説明

交通経路の表示方法。

【課題】顧客が乗車する経路での各駅間の乗車時間を目視で容易に認識することができるようにする。
【解決手段】出発駅のA駅と到着駅のE駅までの経路図が縦長に直線状に表示され、この経路上に乗換駅のB〜D駅が表示される。ここで、A〜D駅間は在来線43、D−E駅間が超特急の路線44としており、A−B駅間,B−C駅間,C−D駅間,D−E駅間の路線夫々は、その乗車時間の比率に応じた高さで表示されている。また、在来線43のA〜C駅や超特急の路線44のD駅には、夫々毎に高さが決められた属性表示エリアが設定されており、その属性表示エリア内にその駅の属性(駅名34や路線面35など)が表示される。乗車時間の比率に応じた高さがこの属性表示エリアの高さ未満である路線は、この属性表示エリアの高さに設定され、属性表示エリアに表示される属性情報の文字が見易いものとしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駅構内などに設置された交通経路の表示方法に係り、特に、顧客によって指定された乗車駅と降車駅との間の乗車経路を表示する交通経路の表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道の各駅の構内などには、在来線や超特急/特急の乗車券や指定席券,グリーン席券などのチケットを購入するための鉄道券売機が設置されており、この鉄道券売機の表示画面で表示される操作画面を顧客が操作することにより、希望する経路での希望する発車日時の列車のチケットを希望する人数分購入することができる。
【0003】
かかる鉄道券売機の表示画面としては、表示画面での操作画面やその操作の一例として、かかる表示画面に経路図が表示され、この経路図で出発駅と到着駅とが表示され、さらには、必要に応じて、画面操作によって乗換駅が表示されるようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)
一方、乗車券に乗換駅も含む乗車駅から降車駅までの経路図を表示する技術も知られており、かかる技術では、また、各駅間の路線をその距離に応じた長さで表示するようにしている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2003ー281420号公報
【特許文献2】特開2005ー284736号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1に記載の技術では、乗換駅があるような経路では、乗換駅も表示されるのであるが、その表示方法としては、その1つの方法として、経路図での出発駅から乗換駅までの路線や乗換駅間の路線や乗換駅から到着駅までの路線といった路線毎に表示されるものであり、経路全体を同時に見ることができず、また、他の方法として、出発駅や乗換駅,到着駅を含む全体の経路が表示されるものであるが、これら駅間は等間隔で表示され、各駅間の路線での乗車時間がどの程度であるかを目視によって捉えることができない。
【0005】
一方、上記特許文献2には、乗車券においてであるが、乗換駅も含む経路図全体を表示するようにした技術が開示されており、しかも、この経路図での駅間の路線は、その距離に応じて長さを異ならせて表示されている。
【0006】
しかしながら、このように、各路線の長さを異ならせても、それは路線の距離に応じたものであり、各路線でどの程度の時間乗車しているのかを顧客は認識することができない。顧客にとっては、乗り換えを行なう駅までどの位の時間乗り続けるのか、その乗車時間が長いのか、短いのかを把握できればより便利である。距離に応じた長さを表示しても、このようなことを把握することができない。
【0007】
本発明の目的は、かかる問題を解消し、顧客が乗車する経路での各駅間の乗車時間を目視で容易に認識することができるようにした交通経路の表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、出発駅から到着駅までの経路を表示する交通経路の表示方法であって、出発駅と到着駅との間の経路を直線状に表示して、出発駅と到着駅との間の乗換駅を経路上に表示し、乗車駅から次の乗車駅までの駅間の路線,乗換駅と次の乗換駅までの駅間の路線及び最後の乗換駅から到着駅までの駅間の路線の長さ夫々を、駅間の路線での乗車時間に応じた長さに設定し、夫々の経路の長さで決まる位置を乗換駅夫々の表示位置とすることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、路線の種類毎に、異なる路線に沿う方向の長さの最小路線表示エリアが設定され、路線の乗車時間から求めた路線に沿う方向の長さが最小路線表示エリアの長さよりも短いとき、表示する駅間の路線の長さを最小路線表示エリアの長さとすることを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明は、最小路線表示エリアの長さが、路線の種類毎に異なることを特徴とする。
【0011】
さらに、本発明は、超特急の路線での最小路線表示エリアの長さは、超特急の路線以外の路線での最小路線表示エリアの長さよりも長いことを特徴とする。
【0012】
さらに、本発明は、出発駅,乗換駅,到着駅毎に属性情報表示エリアを設定し、属性情報表示エリア内に駅,路線に関する属性情報を表示することを特徴とする。
【0013】
さらに、本発明は、属性表示エリアの路線に沿う方向の長さが、路線の種類毎に異なることを特徴とする。
【0014】
さらに、本発明は、超特急の路線での属性表示エリアの長さが、超特急の路線以外の路線での属性表示エリアの長さよりも長いことを特徴とする。
【0015】
さらに、本発明は、超特急の路線に乗り換えるための乗換駅の属性表示エリアに、乗換時間を表示することを特徴とする。
【0016】
さらに、本発明は、出発駅と到着駅との間の乗換駅の個数が所定の個数を越えているとき、最小路線表示エリアの長さを縮小するとともに、属性表示エリアの路線に沿う方向の長さを縮小した最小路線表示エリアの長さに応じて長さとし、長さを縮小した属性表示エリアに文字を縮小した属性情報を表示することを特徴とする。
【0017】
さらに、本発明は、駅間の路線が、路線の種類に応じて異なる表示形態で表示されることを特徴とする。
【0018】
さらに、本発明は、出発駅とは異なる分岐出発駅から乗換駅のいずれかに至る分岐路線を表示し、分岐路線には、分岐出発駅のみを表示し、分岐路線は予め決められた長さの路線に沿う方向に表示されて、決められた長さのエリア内に分岐出発駅や分岐路線の属性情報が表示されることを特徴とする。
【0019】
さらに、本発明は、乗換駅のいずれかから到着駅以外の分岐到着駅に至る分岐路線を表示し、分岐路線には、分岐到着駅のみが表示され、分岐路線は予め決められた長さの路線に沿う方向に表示されて、決められた長さのエリア内に分岐到着駅や分岐路線の属性情報が表示されることを特徴とする。
【0020】
さらに、本発明は、経路図での顧客が乗者する駅に乗車アイコンを表示し、顧客が降車する駅に降車アイコンを表示することを特徴とする。
【0021】
さらに、本発明は、乗車アイコン及び降車アイコンが、顧客毎に判別可能に表示されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によると、経路図上でこの経路をなす駅間の路線を、この路線での乗車時間に応じた長さで表示するものであるから、各路線での乗車時間をその長短で、目視により、容易に把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
【0024】
図1は本発明による券売機の経路表示方法を実行するための鉄道券売システムの一実施形態を示すシステム構成図であって、1は鉄道券売機、1aは制御部、1bは表示部、1cは記憶部、1dは入力部、1eは経路図描画生成部、2はホストサーバ、2aは制御部、2bは座席管理部、2b1は在庫データ部、2cは空席案内検索部、2c1は空席データ部、2c2は端末定義データ部、2dは経路検索部、2d1は路線データ部、2d2は駅名データ部、2d3は発着時刻データ部、3はネットワークである。
【0025】
同図において、鉄道の駅構内などに設置されている鉄道券売機1は、ネットワーク3を介してホストサーバ2に接続されており、鉄道券売機1からの指定された列車の指定券などの券売の要求情報Aに対し、ホストサーバ2がこの指定された列車などに関する情報を鉄道券売機1に提供する。
【0026】
鉄道券売機1は、表示部1bや記憶部1c,入力部1d,路線図描画生成部1eを備えており、これらが制御部1aによって制御される。入力部1dは、表示部1bでのタッチパネルやテンキーなどの発券を希望する操作者(以下、顧客という)によって操作されるものであって、顧客がこの入力部1dを操作して希望する列車の指定券などのチケットを購入するために必要な設定情報(例えば、出発駅,到着駅,出発駅での希望出発時刻などであって、以下、指定入力情報という)を入力すると(このときの操作画面を、以下、入力操作画面という)、制御部1aの制御のもとに、この指定入力情報を用いた要求情報Aが作成されて、ネットワーク3を介し、ホストサーバ2に送信される。ホストサーバ2からは、この要求情報Aの指定入力情報に応じた希望する列車の指定券などのチケットを購入のための情報(以下、券売関連情報という)Bがネットワーク3を介して鉄道券売機1に提供される。
【0027】
鉄道券売機1では、制御部1aの制御のもとに、この券売関連情報Bが記憶部1cに記憶され、この記憶部1cに記憶された券売関連情報Bのうちの路線データなどの必要な情報が路線図描画生成部1eから読み出されて指定入力情報に応じた経路図(経路は1以上の路線からなっている)を生成し、記憶部1cから読み出される経路確認画面に取り込まれて表示部1bで表示される。そして、この表示部1bで表示される経路確認画面をもとに顧客が入力部1dで所定の操作をすると、その操作に応じて次の操作に必要な経路確認画面を表示するための券売関連情報Bが記憶部1cから読み出され、この券売関連情報Bがこの経路確認画面に取り込まれて表示部1bに表示されて顧客が入力部1dで次の経路確認のための操作を行なうことができるようになる。
【0028】
なお、ここでは、省略しているが、現金やカードなどによる運賃料金の支払いや釣銭の排出などが行なわれる運賃料金処理部や指定券などの発券が行なわれる発券部などもある。
【0029】
記憶部1cでは、上記のように、経路確認画面が記憶されており、また、ホストサーバ2からの券売関連情報Bが記憶されるが、さらに、表示部1bで表示される入力操作画面やその他の各画面の情報(以下、画面情報という)も記憶されており、入力部1dからの操作入力に応じて制御部1aが適宜の画面情報を読み出し、表示部1bに表示させる。
【0030】
ホストサーバ2には、座席管理部2bや空席案内検索部2c,経路検索部2dとこれらを制御する制御部2aとが設けられており、さらには、図示しないが、運賃料金計算部,運行情報部なども設けられている。
【0031】
座席管理部2bは、在庫データ部2b1のデータをもとに、各列車の各停車駅での指定席の状況を管理するものである。在庫データ部2b1では、各列車の各停車駅での指定席(普通指定席やグリーン席)の状況に変更(空き状態から予約または販売済みへの変更や予約または販売済みから空きへの変更)があると、これに応じて該当する指定席の状況のデータ(座席データ)が変更される。座席管理部2bは、これを管理していて、座席データの変更があると、この変更があった空席の座席データを在庫データ部2b1から読み取り、空席案内検索部2cに供給する。この空席の座席データは空席データ部2c1に登録される。
【0032】
空席案内検索部2cは、空席データ部2c1と端末定義データ部2c2とを備えており、空席データ部2c1を用いて鉄道券売機1から要求のあった列車での指定席の空席情報を取得し、これをこの鉄道券売機1に送るものであるが、座席管理部2bから上記の空席の座席データが供給されると、この座席データに基づいて、空席データ部2c1での空席情報を更新する。即ち、この座席データで指定される列車のある停車駅で空き状態であった指定席が予約または販売済みとなったときには、この指定席が削除され、また、この座席データがこれまで予約または販売済みであった指定席が空き状態となったことを表わすものである場合には、この指定席が、空き状態の座席として、空席データ部2c1に追加される。これにより、空席データ部2c1には、常に現時点での空き状態にある指定席の情報が確保されている。
【0033】
また、端末定義データ部2c2には、各鉄道券売機1に関する情報が格納されており、制御部2aにおいて、要求情報Aを送り込んだ鉄道券売機1の判定や、券売関連情報Bなどを送る相手先の鉄道券売機1の指定などに用いられる。
【0034】
経路検索部2dは、鉄道券売機1から指定席などの要求があった場合、その要求情報Aの指定入力情報で指定される出発駅(乗車駅),到着駅や乗車日時などに基づいて、該当する各路線毎の全ての列車について、路線上の各駅の駅名やその発車時刻,到着時刻のデータなどが格納されている路線データ部2d1により、かかる出発駅から到着駅までの該当する全ての経路(経路は1以上の路線からなっている)と、これら経路毎のこの要求情報Aの指定入力情報で指定される出発駅での出発時刻に該当する列車に関する情報とを検索する。経路検索部2dでは、各経路毎に、それが1つの路線からなる場合には、その路線名が、複数の路線の全部または一部からなる場合には、夫々の路線名とそれらの乗換駅(出発駅と到着駅)が夫々路線データ部2d1で検索される。また、列車に関しては、その到着駅名や到着駅名,乗換駅名が駅名データ部2d2で検索され、その出発駅での出発時刻や到着駅での到着時刻、乗換駅での到着時刻や出発時刻といった時刻情報が発着時刻データ部2d3で検索される。経路検索部2dで検索されるかかる情報を、以下、経路情報という。
【0035】
また、ホストサーバ2では、各路線の運行状況を管理する運行情報部や顧客に請求する運賃料金を計算する運賃料金計算部などが設けられているが、ここでは、説明を省略する。
【0036】
このようにして、鉄道券売機1からの要求情報Aに対して、ホストサーバ2では、経路検索部2dで検索された経路情報が、夫々券売関連情報Bとして、ネットワーク3を介して鉄道券売機1に提供される。鉄道券売機1では、この券売関連情報Bが、要求情報Aに対する応答情報、即ち、券売操作/確認情報として、受信されて記憶部1cに記憶され、かかる券売操作/確認情報が順次読み出されて経路確認画面で適宜表示部1bに表示される。
【0037】
図2は図1における鉄道券売機1の一具体例を示す外観斜視図であって、10は表示画面、11は操作部、12は窪み部、13は前面部、14はテーブル、15は突出部上面、16はクレジットカード挿入口、17は特急券,乗車券または回数券挿入/排出口、18は紙幣投入口、19は紙幣/硬貨(釣銭)排出口、20は硬貨投入口、21はテンキー、22は非接触カード/携帯端末情報読取部、23は釣銭受け皿である。
【0038】
同図において、鉄道券売機1の筐体の前面部には、その上側に表示画面10が、その下側に前方に突き出た操作部11が夫々設けられている。この表示画面10は図1での表示部1bの表示画面であって、縦長の画面であり、例えば、縦横比が5:4でサイズが19インチである。この表示画面10に、記憶部1c(図1)から読み出された券売操作/確認情報が表示される。
【0039】
操作部11は図1での路線図描画生成部1eとしての運賃料金処理部での運賃料金の入出金部や発券部での発行される指定席券などのチケットの排出部に相当するものである。また、表示画面10には、図示しないが、タッチパネルが設けられており、このタッチパネルが図1での入力部1dに相当するものである。
【0040】
操作部11には、ほぼ全体にわたって上方及び前方に開放した窪み部12が形成されており、この窪み部12の奥部の垂直な面をなす前面部13の左側に、クレジットカード挿入口16と特急券,乗車券または回数券挿入/排出口17とが上下に配列されて設けられ、前面部13の右側に紙幣投入口18と紙幣/硬貨排出口19とが上下に配列されて設けられている。また、この窪み部12の底面をなすテーブル14には、紙幣/硬貨排出口19に対向して釣銭受け皿23が設けられ、紙幣/硬貨排出口19から排出される紙幣,硬貨の釣銭がこの釣銭受け皿23に受け止められる。また、この窪み部12の右側の突出部上面15には、硬貨投入口20と、クレジットカードなどの暗証番号などを入力するためのテンキー21と、非接触カード/携帯端末情報読取部22とが設けられている。このテンキー21は、図1での入力部1dに相当する。
【0041】
運賃料金の支払いは、クレジットカード挿入口16にクレジットカードを挿入することにより、あるいは、特急券,乗車券または回数券挿入/排出口17に回数券を挿入することにより、あるいは、紙幣投入口18に紙幣を、硬貨投入口20に硬貨を夫々投入することにより、あるいは、ICカードなどの非接触カードや携帯電話機などの携帯端末を非接触カード/携帯端末情報読取部22にかざすことにより、行なうことができる。このようにして、運賃料金の支払いが行なわれると、特急券,乗車券または回数券挿入/排出口17から発行された乗車券や指定席券,特急券,グリーン券などのチケットが排出され、お釣りがある場合には、釣銭が紙幣/硬貨排出口19から釣銭受け皿23に排出される。
【0042】
かかる鉄道券売機1の表示部1bでの表示画面10に、路線図描画生成部1eで生成された経路図が取り込まれた経路確認画面が表示される。
【0043】
図3は本発明による券売機の経路表示方法の一実施形態を示すものであって、図1における経路図描画生成部1eの経路部生成処理を示す図であって、30,31は最小路線表示エリア、32A〜32Dは路線表示エリア、33A内紙33Dは属性表示エリア、34は駅名、35は路線名、36は出発時刻、37は出発の待ち時間、38は到着時刻、39は発車時刻、40は列車名、41は列車番号、42は乗換時間、43は在来線、44は超特急の路線である。
【0044】
ここでは、表示画面10(図2)に縦方向に経路図を表示するものとして、表示画面10でのこの経路図の表示エリアの縦方向の長さ(以下では、これを「高さ」という)を、一例として、画素数で900Px(ピクセル)とする。経路図では、各駅(出発駅,到着駅及び乗換駅)を各駅間の乗車時間の比率に応じて求めた位置を修正した位置に設定し、かつ各駅毎にその出発時刻や到着時刻,路線名,待ち時間などの関連情報を表示するためのエリア(以下、属性表示エリアという)を設定するものである。この駅の表示位置は、各駅毎に属性表示エリアを設けることから行なうものである。
【0045】
図3(a)はホストサーバ2からの券売関連情報B(図1)を基に、これによって提供される1つの経路での各駅(出発駅,到着駅及び乗換駅、以下同様)間の乗車時間(=到着時刻−出発時刻)とこの乗車時間に対応するその駅間の表示画面10上での高さ(この表示画面10での高さはピクセル(画素)数(Px)で表わされるものであり、これを、以下、駅間の高さという)を示すものであって、各駅の出発時刻,到着時刻は、券売関連情報Bとして、ホストサーバ2から提供される。
【0046】
ここで、A駅がこの経路の出発駅、E駅が同じく到着駅、B,C,D駅が乗換駅とし、
A−B駅間の乗車時間=2分 B−C駅間の乗車時間=29分
C−D駅間の乗車時間=12分 D−E駅間の乗車時間=120分
とすると、経路全体の乗車時間、即ち、A−E駅間の乗車時間はこれらの合計の163分であるから、A−B駅間の高さ(Px)は、
高さ=900(Px)×2(分)/163(分)=11(Px)
となり、同様にして、
B−C駅間の高さ=160(Px) C−D駅間の高さ=660(Px)
D−E駅間の高さ=663(Px)
となる。表示画面10では、A〜Eの各駅がかかる高さの間隔でその表示位置が決められる。このように、乗車時間から求めた駅間の高さの値を、以下では、駅間の高さの理論値という。
【0047】
なお、以下では、A−B駅間の高さ(Px)をA駅の高さ(Px)といい、B−C駅間の高さ(Px)をB駅の高さ(Px)、C−D駅間の高さ(Px)をC駅の高さ(Px)といい、D−E駅間の高さ(Px)をD駅の高さ(Px)というように、駅間の高さをその出発側の駅の高さということもある。
【0048】
ここで、経路図を形成する路線としては、特急を利用しない在来線の区間と、特急を利用する在来線の区間と、超特急を利用する区間とがあり、以下では、説明の都合上、特急を利用しない在来線の区間の路線を在来線といい、特急を利用する在来線の区間と超特急を利用する区間とを超特急の路線という。
【0049】
各駅には夫々、属性表示エリアが設定され、これにその駅の属性が表示されるのであるが、かかる属性表示エリアの表示画面10での高さは、在来線の駅と超特急の路線の駅とで異なるものであり、ここでは、一例として、在来線の駅の属性表示エリアの高さは100Pxとし、超特急の路線の駅の属性表示エリアの高さは200Pxとする。従って、ここでは、在来線のA〜C駅には、高さが100Pxの属性表示エリアが設定され、超特急の路線のD駅には、高さが200Pxの属性表示エリアが設定される。
【0050】
このように、各駅に属性表示エリアが設定されると、高さの理論値がこの属性表示エリアの高さより小さい場合、同じ属性表示エリア内に同じ路線の2つの駅(その出発駅と到着駅)の位置が設定されることになり、また、同じ路線の2つの駅に設定される属性表示エリアが互いに重複して設定されるという不具合が生ずる。この不具合を解消するために、駅間の高さの理論値を修正して、同じ路線の2つの駅(出発側の駅と到着側の駅)の一方の位置が他方の駅に設定された属性表示エリアの範囲外にあるようにするものである。このように修正された駅間の高さを、以下では、実際の高さという。
【0051】
図3(b)は駅間の実際の高さの最小限界の高さ(最小路線表示エリア)を示すものであって、これは各駅に設定される属性表示エリアの高さに等しく決められるものである。ここでは、在来線の各駅に設定される属性表示エリアの高さは100Pxであるから、在来線での駅間の最小路線表示エリア30の高さは、この属性表示エリアの高さに等しく、100Pxである。また、超特急の路線での各駅に設定される属性表示エリアの高さは200Pxであるから、超特急の路線での駅間の最小路線表示エリア31の高さは、この属性表示エリアの高さに等しく、200Pxである。
【0052】
そして、在来線で駅間の高さの理論値がこの最小路線表示エリア30の高さ未満のときには、その実際の高さはこの最小路線表示エリア30の高さに等しい100(Px)となり、また、超特急路線の駅間の高さの理論値が最小路線表示エリア31の高さ未満のときには、その実際の高さはこの最小路線表示エリア31の高さに等しい200(Px)となる。
【0053】
そこで、出発駅のA駅から乗換駅のD駅までの路線が在来線であって、乗換駅のD駅から到着駅のE駅までの路線が超特急の路線とすると、在来線のA駅,C駅の高さの理論値は夫々、11Px,66Pxと在来線の100(Px)の最小路線表示エリア30よりも低いので、図3(c)に示すように、この最小路線表示エリア30に等しい実際の高さ、即ち、最小の高さ100Pxの路線表示エリア32A,32Cが割り当てられる。
【0054】
また、在来線のB駅は、その高さの理論値が最小路線表示エリア30の高さ100Pxを越えているが、このような場合には、既に割り当てられた路線表示エリア(この場合、路線表示エリア32A,32C)の高さの合計(この場合、100×2(Px))を全体の高さ(この場合、900Px)から差し引いた残りの高さを、実際の高さ、即ち、まだ路線表示エリアが割り当てられていない駅(この場合、B駅とD駅)の高さの合計(160+663=823Px)に対する割合で決定する。そこで、在来線のB駅の路線表示エリア32Bの高さX(Px)、従って、B駅の実際の高さは、図3(c)に示すように、
X=(900−100×2)×160÷823=136(Px)
となる。なお、このようにして計算された路線表示エリアの高さ(Px)が最小路線表示エリア30の高さ(Px)未満とすると、最小路線表示エリア30の高さ(=100Px)の路線表示エリアが割り当てられる。
【0055】
残りのD駅に対しては、全体の高さ(=900(Px))から割り当てられた路線表示エリア(この場合、路線表示エリア32A〜32C)の合計の高さ(Px)を差し引いた高さ(Px)の路線表示エリア32Dが割り当てられる。従って、このD駅に割り当てられる路線表示エリア32Dの高さY(Px)は、図3(c)に示すように、
Y=900−100×2−136=564Px
となる。ここで、超特急路線への乗換駅であるD駅は超特急路線の駅であって、この場合、その高さ(Px)の理論値は超特急路線の最小路線表示エリア31の高さの200Pxを越えているが、この最小路線表示エリア31の高さの200Px未満となるような場合には、この最小路線表示エリア31の高さの200Pxに等しい高さ(Px)の路線表示エリアが割り当てられる。
【0056】
以上のことを基に、図3(d)に示すように、A−B駅間,B−C駅間,C−D駅間,D−E駅間の実際の高さに応じて、経路の表示エリア内にA〜E駅の位置が設定される。ここで、これらの実際の高さにより、A駅の路線表示エリアの高さは100Pxであり、B駅の路線表示エリアの高さは136Pxであり、C駅の路線表示エリアの高さは100Pxであり、D駅の路線表示エリアの高さは564Pxである。なお、各駅の表示位置はかかる路線表示エリアの上辺側に寄せられる。そして、在来線のこれらA〜C駅では、その路線表示エリアの上辺側に寄せて100Pxの高さの属性表示エリア33A〜33Cが設定され、超特急の路線の駅では、その路線表示エリアの上辺側に寄せて200Pxの高さの属性表示エリア33A〜33Cが設定される。
【0057】
属性表示エリアに駅の属性情報が表示されるのであるが、出発駅であるA駅では、駅名34と路線名35と出発時刻36と出発までの待ち時間37とが、属性情報として、路線の左右に上下2行にわたって表示される。また、在来線の乗換駅であるB,C駅では、駅名34と路線名35と到着時刻38と出発時刻39とが、属性情報として、路線の左右に上下2行にわたって表示される。路線が超特急の路線の乗換駅であるD駅では、駅名34と路線名35と到着時刻38と出発時刻39と列車名40と列車番号41と乗換時間42とが、属性情報として、路線の左右に上下4行にわたって表示される。
【0058】
また、経路の到着駅であるE駅では、その駅名34と到着駅38とがE駅の表示位置の左右に表示される。
【0059】
このようにして、経路図描画生成部1e(図1)により、経路図が生成され、表示部1b(図1)の表示画面10(図2)において、経路確認画面に取り込まれて、図3(e)に示されるように、表示される。
【0060】
なお、図3(e)に示すかかる経路図では、在来線43が直線で表示され、超特急の路線44が斜線で表される直線で表示される。
【0061】
図4は上記の券売関連情報Bを用いた経路図描画生成部1e(図1)による図3に示す処理の流れを示すフローチャートである。
【0062】
同図において、記憶部1cに記憶された券売関連情報Bから1つの経路に関する情報を読み取り、その経路を形成する夫々の路線(出発駅−乗換駅間の路線や乗換駅間の路線,乗換駅−到着駅間の路線)の列車種別(在来線や特急,超特急の路線)を判定する。図3に示す例では、A駅−B駅間,B駅−C駅間及びC駅−D駅間が在来線43で、D駅−E駅間が超特急の路線となる(ステップS100)。なお、「特急」の路線とは、特急を利用する在来線の区間をいうが、その駅の属性は超特急の路線での駅の属性と同様であるので、上記のように、特急の路線は超特急の路線に含めることにしているものである。表示される属性情報(路線名や列車名など)により、在来線での特急と超特急との区別は可能である。
【0063】
次に、在来線の個数(numL)と超特急の路線の個数(numE)との夫々の路線の個数を算出し(ステップS101)、夫々の駅に設定する属性表示エリアで表示する属性情報の文字の表示画面10の高さ方向の配列が経路全体の高さH(図3の場合、900(Px))に収まるように、文字サイズや属性表示のレイアウトを決定する(ステップS102)。これにより、属性表示エリアの高さが決まり、また、図3に示す最小路線表示エリア30,31を決定するものでもある。図3では、在来線の各駅の属性のレイアウトを2行,2列とし、属性表示エリアや最小路線表示エリア30の高さを100(Px)として、属性表示エリアに上記のレイアウトの属性が含まれるように、文字サイズを決めており、超特急の路線の各駅については、その各駅の属性のレイアウトを4行2列とし、文字サイズは在来線の各駅の属性の文字サイズと等しくして、属性表示エリアや最小属性表示サイズ31の高さを200(Px)としている。但し、表示する文字の最小サイズ(Px)は見易いサイズに予め決められており、少なくともこの最小サイズ以上のサイズで文字が表示されるように、上記の算出された路線数や属性のレイアウトに応じて属性表示エリアの高さ、従って、最小路線表示エリア30,31の高さ(Px)が設定される。
【0064】
なお、在来線に対して決定された最小路線表示エリア30は在来線の各駅に割り当てられ、超特急の路線に対して決定された最小路線表示エリア31は超特急の路線の各駅に割り当てられ
このようにして、在来線と超特急の路線とでの最小路線表示エリア30,31が設定されるが、次に、図3(a)に示すように、各駅間の高さの論理値Hx(Px)を求める。但し、xは夫々の駅間を表わし、図3(a)の場合、A駅〜E駅に対し、x=A−B,B−C,C−D,D−Eであって、高さの論理値Hx(Px)は、これらの駅間夫々に対し、HA-B,HB-C,HC-D,HD-Eである。ここで、経路全体の高さ(予め決められた経路の表示エリアの高さ)をH(Px)とし、駅間(例えば、図3でのA−B駅間)の乗車時間をTxとし、経路全体(例えば、図3でのA−E駅間)の乗車時間をTとすると、駅の高さの論理値Hx(Px)は、
Hx=H×Tx÷T
によって求められる(ステップS103)。例えば、図3でのA−B駅間の高さ、即ち、A駅の高さHA-Bは、H=900(Px)、TA-B=2分、T=163分であるから、HA-B=11Pxとなる(ステップS103)。
【0065】
そして、各駅間毎にその高さの論理値Hx(Px)とステップS102で求めた最小路線表示エリアの高さとを比較する(ステップS104)。ここで、在来線の駅間の高さの論理値Hx(Px)は在来線の最小路線表示エリアの高さHLocal(Px)と比較し、超特急の路線の駅間の高さの論理値Hx(Px)は超特急の路線の最小路線表示エリアの高さHExp(Px)と比較する。
【0066】
そして、在来線で、
高さの論理値Hx<最小路線表示エリアの高さHLocal
となる駅間があれば(ステップS105の“yes”)、かかる駅間の高さ(乗車時間)Hmin_Xを、Hmin_X=HLocalとするとともに、この駅間の路線の出発駅に高さHLocalの在来線の最小路線表示エリアを割り当て(ステップS106)、同様にして、超特急の路線で、
高さの論理値Hx<最小路線表示エリアの高さHExp
となる駅間があれば、(ステップS10576の“yes”)、かかる駅間の高さ(乗車時間)Hmin_Xを、Hmin_X=HExpとするとともに、この駅間の路線の出発駅に高さHExpの超特急の路線の最小路線表示エリアを割り当てる(ステップS106)。このようにして、乗車時間から求めた駅間の高さが最小路線表示エリアの高さよりも小さい駅間に対しては、最小路線表示エリアの高さに等しい最初の高さが設定されることになる。
【0067】
次いで、駅間の高さの論理値Hxが最小路線表示エリアの高さを越える駅間の高さを求める。
【0068】
即ち、まず、経路全体の高さHと、駅間の高さの論理値Hxが最小路線表示エリアの高さ未満の駅間に割り当られた高さの合計との差Hrestを求める。ここで、在来線での高さHmin_X=HLocalが割り当てられた駅間の個数をnumLとし、超特急の路線での高さHmin_X=HExpが割り当てられた駅間の個数をnumEとすると、
rest=H−(HLocal×numL+HExp×numE)
から差Hrestを求める(ステップS108)。例えば、図3の場合、
rest=900−(100×2)=700Px
となる。
【0069】
次に、駅間の高さの論理値Hxが最小路線表示エリアの高さ以上の駅間に対し、その実際の高さHrest_xを、
rest_x=Hrest×(Hx/H)
から求め(ステップS108)、この実際の高さHrest_xが最小路線表示エリアの高さ未満の場合には(ステップS110の“yes”)、この最小路線表示エリアの高さをこの駅間に割り当てる(ステップS106)。この実際の高さHrest_xが最小路線表示エリアの高さ以上の場合には(ステップS110の“no”)、この求めた実際の高さHrest_xをこの駅間に割り当てる。
【0070】
駅間の高さの論理値Hxが最小路線表示エリアの高さ以上の1つの駅間の高さがこのようにして求められて割り当てられると、上記の差Hrestからこの割り当てられた高さ、即ち、最小路線表示エリアの高さもしくは実際の高さHrest_xを差し引くステップS108の演算処理が行なわれ、駅間の高さの論理値Hxが最小路線表示エリアの高さ以上の次の駅間について、ステップS109の処理が行なわれて順次駅間の実際の高さが割り当てられることになる。
【0071】
なお、最後に残った駅間(例えば、図3の場合、D−E駅間)に対しては、経路全体の高さHのうちの最後に残った高さ(Px)が実際の高さとして割り当てられる。
【0072】
以上のようにして駅間の実際の高さが割り当てられることにより、かかる高さに応じて各駅の位置が設定されて経路図が表示されることになる(ステップS111)。
【0073】
また、在来線や超特急の路線の全ての駅間の高さの論理値Hx(Px)がそれらの最小路線表示エリアの高さ以上である場合には(ステップS105の“No”)、夫々の駅間の論理値Hx(Px)を実際の高さとする(ステップS107)。これにより、全ての駅間の実際の高さが割り当てられることになり、かかる高さに応じて各駅の位置が設定されて経路図が表示されることになる(ステップS111)。
【0074】
図5は以上のようにして生成された経路図の一具体例を示すものであって、同図(a)は図3(e)に示す経路図であり、同図(b)は同図(a)に示す経路図での各駅間の高さ、乗車時間を示すものである。なお、図5(a)において、図3(d)に対応する部分には同一符号をつけており、図5(a)についての具体的な説明は省略する。
【0075】
図5(a),(b)を対比して、経路図全体は高さHで表わされ、この高さHがこの経路全体を移動するに要する時間、即ち、A駅を出発してからE駅に到着するまでの時間Tを表わしている。この場合、各乗換駅での乗換時間は路線に含まれておらず、出発時刻38や到着時刻39,乗換時間42で表わされている。
【0076】
この経路図でのA−B駅間は高さh1で表わされ、これがA−B駅間の乗車時間t1を表わしている。同様にして、B−C駅間は高さh2で表わされて、これがB−C駅間の乗車時間t2を表わし、C−D駅間は高さh3で表わされて、これがC−D駅間の乗車時間t3を表わし、D−E駅間は高さh4で表わされて、これがD−E駅間の乗車時間t4を表わしている。
【0077】
このようにして、この実施形態によると、駅間の高さがその乗車時間を表わしているものであるから、チケットを購入するときに、各乗換駅までの乗車時間の長短を感覚的に把握することができる。また、これとともに、出発駅や到着駅,乗換駅といった各駅の属性情報も見易く表示することができ、これにより、これらの駅名を知ってどの駅からどの駅までが乗車時間が長く、どの駅からどの駅までが乗車時間が短いといったことも把握することができる。
【0078】
図6は以上のように生成された経路図を表示する経路確認画面の一具体例を示す図であって、50は経路確認画面、51は初期設定情報表示エリア、51aは出発日時、51bは乗車人数、51cは現在時刻、52は確認情報表示エリア、53は経路図表示エリア、54は操作エリア、54aはガイダンス、54bは「決定」ボタン、54dは「他ルート」確認ボタン、54cは「乗換時間変更」ボタン、55は確認情報表示エリア、56は経路図、57aは「取消」ボタン、57bは「戻る」ボタンである。
【0079】
同図において、経路確認画面50では、その上部側に、初期設定確認画面(説明を省略する)による指定入力情報としての出発駅51aや人数51bが、さらに、現在時刻51cが表示される初期設定情報表示エリア51が、その下部側に購入金額表示エリア55が、これら初期設定情報表示エリア51と購入金額表示エリア55との間に確認情報表示エリア52が夫々表示される。そして、この確認情報表示エリア52の、片側、例えば、左側に縦長の経路図表示エリア53が、右側に操作エリア54が夫々設けられている。
【0080】
経路図表示エリア53は、例えば、高さが900Pxとした先の経路図を表示する全体エリアに相当するものであって、この経路図表示エリア53には、先に説明したようにして生成された、例えば、図5に示す経路図56が縦長に表示され、ここでは、この経路図56は、上記の初期設定確認画面で出発時刻「今すぐ」が指定されたものとし、これに最も適合した経路を表わすものとしている。
【0081】
購入金額表示エリア55では、経路図表示エリア53に表示される経路図56に対して、チケットの購入金額が、例えば、「普通指定席特急券 6,500円」、「乗車券 12,500円」、「計 19,000円」というように表示される。指定入力情報としての出発駅や到着駅などが異なり、経路図56が異なると、これに応じて購入金額表示エリア55に表示されるチケットの購入金額も異なることになる。
【0082】
操作エリア54には、例えば、「こちらの経路はいかがですか?」といったようなガイダンス54aと、表示される経路図56の経路に決定するための決定ボタン54bと、乗換時間を変更させることができる「乗換時間」変更ボタン54cと、他の経路を選択できる「他経路」確認ボタン54dとが設けられている。
【0083】
この「決定」ボタン54bがタッチ操作されると、経路図56の経路に決定されてチケットを購入するための各種の図示しない操作画面が表示されて、チケットの購入が可能となる。
【0084】
また、「乗換時間」変更ボタン54cがタッチ操作されると、制御部1a(図1)によって、記憶部1d(図1)から読み出した必要な券売関連情報Bや画面情報を基に、経路図56で乗換時間を変更可能とするための操作画面が作成されて表示され、例えば、経路図56のD駅の列車を変更して乗換時間42を変更させることができる。
【0085】
「他経路」確認ボタン54dがタッチ操作されると、表示されている経路図56と出発駅,到着駅は同じであるが、これら出発駅,到着駅間の経路が表示され、これを選択できる図示しない操作画面が表示される。
【0086】
購入金額表示エリア55の左側の領域には、「取消」ボタン57aと「戻る」ボタン57bとが設けられている。「取消」ボタン57aがタッチ操作されると、これまでの操作が取り消されて図示しない初期画面に戻り、「戻る」ボタン57bが操作されると、1つ前の図示しない操作画面に戻る。
【0087】
このようにして、経路確認画面50では、その縦長の経路表示エリア53の全体にわたって経路図56が表示されるので、この経路図56が拡大して表示されることになり、各路線での乗車時間の長短を目視で確認することができる。
【0088】
図7は図3に示す処理で生成された経路図の他の具体例を示す図であって、45a,45bは分岐路線であり、出発駅あるいは到着駅が複数ある場合の経路図を示すものである。ここでは、説明に関係する部分にのみ符号を付しており、かつ前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0089】
図7(a)は出発駅がA駅とC駅の2つの駅であって、A駅からの経路にC駅からの経路がD駅で乗り入れるものである。これは、A駅で乗車した顧客とC駅で乗車した顧客とがD駅で一緒になり、E駅へ一緒に同じ超特急を利用するもののである。C−D駅間の路線(分岐路線45a)を同時に表示することにより、同伴者の辿る経路も同時に把握できるものである。なお、かかる分岐路線45aの出発駅(C駅)を分岐出発駅という。
【0090】
このような経路図では、C−D駅の分岐路線45aも、縮小されてB−D駅間の路線と平行に表示される。
【0091】
ここで、かかる分岐路線45aに対しては、図3に示していないが、在来線や超特急の路線とは別に、所定の高さの路線表示エリアが設定されており、この路線表示エリアが割り当てられるとともに、この路線表示エリアに等しい高さの属性表示エリアが設定される。この分岐路線45aが在来線として、これに対する路線表示エリアは、例えば、在来線の最小路線表示エリア30の高さと超特急の路線の最小路線表示エリア31の高さとの間の高さのエリアであり、図3に示す例では、例えば、150Pxとする。分岐路線が超特急の路線である場合には、その路線表示エリアは、例えば、超特急の路線の最小路線表示エリア31の高さに等しい200Pxとする。
【0092】
ここで、チケットを購入する経路について、A−B駅間,B−D駅間,C−D駅間,D−E駅間夫々の路線表示エリアが縦方向(高さ方向)に配列されるものである。この場合、このC−D駅間の路線に平行に表示されるB−D駅間の路線については、図3(a)〜(c)に示す処理により、B−D駅間の実際の高さ(即ち、経路表示エリア)が求められるが、この実際の高さが(B駅に設定される経路表示エリアの高さ+C駅に設定される経路表示エリアの高さ)未満の場合には、B駅に設定される経路表示エリアと分岐出発駅のC駅に設定される経路表示エリアの高さとが一部重なることになる。そこで、これを防止するために、B−D駅間の実際の高さを伸長する修正をして、これらB駅に設定される経路表示エリアと分岐出発駅のC駅に設定される経路表示エリアとが隣り合うようにする。
【0093】
また、図7(b)は到着駅がC駅とE駅とが2つある場合であり、A駅で一緒に乗車した複数の顧客の一部がC駅まで行き、残りの顧客がE駅まで行く場合である。ここでは、A−B駅間は超特急の路線であり、乗り換え駅のB駅で到着駅のC駅への在来線の路線とE駅への在来線の路線とに分岐するものである。この場合でも、チケットを購入できるのはA−E駅間,A−C駅間のいずれか一方であり、チケットを購入できる駅間、この場合には、A−E駅間の経路が経路図の全体エリアにわたって表示され、B−C駅間の路線は、分岐路線45bであって、縮小されてB−E駅間の路線と平行に表示され、B−C駅間の高さには、その路線表示エリアが割り当てられる。なお、かかる分岐路線45bの到着駅を、以下、分岐到着駅という。
【0094】
かかる分岐路線45bでの路線表示エリアの高さも、図7(a)に示すC−D駅間の分岐路線45aに対する路線表示エリアと同様である。従って、このB−C駅間の分岐路線45bは、この場合、在来線であるから、このB−C駅間の実際の高さは、図7(a)におけるC−D駅間の分岐路線45aと同様、これが在来線の場合、150Pxであって、分岐到着駅であるC駅に150Pxの属性表示エリアが設定され、B−C駅間の分岐路線45bが超特急の路線である場合には、200Pxとなって、高さが200Pxの属性表示エリアが設定され、乗換駅のB駅の属性表示エリアに続くものとなる。従って、分岐到着駅であるC駅は、その属性表示エリアでの下辺側に表示される。
【0095】
このように、複数の到着駅がある場合も、駅間の分岐路線が同時に表示されることになり、同伴者の辿る経路も同時に把握できるものである。
【0096】
なお、分岐路線45aと分岐経路45bとがある経路図についても、上記と同様である。
【0097】
以上のように、この具体例の経路図も、図6に示すように、経路確認画面50に表示されるものであって、図5に示す具体例と同様の効果が得られるとともに、確実に他の同伴の顧客が利用する分岐路線も、同時に確認もすることができる。
【0098】
図8は図3に示す処理で生成された経路図のさらに他の具体例を示す図であって、60a〜60dは乗車アイコン、61a〜61cは降車アイコンである。図3(c)に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。なお、ここでは、路線が図5(a)に示す路線と同様のものであって、簡明化するために、図5(a)に対応する部分の符号は省略している。
【0099】
この具体例は、複数人の顧客からなるグループの乗・降車状態を表示するものであり、出発駅以外の駅でこのグループの顧客が乗・降車する場合に、その駅に乗・降車を示すアイコンを表示するものである。
【0100】
図8(a)はA駅とB駅とで同じグループの顧客が乗車し、E駅で降車する場合を示すものである。
【0101】
A駅で乗車する顧客に対しては、A駅の属性表示エリア33Aに乗車アイコン60aが表示され、B駅で乗車する顧客に対しても、B駅の属性表示エリア33Bに乗車アイコン60bが表示される。かかる乗車アイコン60(乗車アイコンの総称)は、路線側に向いた横向きの矢印と、路線側に向いた人のアイコンとからなり、顧客が乗車する駅(A,B駅)では、同時に乗車する顧客の人数にかかわらず、1つの乗車アイコン60が表示される。これにより、同じグループの顧客が乗車する駅を目視で容易に確認することができる。
【0102】
また、このグループの顧客が降車するE駅には、その属性表示エリア33Eに降車アイコン61aが表示される。かかる降車アイコン61(降車アイコンの総称)は、路線側とは反対側に向いた横向きの矢印と、路線側とは反対側に向いた人のアイコンとからなり、顧客が降車する駅(E駅)では、同時に降車する顧客の人数にかかわらず、1つの降車アイコン61が表示される。これにより、同じグループの顧客が降車する駅を目視で容易に確認することができる。
【0103】
なお、かかる乗車アイコン60や降車アイコン61は、図示しない操作画面で顧客が乗車する駅,降車する駅を指定することにより、このように、経路図で表示されるものである。
【0104】
図8(b)は、同じグループの顧客であっても、顧客毎に乗車駅,降車駅を表示することができるようにしたものである。
【0105】
ここでは、3人の顧客からなるグループに対し、夫々の顧客に、乗車する駅の順に、番号を割り付ける。いま、出発駅のA駅で乗車する顧客を「顧客1」、次の乗換駅のB駅で乗車する2人の顧客を夫々「顧客2」,「顧客3」というように、番号を割り付けたとすると、A駅では、その属性表示エリア33A内に、路線側を向いた横向きの矢印枠内に路線側を向いた人のアイコンとこの「顧客1」に割り付けられた番号「1」とが表わされる乗車アイコン60cが表示され、B駅では、その属性表示エリア33D内に、路線側を向いた横向きの矢印枠内に路線側を向いた人のアイコンと「顧客2」,「顧客3」に割り付けられた番号「2」,「3」とが表わされる乗車アイコン60dが表示される。
【0106】
これにより、顧客が乗車する駅を確認できるとともに、その駅で乗車する顧客の人数や、場合によっては、誰であるかといったような顧客自体を確認することができる。
【0107】
また、顧客が降車する駅(ここでは、例えば、D駅とE駅とする)には、その属性表示エリア33D,33E内に降車アイコン61b,61cが表示される。ここで、例えば、D駅で「顧客3」が降車するものとすると、このD駅での降車アイコン61bは、路線とは反対側を向く横向きの矢印枠内に路線側とは反対側を向いた人のアイコンとこの「顧客3」に割り付けられた番号「3」とが表示される。E駅では、残りの「顧客1」,「顧客2」が降車するものとすると、ここで表示される降車アイコン61cは、路線とは反対側を向く横向きの矢印枠内に路線側とは反対側を向いた人のアイコンとこれら「顧客1」,「顧客2」に割り付けられた番号「1」,「2」とが表示される。
【0108】
そして、かかる経路図が、図6に示すように、経路確認画面50の経路表示エリア53に表示される。
【0109】
これにより、顧客が降車する駅を確認できるとともに、その駅で降車する顧客の人数や、場合によっては、誰であるかといったような顧客自体を確認することができる。
【0110】
なお、この図8(b)に示す具体例では、乗車アイコン60や降車アイコン61が表示される駅の属性表示エリアがかかるアイコン60,61を含める分、その高さを1文字の表示分(例えば、50Px)拡大する。
【0111】
また、図7に示すように、分岐路線45a,45bを含む経路図についても、同様にして、乗車アイコン60や降車アイコン61を表示させることができ、分岐出発駅であるC駅の属性表示エリア(図7(a))には、乗車アイコン60が、分岐到着駅であるC駅の属性表示エリア(図7(b))には、降車アイコン61が夫々表示される。
【0112】
図9は図3に示す処理で生成された経路図のさらに他の具体例を示す図であって、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0113】
この具体例は、出発駅から到着駅までの経路に所定個数を越える個数の乗換駅がある場合の経路図についてのものである。
【0114】
いま、図9(a)に示すように、出発駅であるA駅と到着駅であるH駅との間に乗換駅としてのB〜G駅の多くの駅がある場合には、図3(a)で示す処理で得られる各駅間の高さの理論値は小さくなり、各駅の属性表示エリアに表示される文字の大きさを変えず、従って、各駅の属性表示エリアの高さを変えないと、図3(b)に示す最小路線表示エリア30,31の高さよりも小さい高さの理論値の駅間が多くなる。このため、図9(a)において、特に在来線43では、実際には、A−B駅間やB−C駅間,C−D駅間,E−F駅間,G−H駅間夫々の乗車時間が異なるとしても、それらの実際の高さがほぼ等しいものとなり、これら駅間の乗車時間の違いが表示されなくなる。
【0115】
そこで、この具体例では、出発駅と到着駅との間の乗換駅の個数が所定値(例えば、5個など)を越えると、各駅に設定される属性表示エリアに表示される属性情報を表わす文字の大きさを縮小し、これに伴って属性表示エリアの高さを縮小し、駅間の実際の高さをその駅間の乗車時間に応じたものとすることができるようにする。
【0116】
図9(b)は表示する文字の大きさを図9(a)に示す文字の大きさの、例えば、3/4倍に縮小した場合の経路図を示すものであって、これにより、図9(a)に示す経路図に比べ、各駅の属性表示エリアの高さを3/4倍とし、最小路線表示エリアの高さを縮小する前の高さの3/4倍として、在来線の最小路線表示エリアの高さを、図3(b)に示す在来線の最小路線表示エリア30の高さの3/4倍の75Pxとし、超特急の路線の最小路線表示エリアの高さを、図3(b)に示す超特急の路線の最小路線表示エリア31の高さの3/4倍の150Pxとしたものである。図7に示すように、分岐路線45a,45bがある場合には、これらの路線表示エリアの高さも同様の比率で縮小する。
【0117】
図9(b)に示す経路図においては、在来線43のA−B駅間,C−D駅間,G−H駅間では、その高さの理論値が在来線の最小路線表示エリアの高さ未満としており、このため、これら駅間の実際の高さは夫々最小路線表示エリアの高さに設定されている。
【0118】
また、在来線のB−C駅間やE−F駅間の高さの理論値は在来線の最小路線表示エリアの高さ以上としており、先の図3(c)の演算処理により、夫々の駅間の実際の高さが求められる。従って、B−C駅間やE−F駅間の高さは、このようにして求められた実際の高さに設定されている。
【0119】
さらに、超特急の路線のD−E駅間やF−G駅間については、その高さの理論値が超特急の路線の最小路線表示エリアの高さを越えているものとしており、これにより、これらD−E駅間やF−G駅間は最小路線表示エリアの高さを越えた、図3(c)で示す演算処理によって求めた実際の高さで表示されることになる。
【0120】
かかる経路図も、図6に示すように、経路確認画面50の経路図表示エリア53に表示される。
【0121】
このようにして、この具体例では、出発駅と到着駅との間の乗換駅の個数が所帯の個数を越えても、属性情報を表わす文字が小さくなる(この場合、かかる文字は読み取り可能な大きさで表示されることはいうまでもない)ものの、駅間の高さ(間隔)がその駅間の乗車時間に応じた高さとなるものであり、先の具体例と同様の効果が得られるものである。
【0122】
なお、図7,図8に示す経路図についても、同様である。
【0123】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
【0124】
例えば、経路地図の全表示エリアや最小路線表示エリア,属性表示エリアなどの高さを具体的な数値(Px)で示したが、本発明はかかる数値に限定されるものではないし、また、経路図を縦に表示するものとしたが、例えば、横長の表示画面で横に表示するようにしてもよい。この場合には、経路図はその表示エリアの全対の長さにわたって表示され、路線は、その乗車時間に応じた横方向の長さで表わされる。
【0125】
また、私鉄,地下鉄などの路線も、同様にして、含めるようにしてもよい。
【0126】
さらに、上記実施形態としては、鉄道券売機の表示画面に表示する例で説明したが、これに限らず、通信回線に接続されたPC(パーソナルコンピュータ)や旅客向けの案内端末の表示画面に表示するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0127】
【図1】本発明による交通経路の表示方法を実行するための鉄道券売システムの一実施形態を示すシステム構成図である。
【図2】図1における鉄道券売機の一具体例を示す外観斜視図である。
【図3】本発明による交通経路の表示方法の一実施形態を示す図である。
【図4】図3に示す実施形態の図1における経路図描画生成部による処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】図3,図4に示す処理で生成された経路図の一具体例を示す図である。
【図6】図5に示す経路図を表示する経路確認画面の一具体例を示す図である。
【図7】図3,図4に示す処理で生成された経路図の他の具体例を示す図である。
【図8】図3,図4に示す処理で生成された経路図のさらに他の具体例を示す図である。
【図9】図3,図4に示す処理で生成された経路図のさらに他の具体例を示す図である。
【符号の説明】
【0128】
1 鉄道券売機
1a 制御部
1b 表示部
1c 記憶部
1d 入力部
1e 経路図描画生成部
2 ホストサーバ
2a 制御部
2b 座席管理部
2b1 在庫データ部
2c 空席案内検索部
2c1 空席データ部
2c2 端末定義データ部
2d 経路検索部
2d1 路線データ部
2d2 駅名データ部
2d3 発着時刻データ部
3 ネットワーク
10 表示画面
11 操作部
30,31 最小路線表示エリア
32A〜32D 路線表示エリア
33A〜33D 属性表示エリア
34 駅名
35 路線名
36 出発時刻
37 出発の待ち時間
38 到着時刻
39 発車時刻
40 列車名
41 列車番号
42 乗換時間
43 在来線
44 超特急の路線
50 経路確認画面
52 確認情報表示エリア
53 経路図表示エリア
54 操作エリア
56 経路図
60a〜60d 乗車アイコン
61a〜61c 降車アイコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出発駅から到着駅までの経路を表示する交通経路の表示方法であって、
出発駅と到着駅との間の経路を表示して、該出発駅と該到着駅との間の乗換駅を該経路上に表示し、
該乗車駅から次の該乗車駅までの駅間の路線,該乗換駅と次の乗換駅までの駅間の路線及び最後の乗換駅から該到着駅までの駅間の路線の長さ夫々を、該駅間の路線での乗車時間に応じた長さに設定し、
夫々の経路の長さで決まる位置を該乗換駅夫々の表示位置とする
ことを特徴とする交通経路の表示方法。
【請求項2】
請求項1において、
前記路線の種類毎に、異なる路線に沿う方向の長さの最小路線表示エリアが設定され、
前記路線の乗車時間から求めた路線に沿う方向の長さが該最小路線表示エリアの該長さよりも短いとき、表示する前記駅間の路線の長さを該最小路線表示エリアの該長さとする
ことを特徴とする交通経路の表示方法。
【請求項3】
請求項2において、
前記最小路線表示エリアの前記長さは、前記路線の種類毎に異なることを特徴とする交通経路の表示方法。
【請求項4】
請求項3において、
超特急の前記路線での前記最小路線表示エリアの前記長さは、該超特急の路線以外の前記路線での前記最小路線表示エリアの前記長さよりも長いことを特徴とする交通経路の表示方法。
【請求項5】
請求項1,2または3において、
前記出発駅,前記乗換駅,前記到着駅毎に属性情報表示エリアを設定し、該属性情報表示エリア内に駅,路線に関する属性情報を表示することを特徴とする交通経路の表示方法。
【請求項6】
請求項5において、
前記属性表示エリアの前記路線に沿う方向の長さは、前記路線の種類毎に異なることを特徴とする交通経路の表示方法。
【請求項7】
請求項6において、
超特急の前記路線での前記属性表示エリアの前記長さは、該超特急の路線以外の前記路線での前記属性表示エリアの前記長さよりも長いことを特徴とする交通経路の表示方法。
【請求項8】
請求項5,6または7において、
超特急の前記路線に乗り換えるための前記乗換駅の前記属性表示エリアに、乗換時間を表示することを特徴とする交通経路の表示方法。
【請求項9】
請求項5〜7のいずれか1つにおいて、
前記出発駅と前記到着駅との間の前記乗換駅の個数が所定の個数を越えているとき、
前記最小路線表示エリアの前記長さを縮小するとともに、
前記属性表示エリアの前記路線に沿う方向の長さを縮小した前記最小路線表示エリアの前記長さに応じて長さとし、
該長さを縮小した前記属性表示エリアに文字を縮小した前記属性情報を表示する
ことを特徴とする交通経路の表示方法。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1つにおいて、
前記駅間の路線は、該路線の種類に応じて異なる表示形態で表示されることを特徴とする交通経路の表示方法。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1つにおいて、
前記出発駅とは異なる分岐出発駅から前記乗換駅のいずれかに至る分岐路線を表示し、
該分岐路線には、該分岐出発駅のみを表示し、
該分岐路線は予め決められた長さの前記路線に沿う方向に表示されて、該決められた長さのエリア内に該分岐出発駅や該分岐路線の属性情報が表示される
ことを特徴とする交通経路の表示方法。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1つにおいて、
前記乗換駅のいずれかから前記到着駅以外の分岐到着駅に至る分岐路線を表示し、
該分岐路線には、該分岐到着駅のみが表示され、
該分岐路線は予め決められた長さの前記路線に沿う方向に表示されて、該決められた長さのエリア内に該分岐到着駅や該分岐路線の属性情報が表示される
ことを特徴とする交通経路の表示方法。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1つにおいて、
前記経路図での顧客が乗者する前記駅には、乗車アイコンを表示し、顧客が降車する前記駅には、降車アイコンを表示することを特徴とする交通経路の表示方法。
【請求項14】
請求項13において、
前記乗車アイコン及び前記降車アイコンは、前記顧客毎に判別可能に表示されることを特徴とする交通経路の表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−132033(P2010−132033A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−307579(P2008−307579)
【出願日】平成20年12月2日(2008.12.2)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】