説明

仮想環境との対話方法、処理システム、及びコンピュータ・プログラム

【課題】ビューおよびポイントの同時ナビゲーション方法を提供する。
【解決手段】飛行シミュレータ、一人称または三人称シューティング・ゲーム、またはアバタ方式のアドベンチャー・ゲームなどの単一仮想環境内の、それぞれ異なる幾何学的平面に対応する、独立した第1および第2ビューを維持することを含む。本方法はさらに、第1入力デバイスからの第1入力命令に応答して第1ビューを独立して変更する一方で、並行して、第2入力デバイスからの第2入力命令に応答して第2ビューを変更することを含む。本方法はさらに、その後、第1および第2入力デバイスのうちの1つからの第3入力命令に応答して、ビューのうちの1つにおいて対象ポイントを修正することを含む。デバイスは、デュアル・ポインタ・マウスの一部として含まれる下部マウス・センサとトラックポイントとを含むものとすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想環境の分野に関し、特に、仮想環境内の異なる地理的平面を同時に観察して制御することに関する。
【背景技術】
【0002】
グラフィック表示と高性能コンピューティングの飛躍的進歩により、何十億ビットのデータを、実時間で操作可能な対話式3次元画像に変換することが可能になっている。仮想環境は、この変換を共同で可能にするディスプレイおよびフィードバック・デバイスすべてを指す。マウスおよびキーボードは、ユーザが仮想環境内で対話できるようにする、よく知られた入力デバイスである。代わりに使える入力デバイスには、トラックボール、タッチパッド、ポインティング・スティック、ワンドおよびグローブがある。
【0003】
当初軍事用に開発された飛行シミュレータは、最も影響力の大きな、仮想環境の先例の1つに相当する。軍事グレードの飛行シミュレーション・システムでは、ソフトウェア、ハードウェアおよびモーション・コントロール・プラットフォーム(motion−control platform)の組み合わせによって、パイロットは精度の高い仮想世界中を航行することができる。飛行シミュレーションの不可欠なコンポーネントは、窓の外の情景である。過去数十年の間に、かつては十分な資金のある最先端の組織に限られた特権であった仮想環境が、今では一般的な、ビデオ・ゲームをする人およびパーソナル・コンピュータのユーザに低価格で広く入手可能になっている。今日では、一人称シューティング(first person shooter)およびアバタ方式の娯楽ゲームに加えて、飛行シミュレータが、パーソナル・コンピューティング環境および私有のビデオ・ゲーム用環境で用いられるようになった。
【0004】
一人称シューティング・ゲームも三人称シューティング・ゲーム(third person shooter game)も、プレイするためのよくある手段となっているのはマウス入力とキーボード入力との組み合わせである。一人称シューティング・ゲームは、プレイヤ(アバタ)が、一人称視点で見られる仮想環境内に入り込む、コンピュータ・ゲームおよびビデオ・ゲームのジャンルを表す。この視点は、プレイヤに「そこにいる(ビーイング・ゼア)」も同然の感覚を与えるよう意図されており、プレイヤが照準に集中することを可能にする。同様に、三人称シューティング・ゲームは、アバタのアクションの「オーバー・ザ・ショルダー(肩越しの)」ビューを提供し、同じく「そこにいる」も同然の感覚をもたらす。最新の一人称および三人称のシューティングの多くは、ゲームを制御およびナビゲートする手段としてQWERTYキーボード機能およびマウス機能の組み合わせを利用する。
【0005】
一般的に、一人称シューティング環境におけるアバタの制御では、ユーザの片手が「フリー・ルック(free look)」に使用されるマウスを操作する。フリー・ルックは、プレイヤが、狙いを定めてプレイヤのビューを水平および垂直に方向転換することができるようにする。マウスの主ボタンは、主要な「射撃」機能用に使用され、マウスのさらなるボタンはどれも、補助的な射撃機能などの他のアクションを実行する。キーボードでは、W、A、S、Dなどのキーが、前方、後方、左右横方向(プレイヤの間では「機銃掃射」として知られていることが多い)の移動をもたらす。近くにある他のキーは、さらなる機能のほんの数例を挙げれば、ジャンプする、拾う、武器を落とすなどのさらなる機能を実行する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の一人称および三人称のシューティングでは、ナビゲーションは3次元で提供され、視点が「フリー・ルック」または「マウス・ルック」操作によって3次元で提供される。しかし、既にナビゲーション・ビューおよびフリー・ルックに縛られているマウスとキーボードの選択済みの部分との使用が原因で、対象フォーカル・ポイント(focal point of interest)(「照準」)は、否応なく既存のビューに縛られたままである。当然ながら、キーボードの他の多数の部分がフォーカスのポイントを管理するために利用可能なままであるが、ゲームをする人は、仮想環境でゲームをするときにマウスおよびキーボードから手を離して再配置することを嫌う。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態は、仮想環境中の強化されたナビゲーションに関して、当技術分野の欠点に対処し、ビューおよびポイントの同時ナビゲーションの新規かつ非自明の方法、システムおよびコンピュータ・プログラムを提供する。本発明の第1の実施形態では、単一の仮想環境対話との方法を提供することができる。方法には、飛行シミュレータ、一人称または三人称シューティング・ゲーム、またはアバタ方式のアドベンチャー・ゲームなどの単一仮想環境内のそれぞれ異なる複数の幾何学的平面に対応する、独立した第1および第2ビューを維持することが含まれるとよい。
【0008】
第1ビューが、第1入力デバイスからの第1入力命令に応答して独立して変更され、その一方で、並行して第2ビューが、第2入力デバイスからの第2入力命令に応答して変更されることが可能である。重要なことには、並行して、ビューのうちの1つにおいて対象フォーカル・ポイントを第1および第2入力デバイスのうちの1つからの第3入力命令に応答して修正可能である。例えば、第1ビューが、デュアル・ポインタ・マウスからの下部マウス入力に応答して変更されている間に、並行して、第2ビューにおける対象フォーカル・ポイントをデュアル・ポインタ・マウスからのトラックポイント入力に応答して修正可能である。
【0009】
本発明の別の実施形態では、ビューおよびポイントの同時ナビゲーション・データ処理システム(simultaneous view and point navigation data processing system)を提供することができる。システムは、仮想環境との対話をサポートするよう構成された単一のホスト・コンピューティング・プラットフォームにそれぞれ連結されている第1および第2入力デバイスと、単一のホスト・コンピューティング・プラットフォーム内に配置された同時ビューポイント制御論理(simultaneous viewpoint control logic)を含むとよい。論理は、第1入力デバイスからの第1入力命令に応答して第1ビューを仮想環境内の第1幾何学的平面へと独立して変更する一方で、並行して、第2入力デバイスからの第2入力命令に応答して第2ビューを仮想環境内の第2幾何学的平面へと変更し、第1および第2入力デバイスのうちの1つからの第3入力命令に応答して、ビューのうちの1つにおける対象ポイントを修正することができるプログラム・コードを含むとよい。
【0010】
本発明のさらなる態様は、一部分においては以下の説明に記載され、一部分においては説明から自明である。または、本発明を実践することで確認され得る。本発明の態様は、添付の特許請求の範囲にて詳しく挙げられる構成要素および組み合わせによって実現および達成される。当然のことながら、前述の一般的な説明、および以下の詳細な説明はどちらも、例示的かつ説明的なものにすぎず、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限することはない。
【0011】
以下、単なる例として、添付の図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】ビューおよびポイントの同時ナビゲーション・システムの略図である。
【図2】同時適用される別々の入力命令が、単一仮想環境のそれぞれ分かれたビューをナビゲートする一方で、ビューのうちの1つでフォーカスのポイントを提供する、仮想環境へのユーザ・インターフェースの図である。
【図3】ビューおよびポイントの同時ナビゲーション・システムの処理を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は、仮想環境におけるポイントおよびビューの同時ナビゲーションの方法、システムおよびコンピュータ・プログラムである。本発明の実施形態に基づき、仮想環境内で、異なる幾何学的平面に対応する異なるビューを、独立して同時に制御することができ、その一方で、ビューのうちの1つにおけるフォーカスのポイントを、ビューのうちの1つでのナビゲーションを管理するために並行して用いられるデュアル・ポインタ・デバイス(dual−pointer device)などの入力デバイスを用いて管理することができる。このようにして、単一の仮想環境と対話しているエンド・ユーザが、異なる複数の幾何学的平面を制御するデュアル・ポインタ・デバイス上に配置された異なる入力方式によって、強化されたナビゲーション・パフォーマンスを楽しむことができる。
【0014】
さらに説明すると、図1が仮想環境でのビューおよびポイントの同時ナビゲーション・システムの略図である。システムは、ホスト・オペレーティング・システム140の動作をサポートするホスト・コンピューティング・プラットフォーム100を含むとよい。ホスト・コンピューティング・システム100は、電源と、中央処理装置(CPU:central processing unit)と、ダイナミック・メモリ・コンポーネントおよびスタティック・メモリ・コンポーネントと、固定ストレージと、ホスト・オペレーティング・システム140における1つ以上のコンピューティング・アプリケーションの実行を含むパーソナル・コンピューティング・アクティビティをサポートするのに適したサポート回路とを含むとよい。具体的には、ホスト・オペレーティング・システム140は、例えば飛行シミュレータ、一人称シューティング・ゲーム、またはアバタ方式のアドベンチャー・ゲームなどの仮想環境150を提供するアプリケーションの実行を管理することができる。
【0015】
特に、仮想環境150は、仮想環境150内の、それぞれ異なる地理的平面に関して、異なるビュー160A、160Bを含むことができる。例えば、ビューの1つ160Aは、仮想環境150の風景の一人称正面ビュー(first−person frontal view)を提供することができる一方、ビューの2つ目のもの160Bは、仮想環境150の風景の一人称後方ビュー(first−person rear view)を提供することができる。なお、ビュー160A、160Bはそれぞれ、例えばキーボード入力デバイス110、および下部マウス(under−mouse)120とトラックポイント130とを含むデュアル・ポインタ・マウスなど、それぞれ異なる入力デバイス110、120、130から受け取られる別々の入力命令によって、別々に操作されるよう構成することができる。異なる入力デバイス110、120、130からの入力命令に応答して異なるビュー160A、160Bを操作することを容易にするために、同時ビュー制御論理300を、ホスト・コンピューティング・プラットフォーム100に連結するとよい。
【0016】
同時ビュー制御論理300は、異なる入力デバイス110、120、130から入力命令を受け取ることができるようになっているプログラム・コードを含むとよい。異なる入力デバイス110、120、130それぞれからの入力命令は、ビュー160A、160Bの対応する別々のものに関連付けることができる。入力デバイスの1つ120から受け取られた入力命令のうち少なくとも1つは、ビュー160A、160Bのうちの1つを制御するのに使用することができる一方で、別の入力デバイス130から受け取られた入力命令は、ビュー160A、160Bのうちの1つで、対象フォーカル・ポイント170を制御するために使用することができる。
【0017】
この点について、一例として、下部マウス120を通して受け取られた入力命令は、ビュー160Bの修正を制御するために使用することができる一方、トラックポイント130を通して受け取られた入力は、ビュー160Bのナビゲーションに影響を及ぼすことなく、ビュー160Aの対象フォーカル・ポイント170の狙いを定めるために使用することができる。このようにして、エンド・ユーザは、対象フォーカル・ポイント170と、ビュー160A、160Bとを、入力デバイス110、120、130上のどれにおいても手の位置を変更することなく、制御することができる。
【0018】
さらに説明すると、図2は、同時適用される別々の入力命令が、単一の仮想環境のそれぞれ分かれたナビゲーション・ビューをナビゲートする仮想環境へのユーザ・インターフェースの図である。図2に示されているように、仮想環境は、一人称または三人称シューティング・ゲーム内で生成される環境を含むとよい。一般的な一人称または三人称シューティング・ゲームでは、ユーザは、1つのビューで正中(真中心)に置かれたものに向かってしか撃つことができず、したがって、ユーザは一般的に、主ビュー200Aなど1つの幾何学的平面しか制御しない。
【0019】
しかし、図2に示されているように、ユーザ・インターフェースは、主ビュー200Aだけではなく、副ビュー200B、例えばマウス・ルック・ビューとしても知られるフリー・ルック・ビューも提供することができる。この点について、異なるビュー200A、200Bは、一人称または三人称シューティング・ゲームにおける別々の廊下を含む可能性もある。本発明では、ユーザは、入力デバイスからの入力命令を使用して主ビュー200Aにおいてフォーカスを単独で操作する一方で、同じ入力デバイスからの異なる入力命令を使用して副ビュー200Bを操作することができる。具体的には、ユーザは、キーボードでのナビゲーションのストロークを用いて第1ビュー200Aの制御を行う一方で、デュアル・ポインタ・マウスの下部マウスを用いて第2ビュー200Bの制御を行い、さらにその間、デュアル・ポインタ・マウスのトラックポイントを用いて、一人称での対象フォーカル・ポイント230で主ターゲット220に狙いを定めることができる。したがって、ユーザは、主ビュー200A内の主ターゲット220からの狙いを外さなくても、副ビュー200Bに第2ターゲット240が現れた場合に知ることができる。
【0020】
同時ビュー制御300のさらなる説明として、図3は、ビューおよびポイントの同時ナビゲーション・システムの処理を示す流れ図である。ブロック310で、ホスト・オペレーティング・システムが入力デバイスから入力命令を受け取る。続いてブロック320で、入力デバイスが識別される。決定ブロック330で、入力命令が下部マウス・センサからであれば、ブロック340で、第2ビューが入力命令に従いナビゲートされるとよく、ユーザ・インターフェースがブロック370でリフレッシュされるとよい。そうでなく、決定ブロック330で入力命令が下部マウスからでないが、決定ブロック350で入力命令がトラックポイントからであると判断されれば、ブロック360で、第1ビューの対象フォーカル・ポイントの狙いが定められ、ブロック370でユーザ・インターフェースがリフレッシュされるとよい。
【0021】
本発明の実施形態は、全体がハードウェアの実施形態という形をとること、全体がソフトウェアの実施形態という形をとること、またはハードウェアおよびソフトウェア両方の構成要素を含む実施形態という形をとることができる。好適な実施形態では、本発明は、ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含むがこれらに限定はされないソフトウェアにおいて実装される。さらに、本発明は、コンピュータまたは任意の命令実行システムによってかまたはそれに関連して使用されるプログラム・コードを提供する、コンピュータ使用可能媒体またはコンピュータ可読媒体からアクセス可能なコンピュータ・プログラムという形をとることができる。
【0022】
この説明を目的として、コンピュータ使用可能媒体またはコンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置またはデバイスによって、またはそれと関連して使用されるプログラムを、含むこと、格納すること、伝達すること、伝播すること、または転送することができる、任意の装置とすることができる。媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線もしくは半導体のシステム(もしくは装置もしくはデバイス)、または伝播媒体とすることができる。コンピュータ可読媒体の例には、半導体または固体記憶媒体、磁気テープ、取り外し可能なコンピュータ・ディスケット、ランダム・アクセス・メモリ(RAM:random access memory)、読み取り専用メモリ(ROM:read−only memory)、剛性磁気ディスクおよび光ディスクがある。光ディスクの現時点における例には、コンパクト・ディスク読み取り専用メモリ(CD‐ROM:compact disk ‐ read only memory)、コンパクト・ディスク読み取り/書き込み(CD‐R/W:compact disk ‐ read/write)およびDVDがある。
【0023】
プログラム・コードの格納または実行、あるいはその両方に適したデータ処理システムには、システム・バスによって直接または間接的にメモリ要素に連結された少なくとも1つのプロセッサがあるであろう。メモリ要素は、プログラム・コードの実際の実行中に用いられるローカル・メモリと、大容量ストレージと、実行中に大容量ストレージからコードを読みださなければならない回数を減らすために少なくとも一部のプログラム・コードの一時的なストレージとなるキャッシュ・メモリとを含むことができる。入出力、すなわちI/O(Input/Output)デバイス(限定されるものではないが、キーボード、ディスプレイ、ポインティング・デバイスなどを含む)を、直接、または介在するI/O制御装置を介して、システムに連結することができる。データ処理システムを、介在するプライベート・ネットワークまたはパブリック・ネットワークを介して他のデータ処理システムまたはリモート・プリンタまたは記憶デバイスに連結できるよう、ネットワーク・アダプタもシステムに連結されているとよい。モデム、ケーブル・モデムおよびイーサネット(R)カードが、現時点で入手可能な種類のネットワーク・アダプタのごく一部である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
単一の仮想環境との対話方法であって、
単一仮想環境内のそれぞれ異なる複数の幾何学的平面に対応する、独立した第1および第2ビューを維持するステップと、
第1入力デバイスからの第1入力命令に応答して前記第1ビューを独立して変更する一方で、並行して、第2入力デバイスからの第2入力命令に応答して前記第2ビューを変更するステップと、
前記第1および第2入力デバイスのうちの1つからの第3入力命令に応答して、前記ビューのうちの1つにおいて対象フォーカル・ポイントを修正するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記第1および第2入力デバイスのうちの1つからの第3入力命令に応答して前記ビューのうちの1つにおいて対象フォーカル・ポイントを修正する前記ステップは、
前記第1ビューにおいて対象フォーカル・ポイントを確立するステップと、
前記第3入力命令を用いて前記対象フォーカル・ポイントの狙いを定める一方で、前記第2入力命令によって前記第2ビューを変更するステップであって、当該どちらの命令も前記第1入力デバイスにおいて受け取られる、前記変更するステップと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第3入力命令を用いて前記対象フォーカル・ポイントの狙いを定める一方で、前記第2入力命令によって前記第2ビューを変更するステップであって、当該どちらの命令も前記第1入力デバイスにおいて受け取られる、前記変更するステップは、トラックポイント入力命令を用いて前記対象フォーカル・ポイントの狙いを定める一方で、下部マウス入力命令によって前記第2ビューを変更するステップを含み、当該どちらの命令もデュアル・ポインタ・マウスにおいて受け取られる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第3入力命令を用いて前記対象フォーカル・ポイントの狙いを定める一方で、前記第2入力命令によって前記第2ビューを変更するステップであって、当該どちらの命令も前記第1入力デバイスにおいて受け取られる、前記変更するステップは、下部マウス入力命令を用いて前記対象フォーカル・ポイントの狙いを定める一方で、トラックポイント入力命令によって前記第2ビューを変更するステップを含み、当該どちらの命令もデュアル・ポインタ・マウスにおいて受け取られる、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
ビューおよびポイントの同時ナビゲーション・データ処理システムであって、
仮想環境との対話をサポートするよう構成された単一のホスト・コンピューティング・プラットフォームにそれぞれ連結されている第1および第2入力デバイスと、
前記単一のホスト・コンピューティング・プラットフォーム内に配置された同時ビューポイント制御論理であって、前記論理はプログラム・コードを含み、前記プログラム・コードは、前記第1入力デバイスからの第1入力命令に応答して、第1ビューを前記仮想環境内の第1幾何学的平面へと独立して変更する一方で、並行して、前記第2入力デバイスからの第2入力命令に応答して、第2ビューを前記仮想環境内の第2幾何学的平面へと変更し、前記第1および第2入力デバイスのうちの1つからの第3入力命令に応答して、前記ビューのうちの1つにおいて対象フォーカル・ポイントを修正することができる、前記論理と、
を含むシステム。
【請求項6】
前記第1および第2入力デバイスは、下部マウス・センサと、トラックポイントとを含み、前記下部マウス・センサおよびトラックポイントはどちらもデュアル・ポインタ・マウスに組み入れられている、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記仮想環境は、一人称または三人称シューティング・ゲームである、請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
前記仮想環境は、飛行シミュレータである、請求項5に記載のシステム。
【請求項9】
前記仮想環境は、アバタをベースとしたアドベンチャー・ゲームである、請求項5に記載のシステム。
【請求項10】
仮想環境におけるビューおよびポイントの同時ナビゲーション用のコンピュータ・プログラムであって、コンピュータに、請求項1〜4のいずれかに記載のステップを実行させるためのコンピュータ・プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2010−512885(P2010−512885A)
【公表日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−541954(P2009−541954)
【出願日】平成19年12月4日(2007.12.4)
【国際出願番号】PCT/EP2007/063240
【国際公開番号】WO2008/074627
【国際公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【Fターム(参考)】