説明

仮想ストレージシステムの制御装置、仮想ストレージシステム、および制御方法

【課題】仮想ストレージシステムを運用状況に応じて効率的に動作させること。
【解決手段】複数の処理装置からそれぞれの動作状況を示す動作情報と、マウント処理の負荷情報を取得し、取得した該マウント処理の負荷情報とマウント処理の負荷の予測情報、および、取得した前記動作情報から求められた動作中の処理装置の数に基づいて、前記複数の処理装置のうち、起動又は停止させる対象の処理装置を決定し、決定した該処理装置を起動又は停止させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想ストレージシステムの制御装置、仮想ストレージシステム、および制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
実テープライブラリ装置は複数の物理テープドライブ装置、複数のテープカートリッジ搬送ロボット装置を備える。高性能時は多くの物理テープドライブ装置およびロボット装置を使用する。また、低性能時は一部の物理ドライブ装置しか使わず、使用しないテープドライブ装置の電源をマニュアルで落としておき、省電力運転する。また、ハードウェアが故障した場合は、故障した故障ユニット(テープドライブ装置)を構成から切り離し、電源を落としてから故障部品の交換を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−86145号公報
【特許文献2】特開平9−138716号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
仮想テープライブラリ装置は、階層的に接続構成された複数のデータ処理ユニットのグループを有し、仮想的に複数のテープドライブ装置および複数のテープカーリッジ搬送装置をエミュレーション(再構成)して、実テープライブラリ装置と同等の機能を提供している。
【0005】
このため、仮想テープライブラリ装置は、従来技術による装置のように、ハードウェア的な個々のデータ処理ユニットの切り離し、および電源のOFF/ONが困難であり、省電力運転できない。
【0006】
一側面では、本発明は、仮想ストレージシステムを運用状況に応じて効率的に動作させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施の形態の仮想ストレージシステムは、記憶媒体に論理ボリュームのデータを記憶させる物理ドライブと、前記物理ドライブに記憶させる前記論理ボリュームのデータを仮想的に記憶する仮想ドライブの論理ボリュームのマウント処理、または、前記物理ドライブへの物理ボリュームのマウント処理とアンマウント処理を実行する複数の処理装置と、制御装置と、を備える。
【0008】
前記制御装置は、前記複数の処理装置からそれぞれの動作状況を示す動作情報と、マウント処理の負荷情報を取得し、取得した該マウント処理の負荷情報とマウント処理の負荷の予測情報、および、取得した前記動作情報から求められた動作中の処理装置の数に基づいて、前記複数の処理装置のうち、起動又は停止させる対象の処理装置を決定し、決定した該処理装置を起動又は停止させる。
【発明の効果】
【0009】
一実施形態によれば、仮想ストレージシステムを運用状況に応じて効率的に動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施の形態に係る仮想テープ装置の構成図である。
【図2】処理ユニット状態情報の例である。
【図3】マウント性能予測テーブルの例である。
【図4】データ転送性能予測テーブルの例である。
【図5】マウント性能比較テーブルの例である。
【図6】データ転送性能比較テーブルの例である。
【図7】実施の形態に係る仮想テープ装置の高性能時の構成図である。
【図8】実施の形態に係る仮想テープ装置の中性能時の構成図である。
【図9】実施の形態に係る仮想テープ装置の低性能時の構成図である。
【図10】実施の形態に係る仮想テープ装置の物理テープドライブ休止時の構成図である。
【図11】実施の形態に係る構成変更処理のフローチャートである。
【図12】高→低構成変更処理の詳細なフローチャートである。
【図13】中→低構成変更処理の詳細なフローチャートである。
【図14】高→中構成変更処理の詳細なフローチャートである。
【図15】低→中構成変更処理の詳細なフローチャートである。
【図16】中→高構成変更処理の詳細なフローチャートである。
【図17】低→高構成変更処理の詳細なフローチャートである。
【図18】情報処理装置(コンピュータ)の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら実施の形態を説明する。
図1は、実施の形態に係る仮想テープ装置の構成図である。
【0012】
仮想テープ装置101は、仮想ストレージシステムの一例であり、仮想的な複数のテープ装置をエミュレーションする。
【0013】
仮想テープ装置101は、ホスト201とファイバチャネルを介して接続されている。
ホスト201は、仮想テープ装置101へのデータの書き込みや仮想テープ装置101からのデータの読み出しを制御するホストコンピュータである。
【0014】
仮想テープ装置101は、Integrated Channel Processor(ICP)111、Virtual Library Processor(VLP)121、Integrated Device Processor(IDP)131、Tape Volume Cache(TVC)141、Power Control Unit(PCU)151、Power Distribute Unit(PDU)161、LAN-SW171、FC-SW181、およびTape Library(LIB)191を備える。
【0015】
ICP111は、ホスト201とFC-SW181を介して接続し、TVC141の論理ボリュームのデータの送受信を制御する処理ユニットである。仮想テープドライブの機能はICP111により実現される。
【0016】
ICP111は、制御プログラム112、Logical Drive(LDV)情報113、および起動プログラム114を有する。
【0017】
制御プログラム112、Logical Drive(LDV)情報113、および起動プログラム114は、ICP111が備える記憶部(不図示)に格納されている。
【0018】
ICP111が備えるCPU(不図示)は、制御プログラム112および起動プログラム114を記憶部から読み出して、実行することにより、各種機能を実現する。
【0019】
制御プログラム112は、VL機能処理プロセス(VL)115、IC機能処理プロセス(IC)116、およびID機能処理プロセス(ID)117を有する。
【0020】
VL115は、ホスト201からLAN-SW171経由でマウント要求を受け、仮想テープドライブに論理ボリュームをマウントしたり、物理テープドライブ192の物理ボリュームのマウント処理およびアンマウント処理などを行う。
【0021】
IC116は、TVC141の論理ボリュームのデータの送受信を制御する。
ID117は、TVC141の論理ボリュームのデータをLIB191の物理ドライブに書き込み、LIB191の物理テープドライブ192から論理ボリュームのデータを読み出してTVC141に格納する。
【0022】
尚、図1の構成図においては、IC116は動作中(RUN)であり、VL115およびID117は無効(OFF)となっている。
【0023】
IC116が動作中であるため、ICP111は、TVC141の論理ボリュームのデータ送受信を制御する処理を実行している。
【0024】
尚、制御プログラム112は、VL115を動作させた場合、ICP111はVLP121と同等の機能を実現することができる。また、制御プログラム112は、ID117を動作させた場合、ICP111はIDP131と同等の機能を実現することができる。
【0025】
LCV情報113は、IC116によって使用される動作情報であり、どの仮想ドライブにどの論理ボリュームがマウントされていて、どのブロックまでライトまたはリードされているかの論理ブロック位置情報などが含まれる。
【0026】
起動プログラム114は、PCU151の指示に応じて、各機能処理プロセス(VL115、IC116、およびID117)を起動、停止(OFF)、または待機(STOP)させる。
【0027】
VLP121は、ホスト201からLAN-SW171経由でマウント要求を受け、仮想テープドライブに論理ボリュームをマウントしたり、物理テープドライブへの物理ボリュームのマウント処理・アンマウント処理などを行う処理ユニットである。物理ボリュームのマウント・アンマウント制御はFC-SW181を介してLIB191と光ファイバチャネル・インターフェースで行われる。
【0028】
VLP121は、制御プログラム122、Library Manage(LM)情報123、および起動プログラム124を有する。
【0029】
制御プログラム122、Library Manage(LM)情報123、および起動プログラム124は、VLP121が備える記憶部(不図示)に格納されている。
【0030】
VLP121が備えるCPU(不図示)は、制御プログラム122および起動プログラム124を記憶部から読み出して、実行することにより、各種機能を実現する。
【0031】
制御プログラム122は、VL機能処理プロセス(VL)125、IC機能処理プロセス(IC)126、およびID機能処理プロセス(ID)127を有する。
【0032】
VL125は、ホスト201からLAN-SW171経由でマウント要求を受け、仮想テープドライブに論理ボリュームをマウントしたり、物理テープドライブの物理ボリュームのマウント処理およびアンマウント処理などを行う。
【0033】
IC126は、TVC141の論理ボリュームのデータの送受信を制御する。
ID127は、TVC141の論理ボリュームのデータをLIB191の物理ドライブに書き込み、LIB191の物理テープドライブ192から論理ボリュームのデータを読み出してTVC141に格納する。
【0034】
尚、図1の構成図においては、VL125は動作中(RUN)であり、IC126およびID117は無効(OFF)となっている。
【0035】
VL125が動作中であるため、VLP121は、仮想テープドライブに論理ボリュームをマウントしたり、物理テープドライブの物理ボリュームマウント・アンマウント処理を行っている。
【0036】
尚、制御プログラム122は、IC126を動作させた場合、VLP121はICP111と同等の機能を実現することができる。また、制御プログラム122は、ID127を動作させた場合、VLP121はIDP131と同等の機能を実現することができる。
【0037】
LM情報123は、VL125によって使用される動作情報であり、どの論理ボリュームが何番の仮想テープドライブにマウントされているか、またどの物理ボリュームが何番の物理テープドライブ192にマウントされているかの情報が含まれる。
【0038】
起動プログラム124は、PCU151の指示に応じて、各機能処理プロセス(VL125、IC126、およびID127)を起動、停止、または待機させる。
【0039】
IDP131は、VLP112からの指示を受け、TVC141の論理ボリュームのデータをLIB191の物理テープドライブ192に書き込み、物理テープドライブ192から論理ボリュームのデータを読み出してTVC141に格納する処理ユニットである。
【0040】
IDP131は、制御プログラム132、Physical Drive(PDV)情報133、および起動プログラム134を有する。
【0041】
制御プログラム132、Physical Drive(PDV)情報133、および起動プログラム134は、IDP131が備える記憶部(不図示)に格納されている。
【0042】
IDP131が備えるCPU(不図示)は、制御プログラム132および起動プログラム134を記憶部から読み出して、実行することにより、各種機能を実現する。
【0043】
制御プログラム132は、VL機能処理プロセス(VL)135、IC機能処理プロセス(IC)136、およびID機能処理プロセス(ID)137を有する。
【0044】
VL135は、ホスト201からLAN-SW171経由でマウント要求を受け、仮想テープドライブに論理ボリュームをマウントしたり、物理テープドライブの物理ボリュームのマウント処理およびアンマウント処理などを行う。
【0045】
IC136は、TVC141の論理ボリュームのデータの送受信を制御する。
ID137は、TVC141の論理ボリュームのデータをLIB191の物理ドライブに書き込み、LIB191の物理テープドライブ192から論理ボリュームのデータを読み出してTVC141に格納する。
【0046】
尚、図1の構成図においては、ID137は動作中(RUN)であり、VL135およびIC136は無効(OFF)となっている。
【0047】
ID137が動作中であるため、IDP131は、TVC141の論理ボリュームのデータをLIB191の物理テープドライブ192に書き込み、物理テープドライブ192から論理ボリュームのデータを読み出してTVC141に格納する処理を行っている。
【0048】
尚、制御プログラム132は、VL135を動作させた場合、IDP131はVPP121と同等の機能を実現することができる。また、制御プログラム132は、IC136を動作させた場合、IDP131はICP111と同等の機能を実現することができる。
【0049】
PDV情報133は、ID137によって使用される動作情報であり、どの物理テープドライブにどの物理ボリュームがマウントされていて、どのブロックまでライトまたはリードされているかの物理ブロック位置情報などが含まれる。
【0050】
起動プログラム134は、PCU151の指示に応じて、各機能処理プロセス(VL135、IC136、およびID137)を起動、停止、または待機させる。
【0051】
TVC141は、RAIDで構成されるデータキャッシュであり、論理ボリュームのデータが置かれる。
【0052】
PCU151は、全処理ユニット(ICP111、VLP121、IDP131)およびLIB191の電源の投入および切断を制御する。
【0053】
また、PCU151は、全処理ユニットの動作監視機能を備えていて、各処理ユニットの動作状態を常に監視し、異常検知時には当該処理ユニットに対して動作の停止を指示し、処理ユニットの交代、接続構成を変更する指示を出す。
【0054】
PCU151は、処理ユニット状態監視部152、処理ユニット起動停止切替制御部153、記憶部154を備える。
【0055】
処理ユニット状態監視部152は、各処理ユニットの動作状態を監視する。
処理ユニット起動停止切替制御部153は、異常検知時に異常のある処理ユニットに対して動作を停止する指示し、停止した処理ユニットを代替する処理ユニットに対して起動する指示を出す。また、処理ユニット起動停止切替制御部153は、仮想テープ装置101の負荷に応じて、処理ユニットに対して停止または起動する指示をする。
【0056】
記憶部154は、各種データを記憶する記憶装置である。記憶部154は、例えば、磁気ディスク装置、半導体記憶装置等である。
【0057】
記憶部154は、処理ユニット状態テーブル155、マウント性能予測テーブル156、データ転送性能予測テーブル157、マウント性能比較テーブル158、およびデータ転送性能比較テーブル159を格納する。
【0058】
尚、処理ユニット状態テーブル155、マウント性能予測テーブル156、データ転送性能予測テーブル157、マウント性能比較テーブル158、およびデータ転送性能比較テーブル159の詳細については後述する。
【0059】
PDU161は、PCU151からLANインタフェースで指示を受け、各処理ユニット(ICP111、VLP121、IDP131)およびLIB191への電源の供給と停止を行う。
【0060】
LAN-SW171は、各処理ユニットの動作状態参照および動作指示に関する通信経路と、その通信を全処理ユニットに分配接続する中継ユニットである。
【0061】
FC−SW181は、仮想テープ装置101で処理するデータ伝送経路の中継/切り替えユニットである。
【0062】
LIB191は、複数の物理テープドライブ192−i(i=1〜4)および物理ボリューム搬送機を備える物理テープライブラリである。物理テープドライブ192には、物理ボリュームのデータが格納される。
【0063】
図2は、処理ユニット状態情報の例である。
処理ユニット状態情報155は、項目として、処理ユニット、構成情報、動作情報、性能測定値、ハードウェア故障を有する。
【0064】
処理ユニットは、処理ユニットの名称を示す。
構成情報は、処理ユニットが有する各機能処理プロセス(VL、IC、およびID)の状態を示す。状態としては、プロセスが有効で動作中を示す「RUN」、プロセス有効で停止中を示す「STOP」、またはプロセスが無効であることを示す「OFF」が記述される。図2の処理ユニット状態監視情報155においては、図1の構成に対応して、VLPのVLがRUN、ICおよびIDがOFFとなっており、ICPのICがRUN、VLおよびIDがOFFとなっており、IDPのIDがRUN、VLおよびICがOFFとなっている。
【0065】
動作情報は、処理ユニットが保持する情報を示す。図2の処理ユニット状態監視情報155においては、VLPはLM情報、ICPはLDV情報、IDPはPDV情報を保持していることを示す。
【0066】
性能測定値は、処理ユニットが測定する情報を示す。図2の処理ユニット状態監視情報155においては、VLPはマウント性能値を測定し、ICPはデータ転送性能値を測定すること示す。マウント性能値は、単位時間(実施の形態では1秒)当たりのマウンドコマンド処理回数ある。データ転送性能値は、単位時間(実施の形態では1秒)当たりのデータスループットである。
【0067】
ハードウェア故障は、処理ユニットが故障しているか否かを示す。「有」と記述されている場合、処理ユニットが故障していることを示し、「無」と記述されている場合、処理ユニットが故障していないことを示す。
【0068】
図3は、マウント性能予測テーブルの例である。
図3のマウント性能予測テーブル156は、2012年6月27日19時30分0秒の時のテーブルを示す。
【0069】
マウント性能予測テーブル156は、項目として、時刻、マウント性能値(m/s)、性能分類、平均値(m/s)、30分後の予測値、および現在の構成を有する。
【0070】
時刻は、マウント性能値の測定時の時刻を示す。例えば、図3のマウント性能予測テーブル156の1行目の2012.06.27:19.00.00は、2012年6月27日19時0分0秒を示す。また、時刻として30分毎の時刻が記述される。
【0071】
マウント性能値(m/s)は、単位時間(実施の形態では1秒)当たりのマウントコマンド処理回数である。マウント性能値の単位は、マウント/秒(m/s)である。
【0072】
性能分類は、マウント性能値を所定の条件で分類した場合の負荷の大きさを示す。実施の形態において、マウント性能値が100m/s以上の場合は高性能(高負荷)、1以上100m/s未満の場合は中性能(中負荷)、1m/s未満の場合は低性能(低負荷)とする。
【0073】
平均値(m/s)は、過去の同時刻のマウント性能値の平均値である。尚、平均の算出前においては、1日前のデータが記述される。例えば、マウント性能予測テーブル156の3行目の平均値、すなわち、2012年6月27日20時0分0秒の平均値は算出前なので、1日前の平均値が記述されている。
【0074】
30分後の予測値は、30分後のマウント性能値の予測値である。実施の形態において、30分後の予測値は、マウント性能予測テーブル156において、次の行の平均値となる。例えば、図2のマウント性能予測テーブル156において、2行目(すなわち、時刻が2012.06.27:19.30.00の行)の30分後の予測値は、3行目(すなわち、時刻が2012.06.27:20.00.00の行)の平均値が148であるため、148となる。
【0075】
現在の構成は、仮想テープ装置101の現在の構成、すなわち仮想テープ装置101の現在の性能を示す。言い換えれば、仮想テープ装置101で現在動作している処理ユニットの数を示す。現在の構成として、高性能構成、中性能構成、または低性能構成が記述される。図7に示すように、ICP111、VLP121、およびIDP131が動作していれば高性能構成が記述される。図8に示すように、VLP121が停止し、ICP111およびIDP131が動作していれば中性能構成が記述される。図9に示すように、ICP111およびIDP131が停止し、VLP121が動作していれば低性能構成が記述される。
【0076】
図4は、データ転送性能予測テーブルの例である。
データ転送性能予測テーブル157は、項目として、時刻、データ転送性能値(MB/s)、性能分類、平均値(MB/s)、30分後の予測値、および現在の使用ドライブ数を有する。
【0077】
時刻は、データ転送性能値の測定時の時刻を示す。また、時刻として30分毎の時刻が記述される。
【0078】
データ転送性能値(MB/s)は、単位時間(実施の形態では1秒)当たりのデータスループットである。データ転送性能値の単位は、MB/sである。
【0079】
性能分類は、データ転送性能値を所定の条件で分類した場合の負荷の大きさを示す。実施の形態において、データ転送性能値が100MB/s以上の場合は高性能(高負荷)、0より大きく100m/s未満の場合は中性能(中負荷)、0m/s(すなわち、データ転送無し状態)の場合は低性能(低負荷)とする。
【0080】
平均値(MB/s)は、過去の所定日数分の同時刻のデータ転送性能値の平均値である。尚、平均の算出前においては、1日前のデータが記述される。例えば、データ転送性能予測テーブル157の3行目の平均値、すなわち、2012年6月27日20時0分0秒の平均値は算出前なので、1日前の平均値が記述されている。
【0081】
30分後の予測値は、30分後のデータ転送性能値の予測値である。実施の形態において、30分後の予測値は、データ転送性能予測テーブル157において、次の行の平均値となる。例えば、図3のデータ転送性能予測テーブル157において、2行目(すなわち、時刻が2012.06.27:19.30.00の行)の30分後の予測値は、3行目(すなわち、時刻が2012.06.27:20.00.00の行)の平均値が151であるため、151となる。
【0082】
現在の使用ドライブ数は、LIB191が現在使用している物理テープドライブの数を示す。
【0083】
図5は、マウント性能比較テーブルの例である。
マウント性能比較テーブル158は、列の項目として30分後の予測性能分類、行の項目として現在の性能分類を有する。30分後の予測性能分類および現在の性能分類は、それぞれ、項目として、低性能、中性能、高性能を有する。
【0084】
マウント性能比較テーブル158の各欄には、現在の構成と変更後の構成が記述されている。マウント性能比較テーブル158の各欄において、右矢印(→)の左側に現在の構成、右側に変更後の構成が記述されている。
【0085】
例えば、現在の性能分類が低性能の行、30分後の予測性能分類が低性能の列に対応する欄には、高性能構成→低性能構成、中性能構成→低性能構成、低性能構成→低性能構成が記述されている。これは、現在の性能分類が低性能且つ30分後の予測性能分類が低性能のとき、仮想テープ装置の現在の構成が高性能構成であれば低性能構成に変更し、現在の構成が中性能構成であれば低性能構成に変更し、現在の構成が低性能構成であれば構成を変更しないことを示す。
【0086】
図6は、データ転送性能比較テーブルの例である。
データ転送性能比較テーブル159は、列の項目として30分後の予測性能分類、行の項目として現在の性能分類を有する。30分後の予測性能分類および現在の性能分類は、それぞれ、項目として、低性能、中性能、高性能を有する。
【0087】
データ転送性能比較テーブル159の各欄には、現在の構成(LIB191が現在の使用している物理テープドライブ数)と変更後の構成(変更後にLIB191が使用する物理テープドライブ数)が記述されている。データ転送性能比較テーブル159の各欄の各欄において、右矢印(→)の左側に現在の構成、右側に変更後の構成が記述されている。
【0088】
例えば、現在の性能分類が低性能の行、30分後の予測性能分類が低性能の列に対応する欄には、4DRV→2DRV、2DRV→0DRV、0DRV→0DRVが記述されている。これは、現在の性能分類が低性能且つ30分後の予測性能分類が低性能のとき、LIB191が現在の使用している物理テープドライブ数が4であれば2に変更し、現在の使用している物理テープドライブ数が2であれば0に変更し、現在の使用している物理テープドライブ数が0であれば変更しないことを示す。
【0089】
次に、仮想テープ装置101の高性能時の構成(高性能構成)、中性能時の構成(中性能構成)、低性能時の構成(低性能構成)、および物理テープドライブ休止時の構成について説明する。
【0090】
図7は、実施の形態に係る仮想テープ装置の高性能時の構成図である。 尚、図7では、PCU151、PDU161の記載は省略している。
【0091】
高性能構成では、最大性能で運転するように、データ処理系の各機能処理プロセスの機能制御をそれぞれ専用の処理ユニットに割り当てた構成とする。すなわち、ICP111ではIC112が動作し、VLP121ではVL125が動作し、IDP131ではID137が動作している。
【0092】
ホスト101から受け渡された論理ボリュームのデータ格納/読み出しを、3つの処理ユニット(ICP111、VLP121、IDP131)が分担・並行処理することにより、処理の高速化を図っている。
【0093】
図8は、実施の形態に係る仮想テープ装置の中性能時の構成図である。
尚、図8では、PCU151、PDU161の記載は省略している。
【0094】
中性能構成では、VLP121の機能と処理中のデータをICP111へ移行する。VLP121は停止し、ICP111はLM情報を格納し、制御プログラム112は、移行した機能処理プロセスを加えて2つの機能処理プロセス(VL115、IC116)を稼働している。IDP131では、高性能構成と同様にID137が動作している。このように、中性能構成では、データ処理性能の低下を最小限にしつつ、仮想テープ装置101の消費電力を低減して運用を行う。
【0095】
尚、中性能構成は、上記の例に限られず、例えば、ICP111を停止し、VLP121がVL125およびIC126を実行またはIDP131がIC136およびID137を実行するようにしても良い。また、中性能構成は、例えば、IDP131を停止し、ICP111がIC116およびID117を実行またはVLP121がVL125およびID127を実行するようにしても良い。
【0096】
すなわち、中性能構成では、1つの処理ユニットが停止し、停止した処理ユニットが実行していた機能処理プロセスと同等の処理を行う機能処理プロセスを停止した処理ユニット以外の処理ユニットのいずれかが実行する。
【0097】
図9は、実施の形態に係る仮想テープ装置の低性能時の構成を示す。
尚、図9では、PCU151、PDU161の記載は省略している。
【0098】
低性能構成では、2つの処理ユニット(ICP111、IDP131)が停止し、1つの処理ユニット(VLP121)で全ての機能処理プロセス(VL125、IC126、ID127)が動作している。これにより、仮想テープ装置101において、仮想テープ装置101の機能を維持しつつ、省エネ運転を可能とする。
【0099】
このとき、バックエンド側(IDPの性能)も最低であれば、物理テープドライブの一部の電源もOFFにし、省エネの最大効果を持たせる。
【0100】
尚、低性能構成は、上記の例に限られず、例えば、ICP111およびVLP121を停止し、IDP131が全ての機能処理プロセス(VL135、IC136、ID137)を実行するようにしてもよい。また、低性能構成は、例えば、VLP121およびIDP131を停止し、ICP111が全ての機能処理プロセス(VL115、IC116、ID117)を実行するようにしても良い。
【0101】
すなわち、低性能構成では、2つの処理ユニットが停止し、停止した処理ユニットが実行していた機能処理プロセスと同等の処理を行う機能処理プロセスを停止した処理ユニット以外の処理ユニットが実行する。
【0102】
図10は、実施の形態に係る仮想テープ装置の物理テープドライブ休止時の構成図である。
【0103】
データ転送容量が最小の場合は、バックエンド側(IDP131の負荷および物理テープドライブ192の負荷)が最低となる。そこで、物理テープドライブ192をできる限り最低限の台数で稼動し、余分な物理テープドライブ192の電源をオフにすることで、省エネ運転させる。
【0104】
テープの業務(JOB)はスケジュール化されており、決まった時間に決まったボリュームが、決まった順番に処理される。監視対象の処理ユニットにおいて、過去の仮想テープの「マウント性能値」を特定時間毎(例として30分毎)に記憶しておき、記憶した運転動作状態から低マウント性能の時間帯を予測し、その予測に従い、PCU151は、監視処理制御機能により当該ユニットの接続構成の組み換えを行う。
【0105】
例えば、仮想テープ装置にとって、20時から24時までがバックアップ業務で、24時から翌朝8時までが業務無し(テープへのアクセスがない)、8時から20時までがバッチ業務とした場合、バックアップ業務を実施する20時から24時までの時間帯では処理ユニットのマウント性能値(負荷)およびデータ転送性能値(負荷)が最大となり、24時から翌朝8時までの時間帯では処理ユニットのマウント性能値およびデータ転送性能値が最小となる。
【0106】
従って、20時から24時までは、図7の高性能構成で動作させる。8時から20時までは、図8のようにVLP121の機能と処理中のデータをICP111へ移行し、ICP111の制御プログラム112は移行した処理プロセスを加えて2つの機能処理プロセスで稼働する中性能構成に切り替え、データ処理性能の低下を最小限にしつつ、仮想テープ装置101の運用を行う。
【0107】
また、24時から翌朝8時までは業務が無いかもしくは最小負荷の状態であり、図9のように1つのユニット(VLP121)においてグループの機能処理プロセスを全て起動させて処理する低性能構成とする。これにより、仮想テープ装置101において省エネ効果が最大となる最小構成での運転継続能力を持たせる。
【0108】
一方、過去の仮想テープ装置101の「データ転送性能値」を特定時間毎(例として30毎)に記憶しておき、記憶した運転動作状態から低データ転送速度の時間帯を予測し、その予測に従い、PCU151は、監視処理制御機能によりバックエンド側の物理テープドライブ・接続ライブラリの接続構成の組み換えを行うことも実施する。
【0109】
例えば、20時30分から24時30分までは、物理テープドライブ192を4ドライブ構成で動作させ、8時30分から20時30分までは、物理テープドライブ192を2ドライブ構成にしてバックエンド業務を行う。また、24時30分から翌朝8時30分までは業務が無いかもしくは扱うデータ容量が最小の状態であり、30分単位で4ドライブ⇒2ドライブ⇒0ドライブと順次使用する物理テープドライブ192の数を減らしていき、8時30分に使用する物理テープドライブ192の数を0ドライブから2ドライブに回復させれば、運転継続能力を維持しつつ、省エネ効果が最大となる。
【0110】
このように仮想テープ装置101において、装置の負荷状態に応じて一部のユニット(LIB191含む)を停止し、停止した機能を他ユニットに代行させる措置を実行することで、仮想テープ装置101の運転を処理性能に影響無く継続させ省エネ運転することができる。
【0111】
図11は、実施の形態に係る構成変更処理のフローチャートである。
ステップS501において、処理ユニット状態監視部152は、情報報告命令をLAN-SW171を介して、ICP111、VLP121、およびIDP131に発行する。PCU151は、情報報告命令を30分間隔で発行する。すなわち、PCU151は、前回の情報報告命令の発行から30分経過したら、情報報告命令を発行する。情報報告命令を受信したICP111、VLP121、およびIDP131は、構成情報、動作情報、マウント性能値、データ転送性能値、ハードウェア故障の有無の情報をPCU151に送信する。ただし、マウント性能値は、VL機能処理プロセスが動作中の処理ユニット(図1においてはVLP121)により送信され、データ転送性能値は、IC機能処理プロセスが動作中の処理ユニット(図1においてはICP111)により送信される。ここで、構成情報、動作情報、マウント性能値、データ転送性能値、およびハードウェア故障の有無の情報を状態情報と呼ぶ。
【0112】
ステップS502において、処理ユニット状態監視部152は、状態情報を受信する。
ステップS503において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、受信した状態情報に基づいて、平均値や現在のマウント性能値に対応する性能分類を算出し、マウント性能予測テーブル156を生成する。実施の形態において、マウント性能値が100m/s以上の場合は高性能、1以上100m/s未満の場合は中性能、1m/s未満の場合は低性能とする。
【0113】
ステップS504において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、マウント性能比較テーブル158を参照し、マウント性能比較テーブル158およびマウント性能予測テーブル156の現在の構成に基づいて、仮想テープ装置101の構成を変更するか否か、また変更する場合はどの構成に変更するか判定する。
【0114】
例えば、図3のマウント性能予測テーブル156において、時刻が2012.06.27:19.30の時の性能値は10m/s(中性能)で30分後の性能予測値は148m/s(高性能)である。現在の構成が「中性能構成」であれば、図5のマウント性能比較テーブル158により「中性能構成」から「高性能構成」への構成変更が必要と判断する。もし、現在の性能値が偶々0m/s(低性能)であった場合でも、現状の構成が「中性能構成であれば、マウント性能比較テーブル158により「中性能構成」から「高性能構成」への構成変更が必要と判断する。同様に、もし、時刻が2012.06.27:19.30の時のマウント性能値が150m/s(高性能)であった場合、現状の構成が「中性能構成」の構成であれば、マウント性能比較テーブル158により「中性能構成」から「高性能構成」への構成変更が必要と判断する。
【0115】
ステップS505において、構成変更がある場合、制御はステップS506へ進み、構成変更がない場合、制御はステップS501へ戻る。
【0116】
ステップS506において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、マウント性能予測テーブル156を参照し、ハードウェア故障があるか否か判定する。ハードウェア故障がある場合、制御はステップS519に進み、ハードウェア故障がない場合、制御はステップS507に進む。
【0117】
ステップS507において、ステップS504で高性能構成から低性能構成に変更すると判定された場合、制御はステップS508に進み、高性能構成から低性能構成に変更すると判定されなかった場合、制御はステップS509に進む。
【0118】
ステップS508において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、高性能構成から低性能構成へ変更する高→低構成変更処理を行う。高→低構成変更処理の詳細は後述する。
【0119】
ステップS509において、ステップS504で中性能構成から低性能構成に変更すると判定された場合、制御はステップS510に進み、中性能構成から低性能構成に変更すると判定されなかった場合、制御はステップS511に進む。
【0120】
ステップS510において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、中性能構成から低性能構成へ変更する中→低構成変更処理を行う。中→低構成変更処理の詳細は後述する。
【0121】
ステップS511において、ステップS504で高性能構成から中性能構成に変更すると判定された場合、制御はステップS512に進み、高性能構成から中性能構成に変更すると判定されなかった場合、制御はステップS513に進む。
【0122】
ステップS512において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、高性能構成から中性能構成へ変更する高→中構成変更処理を行う。高→中構成変更処理の詳細は後述する。
【0123】
ステップS513において、ステップS504で低性能構成から中性能構成に変更すると判定された場合、制御はステップS514に進み、低性能構成から中性能構成に変更すると判定されなかった場合、制御はステップS515に進む。
【0124】
ステップS514において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、低性能構成から中性能構成へ変更する高→低構成変更処理を行う。低→中構成変更処理の詳細は後述する。
【0125】
ステップS515において、ステップS504で中性能構成から高性能構成に変更すると判定された場合、制御はステップS516に進み、中性能構成から高性能構成に変更すると判定されなかった場合、制御はステップS517に進む。
【0126】
ステップS516において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、中性能構成から高性能構成へ変更する中→高構成変更処理を行う。中→高構成変更処理の詳細は後述する。
【0127】
ステップS517において、ステップS504で低性能構成から高性能構成に変更すると判定された場合、制御はステップS518に進み、低性能構成から高性能構成に変更すると判定されなかった場合、制御はステップS527に進む。
【0128】
ステップS518において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、低性能構成から高性能構成へ変更する低→高構成変更処理を行う。低→高構成変更処理の詳細は後述する。
【0129】
ステップS519において、VLP121が故障の場合、制御はステップS523に進み、VLP121が故障でない場合、制御はステップS520に進む。
【0130】
ステップS520において、ICP111またはIDP131が故障の場合、制御はステップS521に進み、ICP111およびIDP131が故障でない場合、制御はステップS527に進む。
【0131】
ステップS521において、現在の構成が中性能構成である場合、制御はステップS526に進み、現在の構成が中性能構成でない場合、制御はステップS522に進む。
【0132】
ステップS522において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、高性能構成から低性能構成へ変更する高→低構成変更処理を行う。高→低構成変更処理の詳細は後述する。
【0133】
ステップS523において、現在の構成が低性能構成である場合、制御はステップS524に進み、現在の構成が低性能構成でない場合、制御はステップS525に進む。
【0134】
ステップS524において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、低性能構成から中性能構成へ変更する高→低構成変更処理を行う。低→中構成変更処理の詳細は後述する。
【0135】
ステップS525において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、高性能構成から中性能構成へ変更する高→中構成変更処理を行う。高→中構成変更処理の詳細は後述する。
【0136】
ステップS526において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、中性能構成から低性能構成へ変更する中→低構成変更処理を行う。中→低構成変更処理の詳細は後述する。
【0137】
ステップS527において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、ICP111、VLP121、およびIDP131に処理動作の再開を指示する。
【0138】
ステップS528において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、ステップS502で受信した状態情報に基づいて、平均値や現在のデータ転送性能値に対応する性能分類を算出し、データ転送予測テーブル157を生成する。実施の形態において、データ転送性能値が100MB/s以上の場合は高性能(高負荷)、0より大きく100m/s未満の場合は中性能(中負荷)、0m/s(すなわち、データ転送無し状態)の場合は低性能(低負荷)とする
ステップS529において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、データ転送性能比較テーブル159を参照し、データ転送性能比較テーブル159およびデータ転送性能予測テーブル157の現在の使用ドライブ数に基づいて、構成(使用する物理テープドライブ192の数)を変更するか否か、また変更する場合はどの構成に変更するか判定する。
【0139】
例えば、図4のデータ転送性能予測テーブル157において、時刻が2012.06.27:19.30の時の性能値は13MB/s(中性能)であり、30分後の性能予測値は151MB/s(高性能)である。現在の使用ドライブ数が2ドライブ(2DRV)であれば、図6のデータ転送性能比較テーブル159参照すると、2DRV→4DRVと記述されているため、2ドライブから4ドライブへの構成変更が必要と判断する。もし、この時現在のデータ転送性能値が偶々0MB/s(低性能)であった場合でも、現状の使用ドライブ数が2ドライブの構成を取っていれば、図6のデータ転送性能比較テーブル159を参照すると、2DRV→4DRVと記述されているため、2ドライブから4ドライブへの構成変更が必要と判断する。
【0140】
ステップS530において、構成変更がある場合、制御はステップS531へ進み、構成変更がない場合、処理は終了する。
【0141】
ステップS531において、使用ドライブ数を増加させる場合、制御はステップS532に進み、使用ドライブ数を増加させない場合、制御はステップS534に進む。
【0142】
ステップS532において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、PDU161に対し、2ドライブの電源供給を始めるように指示を出す。その後、PCU151はLIB191に対し2ドライブの電源投入を指示する。
【0143】
ステップS533において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、2ドライブが起動した後、仮想テープ装置101内で動作しているID機能処理プロセスおよびVL機能処理プロセスに対し、2ドライブが使用可能であることを通知する。VL機能処理プロセスはLIB191内の格納棚から物理テープを取り出し、ドライブにマウントし、ID機能処理プロセスは物理テープドライブの書き込み動作を開始する。
【0144】
ステップS534において、使用ドライブ数を減少させる場合、制御はステップS535に進み、使用ドライブ数を増加させない場合、処理を終了する。
【0145】
ステップS535において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、仮想テープ装置101内で動作しているID機能処理プロセスおよびVL機能処理プロセスに対し、現在使用中の2台の物理テープドライブの書き込み動作の停止を指示する。VL機能処理プロセスは、書き込み動作が終了した後、アンマウント処理を実行し物理テープを物理テープドライブから取り出し、LIB191内の格納棚に物理テープを移動させる。
【0146】
ステップS536において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、PCU151は物理テープが格納棚に退避された後、LIB191に対し2ドライブのシャットダウンを指示する。2ドライブがシャットダウンされた後、PCU151はPDU161に対し2ドライブの電源供給を停止させる。
【0147】
図12は、高→低構成変更処理の詳細なフローチャートである。
ステップS601において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、全処理ユニット(ICP111、VLP121、IDP131)に対して、停止を指示する。停止の指示を受信した、ICP111、VLP121、およびIDP131は、それぞれが有するVL115、125、135、ID116、126、136、VL117、127、137を停止する。
【0148】
ステップS602において、全処理ユニットが停止するまで待機し、全処理ユニットが停止したら、制御はステップS603に進む。ICP111、VLP121、およびIDP131のVL、ID、VLが停止したら全処理ユニットが停止したと判断する。
【0149】
ステップS603において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、各処理ユニットが有する動作情報(LDV情報113、LM情報123、PDV情報133)をPCU151に退避する。
【0150】
ステップS604において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、ICP111およびIDP131にシャットダウンを指示し、PDU161にICP111およびIDP131への電源供給停止を指示する。
【0151】
ステップS605において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、PCU151に退避した動作情報(LDV情報113、LM情報123、PDV情報133)をVLP121に送信する。VLP121は、受信した動作情報を記憶部に格納する。
【0152】
ステップS606において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、VLP121に対し、IC126およびID127を有効にする指示をする。
【0153】
ステップS607において、VLP121のIC126およびID127が起動し(有効になり)、待機状態になる(すなわち、OFF状態からSTOP状態になる)まで待機し、VLP121のIC126およびID127が待機状態(STOP状態)になったら処理を終了する。
【0154】
高→低構成変更処理により、仮想テープ装置101は、図7に示す高性能構成から図9に示す低性能構成に変更される。
【0155】
図13は、中→低構成変更処理の詳細なフローチャートである。
ステップS611において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、全処理ユニット(ICP111、VLP121、IDP131)に対して、停止を指示する。停止の指示を受信した、ICP111、VLP121、およびIDP131は、それぞれが有するVL115、125、135、ID116、126、136、VL117、127、137を停止する。
【0156】
ステップS612において、全処理ユニットが停止するまで待機し、全処理ユニットが停止したら、制御はステップS603に進む。ICP111、VLP121、およびIDP131のVL、ID、VLが停止したら全処理ユニットが停止したと判断する。
【0157】
ステップS613において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、各処理ユニットが有する動作情報(LDV情報113、LM情報123、PDV情報133)をPCU151に退避する。
【0158】
ステップS614において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、ICP111およびIDP131にシャットダウンを指示し、PDU161にICP111およびIDP131への電源供給停止を指示する。
【0159】
ステップS615において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、PDU161に対して、VLP121に対する電源供給を指示し、VLP121に対して、起動を指示する。VLP121の起動プログラム124は、起動処理を実行する。
【0160】
ステップS616において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、PCU151に退避した動作情報(LDV情報113、LM情報123、PDV情報133)をVLP121に送信する。VLP121は、受信した動作情報を記憶部に格納する。
【0161】
ステップS617において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、VLP121に対し、VL125、IC126、およびID127を有効にする指示をする。
【0162】
ステップS618において、VLP121のVL125、IC126、およびID127が起動し(有効となり)、待機状態になる(すなわち、OFF状態からSTOP状態になる)まで待機し、VLP121のVL125、IC126、およびID127が待機状態(STOP状態)になったら処理を終了する。
【0163】
中→低構成変更処理により、仮想テープ装置101は、図8に示す中性能構成から図9に示す低性能構成に変更される。
【0164】
図14は、高→中構成変更処理の詳細なフローチャートである。
ステップS621において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、全処理ユニット(ICP111、VLP121、IDP131)に対して、停止を指示する。停止の指示を受信した、ICP111、VLP121、およびIDP131は、それぞれが有するVL115、125、135、ID116、126、136、VL117、127、137を停止する。
【0165】
ステップS622において、全処理ユニットが停止するまで待機し、全処理ユニットが停止したら、制御はステップS603に進む。ICP111、VLP121、およびIDP131のVL、ID、VLが停止したら全処理ユニットが停止したと判断する。
【0166】
ステップS623において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、各処理ユニットが有する動作情報(LDV情報113、LM情報123、PDV情報133)をPCU151に退避する。
【0167】
ステップS624において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、VLP121にシャットダウンを指示し、PDU161にVLP121への電源供給停止を指示する。
【0168】
ステップS625において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、PCU151に退避した動作情報(LDV情報113、LM情報123)をICP111に送信する。PCU151は、受信した動作情報を記憶部に格納する。
【0169】
ステップS626において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、ICP111に対し、VL115を有効にする指示をする。
【0170】
ステップS627において、IC111のVL115が起動し(有効となり)、待機状態になる(すなわち、OFF状態からSTOP状態になる)まで待機し、IC111のVL115が待機状態(STOP状態)になったら処理を終了する。
【0171】
高→中構成変更処理により、仮想テープ装置101は、図7に示す高性能構成から図8に示す中性能構成に変更される。
【0172】
図15は、低→中構成変更処理の詳細なフローチャートである。
ステップS631において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、全処理ユニット(ICP111、VLP121、IDP131)に対して、停止を指示する。停止の指示を受信した、ICP111、VLP121、およびIDP131は、それぞれが有するVL115、125、135、ID116、126、136、VL117、127、137を停止する。
【0173】
ステップS632において、全処理ユニットが停止するまで待機し、全処理ユニットが停止したら、制御はステップS603に進む。ICP111、VLP121、およびIDP131のVL、ID、VLが停止したら全処理ユニットが停止したと判断する。
【0174】
ステップS633において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、各処理ユニットが有する動作情報(LDV情報113、LM情報123、PDV情報133)をPCU151に退避する。
【0175】
ステップS634において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、VLP121にシャットダウンを指示し、PDU161にVLP121への電源供給停止を指示する。
【0176】
ステップS635において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、PDU161に対して、ICP111およびIDP131に対する電源供給を指示し、ICP111およびIDP131に対して、起動を指示する。ICP111およびIDP131の起動プログラム114、134は、起動処理を実行する。
【0177】
ステップS636において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、PCU151に退避した動作情報(LDV情報113、LM情報123)をICP111に送信し、PCU151に退避した動作情報(PDV情報133)をIDP131に送信する。ICP111およびIDP131は、それぞれ受信した動作情報を記憶部に格納する。
【0178】
ステップS637において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、ICP111に対し、VL115およびIC116を有効にする指示をする。
【0179】
ステップS638において、IC111のVL115およびIC116が起動し(有効となり)、待機状態になる(すなわち、OFF状態からSTOP状態になる)まで待機し、IC111のVL115およびIC116が待機状態(STOP状態)になったらステップS639に進む。
【0180】
ステップS639において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、IDP131に対し、ID137を有効にする指示をする。
【0181】
ステップS640において、IDP131のID137が起動し(有効となり)、待機状態になる(すなわち、OFF状態からSTOP状態になる)まで待機し、IDP131のID137が待機状態(STOP状態)になったら処理を終了する。
【0182】
低→中構成変更処理により、仮想テープ装置101は、図9に示す低性能構成から図8に示す中性能構成に変更される。
【0183】
図16は、中→高構成変更処理の詳細なフローチャートである。
ステップS641において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、全処理ユニット(ICP111、VLP121、IDP131)に対して、停止を指示する。停止の指示を受信した、ICP111、VLP121、およびIDP131は、それぞれが有するVL115、125、135、ID116、126、136、VL117、127、137を停止する。
【0184】
ステップS642において、全処理ユニットが停止するまで待機し、全処理ユニットが停止したら、制御はステップS603に進む。ICP111、VLP121、およびIDP131のVL、ID、VLが停止したら全処理ユニットが停止したと判断する。
【0185】
ステップS643において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、各処理ユニットが有する動作情報(LDV情報113、LM情報123、PDV情報133)をPCU151に退避する。
【0186】
ステップS644において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、PDU161に対して、VLP121に対する電源供給を指示し、VLP121に対して、起動を指示する。VLP121の起動プログラム124は、起動処理を実行する。
【0187】
ステップS645において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、PCU151に退避した動作情報(LM情報123)をVLP121に送信する。VLP121は、受信した動作情報を記憶部に格納する。
【0188】
ステップS646において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、ICP111に対して、VL115を無効にする指示をする。
【0189】
ステップS647において、ICP111のVL115が無効になるまで待機し、ICP111のVL115が無効になったら制御はステップS648に進む。
【0190】
ステップS648において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、VLP121に対し、VL125を有効にする指示をする。
【0191】
ステップS649において、VLP121のVL125が起動し(有効となり)、待機状態になる(すなわち、OFF状態からSTOP状態になる)まで待機し、VLP121のVL125が待機状態(STOP状態)になったら処理を終了する。
【0192】
中→高構成変更処理により、仮想テープ装置101は、図8に示す中性能構成から図7に示す高性能構成に変更される。
【0193】
図17は、低→高構成変更処理の詳細なフローチャートである。
ステップS651において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、全処理ユニット(ICP111、VLP121、IDP131)に対して、停止を指示する。停止の指示を受信した、ICP111、VLP121、およびIDP131は、それぞれが有するVL115、125、135、ID116、126、136、VL117、127、137を停止する。
【0194】
ステップS652において、全処理ユニットが停止するまで待機し、全処理ユニットが停止したら、制御はステップS603に進む。ICP111、VLP121、およびIDP131のVL、ID、VLが停止したら全処理ユニットが停止したと判断する。
【0195】
ステップS653において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、各処理ユニットが有する動作情報(LDV情報113、LM情報123、PDV情報133)をPCU151に退避する。
【0196】
ステップS654において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、PDU161に対して、ICP111およびIDP131に対する電源供給を指示し、ICP111およびIDP131に対して、起動を指示する。ICP111およびIDP131の起動プログラム114、134は、起動処理を実行する。
【0197】
ステップS655において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、PCU151に退避した動作情報(LDV情報113)をICP111に送信し、PCU151に退避した動作情報(PDV情報133)をIDP131に送信する。ICP111およびIDP131は、それぞれ受信した動作情報を記憶部に格納する。
【0198】
ステップS656において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、VLP121に対して、IC126およびID127を無効にする指示をする。
【0199】
ステップS657において、VLP121のIC126およびID127が無効になるまで待機し、VLP121のIC126およびID127が無効になったら制御はステップS658に進む。
【0200】
ステップS658において、処理ユニット起動停止切替制御部153は、ICP111に対しIC116を有効にする指示をし、IDP131に対しID137を有効にする指示をする。
【0201】
ステップS639において、ICP111のIC115およびIDP131のID137が起動し(有効となり)、待機状態になる(すなわち、OFF状態からSTOP状態になる)まで待機し、ICP111のIC115およびIDP131のID137が待機状態(STOP状態)になったら処理を終了する。
【0202】
低→高構成変更処理により、仮想テープ装置101は、図9に示す低性能構成から図7に示す高性能構成に変更される。
【0203】
実施の形態の仮想テープ装置によれば、コマンド性能値(負荷)に基づいて、処理ユニットを停止することで、低消費電力で運転可能となる。
【0204】
実施の形態の仮想テープ装置によれば、データ転送性能値(負荷)に基づいて、物理テープドライブを停止することで、低消費電力で運転可能となる。
【0205】
図18は、情報処理装置(コンピュータ)の構成図である。
実施の形態のICP111、VLP121、IDP131、およびPCU151は、例えば、図18に示すような情報処理装置1によって実現される。
【0206】
情報処理装置1は、Central Processing Unit(CPU)2、メモリ3、入力部4、出力部5、記憶部6、記録媒体駆動部7、およびネットワーク接続部8を備え、それらはバス9により互いに接続されている。
【0207】
CPU2は、情報処理装置1全体を制御する中央処理装置である。CPU2は、処理ユニット状態監視部152、処理ユニット起動停止切替制御部153に対応する。
【0208】
メモリ3は、プログラム実行の際に、記憶部6(あるいは可搬記録媒体10)に記憶されているプログラムあるいはデータを一時的に格納するRead Only Memory(ROM)やRandom Access Memory(RAM)等のメモリである。CPU2は、メモリ3を利用してプログラムを実行することにより、上述した各種処理を実行する。
【0209】
この場合、可搬記録媒体10等から読み出されたプログラムコード自体が実施の形態の機能を実現する。
【0210】
入力部4は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等である。
出力部5は、例えば、ディスプレイ、プリンタ等である。
【0211】
記憶部6は、例えば、磁気ディスク装置、光ディスク装置、テープ装置等である。情報処理装置1は、記憶部6に、上述のプログラムとデータを保存しておき、必要に応じて、それらをメモリ3に読み出して使用する。
【0212】
記録媒体駆動部7は、可搬記録媒体10を駆動し、その記録内容にアクセスする。可搬記録媒体としては、メモリカード、フレキシブルディスク、Compact Disk Read Only Memory(CD-ROM)、光ディスク、光磁気ディスク等、任意のコンピュータ読み取り可能な記録媒体が用いられる。ユーザは、この可搬記録媒体10に上述のプログラムとデータを格納しておき、必要に応じて、それらをメモリ3に読み出して使用する。
【0213】
ネットワーク接続部8は、LAN等の任意の通信ネットワークに接続され、通信に伴うデータ変換を行う。
【符号の説明】
【0214】
111 ICP
112 VLP
131 IDP
141 TVC
151 PCU
152 処理ユニット状態監視部
153 処理ユニット起動停止切替制御部153
154 記憶部
155 処理ユニット状態テーブル
156 マウント性能予測テーブル
157 データ転送性能予測テーブル
158 マウント性能比較テーブル
159 データ転送性能比較テーブル
161 PDU
171 LAN-SW
181 FC-SW
191 LIB
192 物理テープドライブ
1 情報処理装置
2 CPU
3 メモリ
4 入力部
5 出力部
6 記憶部
7 記録媒体駆動部
8 ネットワーク接続部
9 バス
10 可搬記録媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶媒体に論理ボリュームのデータを記憶させる物理ドライブと、前記物理ドライブに記憶させる前記論理ボリュームのデータを仮想的に記憶する仮想ドライブへの論理ボリュームのマウント処理、または、前記物理ドライブへの物理ボリュームのマウント処理とアンマウント処理を実行する複数の処理装置と、を備える仮想ストレージシステムの制御装置において、
前記複数の処理装置からそれぞれの動作状況を示す動作情報と、マウント処理の負荷情報を取得し、取得した該マウント処理の負荷情報とマウント処理の負荷の予測情報、および、取得した前記動作情報から求められた動作中の処理装置の数に基づいて、前記複数の処理装置のうち、起動又は停止させる対象の処理装置を決定し、決定した該処理装置を起動又は停止させる制御部
を備えることを特徴とする仮想ストレージシステムの制御装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記複数の処理装置のうちいずれかの処理装置を停止させる場合に、停止させる処理装置が実行している処理を前記停止させる処理装置以外の処理装置に実行させることを特徴とする請求項1記載の仮想ストレージシステムの制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記複数の処理装置うちの各処理装置の故障の有無を示す故障情報を取得し、故障のある処理装置を停止し、前記故障のある処理装置が実行していた処理を前記故障のある処理装置以外の処理装置に実行させることを特徴とする請求項1または2に記載の仮想ストレージシステムの制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、予め定められた第2の規定時間当たりのデータスループットを示すデータ転送負荷情報を前記複数の処理装置のいずれかから取得し、取得したデータ転送負荷情報とその第2の所定時間後のデータ転送負荷の予測情報、および動作中の物理ドライブの数に基づいて、起動又は停止させる処理装置を決定し、決定した処理装置を起動又は停止させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の仮想ストレージシステムの制御装置。
【請求項5】
記憶媒体に論理ボリュームのデータを記憶させる物理ドライブと、
前記物理ドライブに記憶させる前記論理ボリュームのデータを仮想的に記憶する仮想ドライブへの論理ボリュームのマウント処理、または前記物理ドライブへの物理ボリュームのマウント処理とアンマウント処理を行うマウント/アンマウント処理を実行する複数の処理装置と、
前記複数の処理装置からそれぞれの動作状況を示す動作情報と、マウント処理の負荷情報を取得し、取得した該マウント処理の負荷情報とマウント処理の負荷の予測情報、および、取得した前記動作情報から求められた動作中の処理装置の数に基づいて、前記複数の処理装置のうち、起動又は停止させる対象の処理装置を決定し、決定した該処理装置を起動又は停止させる制御装置と、
を備える仮想ストレージシステム。
【請求項6】
記憶媒体に論理ボリュームのデータを記憶させる物理ドライブと、前記物理ドライブに記憶させる前記論理ボリュームのデータを仮想的に記憶する仮想ドライブへの論理ボリュームのマウント処理、または、前記物理ドライブへの物理ボリュームのマウント処理を実行する複数の処理装置と、を備える仮想ストレージシステムの制御装置が実行する制御方法であって、
前記複数の処理装置からそれぞれの動作状況を示す動作情報と、マウント処理の負荷情報を取得し、
取得した該マウント処理の負荷情報とマウント処理の負荷の予測情報、および、取得した前記動作情報から求められた動作中の処理装置の数に基づいて、前記複数の処理装置のうち、起動又は停止させる対象の処理装置を決定し、
決定した該処理装置を起動又は停止させる
ことを特徴とする制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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