説明

仕切り体付き収容かご及び仕切り体

【課題】 仕切り体の組み立てを円滑に行うことができると共に、仕切り体における仕切り板の上部の変形が効果的に防がれ、収容かごに対する仕切り体の位置決め及び収容かごからの仕切り体の脱落防止がなされる仕切り体付き収容かご及び仕切り体の提供。
【解決手段】 収容かご12と、第1仕切り板14と第2仕切り板16を直交状に組み立ててなる仕切り体10からなる。第1仕切り板14と第2仕切り板16は、第1仕切り板14の下開口スリット部SDに第2仕切り板16の下方嵌挿部IDが嵌挿されると共に、第2仕切り板16の上開口スリット部SUに第1仕切り板14の上方嵌挿部IUが嵌挿されることにより、両仕切り板の上端縁部及び下端縁部の高さが一致した直交状に組み立てられ、仕切り体10を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清掃用具を収容する収容かご等の内部を水平方向に区画することができる仕切り体及びその仕切り体が収容かごに取り付けられた仕切り体付き収容かごに関する。
【背景技術】
【0002】
特開2004−229755号公報(特許文献1)には、従来の技術として、円盤状の板に複数の排水孔が形成された底板と、脚板及び仕切板によって構成され、底板の上にスリットを設けた2枚の仕切板を十字に組み立てて載せことにより仕切られたバケツ内空間に、それぞれ別の清掃用具を収納することができる清掃用具収納容器が示されている。
【0003】
また、特許文献1の請求項1には、有底容器である主胴部と、前記主胴部の内部に清掃用具を収納可能な大きさの空間が形成されるように配設された仕切部と、前記主胴部をバケツ内に挿入した際にバケツの上縁に係留される係留部とが一体に形成された清掃用具収納容器が開示されている。
【0004】
前記従来技術の清掃用具収納容器の場合、各仕切板の製造は容易であるが、組み立てた場合に両仕切板同士の角度が変化したり各仕切板におけるスリットの両側部が変形して区画が変化し易く、バケツに対し位置が変化したり脱落するおそれもあった。
【0005】
特許文献1の請求項1に記載されれた仕切部は、仕切り板が交差した状態に一体成形するものであるため製造コストが高くなり、不使用時に仕切部を取り出した場合に各仕切り板に分解し得ないので嵩張ることになる。
【特許文献1】特開2004−229755号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、従来技術に存した上記のような課題に鑑み行われたものであって、その目的とするところは、仕切り体の組み立てを円滑に行うことができると共に、仕切り体における仕切り板の変形が効果的に防がれる仕切り体及びその仕切り体が取付けられた仕切り体付き収容かごを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する本発明の仕切り体は、
複数の仕切り板からなる仕切り体であって、
前記仕切り板は、一つの仕切り板における下端に開口する下開口スリット部に、他の仕切り板における上端に開口する上開口スリット部の下方に位置する下方嵌挿部が嵌挿されると共に、その上開口スリット部に、前記一つの仕切り板における下開口スリット部の上方に位置する上方嵌挿部が嵌挿されることにより、交差状に組み立てられるものであり、
前記上方嵌挿部の両面における上開口スリット部に嵌挿される部分の両側に、その上開口スリット部を挟む両側部を案内支持する仕切り板案内支持部が設けられていることを特徴とする。
【0008】
また本発明の仕切り体付き収容かごは、
底板部及び側壁部にそれぞれ多数の透孔を有する上方開口の収容かごの内部に、その収容かごの内部を水平方向に区画する仕切り体が取り付けられてなる仕切り体付き収容かごであって、
前記仕切り体は、複数の仕切り板からなり、前記仕切り板は、一つの仕切り板における下端に開口する下開口スリット部に、他の仕切り板における上端に開口する上開口スリット部の下方に位置する下方嵌挿部が嵌挿されると共に、その上開口スリット部に、前記一つの仕切り板における下開口スリット部の上方に位置する上方嵌挿部が嵌挿されることにより、交差状に組み立てられるものであり、
前記上方嵌挿部の両面における上開口スリット部に嵌挿される部分の両側に、その上開口スリット部を挟む両側部を案内支持する上部仕切り板案内支持部が設けられていることを特徴とする。
【0009】
仕切り体は、一つの仕切り板における下端に開口する下開口スリット部に、他の仕切り板における上端に開口する上開口スリット部の下方に位置する下方嵌挿部が嵌挿されると共に、その上開口スリット部に、前記一つの仕切り板における下開口スリット部の上方に位置する上方嵌挿部が嵌挿されることにより、交差状に組み立てられ、上方嵌挿部の両面における上開口スリット部に嵌挿される部分の両側に、その上開口スリット部を挟む両側部を案内支持する仕切り板案内支持部が設けられている。そのため、仕切り体の組み立てを円滑に行うことができると共に、上開口スリット部に嵌挿された上方嵌挿部及びその上開口スリット部を挟む両側部が互いに仕切り板の厚み方向曲げを拘束し合うので、仕切り体の上部の変形が効果的に防がれる。
【0010】
上記仕切り体は、上記各仕切り板の下端縁部及び外側縁部に、それぞれ取付け対象物の所定部位に嵌合させて位置決めするための下方突部及び外方突部が設けられているものとすることができる。
また上記仕切り体付き収容かごは、上記各仕切り板の下端縁部及び外側縁部にそれぞれ下方突部及び外方突部が設けられ、これらの下方突部及び外方突部がそれぞれ上記収容かごの透孔に嵌合することにより、収容かごに対する仕切り体の位置決め及び収容かごからの仕切り体の脱落防止がなされているものとすることができる。
【0011】
各仕切り板の下端縁部及び外側縁部にそれぞれ下方突部及び外方突部が設けられ、これらの下方突部及び外方突部がそれぞれ取付け対象物の所定部位(収容かごの透孔)に嵌合することにより、取付け対象物(収容かご)に対する仕切り体の位置決め、仕切り体の変形防止及びそれによる区画の維持、並びに取付け対象物(収容かご)からの仕切り体の脱落防止がなされる。
【0012】
上記仕切り板は、多数の透孔が設けられているものであることが好ましい。
この場合、仕切り体が通気性に富むので、収容かご等において仕切り体により仕切られた区画に収容された清掃用具等の収容物品の乾燥に効果が高い。
【0013】
また上記仕切り板の下端縁部及び外側縁部にはそれぞれ補強リブが設けられていることが好ましい。仕切り体の剛性が高められ、仕切り体の変形や収容かごからの脱落が防がれる。
【0014】
また、上記下方嵌挿部の両面における下開口スリット部に嵌挿される部分の両側に、その下開口スリット部を挟む両側部を案内支持する下部仕切り板案内支持部が設けられているものとすることができる。
【0015】
この場合、仕切り体の組み立てをより円滑に行うことができると共に、下開口スリット部に嵌挿された下方嵌挿部及びその下開口スリット部を挟む両側部が互いに仕切り板の厚み方向曲げを拘束し合うので、仕切り体の下部の変形が効果的に防がれる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の仕切り体及び本発明の仕切り体付き収容かごは、仕切り体の組み立てを円滑に行うことができると共に、上開口スリット部に嵌挿される上方嵌挿部及びその上開口スリット部を挟む両側部が互いに仕切り板の厚み方向曲げを拘束し合うので、仕切り板の上部の変形が効果的に防がれる。また、取付け対象物(収容かご)に対する仕切り体の位置決め及び取付け対象物(収容かご)からの仕切り体の脱落防止がなされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0018】
図面は何れも本発明の実施の形態の一例についてのものであって、図1及び図2は仕切り体付き収容かご及びそれを収容し得るバケツの平面図及び正面図、図3は第1仕切り板の正面図、図4は第2仕切り板の右側面図、図5は仕切り体の正面図、図6は仕切り体の右側面図、図7は仕切り体の平面図、図8は仕切り体の底面図である。
【0019】
仕切り体付き収容かごAは、仕切り体10により仕切られた各区画SCに清掃用具等を収容するために使用し得る(清掃用具の収容に限るものではない)ものであって、把手Hを備えた収容かご12と、第1仕切り板14と第2仕切り板16を直交状に組み立ててなる仕切り体10からなる。仕切り体付き収容かごAは、清掃用のバケツ等内に収納し得るが、バケツに収容するか否かは適宜選択し得ることは言うまでもない。例えば、使用後の清掃具等を収容かご12に収容した場合における清掃具の乾燥等のためにバケツ内に収納しないこともあり得る。
【0020】
収容かご12は、長方形状の底板部12aと、内部を水平断面長方形状に囲む側壁部12bからなり、底板部12aから上方に向かって漸次長方形状水平断面が拡大する箱形状であり、底板部12a及び各側壁部12bにそれぞれ多数の透孔12cを有する。尤も、収容かご12の内部の水平断面形状は長方形状に限らず、正方形状、その他の多角形状、円形状、楕円形状等を適宜選択し得る。
【0021】
収容かご12の内部には、仕切り体10が取り付けられ、直交する第1仕切り板14と第2仕切り板16が何れも直立状をなすことにより、水平方向に略十字状に区画されている。第1仕切り板14及び第2仕切り板16には、何れもほぼ全面にわたり多数の透孔18が設けられている。従って仕切り体10が通気性に富むので、清掃用具等の収容物品の乾燥に効果が高い。
【0022】
第1仕切り板14は、収容かご12内部を長方形状水平断面のうち長辺に平行な垂直面で区画する場合のその垂直面に対応する正面等脚台形状をなす。第1仕切り板14の下端縁部の寸法は収容かご12内における底板部12aの長辺の内部寸法に対応する。第1仕切り板14の両外側縁部は、上向きに外方へ拡開しており、第1仕切り板14の上端縁部の寸法は収容かご12内における上部の長方形状水平断面の長辺の内部寸法に対応する。
【0023】
第1仕切り板14における水平方向における中央よりも右寄りの位置に、下端に開口する上下方向の下開口スリット部SDを有する。下開口スリット部SDの上端は第1仕切り板14の上下方向におけるほぼ中央位置である。第1仕切り板14における下開口スリット部SDの下端開口部の両側は嵌合凹部20に形成されている。第1仕切り板14のうち、下開口スリット部SDの上端から第1仕切り板14の上端までの下開口スリット部SDの上方延長線部が上方嵌挿部IUである。
【0024】
第1仕切り板14の両面における上方嵌挿部IUの両側に、上下方向の連続的なリブ状(必ずしも完全に連続であることを要しない)をなす上部仕切り板案内支持部GUが設けられている。第1仕切り板14の両面における下開口スリット部SDの両側は、上下方向のリブ状をなす下開口スリット部補強部RDが設けられ、上部仕切り板案内支持部GUと上下に連続している。
【0025】
第1仕切り板14の両面における下開口スリット部SDの開口部を除き嵌合凹部20を含む下端縁部及び両外側縁部(両外側縁部の上端部を除く)には、それぞれ、水平方向のリブ状をなす底部補強部RB1及びやや上外方に傾斜した上下方向の側部補強部RS1が設けられている。左側の下開口スリット部補強部RDは左側の底部補強部RB1及び側部補強部RS1に連続し、右側の下開口スリット部補強部RDは右側の底部補強部RB1及び側部補強部RS1に連続している。
【0026】
第1仕切り板14の下端縁部の両外方部には、それぞれ、第1仕切り板14の一部が下方に延出した下方突部22が形成されている。
【0027】
第1仕切り板14の両外側縁部の上端部には、側部補強部RS1が存在せず、第1仕切り板14の一部が側方に延出した上外方突部24が形成されている。第1仕切り板14の両外側縁部における側部補強部RS1の上端位置には、第1仕切り板14の一部が側方に延出した下外方突部26が形成されており、下外方突部26と上方の上外方突部24との間には非突出部を挟んでいる。
【0028】
第2仕切り板16は、収容かご12内部を、長方形状水平断面のうち短辺に平行な垂直面で区画する場合の垂直面に対応する正面等脚台形状をなす。第2仕切り板16の下端縁部の寸法は収容かご12内における底板部12aの短辺の内部寸法に対応する。第2仕切り板16の両外側縁部は、上向きに外方へ拡開しており、第2仕切り板16の上端縁部の寸法は収容かご12内における上部の長方形状水平断面の短辺の内部寸法に対応する。
【0029】
図4において第2仕切り板16における水平方向における中央よりも右寄りの位置に、上端に開口する上下方向の上開口スリット部SUを有する。上開口スリット部SUの下端は第2仕切り板16の上下方向におけるほぼ中央位置である。第2仕切り板16のうち、上開口スリット部SUの下端から第2仕切り板16の下端までの上開口スリット部SUの下方延長線部が下方嵌挿部IDである。
【0030】
第2仕切り板16の両面における下端縁部及び上端部を除く両外側縁部には、それぞれ、水平方向のリブ状をなす底部補強部RB2及びやや上外方に傾斜した上下方向の側部補強部RS2が設けられており、底部補強部RB2と側部補強部RS2は連続している。
【0031】
第2仕切り板16の下端縁部の両外方部には、それぞれ、第2仕切り板16の一部が下方に延出した下方突部28が形成されている。
【0032】
第2仕切り板16の両外側縁部の上端部には、側部補強部RS2が存在せず、第2仕切り板16の一部が側方に延出した上外方突部30が形成されている。第2仕切り板16の両外側縁部における側部補強部RS2の上端位置には、第2仕切り板16の一部が側方に延出した下外方突部32が形成されており、下外方突部32と上方の上外方突部30との間には非突出部を挟んでいる。
【0033】
第1仕切り板14と第2仕切り板16は、第1仕切り板14の下開口スリット部SDに第2仕切り板16の下方嵌挿部IDが嵌挿されると共に、第2仕切り板16の上開口スリット部SUに第1仕切り板14の上方嵌挿部IUが嵌挿されることにより、両仕切り板14・16の上端縁部及び下端縁部の高さが一致した直交状に組み立てられ、仕切り体10を構成する。第1仕切り板14の下開口スリット部SDの下端開口部の両側の嵌合凹部20には、第2仕切り板16の底部補強部RB2が嵌合している。
【0034】
第2仕切り板16の上開口スリット部SUを挟む両側部が、第1仕切り板14における上部仕切り板案内支持部GUにより案内されて直交状に組み立てられるので、仕切り体10の組み立てを円滑に行うことができると共に、第2仕切り板16の上開口スリット部SUを挟む両側部の両面が第1仕切り板14における上部仕切り板案内支持部GUにより支持され、第2仕切り板16の上開口スリット部SUに嵌挿された第1仕切り板14の上方嵌挿部IU及びその第2仕切り板16の上開口スリット部SUを挟む両側部が互いに各仕切り板の厚み方向曲げを拘束し合うので、第1仕切り板14と第2仕切り板16の上部同士が直交状を維持し、仕切り体10の上部の変形が効果的に防がれる。
【0035】
また、第1仕切り板14と第2仕切り板16の何れも、底部補強部と側部補強部を有するため、仕切り体10の剛性が高められ、仕切り体10の変形や収容かご12からの脱落が防がれる。
【0036】
各仕切り板の下端縁部及び両外側縁部にそれぞれ下方突部並びに下外方突部が設けられ、これらがそれぞれ収容かご12の底板部12a及び側壁部12bの透孔12cに嵌合することにより、収容かご12に対する仕切り体10の位置決め、仕切り体10の変形防止及びそれによる区画SCの維持、並びに収容かご12からの仕切り体10の脱落防止がなされる。各仕切り板の上外方突部24は、収容かご12の内部寸法が、上外方突部24に対応する高さ位置で拡張するため、それに合わせて各仕切り板の上部を側方に拡張したものである。
【0037】
仕切り体を構成する各仕切り板の交差部を上記例のように左右非対称位置とすることにより、仕切り体による区画の平面視の大きさや形状を複数種とすることができる。
【0038】
仕切り体は2枚に限らず3枚以上の仕切り板を交差状に組み立てることもできる。例えば、1枚の仕切り板に対し2枚以上の仕切り板を交差状に組み立てることや、4枚の仕切り板を井桁状に組み立てることも可能である。仕切り体を構成する仕切り板同士は、直交状に交差するものとすることが好ましい。
【0039】
前記の例では第1仕切り板14に上部仕切り板案内支持部GUと上下に連続して下開口スリット部補強部RDを有するが、第1仕切り板14に下開口スリット部補強部RDを設けず、第2仕切り板16の両面における下方嵌挿部IDの両側に、上下方向の連続的なリブ状(必ずしも完全に連続であることを要しない)をなす下部仕切り板案内支持部を設けることもできる。この場合、第1仕切り板14の下開口スリット部SDを挟む両側部が、第2仕切り板16における下部仕切り板案内支持部により案内されて直交状に組み立てられるので、仕切り体10の組み立てを円滑に行うことができると共に、第1仕切り板14の下開口スリット部SDを挟む両側部の両面が第2仕切り板16における下部仕切り板案内支持部により支持され、第1仕切り板14の下開口スリット部SDに嵌挿された第2仕切り板16の下方嵌挿部ID及びその第1仕切り板14の下開口スリット部SDを挟む両側部が互いに各仕切り板の厚み方向曲げを拘束し合うので、第1仕切り板14と第2仕切り板16の下部同士が直交状を維持し、仕切り体10の下部の変形が効果的に防がれる。
【0040】
なお、以上の実施の形態についての記述における上下位置関係は、単に図に基づいた説明の便宜のためのものであって、実際の使用状態等を限定するものではない。また、以上の実施の形態についての記述における構成部品の寸法、個数、材質、形状、その相対配置などは、特にそれらに限定される旨の記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例に過ぎない。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】仕切り体付き収容かご及びそれを収容し得るバケツの平面図である。
【図2】仕切り体付き収容かご及びそれを収容し得るバケツの正面図である。
【図3】第1仕切り板の正面図である。
【図4】第2仕切り板の右側面図である。
【図5】仕切り体の正面図である。
【図6】仕切り体の右側面図である。
【図7】仕切り体の平面図である。
【図8】仕切り体の底面図である。
【符号の説明】
【0042】
10 仕切り体
12a 底板部
12b 側壁部
12c 透孔
14 第1仕切り板
16 第2仕切り板
18 透孔
20 嵌合凹部
22 下方突部
24 上外方突部
26 下外方突部
28 下方突部
30 上外方突部
32 下外方突部
GU 上部仕切り板案内支持部
H 把手
ID 下方嵌挿部
IU 上方嵌挿部
RB1 底部補強部
RB2 底部補強部
RD 下開口スリット部補強部
RS1 側部補強部
RS2 側部補強部
SC 区画
SD 下開口スリット部
SU 上開口スリット部
SU 上開口スリット部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の仕切り板からなる仕切り体であって、
前記仕切り板は、一つの仕切り板における下端に開口する下開口スリット部に、他の仕切り板における上端に開口する上開口スリット部の下方に位置する下方嵌挿部が嵌挿されると共に、その上開口スリット部に、前記一つの仕切り板における下開口スリット部の上方に位置する上方嵌挿部が嵌挿されることにより、交差状に組み立てられるものであり、
前記上方嵌挿部の両面における上開口スリット部に嵌挿される部分の両側に、その上開口スリット部を挟む両側部を案内支持する仕切り板案内支持部が設けられていることを特徴とする仕切り体。
【請求項2】
上記各仕切り板の下端縁部及び外側縁部に、それぞれ取付け対象物の所定部位に嵌合させて位置決めするための下方突部及び外方突部が設けられている請求項1記載の仕切り体。
【請求項3】
上記下方嵌挿部の両面における下開口スリット部に嵌挿される部分の両側に、その下開口スリット部を挟む両側部を案内支持する下部仕切り板案内支持部が設けられている請求項1又は2記載の仕切り体。
【請求項4】
底板部及び側壁部にそれぞれ多数の透孔を有する上方開口の収容かごの内部に、その収容かごの内部を水平方向に区画する仕切り体が取り付けられてなる仕切り体付き収容かごであって、
前記仕切り体は、複数の仕切り板からなり、前記仕切り板は、一つの仕切り板における下端に開口する下開口スリット部に、他の仕切り板における上端に開口する上開口スリット部の下方に位置する下方嵌挿部が嵌挿されると共に、その上開口スリット部に、前記一つの仕切り板における下開口スリット部の上方に位置する上方嵌挿部が嵌挿されることにより、交差状に組み立てられるものであり、
前記上方嵌挿部の両面における上開口スリット部に嵌挿される部分の両側に、その上開口スリット部を挟む両側部を案内支持する上部仕切り板案内支持部が設けられていることを特徴とする仕切り体付き収容かご。
【請求項5】
上記各仕切り板の下端縁部及び外側縁部にそれぞれ下方突部及び外方突部が設けられ、これらの下方突部及び外方突部がそれぞれ上記収容かごの透孔に嵌合することにより、収容かごに対する仕切り体の位置決め及び収容かごからの仕切り体の脱落防止がなされている請求項4記載の仕切り体付き収容かご。
【請求項6】
上記仕切り板に多数の透孔が設けられている請求項4又は5記載の仕切り体付き収容かご。
【請求項7】
上記仕切り板の下端縁部及び外側縁部にそれぞれ補強リブが設けられている請求項4、5又は6記載の仕切り体付き収容かご。
【請求項8】
上記下方嵌挿部の両面における下開口スリット部に嵌挿される部分の両側に、その下開口スリット部を挟む両側部を案内支持する下部仕切り板案内支持部が設けられている請求項4乃至7の何れかに記載の仕切り体付き収容かご。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−314277(P2007−314277A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−144490(P2006−144490)
【出願日】平成18年5月24日(2006.5.24)
【出願人】(000178583)山崎産業株式会社 (77)
【Fターム(参考)】