会議装置、議事録管理システム、議事録管理方法、議事録管理プログラム
【課題】使用言語と異なる言語で議事録が作成された場合であっても、所望の議事録データを検索できる会議装置、議事録管理システム、議事録管理方法、議事録管理プログラムを提供する。
【解決手段】会議装置3では、議事録データとタグデータが入力される(201、202)。会議装置4〜6では、タグデータが入力される(203、204、205)。会議装置3から、タグ送信要求信号が送信される(206)。会議装置4〜6では、タグ送信要求信号に応じ、タグデータが送信される(207、208、209)。会議装置3では、議事録データとタグデータとが対応付けられ、タグ議事録データが作成される(210)。タグ議事録データは会議装置4〜6に対して送信される(211)。タグ議事録データに基づいて、議事録の検索を行うことが可能となる(212〜215)。
【解決手段】会議装置3では、議事録データとタグデータが入力される(201、202)。会議装置4〜6では、タグデータが入力される(203、204、205)。会議装置3から、タグ送信要求信号が送信される(206)。会議装置4〜6では、タグ送信要求信号に応じ、タグデータが送信される(207、208、209)。会議装置3では、議事録データとタグデータとが対応付けられ、タグ議事録データが作成される(210)。タグ議事録データは会議装置4〜6に対して送信される(211)。タグ議事録データに基づいて、議事録の検索を行うことが可能となる(212〜215)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会議装置、議事録管理システム、議事録管理方法、議事録管理プログラムに関する。より詳細には、会議時に作成された議事録を利用者が検索できる会議装置、議事録管理システム、議事録管理方法、議事録管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テレビ会議における議事録の作成を容易化することが可能なテレビ会議装置が知られている。例えば、特許文献1に記載のテレビ会議装置では、テレビ会議の会議名、開催日時、会議参加者氏名等、その会議に関する各種パラメータが、議事録作成時に議事録フォーマットの所定位置に自動的に書き込まれる。これによって、議事録作成者の議事録作成作業を簡略化し、議事録作成を容易化している。また、書き込まれた各種パラメータを検索キーワードとして用いることによって、利用者が所望の議事録を検索することを可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−23119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら例えば、テレビ会議が開催された場所の使用言語と、議事録の記載言語とが相違する場合、使用言語で記述された検索キーワードで検索を行っても、議事録内に一致するキーワードが検出されないので、所望の議事録を検索することができないという問題点があった。
【0005】
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであり、使用言語と異なる言語で議事録が作成された場合であっても、所望の議事録データを検索できる会議装置、議事録管理システム、議事録管理方法、議事録管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の問題点を解決するために、請求項1に係る発明の会議装置は、ネットワークを介して会議装置間で通信を行うことが可能な会議装置であって、前記会議装置にて使用される使用言語で作成されるデータであって、前記会議装置を利用する利用者が参加する会議の議事録のデータである議事録データに関連する情報を少なくとも含むデータであるタグデータを作成するタグ作成手段と、前記タグ作成手段にて作成された前記タグデータを、他の前記会議装置であって前記利用者が参加する会議の前記議事録データが記憶される他の前記会議装置である第一会議装置に対して送信するタグ送信手段と、前記タグ送信手段にて送信された前記タグデータに応じ、前記第一会議装置において作成され送信されるデータであって、前記タグデータと前記議事録データとが対応付けられたデータであるタグ議事録データを受信するタグ議事録受信手段と、前記タグ議事録受信手段にて受信された前記タグ議事録データを記憶する第二記憶手段と、前記議事録データを検索する為のキーワードである検索キーワードが特定の前記使用言語にて入力されるキーワード入力手段と、前記キーワード入力手段にて入力された前記検索キーワードと一致する情報を含む前記タグデータを、前記第二記憶手段に記憶された前記タグ議事録データの前記タグデータから選択するタグ選択手段と、前記タグ選択手段において選択された前記タグデータに対応付けられた前記議事録データを出力する出力手段とを備えている。
【0007】
また、請求項2に係る発明の会議装置は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記第一会議装置から送信される信号であって、前記タグデータの送信を要求する信号であるタグ送信要求信号を受信する要求信号受信手段を備え、前記タグ送信手段は、前記要求信号受信手段にて前記タグ送信要求信号を受信した場合に、前記タグデータを前記第一会議装置に対して送信することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に係る発明の会議装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記議事録データが入力される議事録入力手段と、前記議事録入力手段にて入力された前記議事録データを前記第一会議装置に対して送信する議事録送信手段とを備え、前記タグ議事録受信手段は、前記議事録送信手段にて送信された前記議事録データと、前記タグ送信手段にて送信された前記タグデータとが対応付けられた前記タグ議事録データを、前記第一会議装置から受信することを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に係る発明の会議装置は、請求項1又は2に記載の前記第一会議装置として駆動する会議装置であって、請求項1又は2に記載の会議装置であって、前記会議に参加する前記利用者にて利用される前記会議装置である第二会議装置を特定する装置特定手段と、前記装置特定手段にて特定された前記第二会議装置にて使用される使用言語で作成された前記タグデータを、前記第二会議装置から受信するタグ受信手段と、前記タグ受信手段にて受信された前記タグデータと前記議事録データとを対応付けるタグ対応付け手段と、前記タグ対応付け手段にて前記タグデータと前記議事録データとが対応付けられたデータであるタグ議事録データを記憶する第一記憶手段と、前記第一記憶手段に記憶された前記タグ議事録データを、前記タグデータを送信した前記第二会議装置に送信するタグ議事録送信手段とを備えている。
【0010】
また、請求項5に係る発明の会議装置は、請求項4に記載の発明の構成に加えて、前記タグ送信要求信号を、前記第二会議装置に対して送信する要求信号送信手段を備え、前記タグ受信手段は、前記要求信号送信手段にて送信された前記タグ送信要求信号に応じ、前記第二会議装置から送信される前記タグデータを受信することを特徴とする。
【0011】
また、請求項6に係る発明の会議装置は、請求項4又は5に記載の発明の構成に加えて、前記議事録データを受信する議事録受信手段を備え、前記タグ対応付け手段は、前記議事録受信手段にて前記議事録データが受信された場合には、受信された前記議事録データと前記タグデータとを対応付けることを特徴とする。
【0012】
また、請求項7に係る発明の会議装置は、請求項4又は5に記載の発明の構成に加えて、前記議事録データが入力される議事録入力手段を備え、前記タグ対応付け手段は、前記議事録入力手段にて前記議事録データが入力された場合には、入力された前記議事録データと前記タグデータとを対応付けることを特徴とする。
【0013】
また、請求項8に係る発明の会議装置は、請求項4乃至7のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記タグデータを作成するタグ作成手段を備え、前記タグ対応付け手段は、前記タグ作成手段にて前記タグデータが作成された場合には、作成された前記タグデータと前記議事録データとを対応付けることを特徴とする。
【0014】
また、請求項9に係る発明の会議装置は、請求項4乃至8のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記議事録データを検索する為のキーワードである検索キーワードが特定の前記使用言語にて入力されるキーワード入力手段と、前記キーワード入力手段にて入力された前記検索キーワードと一致する情報を含む前記タグデータを、前記第一記憶手段に記憶された前記タグ議事録データの前記タグデータから選択するタグ選択手段と、前記タグ選択手段において選択された前記タグデータに対応づけられた前記議事録データを出力する出力手段とを備えている。
【0015】
また、請求項10に係る発明の会議装置は、請求項1、2、3、及び8のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記タグデータの少なくとも一部が前記会議装置にて使用される使用言語にて入力されるタグ入力手段を備え、前記タグ作成手段は、前記タグ入力手段にて入力された前記タグデータの少なくとも一部を含む前記タグデータを作成することを特徴とする。
【0016】
また、請求項11に係る発明の会議装置は、請求項1、2、3、及び8のいずれかに記載の発明の構成に加えて、現在日時の情報である日時情報、及び、前記会議装置が設置されている場所に関する情報である場所情報のうち少なくともいずれかを、タグ情報として取得するタグ情報取得手段を備え、前記タグ作成手段は、前記タグ情報取得手段にて取得された前記タグ情報を含む前記タグデータを作成することを特徴とする。
【0017】
また、請求項12に係る発明の議事録管理システムは、ネットワークを介して会議装置間で通信を行うことが可能な会議装置である第一会議装置と、前記第一会議装置とは異なる会議装置である第二会議装置とを少なくとも含む議事録管理システムであって、前記第一会議装置は、会議に参加する利用者にて利用される前記第二会議装置を特定する装置特定手段と、前記装置特定手段にて特定された前記第二会議装置にて使用される使用言語にて作成されるデータであって、前記第二会議装置を利用する利用者が参加する会議の議事録のデータである議事録データに関連する情報を少なくとも含むデータであるタグデータを、前記第二会議装置から受信するタグ受信手段と、前記タグ受信手段にて受信された前記タグデータと前記議事録データとを対応付けるタグ対応付け手段と、前記タグ対応付け手段にて前記タグデータと前記議事録データとが対応付けられたデータであるタグ議事録データを記憶する第一記憶手段と、前記第一記憶手段に記憶された前記タグ議事録データを、前記タグデータを送信した前記第二会議装置に送信するタグ議事録送信手段とを備え、前記第二会議装置は、前記タグデータを作成するタグ作成手段と、前記タグ作成手段にて作成された前記タグデータを、前記第一会議装置に対して送信するタグ送信手段と、前記タグ送信手段にて送信された前記タグデータに応じ、前記第一会議装置において作成され送信される前記タグ議事録データを受信するタグ議事録受信手段と、前記タグ議事録受信手段にて受信された前記タグ議事録データを記憶する第二記憶手段と、前記議事録データを検索する為のキーワードである検索キーワードが特定の前記使用言語にて入力されるキーワード入力手段と、前記キーワード入力手段にて入力された前記検索キーワードと一致する情報を含む前記タグデータを、前記第二記憶手段に記憶された前記タグ議事録データの前記タグデータから選択するタグ選択手段と、前記タグ選択手段において選択された前記タグデータに対応付けられた前記議事録データを出力する出力手段とを備えている。
【0018】
また、請求項13に係る発明の議事録管理方法は、ネットワークを介して会議装置間で通信を行うことが可能な会議装置である第一会議装置と、前記第一会議装置とは異なる会議装置である第二会議装置とで実行される議事録管理方法であって、前記第一会議装置において、会議に参加する利用者にて利用される前記第二会議装置を特定する装置特定ステップと、前記第一会議装置において、前記装置特定ステップにて特定された前記第二会議装置にて使用される使用言語にて作成されるデータであって、前記第二会議装置を利用する利用者が参加する会議の議事録のデータである議事録データに関連する情報を少なくとも含むデータであるタグデータを、前記第二会議装置から受信するタグ受信ステップと、前記第一会議装置において、前記タグ受信ステップにて受信された前記タグデータを前記議事録データに対応付けるタグ対応付けステップと、前記第一会議装置において、第一記憶手段に記憶されるデータであって、前記タグ対応付けステップにて前記タグデータと前記議事録データとが対応付けられたデータであるタグ議事録データを、前記タグデータを送信した前記第二会議装置に送信するタグ議事録送信ステップと、前記第二会議装置において、前記タグデータを作成するタグ作成ステップと、前記第二会議装置において、前記タグ作成ステップにて作成された前記タグデータを、前記第一会議装置に対して送信するタグ送信ステップと、前記第二会議装置において、前記タグ送信ステップにて送信された前記タグデータに応じ、前記第一会議装置において作成され送信される前記タグ議事録データを受信するタグ議事録受信ステップと、前記第二会議装置において、前記議事録データを検索する為のキーワードである検索キーワードが特定の前記使用言語にて入力されるキーワード入力ステップと、前記第二会議装置において、前記キーワード入力ステップにて入力された前記検索キーワードと一致する情報を含む前記タグデータを、第二記憶手段に記憶された前記タグ議事録データの前記タグデータから選択するタグ選択ステップと、前記第二会議装置において、前記タグ選択手段において選択された前記タグデータに対応付けられた前記議事録データを出力する出力ステップとを備えている。
【0019】
また、請求項14に係る発明の議事録管理プログラムは、請求項1乃至11のいずれかに記載の会議装置の各処理手段としてコンピュータを機能させる。
【発明の効果】
【0020】
請求項1に係る発明の会議装置では、議事録に関連する情報を少なくとも含むタグデータが、会議装置にて使用される使用言語にて作成され、第一会議装置に対して送信される。第一会議装置では、受信したタグデータと議事録データとを対応付け、タグ議事録データとして会議装置に返信する。会議装置では、特定の使用言語にて入力された検索キーワードと一致する情報が含まれるタグデータを、タグ議事録データのタグデータから選択する。そして、選択されたタグデータに対応付けられている議事録データを出力手段に出力させる。これによって利用者は、議事録データの記載言語に依存せず、使用言語を使用してタグ議事録データを検索し、所望の議事録データを得ることが可能となる。また第一会議装置では、他の会議装置において作成されたタグデータと自身が作成したタグデータとが議事録データに対応付けられるので、他の会議装置において作成されたタグデータを参照して議事録データを検索することが可能となる。さらに、タグデータと議事録データとの対応付けは、第一会議装置において一括で行われるので、不正者によって議事録データが改竄され、改竄された議事録データにタグデータが対応付けられてしまうことを防止できる。
【0021】
また、請求項2に係る発明の会議装置では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、タグ送信要求信号を受信した場合に、タグデータを第一会議装置に対して送信する。これによって第一会議装置では、タグデータ受信のための待機時間を短くできるので、タグ議事録データを作成する迄の時間を短縮することができる。従って会議装置では、利用者がタグ議事録データを参照して検索可能となるまでの時間を短縮することが可能となる。
【0022】
また、請求項3に係る発明の会議装置では、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、会議装置を使用して議事録データを作成し、第一会議装置に送信することが可能となる。送信された議事録データにはタグデータが対応付けられ、タグ議事録データとして受信可能となる。これによって利用者は、自身が作成した議事録データを検索対象の議事録データとすることが可能となる。
【0023】
また、請求項4に係る発明の会議装置では、第二会議装置からタグデータを受信する。タグデータは、第二会議装置にて使用される使用言語にて作成されている。タグデータは議事録データに対応付けられ、タグ議事録データとされる。タグ議事録データは、第二会議装置に送信される。これによって、第二会議装置の利用者に対し、議事録データの記載言語に依存せず、使用言語を使用して所望の議事録データを検索させることが可能となる。また、他の会議装置において作成された複数のタグデータが議事録データに対応付けられるので、複数のタグデータが付加された議事録データに基づいて検索を実行させることが可能となる。さらに、タグデータと議事録データとの対応付けを一括して行うので、不正者によって議事録データが改竄され、改竄された議事録データにタグデータが対応付けられてしまうことを防止できる。
【0024】
また、請求項5に係る発明の会議装置では、請求項4に記載の発明の効果に加えて、タグ送信要求信号を送信することによって、第二会議装置に対してタグデータの送信を要求することができる。これによって、タグデータ受信のための待機時間を短くできるので、タグ議事録データを作成する迄の時間を短縮することができる。従って第二会議装置において、利用者がタグ議事録データを参照して検索可能となるまでの時間を短縮させることが可能となる。
【0025】
また、請求項6に係る発明の会議装置では、請求項4又は5に記載の発明の効果に加えて、受信した議事録データにタグデータを対応付けることが可能となる。これによって、他の会議装置にて作成された議事録データにタグデータを対応付け、タグ議事録データを返信することが可能となるので、他の会議装置の利用者に対し、自身が作成した議事録データを検索対象の議事録データとさせることが可能となる。
【0026】
また、請求項7に係る発明の会議装置では、請求項4又は5に記載の発明の効果に加えて、会議装置を使用して議事録データを作成することが可能となる。これによって会議装置の利用者は、自身が作成する議事録データにタグデータを対応付けることによってタグ議事録データを作成することが可能となる。また他の会議装置の利用者に対し、会議装置を使用して作成された議事録データを、検索対象の議事録データとさせることが可能となる。
【0027】
また、請求項8に係る発明の会議装置では、請求項4乃至7のいずれかに記載の発明の効果に加えて、会議装置にてタグデータを作成することが可能となる。これによって、第二会議装置の利用者に対し、会議装置にて作成されたタグデータに基づいた議事録データの検索をさせることが可能となる。
【0028】
また、請求項9に係る発明の会議装置では、請求項4乃至8のいずれかに記載の発明の効果に加えて、タグデータが議事録データに対応付けられ、タグ議事録データとして記憶される。タグデータは、利用者の使用言語にて作成されている。従って利用者は、議事録データの記載言語に依存せず、使用言語を使用してタグ議事録データを検索し、所望の議事録データを得ることが可能となる。
【0029】
また、請求項10に係る発明の会議装置では、請求項1、2、3、及び8のいずれかに記載の発明の効果に加えて、タグ入力手段にて入力されたデータをタグデータとする。これによって利用者は、所望の情報(検索に有用な情報など)をタグデータとし、議事録データに対応付けることが可能となる。
【0030】
また、請求項11に係る発明の会議装置では、請求項1、2、3、及び8のいずれかに記載の発明の効果に加えて、利用者は、タグ情報として日時情報や場所情報を入力する手間を省くことができる。また、作成されたタグデータが対応付けられたタグ議事録データを参照することによって、日時情報や場所情報に基づいて所望の議事録データを検索することが可能となる。
【0031】
また、請求項12に係る発明の議事録管理システムでは、第二会議装置では、議事録に関連する情報を少なくとも含むタグデータが、第二会議装置にて使用される使用言語にて作成され、第一会議装置に対して送信される。第一会議装置では、受信したタグデータを議事録データに対応付け、タグ議事録データとして第二会議装置に返信する。第二会議装置では、利用者の使用言語にて入力された検索キーワードと一致する情報が含まれるタグデータを、タグ議事録データに対応付けられたタグデータから選択する。そして、選択されたタグデータが対応付けられている議事録データを出力手段に出力させる。これによって利用者は、議事録データの記載言語に依存せず、使用言語を使用してタグ議事録データを検索し、所望の議事録データを得ることが可能となる。また第一会議装置では、他の会議装置において作成されたタグデータと自身が作成したタグデータとが議事録データに対応付けられるので、他の会議装置において作成されたタグデータを参照して議事録データを検索することが可能となる。さらに、タグデータと議事録データとの対応付けは、第一会議装置において一括で行われるので、不正者によって議事録データが改竄され、改竄された議事録データにタグデータが対応付けられてしまうことを防止できる。
【0032】
また、請求項13に係る発明の議事録管理方法では、第二会議装置では、議事録に関連する情報を少なくとも含むタグデータが、第二会議装置にて使用される使用言語にて作成され、第一会議装置に対して送信される。第一会議装置では、受信したタグデータを議事録データに対応付け、タグ議事録データとして第二会議装置に返信する。第二会議装置では、特定の使用言語にて入力された検索キーワードと一致する情報が含まれるタグデータを、タグ議事録データに対応付けられたタグデータから選択する。そして、選択されたタグデータが対応付けられている議事録データを出力手段に出力させる。これによって利用者は、議事録データの記載言語に依存せず、使用言語を使用してタグ議事録データを検索し、所望の議事録データを得ることが可能となる。また第一会議装置では、他の会議装置において作成されたタグデータと自身が作成したタグデータとが議事録データに対応付けられるので、他の会議装置において作成されたタグデータを参照して議事録データを検索することが可能となる。さらに、タグデータと議事録データとの対応付けは、第一会議装置において一括で行われるので、不正者によって議事録データが改竄され、改竄された議事録データにタグデータが対応付けられてしまうことを防止できる。
【0033】
また、請求項14に係る発明の議事録管理プログラムは、請求項1乃至11のいずれかに記載の会議装置の各処理手段としてコンピュータを機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】テレビ会議システム1の概要を示す模式図である。
【図2】会議装置3の電気的構成を示す模式図である。
【図3】HDD31の記憶領域を示す模式図である。
【図4】ログインテーブル3111を示す模式図である。
【図5】タグデータ3121を示す模式図である。
【図6】タグ議事録データ3141を示す模式図である。
【図7】議事録関連データ3151を示す模式図である。
【図8】タグ議事録作成処理を示すフローチャートである。
【図9】タグ議事録作成処理を示すフローチャートである。
【図10】タグ議事録作成処理を示すフローチャートである。
【図11】検索処理を示すフローチャートである。
【図12】タグ議事録受信処理を示すフローチャートである。
【図13】タグ議事録受信処理を示すフローチャートである。
【図14】テレビ会議システム1における通信シーケンスを示す模式図である。
【図15】変形例におけるテレビ会議システム111の概要を示す模式図である。
【図16】MCU103の電気的構成を示す模式図である。
【図17】変形例におけるタグ議事録作成処理を示すフローチャートである。
【図18】変形例におけるタグ議事録受信処理を示すフローチャートである。
【図19】変形例におけるタグ議事録受信処理を示すフローチャートである。
【図20】変形例におけるテレビ会議システム111の通信シーケンスを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の一実施の形態である会議装置3〜6について、図面を参照して説明する。なおこれらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成、各種処理のフローチャートなどは、特に特定的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
【0036】
図1を参照し、会議装置3〜6を構成要素とするテレビ会議システム1の構成について説明する。テレビ会議システム1は、ネットワーク2と、ネットワーク2を介して相互に接続され、かつ各拠点毎に設けられる複数の会議装置3、4、5、6とを備えている。テレビ会議システム1では、会議装置3〜6間において、ネットワーク2を介して、画像や音声が互いに送受信されることでテレビ会議が実施される。テレビ会議への参加を希望する者は、会議装置3〜6のうちいずれかを操作してID情報を入力することによって、テレビ会議にログインし、テレビ会議に参加する。
【0037】
会議装置3〜6が言語圏の異なる複数の場所に其々設置され、これらの間でテレビ会議が行われる場合がある。ここで例えば、会議装置3を操作する会議参加者によってテレビ会議の議事録が作成された場合を想定する。このような場合、会議装置4〜6を操作する会議参加者は、自身の使用言語と、作成された議事録の言語とが異なるので、自身の使用言語に基づく検索キーワード等によってこの議事録を検索しても、議事録を見つけ出すことができない。本実施の形態では、各々の会議参加者の使用言語によって作成される検索用のキーワード情報群(以下「タグデータ」という。)が、作成された議事録に対応付けられる。会議参加者は、対応付けられたタグデータを利用することによって、会議参加者の使用言語とは異なる言語にて議事録が作成された場合であっても、この議事録を検索可能となる。
【0038】
なお、図1のうち、会議装置3は日本に設置され、会議装置3を使用する会議参加者の使用言語は日本語であるとする。会議装置4はアメリカに設置され、会議装置4を使用する会議参加者の使用言語は英語であるとする。会議装置5は中国に設置され、会議装置5を使用する会議参加者の使用言語は中国語であるとする。会議装置6はドイツに設置され、会議装置6を使用する会議参加者の使用言語はドイツ語であるとする。
【0039】
なお上述では、テレビ会議への参加を希望する者は、会議装置にID情報を入力することによってテレビ会議にログインしていた。しかしながら本発明はこの方法に限定されず、他の様々な方法が使用可能である。例えば、RFIDをリーダに読み取らせることによってログインする方法等が使用可能である。
【0040】
図2を参照し、会議装置3の電気的構成について説明する。なお、会議装置3〜6は全て同じ構成であるので、ここでは会議装置3の構成についてのみ説明し、他の会議装置4〜6については説明を省略する。
【0041】
会議装置3には、会議装置3の制御を司るコントローラとしてのCPU20が設けられている。CPU20には、BIOS等を記憶したROM21と、各種データを一時的に記憶するRAM22と、データの受け渡しの仲介を行うI/Oインタフェイス30とが接続されている。I/Oインタフェイス30には、各種記憶エリアを有するハードディスクドライブ31(以下「HDD31」という。)が接続されている。
【0042】
I/Oインタフェイス30には、ネットワーク2と通信するための通信装置25と、マウス27と、ビデオコントローラ23と、キーコントローラ24と、ユーザを撮影するためのカメラ34と、ユーザの音声を取り込むためのマイク35と、CD−ROMドライブ26とが各々接続されている。ビデオコントローラ23には、ディスプレイ28が接続されている。キーコントローラ24には、キーボード29が接続されている。CD−ROMドライブ26に挿入されるCD−ROM114には、会議装置3のメインプログラムや、本発明の通信制御プログラム等が記憶されている。CD−ROM114の導入時には、これら各種プログラムが、CD−ROM114からHDD31にセットアップされて、後述するプログラム記憶領域316(図3参照)に記憶される。
【0043】
図3を参照し、HDD31の各種記憶領域について説明する。HDD31には、ログインテーブル記憶領域311、タグデータ記憶領域312、議事録データ記憶領域313、タグ議事録データ記憶領域314、議事録関連データ記憶領域315、プログラム記憶領域316、その他の情報記憶領域317が少なくとも設けられている。
【0044】
ログインテーブル記憶領域311には、テレビ会議にログインしたユーザである会議参加者、及び、その会議参加者が使用する会議装置を管理するログインテーブル3111(図4参照)が記憶される。タグデータ記憶領域312にはタグデータ3121((図5参照))等が記憶される。議事録データ記憶領域313には、会議装置3を使用する会議参加者によってキーボード29を介して入力される議事録データが記憶される。タグ議事録データ記憶領域314には、タグデータと議事録データとが対応付けられた状態のデータであるタグ議事録データ3141(図6参照)等が記憶される。議事録関連データ記憶領域315には、タグデータに含まれるキーワード情報のうち所定の情報が議事録関連データ3151(図7参照)として記憶される。プログラム記憶領域316には、会議装置3のメインプログラムや、他の会議装置4〜6との間でテレビ会議を実行するための通信制御プログラム等が記憶される。その他の情報記憶領域317には、会議装置3で使用されるその他の情報が記憶される。なお、会議装置3がHDD31を備えていない専用機の場合は、ROM21に各種プログラムが記憶される。
【0045】
図4を参照し、ログインテーブル3111について説明する。ログインテーブル3111には、テレビ会議にログインしている会議参加者のユーザIDと、その会議参加者によって使用される会議装置3の端末IDとが記憶される。
【0046】
ユーザIDとしては、ログイン時に会議装置3のキーボード29を介して入力されるID情報が記憶される。端末IDとしては、会議装置3〜6を特定する為の識別情報が記憶される。端末IDとしては、会議装置3のMACアドレスやIPアドレス等が使用可能である。ユーザID及び端末IDは、テレビ会議へのログイン時において会議装置3〜6から送信される端末情報に含まれる。会議装置3では、自身がテレビ会議にログインしている状態で、他の会議装置4〜6から上述の端末情報を受信した場合に、端末情報に含まれるユーザID及び端末IDを抽出する。抽出されたユーザID及び端末IDは、ログインテーブル3111に記憶される。
【0047】
図4に示す例では、ユーザID「A0001」にて特定される者(端末ID:0001)、ユーザID「B0001」にて特定される者(端末ID:0002)、ユーザID「C0001」にて特定される者(端末ID:0003)、ユーザID「D0001」にて特定される者(端末ID:0004)の合計4名がテレビ会議に参加した状態におけるログインテーブル3111が示されている。なお、端末ID:0001にて特定される会議装置が、図1における会議装置3に相当する。以下同様に、端末ID:0002にて特定される会議装置が会議装置4に相当する。端末ID:0003にて特定される会議装置が会議装置5に相当する。端末ID:0004にて特定される会議装置が会議装置6に相当する。
【0048】
図5を参照し、タグデータの一例であるタグデータ3121について説明する。図5に示す例では、会議装置3を使用する会議参加者によって入力されたタグデータと、会議装置4〜6から受信したタグデータとが合成された状態のタグデータ3121(タグデータ名:AAAAA)が示されている。なおタグデータは、会議の結果作成される議事録データ毎に作成される。従ってタグデータ記憶領域312には、図5にて示されるタグデータ3121の他にも、議事録データ毎にタグデータが複数記憶される。
【0049】
図5に示すように、タグデータ3121には、以下のキーワード情報が記憶される。会議装置3〜6の「端末ID」が記憶される。会議装置3〜6にて使用される使用言語を特定するための情報である「言語コード」が記憶される。会議装置3〜6が設置されている地点を特定する為の情報である「地点コード」が記憶される。会議装置3〜6が設置されている「国」が記憶される。テレビ会議が開催された日時である「会議日時」が記憶される。議事録が作成された日時である「作成日時」が記憶される。議事録を作成した者の氏名である「作成者」が記憶される。会議装置3を操作してテレビ会議に参加した会議参加者の氏名である「参加メンバー」が記憶される。テレビ会議に参加していた全会議参加者の氏名である「全参加メンバー」が記憶される。テレビ会議の映像や音声のデータ、及びその再生時間である「動画or声データ、再生時間」が記憶される。テレビ会議の映像データ及び音声データが格納されている記憶領域を示す「ルートフォルダ」が記憶される。会議装置3〜6が設置されている場所(部屋等)に関する情報である「場所(位置)」が記憶される。会議装置3〜6が設置されている場所の緯度及び経度の情報である「緯度・経度」が記憶される。その他の情報である「その他の情報」が記憶される。これらの情報は、タグデータが入力された会議装置3〜6の端末ID毎に記憶されている。
【0050】
なお、タグデータ3121を構成する上述のキーワード情報は、会議装置3〜6のキーボード29を介し会議参加者によって入力される情報に基づいている。従って図5にて示されているように、各キーワード情報は会議装置3〜6を使用する会議参加者の使用言語で記憶される。
【0051】
例えば、端末IDが「0001」である会議装置3は日本に設置されている。従って図5に示すタグデータ3121のうち端末ID「0001」に対応するキーワード情報は、「国:日本」「作成者:堀田」「全参加メンバー:堀田、ジム、ジェーン・・・」「場所(位置):本社会議室2」などのように、日本語で記憶されている。端末IDが「0002」である会議装置4はアメリカに設置されている。従ってタグデータ3121のうち端末ID「0002」に対応するキーワード情報は、「国:America」「作成者:Hotta」「全参加メンバー:Hotta、Jim、Jane・・・」「場所(位置):BIC 5」などのように、英語で記憶されている。
【0052】
図6を参照し、タグ議事録データの一例であるタグ議事録データ3141について説明する。タグ議事録データは、タグデータ記憶領域312に記憶されているタグデータと、議事録データ記憶領域313に記憶されている議事録データとが対応付けられることによって作成されるデータである。図6に示すように、タグ議事録データ3141には、「議事録データ名」「議事録データ」「タグデータ名」「タグデータ」の情報が記憶される。なおタグ議事録データは、会議の結果作成される議事録データ毎に作成される。従ってタグ議事録データ記憶領域314には、図6にて示されるタグ議事録データ3141の他にも、議事録データ毎にタグ議事録データが複数記憶される。
【0053】
「議事録データ名」としては、会議装置3を使用する会議参加者によってキーボード29を介して入力され、議事録データ記憶領域313に記憶された議事録データの名称が記憶される。「議事録データ」としては、「議事録データ名」にて示される議事録データそのものが記憶される。「タグデータ名」には、「議事録データ」を検索するために作成され、タグデータ記憶領域312に記憶されたタグデータの名称(図5におけるタグデータ3121の「タグデータ名」に相当)が記憶される。「タグデータ」には、「タグデータ名」にて示されるタグデータそのものが記憶される。
【0054】
タグ議事録データ3141は、会議装置3を操作する会議参加者が議事録データを検索する場合において参照され使用される。またタグ議事録データ3141は、会議装置4〜6に対して送信される。会議装置4〜6では、受信したタグ議事録データ3141を参照することによって、議事録データの検索が実行される。詳細は後述する。
【0055】
例えば、図6に示す例では、議事録データ記憶領域313に記憶されている議事録データと、図5に示すタグデータ3121(タグデータ名:AAAAA)とが対応付けられたタグ議事録データ3141が示されている。議事録データ名として「PPPPP」が記憶されている。議事録データとして「PPPPP.doc」が記憶されている。「タグデータ名」として「AAAAA」が記憶されている。「タグデータ」として「AAAAA.tag」が記憶されている。
【0056】
図7を参照し、議事録関連データの一例である議事録関連データ3151について説明する。図7に示すように、議事録関連データ3151には、「現在日時」「地点コード」「国」「場所(位置)」「緯度、経度」の情報がそれぞれ記憶される。
【0057】
「現在日時」には、ネットワーク2を介して所定の周期(例えば1分)で、CPU20によって取得される現在日時の情報が記憶される。「地点コード」「国」「場所(位置)」「緯度、経度」の各情報は、タグデータとして記憶されるキーワード情報のうち「地点コード」「国」「場所(位置)」「緯度、経度」にそれぞれ対応している。「地点コード」「国」「場所(位置)」「緯度、経度」には、予めユーザによってキーボード29を介して入力された情報が記憶される。
【0058】
例えば図7に示す例では、「現在日時」として「12/01 AM11:30」が記憶されている。「地点コード」として「JP02」が記憶されている。「国」として「日本」が記憶されている。「場所(位置)」として「本社会議室2」が記憶されている。「緯度、経度」として「Lat:35°,Lon:137°」が記憶されている。
【0059】
なお、会議装置3は日本に設置されているので、図7にて例示した議事録関連データ3151では、日本語に基づいて各情報が記憶されていた。しかしながら、会議装置4〜6は会議装置3とは異なる言語圏の国に設置されている。従って、これらの会議装置4〜6に記憶される議事録関連データでは、其々の使用言語に基づいて各情報が記憶される。
【0060】
図8〜図11を参照し、会議装置3のCPU20において実行される各種処理(タグ議事録作成処理、検索処理)について説明する。はじめに図8乃至10を参照し、タグ議事録作成処理について説明する。タグ議事録作成処理では、議事録データとタグデータとを対応付け、タグ議事録データを作成する為の処理が実行される。タグデータには、ユーザによって入力されたタグデータと、会議装置4〜6から受信したタグデータとが含まれる。タグ議事録作成処理は、会議装置3を介して実行されるテレビ会議が終了した後、議事録データの入力を開始させる為の操作が会議参加者によって行われた場合に、CPU20によって起動され実行される。
【0061】
図8に示すように、タグ議事録作成処理が起動されると、はじめに、議事録データの入力が可能な入力画面をディスプレイ28に表示させ、会議参加者に対して議事録データの入力を促す。この状態で、議事録データの入力が完了したかが判断される(S11)。会議参加者による議事録データの入力が完了しない状態では(S11:NO)、実行中の処理を終了させるための操作がなされたかが判断される(S15)。終了操作がなされた場合(S15:YES)、以下特段の処理を行うことなくタグ議事録作成処理は終了される。一方、終了操作がなされていない状態では(S15:NO)、S11に戻り、継続して議事録データの入力完了が監視される。
【0062】
議事録の入力が完了した場合(S11:YES)、入力された議事録データが議事録データ記憶領域313に記憶される(S13)。次いで、作成した議事録データを検索する為に使用されるタグデータの入力が可能な入力画面をディスプレイ28に表示させ、会議参加者に対してタグデータの入力を促す。入力されるタグデータは、図5にて示されるタグデータのキーワード情報のうち、「地点コード」「国」「作成日時」「場所(位置)」「緯度・経度」の情報を除くキーワード情報とする。
【0063】
タグデータの入力が完了したかが判断される(S17)。会議参加者によるタグデータの入力が完了しない状態では(S17:NO)、実行中の処理を終了させるための操作がなされたかが判断される(S19)。終了操作がなされた場合(S19:YES)、以下特段の処理を行うことなくタグ議事録作成処理は終了される。終了操作がなされていない状態では(S19:NO)、S17に戻り、継続してタグデータの入力完了が監視される。
【0064】
タグデータの入力が完了した場合(S17:YES)、入力されたタグデータがタグデータ記憶領域312に記憶される(S21)。次いで、議事録関連データ3151が参照される。議事録関連データ3151に記憶されている「現在日時」「地点コード」「国」「場所(位置)」「緯度、経度」の其々の情報が取得される(S23)。取得された情報は、タグデータのキーワード情報(「作成日時」「地点コード」「国」「場所(位置)」「緯度、経度」)として、タグデータ記憶領域312に記憶される(S25)。上述の処理によって、タグデータが作成される。
【0065】
このように、予め準備可能な普遍情報(「地点コード」「国」「場所(位置)」「緯度、経度」)や、自動取得される情報(作成日時)は、議事録関連データ3151として記憶しておく。タグデータを作成する場合に、議事録関連データ3151に記憶されている情報が取得され、タグデータのキーワード情報としてタグデータ記憶領域312に記憶される。これによって、会議参加者がタグデータを入力する手間を省略している。
【0066】
図9に示すように、タグデータが入力された後、ログインテーブル記憶領域311に記憶されているログインテーブル3111が参照され、テレビ会議にログインしている他の会議装置4〜6が特定される。特定された会議装置4〜6に対し、タグデータの送信を要求する信号(以下「タグ送信要求信号」という。)が送信される(S31)。そして、タグ送信要求信号に応じて会議装置4〜6から送信されるタグデータの受信が監視される(S33)。タグデータを受信していない状態では(S33:NO)、S33に戻り、継続してタグデータの受信が監視される。一方、会議装置4〜6のうち一から送信されたタグデータを受信した場合(S33:YES)、受信したタグデータがタグデータ記憶領域312に記憶される(S35)。
【0067】
タグデータを受信した後、ログインテーブル記憶領域311に記憶されているログインテーブル3111が参照される(S37)。そして、テレビ会議に参加している会議装置のすべてからタグデータを受信したかが判断される(S39)。会議装置のすべてからタグデータを受信していない場合(S39:NO)、タグ送信要求信号を送信してからの経過時間が監視される(S41)。経過時間が所定の時間(例えば10秒)未満である場合(S41:NO)、S33に戻り、未だタグデータを受信していない会議装置から送信されるタグデータの受信が継続して監視される。
【0068】
タグ送信要求信号を送信してからの経過時間が所定の時間以上となった場合(S41:YES)、タグデータの受信監視は終了される。そして、ログインしている会議装置のすべてからタグデータを受信できなかったことを通知する為のエラー通知画面を、ディスプレイ28に表示させる(S43)。そしてタグ議事録作成処理は終了される。
【0069】
一方、タグ送信要求信号を送信してからの経過時間が所定の時間未満の状態で、テレビ会議に参加している会議装置の全てからタグデータを受信した場合(S39:YES)、タグデータと議事録データとを対応付け、タグ議事録データを作成する為の処理に移行される(S51〜、図10参照、後述)。
【0070】
図10に示すように、テレビ会議に参加している会議装置の全てからタグデータを受信した場合、タグデータ記憶領域312に記憶された状態のタグデータが参照される。そして、キーワード情報が不足しているタグデータがあるかがチェックされる(S51)。タグデータのキーワード情報がすべて充足されている場合(S51:NO)、特段処理を行うことなくS61に移行される。一方、キーワード情報が不足しているタグデータが存在する場合(S51:YES)、該当するタグデータのキーワード情報のうち端末IDにて特定される会議装置に対して、不足するキーワード情報の再送を要求する信号(以下「再送要求信号」という。)が送信される(S53)。
【0071】
再送要求信号を受信した会議装置では、不足するキーワード情報を含む信号(以下「再送応答信号」という。)が送信される。会議装置3では、再送要求信号に応じて返信される再送応答信号を受信したかが監視される(S55)。再送応答信号を受信していない状態では(S55:NO)、再送要求信号を送信してからの経過時間が監視される(S57)。経過時間が所定の時間(例えば10秒)未満である場合(S57:NO)、S55に戻り、再送応答信号の受信が継続して監視される。
【0072】
送信要求信号を送信してからの経過時間が所定の時間以上となった場合(S57:YES)、再送応答信号の受信処理は終了される。そして、ログインしている会議装置のすべてから十分なタグデータを受信できなかったことを通知する為のエラー通知画面をディスプレイ28に表示させる(S67)。そしてタグ議事録作成処理は終了される。一方、再送要求信号を送信してからの経過時間が所定の時間未満の状態で、再送応答信号を受信した場合(S55:YES)、受信した不足分のキーワード情報がタグデータ記憶領域312に記憶される(S59)。S61に移行される。
【0073】
S61では、タグデータ記憶領域312に記憶された状態のタグデータ(入力されたタグデータ、及び、会議装置4〜6から受信したタグデータ)を合成する処理が実行される。合成されたタグデータには、名称(図5中、「タグデータ名」に相当)が付加される。S13にて議事録データ記憶領域313に記憶された状態の議事録データ及びその議事録データ名、合成されたタグデータ及びそのタグデータ名に基づいて、タグ議事録データ3141が作成される(S61)作成されたタグ議事録データ3141は、タグ議事録データ記憶領域314に記憶される(S63)。
【0074】
ログインテーブル記憶領域311に記憶されているログインテーブル3111が参照され、テレビ会議にログインしている会議装置4〜6が特定される。特定された会議装置4〜6に対し、S63にてタグ議事録データ記憶領域314に記憶されたタグ議事録データ3141が送信される(S65)。そしてタグ議事録作成処理は終了される。
【0075】
図11を参照し、検索処理について説明する。検索処理では、タグ議事録データ記憶領域314に記憶された状態のタグ議事録データが参照され、所望する議事録データが検索される。検索処理は、議事録データの検索を開始させる操作がユーザによって行われた場合に、CPU20によって起動され実行される。
【0076】
図11に示すように、検索処理が起動されると、はじめに、タグ議事録データ記憶領域314にタグ議事録データが記憶されているかが判断される(S71)。タグ議事録データが記憶されていない状態では(S71:NO)、議事録データの検索処理を実行することができないので、検索処理が実行できないことを通知する為のエラー通知画面をディスプレイ28に表示させる(S72)。そして検索処理は終了される。
【0077】
タグ議事録データ記憶領域314にタグ議事録データが記憶されている場合(S71:YES)、議事録データを検索する為の検索キーワードが入力可能な画面をディスプレイ28に表示させる(S73)。そして、キーボード29を介し入力操作がなされたかが監視される(S75)。何ら入力操作が行われない状態では(S75:NO)、S75に戻り、継続して入力操作が監視される。
【0078】
何らかの入力操作が検出された場合(S75:YES)、操作内容が判断される(S77)。操作内容が、検索処理を終了させるためのものであった場合(S77:NO、S79:YES)、ディスプレイ28に表示させている入力画面を閉じ、検索処理は終了される。検索処理を終了させるための操作がなされない状態では(S79:NO)、S75に戻り、入力操作が継続して監視される。
【0079】
特定の言語で検索キーワードが入力され、検索を開始させるための操作がなされた場合(S77:YES)。タグ議事録データ記憶領域314に記憶されているタグ議事録データに基づいた議事録データの検索が実行される(S81)。
【0080】
タグ議事録データに基づく議事録データの検索処理は、以下のようにして実行される。はじめに、タグ議事録データに記憶されているタグデータが参照される。入力された検索キーワードと一致する情報が、タグデータのキーワード情報のうちいずれかと一致するかが判断される。異なる言語にて作成された複数のキーワード情報の全てが参照され、一致するキーワード情報が見つからない場合には、他のタグ議事録データが参照されて同様の処理が実行される。検索キーワードと一致するキーワード情報が見つかった場合、該当するキーワード情報が含まれているタグデータに対応付けられた議事録データが特定される。特定された議事録データが、検索キーワードに合致する議事録データとされる。
【0081】
例えば、会議装置3を使用する会議参加者の使用言語は日本語であるので、検索キーワードは日本語にて入力されることが想定される。図6のタグ議事録データ3141が参照された場合、タグデータ「AAAAA」には、図6にて例示されているように、日本語で構成されたタグデータが含まれている。従って、日本語にて入力された検索キーワードは、日本語で構成されたタグデータのキーワード情報のうちいずれかと一致する。一致したキーワード情報を含むタグデータ「AAAAA」に対応付けられた議事録データ「PPPPP」が、検索対象の議事録データとして特定される。このように、使用言語に基づく検索キーワードを用いた場合でも議事録データを検索することが可能となる。
【0082】
S81にて議事録データが特定された場合(S83:YES)、特定された議事録データをディスプレイ28に表示させる(S85)。そして検索処理は終了される。一方、S81において議事録データが特定できなかった場合(S83:NO)、検索キーワードに合致する議事録データが見つからなかった旨を検索結果として通知する為の通知画面をディスプレイ28に表示させる(S89)。そして検索処理は終了される。
【0083】
図12及び図13を参照し、会議装置4〜6のCPU20にて実行されるタグ議事録受信処理について説明する。なお、会議装置4〜6において実行される検索処理は、上述した会議装置3のCPU20にて実行される検索処理と同一であるので、以下においては説明を省略している。
【0084】
図12を参照し、タグ議事録受信処理について説明する。タグ議事録受信処理では、会議装置4〜6を介して会議参加者によって入力されたタグデータが会議装置3に対して送信される。また、送信したタグデータに基づいて会議装置3から返信されるタグ議事録データが受信される。タグ議事録受信処理は、会議装置4〜6を介して行われたテレビ会議が終了した後、タグデータの作成を開始させる為の操作が会議参加者によって行われた場合に、CPU20によって起動され実行される。
【0085】
図12に示すように、タグ議事録受信処理が起動されると、はじめに、タグデータの入力が可能な入力画面をディスプレイ28に表示させ、会議参加者に対してタグデータの入力を促す。この状態で、会議参加者によるタグデータの入力が完了したかが判断される(S91)。タグデータの入力が完了しない状態では(S91:NO)、実行中の操作を終了させるための操作がなされたかが判断される(S92)。終了操作がなされた場合(S92:YES)、以下特段の処理を行うことなくタグ議事録受信処理は終了される。一方、終了操作がなされていない状態では(S92:NO)、S91に戻り、継続してタグデータの入力完了が監視される。
【0086】
タグ議事録の入力が完了した場合(S91:YES)、入力されたタグデータがタグデータ記憶領域312に記憶される(S93)。次いで、議事録関連データ3151が参照され、記憶されている情報が取得される(S94)。取得された情報は、タグデータのキーワード情報として、タグデータ記憶領域312に記憶される(S95)。以上の処理によって、タグデータが作成される。
【0087】
次いで、会議装置3から送信されるタグ送信要求信号を受信したかが監視される(S96)。タグ送信要求信号を受信していない状態では(S96:NO)、実行中の処理を終了させるための操作がなされたかが判断される(S97)。終了操作がなされた場合(S97:YES)、以下特段の処理を行うことなくタグ議事録受信処理は終了される。一方、終了操作がなされていない状態では(S97:NO)、S96に戻り、継続してタグ送信要求信号の受信が監視される。
【0088】
一方、会議装置3から送信されるタグ送信要求信号を受信した場合(S96:YES)、タグデータ記憶領域312に記憶されているタグデータが会議装置3に対して送信される(S98)。
【0089】
図13に示すように、会議装置3に対してタグデータを送信した後、会議装置3から再送要求信号を受信したかが監視される(S101)。再送要求信号を受信しない場合(S101:NO)、S111に移行される。一方、会議装置3から再送要求信号を受信した場合(S101:YES)、受信した再送要求信号にて特定される不足分のキーワード情報を会議参加者に入力させるように促すための画面をディスプレイ28に表示させる(S103)。
【0090】
キーボード29を介し、不足分のキーワード情報が会議参加者によって入力されたかが判断される(S105)。何ら入力がなされない状態では(S105:NO)、不足分のキーワード情報を入力させるための画面の表示を開始してからの経過時間が監視される(S109)。経過時間が所定の時間(例えは30秒)未満である場合(S109:NO)、S105に戻り、継続してキーボード29からの入力が監視される。経過時間が所定の時間以上となった場合(S109:YES)、表示中の画面を閉じ、タグ議事録受信処理は終了される。
【0091】
一方、経過時間が所定の時間未満である状態で、不足分のキーワード情報が入力された場合(S105:YES)、入力された不足分のキーワード情報を含む再送応答信号が、会議装置3に対して送信される(S107)。そしてS111に移行される。
【0092】
S111では、S98(図12参照)にて送信されたタグデータ、及び、S107にて送信された再送応答信号に応じ、会議装置3から送信されるタグ議事録データを受信したかが判断される(S111)。タグ議事録データを受信していない場合(S111:NO)、タグデータ又は再送応答信号を送信してからの経過時間が監視される(S113)。経過時間が所定の時間(例えば10秒)未満である場合(S113:NO)、S111に戻り、タグ議事録データの受信が継続して監視される。経過時間が所定の時間以上となった場合(S113:YES)、タグ議事録受信処理は終了される。
【0093】
一方、経過時間が所定の時間未満の状態で、会議装置3から送信されるタグ議事録データを受信した場合(S111:YES)、受信したタグ議事録データはタグ議事録データ記憶領域314に記憶される(S115)。そしてタグ議事録受信処理は終了される。
【0094】
受信されたタグ議事録データがタグ議事録データ記憶領域314に記憶された状態の会議装置4〜6では、図11に示す検索処理が可能となる。会議装置4〜6のCPU20にて実行される検索処理について、図11を参照して概説する。
【0095】
検索処理(図11参照)が起動されると、タグ議事録データはタグ議事録データ記憶領域314に記憶された状態であるので(S71:YES、図11参照)、検索キーワードを入力するための画面がディスプレイ28に表示される(S73)。
【0096】
ここで、会議参加者の使用言語に基づいて検索キーワードが入力される(S77:YES、図11参照)。そして、入力された検索キーワードに基づいてタグ議事録データが参照され、議事録データの検索が実行される(S81、図11参照)。
【0097】
例えば、図6に示すタグ議事録データ3141が参照された場合、参照されるタグデータ3121には、異なる言語にて構成されたタグデータが記憶されている。従って例えば、会議装置4を使用する会議参加者(アメリカ人)によって、英語で検索キーワードが入力された場合、英語で構成されたタグデータが存在するので、対応する議事録データ「PPPPP」を検索して特定することが可能となる。また例えば、会議装置5を使用する会議参加者(中国人)によって、中国語で検索キーワードが入力された場合、中国語で構成されたタグデータが存在するので、対応する議事録データ「PPPPP」を検索して特定することが可能となる。
【0098】
図14を参照し、会議装置3〜6において実行される上述の処理によって、会議装置3〜6間で行われる通信シーケンスについて説明する。
【0099】
テレビ会議が終了すると、図14に示すように、会議装置3において、議事録データが入力され(201(S11、図8参照))、次いでタグデータが入力される(202(S17、図8参照))。また、会議装置4〜6において、タグデータが入力される(203、204、205(S91、図12参照))。
【0100】
会議装置3から会議装置4〜6に対して、タグ送信要求信号が送信される(206(S31、図9参照))。タグ送信要求信号を受信した会議装置4〜6では、入力されたタグデータが会議装置3に対して返信される(207、208、209(S98、図12参照))。送信されたタグデータは、会議装置3において受信される(S33、図9参照)。なお、必要に応じて、再送要求信号及び再送応答信号の通信が実行されるが、図14においては省略されている。
【0101】
会議装置3では、入力されたタグデータ及び受信したタグデータを合成し、201にて入力された議事録データに対応付ける。これによってタグ議事録データが作成される(210、(S61、図10参照))。作成されたタグ議事録データは、タグ議事録データ記憶領域314に記憶される(S63、図10参照)また作成されたタグ議事録データは、会議装置3から会議装置4〜6に対して送信される(211(S65、図10参照))。送信されたタグ議事録データは、会議装置4〜6にて受信され(S111、図13参照)、タグ議事録データ記憶領域314に記憶される(S115、図13参照)。
【0102】
会議装置3〜6では、タグ議事録データ記憶領域314に記憶されたタグ議事録データに基づいて、議事録データの検索が可能となる(212、213、214、215)。検索処理では、其々の会議装置を使用する会議参加者の使用言語にて検索キーワードが入力される(S75、図11参照)。タグ議事録データには、異なる複数の言語にて構成されたタグデータが含まれている。入力された検索キーワードと一致するキーワード情報がタグデータから検索される(S81、図11参照)。検索キーワードと合致するキーワード情報が見つかった場合、合致したキーワード情報を含むタグデータに対応付けられている議事録データがディスプレイ28に表示される(S85、図11参照)。
【0103】
以上説明したように、議事録データには複数の言語で構成されるタグデータが対応付けられるので、会議装置3〜6を使用する会議参加者は、自身の使用言語で検索キーワードを設定した場合でも、所望の議事録データを検索することが可能となる。従って、議事録データの記載言語に依存せず、使用言語を使用することによって、所望の議事録データを得ることが可能となる。また、他の会議装置において作成されたタグデータと自身が作成したタグデータとが議事録データに対応付けられるので、他の会議装置において作成されたタグデータを参照して議事録データを検索することが可能となる。
【0104】
会議装置3を使用する会議参加者は、自身が作成した議事録データに、自身が作成したタグデータを対応付けてタグデータを作成することができる。これによって、自身が作成した議事録データを、自身が作成したタグデータに基づいて検索することが可能となる。
【0105】
会議装置3は、自身が作成したタグ議事録データを会議装置4〜6に対して送信する。これによって、会議装置4〜6に対して、自身が作成したタグ議事録データに基づいた議事録の検索処理を実行させることが可能となる。
【0106】
会議装置4〜6を使用する会議参加者によって入力されたタグデータは、会議装置3からの送信要求信号に応じて会議装置3に送信される。送信されたタグデータは、会議装置3において議事録データと対応付けられ、タグ議事録データとされる。会議装置3では、所望する時期にタグデータを要求して受信することが可能となる。これによって、タグ議事録データを作成して検索可能とするまでの時間を短縮することが可能となる。
【0107】
タグデータは、会議参加者によって会議装置3〜6のキーボード29を介して入力される。従って、所望の情報をタグデータとして入力し、このタグデータに基づいた議事録の検索処理を実行することが可能となる。
【0108】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。上述の実施の形態では、会議装置3〜6間で画像、音声が互いに送受信されることでテレビ会議が実施される構成を想定していた。従って、タグデータ及びタグ議事録データの通信も、会議装置3〜6間で行われていた。しかしながら本発明はこの構成に限定されない。例えば、テレビ会議全体を制御するMCU(Multipoint Control Unit)がネットワーク2に接続され、MCUを介してテレビ会議が行われる構成であってもよい。以下、本発明の変形例について説明する。
<変形例>
【0109】
本発明の変形例について、図面を参照して説明する。なお、上述の実施の形態と内容が同一の部分については、説明を省略し又は簡略している。はじめに図15を参照し、MCU103及び会議装置104〜106を構成要素とするテレビ会議システム111の構成について説明する。テレビ会議システム111は、ネットワーク2と、ネットワーク2を介して相互に接続され、且つ各拠点毎に設けられる複数の会議装置104、105、106と、これらの会議装置間で行われるテレビ会議を制御するMCU103とを備えている。テレビ会議システム111では、テレビ会議にログインしている会議装置をMCU103が一括管理し、ログイン制御及び画像や音声の送受信制御を行っている。
【0110】
図16を参照し、MCU103の電気的構成について説明する。なお、会議装置104〜106の電気的構成は上述の実施の形態と同様であるので、以下では説明を省略している。MCU103には、MCU103の制御を司るコントローラとしてのCPU120が設けられている。CPU120には、ROM121とRAM122とI/Oインタフェイス130とが接続されている。I/Oインタフェイス130には、通信装置125とHDD131とCD−ROMドライブ126とが接続されている。
【0111】
HDD131に設けられた各種記憶領域は、上述した会議装置3〜6のHDD31の記憶領域と同一であるので、説明を省略する。CD−ROMドライブ126に挿入されるCD−ROM114には、MCU103のメインプログラムや、本発明の通信制御プログラム等が記憶されている。
【0112】
図17を参照し、MCU103のCPU120にて実行されるタグ議事録作成処理について説明する。なお、図17のタグ議事録作成処理のうち後半の処理部分については、図10にて示されるタグ議事録作成処理と同一である。従って以下では説明を省略し又は簡略している。
【0113】
タグ議事録作成処理では、会議装置104〜106のうち一から送信される議事録データが受信される。また、会議装置104〜106から送信されるタグデータが受信される。受信した議事録データとタグデータとが対応付けられ、タグ議事録データが作成される。変形例では、上述の実施形態とは異なり、議事録データ及びタグデータはユーザによって直接入力されない。タグ議事録作成処理は、会議装置104〜106を介したテレビ会議が終了した場合に、CPU120によって起動され実行される。
【0114】
図17に示すように、タグ議事録作成処理が起動されると、はじめに、ログインテーブル3111が参照され、テレビ会議にログインしている会議装置104〜106が特定される。特定された会議装置104〜106に対し、タグ送信要求信号が送信される(S121)。そして、タグ送信要求信号に応じて会議装置104〜106から送信されるタグデータの受信が監視される(S123)。タグデータを受信した場合(S123:YES)、受信したタグデータがタグデータ記憶領域312に記憶される(S127)。そしてS129に移行される。
【0115】
タグデータを受信していない状態では(S123:NO)、会議装置104〜106のうち一から送信される議事録データの受信が監視される(S125)。議事録データを受信した場合(S125:YES)、受信した議事録データが議事録データ記憶領域313に記憶される(S131)。そしてS129に移行される。一方、議事録データを受信していない場合(S125:NO)、S123に戻り、継続して上述の処理が繰り返される。
【0116】
S129では、ログインテーブル3111が参照される(S129)。そして、テレビ会議に参加している会議装置104〜106のすべてからタグデータを受信したかが判断される(S133)。会議装置104〜106のすべてからタグデータを受信していない場合(S133:NO)、S135に移行される。テレビ会議に参加している会議装置104〜106のすべてからタグデータを受信している場合(S133:YES)、会議装置104〜106のうち一から既に議事録データを受信しているかが判断される(S134)。未だ議事録データを受信していない場合(S134:NO)、S135に移行される。既に議事録データを受信している場合(S134:YES)、タグデータと議事録データとを対応付け、タグ議事録データを作成する為の処理に移行される(S51〜、図10参照)。
【0117】
S135では、タグ送信要求信号を送信してからの経過時間が監視される(S135)。経過時間が所定の時間(例えば10秒)未満である場合(S135:NO)、S123に戻り、上述の処理が繰り返し実行される。経過時間が所定の時間以上となった場合(S135:YES)、タグデータ及び議事録データの受信監視は終了される。そして、タグデータ又は議事録データを受信できなかったことを通知する為のエラー通知画面をディスプレイ28に表示させる(S137)。そしてタグ議事録作成処理は終了される。
【0118】
図10にて示されるように、会議装置104〜106から受信したタグデータと、会議装置104〜106のうち一から送信された議事録データとが対応付けられ、タグ議事録データが作成される。これによってタグ議事録データが作成される(S61、図10参照)。作成されたタグ議事録データは、タグ議事録データ記憶領域314に記憶され(S63、図10参照)、会議装置104〜106に対して送信される(S65、図10参照)。
【0119】
図18及び図19を参照し、会議装置104〜106のCPU20にて実行されるタグ議事録受信処理について説明する。なお、会議装置4〜6において実行される検索処理は、上述した会議装置3〜6のCPU20にて実行される検索処理と同一であるので、以下においては説明を省略している。また、図18及び図19のタグ議事録受信処理のうち後半の処理部分については、図13にて示されるタグ議事録受信処理と同一である。従って以下では説明を省略し又は簡略している。
【0120】
タグ議事録受信処理では、上述の実施の形態とは異なり、議事録データが入力された場合には、入力された議事録データがMCU103に対して送信される。タグ議事録受信処理は、会議装置104〜106を介したテレビ会議が終了した後、タグデータ及び議事録データの作成処理を開始させる為の操作が会議参加者によって行われた場合、CPU20によって起動され実行される。
【0121】
図18に示すように、タグ議事録受信処理が起動されると、はじめに、議事録データの作成処理の開始操作がなされているかが判断される(S141)。議事録データを作成する処理の開始操作がなされていない場合(S141:NO)、議事録データの入力はなされないので、S149に移行される。
【0122】
議事録データの作成処理の開始操作がなされている場合(S141:YES)、議事録データの入力が可能な入力画面をディスプレイ28に表示させ、会議参加者に対して議事録データの入力を促す。そして、議事録データの入力が完了したかが判断される(S143)。入力が完了しない状態では(S143:NO)、実行中の処理を終了させるための操作がなされたかが判断される(S147)。終了操作がなされた場合(S147:YES)、以下特段の処理を行うことなくタグ議事録受信処理は終了される。終了操作がなされていない状態では(S147:NO)、S143に戻り、継続して議事録データの入力完了が監視される。一方、議事録データの入力が完了した場合(S143:YES)、入力された議事録データが議事録データ記憶領域313に記憶される(S145)。そしてS149に移行される。
【0123】
S149では、会議参加者によるタグデータの入力が完了したかが判断される(S149)。タグデータの入力が完了しない状態では(S149:NO)、実行中の処理を終了させるための操作がなされたかが判断される(S151)。終了操作がなされた場合(S151:YES)、以下特段の処理を行うことなくタグ議事録受信処理は終了する。終了操作がなされていない状態では(S151:NO)、S149に戻り、上述の処理が継続して実行される。
【0124】
タグ議事録の入力が完了した場合(S149:YES)、入力されたタグデータがタグデータ記憶領域312に記憶される(S153)。次いで議事録関連データ3151が参照され、議事録関連データ3151に記憶されている情報が取得される(S155)。取得された情報は、タグデータのキーワード情報として記憶される(S157)。そしてS159(図19参照)に移行される。
【0125】
図19に示すように、S159では、MCU103から送信されるタグ送信要求信号を受信したかが監視される(S159)。タグ送信要求信号を受信していない状態では(S159:NO)、実行中の処理を終了させるための操作がなされたかが判断される(S167)。終了操作がなされた場合(S167:YES)、以下特段の処理を行うことなくタグ議事録受信処理は終了される。一方、終了操作がなされていない状態では(S167:NO)、S159に戻り、上述の処理が継続して実行される。
【0126】
MCU103から送信されるタグ送信要求信号を受信した場合(S159:YES)、タグデータ記憶領域312に記憶されているタグデータがMCU103に対して送信される(S161)。次いで、会議参加者によって議事録データが入力された状態であるかが判断される(S163)。議事録データ記憶領域313に議事録データが記憶されている場合(S163:YES)、記憶されている議事録データがMCU103に対して送信される(S165)。そして図13の処理に移行される。議事録データ記憶領域313に議事録データが記憶されていない場合(S163:NO)、なんら処理を行うことなく図13の処理に移行される。
【0127】
次いで図13にて示されるように、議事録データとタグデータとが対応付けられたタグ議事録データを受信する為の処理が実行される(S111、図13参照)。タグ議事録データが受信された場合(S111:YES、図13参照)、受信されたタグ議事録データがタグ議事録データ記憶領域314に記憶される(S115、図13参照)。タグ議事録データがタグ議事録データ記憶領域314に記憶された状態では、図11に示す検索処理が可能となる。検索処理の詳細な説明は省略する。
【0128】
図20を参照し、変形例において、MCU103、会議装置104〜106間で行われる通信シーケンスについて説明する。なお以下の例では、会議装置104を使用する会議参加者によって議事録データが作成された場合を想定している。
【0129】
図20に示すように、テレビ会議が終了すると、会議装置104を介して議事録データが入力される(401(S143、図18参照))。また、会議装置104〜106を介してタグデータが入力される(402、403、404(S149、図18参照))。
【0130】
MCU103から会議装置104〜106に対して、タグ送信要求信号が送信される(405(S121、図17参照))。タグ送信要求信号を受信した会議装置105〜106では、入力されたタグデータがMCU103に対して送信される(407、408(S161、図19参照))。会議装置104では、議事録データとタグデータとがMCU103に対して送信される(406(S161、S165、図19参照))。送信されたタグデータ及び議事録データは、MCU103にて受信される(S133、134、図17参照)。
【0131】
MCU103では、受信したタグデータを合成し、受信した議事録データに合成したタグデータを対応付けることによって、タグ議事録データが作成される(409、(S61、図10参照))。作成されたタグ議事録データは、MCU103から会議装置104〜106に対して送信される(410(S65、図10参照))。送信されたタグ議事録データは、会議装置104〜106にて受信され(S111、図13参照)、タグ議事録データ記憶領域314に記憶される(S115、図13参照)。会議装置104〜106では、タグ議事録データ記憶領域314に記憶されたタグ議事録データに基づいて、議事録データの検索が可能となる(411、412、413、図11参照)。
【0132】
以上説明したように、変形例における会議装置104では、入力された議事録データと、入力されたタグデータとがMCU103に対して送信され、双方が対応付けられたタグ議事録データを受信する。そして受信したタグ議事録データに基づいて所望の議事録データを検索することが可能となる。これによって会議参加者は、自身が作成した議事録データを検索対象の議事録データとすることが可能となる。
【0133】
なお、本発明は上述の変形例に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。上述の変形例では、会議装置104では、入力された議事録データとタグデータとをMCU103に対して送信していた。しかしながら本発明はこの方法に限定されない。例えば、会議装置104において、入力された議事録データとタグデータとを対応付けてタグ議事録データを作成し、作成したタグ議事録データをMCU103に対して送信してもよい。これによって、MCU103にてタグ議事録データを作成する際の処理負荷を軽減することが可能となる。
【0134】
本実施の形態における会議装置3、及び変形例におけるMCU103が本発明の「第一会議装置」に相当する。本実施の形態における会議装置4〜6、104〜106が本発明の「第二会議装置」に相当する。
【0135】
図12のS93、S95、図8のS21、25、図18のS153、S157の処理を行うCPU20が本発明の「タグ作成手段」に相当する。図12のS98、図19のS161の処理を行うCPU20が本発明の「タグ送信手段」に相当する。図13のS111が本発明の「タグ議事録受信手段」に相当する。図3のタグ議事録データ記憶領域314を備えたHDD31が本発明の「第一記憶手段」「第二記憶手段」に相当する。図11のS77の処理を行うCPU20が本発明の「キーワード入力手段」に相当し、S81の処理を行うCPU20が本発明の「タグ選択手段」に相当し,S85の処理を行うCPU20が本発明の「出力手段」に相当する。
【0136】
図12のS96、図19のS159の処理を行うCPU20が本発明の「要求信号受信手段」に相当する。図8のS11、図18のS141の処理を行うCPU20が本発明の「議事録入力手段」に相当する。図19のS165の処理を行うCPU20が本発明の「議事録送信手段」に相当する。
【0137】
図9のS37の処理を行うCPU20、図17のS129の処理を行うCPU120が本発明の「装置特定手段」に相当する。図8のS33の処理を行うCPU20、図17のS123の処理を行うCPU120が本発明の「タグ受信手段」に相当する。図10のS61の処理を行うCPU20が本発明の「タグ対応付け手段」に相当し、図10のS65の処理を行うCPU20が本発明の「タグ議事録送信手段」に相当する。
【0138】
図9のS31の処理を行うCPU20、図17のS121の処理を行うCPU120が本発明の「要求信号送信手段」に相当する。図17のS125の処理を行うCPU120が本発明の「議事録受信手段」に相当する。図8のS17、図12のS91、図18のS149の処理を行うCPU20が本発明の「タグ入力手段」に相当する。図8のS23、図12のS94、図18のS155の処理を行うCPU20が本発明の「タグ情報取得手段」に相当する。
【0139】
図9のS37の処理、図17のS129の処理が本発明の「装置特定ステップ」に相当する。図8のS33の処理、図17のS123の処理が本発明の「タグ受信ステップ」に相当する。図10のS61の処理が本発明の「タグ対応付けステップ」に相当し、S65の処理が本発明の「タグ議事録送信ステップ」に相当する。図12のS93、S95、図8のS21、25、図18のS153、S157の処理が本発明の「タグ作成ステップ」に相当し、図12のS98、図19のS161の処理が本発明の「タグ送信ステップ」に相当する。図13のS111の処理が本発明の「タグ議事録受信ステップ」に相当する。図11のS77の処理が本発明の「キーワード入力ステップ」に相当し、S81の処理が本発明の「タグ選択ステップ」に相当し、S85の処理が本発明の「出力ステップ」に相当する。
【符号の説明】
【0140】
1 テレビ会議システム
3,4,5,6,104、105,106 会議装置
20 CPU
31 HDD
111 テレビ会議システム
314 タグ議事録データ記憶領域
3141 タグ議事録データ
【技術分野】
【0001】
本発明は、会議装置、議事録管理システム、議事録管理方法、議事録管理プログラムに関する。より詳細には、会議時に作成された議事録を利用者が検索できる会議装置、議事録管理システム、議事録管理方法、議事録管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テレビ会議における議事録の作成を容易化することが可能なテレビ会議装置が知られている。例えば、特許文献1に記載のテレビ会議装置では、テレビ会議の会議名、開催日時、会議参加者氏名等、その会議に関する各種パラメータが、議事録作成時に議事録フォーマットの所定位置に自動的に書き込まれる。これによって、議事録作成者の議事録作成作業を簡略化し、議事録作成を容易化している。また、書き込まれた各種パラメータを検索キーワードとして用いることによって、利用者が所望の議事録を検索することを可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−23119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら例えば、テレビ会議が開催された場所の使用言語と、議事録の記載言語とが相違する場合、使用言語で記述された検索キーワードで検索を行っても、議事録内に一致するキーワードが検出されないので、所望の議事録を検索することができないという問題点があった。
【0005】
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであり、使用言語と異なる言語で議事録が作成された場合であっても、所望の議事録データを検索できる会議装置、議事録管理システム、議事録管理方法、議事録管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の問題点を解決するために、請求項1に係る発明の会議装置は、ネットワークを介して会議装置間で通信を行うことが可能な会議装置であって、前記会議装置にて使用される使用言語で作成されるデータであって、前記会議装置を利用する利用者が参加する会議の議事録のデータである議事録データに関連する情報を少なくとも含むデータであるタグデータを作成するタグ作成手段と、前記タグ作成手段にて作成された前記タグデータを、他の前記会議装置であって前記利用者が参加する会議の前記議事録データが記憶される他の前記会議装置である第一会議装置に対して送信するタグ送信手段と、前記タグ送信手段にて送信された前記タグデータに応じ、前記第一会議装置において作成され送信されるデータであって、前記タグデータと前記議事録データとが対応付けられたデータであるタグ議事録データを受信するタグ議事録受信手段と、前記タグ議事録受信手段にて受信された前記タグ議事録データを記憶する第二記憶手段と、前記議事録データを検索する為のキーワードである検索キーワードが特定の前記使用言語にて入力されるキーワード入力手段と、前記キーワード入力手段にて入力された前記検索キーワードと一致する情報を含む前記タグデータを、前記第二記憶手段に記憶された前記タグ議事録データの前記タグデータから選択するタグ選択手段と、前記タグ選択手段において選択された前記タグデータに対応付けられた前記議事録データを出力する出力手段とを備えている。
【0007】
また、請求項2に係る発明の会議装置は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記第一会議装置から送信される信号であって、前記タグデータの送信を要求する信号であるタグ送信要求信号を受信する要求信号受信手段を備え、前記タグ送信手段は、前記要求信号受信手段にて前記タグ送信要求信号を受信した場合に、前記タグデータを前記第一会議装置に対して送信することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に係る発明の会議装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記議事録データが入力される議事録入力手段と、前記議事録入力手段にて入力された前記議事録データを前記第一会議装置に対して送信する議事録送信手段とを備え、前記タグ議事録受信手段は、前記議事録送信手段にて送信された前記議事録データと、前記タグ送信手段にて送信された前記タグデータとが対応付けられた前記タグ議事録データを、前記第一会議装置から受信することを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に係る発明の会議装置は、請求項1又は2に記載の前記第一会議装置として駆動する会議装置であって、請求項1又は2に記載の会議装置であって、前記会議に参加する前記利用者にて利用される前記会議装置である第二会議装置を特定する装置特定手段と、前記装置特定手段にて特定された前記第二会議装置にて使用される使用言語で作成された前記タグデータを、前記第二会議装置から受信するタグ受信手段と、前記タグ受信手段にて受信された前記タグデータと前記議事録データとを対応付けるタグ対応付け手段と、前記タグ対応付け手段にて前記タグデータと前記議事録データとが対応付けられたデータであるタグ議事録データを記憶する第一記憶手段と、前記第一記憶手段に記憶された前記タグ議事録データを、前記タグデータを送信した前記第二会議装置に送信するタグ議事録送信手段とを備えている。
【0010】
また、請求項5に係る発明の会議装置は、請求項4に記載の発明の構成に加えて、前記タグ送信要求信号を、前記第二会議装置に対して送信する要求信号送信手段を備え、前記タグ受信手段は、前記要求信号送信手段にて送信された前記タグ送信要求信号に応じ、前記第二会議装置から送信される前記タグデータを受信することを特徴とする。
【0011】
また、請求項6に係る発明の会議装置は、請求項4又は5に記載の発明の構成に加えて、前記議事録データを受信する議事録受信手段を備え、前記タグ対応付け手段は、前記議事録受信手段にて前記議事録データが受信された場合には、受信された前記議事録データと前記タグデータとを対応付けることを特徴とする。
【0012】
また、請求項7に係る発明の会議装置は、請求項4又は5に記載の発明の構成に加えて、前記議事録データが入力される議事録入力手段を備え、前記タグ対応付け手段は、前記議事録入力手段にて前記議事録データが入力された場合には、入力された前記議事録データと前記タグデータとを対応付けることを特徴とする。
【0013】
また、請求項8に係る発明の会議装置は、請求項4乃至7のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記タグデータを作成するタグ作成手段を備え、前記タグ対応付け手段は、前記タグ作成手段にて前記タグデータが作成された場合には、作成された前記タグデータと前記議事録データとを対応付けることを特徴とする。
【0014】
また、請求項9に係る発明の会議装置は、請求項4乃至8のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記議事録データを検索する為のキーワードである検索キーワードが特定の前記使用言語にて入力されるキーワード入力手段と、前記キーワード入力手段にて入力された前記検索キーワードと一致する情報を含む前記タグデータを、前記第一記憶手段に記憶された前記タグ議事録データの前記タグデータから選択するタグ選択手段と、前記タグ選択手段において選択された前記タグデータに対応づけられた前記議事録データを出力する出力手段とを備えている。
【0015】
また、請求項10に係る発明の会議装置は、請求項1、2、3、及び8のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記タグデータの少なくとも一部が前記会議装置にて使用される使用言語にて入力されるタグ入力手段を備え、前記タグ作成手段は、前記タグ入力手段にて入力された前記タグデータの少なくとも一部を含む前記タグデータを作成することを特徴とする。
【0016】
また、請求項11に係る発明の会議装置は、請求項1、2、3、及び8のいずれかに記載の発明の構成に加えて、現在日時の情報である日時情報、及び、前記会議装置が設置されている場所に関する情報である場所情報のうち少なくともいずれかを、タグ情報として取得するタグ情報取得手段を備え、前記タグ作成手段は、前記タグ情報取得手段にて取得された前記タグ情報を含む前記タグデータを作成することを特徴とする。
【0017】
また、請求項12に係る発明の議事録管理システムは、ネットワークを介して会議装置間で通信を行うことが可能な会議装置である第一会議装置と、前記第一会議装置とは異なる会議装置である第二会議装置とを少なくとも含む議事録管理システムであって、前記第一会議装置は、会議に参加する利用者にて利用される前記第二会議装置を特定する装置特定手段と、前記装置特定手段にて特定された前記第二会議装置にて使用される使用言語にて作成されるデータであって、前記第二会議装置を利用する利用者が参加する会議の議事録のデータである議事録データに関連する情報を少なくとも含むデータであるタグデータを、前記第二会議装置から受信するタグ受信手段と、前記タグ受信手段にて受信された前記タグデータと前記議事録データとを対応付けるタグ対応付け手段と、前記タグ対応付け手段にて前記タグデータと前記議事録データとが対応付けられたデータであるタグ議事録データを記憶する第一記憶手段と、前記第一記憶手段に記憶された前記タグ議事録データを、前記タグデータを送信した前記第二会議装置に送信するタグ議事録送信手段とを備え、前記第二会議装置は、前記タグデータを作成するタグ作成手段と、前記タグ作成手段にて作成された前記タグデータを、前記第一会議装置に対して送信するタグ送信手段と、前記タグ送信手段にて送信された前記タグデータに応じ、前記第一会議装置において作成され送信される前記タグ議事録データを受信するタグ議事録受信手段と、前記タグ議事録受信手段にて受信された前記タグ議事録データを記憶する第二記憶手段と、前記議事録データを検索する為のキーワードである検索キーワードが特定の前記使用言語にて入力されるキーワード入力手段と、前記キーワード入力手段にて入力された前記検索キーワードと一致する情報を含む前記タグデータを、前記第二記憶手段に記憶された前記タグ議事録データの前記タグデータから選択するタグ選択手段と、前記タグ選択手段において選択された前記タグデータに対応付けられた前記議事録データを出力する出力手段とを備えている。
【0018】
また、請求項13に係る発明の議事録管理方法は、ネットワークを介して会議装置間で通信を行うことが可能な会議装置である第一会議装置と、前記第一会議装置とは異なる会議装置である第二会議装置とで実行される議事録管理方法であって、前記第一会議装置において、会議に参加する利用者にて利用される前記第二会議装置を特定する装置特定ステップと、前記第一会議装置において、前記装置特定ステップにて特定された前記第二会議装置にて使用される使用言語にて作成されるデータであって、前記第二会議装置を利用する利用者が参加する会議の議事録のデータである議事録データに関連する情報を少なくとも含むデータであるタグデータを、前記第二会議装置から受信するタグ受信ステップと、前記第一会議装置において、前記タグ受信ステップにて受信された前記タグデータを前記議事録データに対応付けるタグ対応付けステップと、前記第一会議装置において、第一記憶手段に記憶されるデータであって、前記タグ対応付けステップにて前記タグデータと前記議事録データとが対応付けられたデータであるタグ議事録データを、前記タグデータを送信した前記第二会議装置に送信するタグ議事録送信ステップと、前記第二会議装置において、前記タグデータを作成するタグ作成ステップと、前記第二会議装置において、前記タグ作成ステップにて作成された前記タグデータを、前記第一会議装置に対して送信するタグ送信ステップと、前記第二会議装置において、前記タグ送信ステップにて送信された前記タグデータに応じ、前記第一会議装置において作成され送信される前記タグ議事録データを受信するタグ議事録受信ステップと、前記第二会議装置において、前記議事録データを検索する為のキーワードである検索キーワードが特定の前記使用言語にて入力されるキーワード入力ステップと、前記第二会議装置において、前記キーワード入力ステップにて入力された前記検索キーワードと一致する情報を含む前記タグデータを、第二記憶手段に記憶された前記タグ議事録データの前記タグデータから選択するタグ選択ステップと、前記第二会議装置において、前記タグ選択手段において選択された前記タグデータに対応付けられた前記議事録データを出力する出力ステップとを備えている。
【0019】
また、請求項14に係る発明の議事録管理プログラムは、請求項1乃至11のいずれかに記載の会議装置の各処理手段としてコンピュータを機能させる。
【発明の効果】
【0020】
請求項1に係る発明の会議装置では、議事録に関連する情報を少なくとも含むタグデータが、会議装置にて使用される使用言語にて作成され、第一会議装置に対して送信される。第一会議装置では、受信したタグデータと議事録データとを対応付け、タグ議事録データとして会議装置に返信する。会議装置では、特定の使用言語にて入力された検索キーワードと一致する情報が含まれるタグデータを、タグ議事録データのタグデータから選択する。そして、選択されたタグデータに対応付けられている議事録データを出力手段に出力させる。これによって利用者は、議事録データの記載言語に依存せず、使用言語を使用してタグ議事録データを検索し、所望の議事録データを得ることが可能となる。また第一会議装置では、他の会議装置において作成されたタグデータと自身が作成したタグデータとが議事録データに対応付けられるので、他の会議装置において作成されたタグデータを参照して議事録データを検索することが可能となる。さらに、タグデータと議事録データとの対応付けは、第一会議装置において一括で行われるので、不正者によって議事録データが改竄され、改竄された議事録データにタグデータが対応付けられてしまうことを防止できる。
【0021】
また、請求項2に係る発明の会議装置では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、タグ送信要求信号を受信した場合に、タグデータを第一会議装置に対して送信する。これによって第一会議装置では、タグデータ受信のための待機時間を短くできるので、タグ議事録データを作成する迄の時間を短縮することができる。従って会議装置では、利用者がタグ議事録データを参照して検索可能となるまでの時間を短縮することが可能となる。
【0022】
また、請求項3に係る発明の会議装置では、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、会議装置を使用して議事録データを作成し、第一会議装置に送信することが可能となる。送信された議事録データにはタグデータが対応付けられ、タグ議事録データとして受信可能となる。これによって利用者は、自身が作成した議事録データを検索対象の議事録データとすることが可能となる。
【0023】
また、請求項4に係る発明の会議装置では、第二会議装置からタグデータを受信する。タグデータは、第二会議装置にて使用される使用言語にて作成されている。タグデータは議事録データに対応付けられ、タグ議事録データとされる。タグ議事録データは、第二会議装置に送信される。これによって、第二会議装置の利用者に対し、議事録データの記載言語に依存せず、使用言語を使用して所望の議事録データを検索させることが可能となる。また、他の会議装置において作成された複数のタグデータが議事録データに対応付けられるので、複数のタグデータが付加された議事録データに基づいて検索を実行させることが可能となる。さらに、タグデータと議事録データとの対応付けを一括して行うので、不正者によって議事録データが改竄され、改竄された議事録データにタグデータが対応付けられてしまうことを防止できる。
【0024】
また、請求項5に係る発明の会議装置では、請求項4に記載の発明の効果に加えて、タグ送信要求信号を送信することによって、第二会議装置に対してタグデータの送信を要求することができる。これによって、タグデータ受信のための待機時間を短くできるので、タグ議事録データを作成する迄の時間を短縮することができる。従って第二会議装置において、利用者がタグ議事録データを参照して検索可能となるまでの時間を短縮させることが可能となる。
【0025】
また、請求項6に係る発明の会議装置では、請求項4又は5に記載の発明の効果に加えて、受信した議事録データにタグデータを対応付けることが可能となる。これによって、他の会議装置にて作成された議事録データにタグデータを対応付け、タグ議事録データを返信することが可能となるので、他の会議装置の利用者に対し、自身が作成した議事録データを検索対象の議事録データとさせることが可能となる。
【0026】
また、請求項7に係る発明の会議装置では、請求項4又は5に記載の発明の効果に加えて、会議装置を使用して議事録データを作成することが可能となる。これによって会議装置の利用者は、自身が作成する議事録データにタグデータを対応付けることによってタグ議事録データを作成することが可能となる。また他の会議装置の利用者に対し、会議装置を使用して作成された議事録データを、検索対象の議事録データとさせることが可能となる。
【0027】
また、請求項8に係る発明の会議装置では、請求項4乃至7のいずれかに記載の発明の効果に加えて、会議装置にてタグデータを作成することが可能となる。これによって、第二会議装置の利用者に対し、会議装置にて作成されたタグデータに基づいた議事録データの検索をさせることが可能となる。
【0028】
また、請求項9に係る発明の会議装置では、請求項4乃至8のいずれかに記載の発明の効果に加えて、タグデータが議事録データに対応付けられ、タグ議事録データとして記憶される。タグデータは、利用者の使用言語にて作成されている。従って利用者は、議事録データの記載言語に依存せず、使用言語を使用してタグ議事録データを検索し、所望の議事録データを得ることが可能となる。
【0029】
また、請求項10に係る発明の会議装置では、請求項1、2、3、及び8のいずれかに記載の発明の効果に加えて、タグ入力手段にて入力されたデータをタグデータとする。これによって利用者は、所望の情報(検索に有用な情報など)をタグデータとし、議事録データに対応付けることが可能となる。
【0030】
また、請求項11に係る発明の会議装置では、請求項1、2、3、及び8のいずれかに記載の発明の効果に加えて、利用者は、タグ情報として日時情報や場所情報を入力する手間を省くことができる。また、作成されたタグデータが対応付けられたタグ議事録データを参照することによって、日時情報や場所情報に基づいて所望の議事録データを検索することが可能となる。
【0031】
また、請求項12に係る発明の議事録管理システムでは、第二会議装置では、議事録に関連する情報を少なくとも含むタグデータが、第二会議装置にて使用される使用言語にて作成され、第一会議装置に対して送信される。第一会議装置では、受信したタグデータを議事録データに対応付け、タグ議事録データとして第二会議装置に返信する。第二会議装置では、利用者の使用言語にて入力された検索キーワードと一致する情報が含まれるタグデータを、タグ議事録データに対応付けられたタグデータから選択する。そして、選択されたタグデータが対応付けられている議事録データを出力手段に出力させる。これによって利用者は、議事録データの記載言語に依存せず、使用言語を使用してタグ議事録データを検索し、所望の議事録データを得ることが可能となる。また第一会議装置では、他の会議装置において作成されたタグデータと自身が作成したタグデータとが議事録データに対応付けられるので、他の会議装置において作成されたタグデータを参照して議事録データを検索することが可能となる。さらに、タグデータと議事録データとの対応付けは、第一会議装置において一括で行われるので、不正者によって議事録データが改竄され、改竄された議事録データにタグデータが対応付けられてしまうことを防止できる。
【0032】
また、請求項13に係る発明の議事録管理方法では、第二会議装置では、議事録に関連する情報を少なくとも含むタグデータが、第二会議装置にて使用される使用言語にて作成され、第一会議装置に対して送信される。第一会議装置では、受信したタグデータを議事録データに対応付け、タグ議事録データとして第二会議装置に返信する。第二会議装置では、特定の使用言語にて入力された検索キーワードと一致する情報が含まれるタグデータを、タグ議事録データに対応付けられたタグデータから選択する。そして、選択されたタグデータが対応付けられている議事録データを出力手段に出力させる。これによって利用者は、議事録データの記載言語に依存せず、使用言語を使用してタグ議事録データを検索し、所望の議事録データを得ることが可能となる。また第一会議装置では、他の会議装置において作成されたタグデータと自身が作成したタグデータとが議事録データに対応付けられるので、他の会議装置において作成されたタグデータを参照して議事録データを検索することが可能となる。さらに、タグデータと議事録データとの対応付けは、第一会議装置において一括で行われるので、不正者によって議事録データが改竄され、改竄された議事録データにタグデータが対応付けられてしまうことを防止できる。
【0033】
また、請求項14に係る発明の議事録管理プログラムは、請求項1乃至11のいずれかに記載の会議装置の各処理手段としてコンピュータを機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】テレビ会議システム1の概要を示す模式図である。
【図2】会議装置3の電気的構成を示す模式図である。
【図3】HDD31の記憶領域を示す模式図である。
【図4】ログインテーブル3111を示す模式図である。
【図5】タグデータ3121を示す模式図である。
【図6】タグ議事録データ3141を示す模式図である。
【図7】議事録関連データ3151を示す模式図である。
【図8】タグ議事録作成処理を示すフローチャートである。
【図9】タグ議事録作成処理を示すフローチャートである。
【図10】タグ議事録作成処理を示すフローチャートである。
【図11】検索処理を示すフローチャートである。
【図12】タグ議事録受信処理を示すフローチャートである。
【図13】タグ議事録受信処理を示すフローチャートである。
【図14】テレビ会議システム1における通信シーケンスを示す模式図である。
【図15】変形例におけるテレビ会議システム111の概要を示す模式図である。
【図16】MCU103の電気的構成を示す模式図である。
【図17】変形例におけるタグ議事録作成処理を示すフローチャートである。
【図18】変形例におけるタグ議事録受信処理を示すフローチャートである。
【図19】変形例におけるタグ議事録受信処理を示すフローチャートである。
【図20】変形例におけるテレビ会議システム111の通信シーケンスを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の一実施の形態である会議装置3〜6について、図面を参照して説明する。なおこれらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成、各種処理のフローチャートなどは、特に特定的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
【0036】
図1を参照し、会議装置3〜6を構成要素とするテレビ会議システム1の構成について説明する。テレビ会議システム1は、ネットワーク2と、ネットワーク2を介して相互に接続され、かつ各拠点毎に設けられる複数の会議装置3、4、5、6とを備えている。テレビ会議システム1では、会議装置3〜6間において、ネットワーク2を介して、画像や音声が互いに送受信されることでテレビ会議が実施される。テレビ会議への参加を希望する者は、会議装置3〜6のうちいずれかを操作してID情報を入力することによって、テレビ会議にログインし、テレビ会議に参加する。
【0037】
会議装置3〜6が言語圏の異なる複数の場所に其々設置され、これらの間でテレビ会議が行われる場合がある。ここで例えば、会議装置3を操作する会議参加者によってテレビ会議の議事録が作成された場合を想定する。このような場合、会議装置4〜6を操作する会議参加者は、自身の使用言語と、作成された議事録の言語とが異なるので、自身の使用言語に基づく検索キーワード等によってこの議事録を検索しても、議事録を見つけ出すことができない。本実施の形態では、各々の会議参加者の使用言語によって作成される検索用のキーワード情報群(以下「タグデータ」という。)が、作成された議事録に対応付けられる。会議参加者は、対応付けられたタグデータを利用することによって、会議参加者の使用言語とは異なる言語にて議事録が作成された場合であっても、この議事録を検索可能となる。
【0038】
なお、図1のうち、会議装置3は日本に設置され、会議装置3を使用する会議参加者の使用言語は日本語であるとする。会議装置4はアメリカに設置され、会議装置4を使用する会議参加者の使用言語は英語であるとする。会議装置5は中国に設置され、会議装置5を使用する会議参加者の使用言語は中国語であるとする。会議装置6はドイツに設置され、会議装置6を使用する会議参加者の使用言語はドイツ語であるとする。
【0039】
なお上述では、テレビ会議への参加を希望する者は、会議装置にID情報を入力することによってテレビ会議にログインしていた。しかしながら本発明はこの方法に限定されず、他の様々な方法が使用可能である。例えば、RFIDをリーダに読み取らせることによってログインする方法等が使用可能である。
【0040】
図2を参照し、会議装置3の電気的構成について説明する。なお、会議装置3〜6は全て同じ構成であるので、ここでは会議装置3の構成についてのみ説明し、他の会議装置4〜6については説明を省略する。
【0041】
会議装置3には、会議装置3の制御を司るコントローラとしてのCPU20が設けられている。CPU20には、BIOS等を記憶したROM21と、各種データを一時的に記憶するRAM22と、データの受け渡しの仲介を行うI/Oインタフェイス30とが接続されている。I/Oインタフェイス30には、各種記憶エリアを有するハードディスクドライブ31(以下「HDD31」という。)が接続されている。
【0042】
I/Oインタフェイス30には、ネットワーク2と通信するための通信装置25と、マウス27と、ビデオコントローラ23と、キーコントローラ24と、ユーザを撮影するためのカメラ34と、ユーザの音声を取り込むためのマイク35と、CD−ROMドライブ26とが各々接続されている。ビデオコントローラ23には、ディスプレイ28が接続されている。キーコントローラ24には、キーボード29が接続されている。CD−ROMドライブ26に挿入されるCD−ROM114には、会議装置3のメインプログラムや、本発明の通信制御プログラム等が記憶されている。CD−ROM114の導入時には、これら各種プログラムが、CD−ROM114からHDD31にセットアップされて、後述するプログラム記憶領域316(図3参照)に記憶される。
【0043】
図3を参照し、HDD31の各種記憶領域について説明する。HDD31には、ログインテーブル記憶領域311、タグデータ記憶領域312、議事録データ記憶領域313、タグ議事録データ記憶領域314、議事録関連データ記憶領域315、プログラム記憶領域316、その他の情報記憶領域317が少なくとも設けられている。
【0044】
ログインテーブル記憶領域311には、テレビ会議にログインしたユーザである会議参加者、及び、その会議参加者が使用する会議装置を管理するログインテーブル3111(図4参照)が記憶される。タグデータ記憶領域312にはタグデータ3121((図5参照))等が記憶される。議事録データ記憶領域313には、会議装置3を使用する会議参加者によってキーボード29を介して入力される議事録データが記憶される。タグ議事録データ記憶領域314には、タグデータと議事録データとが対応付けられた状態のデータであるタグ議事録データ3141(図6参照)等が記憶される。議事録関連データ記憶領域315には、タグデータに含まれるキーワード情報のうち所定の情報が議事録関連データ3151(図7参照)として記憶される。プログラム記憶領域316には、会議装置3のメインプログラムや、他の会議装置4〜6との間でテレビ会議を実行するための通信制御プログラム等が記憶される。その他の情報記憶領域317には、会議装置3で使用されるその他の情報が記憶される。なお、会議装置3がHDD31を備えていない専用機の場合は、ROM21に各種プログラムが記憶される。
【0045】
図4を参照し、ログインテーブル3111について説明する。ログインテーブル3111には、テレビ会議にログインしている会議参加者のユーザIDと、その会議参加者によって使用される会議装置3の端末IDとが記憶される。
【0046】
ユーザIDとしては、ログイン時に会議装置3のキーボード29を介して入力されるID情報が記憶される。端末IDとしては、会議装置3〜6を特定する為の識別情報が記憶される。端末IDとしては、会議装置3のMACアドレスやIPアドレス等が使用可能である。ユーザID及び端末IDは、テレビ会議へのログイン時において会議装置3〜6から送信される端末情報に含まれる。会議装置3では、自身がテレビ会議にログインしている状態で、他の会議装置4〜6から上述の端末情報を受信した場合に、端末情報に含まれるユーザID及び端末IDを抽出する。抽出されたユーザID及び端末IDは、ログインテーブル3111に記憶される。
【0047】
図4に示す例では、ユーザID「A0001」にて特定される者(端末ID:0001)、ユーザID「B0001」にて特定される者(端末ID:0002)、ユーザID「C0001」にて特定される者(端末ID:0003)、ユーザID「D0001」にて特定される者(端末ID:0004)の合計4名がテレビ会議に参加した状態におけるログインテーブル3111が示されている。なお、端末ID:0001にて特定される会議装置が、図1における会議装置3に相当する。以下同様に、端末ID:0002にて特定される会議装置が会議装置4に相当する。端末ID:0003にて特定される会議装置が会議装置5に相当する。端末ID:0004にて特定される会議装置が会議装置6に相当する。
【0048】
図5を参照し、タグデータの一例であるタグデータ3121について説明する。図5に示す例では、会議装置3を使用する会議参加者によって入力されたタグデータと、会議装置4〜6から受信したタグデータとが合成された状態のタグデータ3121(タグデータ名:AAAAA)が示されている。なおタグデータは、会議の結果作成される議事録データ毎に作成される。従ってタグデータ記憶領域312には、図5にて示されるタグデータ3121の他にも、議事録データ毎にタグデータが複数記憶される。
【0049】
図5に示すように、タグデータ3121には、以下のキーワード情報が記憶される。会議装置3〜6の「端末ID」が記憶される。会議装置3〜6にて使用される使用言語を特定するための情報である「言語コード」が記憶される。会議装置3〜6が設置されている地点を特定する為の情報である「地点コード」が記憶される。会議装置3〜6が設置されている「国」が記憶される。テレビ会議が開催された日時である「会議日時」が記憶される。議事録が作成された日時である「作成日時」が記憶される。議事録を作成した者の氏名である「作成者」が記憶される。会議装置3を操作してテレビ会議に参加した会議参加者の氏名である「参加メンバー」が記憶される。テレビ会議に参加していた全会議参加者の氏名である「全参加メンバー」が記憶される。テレビ会議の映像や音声のデータ、及びその再生時間である「動画or声データ、再生時間」が記憶される。テレビ会議の映像データ及び音声データが格納されている記憶領域を示す「ルートフォルダ」が記憶される。会議装置3〜6が設置されている場所(部屋等)に関する情報である「場所(位置)」が記憶される。会議装置3〜6が設置されている場所の緯度及び経度の情報である「緯度・経度」が記憶される。その他の情報である「その他の情報」が記憶される。これらの情報は、タグデータが入力された会議装置3〜6の端末ID毎に記憶されている。
【0050】
なお、タグデータ3121を構成する上述のキーワード情報は、会議装置3〜6のキーボード29を介し会議参加者によって入力される情報に基づいている。従って図5にて示されているように、各キーワード情報は会議装置3〜6を使用する会議参加者の使用言語で記憶される。
【0051】
例えば、端末IDが「0001」である会議装置3は日本に設置されている。従って図5に示すタグデータ3121のうち端末ID「0001」に対応するキーワード情報は、「国:日本」「作成者:堀田」「全参加メンバー:堀田、ジム、ジェーン・・・」「場所(位置):本社会議室2」などのように、日本語で記憶されている。端末IDが「0002」である会議装置4はアメリカに設置されている。従ってタグデータ3121のうち端末ID「0002」に対応するキーワード情報は、「国:America」「作成者:Hotta」「全参加メンバー:Hotta、Jim、Jane・・・」「場所(位置):BIC 5」などのように、英語で記憶されている。
【0052】
図6を参照し、タグ議事録データの一例であるタグ議事録データ3141について説明する。タグ議事録データは、タグデータ記憶領域312に記憶されているタグデータと、議事録データ記憶領域313に記憶されている議事録データとが対応付けられることによって作成されるデータである。図6に示すように、タグ議事録データ3141には、「議事録データ名」「議事録データ」「タグデータ名」「タグデータ」の情報が記憶される。なおタグ議事録データは、会議の結果作成される議事録データ毎に作成される。従ってタグ議事録データ記憶領域314には、図6にて示されるタグ議事録データ3141の他にも、議事録データ毎にタグ議事録データが複数記憶される。
【0053】
「議事録データ名」としては、会議装置3を使用する会議参加者によってキーボード29を介して入力され、議事録データ記憶領域313に記憶された議事録データの名称が記憶される。「議事録データ」としては、「議事録データ名」にて示される議事録データそのものが記憶される。「タグデータ名」には、「議事録データ」を検索するために作成され、タグデータ記憶領域312に記憶されたタグデータの名称(図5におけるタグデータ3121の「タグデータ名」に相当)が記憶される。「タグデータ」には、「タグデータ名」にて示されるタグデータそのものが記憶される。
【0054】
タグ議事録データ3141は、会議装置3を操作する会議参加者が議事録データを検索する場合において参照され使用される。またタグ議事録データ3141は、会議装置4〜6に対して送信される。会議装置4〜6では、受信したタグ議事録データ3141を参照することによって、議事録データの検索が実行される。詳細は後述する。
【0055】
例えば、図6に示す例では、議事録データ記憶領域313に記憶されている議事録データと、図5に示すタグデータ3121(タグデータ名:AAAAA)とが対応付けられたタグ議事録データ3141が示されている。議事録データ名として「PPPPP」が記憶されている。議事録データとして「PPPPP.doc」が記憶されている。「タグデータ名」として「AAAAA」が記憶されている。「タグデータ」として「AAAAA.tag」が記憶されている。
【0056】
図7を参照し、議事録関連データの一例である議事録関連データ3151について説明する。図7に示すように、議事録関連データ3151には、「現在日時」「地点コード」「国」「場所(位置)」「緯度、経度」の情報がそれぞれ記憶される。
【0057】
「現在日時」には、ネットワーク2を介して所定の周期(例えば1分)で、CPU20によって取得される現在日時の情報が記憶される。「地点コード」「国」「場所(位置)」「緯度、経度」の各情報は、タグデータとして記憶されるキーワード情報のうち「地点コード」「国」「場所(位置)」「緯度、経度」にそれぞれ対応している。「地点コード」「国」「場所(位置)」「緯度、経度」には、予めユーザによってキーボード29を介して入力された情報が記憶される。
【0058】
例えば図7に示す例では、「現在日時」として「12/01 AM11:30」が記憶されている。「地点コード」として「JP02」が記憶されている。「国」として「日本」が記憶されている。「場所(位置)」として「本社会議室2」が記憶されている。「緯度、経度」として「Lat:35°,Lon:137°」が記憶されている。
【0059】
なお、会議装置3は日本に設置されているので、図7にて例示した議事録関連データ3151では、日本語に基づいて各情報が記憶されていた。しかしながら、会議装置4〜6は会議装置3とは異なる言語圏の国に設置されている。従って、これらの会議装置4〜6に記憶される議事録関連データでは、其々の使用言語に基づいて各情報が記憶される。
【0060】
図8〜図11を参照し、会議装置3のCPU20において実行される各種処理(タグ議事録作成処理、検索処理)について説明する。はじめに図8乃至10を参照し、タグ議事録作成処理について説明する。タグ議事録作成処理では、議事録データとタグデータとを対応付け、タグ議事録データを作成する為の処理が実行される。タグデータには、ユーザによって入力されたタグデータと、会議装置4〜6から受信したタグデータとが含まれる。タグ議事録作成処理は、会議装置3を介して実行されるテレビ会議が終了した後、議事録データの入力を開始させる為の操作が会議参加者によって行われた場合に、CPU20によって起動され実行される。
【0061】
図8に示すように、タグ議事録作成処理が起動されると、はじめに、議事録データの入力が可能な入力画面をディスプレイ28に表示させ、会議参加者に対して議事録データの入力を促す。この状態で、議事録データの入力が完了したかが判断される(S11)。会議参加者による議事録データの入力が完了しない状態では(S11:NO)、実行中の処理を終了させるための操作がなされたかが判断される(S15)。終了操作がなされた場合(S15:YES)、以下特段の処理を行うことなくタグ議事録作成処理は終了される。一方、終了操作がなされていない状態では(S15:NO)、S11に戻り、継続して議事録データの入力完了が監視される。
【0062】
議事録の入力が完了した場合(S11:YES)、入力された議事録データが議事録データ記憶領域313に記憶される(S13)。次いで、作成した議事録データを検索する為に使用されるタグデータの入力が可能な入力画面をディスプレイ28に表示させ、会議参加者に対してタグデータの入力を促す。入力されるタグデータは、図5にて示されるタグデータのキーワード情報のうち、「地点コード」「国」「作成日時」「場所(位置)」「緯度・経度」の情報を除くキーワード情報とする。
【0063】
タグデータの入力が完了したかが判断される(S17)。会議参加者によるタグデータの入力が完了しない状態では(S17:NO)、実行中の処理を終了させるための操作がなされたかが判断される(S19)。終了操作がなされた場合(S19:YES)、以下特段の処理を行うことなくタグ議事録作成処理は終了される。終了操作がなされていない状態では(S19:NO)、S17に戻り、継続してタグデータの入力完了が監視される。
【0064】
タグデータの入力が完了した場合(S17:YES)、入力されたタグデータがタグデータ記憶領域312に記憶される(S21)。次いで、議事録関連データ3151が参照される。議事録関連データ3151に記憶されている「現在日時」「地点コード」「国」「場所(位置)」「緯度、経度」の其々の情報が取得される(S23)。取得された情報は、タグデータのキーワード情報(「作成日時」「地点コード」「国」「場所(位置)」「緯度、経度」)として、タグデータ記憶領域312に記憶される(S25)。上述の処理によって、タグデータが作成される。
【0065】
このように、予め準備可能な普遍情報(「地点コード」「国」「場所(位置)」「緯度、経度」)や、自動取得される情報(作成日時)は、議事録関連データ3151として記憶しておく。タグデータを作成する場合に、議事録関連データ3151に記憶されている情報が取得され、タグデータのキーワード情報としてタグデータ記憶領域312に記憶される。これによって、会議参加者がタグデータを入力する手間を省略している。
【0066】
図9に示すように、タグデータが入力された後、ログインテーブル記憶領域311に記憶されているログインテーブル3111が参照され、テレビ会議にログインしている他の会議装置4〜6が特定される。特定された会議装置4〜6に対し、タグデータの送信を要求する信号(以下「タグ送信要求信号」という。)が送信される(S31)。そして、タグ送信要求信号に応じて会議装置4〜6から送信されるタグデータの受信が監視される(S33)。タグデータを受信していない状態では(S33:NO)、S33に戻り、継続してタグデータの受信が監視される。一方、会議装置4〜6のうち一から送信されたタグデータを受信した場合(S33:YES)、受信したタグデータがタグデータ記憶領域312に記憶される(S35)。
【0067】
タグデータを受信した後、ログインテーブル記憶領域311に記憶されているログインテーブル3111が参照される(S37)。そして、テレビ会議に参加している会議装置のすべてからタグデータを受信したかが判断される(S39)。会議装置のすべてからタグデータを受信していない場合(S39:NO)、タグ送信要求信号を送信してからの経過時間が監視される(S41)。経過時間が所定の時間(例えば10秒)未満である場合(S41:NO)、S33に戻り、未だタグデータを受信していない会議装置から送信されるタグデータの受信が継続して監視される。
【0068】
タグ送信要求信号を送信してからの経過時間が所定の時間以上となった場合(S41:YES)、タグデータの受信監視は終了される。そして、ログインしている会議装置のすべてからタグデータを受信できなかったことを通知する為のエラー通知画面を、ディスプレイ28に表示させる(S43)。そしてタグ議事録作成処理は終了される。
【0069】
一方、タグ送信要求信号を送信してからの経過時間が所定の時間未満の状態で、テレビ会議に参加している会議装置の全てからタグデータを受信した場合(S39:YES)、タグデータと議事録データとを対応付け、タグ議事録データを作成する為の処理に移行される(S51〜、図10参照、後述)。
【0070】
図10に示すように、テレビ会議に参加している会議装置の全てからタグデータを受信した場合、タグデータ記憶領域312に記憶された状態のタグデータが参照される。そして、キーワード情報が不足しているタグデータがあるかがチェックされる(S51)。タグデータのキーワード情報がすべて充足されている場合(S51:NO)、特段処理を行うことなくS61に移行される。一方、キーワード情報が不足しているタグデータが存在する場合(S51:YES)、該当するタグデータのキーワード情報のうち端末IDにて特定される会議装置に対して、不足するキーワード情報の再送を要求する信号(以下「再送要求信号」という。)が送信される(S53)。
【0071】
再送要求信号を受信した会議装置では、不足するキーワード情報を含む信号(以下「再送応答信号」という。)が送信される。会議装置3では、再送要求信号に応じて返信される再送応答信号を受信したかが監視される(S55)。再送応答信号を受信していない状態では(S55:NO)、再送要求信号を送信してからの経過時間が監視される(S57)。経過時間が所定の時間(例えば10秒)未満である場合(S57:NO)、S55に戻り、再送応答信号の受信が継続して監視される。
【0072】
送信要求信号を送信してからの経過時間が所定の時間以上となった場合(S57:YES)、再送応答信号の受信処理は終了される。そして、ログインしている会議装置のすべてから十分なタグデータを受信できなかったことを通知する為のエラー通知画面をディスプレイ28に表示させる(S67)。そしてタグ議事録作成処理は終了される。一方、再送要求信号を送信してからの経過時間が所定の時間未満の状態で、再送応答信号を受信した場合(S55:YES)、受信した不足分のキーワード情報がタグデータ記憶領域312に記憶される(S59)。S61に移行される。
【0073】
S61では、タグデータ記憶領域312に記憶された状態のタグデータ(入力されたタグデータ、及び、会議装置4〜6から受信したタグデータ)を合成する処理が実行される。合成されたタグデータには、名称(図5中、「タグデータ名」に相当)が付加される。S13にて議事録データ記憶領域313に記憶された状態の議事録データ及びその議事録データ名、合成されたタグデータ及びそのタグデータ名に基づいて、タグ議事録データ3141が作成される(S61)作成されたタグ議事録データ3141は、タグ議事録データ記憶領域314に記憶される(S63)。
【0074】
ログインテーブル記憶領域311に記憶されているログインテーブル3111が参照され、テレビ会議にログインしている会議装置4〜6が特定される。特定された会議装置4〜6に対し、S63にてタグ議事録データ記憶領域314に記憶されたタグ議事録データ3141が送信される(S65)。そしてタグ議事録作成処理は終了される。
【0075】
図11を参照し、検索処理について説明する。検索処理では、タグ議事録データ記憶領域314に記憶された状態のタグ議事録データが参照され、所望する議事録データが検索される。検索処理は、議事録データの検索を開始させる操作がユーザによって行われた場合に、CPU20によって起動され実行される。
【0076】
図11に示すように、検索処理が起動されると、はじめに、タグ議事録データ記憶領域314にタグ議事録データが記憶されているかが判断される(S71)。タグ議事録データが記憶されていない状態では(S71:NO)、議事録データの検索処理を実行することができないので、検索処理が実行できないことを通知する為のエラー通知画面をディスプレイ28に表示させる(S72)。そして検索処理は終了される。
【0077】
タグ議事録データ記憶領域314にタグ議事録データが記憶されている場合(S71:YES)、議事録データを検索する為の検索キーワードが入力可能な画面をディスプレイ28に表示させる(S73)。そして、キーボード29を介し入力操作がなされたかが監視される(S75)。何ら入力操作が行われない状態では(S75:NO)、S75に戻り、継続して入力操作が監視される。
【0078】
何らかの入力操作が検出された場合(S75:YES)、操作内容が判断される(S77)。操作内容が、検索処理を終了させるためのものであった場合(S77:NO、S79:YES)、ディスプレイ28に表示させている入力画面を閉じ、検索処理は終了される。検索処理を終了させるための操作がなされない状態では(S79:NO)、S75に戻り、入力操作が継続して監視される。
【0079】
特定の言語で検索キーワードが入力され、検索を開始させるための操作がなされた場合(S77:YES)。タグ議事録データ記憶領域314に記憶されているタグ議事録データに基づいた議事録データの検索が実行される(S81)。
【0080】
タグ議事録データに基づく議事録データの検索処理は、以下のようにして実行される。はじめに、タグ議事録データに記憶されているタグデータが参照される。入力された検索キーワードと一致する情報が、タグデータのキーワード情報のうちいずれかと一致するかが判断される。異なる言語にて作成された複数のキーワード情報の全てが参照され、一致するキーワード情報が見つからない場合には、他のタグ議事録データが参照されて同様の処理が実行される。検索キーワードと一致するキーワード情報が見つかった場合、該当するキーワード情報が含まれているタグデータに対応付けられた議事録データが特定される。特定された議事録データが、検索キーワードに合致する議事録データとされる。
【0081】
例えば、会議装置3を使用する会議参加者の使用言語は日本語であるので、検索キーワードは日本語にて入力されることが想定される。図6のタグ議事録データ3141が参照された場合、タグデータ「AAAAA」には、図6にて例示されているように、日本語で構成されたタグデータが含まれている。従って、日本語にて入力された検索キーワードは、日本語で構成されたタグデータのキーワード情報のうちいずれかと一致する。一致したキーワード情報を含むタグデータ「AAAAA」に対応付けられた議事録データ「PPPPP」が、検索対象の議事録データとして特定される。このように、使用言語に基づく検索キーワードを用いた場合でも議事録データを検索することが可能となる。
【0082】
S81にて議事録データが特定された場合(S83:YES)、特定された議事録データをディスプレイ28に表示させる(S85)。そして検索処理は終了される。一方、S81において議事録データが特定できなかった場合(S83:NO)、検索キーワードに合致する議事録データが見つからなかった旨を検索結果として通知する為の通知画面をディスプレイ28に表示させる(S89)。そして検索処理は終了される。
【0083】
図12及び図13を参照し、会議装置4〜6のCPU20にて実行されるタグ議事録受信処理について説明する。なお、会議装置4〜6において実行される検索処理は、上述した会議装置3のCPU20にて実行される検索処理と同一であるので、以下においては説明を省略している。
【0084】
図12を参照し、タグ議事録受信処理について説明する。タグ議事録受信処理では、会議装置4〜6を介して会議参加者によって入力されたタグデータが会議装置3に対して送信される。また、送信したタグデータに基づいて会議装置3から返信されるタグ議事録データが受信される。タグ議事録受信処理は、会議装置4〜6を介して行われたテレビ会議が終了した後、タグデータの作成を開始させる為の操作が会議参加者によって行われた場合に、CPU20によって起動され実行される。
【0085】
図12に示すように、タグ議事録受信処理が起動されると、はじめに、タグデータの入力が可能な入力画面をディスプレイ28に表示させ、会議参加者に対してタグデータの入力を促す。この状態で、会議参加者によるタグデータの入力が完了したかが判断される(S91)。タグデータの入力が完了しない状態では(S91:NO)、実行中の操作を終了させるための操作がなされたかが判断される(S92)。終了操作がなされた場合(S92:YES)、以下特段の処理を行うことなくタグ議事録受信処理は終了される。一方、終了操作がなされていない状態では(S92:NO)、S91に戻り、継続してタグデータの入力完了が監視される。
【0086】
タグ議事録の入力が完了した場合(S91:YES)、入力されたタグデータがタグデータ記憶領域312に記憶される(S93)。次いで、議事録関連データ3151が参照され、記憶されている情報が取得される(S94)。取得された情報は、タグデータのキーワード情報として、タグデータ記憶領域312に記憶される(S95)。以上の処理によって、タグデータが作成される。
【0087】
次いで、会議装置3から送信されるタグ送信要求信号を受信したかが監視される(S96)。タグ送信要求信号を受信していない状態では(S96:NO)、実行中の処理を終了させるための操作がなされたかが判断される(S97)。終了操作がなされた場合(S97:YES)、以下特段の処理を行うことなくタグ議事録受信処理は終了される。一方、終了操作がなされていない状態では(S97:NO)、S96に戻り、継続してタグ送信要求信号の受信が監視される。
【0088】
一方、会議装置3から送信されるタグ送信要求信号を受信した場合(S96:YES)、タグデータ記憶領域312に記憶されているタグデータが会議装置3に対して送信される(S98)。
【0089】
図13に示すように、会議装置3に対してタグデータを送信した後、会議装置3から再送要求信号を受信したかが監視される(S101)。再送要求信号を受信しない場合(S101:NO)、S111に移行される。一方、会議装置3から再送要求信号を受信した場合(S101:YES)、受信した再送要求信号にて特定される不足分のキーワード情報を会議参加者に入力させるように促すための画面をディスプレイ28に表示させる(S103)。
【0090】
キーボード29を介し、不足分のキーワード情報が会議参加者によって入力されたかが判断される(S105)。何ら入力がなされない状態では(S105:NO)、不足分のキーワード情報を入力させるための画面の表示を開始してからの経過時間が監視される(S109)。経過時間が所定の時間(例えは30秒)未満である場合(S109:NO)、S105に戻り、継続してキーボード29からの入力が監視される。経過時間が所定の時間以上となった場合(S109:YES)、表示中の画面を閉じ、タグ議事録受信処理は終了される。
【0091】
一方、経過時間が所定の時間未満である状態で、不足分のキーワード情報が入力された場合(S105:YES)、入力された不足分のキーワード情報を含む再送応答信号が、会議装置3に対して送信される(S107)。そしてS111に移行される。
【0092】
S111では、S98(図12参照)にて送信されたタグデータ、及び、S107にて送信された再送応答信号に応じ、会議装置3から送信されるタグ議事録データを受信したかが判断される(S111)。タグ議事録データを受信していない場合(S111:NO)、タグデータ又は再送応答信号を送信してからの経過時間が監視される(S113)。経過時間が所定の時間(例えば10秒)未満である場合(S113:NO)、S111に戻り、タグ議事録データの受信が継続して監視される。経過時間が所定の時間以上となった場合(S113:YES)、タグ議事録受信処理は終了される。
【0093】
一方、経過時間が所定の時間未満の状態で、会議装置3から送信されるタグ議事録データを受信した場合(S111:YES)、受信したタグ議事録データはタグ議事録データ記憶領域314に記憶される(S115)。そしてタグ議事録受信処理は終了される。
【0094】
受信されたタグ議事録データがタグ議事録データ記憶領域314に記憶された状態の会議装置4〜6では、図11に示す検索処理が可能となる。会議装置4〜6のCPU20にて実行される検索処理について、図11を参照して概説する。
【0095】
検索処理(図11参照)が起動されると、タグ議事録データはタグ議事録データ記憶領域314に記憶された状態であるので(S71:YES、図11参照)、検索キーワードを入力するための画面がディスプレイ28に表示される(S73)。
【0096】
ここで、会議参加者の使用言語に基づいて検索キーワードが入力される(S77:YES、図11参照)。そして、入力された検索キーワードに基づいてタグ議事録データが参照され、議事録データの検索が実行される(S81、図11参照)。
【0097】
例えば、図6に示すタグ議事録データ3141が参照された場合、参照されるタグデータ3121には、異なる言語にて構成されたタグデータが記憶されている。従って例えば、会議装置4を使用する会議参加者(アメリカ人)によって、英語で検索キーワードが入力された場合、英語で構成されたタグデータが存在するので、対応する議事録データ「PPPPP」を検索して特定することが可能となる。また例えば、会議装置5を使用する会議参加者(中国人)によって、中国語で検索キーワードが入力された場合、中国語で構成されたタグデータが存在するので、対応する議事録データ「PPPPP」を検索して特定することが可能となる。
【0098】
図14を参照し、会議装置3〜6において実行される上述の処理によって、会議装置3〜6間で行われる通信シーケンスについて説明する。
【0099】
テレビ会議が終了すると、図14に示すように、会議装置3において、議事録データが入力され(201(S11、図8参照))、次いでタグデータが入力される(202(S17、図8参照))。また、会議装置4〜6において、タグデータが入力される(203、204、205(S91、図12参照))。
【0100】
会議装置3から会議装置4〜6に対して、タグ送信要求信号が送信される(206(S31、図9参照))。タグ送信要求信号を受信した会議装置4〜6では、入力されたタグデータが会議装置3に対して返信される(207、208、209(S98、図12参照))。送信されたタグデータは、会議装置3において受信される(S33、図9参照)。なお、必要に応じて、再送要求信号及び再送応答信号の通信が実行されるが、図14においては省略されている。
【0101】
会議装置3では、入力されたタグデータ及び受信したタグデータを合成し、201にて入力された議事録データに対応付ける。これによってタグ議事録データが作成される(210、(S61、図10参照))。作成されたタグ議事録データは、タグ議事録データ記憶領域314に記憶される(S63、図10参照)また作成されたタグ議事録データは、会議装置3から会議装置4〜6に対して送信される(211(S65、図10参照))。送信されたタグ議事録データは、会議装置4〜6にて受信され(S111、図13参照)、タグ議事録データ記憶領域314に記憶される(S115、図13参照)。
【0102】
会議装置3〜6では、タグ議事録データ記憶領域314に記憶されたタグ議事録データに基づいて、議事録データの検索が可能となる(212、213、214、215)。検索処理では、其々の会議装置を使用する会議参加者の使用言語にて検索キーワードが入力される(S75、図11参照)。タグ議事録データには、異なる複数の言語にて構成されたタグデータが含まれている。入力された検索キーワードと一致するキーワード情報がタグデータから検索される(S81、図11参照)。検索キーワードと合致するキーワード情報が見つかった場合、合致したキーワード情報を含むタグデータに対応付けられている議事録データがディスプレイ28に表示される(S85、図11参照)。
【0103】
以上説明したように、議事録データには複数の言語で構成されるタグデータが対応付けられるので、会議装置3〜6を使用する会議参加者は、自身の使用言語で検索キーワードを設定した場合でも、所望の議事録データを検索することが可能となる。従って、議事録データの記載言語に依存せず、使用言語を使用することによって、所望の議事録データを得ることが可能となる。また、他の会議装置において作成されたタグデータと自身が作成したタグデータとが議事録データに対応付けられるので、他の会議装置において作成されたタグデータを参照して議事録データを検索することが可能となる。
【0104】
会議装置3を使用する会議参加者は、自身が作成した議事録データに、自身が作成したタグデータを対応付けてタグデータを作成することができる。これによって、自身が作成した議事録データを、自身が作成したタグデータに基づいて検索することが可能となる。
【0105】
会議装置3は、自身が作成したタグ議事録データを会議装置4〜6に対して送信する。これによって、会議装置4〜6に対して、自身が作成したタグ議事録データに基づいた議事録の検索処理を実行させることが可能となる。
【0106】
会議装置4〜6を使用する会議参加者によって入力されたタグデータは、会議装置3からの送信要求信号に応じて会議装置3に送信される。送信されたタグデータは、会議装置3において議事録データと対応付けられ、タグ議事録データとされる。会議装置3では、所望する時期にタグデータを要求して受信することが可能となる。これによって、タグ議事録データを作成して検索可能とするまでの時間を短縮することが可能となる。
【0107】
タグデータは、会議参加者によって会議装置3〜6のキーボード29を介して入力される。従って、所望の情報をタグデータとして入力し、このタグデータに基づいた議事録の検索処理を実行することが可能となる。
【0108】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。上述の実施の形態では、会議装置3〜6間で画像、音声が互いに送受信されることでテレビ会議が実施される構成を想定していた。従って、タグデータ及びタグ議事録データの通信も、会議装置3〜6間で行われていた。しかしながら本発明はこの構成に限定されない。例えば、テレビ会議全体を制御するMCU(Multipoint Control Unit)がネットワーク2に接続され、MCUを介してテレビ会議が行われる構成であってもよい。以下、本発明の変形例について説明する。
<変形例>
【0109】
本発明の変形例について、図面を参照して説明する。なお、上述の実施の形態と内容が同一の部分については、説明を省略し又は簡略している。はじめに図15を参照し、MCU103及び会議装置104〜106を構成要素とするテレビ会議システム111の構成について説明する。テレビ会議システム111は、ネットワーク2と、ネットワーク2を介して相互に接続され、且つ各拠点毎に設けられる複数の会議装置104、105、106と、これらの会議装置間で行われるテレビ会議を制御するMCU103とを備えている。テレビ会議システム111では、テレビ会議にログインしている会議装置をMCU103が一括管理し、ログイン制御及び画像や音声の送受信制御を行っている。
【0110】
図16を参照し、MCU103の電気的構成について説明する。なお、会議装置104〜106の電気的構成は上述の実施の形態と同様であるので、以下では説明を省略している。MCU103には、MCU103の制御を司るコントローラとしてのCPU120が設けられている。CPU120には、ROM121とRAM122とI/Oインタフェイス130とが接続されている。I/Oインタフェイス130には、通信装置125とHDD131とCD−ROMドライブ126とが接続されている。
【0111】
HDD131に設けられた各種記憶領域は、上述した会議装置3〜6のHDD31の記憶領域と同一であるので、説明を省略する。CD−ROMドライブ126に挿入されるCD−ROM114には、MCU103のメインプログラムや、本発明の通信制御プログラム等が記憶されている。
【0112】
図17を参照し、MCU103のCPU120にて実行されるタグ議事録作成処理について説明する。なお、図17のタグ議事録作成処理のうち後半の処理部分については、図10にて示されるタグ議事録作成処理と同一である。従って以下では説明を省略し又は簡略している。
【0113】
タグ議事録作成処理では、会議装置104〜106のうち一から送信される議事録データが受信される。また、会議装置104〜106から送信されるタグデータが受信される。受信した議事録データとタグデータとが対応付けられ、タグ議事録データが作成される。変形例では、上述の実施形態とは異なり、議事録データ及びタグデータはユーザによって直接入力されない。タグ議事録作成処理は、会議装置104〜106を介したテレビ会議が終了した場合に、CPU120によって起動され実行される。
【0114】
図17に示すように、タグ議事録作成処理が起動されると、はじめに、ログインテーブル3111が参照され、テレビ会議にログインしている会議装置104〜106が特定される。特定された会議装置104〜106に対し、タグ送信要求信号が送信される(S121)。そして、タグ送信要求信号に応じて会議装置104〜106から送信されるタグデータの受信が監視される(S123)。タグデータを受信した場合(S123:YES)、受信したタグデータがタグデータ記憶領域312に記憶される(S127)。そしてS129に移行される。
【0115】
タグデータを受信していない状態では(S123:NO)、会議装置104〜106のうち一から送信される議事録データの受信が監視される(S125)。議事録データを受信した場合(S125:YES)、受信した議事録データが議事録データ記憶領域313に記憶される(S131)。そしてS129に移行される。一方、議事録データを受信していない場合(S125:NO)、S123に戻り、継続して上述の処理が繰り返される。
【0116】
S129では、ログインテーブル3111が参照される(S129)。そして、テレビ会議に参加している会議装置104〜106のすべてからタグデータを受信したかが判断される(S133)。会議装置104〜106のすべてからタグデータを受信していない場合(S133:NO)、S135に移行される。テレビ会議に参加している会議装置104〜106のすべてからタグデータを受信している場合(S133:YES)、会議装置104〜106のうち一から既に議事録データを受信しているかが判断される(S134)。未だ議事録データを受信していない場合(S134:NO)、S135に移行される。既に議事録データを受信している場合(S134:YES)、タグデータと議事録データとを対応付け、タグ議事録データを作成する為の処理に移行される(S51〜、図10参照)。
【0117】
S135では、タグ送信要求信号を送信してからの経過時間が監視される(S135)。経過時間が所定の時間(例えば10秒)未満である場合(S135:NO)、S123に戻り、上述の処理が繰り返し実行される。経過時間が所定の時間以上となった場合(S135:YES)、タグデータ及び議事録データの受信監視は終了される。そして、タグデータ又は議事録データを受信できなかったことを通知する為のエラー通知画面をディスプレイ28に表示させる(S137)。そしてタグ議事録作成処理は終了される。
【0118】
図10にて示されるように、会議装置104〜106から受信したタグデータと、会議装置104〜106のうち一から送信された議事録データとが対応付けられ、タグ議事録データが作成される。これによってタグ議事録データが作成される(S61、図10参照)。作成されたタグ議事録データは、タグ議事録データ記憶領域314に記憶され(S63、図10参照)、会議装置104〜106に対して送信される(S65、図10参照)。
【0119】
図18及び図19を参照し、会議装置104〜106のCPU20にて実行されるタグ議事録受信処理について説明する。なお、会議装置4〜6において実行される検索処理は、上述した会議装置3〜6のCPU20にて実行される検索処理と同一であるので、以下においては説明を省略している。また、図18及び図19のタグ議事録受信処理のうち後半の処理部分については、図13にて示されるタグ議事録受信処理と同一である。従って以下では説明を省略し又は簡略している。
【0120】
タグ議事録受信処理では、上述の実施の形態とは異なり、議事録データが入力された場合には、入力された議事録データがMCU103に対して送信される。タグ議事録受信処理は、会議装置104〜106を介したテレビ会議が終了した後、タグデータ及び議事録データの作成処理を開始させる為の操作が会議参加者によって行われた場合、CPU20によって起動され実行される。
【0121】
図18に示すように、タグ議事録受信処理が起動されると、はじめに、議事録データの作成処理の開始操作がなされているかが判断される(S141)。議事録データを作成する処理の開始操作がなされていない場合(S141:NO)、議事録データの入力はなされないので、S149に移行される。
【0122】
議事録データの作成処理の開始操作がなされている場合(S141:YES)、議事録データの入力が可能な入力画面をディスプレイ28に表示させ、会議参加者に対して議事録データの入力を促す。そして、議事録データの入力が完了したかが判断される(S143)。入力が完了しない状態では(S143:NO)、実行中の処理を終了させるための操作がなされたかが判断される(S147)。終了操作がなされた場合(S147:YES)、以下特段の処理を行うことなくタグ議事録受信処理は終了される。終了操作がなされていない状態では(S147:NO)、S143に戻り、継続して議事録データの入力完了が監視される。一方、議事録データの入力が完了した場合(S143:YES)、入力された議事録データが議事録データ記憶領域313に記憶される(S145)。そしてS149に移行される。
【0123】
S149では、会議参加者によるタグデータの入力が完了したかが判断される(S149)。タグデータの入力が完了しない状態では(S149:NO)、実行中の処理を終了させるための操作がなされたかが判断される(S151)。終了操作がなされた場合(S151:YES)、以下特段の処理を行うことなくタグ議事録受信処理は終了する。終了操作がなされていない状態では(S151:NO)、S149に戻り、上述の処理が継続して実行される。
【0124】
タグ議事録の入力が完了した場合(S149:YES)、入力されたタグデータがタグデータ記憶領域312に記憶される(S153)。次いで議事録関連データ3151が参照され、議事録関連データ3151に記憶されている情報が取得される(S155)。取得された情報は、タグデータのキーワード情報として記憶される(S157)。そしてS159(図19参照)に移行される。
【0125】
図19に示すように、S159では、MCU103から送信されるタグ送信要求信号を受信したかが監視される(S159)。タグ送信要求信号を受信していない状態では(S159:NO)、実行中の処理を終了させるための操作がなされたかが判断される(S167)。終了操作がなされた場合(S167:YES)、以下特段の処理を行うことなくタグ議事録受信処理は終了される。一方、終了操作がなされていない状態では(S167:NO)、S159に戻り、上述の処理が継続して実行される。
【0126】
MCU103から送信されるタグ送信要求信号を受信した場合(S159:YES)、タグデータ記憶領域312に記憶されているタグデータがMCU103に対して送信される(S161)。次いで、会議参加者によって議事録データが入力された状態であるかが判断される(S163)。議事録データ記憶領域313に議事録データが記憶されている場合(S163:YES)、記憶されている議事録データがMCU103に対して送信される(S165)。そして図13の処理に移行される。議事録データ記憶領域313に議事録データが記憶されていない場合(S163:NO)、なんら処理を行うことなく図13の処理に移行される。
【0127】
次いで図13にて示されるように、議事録データとタグデータとが対応付けられたタグ議事録データを受信する為の処理が実行される(S111、図13参照)。タグ議事録データが受信された場合(S111:YES、図13参照)、受信されたタグ議事録データがタグ議事録データ記憶領域314に記憶される(S115、図13参照)。タグ議事録データがタグ議事録データ記憶領域314に記憶された状態では、図11に示す検索処理が可能となる。検索処理の詳細な説明は省略する。
【0128】
図20を参照し、変形例において、MCU103、会議装置104〜106間で行われる通信シーケンスについて説明する。なお以下の例では、会議装置104を使用する会議参加者によって議事録データが作成された場合を想定している。
【0129】
図20に示すように、テレビ会議が終了すると、会議装置104を介して議事録データが入力される(401(S143、図18参照))。また、会議装置104〜106を介してタグデータが入力される(402、403、404(S149、図18参照))。
【0130】
MCU103から会議装置104〜106に対して、タグ送信要求信号が送信される(405(S121、図17参照))。タグ送信要求信号を受信した会議装置105〜106では、入力されたタグデータがMCU103に対して送信される(407、408(S161、図19参照))。会議装置104では、議事録データとタグデータとがMCU103に対して送信される(406(S161、S165、図19参照))。送信されたタグデータ及び議事録データは、MCU103にて受信される(S133、134、図17参照)。
【0131】
MCU103では、受信したタグデータを合成し、受信した議事録データに合成したタグデータを対応付けることによって、タグ議事録データが作成される(409、(S61、図10参照))。作成されたタグ議事録データは、MCU103から会議装置104〜106に対して送信される(410(S65、図10参照))。送信されたタグ議事録データは、会議装置104〜106にて受信され(S111、図13参照)、タグ議事録データ記憶領域314に記憶される(S115、図13参照)。会議装置104〜106では、タグ議事録データ記憶領域314に記憶されたタグ議事録データに基づいて、議事録データの検索が可能となる(411、412、413、図11参照)。
【0132】
以上説明したように、変形例における会議装置104では、入力された議事録データと、入力されたタグデータとがMCU103に対して送信され、双方が対応付けられたタグ議事録データを受信する。そして受信したタグ議事録データに基づいて所望の議事録データを検索することが可能となる。これによって会議参加者は、自身が作成した議事録データを検索対象の議事録データとすることが可能となる。
【0133】
なお、本発明は上述の変形例に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。上述の変形例では、会議装置104では、入力された議事録データとタグデータとをMCU103に対して送信していた。しかしながら本発明はこの方法に限定されない。例えば、会議装置104において、入力された議事録データとタグデータとを対応付けてタグ議事録データを作成し、作成したタグ議事録データをMCU103に対して送信してもよい。これによって、MCU103にてタグ議事録データを作成する際の処理負荷を軽減することが可能となる。
【0134】
本実施の形態における会議装置3、及び変形例におけるMCU103が本発明の「第一会議装置」に相当する。本実施の形態における会議装置4〜6、104〜106が本発明の「第二会議装置」に相当する。
【0135】
図12のS93、S95、図8のS21、25、図18のS153、S157の処理を行うCPU20が本発明の「タグ作成手段」に相当する。図12のS98、図19のS161の処理を行うCPU20が本発明の「タグ送信手段」に相当する。図13のS111が本発明の「タグ議事録受信手段」に相当する。図3のタグ議事録データ記憶領域314を備えたHDD31が本発明の「第一記憶手段」「第二記憶手段」に相当する。図11のS77の処理を行うCPU20が本発明の「キーワード入力手段」に相当し、S81の処理を行うCPU20が本発明の「タグ選択手段」に相当し,S85の処理を行うCPU20が本発明の「出力手段」に相当する。
【0136】
図12のS96、図19のS159の処理を行うCPU20が本発明の「要求信号受信手段」に相当する。図8のS11、図18のS141の処理を行うCPU20が本発明の「議事録入力手段」に相当する。図19のS165の処理を行うCPU20が本発明の「議事録送信手段」に相当する。
【0137】
図9のS37の処理を行うCPU20、図17のS129の処理を行うCPU120が本発明の「装置特定手段」に相当する。図8のS33の処理を行うCPU20、図17のS123の処理を行うCPU120が本発明の「タグ受信手段」に相当する。図10のS61の処理を行うCPU20が本発明の「タグ対応付け手段」に相当し、図10のS65の処理を行うCPU20が本発明の「タグ議事録送信手段」に相当する。
【0138】
図9のS31の処理を行うCPU20、図17のS121の処理を行うCPU120が本発明の「要求信号送信手段」に相当する。図17のS125の処理を行うCPU120が本発明の「議事録受信手段」に相当する。図8のS17、図12のS91、図18のS149の処理を行うCPU20が本発明の「タグ入力手段」に相当する。図8のS23、図12のS94、図18のS155の処理を行うCPU20が本発明の「タグ情報取得手段」に相当する。
【0139】
図9のS37の処理、図17のS129の処理が本発明の「装置特定ステップ」に相当する。図8のS33の処理、図17のS123の処理が本発明の「タグ受信ステップ」に相当する。図10のS61の処理が本発明の「タグ対応付けステップ」に相当し、S65の処理が本発明の「タグ議事録送信ステップ」に相当する。図12のS93、S95、図8のS21、25、図18のS153、S157の処理が本発明の「タグ作成ステップ」に相当し、図12のS98、図19のS161の処理が本発明の「タグ送信ステップ」に相当する。図13のS111の処理が本発明の「タグ議事録受信ステップ」に相当する。図11のS77の処理が本発明の「キーワード入力ステップ」に相当し、S81の処理が本発明の「タグ選択ステップ」に相当し、S85の処理が本発明の「出力ステップ」に相当する。
【符号の説明】
【0140】
1 テレビ会議システム
3,4,5,6,104、105,106 会議装置
20 CPU
31 HDD
111 テレビ会議システム
314 タグ議事録データ記憶領域
3141 タグ議事録データ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して会議装置間で通信を行うことが可能な会議装置であって、
前記会議装置にて使用される使用言語で作成されるデータであって、前記会議装置を利用する利用者が参加する会議の議事録のデータである議事録データに関連する情報を少なくとも含むデータであるタグデータを作成するタグ作成手段と、
前記タグ作成手段にて作成された前記タグデータを、他の前記会議装置であって前記利用者が参加する会議の前記議事録データが記憶される他の前記会議装置である第一会議装置に対して送信するタグ送信手段と、
前記タグ送信手段にて送信された前記タグデータに応じ、前記第一会議装置において作成され送信されるデータであって、前記タグデータと前記議事録データとが対応付けられたデータであるタグ議事録データを受信するタグ議事録受信手段と、
前記タグ議事録受信手段にて受信された前記タグ議事録データを記憶する第二記憶手段と、
前記議事録データを検索する為のキーワードである検索キーワードが特定の前記使用言語にて入力されるキーワード入力手段と、
前記キーワード入力手段にて入力された前記検索キーワードと一致する情報を含む前記タグデータを、前記第二記憶手段に記憶された前記タグ議事録データの前記タグデータから選択するタグ選択手段と、
前記タグ選択手段において選択された前記タグデータに対応付けられた前記議事録データを出力する出力手段と
を備えたことを特徴とする会議装置。
【請求項2】
前記第一会議装置から送信される信号であって、前記タグデータの送信を要求する信号であるタグ送信要求信号を受信する要求信号受信手段を備え、
前記タグ送信手段は、
前記要求信号受信手段にて前記タグ送信要求信号を受信した場合に、前記タグデータを前記第一会議装置に対して送信することを特徴とする請求項1に記載の会議装置。
【請求項3】
前記議事録データが入力される議事録入力手段と、
前記議事録入力手段にて入力された前記議事録データを前記第一会議装置に対して送信する議事録送信手段と
を備え、
前記タグ議事録受信手段は、
前記議事録送信手段にて送信された前記議事録データと、前記タグ送信手段にて送信された前記タグデータとが対応付けられた前記タグ議事録データを、前記第一会議装置から受信することを特徴とする請求項1又は2に記載の会議装置。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の前記第一会議装置として駆動する会議装置であって、
請求項1又は2に記載の会議装置であって、前記会議に参加する前記利用者にて利用される前記会議装置である第二会議装置を特定する装置特定手段と、
前記装置特定手段にて特定された前記第二会議装置にて使用される使用言語で作成された前記タグデータを、前記第二会議装置から受信するタグ受信手段と、
前記タグ受信手段にて受信された前記タグデータと前記議事録データとを対応付けるタグ対応付け手段と、
前記タグ対応付け手段にて前記タグデータと前記議事録データとが対応付けられたデータであるタグ議事録データを記憶する第一記憶手段と、
前記第一記憶手段に記憶された前記タグ議事録データを、前記タグデータを送信した前記第二会議装置に送信するタグ議事録送信手段と
を備えたことを特徴とする会議装置。
【請求項5】
前記タグ送信要求信号を、前記第二会議装置に対して送信する要求信号送信手段を備え、
前記タグ受信手段は、
前記要求信号送信手段にて送信された前記タグ送信要求信号に応じ、前記第二会議装置から送信される前記タグデータを受信することを特徴とする請求項4に記載の会議装置。
【請求項6】
前記議事録データを受信する議事録受信手段を備え、
前記タグ対応付け手段は、
前記議事録受信手段にて前記議事録データが受信された場合には、受信された前記議事録データと前記タグデータとを対応付けることを特徴とする請求項4又は5に記載の会議装置。
【請求項7】
前記議事録データが入力される議事録入力手段を備え、
前記タグ対応付け手段は、
前記議事録入力手段にて前記議事録データが入力された場合には、入力された前記議事録データと前記タグデータとを対応付けることを特徴とする請求項4又は5に記載の会議装置。
【請求項8】
前記タグデータを作成するタグ作成手段を備え、
前記タグ対応付け手段は、
前記タグ作成手段にて前記タグデータが作成された場合には、作成された前記タグデータと前記議事録データとを対応付けることを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載の会議装置。
【請求項9】
前記議事録データを検索する為のキーワードである検索キーワードが特定の前記使用言語にて入力されるキーワード入力手段と、
前記キーワード入力手段にて入力された前記検索キーワードと一致する情報を含む前記タグデータを、前記第一記憶手段に記憶された前記タグ議事録データの前記タグデータから選択するタグ選択手段と、
前記タグ選択手段において選択された前記タグデータに対応づけられた前記議事録データを出力する出力手段と
を備えたことを特徴とする請求項4乃至8のいずれかに記載の会議装置。
【請求項10】
前記タグデータの少なくとも一部が前記会議装置にて使用される使用言語にて入力されるタグ入力手段を備え、
前記タグ作成手段は、
前記タグ入力手段にて入力された前記タグデータの少なくとも一部を含む前記タグデータを作成することを特徴とする請求項1、2、3、及び8のいずれかに記載の会議装置。
【請求項11】
現在日時の情報である日時情報、及び、前記会議装置が設置されている場所に関する情報である場所情報のうち少なくともいずれかを、タグ情報として取得するタグ情報取得手段を備え、
前記タグ作成手段は、
前記タグ情報取得手段にて取得された前記タグ情報を含む前記タグデータを作成することを特徴とする請求項1、2、3、及び8のいずれかに記載の会議装置。
【請求項12】
ネットワークを介して会議装置間で通信を行うことが可能な会議装置である第一会議装置と、前記第一会議装置とは異なる会議装置である第二会議装置とを少なくとも含む議事録管理システムであって、
前記第一会議装置は、
会議に参加する利用者にて利用される前記第二会議装置を特定する装置特定手段と、
前記装置特定手段にて特定された前記第二会議装置にて使用される使用言語にて作成されるデータであって、前記第二会議装置を利用する利用者が参加する会議の議事録のデータである議事録データに関連する情報を少なくとも含むデータであるタグデータを、前記第二会議装置から受信するタグ受信手段と、
前記タグ受信手段にて受信された前記タグデータと前記議事録データとを対応付けるタグ対応付け手段と、
前記タグ対応付け手段にて前記タグデータと前記議事録データとが対応付けられたデータであるタグ議事録データを記憶する第一記憶手段と、
前記第一記憶手段に記憶された前記タグ議事録データを、前記タグデータを送信した前記第二会議装置に送信するタグ議事録送信手段と
を備え、
前記第二会議装置は、
前記タグデータを作成するタグ作成手段と、
前記タグ作成手段にて作成された前記タグデータを、前記第一会議装置に対して送信するタグ送信手段と、
前記タグ送信手段にて送信された前記タグデータに応じ、前記第一会議装置において作成され送信される前記タグ議事録データを受信するタグ議事録受信手段と、
前記タグ議事録受信手段にて受信された前記タグ議事録データを記憶する第二記憶手段と、
前記議事録データを検索する為のキーワードである検索キーワードが特定の前記使用言語にて入力されるキーワード入力手段と、
前記キーワード入力手段にて入力された前記検索キーワードと一致する情報を含む前記タグデータを、前記第二記憶手段に記憶された前記タグ議事録データの前記タグデータから選択するタグ選択手段と、
前記タグ選択手段において選択された前記タグデータに対応付けられた前記議事録データを出力する出力手段と
を備えたことを特徴とする議事録管理システム。
【請求項13】
ネットワークを介して会議装置間で通信を行うことが可能な会議装置である第一会議装置と、前記第一会議装置とは異なる会議装置である第二会議装置とで実行される議事録管理方法であって、
前記第一会議装置において、会議に参加する利用者にて利用される前記第二会議装置を特定する装置特定ステップと、
前記第一会議装置において、前記装置特定ステップにて特定された前記第二会議装置にて使用される使用言語にて作成されるデータであって、前記第二会議装置を利用する利用者が参加する会議の議事録のデータである議事録データに関連する情報を少なくとも含むデータであるタグデータを、前記第二会議装置から受信するタグ受信ステップと、
前記第一会議装置において、前記タグ受信ステップにて受信された前記タグデータを前記議事録データに対応付けるタグ対応付けステップと、
前記第一会議装置において、第一記憶手段に記憶されるデータであって、前記タグ対応付けステップにて前記タグデータと前記議事録データとが対応付けられたデータであるタグ議事録データを、前記タグデータを送信した前記第二会議装置に送信するタグ議事録送信ステップと、
前記第二会議装置において、前記タグデータを作成するタグ作成ステップと、
前記第二会議装置において、前記タグ作成ステップにて作成された前記タグデータを、前記第一会議装置に対して送信するタグ送信ステップと、
前記第二会議装置において、前記タグ送信ステップにて送信された前記タグデータに応じ、前記第一会議装置において作成され送信される前記タグ議事録データを受信するタグ議事録受信ステップと、
前記第二会議装置において、前記議事録データを検索する為のキーワードである検索キーワードが特定の前記使用言語にて入力されるキーワード入力ステップと、
前記第二会議装置において、前記キーワード入力ステップにて入力された前記検索キーワードと一致する情報を含む前記タグデータを、第二記憶手段に記憶された前記タグ議事録データの前記タグデータから選択するタグ選択ステップと、
前記第二会議装置において、前記タグ選択手段において選択された前記タグデータに対応付けられた前記議事録データを出力する出力ステップと
を備えた議事録管理方法。
【請求項14】
請求項1乃至11のいずれかに記載の会議装置の各処理手段としてコンピュータを機能させるための議事録管理プログラム。
【請求項1】
ネットワークを介して会議装置間で通信を行うことが可能な会議装置であって、
前記会議装置にて使用される使用言語で作成されるデータであって、前記会議装置を利用する利用者が参加する会議の議事録のデータである議事録データに関連する情報を少なくとも含むデータであるタグデータを作成するタグ作成手段と、
前記タグ作成手段にて作成された前記タグデータを、他の前記会議装置であって前記利用者が参加する会議の前記議事録データが記憶される他の前記会議装置である第一会議装置に対して送信するタグ送信手段と、
前記タグ送信手段にて送信された前記タグデータに応じ、前記第一会議装置において作成され送信されるデータであって、前記タグデータと前記議事録データとが対応付けられたデータであるタグ議事録データを受信するタグ議事録受信手段と、
前記タグ議事録受信手段にて受信された前記タグ議事録データを記憶する第二記憶手段と、
前記議事録データを検索する為のキーワードである検索キーワードが特定の前記使用言語にて入力されるキーワード入力手段と、
前記キーワード入力手段にて入力された前記検索キーワードと一致する情報を含む前記タグデータを、前記第二記憶手段に記憶された前記タグ議事録データの前記タグデータから選択するタグ選択手段と、
前記タグ選択手段において選択された前記タグデータに対応付けられた前記議事録データを出力する出力手段と
を備えたことを特徴とする会議装置。
【請求項2】
前記第一会議装置から送信される信号であって、前記タグデータの送信を要求する信号であるタグ送信要求信号を受信する要求信号受信手段を備え、
前記タグ送信手段は、
前記要求信号受信手段にて前記タグ送信要求信号を受信した場合に、前記タグデータを前記第一会議装置に対して送信することを特徴とする請求項1に記載の会議装置。
【請求項3】
前記議事録データが入力される議事録入力手段と、
前記議事録入力手段にて入力された前記議事録データを前記第一会議装置に対して送信する議事録送信手段と
を備え、
前記タグ議事録受信手段は、
前記議事録送信手段にて送信された前記議事録データと、前記タグ送信手段にて送信された前記タグデータとが対応付けられた前記タグ議事録データを、前記第一会議装置から受信することを特徴とする請求項1又は2に記載の会議装置。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の前記第一会議装置として駆動する会議装置であって、
請求項1又は2に記載の会議装置であって、前記会議に参加する前記利用者にて利用される前記会議装置である第二会議装置を特定する装置特定手段と、
前記装置特定手段にて特定された前記第二会議装置にて使用される使用言語で作成された前記タグデータを、前記第二会議装置から受信するタグ受信手段と、
前記タグ受信手段にて受信された前記タグデータと前記議事録データとを対応付けるタグ対応付け手段と、
前記タグ対応付け手段にて前記タグデータと前記議事録データとが対応付けられたデータであるタグ議事録データを記憶する第一記憶手段と、
前記第一記憶手段に記憶された前記タグ議事録データを、前記タグデータを送信した前記第二会議装置に送信するタグ議事録送信手段と
を備えたことを特徴とする会議装置。
【請求項5】
前記タグ送信要求信号を、前記第二会議装置に対して送信する要求信号送信手段を備え、
前記タグ受信手段は、
前記要求信号送信手段にて送信された前記タグ送信要求信号に応じ、前記第二会議装置から送信される前記タグデータを受信することを特徴とする請求項4に記載の会議装置。
【請求項6】
前記議事録データを受信する議事録受信手段を備え、
前記タグ対応付け手段は、
前記議事録受信手段にて前記議事録データが受信された場合には、受信された前記議事録データと前記タグデータとを対応付けることを特徴とする請求項4又は5に記載の会議装置。
【請求項7】
前記議事録データが入力される議事録入力手段を備え、
前記タグ対応付け手段は、
前記議事録入力手段にて前記議事録データが入力された場合には、入力された前記議事録データと前記タグデータとを対応付けることを特徴とする請求項4又は5に記載の会議装置。
【請求項8】
前記タグデータを作成するタグ作成手段を備え、
前記タグ対応付け手段は、
前記タグ作成手段にて前記タグデータが作成された場合には、作成された前記タグデータと前記議事録データとを対応付けることを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載の会議装置。
【請求項9】
前記議事録データを検索する為のキーワードである検索キーワードが特定の前記使用言語にて入力されるキーワード入力手段と、
前記キーワード入力手段にて入力された前記検索キーワードと一致する情報を含む前記タグデータを、前記第一記憶手段に記憶された前記タグ議事録データの前記タグデータから選択するタグ選択手段と、
前記タグ選択手段において選択された前記タグデータに対応づけられた前記議事録データを出力する出力手段と
を備えたことを特徴とする請求項4乃至8のいずれかに記載の会議装置。
【請求項10】
前記タグデータの少なくとも一部が前記会議装置にて使用される使用言語にて入力されるタグ入力手段を備え、
前記タグ作成手段は、
前記タグ入力手段にて入力された前記タグデータの少なくとも一部を含む前記タグデータを作成することを特徴とする請求項1、2、3、及び8のいずれかに記載の会議装置。
【請求項11】
現在日時の情報である日時情報、及び、前記会議装置が設置されている場所に関する情報である場所情報のうち少なくともいずれかを、タグ情報として取得するタグ情報取得手段を備え、
前記タグ作成手段は、
前記タグ情報取得手段にて取得された前記タグ情報を含む前記タグデータを作成することを特徴とする請求項1、2、3、及び8のいずれかに記載の会議装置。
【請求項12】
ネットワークを介して会議装置間で通信を行うことが可能な会議装置である第一会議装置と、前記第一会議装置とは異なる会議装置である第二会議装置とを少なくとも含む議事録管理システムであって、
前記第一会議装置は、
会議に参加する利用者にて利用される前記第二会議装置を特定する装置特定手段と、
前記装置特定手段にて特定された前記第二会議装置にて使用される使用言語にて作成されるデータであって、前記第二会議装置を利用する利用者が参加する会議の議事録のデータである議事録データに関連する情報を少なくとも含むデータであるタグデータを、前記第二会議装置から受信するタグ受信手段と、
前記タグ受信手段にて受信された前記タグデータと前記議事録データとを対応付けるタグ対応付け手段と、
前記タグ対応付け手段にて前記タグデータと前記議事録データとが対応付けられたデータであるタグ議事録データを記憶する第一記憶手段と、
前記第一記憶手段に記憶された前記タグ議事録データを、前記タグデータを送信した前記第二会議装置に送信するタグ議事録送信手段と
を備え、
前記第二会議装置は、
前記タグデータを作成するタグ作成手段と、
前記タグ作成手段にて作成された前記タグデータを、前記第一会議装置に対して送信するタグ送信手段と、
前記タグ送信手段にて送信された前記タグデータに応じ、前記第一会議装置において作成され送信される前記タグ議事録データを受信するタグ議事録受信手段と、
前記タグ議事録受信手段にて受信された前記タグ議事録データを記憶する第二記憶手段と、
前記議事録データを検索する為のキーワードである検索キーワードが特定の前記使用言語にて入力されるキーワード入力手段と、
前記キーワード入力手段にて入力された前記検索キーワードと一致する情報を含む前記タグデータを、前記第二記憶手段に記憶された前記タグ議事録データの前記タグデータから選択するタグ選択手段と、
前記タグ選択手段において選択された前記タグデータに対応付けられた前記議事録データを出力する出力手段と
を備えたことを特徴とする議事録管理システム。
【請求項13】
ネットワークを介して会議装置間で通信を行うことが可能な会議装置である第一会議装置と、前記第一会議装置とは異なる会議装置である第二会議装置とで実行される議事録管理方法であって、
前記第一会議装置において、会議に参加する利用者にて利用される前記第二会議装置を特定する装置特定ステップと、
前記第一会議装置において、前記装置特定ステップにて特定された前記第二会議装置にて使用される使用言語にて作成されるデータであって、前記第二会議装置を利用する利用者が参加する会議の議事録のデータである議事録データに関連する情報を少なくとも含むデータであるタグデータを、前記第二会議装置から受信するタグ受信ステップと、
前記第一会議装置において、前記タグ受信ステップにて受信された前記タグデータを前記議事録データに対応付けるタグ対応付けステップと、
前記第一会議装置において、第一記憶手段に記憶されるデータであって、前記タグ対応付けステップにて前記タグデータと前記議事録データとが対応付けられたデータであるタグ議事録データを、前記タグデータを送信した前記第二会議装置に送信するタグ議事録送信ステップと、
前記第二会議装置において、前記タグデータを作成するタグ作成ステップと、
前記第二会議装置において、前記タグ作成ステップにて作成された前記タグデータを、前記第一会議装置に対して送信するタグ送信ステップと、
前記第二会議装置において、前記タグ送信ステップにて送信された前記タグデータに応じ、前記第一会議装置において作成され送信される前記タグ議事録データを受信するタグ議事録受信ステップと、
前記第二会議装置において、前記議事録データを検索する為のキーワードである検索キーワードが特定の前記使用言語にて入力されるキーワード入力ステップと、
前記第二会議装置において、前記キーワード入力ステップにて入力された前記検索キーワードと一致する情報を含む前記タグデータを、第二記憶手段に記憶された前記タグ議事録データの前記タグデータから選択するタグ選択ステップと、
前記第二会議装置において、前記タグ選択手段において選択された前記タグデータに対応付けられた前記議事録データを出力する出力ステップと
を備えた議事録管理方法。
【請求項14】
請求項1乃至11のいずれかに記載の会議装置の各処理手段としてコンピュータを機能させるための議事録管理プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2010−219726(P2010−219726A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−62431(P2009−62431)
【出願日】平成21年3月16日(2009.3.16)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月16日(2009.3.16)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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