他物固定具
【課題】現場での設置作業にかかる手間を軽減でき、且つ、充分な固定力を確保し易くする。
【解決手段】取付対象の他物2を取付自在な取付部6Aを上縁部に備えると共に、取付下地1への接地部6Bを下縁部に備えたレール状の固定具本体6が設けられ、固定具本体6を取付下地1に固定自在な固定部7の複数が、固定具本体6の長手方向に間隔をあけて設けられている他物固定具において、固定部7と固定具本体6とは、別部材で形成してあり、固定部7は、固定具本体6の側方に配置してあると共に、固定具本体6の長手方向に沿ってスライド自在な状態に嵌合連結する嵌合連結部Jを介して固定具本体6と一体に連結してある。
【解決手段】取付対象の他物2を取付自在な取付部6Aを上縁部に備えると共に、取付下地1への接地部6Bを下縁部に備えたレール状の固定具本体6が設けられ、固定具本体6を取付下地1に固定自在な固定部7の複数が、固定具本体6の長手方向に間隔をあけて設けられている他物固定具において、固定部7と固定具本体6とは、別部材で形成してあり、固定部7は、固定具本体6の側方に配置してあると共に、固定具本体6の長手方向に沿ってスライド自在な状態に嵌合連結する嵌合連結部Jを介して固定具本体6と一体に連結してある。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、屋上やバルコニー等の取付下地上に、他物(例えば、ソーラー設備や空調設備、広告設備、キャットウォーク等の構造物、植栽設備、それらのフレーム等)を取り付けるのに使用することができる他物固定具に関し、更に詳しくは、取付対象の他物を取付自在な取付部を上縁部に備えると共に、取付下地への接地部を下縁部に備えたレール状の固定具本体が設けられ、前記固定具本体を取付下地に固定自在な固定部の複数が、前記固定具本体の長手方向に間隔をあけて設けられている他物固定具に関する。
【背景技術】
【0002】
上述のような取付下地上には、例えば、防水層の打ち継ぎ部が存在していたり、下地の目地部が存在していたり、防水層固定用の固定板が存在していることが多く、他物固定具を取り付けるに際して、それらの存在している部分(以後、障害位置という)に例えばアンカー等を打ち込むのは防水性や強度の低下の危険性があるから好ましくない。従って、前記障害位置を除けた部分に前記固定部を配置して固定具本体を取付下地に固定する必要がある。
従って、従来、この種の他物固定具としては、図10に示すように、H形鋼からなる固定具本体6を用意し、この固定具本体6を実際の現場で取付下地上にセッティングしてみた状態で、前記障害位置に当たらない箇所を選んで、H形鋼の下方フランジ(接地部に相当)20に打ち込みアンカー等を施工できる挿通穴(固定部に相当)21を形成し、その挿通穴21を利用してアンカー固定するように構成されたものがあった。
しかしながら、このような他物固定具によれば、前記挿通穴を現場合わせでわざわざ設けなければならず、穴明け作業等に手間が掛かる問題があり、この問題を解消するものとして、図11に示すように、固定具本体6の下方フランジ部20に、予め、長手方向に沿って間隔をあけて多数の長穴(固定部に相当)22を形成しておくことが考えられる。このようにすれば、多数の長穴の中から、前記障害位置を除けた箇所の長穴22を固定部として選択して、取付下地1へ他物固定具23を固定することが可能となり、現場での固定具本体6への穴明け作業を無くすことができる。
尚、この様な従来技術に関しては、当業者の間で広く知られているものであるが、該当する他物固定具に関して詳しく言及した特許文献などは見あたらないので、先行技術文献は示していない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した従来の他物固定具の前者のものによれば、既に述べたように、前記挿通穴を現場合わせでわざわざ設けなければならず、設置作業に手間が掛かる問題がある一方、後者のものによれば、固定具本体のフランジ部に多数の長穴が形成されていることで、強度部材としての断面欠損が大きくなり、例えば、風圧等の大きな荷重が作用した時に、充分な固定力を確保し難い問題点がある。
【0004】
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、現場での設置作業にかかる手間を軽減でき、且つ、充分な固定力を確保し易くできる他物固定具を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の特徴構成は、取付対象の他物を取付自在な取付部を上縁部に備えると共に、取付下地への接地部を下縁部に備えたレール状の固定具本体が設けられ、前記固定具本体を取付下地に固定自在な固定部の複数が、前記固定具本体の長手方向に間隔をあけて設けられている他物固定具において、前記固定部と前記固定具本体とは、別部材で形成してあり、前記固定部は、前記固定具本体の側方に配置してあると共に、前記固定具本体の長手方向に沿ってスライド自在な状態に嵌合連結する嵌合連結部を介して前記固定具本体と一体に連結してあるところにある。
【0006】
本発明の第1の特徴構成によれば、前記固定部と前記固定具本体とは、別部材で形成してあり、前記固定部は、前記固定具本体の側方に配置してあると共に、前記固定具本体の長手方向に沿ってスライド自在な状態に嵌合連結する嵌合連結部を介して前記固定具本体と一体に連結してあるから、レール状の固定具本体を取付下地上の所定の位置にセットする場合に、固定具本体に対する固定部の連結位置を、前記嵌合連結部によって固定具本体の長手方向に沿ってスライドさせることが可能となり、現場での固定部配置作業を迅速に行うことが可能となる。従って、取付下地上に、前記障害位置が存在していても、その部分を除けて固定部を配置することが可能となり、取付下地の防水性低下や強度低下を未然に防止することができる。
また、従来のように、固定具本体に多数の挿通穴を設ける必要が無くなり、固定具本体における断面欠損の発生、及び、それに伴う強度低下を防止でき、固定具本体による他物の固定をより信頼性の高いものにすることが可能となる。
更には、固定部が前記固定具本体の側方に配置してあるから、取付下地への固定部の固定操作の際、固定具本体が操作の障害となり難く、効率よく固定部の固定作業を実施することが可能となる。即ち、固定部の固定操作は、H形鋼で構成された固定具本体を例に挙げて説明すると、従来の場合、固定部が下方フランジに形成された挿通穴であったために、下方フランジの挿通穴にネジやビスや釘等を貫通させながら締め付けたり打ち込むことで固定具本体を取付下地へ取り付けていた。その具体的な操作は、スパナやレンチ等の締め具やハンマー等をH形鋼の側方から上下フランジ間の空間へ差し入れて、その狭い空間の中で実施することになり、固定具本体の上方フランジやウエブの存在が操作上の障害となり、固定作業の効率向上が図り難かった。それに比べて、本発明の特徴構成によれば、固定部そのものが固定具本体の側方に位置させてあるから、前記固定部の固定操作を実施する上で、固定具本体そのものは障害となり難く、効率的に固定部の取付下地への固定作業を実施することが可能となる。また、ネジ締め操作によって固定部を固定する場合には、固定部の上方から電動工具(電動ドリル等)を使用して極めて能率的に固定作業を実施することが可能となる。
【0007】
本発明の第2の特徴構成は、前記取付部に、前記他物の取付位置を前記固定具本体の長手方向に沿って移動自在なスライド機構が備えてあるところにある。
【0008】
本発明の第2の特徴構成によれば、本発明の第1の特徴構成による上述の作用効果を叶えることができるのに加えて、前記スライド機構によって、固定具本体上の他物の寸法に応じて取付部を対応させることが可能となる。その結果、各種の寸法の他物を取り付けるのに使用することが可能となり、汎用性の高い他物固定具とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
【0010】
図1は、本発明の他物固定具の一実施形態である固定具K1を使用して屋上スラブ(取付下地に相当)1上に他物2を固定してある状況を示すものである。
但し、前記他物2とは、例えば、ソーラー設備や空調設備、広告設備、キャットウォーク等の構造物、植栽設備等さまざまなものが該当し、更には、それらの各設備を取り付けるための各フレーム等も含めてここでは他物2と言う。当該実施形態では、前記他物2は、ソーラー設備のフレームにおけるフランジ部2aを例に挙げて説明している。
【0011】
前記屋上スラブ1は、本実施形態においては、下地3上に隣り合う物どうしを所定間隔で配置して固着された防水シート固定用の金属プレート4上に、合成樹脂製の防水シート5を接着して構成されている。
前記下地3は、本実施形態においては、プレキャストコンクリートパネル3A上にマット状の断熱材3Bを重ねて配置して構成されている。勿論、下地3そのものは、このような構成に限るものではなく、例えば、コンクリート床や、折板屋根に使用される折板(金属板)によるものや、その上に断熱材が設けられたもの等、さまざまな対応が考えられる。
前記金属プレート4は、例えば、円盤状や帯板状に成形してあり、通常は、図に示すように、ビスやコンクリート釘、ボルト等で下地3に固定される。そして、その上面に接着剤を塗布して前記防水シートを接着する方法や、予め、金属プレート4上に、熱可塑性接着部(例えば、ホットメルト接着部)を設けておき(図6参照)、上に被せた防水シート5上から金属プレート4を電磁誘導加熱することで前記熱可塑性接着部を溶融させて防水シート5と金属プレート4とを接着する方法で防水シート5を固定することができる。
前記防水シート5は、本実施形態においては、塩化ビニル製のものを例に挙げて説明している。
【0012】
前記固定具K1は、当該実施形態においては、図2、図3に示すように、前記他物2を取付自在な取付部6Aを上縁部に備えると共に、屋上スラブ1への接地部6Bを下縁部に備えたレール状の固定具本体6と、その固定具本体6を屋上スラブ1に固定自在な複数の固定部7とを備えて構成してある。
【0013】
前記固定具本体6は、押出成形によって形成された長尺の金属形鋼で構成してあり、図4に示すように、二つの脚部8を備えると共に、その上にアリ溝形成部(取付部6Aに相当)9を備えて構成されている。
【0014】
二つある脚部8の内、一方の脚部8Aは、他方の脚部8Bに比べて長く形成してあり、下端部には、水平面に沿ったフランジ面部8Aaを備えている。フランジ面部8Aaの広い範囲に分散して荷重を伝えることができ、屋上スラブ1の局部に応力集中が生じるのを緩和している。前記フランジ面部8Aaが、前記接地部6Bに相当する。
また、一方の脚部8Aのウェブ部に相当する部分には、水抜き穴8Abを、長手方向に間隔をあけて設けてあり、当該固定具本体6によって屋上スラブ1上の雨水が堰き止められてしまうことを防止している。
また、他方の脚部8Bは、その下端部が前記固定部7の一部に載置されるように、前記一方の脚部8Aより短く形成されている。また、他方の脚部8Bのウェブ部に相当する部分には、前記一方の脚部8Aとは反対側の方向に突出する状態に前記固定部7との嵌合連結部Jを構成する凸条部8Baが形成されている。
【0015】
前記アリ溝形成部9には、図に示すように、アリ溝9aが形成してあり、このアリ溝9aに、上下反転状態のボルト10の拡径頭部を内嵌させることができるように構成されている。そして、ボルト10は、アリ溝9aに嵌合した状態で、固定具本体6の長手方向に沿って移動させることができる。このアリ溝9aとボルト10との嵌合機構によってスライド機構Sが構成されている。そして、他物2は、前記ボルト10が貫通する状態にアリ溝形成部9上に載置され、ボルト10に螺合させたナット11を締め付けることで固定される。
【0016】
前記固定部7は、図2、図3に示すように、前記脚部8の凸条部8Baと嵌合することで嵌合連結部Jを構成する嵌合プレート7Aと、その嵌合プレート7Aを屋上スラブ1に固定するプレート固定部材7Bとを備えて構成されている。
【0017】
前記嵌合プレート7Aは、前記固定具本体6と同様に金属材料で構成してあり、短寸の矩形プレート状に形成してある。そして、プレート中央部には、プレート固定部材7Bのボルト7Bdを挿通自在な挿通孔7Aaが形成してある一方、プレート側縁部には、前記脚部8の凸条部8Baと嵌合自在な凹条部7Abが設けられている。
前記挿通孔7Aaは、プレート幅方向に細長い長穴として形成してあり、挿通されるプレート固定部材7Bのボルト7Bdが、プレート幅方向に移動できる余裕を確保してある。従って、固定具本体6を固定部7の嵌合プレート7Aを介して屋上スラブ1に取付固定する際に、固定具本体6の幅方向に沿った双方の位置調整を行うことができるようになる。
尚、嵌合プレート7Aとプレート固定部材7Bとの間には、円形のゴムプレートGが介在させてある。
【0018】
前記プレート固定部材7Bは、円板形状の底面部7Baと、その底面部7Baの中央に立設された円柱部7Bbと、円柱部7Bbの外周に平面視十字配置で底面部7Baにわたって形成された控え壁部7Bcと、前記円柱部7Bbに埋設されたボルト7Bdとを一体に設けて構成してある。そして、底面部7Baの下面には、一回り大きめに成形された防水シート12が接着してあり、この防水シート12を屋上スラブ1上の防水シート5上面に接着することで、当該プレート固定部材7B設置部分の防水性の向上を図っている。尚、前記底面部7Ba、円柱部7Bb、控え壁部7Bcは、硬質の合成樹脂によって構成されている。
また、四つの前記控え壁7Bcの内、固定具本体6と平行配置となる二つの控え壁7Bcには、図5に示すように、屋上スラブ1へねじ込んでプレート固定部材7Bを固定する為のネジ部材13を挿入するための挿入部14が夫々設けられている。そして、この挿入部14へは、前記ネジ部材13を設置した後、シーリング材を充填すると共にキャップ15が設置される。
【0019】
次に、当該固定具K1の設置手順について説明する。
[1] 図7に示すように、取付対象の他物2の寸法によって屋上スラブ1上に割り振られたプレート固定部材7B設置予定位置に、プレート固定部材7Bを配置して、図5に示すように、前記ネジ部材13を前記挿入部14を通して屋上スラブ1にねじ込んで固定する。その後、前記防水シート12を屋上スラブ1の防水シート5に接着する。但し、当該プレート固定部材7Bの設置予定位置が、例えば、防水シート5の継ぎ目であったり、プレキャストコンクリートパネル3Aの目地部であったり、防水シート5固定用の金属プレート4設置位置であるような場合は、設置位置を、固定具本体6の長手方向に沿って移動させて施工してもよい。
また、前記挿入部14にシーリング材を充填してキャップ15を設置する。この工程によって、固定具K1設置部分の防水性の維持を図ることが可能となる。
[2] 設置されたプレート固定部材7Bの側方に、予め嵌合プレート7Aを嵌合連結部Jで連結した固定具本体6を配置する。そして、プレート固定部材7Bから上方に突出しているボルト7Bdが、嵌合プレート7Aの挿通孔7Aaを貫通するように嵌合プレート7Aの位置合わせを行って、貫通させたボルト7Bdにナット7Beを螺合して固定する(図8参照)。この際、ナット7Beの固定操作は、固定具本体6の有無に拘わらず、上方から電動工具等を使用して効率よく締め付けることができる。
[3] 固定具本体6のアリ溝形成部9に、必要な数のボルト10を嵌合させると共に、他物2のフランジ部2aを設置する位置までそれぞれ移動させておき、図4に示すように、その位置に前記フランジ部2aをセットして前記ボルト10とナット11との螺合によって他物2を固定し、屋上スラブ1上に設置することができる。そして、図には示さないが、このフランジ部2aにソーラー設備や空調設備、広告設備、キャットウォーク等の構造物、植栽設備等を取り付けることができる。
【0020】
本実施形態の固定具によれば、現場状況に合わせて固定部の配置を自由に実施することができると共に、固定部配置作業そのものも迅速に行うことが可能となる。
そして、前記スライド機構によって、固定具本体6上の他物2の寸法に応じて取付部6Aを対応させることが可能となる。その結果、各種の寸法の他物を取り付けるのに使用することが可能となり、汎用性の高い他物固定具とすることができる。
【0021】
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
【0022】
〈1〉 当該他物固定具の設置対象は、先の実施形態で説明した屋上スラブに限るものではなく、同様の屋上スラブであっても、その構造や形式の異なるものであってもよい。また、屋上スラブ以外にも、例えば、屋根や壁等もその設置対象とすることができる。
それらを含めて取付下地と総称する。
〈2〉 前記固定部7は、先の実施形態で説明したように、ネジ部材13を取付下地1に対してねじ込むことで固定するもの限るものではなく、例えば、接着のみによって固定するものであってもよい。その場合、防水シート5固定用の金属プレート4設置箇所の直上であれば、金属プレート4と防水シート5,12の一体性が強く、より高強度に固定することが可能となる。
また、図9に示すように、予め、取付下地1から突出する状態に設置されたアンカーボルト16に、固定部7を螺合させることで固定できるようにしたものであってもよい。
更には、固定部7が、嵌合プレート7Aとプレート固定部材7Bとの部材の組み合わせによって構成されているものに限らず、それらが一体に形成されているものであってもよい。
〈3〉 前記嵌合連結部Jは、先の実施形態で説明したような固定具本体6と固定部7との嵌合構造に限るものではなく、要するに、固定部7が固定具本体6の側方に配置される状態で、固定具本体6の長手方向に沿ってスライド自在な状態に嵌合連結できる構造であればよい。
【0023】
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】他物固定具を用いた他物の固定状況を示す斜視図
【図2】他物固定具の設置状況を示す分解斜視図
【図3】他物の固定状況を示す分解斜視図
【図4】他物固定具を用いた他物の固定状況を示す固定具本体軸芯方向視断面図
【図5】他物固定具を用いた他物の固定状況を示す固定具本体幅方向視断面図
【図6】防水シートの固定状況を示す説明斜視図
【図7】他物固定具の取付手順を示す説明斜視図
【図8】他物固定具の取付手順を示す説明斜視図
【図9】別実施形態の他物固定具を用いた他物の固定状況を示す固定具本体軸芯方向視断面図
【図10】従来例の他物固定具を用いた他物の固定状況を示す斜視図
【図11】従来例の他物固定具を用いた他物の固定状況を示す斜視図
【符号の説明】
【0025】
1 屋上スラブ(取付下地に相当)
2 他物
6 固定具本体
6A 取付部
6B 接地部
7 固定部
J 嵌合連結部
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、屋上やバルコニー等の取付下地上に、他物(例えば、ソーラー設備や空調設備、広告設備、キャットウォーク等の構造物、植栽設備、それらのフレーム等)を取り付けるのに使用することができる他物固定具に関し、更に詳しくは、取付対象の他物を取付自在な取付部を上縁部に備えると共に、取付下地への接地部を下縁部に備えたレール状の固定具本体が設けられ、前記固定具本体を取付下地に固定自在な固定部の複数が、前記固定具本体の長手方向に間隔をあけて設けられている他物固定具に関する。
【背景技術】
【0002】
上述のような取付下地上には、例えば、防水層の打ち継ぎ部が存在していたり、下地の目地部が存在していたり、防水層固定用の固定板が存在していることが多く、他物固定具を取り付けるに際して、それらの存在している部分(以後、障害位置という)に例えばアンカー等を打ち込むのは防水性や強度の低下の危険性があるから好ましくない。従って、前記障害位置を除けた部分に前記固定部を配置して固定具本体を取付下地に固定する必要がある。
従って、従来、この種の他物固定具としては、図10に示すように、H形鋼からなる固定具本体6を用意し、この固定具本体6を実際の現場で取付下地上にセッティングしてみた状態で、前記障害位置に当たらない箇所を選んで、H形鋼の下方フランジ(接地部に相当)20に打ち込みアンカー等を施工できる挿通穴(固定部に相当)21を形成し、その挿通穴21を利用してアンカー固定するように構成されたものがあった。
しかしながら、このような他物固定具によれば、前記挿通穴を現場合わせでわざわざ設けなければならず、穴明け作業等に手間が掛かる問題があり、この問題を解消するものとして、図11に示すように、固定具本体6の下方フランジ部20に、予め、長手方向に沿って間隔をあけて多数の長穴(固定部に相当)22を形成しておくことが考えられる。このようにすれば、多数の長穴の中から、前記障害位置を除けた箇所の長穴22を固定部として選択して、取付下地1へ他物固定具23を固定することが可能となり、現場での固定具本体6への穴明け作業を無くすことができる。
尚、この様な従来技術に関しては、当業者の間で広く知られているものであるが、該当する他物固定具に関して詳しく言及した特許文献などは見あたらないので、先行技術文献は示していない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した従来の他物固定具の前者のものによれば、既に述べたように、前記挿通穴を現場合わせでわざわざ設けなければならず、設置作業に手間が掛かる問題がある一方、後者のものによれば、固定具本体のフランジ部に多数の長穴が形成されていることで、強度部材としての断面欠損が大きくなり、例えば、風圧等の大きな荷重が作用した時に、充分な固定力を確保し難い問題点がある。
【0004】
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、現場での設置作業にかかる手間を軽減でき、且つ、充分な固定力を確保し易くできる他物固定具を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の特徴構成は、取付対象の他物を取付自在な取付部を上縁部に備えると共に、取付下地への接地部を下縁部に備えたレール状の固定具本体が設けられ、前記固定具本体を取付下地に固定自在な固定部の複数が、前記固定具本体の長手方向に間隔をあけて設けられている他物固定具において、前記固定部と前記固定具本体とは、別部材で形成してあり、前記固定部は、前記固定具本体の側方に配置してあると共に、前記固定具本体の長手方向に沿ってスライド自在な状態に嵌合連結する嵌合連結部を介して前記固定具本体と一体に連結してあるところにある。
【0006】
本発明の第1の特徴構成によれば、前記固定部と前記固定具本体とは、別部材で形成してあり、前記固定部は、前記固定具本体の側方に配置してあると共に、前記固定具本体の長手方向に沿ってスライド自在な状態に嵌合連結する嵌合連結部を介して前記固定具本体と一体に連結してあるから、レール状の固定具本体を取付下地上の所定の位置にセットする場合に、固定具本体に対する固定部の連結位置を、前記嵌合連結部によって固定具本体の長手方向に沿ってスライドさせることが可能となり、現場での固定部配置作業を迅速に行うことが可能となる。従って、取付下地上に、前記障害位置が存在していても、その部分を除けて固定部を配置することが可能となり、取付下地の防水性低下や強度低下を未然に防止することができる。
また、従来のように、固定具本体に多数の挿通穴を設ける必要が無くなり、固定具本体における断面欠損の発生、及び、それに伴う強度低下を防止でき、固定具本体による他物の固定をより信頼性の高いものにすることが可能となる。
更には、固定部が前記固定具本体の側方に配置してあるから、取付下地への固定部の固定操作の際、固定具本体が操作の障害となり難く、効率よく固定部の固定作業を実施することが可能となる。即ち、固定部の固定操作は、H形鋼で構成された固定具本体を例に挙げて説明すると、従来の場合、固定部が下方フランジに形成された挿通穴であったために、下方フランジの挿通穴にネジやビスや釘等を貫通させながら締め付けたり打ち込むことで固定具本体を取付下地へ取り付けていた。その具体的な操作は、スパナやレンチ等の締め具やハンマー等をH形鋼の側方から上下フランジ間の空間へ差し入れて、その狭い空間の中で実施することになり、固定具本体の上方フランジやウエブの存在が操作上の障害となり、固定作業の効率向上が図り難かった。それに比べて、本発明の特徴構成によれば、固定部そのものが固定具本体の側方に位置させてあるから、前記固定部の固定操作を実施する上で、固定具本体そのものは障害となり難く、効率的に固定部の取付下地への固定作業を実施することが可能となる。また、ネジ締め操作によって固定部を固定する場合には、固定部の上方から電動工具(電動ドリル等)を使用して極めて能率的に固定作業を実施することが可能となる。
【0007】
本発明の第2の特徴構成は、前記取付部に、前記他物の取付位置を前記固定具本体の長手方向に沿って移動自在なスライド機構が備えてあるところにある。
【0008】
本発明の第2の特徴構成によれば、本発明の第1の特徴構成による上述の作用効果を叶えることができるのに加えて、前記スライド機構によって、固定具本体上の他物の寸法に応じて取付部を対応させることが可能となる。その結果、各種の寸法の他物を取り付けるのに使用することが可能となり、汎用性の高い他物固定具とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
【0010】
図1は、本発明の他物固定具の一実施形態である固定具K1を使用して屋上スラブ(取付下地に相当)1上に他物2を固定してある状況を示すものである。
但し、前記他物2とは、例えば、ソーラー設備や空調設備、広告設備、キャットウォーク等の構造物、植栽設備等さまざまなものが該当し、更には、それらの各設備を取り付けるための各フレーム等も含めてここでは他物2と言う。当該実施形態では、前記他物2は、ソーラー設備のフレームにおけるフランジ部2aを例に挙げて説明している。
【0011】
前記屋上スラブ1は、本実施形態においては、下地3上に隣り合う物どうしを所定間隔で配置して固着された防水シート固定用の金属プレート4上に、合成樹脂製の防水シート5を接着して構成されている。
前記下地3は、本実施形態においては、プレキャストコンクリートパネル3A上にマット状の断熱材3Bを重ねて配置して構成されている。勿論、下地3そのものは、このような構成に限るものではなく、例えば、コンクリート床や、折板屋根に使用される折板(金属板)によるものや、その上に断熱材が設けられたもの等、さまざまな対応が考えられる。
前記金属プレート4は、例えば、円盤状や帯板状に成形してあり、通常は、図に示すように、ビスやコンクリート釘、ボルト等で下地3に固定される。そして、その上面に接着剤を塗布して前記防水シートを接着する方法や、予め、金属プレート4上に、熱可塑性接着部(例えば、ホットメルト接着部)を設けておき(図6参照)、上に被せた防水シート5上から金属プレート4を電磁誘導加熱することで前記熱可塑性接着部を溶融させて防水シート5と金属プレート4とを接着する方法で防水シート5を固定することができる。
前記防水シート5は、本実施形態においては、塩化ビニル製のものを例に挙げて説明している。
【0012】
前記固定具K1は、当該実施形態においては、図2、図3に示すように、前記他物2を取付自在な取付部6Aを上縁部に備えると共に、屋上スラブ1への接地部6Bを下縁部に備えたレール状の固定具本体6と、その固定具本体6を屋上スラブ1に固定自在な複数の固定部7とを備えて構成してある。
【0013】
前記固定具本体6は、押出成形によって形成された長尺の金属形鋼で構成してあり、図4に示すように、二つの脚部8を備えると共に、その上にアリ溝形成部(取付部6Aに相当)9を備えて構成されている。
【0014】
二つある脚部8の内、一方の脚部8Aは、他方の脚部8Bに比べて長く形成してあり、下端部には、水平面に沿ったフランジ面部8Aaを備えている。フランジ面部8Aaの広い範囲に分散して荷重を伝えることができ、屋上スラブ1の局部に応力集中が生じるのを緩和している。前記フランジ面部8Aaが、前記接地部6Bに相当する。
また、一方の脚部8Aのウェブ部に相当する部分には、水抜き穴8Abを、長手方向に間隔をあけて設けてあり、当該固定具本体6によって屋上スラブ1上の雨水が堰き止められてしまうことを防止している。
また、他方の脚部8Bは、その下端部が前記固定部7の一部に載置されるように、前記一方の脚部8Aより短く形成されている。また、他方の脚部8Bのウェブ部に相当する部分には、前記一方の脚部8Aとは反対側の方向に突出する状態に前記固定部7との嵌合連結部Jを構成する凸条部8Baが形成されている。
【0015】
前記アリ溝形成部9には、図に示すように、アリ溝9aが形成してあり、このアリ溝9aに、上下反転状態のボルト10の拡径頭部を内嵌させることができるように構成されている。そして、ボルト10は、アリ溝9aに嵌合した状態で、固定具本体6の長手方向に沿って移動させることができる。このアリ溝9aとボルト10との嵌合機構によってスライド機構Sが構成されている。そして、他物2は、前記ボルト10が貫通する状態にアリ溝形成部9上に載置され、ボルト10に螺合させたナット11を締め付けることで固定される。
【0016】
前記固定部7は、図2、図3に示すように、前記脚部8の凸条部8Baと嵌合することで嵌合連結部Jを構成する嵌合プレート7Aと、その嵌合プレート7Aを屋上スラブ1に固定するプレート固定部材7Bとを備えて構成されている。
【0017】
前記嵌合プレート7Aは、前記固定具本体6と同様に金属材料で構成してあり、短寸の矩形プレート状に形成してある。そして、プレート中央部には、プレート固定部材7Bのボルト7Bdを挿通自在な挿通孔7Aaが形成してある一方、プレート側縁部には、前記脚部8の凸条部8Baと嵌合自在な凹条部7Abが設けられている。
前記挿通孔7Aaは、プレート幅方向に細長い長穴として形成してあり、挿通されるプレート固定部材7Bのボルト7Bdが、プレート幅方向に移動できる余裕を確保してある。従って、固定具本体6を固定部7の嵌合プレート7Aを介して屋上スラブ1に取付固定する際に、固定具本体6の幅方向に沿った双方の位置調整を行うことができるようになる。
尚、嵌合プレート7Aとプレート固定部材7Bとの間には、円形のゴムプレートGが介在させてある。
【0018】
前記プレート固定部材7Bは、円板形状の底面部7Baと、その底面部7Baの中央に立設された円柱部7Bbと、円柱部7Bbの外周に平面視十字配置で底面部7Baにわたって形成された控え壁部7Bcと、前記円柱部7Bbに埋設されたボルト7Bdとを一体に設けて構成してある。そして、底面部7Baの下面には、一回り大きめに成形された防水シート12が接着してあり、この防水シート12を屋上スラブ1上の防水シート5上面に接着することで、当該プレート固定部材7B設置部分の防水性の向上を図っている。尚、前記底面部7Ba、円柱部7Bb、控え壁部7Bcは、硬質の合成樹脂によって構成されている。
また、四つの前記控え壁7Bcの内、固定具本体6と平行配置となる二つの控え壁7Bcには、図5に示すように、屋上スラブ1へねじ込んでプレート固定部材7Bを固定する為のネジ部材13を挿入するための挿入部14が夫々設けられている。そして、この挿入部14へは、前記ネジ部材13を設置した後、シーリング材を充填すると共にキャップ15が設置される。
【0019】
次に、当該固定具K1の設置手順について説明する。
[1] 図7に示すように、取付対象の他物2の寸法によって屋上スラブ1上に割り振られたプレート固定部材7B設置予定位置に、プレート固定部材7Bを配置して、図5に示すように、前記ネジ部材13を前記挿入部14を通して屋上スラブ1にねじ込んで固定する。その後、前記防水シート12を屋上スラブ1の防水シート5に接着する。但し、当該プレート固定部材7Bの設置予定位置が、例えば、防水シート5の継ぎ目であったり、プレキャストコンクリートパネル3Aの目地部であったり、防水シート5固定用の金属プレート4設置位置であるような場合は、設置位置を、固定具本体6の長手方向に沿って移動させて施工してもよい。
また、前記挿入部14にシーリング材を充填してキャップ15を設置する。この工程によって、固定具K1設置部分の防水性の維持を図ることが可能となる。
[2] 設置されたプレート固定部材7Bの側方に、予め嵌合プレート7Aを嵌合連結部Jで連結した固定具本体6を配置する。そして、プレート固定部材7Bから上方に突出しているボルト7Bdが、嵌合プレート7Aの挿通孔7Aaを貫通するように嵌合プレート7Aの位置合わせを行って、貫通させたボルト7Bdにナット7Beを螺合して固定する(図8参照)。この際、ナット7Beの固定操作は、固定具本体6の有無に拘わらず、上方から電動工具等を使用して効率よく締め付けることができる。
[3] 固定具本体6のアリ溝形成部9に、必要な数のボルト10を嵌合させると共に、他物2のフランジ部2aを設置する位置までそれぞれ移動させておき、図4に示すように、その位置に前記フランジ部2aをセットして前記ボルト10とナット11との螺合によって他物2を固定し、屋上スラブ1上に設置することができる。そして、図には示さないが、このフランジ部2aにソーラー設備や空調設備、広告設備、キャットウォーク等の構造物、植栽設備等を取り付けることができる。
【0020】
本実施形態の固定具によれば、現場状況に合わせて固定部の配置を自由に実施することができると共に、固定部配置作業そのものも迅速に行うことが可能となる。
そして、前記スライド機構によって、固定具本体6上の他物2の寸法に応じて取付部6Aを対応させることが可能となる。その結果、各種の寸法の他物を取り付けるのに使用することが可能となり、汎用性の高い他物固定具とすることができる。
【0021】
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
【0022】
〈1〉 当該他物固定具の設置対象は、先の実施形態で説明した屋上スラブに限るものではなく、同様の屋上スラブであっても、その構造や形式の異なるものであってもよい。また、屋上スラブ以外にも、例えば、屋根や壁等もその設置対象とすることができる。
それらを含めて取付下地と総称する。
〈2〉 前記固定部7は、先の実施形態で説明したように、ネジ部材13を取付下地1に対してねじ込むことで固定するもの限るものではなく、例えば、接着のみによって固定するものであってもよい。その場合、防水シート5固定用の金属プレート4設置箇所の直上であれば、金属プレート4と防水シート5,12の一体性が強く、より高強度に固定することが可能となる。
また、図9に示すように、予め、取付下地1から突出する状態に設置されたアンカーボルト16に、固定部7を螺合させることで固定できるようにしたものであってもよい。
更には、固定部7が、嵌合プレート7Aとプレート固定部材7Bとの部材の組み合わせによって構成されているものに限らず、それらが一体に形成されているものであってもよい。
〈3〉 前記嵌合連結部Jは、先の実施形態で説明したような固定具本体6と固定部7との嵌合構造に限るものではなく、要するに、固定部7が固定具本体6の側方に配置される状態で、固定具本体6の長手方向に沿ってスライド自在な状態に嵌合連結できる構造であればよい。
【0023】
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】他物固定具を用いた他物の固定状況を示す斜視図
【図2】他物固定具の設置状況を示す分解斜視図
【図3】他物の固定状況を示す分解斜視図
【図4】他物固定具を用いた他物の固定状況を示す固定具本体軸芯方向視断面図
【図5】他物固定具を用いた他物の固定状況を示す固定具本体幅方向視断面図
【図6】防水シートの固定状況を示す説明斜視図
【図7】他物固定具の取付手順を示す説明斜視図
【図8】他物固定具の取付手順を示す説明斜視図
【図9】別実施形態の他物固定具を用いた他物の固定状況を示す固定具本体軸芯方向視断面図
【図10】従来例の他物固定具を用いた他物の固定状況を示す斜視図
【図11】従来例の他物固定具を用いた他物の固定状況を示す斜視図
【符号の説明】
【0025】
1 屋上スラブ(取付下地に相当)
2 他物
6 固定具本体
6A 取付部
6B 接地部
7 固定部
J 嵌合連結部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付対象の他物を取付自在な取付部を上縁部に備えると共に、取付下地への接地部を下縁部に備えたレール状の固定具本体が設けられ、前記固定具本体を取付下地に固定自在な固定部の複数が、前記固定具本体の長手方向に間隔をあけて設けられている他物固定具であって、
前記固定部と前記固定具本体とは、別部材で形成してあり、前記固定部は、前記固定具本体の側方に配置してあると共に、前記固定具本体の長手方向に沿ってスライド自在な状態に嵌合連結する嵌合連結部を介して前記固定具本体と一体に連結してある他物固定具。
【請求項2】
前記取付部に、前記他物の取付位置を前記固定具本体の長手方向に沿って移動自在なスライド機構が備えてある請求項1に記載の他物固定具。
【請求項1】
取付対象の他物を取付自在な取付部を上縁部に備えると共に、取付下地への接地部を下縁部に備えたレール状の固定具本体が設けられ、前記固定具本体を取付下地に固定自在な固定部の複数が、前記固定具本体の長手方向に間隔をあけて設けられている他物固定具であって、
前記固定部と前記固定具本体とは、別部材で形成してあり、前記固定部は、前記固定具本体の側方に配置してあると共に、前記固定具本体の長手方向に沿ってスライド自在な状態に嵌合連結する嵌合連結部を介して前記固定具本体と一体に連結してある他物固定具。
【請求項2】
前記取付部に、前記他物の取付位置を前記固定具本体の長手方向に沿って移動自在なスライド機構が備えてある請求項1に記載の他物固定具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−14038(P2008−14038A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−186989(P2006−186989)
【出願日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願人】(000178619)アーキヤマデ株式会社 (39)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願人】(000178619)アーキヤマデ株式会社 (39)
【Fターム(参考)】
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