバックエンド処理装置)が与えられるかも知れない。2重のあるいは複数の処理装置システムのための付加的なマイクロ処理装置あるいは制御器、あるいは協働処理装置(coprocessor)もまた使用されるかも知れない。このような補助的な処理装置は個別の処理装置であるかも知れず、あるいは処理装置552と統合されるかも知れない。
【0060】
処理装置552は通信母線554に接続される。通信母線554は、通信システム550の記憶部および他の周辺コンポーネント間の情報転送を容易にするためにデータチャネルを含むことが可能である。通信母線554はさらに、データ母線、アドレス母線、および制御母線(図示せず)を含む処理装置552との通信に対して使用される信号の組み合わせを与えることが可能である。通信母線554は、任意の標準の、あるいは非標準の母線アークテクチャを含むことが可能である。母線アーキテクチャの例は、たとえば、工業標準アーキテクチャ(“ISA:industry standard architecture”)、拡張された工業標準アーキテクチャ(“ESIA:extended industry standard architecture”)、マイクロチャネルアーキテクチャ(“MCA:Micro Channel architecture”)、周辺コンポーネント相互接続(“PCI:peripheral component interconnect”)ローカル母線、あるいはIEEE488汎用インタフェース母線(“GPIB:general-purpose interface bus”)、IEEE696/S‐100、および同様なものを含む、電気電子学会(“IEEE”)によって公布された標準類に従った母線アーキテクチャを含む。
【0061】
計算機システム550は、なるべくならば主メモリ556を含み、そしてまた2次メモリ558を含むことの可能であることが望ましい。主メモリ556は、処理装置552上で実行するプログラムのための命令およびデータの記憶を与える。主メモリ556は、典型的にはダイナミックランダムアクセスメモリ(“DRAM”)および/あるいはスタティックランダムアクセスメモリ(“SRAM”)等の半導体をベースにしたメモリである。他の半導体をベースにしたメモリの形式は、たとえば読み出し専用メモリ(“ROM”)を含む、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(“SDRAM”)、ランバスダイナミックランダムアクセスメモリ(“RDRAM:Rambus dynamic random access memory”)、強誘電体ランダムアクセスメモリ(“FRAM:ferroelectric random access memory”)および同様なものを含む。
【0062】
2次メモリ558は、ハードディスクドライブ560および/あるいは、たとえばフロッピー(登録商標)ディスクドライブ、磁気テープドライブ、コンパクトディスク(“CD”)ドライブ、ディジタル多用途ディスク(“DVD”)ドライブ等のリムーバブル記憶ドライブ562を任意に含むことが可能である。リムーバブル記憶ドライブ562は、よく知られた方法で、リムーバブル記憶媒体564から読み出し、そして/あるいは書き込む。リムーバブル記憶媒体564は、たとえばフロッピーディスク、磁気テープ、CD、DVD等であることが可能である。
【0063】
リムーバブル記憶媒体564は、その中に計算機により実行可能なコード、すなわちソフトウエアおよび/あるいはデータを記憶している計算機が読み出し可能な媒体であることが可能である。リムーバブル記憶媒体564上に記憶された計算機ソフトウエアあるいはデータは電気的通信信号578として計算機システム550の中に読み込まれる。
【0064】
代わりの実施例においては、2次メモリ558は計算機プログラムあるいは他のデータあるいは命令が計算機システム550の中にロードされることを可能とするために他の同様な方法を含むことが可能である。このような方法は、たとえば外部の記憶媒体572およびインタフェース570を含むことが可能である。外部の記憶媒体572の例は、外部のハードディスクドライブ、外部の光学的ドライブ、外部の光磁気ドライブ、あるいは同様なものを含む。
【0065】
2次メモリ558の他の例は、プログラマブル読み出し専用メモリ(“PROM”)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(“EPROM”)、電気的に消去可能な読み出し専用メモリ(“EEPROM”)、あるいはフラッシュメモリ(EEPROMに類似したブロックオリエントなメモリ)あるいは同様なもの等の半導体をベースにしたメモリを含む。また含まれるものは、ソフトウエアおよびデータがリムーバブル記憶ユニット572から計算機システム550に転送されることを可能とする任意の他のリムーバブル記憶ユニット572およびインタフェース570である。
【0066】
計算機システム550はまた、通信インタフェース574を含む。通信インタフェース574は、ソフトウエアおよびデータが計算機システム550および外部デバイス(たとえばプリンタ)、ネットワーク、あるいは情報ソース間に転送されることを可能にする。たとえば、計算機ソフトウエアあるいは実行可能なコードは通信インタフェース574を経由してネットワークサーバから計算機システム550に転送されることが可能である。通信インタフェース574の例は、モデム、ネットワークインタフェースカード(“NIC”)、通信ポート、PCMCIAスロットおよびカード、赤外インタフェース、および一部が命名されたばかりのIEEE1394ファイヤワイヤ(fire-wire)を含む。
【0067】
通信インタフェース574はなるべくならば、イーサネットIEEE802標準、ファイバチャネル、ディジタル加入者線(“DSL:digital subscriber line”)、非同期ディジタル加入者線(“ADSL:asynchronous digital subscriber line”)、フレームリレー、非同期転送モード(“ATM”)、サービス統合ディジタル通信網(“ISDN”)、パーソナル通信サービス(“PCS”)、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(“TCP/IP”)、シリアルラインインターネットプロトコル/ポイントツーポイントプロトコル(“SLIP/PPP”)、等の工業的に公布された標準を実現するが、しかしまた注文による、あるいは非標準のインタフェースプロトコルも同様に実現することの可能であることが望ましい。
【0068】
通信インタフェース574を経由して転送されたソフトウエアおよびデータは、一般的に電気的通信信号578の形態をとる。これらの信号578は、通信チャネル576を経由して通信インタフェース574に与えられる。通信チャネル576は、信号578を搬送し、そして、線路あるいはケーブル、光ファイバ、従来の電話線、セルラ電話リンク、無線周波数(RF)リンク、あるいは一部が命名されたばかりの赤外リンクを含む種々の通信手段を使用して実現されることが可能である。
【0069】
計算機が実行可能なコード(すなわち計算プログラムあるいはソフトウエア)は、主メモリ556および/あるいは2次メモリ558の中に記憶される。計算機プログラムはまた、通信インタフェース574を経由して受信され、そして主メモリ556および/あるいは2次メモリ558の中に記憶されることが可能である。これらの計算機プログラムは、実行される場合に計算機システム550が前に記述されたように本発明の種々の機能を実行することを可能とする。
【0070】
この記述において、用語“計算機が読み出し可能な媒体”は、計算機が実行可能なコード(たとえばソフトウエアおよび計算機プログラム)を計算機システム550に与えるために使用される任意の媒体を参照するために使用される。これらの媒体の例は、主メモリ556、2次メモリ558(ハードディスクドライブ560、リムーバブル記憶媒体564、および外部の記憶媒体572を含む)および、通信インタフェース574(ネットワーク情報サーバあるいは他のネットワークデバイスを含む)と通信する任意の周辺デバイスを含む。これらの計算機が読み出し可能な媒体は、実行可能なコード、プログラミング命令、および計算機システム550に対するソフトウエアを与えるための手段である。
【0071】
ソフトウエアを使用して実行される一つの実施例においては、ソフトウエアは、計算機が読み出し可能な媒体上に記憶され、そしてリムーバブル記憶ドライブ562、インタフェース570、あるいは通信インタフェース574を用いて計算機システム550にロードされることが可能である。このような実施例においては、ソフトウエアは電気的通信信号578の形態で計算機システム550の中にロードされる。処理装置552によって実行される場合にソフトウエアはなるべくならば、処理装置552がこの中に先に記述された独創的な特徴および機能を実行するための原因となることが望ましい。
【0072】
種々の実施例はまた、本来(最初に)たとえば、特定用途向け集積回路(“ASICs”)、あるいはフィールドプログラマブルゲートアレイ(“FPGAs”)等のコンポーネントを使用するハードウエア内において実現されることが可能である。この中に記述された機能を実行することが可能なハードウエアステートマシンの実現はまた、関連する業界において熟練した人々にとっては明白であろう。種々の実施例がまたハードウエアおよびソフトウエア両者の組み合わせを使用して実現されることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】図1は、例となるデータ通信ネットワークを示す高レベル線図である。
【図2】図2は、例となる無線通信デバイスを示すブロック線図である。
【図3】図3は、図2の無線通信デバイスに関連した例となるデータ記憶領域を示すブロック線図である。
【図4】図4は、例となるサーバを示すブロック線図である。
【図5】図5は、図4のサーバに関連した例となるデータ記憶領域を示すブロック線図である。
【図6】図6は、例となるアクセスポイントを示すブロック線図である。
【図7】図7は、例となる位置探索アプリケーションを示すブロック線図である。
【図8】図8は、無線通信デバイスから位置および探索情報を取得するための例となる方法を示すフロー線図である。
【図9】図9は、サーバに対して位置および探索情報を与えるための例となる方法を示すフロー線図である。
【図10】図10は、この中に記述された種々の実施例に関連して使用されることが可能な典型的な計算機システムを示すブロック線図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
無線通信ネットワークと、
高度、速度、方位、報告された情報の精度を示す誤り推定、および要求された情報が報告され得なかった理由を示す誤りコードの少なくとも1個を要求する位置探索要求を作成するための位置探索サーバと、そして
位置探索要求を受信しそしてそれに応じて要求された位置探索情報を報告するために、無線通信ネットワークを経由して位置探索サーバと通信する無線通信デバイスと、
を含む、システム。
【請求項2】
報告された位置探索情報はGPS座標を含む、請求項1記載の無線通信システム。
【請求項3】
報告された位置探索情報は緯度および経度座標を含む、請求項1記載の無線通信システム。
【請求項4】
位置探索要求は、SMSメッセージとして受信される、請求項1記載の無線通信システム。
【請求項5】
位置探索要求は、拡張可能な追記形言語で作成される、請求項1記載の無線通信システム。
【請求項6】
システムであって、
位置探索サーバと、
無線通信ネットワークと、
少なくとも1個の、高度、速度、方位、報告された情報の精度を示す誤り推定、および要求された情報が報告され得なかった理由を示す誤りコードに対する、位置探索要求を受信し、そして応答するための実行領域を含む、無線通信ネットワークを経由してサーバと通信する無線通信デバイスと、
を含むシステム。
【請求項7】
報告された位置探索情報はGPS座標を含む、請求項6記載の無線通信デバイス。
【請求項8】
報告された位置探索情報は緯度および経度座標を含む、請求項6記載の無線通信デバイス。
【請求項9】
位置探索要求はSMSメッセージとして受信される、請求項6記載の無線通信デバイス。
【請求項10】
位置探索要求は拡張可能な追記形言語で作成される、請求項6記載の無線通信デバイス。
【請求項11】
位置探索報告はSMSメッセージとして送出される、請求項6記載の無線通信デバイス。
【請求項12】
位置探索報告は拡張可能な追記形言語で作成される、請求項6記載の無線通信デバイス。
【請求項13】
無線通信デバイスを操作するための方法であって、
高度、速度、方位、報告された情報の精度を示す誤り推定、および要求された情報が報告され得なかった理由を示す誤りコードの少なくとも1個に対する要求を含む、位置探索情報に対する要求を受信し、そして要求された位置探索情報を用いて要求に応答する
ことを含む、方法。
【請求項14】
位置探索情報はGPS座標を含む、請求項13記載の方法。
【請求項15】
位置探索情報は緯度および経度座標を含む、請求項13記載の方法。
【請求項16】
作成ステップは拡張可能な追記形言語で位置探索要求を作成することを含む、請求項13記載の方法。
【請求項17】
ステップを送出することは、位置探索要求をSMSメッセージとして送出することを含む、請求項16記載の方法。
【請求項18】
ステップを受信することは、位置探索応答をSMSメッセージとして受信することを含む、請求項13記載の方法。
【請求項19】
位置探索応答は、拡張可能な追記形言語で作成される、請求項18記載の方法。
【請求項20】
方法であって、
位置探索サーバから無線通信ネットワークを経由して位置探索要求を受信し、要求は、位置要求、高度要求、速度要求、および方位要求を含んでおり、
無線通信デバイスに対する位置を取得し、
無線通信デバイスに対する高度を取得し、
無線通信デバイスに対する速度を取得し、
無線通信デバイスに対する方位を取得し、
無線通信デバイスの位置、高度、速度、および方位を含む位置探索応答を作成し、そして
位置探索応答を無線通信ネットワークを経由して位置探索サーバに送出する
ことを含む、方法。
【請求項21】
位置探索情報はGPS座標を含む、請求項20記載の方法。
【請求項22】
位置探索情報は緯度および経度座標を含む、請求項20記載の方法。
【請求項23】
受信することは、位置探索要求をSMSメッセージとして受信することを含む、請求項20記載の方法。
【請求項24】
位置探索要求は拡張可能な追記形言語で作成される、請求項23記載の方法。
【請求項25】
作成することは位置探索応答を拡張可能な追記形言語で作成することを含む、請求項20記載の方法。
【請求項26】
送出することは、位置探索応答をSMSメッセージとして送出することを含む、請求項25記載の方法。
【請求項27】
高度、速度、方位、報告された情報の精度を示す誤り推定、および要求された情報が報告され得なかった理由を示す誤りコードの、少なくとも1個に対する要求を含む、位置要求を含む位置探索要求を確立し、
位置探索要求を無線通信ネットワークを経由して無線通信デバイスに送出し、そして
要求に対する応答を受信する
ことを含む、計算機が位置探索情報を取得する原因となるための命令をその上に記憶している、計算機が読み出し可能な媒体。
【請求項28】
位置探索情報はGPS座標を含む、請求項27記載の計算機が読み出し可能な媒体。
【請求項29】
位置探索情報は緯度および経度座標を含む、請求項27記載の計算機が読み出し可能な媒体。
【請求項30】
確立することは、位置探索要求を拡張可能な追記形言語で作成することを含む、請求項27記載の計算機が読み出し可能な媒体。
【請求項31】
送出することは位置探索要求をSMSメッセージとして送出することを含む、請求項30記載の計算機が読み出し可能な媒体。
【請求項32】
受信することは、位置探索応答をSMSメッセージとして受信することを含む、請求項27記載の計算機が読み出し可能な媒体。
【請求項33】
応答は拡張可能な追記形言語で作成されている、請求項32記載の計算機が読み出し可能な媒体。
【請求項34】
無線通信デバイスから位置探索情報を与えるための計算機により実行するための一連の命令を記憶している計算機が読み出し可能な媒体。なお命令は
無線通信ネットワークを経由して位置探索サーバから位置探索要求を受信し、なお要求は位置要求、高度要求、速度要求、および方位要求を含んでおり、
無線通信デバイスに対する位置を取得し、
無線通信デバイスに対する高度を取得し、
無線通信デバイスに対する速度を取得し、
無線通信デバイスに対する方位を取得し、
無線通信デバイスの位置、高度、速度、および方位を含む位置探索応答を確立し、そして
位置探索応答を位置探索サーバに送出する
ことを含むステップを遂行する。
【請求項35】
位置探索情報はGPS座標を含む、請求項34記載の計算機が読み出し可能な媒体。
【請求項36】
位置探索情報は緯度および経度座標を含む、請求項34記載の計算機が読み出し可能な媒体。
【請求項37】
受信することは位置探索要求をSMSメッセージとして受信することを含む、請求項34記載の計算機が読み出し可能な媒体。
【請求項38】
位置探索要求は拡張可能な追記形言語で作成される、請求項37記載の計算機が読み出し可能な媒体。
【請求項39】
作成することは位置探索応答を拡張可能な追記形言語で作成することを含む、請求項34記載の計算機が読み出し可能な媒体。
【請求項40】
送出することは位置探索応答をSMSメッセージとして送出することを含む、請求項39記載の計算機が読み出し可能な媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2007−503792(P2007−503792A)
【公表日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−533084(P2006−533084)
【出願日】平成16年5月14日(2004.5.14)
【国際出願番号】PCT/US2004/015203
【国際公開番号】WO2004/105295
【国際公開日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FRAM
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】