交通面の分離要素
本発明は、好ましくはコンクリートで構成され、対向する各端面(4)に少なくとも一つの接続要素(5,6)を有する交通面用の分離要素に関し、この接続要素によって、分離要素は隣り合う要素(1,20)に接続可能である。少なくとも一つの突起(41,43)が一方の端面(4)に設けられ、少なくとも一つのへこみ(42,44)が他方の端面(4)に設けられ、端面(4)の平面に作用する力を一方の分離要素(1,20)から隣り合う分離要素(1,20)へ伝達するために、突起(41,43)は隣り合う分離要素(1,20)のへこみ(42,44)に挿入される。
【発明の詳細な説明】
【発明の概要】
【0001】
発明は、好ましくはコンクリートで構成され、両端面に少なくとも一つの接続要素を有するとともに、その接続要素によって次の分離要素に接続される、交通面の分離要素に関する(AT 405 851 BおよびEP 1124014 A)。
【0002】
これらの分離要素は一般的には互いに適切な接続要素で互いに接続され、連続的な閉じたガイド壁を形成する。端部領域または端面において互いに接続されたこれらの要素は、一般に基礎に自由に装備される。いわゆる保護システムは結果的に分離要素から構成されるこの鎖状のものの引っ張り部材の作用によってその機能性を得、衝突する車両を防ぐことができる。
【0003】
互いに接続された接続要素で構成された接続装置に衝突する車によって張力[tension]が負荷され、保護システムが引っ張り部材の作用を構築する前に、衝突時に最初に、より高く、より重く、より速い横断力[transverse force]が、衝突する車両で起こる。その力は主にその分離要素に直接与えられ、車両と保護システムの最初の接触が生じる。この分離要素はまず横断力によって変位させられ、隣り合う分離要素は同時に対応する強い衝撃によって変位させられる。この変位は、接続装置のしっかりとしたロックに起因し、接続装置と、接続要素と一体のコンクリート要素の領域に、対応する横断力を付与する。この横断力が接続装置に、ある程度の困難性を伴う方法でのみ負荷される。さらに、この短時間に起こる横断力は接続装置が一体化されたコンクリート要素の領域において損傷を引き起こし得る。
【0004】
したがって、本発明の目的は、一つの分離要素から次の分離要素への横断力の伝達を改善する冒頭に掲げたタイプの分離要素を考案することである。
【0005】
この目的は冒頭に掲げたタイプの分離要素によって達成される。そこで、一方の端面には少なくとも一つの突起があり、他方の端面には少なくとも一つのくぼみがあり、一方の分離要素から次の分離要素へ端面の平面で作用する力を伝達するために、突起は次の分離要素のくぼみに係合する。
【0006】
次の分離要素の一つのくぼみに係合する少なくとも一つの突起は、接続装置で作用する力のより良いコントロールを可能にし、要素間で生じる横断力を伝達し、一般にはより繊細な接続装置を出て端面の他の場所、例えば要素が一般にはより堅固に構成される分離要素の基礎領域に、送ることを可能にする。
【0007】
次の分離要素のくぼみに係合する少なくとも一つの突起の他の利点は、分離要素が衝突の場合に連結領域において互いに対して変位できないことの効力である。接続装置が設けられ高さによって、基礎領域の衝撃により、搭載面の摩擦力が横断力に抗して作用するために、分離要素間にてオフセットがしばしば生じる。連結領域におけるこのオフセットまたはねじりは、衝撃に起因する曲げの間に互いにもはや押さない分離要素のコーナーに導かれ、したがって、もはやシステムを強化しない。本発明の分離要素の強固な接続は端面を互いに対してその位置に維持し、鎖状の及び個々の要素の曲がり/変位の間、コーナーは互いに対して当たり/押し続け、したがってシステムを強化する。このようにして、衝撃における変位は低減される。
【0008】
突起及びくぼみは好ましくは金属で構成され、好ましくは鋼で構成され、分離要素の端面における剛体の圧縮プレート上に配置され、そこに取り付けられる。圧縮プレートはコンクリート要素に接続され、したがって、生じる横断及び圧縮力は要素間で伝達可能で、隣り合う要素に送られることが可能である。
【0009】
対称的な形態は、個々の要素が閉鎖から取り除かれ、どこでも再び挿入されることを可能にする。この形態はまた、要素をどの側からでも装備できることを可能にする。
【0010】
発明において、圧縮プレートが端面における横の外側エッジの領域に取り付けられることが好ましい。これらはその上に突起及び/又はくぼみが配置された圧縮プレートであり得るが、圧縮プレートはそれらから独立してもよい。
【0011】
ガイド壁の分離要素はすべての衝突における最初に多少変位し、結果として車両の衝突からのエネルギーは低減する。衝突が強くこの分離要素の小さい変位が衝突のエネルギーを低減するのに十分でない場合、それらの中間域において接続要素によってともに保持される分離要素は互いに横の外側エッジの領域において当たり、結果として初めに連結された二つの分離要素間の接続が大部分で硬い接続になる。交通面用の分離要素は一般的にコンクリートで作られ、特にエッジ領域で比較的簡単に破損するので、二つの分離要素間の圧縮力が剛体の圧縮プレートによって圧縮プレートの大きさによって選択される比較的大きな表面領域に、特に分離要素の内方に向かって、分配される結果として、コンクリートは他との間において必要な場合に存在する強化材によって破損することなくより高い圧縮力を吸収可能である。このように、分離要素は、特に重車両または高速な車両の衝突において、外側エッジあるいはコーナーの領域で、生じる荷重をそれ以上吸収できなくなる程度に破壊されることなく、それらの力を吸収できる。
【0012】
分離要素の一方の端面の分離圧縮プレートの代わりに、特に横の外側エッジにおいて、一方の横の外側エッジから他方の横の外側エッジにわたる圧縮プレートを設けてもよい。この実施形態の利点は、力が分配される非常に大きな表面が一方のエッジから他方にわたる圧縮プレートによって作られることのみにあるのではなく、圧縮プレートが引っ張り/圧縮部材のタイプとして一方のエッジから他方に延びていることにもある。
【0013】
圧縮プレートが端面の高さの大部分または全端面上に延びることが可能であったとしても、一般的には圧縮プレートは端面の下方のエッジに配置されるのが好ましい。この領域において外側エッジは最も遠く離れているかあるいは最も壊れやすいからである。
【0014】
発明のさらに安定的な実施形態は、分離要素の縦の側面を除く横の外側エッジの周りに延びるクリップ及び/またはプレートを有する圧縮プレートによって生じる。
【0015】
好ましくは、本発明は、下面に直角に配置される下方の側面と、その側面に隣接するとともに下面に対して90°以下、好ましくは45°〜75°で傾斜する斜面を有することで特徴づけられる分離要素に用いられ、そこで圧縮プレートは側面及び斜面を除く横の外側エッジの周りに延びている。このようにして、特に破損の対象になる分離要素の全エッジ領域が保護される。
【0016】
加えて、発明において好ましい更なる展開では、分離要素を保護するため、圧縮プレートは下面を除く端面の一方の下方のエッジの周りに延びてもよい。
【0017】
発明において特に好ましい一つの実施形態は、少なくとも一つの端面、好ましくは両端面、は中間域及び側域を有することで特徴づけられ、そこで中間域は分離要素の鉛直な縦の中心面に対して直角に配置され、そこで側域における圧縮プレートの圧縮面は鉛直な縦の中心面に対して90°以下の角度で配置され、そこで圧縮プレートは少なくとも側域の下方のエッジ上に設けられる。分離要素の本実施形態によって、側域の角度によって異なる径のカーブを有するガイド壁が作られる。
【0018】
発明における一つの更なる展開において、本発明の分離要素は、一つの分離要素の一つの接続要素が次の一つの分離要素における一つの接続要素とで旋回軸を規定するように構成されることができ、旋回軸は圧縮プレートにおける圧縮面の一つの平面に配置される。
【0019】
発明において好ましい一つの代わりの実施形態では、本発明の分離要素は、一つの分離要素における一つの接続要素が次の一つの分離要素における一つの接続要素とで、旋回軸を規定し、圧縮要素の圧縮面の一つの平面は旋回軸の各分離要素から離間して対面する側にあるということによって特徴づけられる。このようにして、隣り合う分離要素の圧縮面は変位の間すぐに互いに側域において完全には当たらず、しかし最初は中間域と側域との間のさらに内側にある変化領域において当たる。要素をさらに変位させるとともにそれらをその接続領域において互いに対して「曲げる」力がさらに継続すると、続いて、互いに接続された接続要素で構成された連結が伸びるとともに、加えて、分離要素が互いに当たる中間域及び側域の間のエッジの領域が変形し、結果として更なるエネルギーが低減される。その後にだけ、圧縮面上の分離要素はコーナー領域まで平らに衝突し、より大きな圧縮面によって、さらに強い力を吸収できる。本実施形態によって、短時間で起こる力/エネルギーのピークはよりよく吸収/低減される。
【0020】
この機能はまた、一方の側域上に配置された圧縮プレートの中間域に隣接する側部において、圧縮プレートの表面上に突出する圧縮要素があることで、達成できあるいは補強される。
【0021】
側域間のギャップのサイズの調整を可能とするために、本発明では、選択的に楔型のスペーサ要素を少なくとも一つの圧縮プレートに取り付け得る。
【0022】
本発明の分離要素は、圧縮プレートの分離要素内に向かう側に接続要素を有することで特徴づけられる。
【0023】
この接続要素、例えばセットボルト、クランプ等、は、通常コンクリートで構成される分離要素内に固められることができ、このようにして圧縮プレート及び分離要素のコンクリートボディの非常に強い接続とその内部への力の伝達が可能となる。
【0024】
本発明に係る接続装置及び本発明に係る分離要素の他の特徴及び利点は下記の本発明の好ましい実施形態の説明によって明らかになるであろう。
【0025】
ここで
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】図1は本発明にかかる分離要素の第1の実施形態の斜視図を示す。
【図2】図2は、図1の2つの分離要素の間の接続領域の伸ばした状態の上面視を示す。
【図3】図3は、図1の2つの分離要素の間の接続領域の曲げた状態の上面視を示す。
【図4】図4は本発明に係る分離要素の第2の実施形態の斜視図を示す。
【図5】図5は本発明に係る分離要素の第3の実施形態の斜視図を示す。
【図6】図6は、図5の2つの分離要素の間の接続領域の曲げた状態の上面視を示す。
【図7】図7は、図5の2つの分離要素の間の接続領域の曲げた状態の上面視を示す。
【図8】図8は本発明に係る分離要素の第4の実施形態の斜視図を示す。
【図9】図9は本発明に係る分離要素の第5の実施形態の斜視図を示す。
【図10】図10は本発明に係る分離要素の第6の実施形態の斜視図を示す。
【図11】図11は本発明に係る分離要素の第7の実施形態の斜視図を示す。
【図12】図12は本発明に係る分離要素の第8の実施形態の斜視図を示す。
【図13】図13は第7の実施形態の圧縮プレートとともに本発明に係る分離要素の第9の実施形態を示す。
【0027】
図1は、本発明に係る分離要素1の実施形態を示す。この分離要素1は、従来のように、実質的に台形の上部2と、より幅広で同様に実質的に台形の下部3と、上部2及び下部3よりも細い中間部と、を備えて構成される。これは、略台形の外径と比べて低い重量での高い堅さを持つ略I形の外径をつくる。さらに、突出する上部2及び下部3によってダメージから保護される反射器35等は、中間部に取り付けられ得る。
【0028】
本発明に係る分離要素1は2つの対向する端面4を備える。端面4に接続要素5,6が、好ましくは上部2の領域において、取り付けられるとともに、それによって例えば図2及び3に示されるように、1つの分離要素1がその先の分離要素1に接続され、分離壁、ガイド壁または他の保護システムを、道路または他の場所に形成する。これに関して、分離要素1は本質的に先行技術から知られているように作られることができ、また大部分は知られている分離要素のように制限なく作られ得る。
【0029】
分離要素1の端面4は上部分4a、下部分4b、および中間部分4cを有し、中間部分4cは上部分4aから傾斜し外部へ向かうように傾けられて下降する。このように、上部分4aは下部分4bの後ろの一つの平面にあり、その結果として、たとえ下部分4bが互いに対向している場合にあっても、隣り合う分離要素の上部分4aは常に互いに離間する。
【0030】
下部分4bにおいては、スチール製で、本実施形態では楔形の突起41と楔形のくぼみ42とを有する圧縮プレート40がある。突起41とくぼみ42の各は、図2及び3に示されるように、分離要素が互いに接続要素5,6を利用して接続される際に、一つのくぼみ42と、隣接する分離要素の対向する圧縮プレート40の一つの突起とがそれぞれ係合する。
【0031】
これは、圧縮プレート40間の確実な接続をもたらし、圧縮プレート40上の分離要素1の横の変位を防止し、結果として横の力は一方の分離要素1から隣接する分離要素1へよりよく伝達され、横の力による接続要素5,6の負荷は低減される。
【0032】
下部分4bは上部分4aに対して前方にオフセットするため、分離要素1は容易に互いに接続あるいは分離可能であり、分離要素1の一方または他方が上昇あるいは下降され、同時に接続要素5,6は互いに接続/分離されることが可能であり、一方の分離要素1の一方の突起41は隣接する分離要素1の一方のくぼみ42内に挿入され/くぼみ42から引き抜かれることが可能である。
【0033】
圧縮プレート40の分離要素1内に向かう側において接続要素12が取付られる。接続要素12は本実施形態においてはセットボルトとして構成され、それは頭部の反対に圧縮プレート40に溶接される端部を有している。セットボルト12は分離要素1の製造時に分離要素のボディ内に入れて作られ、したがって圧縮プレート40と分離要素1のボディ、一般にはコンクリートボディ、との間に強固な接続を構築する。
【0034】
圧縮プレート40は、エッジ9の周りにおいて、エッジ9に隣接する側面15を覆うクリップ14形状に延びている。また、クリップ14のコンクリートボディへの強固な接続を構築するために、セットボルト12はクリップ14に配置されている。
【0035】
図2は、記述された実施形態を示し、接続要素5,6が互いに接続された際に隣接する分離要素1の面4の部分4bは互いに離間する(図2及び3に象徴的にのみ示される)。したがって、突起41は完全にくぼみ42と係合せず、突起41とくぼみ42の表面は互いから、端面4の距離に対応する距離を有している。記述された実施形態におけるこの距離は、突起41の頂部がくぼみ42において小さい片だけ係合するように選択される。
【0036】
分離要素1が自動車の衝撃によって移動させられると、分離要素1は図3に示すように接続要素5,6の接続領域の周りでねじれる可能性があり、結果として突起41はさらに深く対応または対向するくぼみ42に係合する。このようにして、隣り合う分離要素1間で安定的で確実な接続がもたらされ、それは分離要素1の縦方向に直角にあるいは端面4の平面に作用する横の力に適応できるため、そうでなければ横の力を適応する必要のある接続要素5,6が、横の力から解放される。こうして、接続要素5,6は分離要素の縦方向に作用する張力に対して最適化される。
【0037】
図4は、本質的に知られているように実質的に台形の上部2及び幅広で同様に実質的に台形の下部3と、を備える分離要素1の一つの実施形態を示す。この実施形態では突起43及びくぼみ44は半円形に構成されている。また言うまでもなく、他の、例えば略台形の図形の、突起及びくぼみの形状を用いることができ、突起及びくぼみを他の形状、図形、あるいは大きさと、組み合わせてもよい。
【0038】
記述されたすべての実施形態における突起及びくぼみは、圧縮プレートのみに設けられ、したがって圧縮プレートは、下にあるコンクリート上の大部分が平らである。しかしながら、また、突起またはくぼみは、図に示されるように、コンクリートボディ上に存在でき、圧縮プレートに覆われて保護されてもよい。
【0039】
図5における分離要素1の端面4は中間域7と2つの側域8を有している。この記述された実施形態において中間域7及び2つの側域8は一つの平面にあり、中間域はおおよそ上部2の幅を有し、側域8はそれによって下部3が上部2を超えて横に突出する領域を占める。
【0040】
側域8において、端面4に、金属製、好ましくはステンレス鋼の圧縮プレート11が取り付けられ、記述された実施形態において中間域7から端面4の横の外側エッジ9に延びる。圧縮プレート11は、中央域7と揃う側域に据え付けられ、したがってプレート厚さの分中間域7を超えて突出し、あるいは深さがおおよそプレート厚さに相当する、くぼみ内に挿入されることができ、圧縮プレート11の自由な圧縮面10は中間域7の表面と揃う。一つの突起41は一方の圧縮プレート11に取り付けられ、一つのくぼみ42は他方の圧縮プレート11に作られる。反対の端面4において、同様に示されない一つの突起41及び一つのくぼみのある対応する圧縮プレートがそれぞれ取り付けられ、したがって、隣接する分離要素1が互いに図2及び3に示されるのと類似した方法で接続される。
【0041】
図6及び7には、図2及び3に示されるのと同様に、二つの分離要素1の接続が一旦伸びた状態(図6)で示され、一旦曲げた状態(図7)で示される。中間域7は、鉛直な縦の中心面に対して直角に揃えられる。これに対して側域8は鉛直な縦の中心面に対して90°より小さい角度αで配置される。したがって、互いに同一面に揃えられた二つの分離要素1によって、互いに対向する側域8間にはV形状の開口がある。この実施形態において、圧縮プレート11の圧縮面10は側域8上に、分離要素の縦軸に対して90°より小さい角度αで配置され、圧縮面10の平面は接続要素5,6の旋回軸をおおよそ通過する。このように、突起41及びくぼみ42のある圧縮プレート11は図7に示すような程度で分離要素1が互いに曲がる場合、互いに平らに隣接する。
【0042】
分離要素1が図7に示されるように旋回されると、圧縮面10のある圧縮プレート11は互いに平らに隣接し、連続する作用力Fのために、例えば図3及び7に示される方向にて、2つの分離要素1間の圧縮プレート11の領域に作用する圧縮力が大きな領域を超えて分離要素のコンクリートボディ内へ送られ、したがって分離要素1において影響を受けたコーナー領域の早すぎる破損が妨げられ得る。
【0043】
本発明に係る分離要素1の図8に示される実施形態において、基本的な形状は図5のものに対応する。しかしながらこの場合では、二つの圧縮プレートの代わりに、一つの突起41と一つのくぼみ42(を有する)一つの圧縮プレート13があり、それは一方の側域8の一つのエッジ9から、他方の側域8の他方のエッジ9に延びる。圧縮プレート13は好ましくは一片の鋼板で構成され、また側域8においてセットボルトを介してコンクリートボディに接続される。
【0044】
図9の実施形態は図8の実施形態に非常に似ており、圧縮プレート13は、エッジ9の周りにおいて、エッジ9に隣接する側面15を覆うクリップ14形状に延びている。また、クリップ14のコンクリートボディへの強固な接続を生み出すために、クリップ14上にはセットボルト12も設けられている。
【0045】
図10の実施形態は図3の実施形態の更なる展開を示す。そこで、プレート17状の圧縮プレート13は、加えて、下部3の側部の斜面16の領域においてエッジ9の延長部9‘の周りにも延びている。斜面16は知られているように90°以下の角度において傾き、好ましくは、分離要素1の下面に対して45°から75°の間の角度にある。上述のセットボルト12は、またプレート17に取り付けられている。
【0046】
図11に示される実施形態において、これも既に述べたような下プレート18がセットボルト12によって分離要素1のコンクリートボディに確実に接続され、分離要素1の下面においてクリップ14に加えて圧縮プレート13及びプレート17に取り付けられている。
【0047】
図12は図11のものと似ていなくはないが図5に係る実施形態と似た相違を有する本発明の一実施形態を示し、図5に係る実施形態と同様に突起41、くぼみ42、サイドクリップ14、サイドプレート17、及び下プレート18を有し、それぞれセットボルト12によってコンクリートボディに接続されている、分離圧縮プレート11を有する。
【0048】
上に詳細には記述されないが、言うまでもなく、分離要素の示された実施形態において、2つの対向する端面4に、同じまたは類似の圧縮プレート11,13があってもよい。さらに、分離要素1は対称的な断面を有する必要はなく、非対称であってもよい。
【0049】
図13は、本発明に係る分離要素20の一実施形態を示し、それは断面形状として単純な台形状を有する。分離要素20は分離要素1のように、2つの対向する端面4において、下方3分の一の台形の圧縮プレート21を有している。それには突起41およびくぼみ42が配置されており、端面4の全幅を覆って一方の外側エッジ9から他方のエッジ9に延びている。二つの圧縮プレート21は互いにサイドプレート23を介して接続されている。両圧縮プレート21及びサイドプレート23はセットボルト12構造の接続要素を有し、これによってそれらは確実にコンクリートボディに接続される。
【0050】
記述された全実施形態において、端面4上に配置される程度の圧縮プレート、及び側面と下面に角度を成す部分は、互いに必要な場合には境界またはエッジで溶接された一片のプレートから曲げられ、あるいは互いに溶接される個々のプレートから構成される。
【0051】
個別に説明及び記述された実施形態における分離要素1,20の基本的な形状は、個別に説明及び記述された実施形態における圧縮プレート11,13,21の付属の形状及び方法と同様に、適宜互いに入れ替えられる。
【0052】
先に説明及び記述された分離要素1の実施形態は分離要素の互いの制限された旋回量を許容し、とりわけカーブ半径を形成できる。したがって車両の衝突において圧縮プレートが他方に繋がるまで一定の曲げ角度を許容する動作の自由度は、全システム(=要素鎖[element chain])の変位に相当な影響を有する。車両の衝撃において小さい変位のみを許容するように設計されたシステムにおいて適用された場合これは問題になり得る。
【0053】
この問題が解決されるために、発明の実施形態における圧縮プレート11,13,21,40は分離要素1,2における基本位置(=ストレート装備)において、分離要素1,20の一方または両側面における可能なギャップを充填する。例えば、一つのカーブ領域において曲げが必要である場合、取り外し可能に設定され圧縮プレート21に取り付けられあるいはそれに集積されたスペーサ要素34は、したがって一定の曲げ角度を可能とするギャップを形成するために取り除かれることが可能である。そのようなスペーサ要素34の一つの実施形態は図13に示される。ここで、加えて、曲げによって開きしたがって充填要素が取り除かれる側に対向するギャップにおいて、スペーサ34は取り付けられ、即時の圧縮力伝達を可能とするために結果的なギャップを充填する。異なる実施形態において取り付け可能なこれらの充填要素の基本的なアイディア、例えば圧縮プレート11,13,21,40に点対称、はその一部であり、あるいは、圧縮プレート11,13,21,40の作用は減衰作用ではなく対照に車両の衝突の際に曲げによって生じる圧縮力を隣り合う分離要素1,20に伝達する剛性作用の既知の形態とは相違すると考えられる。したがって、一連の分離要素1,20で構成される全システムはより強固となり、車両の衝突の場合の変位を防ぐ。
【0054】
上述のすべての実施形態において、一つの突起41及び一つのくぼみ42の各は各端面4に取り付けられる。言うまでもなく、1つの突起または一つのくぼみのみ、あるいは一つより多い突起、あるいは一つより多いくぼみ42が、各端面4に配置されてもよい。さらに突起41及びくぼみ42は圧縮プレート11,13,21,40上に取り付けられる必要はなく、圧縮プレート11,13,21,40を用いることなく、あるいは圧縮プレート11,13,21,40の隣に取り付けられてもよい。
【発明の概要】
【0001】
発明は、好ましくはコンクリートで構成され、両端面に少なくとも一つの接続要素を有するとともに、その接続要素によって次の分離要素に接続される、交通面の分離要素に関する(AT 405 851 BおよびEP 1124014 A)。
【0002】
これらの分離要素は一般的には互いに適切な接続要素で互いに接続され、連続的な閉じたガイド壁を形成する。端部領域または端面において互いに接続されたこれらの要素は、一般に基礎に自由に装備される。いわゆる保護システムは結果的に分離要素から構成されるこの鎖状のものの引っ張り部材の作用によってその機能性を得、衝突する車両を防ぐことができる。
【0003】
互いに接続された接続要素で構成された接続装置に衝突する車によって張力[tension]が負荷され、保護システムが引っ張り部材の作用を構築する前に、衝突時に最初に、より高く、より重く、より速い横断力[transverse force]が、衝突する車両で起こる。その力は主にその分離要素に直接与えられ、車両と保護システムの最初の接触が生じる。この分離要素はまず横断力によって変位させられ、隣り合う分離要素は同時に対応する強い衝撃によって変位させられる。この変位は、接続装置のしっかりとしたロックに起因し、接続装置と、接続要素と一体のコンクリート要素の領域に、対応する横断力を付与する。この横断力が接続装置に、ある程度の困難性を伴う方法でのみ負荷される。さらに、この短時間に起こる横断力は接続装置が一体化されたコンクリート要素の領域において損傷を引き起こし得る。
【0004】
したがって、本発明の目的は、一つの分離要素から次の分離要素への横断力の伝達を改善する冒頭に掲げたタイプの分離要素を考案することである。
【0005】
この目的は冒頭に掲げたタイプの分離要素によって達成される。そこで、一方の端面には少なくとも一つの突起があり、他方の端面には少なくとも一つのくぼみがあり、一方の分離要素から次の分離要素へ端面の平面で作用する力を伝達するために、突起は次の分離要素のくぼみに係合する。
【0006】
次の分離要素の一つのくぼみに係合する少なくとも一つの突起は、接続装置で作用する力のより良いコントロールを可能にし、要素間で生じる横断力を伝達し、一般にはより繊細な接続装置を出て端面の他の場所、例えば要素が一般にはより堅固に構成される分離要素の基礎領域に、送ることを可能にする。
【0007】
次の分離要素のくぼみに係合する少なくとも一つの突起の他の利点は、分離要素が衝突の場合に連結領域において互いに対して変位できないことの効力である。接続装置が設けられ高さによって、基礎領域の衝撃により、搭載面の摩擦力が横断力に抗して作用するために、分離要素間にてオフセットがしばしば生じる。連結領域におけるこのオフセットまたはねじりは、衝撃に起因する曲げの間に互いにもはや押さない分離要素のコーナーに導かれ、したがって、もはやシステムを強化しない。本発明の分離要素の強固な接続は端面を互いに対してその位置に維持し、鎖状の及び個々の要素の曲がり/変位の間、コーナーは互いに対して当たり/押し続け、したがってシステムを強化する。このようにして、衝撃における変位は低減される。
【0008】
突起及びくぼみは好ましくは金属で構成され、好ましくは鋼で構成され、分離要素の端面における剛体の圧縮プレート上に配置され、そこに取り付けられる。圧縮プレートはコンクリート要素に接続され、したがって、生じる横断及び圧縮力は要素間で伝達可能で、隣り合う要素に送られることが可能である。
【0009】
対称的な形態は、個々の要素が閉鎖から取り除かれ、どこでも再び挿入されることを可能にする。この形態はまた、要素をどの側からでも装備できることを可能にする。
【0010】
発明において、圧縮プレートが端面における横の外側エッジの領域に取り付けられることが好ましい。これらはその上に突起及び/又はくぼみが配置された圧縮プレートであり得るが、圧縮プレートはそれらから独立してもよい。
【0011】
ガイド壁の分離要素はすべての衝突における最初に多少変位し、結果として車両の衝突からのエネルギーは低減する。衝突が強くこの分離要素の小さい変位が衝突のエネルギーを低減するのに十分でない場合、それらの中間域において接続要素によってともに保持される分離要素は互いに横の外側エッジの領域において当たり、結果として初めに連結された二つの分離要素間の接続が大部分で硬い接続になる。交通面用の分離要素は一般的にコンクリートで作られ、特にエッジ領域で比較的簡単に破損するので、二つの分離要素間の圧縮力が剛体の圧縮プレートによって圧縮プレートの大きさによって選択される比較的大きな表面領域に、特に分離要素の内方に向かって、分配される結果として、コンクリートは他との間において必要な場合に存在する強化材によって破損することなくより高い圧縮力を吸収可能である。このように、分離要素は、特に重車両または高速な車両の衝突において、外側エッジあるいはコーナーの領域で、生じる荷重をそれ以上吸収できなくなる程度に破壊されることなく、それらの力を吸収できる。
【0012】
分離要素の一方の端面の分離圧縮プレートの代わりに、特に横の外側エッジにおいて、一方の横の外側エッジから他方の横の外側エッジにわたる圧縮プレートを設けてもよい。この実施形態の利点は、力が分配される非常に大きな表面が一方のエッジから他方にわたる圧縮プレートによって作られることのみにあるのではなく、圧縮プレートが引っ張り/圧縮部材のタイプとして一方のエッジから他方に延びていることにもある。
【0013】
圧縮プレートが端面の高さの大部分または全端面上に延びることが可能であったとしても、一般的には圧縮プレートは端面の下方のエッジに配置されるのが好ましい。この領域において外側エッジは最も遠く離れているかあるいは最も壊れやすいからである。
【0014】
発明のさらに安定的な実施形態は、分離要素の縦の側面を除く横の外側エッジの周りに延びるクリップ及び/またはプレートを有する圧縮プレートによって生じる。
【0015】
好ましくは、本発明は、下面に直角に配置される下方の側面と、その側面に隣接するとともに下面に対して90°以下、好ましくは45°〜75°で傾斜する斜面を有することで特徴づけられる分離要素に用いられ、そこで圧縮プレートは側面及び斜面を除く横の外側エッジの周りに延びている。このようにして、特に破損の対象になる分離要素の全エッジ領域が保護される。
【0016】
加えて、発明において好ましい更なる展開では、分離要素を保護するため、圧縮プレートは下面を除く端面の一方の下方のエッジの周りに延びてもよい。
【0017】
発明において特に好ましい一つの実施形態は、少なくとも一つの端面、好ましくは両端面、は中間域及び側域を有することで特徴づけられ、そこで中間域は分離要素の鉛直な縦の中心面に対して直角に配置され、そこで側域における圧縮プレートの圧縮面は鉛直な縦の中心面に対して90°以下の角度で配置され、そこで圧縮プレートは少なくとも側域の下方のエッジ上に設けられる。分離要素の本実施形態によって、側域の角度によって異なる径のカーブを有するガイド壁が作られる。
【0018】
発明における一つの更なる展開において、本発明の分離要素は、一つの分離要素の一つの接続要素が次の一つの分離要素における一つの接続要素とで旋回軸を規定するように構成されることができ、旋回軸は圧縮プレートにおける圧縮面の一つの平面に配置される。
【0019】
発明において好ましい一つの代わりの実施形態では、本発明の分離要素は、一つの分離要素における一つの接続要素が次の一つの分離要素における一つの接続要素とで、旋回軸を規定し、圧縮要素の圧縮面の一つの平面は旋回軸の各分離要素から離間して対面する側にあるということによって特徴づけられる。このようにして、隣り合う分離要素の圧縮面は変位の間すぐに互いに側域において完全には当たらず、しかし最初は中間域と側域との間のさらに内側にある変化領域において当たる。要素をさらに変位させるとともにそれらをその接続領域において互いに対して「曲げる」力がさらに継続すると、続いて、互いに接続された接続要素で構成された連結が伸びるとともに、加えて、分離要素が互いに当たる中間域及び側域の間のエッジの領域が変形し、結果として更なるエネルギーが低減される。その後にだけ、圧縮面上の分離要素はコーナー領域まで平らに衝突し、より大きな圧縮面によって、さらに強い力を吸収できる。本実施形態によって、短時間で起こる力/エネルギーのピークはよりよく吸収/低減される。
【0020】
この機能はまた、一方の側域上に配置された圧縮プレートの中間域に隣接する側部において、圧縮プレートの表面上に突出する圧縮要素があることで、達成できあるいは補強される。
【0021】
側域間のギャップのサイズの調整を可能とするために、本発明では、選択的に楔型のスペーサ要素を少なくとも一つの圧縮プレートに取り付け得る。
【0022】
本発明の分離要素は、圧縮プレートの分離要素内に向かう側に接続要素を有することで特徴づけられる。
【0023】
この接続要素、例えばセットボルト、クランプ等、は、通常コンクリートで構成される分離要素内に固められることができ、このようにして圧縮プレート及び分離要素のコンクリートボディの非常に強い接続とその内部への力の伝達が可能となる。
【0024】
本発明に係る接続装置及び本発明に係る分離要素の他の特徴及び利点は下記の本発明の好ましい実施形態の説明によって明らかになるであろう。
【0025】
ここで
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】図1は本発明にかかる分離要素の第1の実施形態の斜視図を示す。
【図2】図2は、図1の2つの分離要素の間の接続領域の伸ばした状態の上面視を示す。
【図3】図3は、図1の2つの分離要素の間の接続領域の曲げた状態の上面視を示す。
【図4】図4は本発明に係る分離要素の第2の実施形態の斜視図を示す。
【図5】図5は本発明に係る分離要素の第3の実施形態の斜視図を示す。
【図6】図6は、図5の2つの分離要素の間の接続領域の曲げた状態の上面視を示す。
【図7】図7は、図5の2つの分離要素の間の接続領域の曲げた状態の上面視を示す。
【図8】図8は本発明に係る分離要素の第4の実施形態の斜視図を示す。
【図9】図9は本発明に係る分離要素の第5の実施形態の斜視図を示す。
【図10】図10は本発明に係る分離要素の第6の実施形態の斜視図を示す。
【図11】図11は本発明に係る分離要素の第7の実施形態の斜視図を示す。
【図12】図12は本発明に係る分離要素の第8の実施形態の斜視図を示す。
【図13】図13は第7の実施形態の圧縮プレートとともに本発明に係る分離要素の第9の実施形態を示す。
【0027】
図1は、本発明に係る分離要素1の実施形態を示す。この分離要素1は、従来のように、実質的に台形の上部2と、より幅広で同様に実質的に台形の下部3と、上部2及び下部3よりも細い中間部と、を備えて構成される。これは、略台形の外径と比べて低い重量での高い堅さを持つ略I形の外径をつくる。さらに、突出する上部2及び下部3によってダメージから保護される反射器35等は、中間部に取り付けられ得る。
【0028】
本発明に係る分離要素1は2つの対向する端面4を備える。端面4に接続要素5,6が、好ましくは上部2の領域において、取り付けられるとともに、それによって例えば図2及び3に示されるように、1つの分離要素1がその先の分離要素1に接続され、分離壁、ガイド壁または他の保護システムを、道路または他の場所に形成する。これに関して、分離要素1は本質的に先行技術から知られているように作られることができ、また大部分は知られている分離要素のように制限なく作られ得る。
【0029】
分離要素1の端面4は上部分4a、下部分4b、および中間部分4cを有し、中間部分4cは上部分4aから傾斜し外部へ向かうように傾けられて下降する。このように、上部分4aは下部分4bの後ろの一つの平面にあり、その結果として、たとえ下部分4bが互いに対向している場合にあっても、隣り合う分離要素の上部分4aは常に互いに離間する。
【0030】
下部分4bにおいては、スチール製で、本実施形態では楔形の突起41と楔形のくぼみ42とを有する圧縮プレート40がある。突起41とくぼみ42の各は、図2及び3に示されるように、分離要素が互いに接続要素5,6を利用して接続される際に、一つのくぼみ42と、隣接する分離要素の対向する圧縮プレート40の一つの突起とがそれぞれ係合する。
【0031】
これは、圧縮プレート40間の確実な接続をもたらし、圧縮プレート40上の分離要素1の横の変位を防止し、結果として横の力は一方の分離要素1から隣接する分離要素1へよりよく伝達され、横の力による接続要素5,6の負荷は低減される。
【0032】
下部分4bは上部分4aに対して前方にオフセットするため、分離要素1は容易に互いに接続あるいは分離可能であり、分離要素1の一方または他方が上昇あるいは下降され、同時に接続要素5,6は互いに接続/分離されることが可能であり、一方の分離要素1の一方の突起41は隣接する分離要素1の一方のくぼみ42内に挿入され/くぼみ42から引き抜かれることが可能である。
【0033】
圧縮プレート40の分離要素1内に向かう側において接続要素12が取付られる。接続要素12は本実施形態においてはセットボルトとして構成され、それは頭部の反対に圧縮プレート40に溶接される端部を有している。セットボルト12は分離要素1の製造時に分離要素のボディ内に入れて作られ、したがって圧縮プレート40と分離要素1のボディ、一般にはコンクリートボディ、との間に強固な接続を構築する。
【0034】
圧縮プレート40は、エッジ9の周りにおいて、エッジ9に隣接する側面15を覆うクリップ14形状に延びている。また、クリップ14のコンクリートボディへの強固な接続を構築するために、セットボルト12はクリップ14に配置されている。
【0035】
図2は、記述された実施形態を示し、接続要素5,6が互いに接続された際に隣接する分離要素1の面4の部分4bは互いに離間する(図2及び3に象徴的にのみ示される)。したがって、突起41は完全にくぼみ42と係合せず、突起41とくぼみ42の表面は互いから、端面4の距離に対応する距離を有している。記述された実施形態におけるこの距離は、突起41の頂部がくぼみ42において小さい片だけ係合するように選択される。
【0036】
分離要素1が自動車の衝撃によって移動させられると、分離要素1は図3に示すように接続要素5,6の接続領域の周りでねじれる可能性があり、結果として突起41はさらに深く対応または対向するくぼみ42に係合する。このようにして、隣り合う分離要素1間で安定的で確実な接続がもたらされ、それは分離要素1の縦方向に直角にあるいは端面4の平面に作用する横の力に適応できるため、そうでなければ横の力を適応する必要のある接続要素5,6が、横の力から解放される。こうして、接続要素5,6は分離要素の縦方向に作用する張力に対して最適化される。
【0037】
図4は、本質的に知られているように実質的に台形の上部2及び幅広で同様に実質的に台形の下部3と、を備える分離要素1の一つの実施形態を示す。この実施形態では突起43及びくぼみ44は半円形に構成されている。また言うまでもなく、他の、例えば略台形の図形の、突起及びくぼみの形状を用いることができ、突起及びくぼみを他の形状、図形、あるいは大きさと、組み合わせてもよい。
【0038】
記述されたすべての実施形態における突起及びくぼみは、圧縮プレートのみに設けられ、したがって圧縮プレートは、下にあるコンクリート上の大部分が平らである。しかしながら、また、突起またはくぼみは、図に示されるように、コンクリートボディ上に存在でき、圧縮プレートに覆われて保護されてもよい。
【0039】
図5における分離要素1の端面4は中間域7と2つの側域8を有している。この記述された実施形態において中間域7及び2つの側域8は一つの平面にあり、中間域はおおよそ上部2の幅を有し、側域8はそれによって下部3が上部2を超えて横に突出する領域を占める。
【0040】
側域8において、端面4に、金属製、好ましくはステンレス鋼の圧縮プレート11が取り付けられ、記述された実施形態において中間域7から端面4の横の外側エッジ9に延びる。圧縮プレート11は、中央域7と揃う側域に据え付けられ、したがってプレート厚さの分中間域7を超えて突出し、あるいは深さがおおよそプレート厚さに相当する、くぼみ内に挿入されることができ、圧縮プレート11の自由な圧縮面10は中間域7の表面と揃う。一つの突起41は一方の圧縮プレート11に取り付けられ、一つのくぼみ42は他方の圧縮プレート11に作られる。反対の端面4において、同様に示されない一つの突起41及び一つのくぼみのある対応する圧縮プレートがそれぞれ取り付けられ、したがって、隣接する分離要素1が互いに図2及び3に示されるのと類似した方法で接続される。
【0041】
図6及び7には、図2及び3に示されるのと同様に、二つの分離要素1の接続が一旦伸びた状態(図6)で示され、一旦曲げた状態(図7)で示される。中間域7は、鉛直な縦の中心面に対して直角に揃えられる。これに対して側域8は鉛直な縦の中心面に対して90°より小さい角度αで配置される。したがって、互いに同一面に揃えられた二つの分離要素1によって、互いに対向する側域8間にはV形状の開口がある。この実施形態において、圧縮プレート11の圧縮面10は側域8上に、分離要素の縦軸に対して90°より小さい角度αで配置され、圧縮面10の平面は接続要素5,6の旋回軸をおおよそ通過する。このように、突起41及びくぼみ42のある圧縮プレート11は図7に示すような程度で分離要素1が互いに曲がる場合、互いに平らに隣接する。
【0042】
分離要素1が図7に示されるように旋回されると、圧縮面10のある圧縮プレート11は互いに平らに隣接し、連続する作用力Fのために、例えば図3及び7に示される方向にて、2つの分離要素1間の圧縮プレート11の領域に作用する圧縮力が大きな領域を超えて分離要素のコンクリートボディ内へ送られ、したがって分離要素1において影響を受けたコーナー領域の早すぎる破損が妨げられ得る。
【0043】
本発明に係る分離要素1の図8に示される実施形態において、基本的な形状は図5のものに対応する。しかしながらこの場合では、二つの圧縮プレートの代わりに、一つの突起41と一つのくぼみ42(を有する)一つの圧縮プレート13があり、それは一方の側域8の一つのエッジ9から、他方の側域8の他方のエッジ9に延びる。圧縮プレート13は好ましくは一片の鋼板で構成され、また側域8においてセットボルトを介してコンクリートボディに接続される。
【0044】
図9の実施形態は図8の実施形態に非常に似ており、圧縮プレート13は、エッジ9の周りにおいて、エッジ9に隣接する側面15を覆うクリップ14形状に延びている。また、クリップ14のコンクリートボディへの強固な接続を生み出すために、クリップ14上にはセットボルト12も設けられている。
【0045】
図10の実施形態は図3の実施形態の更なる展開を示す。そこで、プレート17状の圧縮プレート13は、加えて、下部3の側部の斜面16の領域においてエッジ9の延長部9‘の周りにも延びている。斜面16は知られているように90°以下の角度において傾き、好ましくは、分離要素1の下面に対して45°から75°の間の角度にある。上述のセットボルト12は、またプレート17に取り付けられている。
【0046】
図11に示される実施形態において、これも既に述べたような下プレート18がセットボルト12によって分離要素1のコンクリートボディに確実に接続され、分離要素1の下面においてクリップ14に加えて圧縮プレート13及びプレート17に取り付けられている。
【0047】
図12は図11のものと似ていなくはないが図5に係る実施形態と似た相違を有する本発明の一実施形態を示し、図5に係る実施形態と同様に突起41、くぼみ42、サイドクリップ14、サイドプレート17、及び下プレート18を有し、それぞれセットボルト12によってコンクリートボディに接続されている、分離圧縮プレート11を有する。
【0048】
上に詳細には記述されないが、言うまでもなく、分離要素の示された実施形態において、2つの対向する端面4に、同じまたは類似の圧縮プレート11,13があってもよい。さらに、分離要素1は対称的な断面を有する必要はなく、非対称であってもよい。
【0049】
図13は、本発明に係る分離要素20の一実施形態を示し、それは断面形状として単純な台形状を有する。分離要素20は分離要素1のように、2つの対向する端面4において、下方3分の一の台形の圧縮プレート21を有している。それには突起41およびくぼみ42が配置されており、端面4の全幅を覆って一方の外側エッジ9から他方のエッジ9に延びている。二つの圧縮プレート21は互いにサイドプレート23を介して接続されている。両圧縮プレート21及びサイドプレート23はセットボルト12構造の接続要素を有し、これによってそれらは確実にコンクリートボディに接続される。
【0050】
記述された全実施形態において、端面4上に配置される程度の圧縮プレート、及び側面と下面に角度を成す部分は、互いに必要な場合には境界またはエッジで溶接された一片のプレートから曲げられ、あるいは互いに溶接される個々のプレートから構成される。
【0051】
個別に説明及び記述された実施形態における分離要素1,20の基本的な形状は、個別に説明及び記述された実施形態における圧縮プレート11,13,21の付属の形状及び方法と同様に、適宜互いに入れ替えられる。
【0052】
先に説明及び記述された分離要素1の実施形態は分離要素の互いの制限された旋回量を許容し、とりわけカーブ半径を形成できる。したがって車両の衝突において圧縮プレートが他方に繋がるまで一定の曲げ角度を許容する動作の自由度は、全システム(=要素鎖[element chain])の変位に相当な影響を有する。車両の衝撃において小さい変位のみを許容するように設計されたシステムにおいて適用された場合これは問題になり得る。
【0053】
この問題が解決されるために、発明の実施形態における圧縮プレート11,13,21,40は分離要素1,2における基本位置(=ストレート装備)において、分離要素1,20の一方または両側面における可能なギャップを充填する。例えば、一つのカーブ領域において曲げが必要である場合、取り外し可能に設定され圧縮プレート21に取り付けられあるいはそれに集積されたスペーサ要素34は、したがって一定の曲げ角度を可能とするギャップを形成するために取り除かれることが可能である。そのようなスペーサ要素34の一つの実施形態は図13に示される。ここで、加えて、曲げによって開きしたがって充填要素が取り除かれる側に対向するギャップにおいて、スペーサ34は取り付けられ、即時の圧縮力伝達を可能とするために結果的なギャップを充填する。異なる実施形態において取り付け可能なこれらの充填要素の基本的なアイディア、例えば圧縮プレート11,13,21,40に点対称、はその一部であり、あるいは、圧縮プレート11,13,21,40の作用は減衰作用ではなく対照に車両の衝突の際に曲げによって生じる圧縮力を隣り合う分離要素1,20に伝達する剛性作用の既知の形態とは相違すると考えられる。したがって、一連の分離要素1,20で構成される全システムはより強固となり、車両の衝突の場合の変位を防ぐ。
【0054】
上述のすべての実施形態において、一つの突起41及び一つのくぼみ42の各は各端面4に取り付けられる。言うまでもなく、1つの突起または一つのくぼみのみ、あるいは一つより多い突起、あるいは一つより多いくぼみ42が、各端面4に配置されてもよい。さらに突起41及びくぼみ42は圧縮プレート11,13,21,40上に取り付けられる必要はなく、圧縮プレート11,13,21,40を用いることなく、あるいは圧縮プレート11,13,21,40の隣に取り付けられてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
好ましくはコンクリートで構成され、対向する端面(4)は少なくとも一つの接続要素(5,6)を備え、それによって次の分離要素(1,20)に接続可能であり、
一方の端面(4)に、少なくとも一つの突起(41,43)があり、
他の端面に少なくとも一つのくぼみ(42,44)があり、
端面(4)の平面に作用する力を一方の分離要素(1,20)から次の分離要素(1,20)に伝達するために、一つの突起(41,43)は、次の分離要素(1,20)の一つのくぼみ(42,44)に係合することを特徴とする交通面の分離要素。
【請求項2】
前記突起(41,43)は金属製、好ましくは鋼製であり、または金属製好ましくは鋼製のプレートで覆われる請求項1の分離要素。
【請求項3】
前記くぼみ(42,44)は金属製、好ましくは鋼製であり、または金属製好ましくは鋼製のプレートで覆われる請求項1または2の分離要素。
【請求項4】
前記突起(41,43)及び/または(42,44)は、端面(4)において剛体の圧縮プレート(11,13,21,40)に配置される請求項1〜3のいずれかの分離要素。
【請求項5】
圧縮プレート(11)は端面(4)の横の外側エッジ(9)の領域に取り付けられる請求項4の分離要素。
【請求項6】
一方の横の外側エッジ(9)から他方の横の外側エッジ(9)にわたる圧縮プレート(13,21,40)がある請求項4または5の分離要素。
【請求項7】
圧縮プレート(11,13,21,40)は端面(4)の一つの下方のエッジに配置される請求項4〜6のいずれかの分離要素。
【請求項8】
クリップ(14)及び/またはプレート(17,23)を有する圧縮プレート(11,13,21,40)は、分離要素(1、20)の縦方向の側部(15,16,22)を除く横の外側エッジ(9)の周りに延びる請求項4〜7のいずれかの分離要素。
【請求項9】
下面に直角に配置される下側面(15)と、側面を覆って接続され、下面に対して90°より小さい角度、好ましくは45°〜75°の角度で傾く斜面(16)と、を備え、
クリップ(14)及び/またはプレート(17,23)を有する圧縮プレート(11,13,21)は、側面(15)及び斜面(16)を除く横の外側エッジ(9,9’)の周りに延びる請求項8の分離要素。
【請求項10】
圧縮プレート(11,13)は、下面を除く端面(4)における一つの下方のエッジの周りに延びる請求項4〜9のいずれかの分離要素。
【請求項11】
少なくとも一つの端面(4)、好ましくは両端面(4)が、中間域(7)及び側域(8)を有し、
中間域(7)は分離要素(1)の鉛直の縦の中心面に直角に配置され、
圧縮プレート(11)の側域(8)における圧縮面(11)は鉛直な縦の中心面に対して90°以下の角度(α)にて配置され、
圧縮プレート(11)は少なくとも側域(8)の下方のエッジに配置される請求項4〜10のいずれかの分離要素。
【請求項12】
一つの分離要素(24)における一つの接続要素(5,6)は、次の分離要素(1,20,24)における一つの接続要素(5,6)とともに、旋回軸を規定し、
旋回軸は、圧縮プレート(11)の圧縮面(10)の一つの平面(30)に配される請求項11の分離要素。
【請求項13】
楔型のスペーサ要素(34)が少なくとも一つの圧縮プレート(21)に任意に取り付けられる請求項4〜12のいずれかの分離要素。
【請求項14】
圧縮プレート(11,13,21)は分離要素(1,20,24,40)の内方に向かう側において突起(12)を有する、請求項4〜13のいずれかの分離要素。
【請求項15】
突起(12)はセットボルト、クランプ等である請求項14の分離要素。
【請求項16】
圧縮プレート(11,13,21,40)は金属製、好ましくは鋼製である請求項4〜15のいずれかの分離要素。
【請求項17】
圧縮プレート(11,13,21,40)の一方の端面(4)に配置される部分、及び圧縮プレート(11,13,21,40)の一方の縦方向の側部(15,16,22)または下面に配置される部分は、互いに溶接により接続される要素で構成される請求項8〜16のいずれかの分離要素。
【請求項18】
おおよそI形状の断面形状を有する請求項1〜17のいずれかの分離要素。
【請求項1】
好ましくはコンクリートで構成され、対向する端面(4)は少なくとも一つの接続要素(5,6)を備え、それによって次の分離要素(1,20)に接続可能であり、
一方の端面(4)に、少なくとも一つの突起(41,43)があり、
他の端面に少なくとも一つのくぼみ(42,44)があり、
端面(4)の平面に作用する力を一方の分離要素(1,20)から次の分離要素(1,20)に伝達するために、一つの突起(41,43)は、次の分離要素(1,20)の一つのくぼみ(42,44)に係合することを特徴とする交通面の分離要素。
【請求項2】
前記突起(41,43)は金属製、好ましくは鋼製であり、または金属製好ましくは鋼製のプレートで覆われる請求項1の分離要素。
【請求項3】
前記くぼみ(42,44)は金属製、好ましくは鋼製であり、または金属製好ましくは鋼製のプレートで覆われる請求項1または2の分離要素。
【請求項4】
前記突起(41,43)及び/または(42,44)は、端面(4)において剛体の圧縮プレート(11,13,21,40)に配置される請求項1〜3のいずれかの分離要素。
【請求項5】
圧縮プレート(11)は端面(4)の横の外側エッジ(9)の領域に取り付けられる請求項4の分離要素。
【請求項6】
一方の横の外側エッジ(9)から他方の横の外側エッジ(9)にわたる圧縮プレート(13,21,40)がある請求項4または5の分離要素。
【請求項7】
圧縮プレート(11,13,21,40)は端面(4)の一つの下方のエッジに配置される請求項4〜6のいずれかの分離要素。
【請求項8】
クリップ(14)及び/またはプレート(17,23)を有する圧縮プレート(11,13,21,40)は、分離要素(1、20)の縦方向の側部(15,16,22)を除く横の外側エッジ(9)の周りに延びる請求項4〜7のいずれかの分離要素。
【請求項9】
下面に直角に配置される下側面(15)と、側面を覆って接続され、下面に対して90°より小さい角度、好ましくは45°〜75°の角度で傾く斜面(16)と、を備え、
クリップ(14)及び/またはプレート(17,23)を有する圧縮プレート(11,13,21)は、側面(15)及び斜面(16)を除く横の外側エッジ(9,9’)の周りに延びる請求項8の分離要素。
【請求項10】
圧縮プレート(11,13)は、下面を除く端面(4)における一つの下方のエッジの周りに延びる請求項4〜9のいずれかの分離要素。
【請求項11】
少なくとも一つの端面(4)、好ましくは両端面(4)が、中間域(7)及び側域(8)を有し、
中間域(7)は分離要素(1)の鉛直の縦の中心面に直角に配置され、
圧縮プレート(11)の側域(8)における圧縮面(11)は鉛直な縦の中心面に対して90°以下の角度(α)にて配置され、
圧縮プレート(11)は少なくとも側域(8)の下方のエッジに配置される請求項4〜10のいずれかの分離要素。
【請求項12】
一つの分離要素(24)における一つの接続要素(5,6)は、次の分離要素(1,20,24)における一つの接続要素(5,6)とともに、旋回軸を規定し、
旋回軸は、圧縮プレート(11)の圧縮面(10)の一つの平面(30)に配される請求項11の分離要素。
【請求項13】
楔型のスペーサ要素(34)が少なくとも一つの圧縮プレート(21)に任意に取り付けられる請求項4〜12のいずれかの分離要素。
【請求項14】
圧縮プレート(11,13,21)は分離要素(1,20,24,40)の内方に向かう側において突起(12)を有する、請求項4〜13のいずれかの分離要素。
【請求項15】
突起(12)はセットボルト、クランプ等である請求項14の分離要素。
【請求項16】
圧縮プレート(11,13,21,40)は金属製、好ましくは鋼製である請求項4〜15のいずれかの分離要素。
【請求項17】
圧縮プレート(11,13,21,40)の一方の端面(4)に配置される部分、及び圧縮プレート(11,13,21,40)の一方の縦方向の側部(15,16,22)または下面に配置される部分は、互いに溶接により接続される要素で構成される請求項8〜16のいずれかの分離要素。
【請求項18】
おおよそI形状の断面形状を有する請求項1〜17のいずれかの分離要素。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2013−517396(P2013−517396A)
【公表日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−549204(P2012−549204)
【出願日】平成23年1月17日(2011.1.17)
【国際出願番号】PCT/AT2011/000024
【国際公開番号】WO2011/088485
【国際公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(511123500)レブロク・ゲーエムベーハー (2)
【氏名又は名称原語表記】REBLOC GmbH
【住所又は居所原語表記】Wienerstrasse 662, 3571 Gars am Kamp, Oesterreich
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月17日(2011.1.17)
【国際出願番号】PCT/AT2011/000024
【国際公開番号】WO2011/088485
【国際公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(511123500)レブロク・ゲーエムベーハー (2)
【氏名又は名称原語表記】REBLOC GmbH
【住所又は居所原語表記】Wienerstrasse 662, 3571 Gars am Kamp, Oesterreich
【Fターム(参考)】
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