説明

人工バリア環境モニタリング装置

【課題】地下深く埋設された人工バリアの嫌気性環境でも金属腐食をモニタできる人工バリア環境モニタリング装置を提供することにある。
【解決手段】光ファイバ金属腐食検知センサ500は、オーバーパックOPの周囲に設置され、バイオ菌を測定する。ファイバセンサ測定制御器300は、光ファイバ金属腐食検知センサ500からの検出値である近接場光を表面プラズモン共鳴した光を分光してバイオ菌の物理量に従った波長の光吸収量を求める。人工バリア環境モニタリング装置100の収集データ処理器110の腐食判定器111は、ファイバセンサ測定制御器300により求められた伝播光波長の長波長側へのシフト量から算出したバイオ菌量を予め定めた値と比較することによってオーバーパックの腐食の有無を判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射性廃棄物を封入したオーバーパックの腐食有無を判定する人工バリア環境モニタリング装置に係り、特に、光ファイバ式の金属腐食検知センサを用いた人工バリア環境モニタリング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、高レベルの放射性廃棄物を収容する高レベル放射性物質収納体としてオーバーパックが使用される。原子力発電所などの使用済核燃料から取り出される高レベル放射性廃棄物は、ガラス固化体に封入され、炭素鋼のオーバーパックに入れられ、その周りをベントナイトなどの粘土を緩衝材として取り囲み、地下数百メートルのところに埋設される。このようなオーバーパックや緩衝材は人工バリアと呼ばれる。
【0003】
地層処分された人工バリアでは、天然バリア(岩盤など)からの地下水流入により、オーバーパックの腐食あるいはオーバーパック腐食によるガラス固化体からの放射性物質の流出などが懸念される。
【0004】
そこで、高レベル放射性物質収納体の地層処分施設を対象とした腐食状況モニタリング装置が求められているが、これらは、まだ研究段階のものである。研究中の腐食状況モニタリング装置では、一般的に、腐食を発生させる環境因子(温度、pH、水分、酸素量、水素量など)ごとに専用測定器を用いて測定し、それぞれの結果と腐食状況の目視観察、電子顕微鏡観察あるいはX線分析などの結果との相関関係から環境因子と腐食との関係を求め、腐食要因を分析している。
【0005】
従来、環境因子測定には、温度はサーミスタ、熱電対など、pHはガラス電極法、比色法、アンチモン電極法、キンヒドロン電極法などのpH計、その他水分計、酸素濃度計、水素濃度計などを用いている。これら測定器を用いた腐食環境モニタリングは、好気性環境における金属腐食を対象としている。
【0006】
しかしながら、これらの方式では、センサ自体が大掛かりであり、しかも、センサ部と測定機器との間の信号線が金属でかつ長距離(数百メートル)であるため、信号雑音(電磁雑音による影響)が発生する可能性がある。
【0007】
そこで、本発明者らは、光ファイバセンサのブリルアン散乱や表面プラズモン共鳴などの特徴を使ってpH、水分、酸素、水素を測定する人工バリア環境モニタリング装置を提案している(例えば、特許文献1参照)。センサとして光ファイバセンサを用いることで、センサ設置時に人工バリアの健全性を保ちつつ、かつ電磁ノイズを受けないものとすることができる。なお、光ファイバセンサのブリルアン散乱や表面プラズモン共鳴については、例えば、特許文献2に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2007−93413号公報
【特許文献2】特開2005−10025号公報
【特許文献3】特許3642984号明細書
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】近接場ナノフォトニクス入門 大津元一、河田聡/編 オプトロニクス社
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、土壌中における金属腐食に関しては酸素と水分による好気性腐食の他に、硫酸塩還元菌などによる嫌気性環境における酸化還元反応による腐食がある。それに対して、特許文献1記載の方式では、硫酸塩還元菌などを直接検知することによる嫌気性環境での金属腐食モニタリングは不可能であった。
【0011】
なお、本発明は、嫌気性環境での金属腐食モニタリングのために、近接場光を用いるものである。一般に、物質表面観察における解像度は光の波長レベルが限界であるが、近接場光は光の波長よりも微小な物質構造に光を当てた場合や、あるいは光の波長よりも小さな穴から出た光であり、これは物質近傍に伝播しない光として存在しているものである。この近接場光は物質表面の固有の情報をもっているため、近接場光顕微鏡や光記録媒体への高密度読み出しに利用されている(例えば、特許文献3,非特許文献1参照)。
【0012】
本発明の目的は、地下深く埋設された人工バリアの嫌気性環境でも金属腐食をモニタできる人工バリア環境モニタリング装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、放射性廃棄物を封入したオーバーパックの腐食有無を判定する人工バリア環境モニタリング装置であって、前記オーバーパックの周囲に設置され、バイオ菌を測定する光ファイバ金属腐食検知センサと、該光ファイバ金属腐食検知センサからの検出値である近接場光を表面プラズモン共鳴させバイオ菌量に比例した伝播光波長の長波長側へのシフト量を求めるファイバセンサ測定制御器と、該ファイバセンサ測定制御器により求められた伝播光波長の長波長側へのシフト量から算出したバイオ菌量を予め定めた値と比較することによって前記オーバーパックの腐食の有無を判定する腐食判定手段を備えるようにしたものである。
かかる構成により、地下深く埋設された人工バリアの嫌気性環境でも金属腐食をモニタできるものとなる。
【0014】
(2)上記(1)において、好ましくは、前記光ファイバ金属腐食検知センサは、光ファイバのコアの外周に設けられ、光ファイバに出力された光の波長よりも小さい穴を有する金属蒸着膜を備えるようにしたものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、地下深く埋設された人工バリアの嫌気性環境でも金属腐食をモニタできるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態による人工バリア環境モニタリング装置で対象とする環境における練成挙動の概念図である。
【図2】本発明の一実施形態による人工バリア環境モニタリング装置の構成図である。
【図3】本発明の一実施形態による人工バリア環境モニタリング装置に用いる光ファイバセンサの全体構成図であり、図3(A)は正面断面図であり、図3(B)は図3(A)のB−B断面図であり、図3(C)は図3(A)のC−C断面図であり、図3(D)は図3(A)のD−D断面図である。
【図4】本発明の一実施形態による人工バリア環境モニタリング装置の光ファイバセンサの要部の構成図であり、図4(A)は平面図であり、図4(B)は正面断面図であり、図4(C)は側面断面図である。
【図5】本発明の一実施形態による人工バリア環境モニタリング装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態による人工バリア環境モニタリング装置の要部詳細構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図1〜図6を用いて、本発明の一実施形態による人工バリア環境モニタリング装置の構成及び動作について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態による人工バリア環境モニタリング装置で対象とする環境における練成挙動の概念について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による人工バリア環境モニタリング装置で対象とする環境における練成挙動の概念図である。
【0018】
高レベル放射性廃棄物地層処分における人工バリアの近傍地層領域では、廃棄物からの放熱、周辺岩盤からの地下水侵入、地下水による緩衝材の膨潤圧の発生、周辺岩盤の応力変化、および緩衝材中の酸素や二酸化炭素と地下水による化学反応など、熱的、水理学的、力学的、化学的なプロセスが相互に影響を及ぼし合っており、これらの練成挙動として現象を捉えることが必要になっている。
【0019】
そのため、本実施例では人工バリアとその近傍地層領域における環境を解析する熱−水−応力−化学練成モデルを構築し、人工バリア健全性を評価することを行う。
【0020】
図1は、人工バリア環境モニタリング装置で示した熱移動、水分移動、応力・変形、化学反応についての相関関係に、化学反応と硫酸塩還元菌などのバイオ菌による腐食を追加したものを示している。バイオ菌は水、熱そして酸化還元反応が可能な環境であることが生息条件であり、酸素のない環境における金属腐食発生例として一般に知られている。
【0021】
次に、図2を用いて、本実施形態による人工バリア環境モニタリング装置の構成について説明する。
図2は、本発明の一実施形態による人工バリア環境モニタリング装置の構成図である。
【0022】
人工バリア環境モニタリング装置は、人工バリア環境モニタリング装置100と、データ収集器200と、ファイバセンサ測定制御器300と、光ファイバ400と、複数個の表面プラズモン共鳴光ファイバセンサ500とから構成される。
【0023】
一方、高レベル放射性物質収納体であるオーバーパックOPは、岩盤など天然バリアNBの中に載置され、オーバーパックOPの周囲には緩衝材BMが設けられる。
【0024】
ファイバセンサ測定制御器300からオーバーパックOPまでは、光ファイバ400が往復している。光ファイバ400の第1の端部は、ファイバセンサ測定制御器300に接続され、オーバーパックOPの外周に複数回巻回された後、再び、ファイバセンサ測定制御器300に戻り、光ファイバ400の第2の端部は、ファイバセンサ測定制御器300に接続される。光ファイバ400は、ループ型である。なお、ファイバセンサ測定制御器300とオーバーパックOPとの間の光ファイバ400の長さは、数百mである。
【0025】
光ファイバ400の内、オーバーパックOPの外周に巻回される部分には、複数の表面プラズモン共鳴光ファイバセンサ500が所定間隔で設置されている。なお、表面プラズモン共鳴光ファイバセンサ500の詳細構成については、図2以降を用いて後述する。オーバーパックOPの直径を1mとすると、光ファイバ400は、図示の例では、11ターン巻回されている。従って、オーバーパックOPに巻回されている部分の光ファイバ400の全長は、40m程度であり、その部分に、例えば、10個のファイバセンサ500が等間隔で設置されている。なお、ファイバセンサ500は、オーバーパックOPに対する周方向の位置がずれるように設置される。
【0026】
ファイバセンサ測定制御器300は、レーザ光発信器310と、チャンネル切替器320と、分光器330とを備えている。ここで、天然バリアNBの内部には、複数個のオーバーパックOPが設置され、それぞれに、光ファイバ400と表面プラズモン共鳴光ファイバセンサ500が設置されるため、チャンネル切替器320は、対象とするオーバーパックOPを切り替えるために用いられる。
【0027】
人工バリア環境モニタリング装置100から出力されるデータ収集開始信号S1に基づき、データ収集器200は、レーザ光発信器310、チャネル切替器320にデータ収集指令S2を送信する。これに基づき、レーザ光発信器310はレーザ光を発信し、チャネル切替器320を使い、所定のオーバーパックOPに対する光ファイバー400に対して、パルスレーザ光を送る。なお、レーザ光発信器310は、可視光若しくは近赤外光のレーザ光を出力する。
【0028】
オーバーパックOPの表面環境の嫌気性環境でバイオ菌により発生した腐食に対して、表面プラズモン共鳴により波長シフトが発生する。その波長シフトした光は、光ファイバセンサ500により取り込まれ、再びチャネル切替器320を通して分光器330に送り、波長シフトした波長の光強度を求め、データ収集器200にその値を送る。データ収集器200に集められた腐食の情報は、測定時刻とともに、それぞれ人工バリア環境モニタリング装置100に送られる。人工バリア環境モニタリング装置100では収集した情報をリアルタイム表示するとともに、履歴情報表示し、オーバーパックOPの腐食状況を監視する。
【0029】
次に、図3及び図4を用いて、本実施形態による人工バリア環境モニタリング装置に用いる光ファイバセンサ500の構成について説明する。
図3は、本発明の一実施形態による人工バリア環境モニタリング装置に用いる光ファイバセンサの全体構成を示す正面断面図及び側面断面図である。なお、図3(B)は図3(A)のB−B断面図であり、図3(C)は図3(A)のC−C断面図であり、図3(D)は図3(A)のD−D断面図である。図4は、本発明の一実施形態による人工バリア環境モニタリング装置の光ファイバセンサの要部の構成図である。図4(A)は平面図であり、図4(B)は正面断面図であり、図4(C)は側面断面図である。
【0030】
図3に示すように、光ファイバ400は、コア410と、クラッド420と、被覆(ジャケット)430とから構成されている。
【0031】
光ファイバセンサ500は、前述のコア410の外周に密着形成された金属蒸着膜510と、その外周に設置されたセンサ部補強部材520とから構成されている。金属蒸着膜510は、光ファイバのコア410の表面に近接場光を発生させるものであり、金あるいは銀などからなる。発生した近接場光は、金属蒸着膜510の表面にて発生するプラズモン共鳴により増幅してセンサ近傍の環境状況に応じた情報を取り込む。センサ近傍の環境状況に応じた情報は、伝播する光の波長シフト量により判別される。
【0032】
なお、光ファイバ金属腐食検知センサ500は、光ファイバのコア410の部分を直接使用するため、センサ部補強材520は、光ファイバのクラッド420あるいは光ファイバの被覆430などを、図3(B),(C)に示すように、120度間隔で3箇所に挿入している。この形状は補強構造として最適な形状であればよく、図3に示す120度3箇所以外の方法でもよい。
【0033】
次に、図4を用いて、図3に示した近接場光を発生する金属蒸着膜510の構成について説明する。
【0034】
金属蒸着膜510は、金あるいは銀の蒸着膜であるが、蒸着膜作成時にその膜に穴512があるように蒸着している。穴512の形状は、図示のように正方形若しくは円形としている。穴512のサイズは、レーザ光発信器310から出力される光(可視光若しくは近赤外光)の波長よりも小さいものである。より好適には、数十nmサイズとしており、数百nmの波長の光を用いる場合、その1/10程度のサイズとしている。また、金属蒸着膜510の厚さも、数十nm程度にする。
【0035】
近接場光発生用金属蒸着膜510は、光ファイバのコア410の表面をカバーしている。光ファイバのコア410の表面で全反射した光の1部は数十nmサイズの穴512から伝播光波長(可視光若しくは近赤外光:数百nm)よりも小さい数十nmの光(近接場光)として光ファイバセンサコア410の表面に染み出し、光ファイバ金属腐食検知センサ500の近傍の環境に応じた近接場光を発生させる。この近接場光を表面プラズモン共鳴で増幅する。増幅エネルギーは、光ファイバのコア410を伝播する光からエネルギーを吸収するため、伝播する光の波長が長波長側にシフトする。このシフト量はバイオ菌発生量に比例する。
【0036】
次に、図5及び図6を用いて、本実施形態による人工バリア環境モニタリング装置に用いる人工バリア環境モニタリング装置100の構成について説明する。
図5は、本発明の一実施形態による人工バリア環境モニタリング装置の構成を示すブロック図である。図6は、本発明の一実施形態による人工バリア環境モニタリング装置の要部詳細構成を示すブロック図である。
【0037】
図5に示すように、人工バリア環境モニタリング装置100は、収集データ処理器110と、データ収集開始/終了制御器120とを備えている。収集データ処理器110は、腐食判定器111と、データ表示器113と、最新データ受信器115と、測定値保存器117と、過去データ参照器119とを備えている。
【0038】
腐食判定器111は、バイオ菌によるオーバーパックの腐食有無を判断する腐食判定ルールを備えている。腐食判定器111には、最新データ受信器115を経由して、図2に示したデータ収集器200から、オーバーパックOPの表面環境の嫌気性環境でバイオ菌により発生した腐食に対して、表面プラズモン共鳴により波長シフトしたシフト量の情報が入力される。
【0039】
また、バイオ量をモニタリングするため、収集データ処理器110の最新データ受信器115および測定値保存器117にバイオ菌量測定値115Aを、過去データ参照器119にバイオ菌量参照値119Aをそれぞれ格納している。
【0040】
腐食判定器111は、判別器111Aと、判別器111Bと、判別器111Cと、判別器111Dとを備えている。
【0041】
判別器111Aは、バイオ菌の初期値と現在値の差がバイオ菌による腐食影響があると判断できる参照値を越えているかどうかを判別するものである。
【0042】
ここで、図6を用いて、判別器111Aの構成について説明する。大小判定器111A2は、バイオ菌量の初期値119Bと図5に示した現在値115Aの差が、図5に示した参照値119Aより大きいかどうかを判別する。バイオ菌量の初期値119Bと現在値115Aの差が、腐食発生の可能性のある参照値119Aよりも大きい場合((現在のバイオ菌量測定値−初期のバイオ菌量測定値)>参照値の場合)、腐食発生に対するバイオ菌量に有意な変化があったと大小判定器111A2が判断し、条件成立情報を、図5の判別器111B及び条件判別器111Cに送る。
【0043】
図5において、判別器111Bは、参照値119Aからの逸脱が規定された期間継続しているかどうかを判別する。そして、判別器111Cは、判別器111A,111Bの両方が同時に成立するかどうかを判別し、両方が同時に成立するときは、判別器111Dはバイオ菌による腐食があると判定する。
【0044】
判定結果は、データ表示器113のグラフ表示部113A,数値表示部113B,腐食評価表示部113Cに表示される。
【0045】
以上説明したように、光ファイバ金属腐食検知センサを用いることで、地下数百メートルに埋設した高レベル放射性廃棄物の人工バリア環境モニタリングが可能になり、高レベル放射性廃棄物が外に漏れないようにしているオーバーパックの金属腐食装置として利用できる。
【符号の説明】
【0046】
100…人工バリア環境モニタリング装置
110…収集データ処理器
111…腐食判定器
113…データ表示器
115…最新データ受信器
117…測定値保存器
119…過去データ参照器
111A,111B,111C,111D…判別器
119A…腐食発生可能バイオ菌量の参照値、
120…データ収集開始/終了制御器
200…データ収集器
300…ファイバセンサ測定制御器
400…光ファイバ
410…コア
420…クラッド
430…被覆(ジャケット)
500…光ファイバ金属腐食検知センサ
510…金属蒸着膜
512…穴
520…センサ部補強材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射性廃棄物を封入したオーバーパックの腐食有無を判定する人工バリア環境モニタリング装置であって、
前記オーバーパックの周囲に設置され、バイオ菌を測定する光ファイバ金属腐食検知センサと、
該光ファイバ金属腐食検知センサからの検出値である近接場光を表面プラズモン共鳴させバイオ菌量に比例した伝播光波長の長波長側へのシフト量を求めるファイバセンサ測定制御器と、
該ファイバセンサ測定制御器により求められた伝播光波長の長波長側へのシフト量から算出したバイオ菌量を予め定めた値と比較することによって前記オーバーパックの腐食の有無を判定する腐食判定手段を備えることを特徴とする人工バリア環境モニタリング装置。
【請求項2】
請求項1記載の人工バリア環境モニタリング装置において、
前記光ファイバ金属腐食検知センサは、光ファイバのコアの外周に設けられ、光ファイバに出力された光の波長よりも小さい穴を有する金属蒸着膜を備えることを特徴とする人工バリア環境モニタリング装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−2423(P2011−2423A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−147695(P2009−147695)
【出願日】平成21年6月22日(2009.6.22)
【出願人】(000233044)株式会社日立エンジニアリング・アンド・サービス (276)
【Fターム(参考)】