説明

伸縮型フィーダー用の上方ビーム、伸縮型フィーダー及び削岩用穿孔装置

本発明の目的は、小型でしかも良好な摺動特性をもつ穿孔装置を提供することにある。この目的は、削岩用穿孔機の伸縮型フィーダーの下方ビームと共に用いる上方ビームによって達成される。上方ビームは、長手方向軸線に沿ってのび、そして横断面ほぼU字形を成し、底壁と、第1側壁と、第2側壁とを有する。各側壁は内面と外面とを備えている。上方ビームは、下方ビームと摺動共動する共動部材を有する。共動部材は、各側壁の各外面から外方へのびる取付け手段を備えている。各取付け手段はクランクブロックブラケットを固定取付けするように構成され、クランクブロックブラケットは各側壁の外面と対向している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、削岩用穿孔機用の伸縮型フィーダーにおいて下方ビームと共に用いられる上方ビームに関するものである。本発明はまた、穿孔機の伸縮型フィーダー及び削岩用穿孔装置に関する。
【背景技術】
【0002】
鉱山の狭い坑道におけるボルティングでは、ブラスト孔を穿孔する際の単位ラウンド当たりの所望の前進とボルト孔の穿孔時の送り長さとの間にしばしば対立がある。ブラスティングのために必要な長さが穿孔されることになる場合に、フィーダーは、坑道内で横切るようには配置できないような長さになる。この問題を解決する一つの方法は、変位可能な穿孔支持部材を備えたフィーダーを用いるかまたは伸縮型フィーダーを用いることにある。伸縮型フィーダーは下方ビーム及び下方ビーム上に摺動可能に配置される上方ビームを備えている。伸縮型フィーダーの長さは、穿孔字様態においては所望の長さに伸長され、そして必要な時に坑道内で横切って適合できるように収縮され得るように変得ることができる。伸縮型フィーダーの一つの問題点は重くて不恰好であることにある。
【0003】
伸縮型フィーダーの一例はWO09518912に記載されている。この伸縮型フィーダーは、下方ビーム及び下方ビーム上に摺動可能に設けられた上方ビームを備えている。上方ビームと下方ビームとの間に摺動配置するようにされた摺動レールは単に、上方ビームの下方部分に設けられ、これにより下方ビームを低くさせている。その結果、伸縮型フィーダーの高さは下がることになる。この構造の欠点は、上方ビームが重くて不恰好となることにある。このことは特に、フィーダーがその軸線の周りで幾分回転される状態で使用される場合に問題である。比較的重い上方ビームと比較的軽い下方ビームとでのてこ比は、ビーム間の摩擦を損なうことになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、本発明の目的は、小型でしかも良好な摺動特性をもつ穿孔装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、上記目的は、削岩用穿孔機の伸縮型フィーダーの下方ビームと共に用いる上方ビームによって達成される。上方ビームは、長手方向軸線に沿ってのび、そして横断面ほぼU字形を成し、底壁と、第1側壁と、第2側壁とを有し、各側壁は内面と外面とを備えている。上方ビームは、下方ビームと摺動共動する共動部材を有する。共動部材は、各側壁の各外面から外方へのびる取付け手段を備えている。各取付け手段はクランクブロックブラケットを固定取付けするように構成され、クランクブロックブラケットは各側壁の外面と対向している。
【0006】
本発明によれば、上記目的は、削岩用穿孔機用の伸縮型フィーダーによって達成される。伸縮型フィーダーはほぼU字型の下方ビーム及び本発明による上方ビームを有する。
【0007】
本発明によれば、上記目的は、穿孔機及び本発明による伸縮型フィーダーを有する削岩用穿孔装置によって達成される。
【0008】
上方ビームは、上方ビーム各側壁の外面と対向するクランクブロックブラケットを備えているので、クランクブロックブラケットと上方ビームの側壁との間に空間が形成され、この空間により、上方ビームは部分的に下方ビーム内を移動でき、これによって伸縮型フィーダーをコンパクトにできる。摺動レールより重量が非常に軽いクランクブロックブラケットは上方ビームに設けられるので、上方ビームの重量は低く保たれ、このことは、てこ比(leverage)が低減されしかも摺動特性が改善されることを意味している。
【発明の効果】
【0009】
本発明の利点は、伸縮型フィーダーが非常に高くはなく、すなわち伸縮型フィーダーが比較的コンパクトであるので、穿孔作業を行う者の視界を改善できることにある。
【0010】
本発明の別の利点は、大きな力を受ける下方ビームが強靭であることにある。これは、上方ビームと摺動共動する摺動レールが下方ビームに沿って設けられ、重くして安定させるからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下添付図面を参照して本発明の多数の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、種々の変形、等価及び変更を用いることができる。従って、これらの実施形態は、特許請求の範囲に記載される本発明の範囲の限定として考えられるべきでない。
【0012】
図1には、削岩用穿孔装置10が示されている。穿孔装置10は穿孔機20と伸縮型フィーダー30とを有し、伸縮型フィーダー30は上方ビーム40及び下方ビーム50を備えている。上方ビーム40は、両ビーム40、50の長手方向軸線に沿って下方ビーム50に摺動可能に設けられている。伸縮型フィーダー30の初期位置では、上方ビーム40及び下方ビーム50は完全に重なり合った状態にある。伸縮型フィーダー30の長さは上方ビーム40及び下方ビーム50をそれらの重なりが最少となるように変位させることによって変化して最大伸張位置まで伸ばすことができる。穿孔機20は、伸縮型フィーダー30に摺動可能に設けられ、それで伸縮型フィーダー30の上方ビーム40に沿って変位でき、これは従来の仕方、例えば上方ビームと穿孔機との間にケーブルによって装着した送りシリンダーを用いて行われ得る。従って穿孔機20は、上方ビーム40の長手方向軸線に沿って前後に動くことができる。図1において、穿孔機20に設けたボーリングツール56も見ることができる。
【0013】
図2には、上方ビーム40の横断面を示している。上方ビーム40は長手方向軸線に沿ってのび、そして例えば押出アルミニウム形材で構成され得る。上方ビーム40は、底壁60、第1側壁70及び第2側壁80を有し、その結果上方ビーム40の横断面はU字形となり、ここで上方ビーム40の“上向き”はU字形の開放部分に向う方向として定義され、また上方ビーム40の“下向き”は底壁60に向う方向として定義される。上方ビーム40、すなわち底壁60、第1側壁70及び第2側壁80は、U字形の上方ビーム40の内側で構成される内面90と、U字形の上方ビーム40の外側で構成される外面100とを備えている。上方ビーム40の高さは側壁60、70の高さで決まり、また上方ビーム40の幅は第1側壁60と第2側壁70との間の距離で決まる。上方ビーム40は、底壁60及び側壁70、80の下方部分によって構成される部分である下方部分102と、側壁70、80の上方部分によって構成される部分である下方部分104とに分割されている。伸縮型フィーダー30の高さを低減するために、上方ビーム40の少なくとも下方部分102は下方ビーム50の幅より狭く、それで、上方ビーム40の下方部分102は下方ビーム50内に嵌合でき、従って下方ビーム50 内で全体または一部分が動くことができるようにされている。下方部分102は、下方ビーム50内で動くようにされた上方ビーム40の部分であり、また上方部分104は、下方ビーム50上に突出するようにされた上方ビーム40の部分である。図2に示す一つの実施形態では、上方ビーム40の下方部分102の幅は上方ビーム40の上方部分104の幅より狭い。上方ビーム40の下方部分102の幅はまた下方ビーム50の幅より狭い。本発明の別の実施形態によれば、上方ビーム40の上方部分104及び下方部分102は同じ幅、すなわち全体の高さに沿って同じ幅でもよく、したがってこの場合この幅は下方ビーム50の幅より狭い。下方ビーム50内を動く上方ビーム40の垂直方向部分が大きければ大きいほど、伸縮型フィーダー30はコンパクトになり、すなわち伸縮型フィーダー30は低くなる。比較的コンパクトな伸縮型フィーダー30は、重心が低く、しかも伸縮型フィーダー30の長手方向軸線の周りで幾分回転した位置において穿孔するために用いた場合に伸縮型フィーダー30のてこ比を減少できるので、有利である。
【0014】
上方ビーム40は、下方ビーム50と摺動可能に共動するようにされた共動部材110を備え、それで上方ビーム40は下方ビーム50に伸縮可能に変位できる用に設けられる。上方ビーム40は、普通の仕方で、例えば上方ビーム40と下方ビーム50との間の空間において、上方ビーム40及び下方ビーム50に固定して取付けられ得る伸縮型シリンダーを用いて、下方ビーム50の長手方向軸線に沿って動く。
【0015】
上方ビーム40は、上方ビーム40に、有利には側壁70、80の外面100の各々に、或いは代わりに底壁60に設けられた二つ以上の共動手段110を備えることができる。これら共動手段110の各々は取付け手段120及びクランクブロックブラケット130を備えている。取付け手段120は、上方ビーム40に固定して装着され、そしてクランクブロックブラケット130に固定して装着されている。取付け手段は、例えば溶着によって上方ビーム40の外面100に設けられ、そして側壁70、80の外面100から外方へのびるように設けられている。上方ビーム40が下方ビーム50内で動くことができるようにするため、そして取付け手段120が下方ビーム50に対する通路内にないようにするために、取付け手段120は、下方ビーム50上に突出するようにされた側壁の部分に垂直に設けられ、すなわち上方ビーム40の上方部分104に設けられている。このことは、取付け手段120が底壁60からある距離に設けられて、上方ビームの下方部分102が突出している部分から離れ、下方部分102が下方ビーム50内で動くことができることを意味している。別の実施形態では、取付け手段120は底壁60に設けられ、下方ビーム50の通路内にないようにするため、取付け手段120は、上方ビーム40の底壁60及び側壁70、80に沿って上方部分104まで密接して動くように設けられ、上記で述べたように側壁70、80の外面100から外方へそれている。
【0016】
上方ビーム40において取付け手段120が側壁70、80の外面100から外方へのびる高さが高くなればなるほど、下方ビーム50内におくいて動くことのできる部分は大きくなる。取付け手段120は、押出又は別の適当な仕方で製造でき、そして例えばアルミニウム又は他の適当な材料で構成され得る。上方ビーム40は前端部140及び後端部150を備え(図1参照)、前端部140は、穿孔時に穿孔すべき対象物例えば岩盤に対向する端部として定義され、また後端部150は穿孔すべき対象物から離れた方向の端部として定義される。共動部材すなわち共動手段110は各々、重量を低く保つために上方ビーム40の長手方向軸線の僅かな部分、好ましくは上方ビーム40の1/20〜1/10に沿って設けられる。共動手段110は例えば両側壁70、80に対を成して上方ビーム40に沿って二つのそれぞれ別個の位置にそれらの間に適切な距離好ましくは上方ビーム40の全長の1/3で距離はなして設けられ得る。これは、安定性をもたらししかも図1に例示する伸縮型フィーダーの適当な伸張を可能にするためである。例えば、上方ビーム40の前端部140に一対の取付け手段120を設け、上方ビーム40の前端部140から上方ビーム40の前置ようの1/3の距離に別の対の取付け手段120を設けることができる。取付け手段120は、例えばネジによってクランクブロックブラケット130を固定装着するようにされている。クランクブロックブラケット130は取付け手段120によって上方ビーム40に固定装着され、そして下方ビーム50に対して摺動可能に設けられている。
【0017】
図3には、上方ビーム40が穿孔機20及び下方ビーム50とどのように共動するかと共に穿孔装置10の横断面を示している。クランクブロックブラケット130は、図3及び図4に示すように、下方ビーム50における摺動レール160と摺動共動するようにされている。クランクブロックブラケット130は、雄型輪郭をもつ摺動レール160と摺動共動するのに適した雌型輪郭をもち、図2、図3、図4の例では、クランクブロックブラケットはV字形摺動レール160と摺動共動するV字形輪郭である。クランクブロックブラケット130は一つ又は対の摺動面170を備え、摺動面170は、雌型輪郭の内側に設けられ、摺動レール160と摺動接触するようにされている。摺動面170は、ポリウレタンやポリエチレンのような適当な摺動特性をもつ材料で構成される。クランクブロックブラケット130は、上方ビーム40の各側壁70、80の外面100と対向し、このことは、摺動面170も上方ビーム40の各側壁70、80の外面100と対向することを意味している。上方ビーム40と対向するが上方ビーム40の底壁60より下方の領域とは対向しないクランクブロックブラケット130の特徴によって、クランクブロックブラケット130と上方ビーム40の側壁70、80徒の間にスペースが形成されることになり、このスペースによって、上方ビーム40は一部下方ビーム50内で動くことができる。またこれにより、離脱の危険なしに上方ビーム40と下方ビーム50との間の安定して確実な摺動が可能となる。上方ビーム40がその長手方向軸線のまわりで回転される位置に穿孔する際にてこ比を避けるために上方ビーム40の重量をできるだけ軽くすることが望ましい。従って、クランクブロックブラケット130及び取付け手段120を上方ビーム40に設け、そしてクランクブロックブラケット130及び取付け手段120は上方ビーム40の僅かな部分に沿ってのみのび従ってその重量は下方ビーム50の全体に沿ってのびる摺動レール160より軽いので、クランクブロックブラケット130と共動する摺動レール160を下方ビーム50に設けるのが有利である。
【0018】
上方ビーム40はまた一対の摺動レール180を備え、これらの摺動レール180はカートリッジ190と摺動共動するようにされ、カートリッジ190には、穿孔機20が設けられている(カートリッジは図1にも示されている)。摺動レール180は上方ビーム40の上方部分104に設けられ、そして上方ビーム40の長手方向軸線に沿ってのびている。摺動レール180は、例えば上方ビーム40に沿って固定して取付けられ得、或いは押出形材の一部を構成し得る。摺動レール180は、雌型輪郭をもつクランクブロックブラケット200と摺動共動する適当な雄型輪郭をもっている。摺動レール180は、例えば、薄い鋼板のような適当な耐摩耗及び摺動特性をもつ外層205でクラッドされ得る。クランクブロックブラケット200はカートリッジ190に設けられ、クランクブロックブラケット200は、雌型輪郭の内側に設けられた一つ以上の摺動面210を備え、これらの摺動面210は摺動レール180と摺動接触するようにされている。摺動面210は例えばポリウレタンやポリエチレンのような適当な摺動特性をもつ材料で構成される。図3に示す例では、摺動レール180及びクランクブロックブラケット200はV字形輪郭をもっている。
【0019】
図4には、本発明による伸縮型フィーダー30の横断面を示している。下方ビーム50は長手方向軸線に沿ってのび、そして例えば押出アルミニウム形材で構成され得る。下方ビーム50は底壁220及び側壁230を備え、その結果下方ビーム50の横断面はU字形となり、下方ビーム50の“上向き”はU字形の開放部分に向う方向として定義され、また下方ビーム50の“下向き”は底壁220に向う方向として定義される。下方ビーム50は、U字形の下方ビーム50の内側で構成される内面240と、U字形の下方ビーム50の外側で構成される外面250とを備えている。下方ビーム50の高さは側壁230の高さで決まり、また幅は側壁230間の距離で決まる。
【0020】
伸縮型フィーダー30の高さを低減するために、下方ビーム50の幅は上方ビーム40の全体又は少なくとも下方部分102の幅より広くし、それで下方ビーム50がそのU字形の範囲内に、上方ビーム40の全体又は一部が下方ビーム50内を動き得るようにして、上方ビーム40の下方部分102の全てを受入れる。上述のように、当然、下方ビーム50内を動く上方ビーム40の垂直部分が大きければ大きいほど、伸縮型フィーダー30はコンパクトになり、すなわち伸縮型フィーダー30の高さは低くなる。下方ビーム50は例えば押出アルミニウム形材のような適当な材料で製造される。下方ビーム50は、上述のように一対の摺動レール160を備え、これらの摺動レール160は、上方ビーム40に設けた上記のクランクブロックブラケット130と摺動共動するようにされている。摺動レール160は、例えば、薄い鋼板のような適当な耐摩耗及び摺動特性をもつ外層260でクラッドされ得る。摺動レール160は、下方ビーム50に沿って固定して取付けられ得、或いは押出形材の一部を構成し得る。適当には、摺動レール160は、各側壁230の外面250に一つづつ設けられる。摺動レール160は、上方ビーム40のクランクブロックブラケット130の雌型輪郭と共動するために適当な雄型輪郭をもっている。図4の例では、摺動レール160及びクランクブロックブラケット130は上述のようにV字形輪郭である。下方ビーム50の摺動レール160と係合するために上方ビーム40の共動部材に対しできる限り近くに位置させるため、下方ビーム50の外面250において、好ましくは側壁230の最高部分に摺動レール160は設けられる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明による削岩用穿孔装置の概略側面図。
【図2】本発明による上方ビームの概略横断面図。
【図3】本発明による穿孔装置の概略横断面図。
【図4】本発明による伸縮型フィーダーの概略横断面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
削岩作業において穿孔機(20)の伸縮型フィーダー(30)の下方ビーム(50)と共に用いる上方ビーム(40)であって、長手方向軸線に沿ってのび、そして横断面ほぼU字形を成し、底壁(60)と、第1側壁(70)と、第2側壁(80)とを有し、各側壁(70、80)が内面(90)と外面(100)とを備え、また、下方ビーム(50)と摺動共動する共動部材(110)を有する上方ビーム(40)において、
上記共動部材(110)が、各側壁(70、80)の各外面(100)から外方へのびる取付け手段(120)を備え、各取付け手段(120)がクランクブロックブラケット(130)を固定取付けするように構成され、上記クランクブロックブラケット(130)が各側壁(70、80)の外面(100)と対向していること
を特徴とする上方ビーム(40)。
【請求項2】
クランクブロックブラケット(130)が摺動面(170)を備え、上記摺動面(170)が各側壁(70、80)の外面(100)と対向していることを特徴とする請求項1記載の上方ビーム(40)。
【請求項3】
上記摺動面(170)がポリウレタン又はポリエチレンで構成されていることを特徴とする請求項2記載の上方ビーム(40)。
【請求項4】
上記共動部材(110)が、上方ビーム(40)の僅かな部分に沿って、好ましくは上方ビーム(40)の1/20に沿って設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の上方ビーム(40)。
【請求項5】
上記共動部材(110)が、上方ビーム(40)に沿ったそれぞれ二つの異なる位置において、両側壁(70、80)に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の上方ビーム(40)。
【請求項6】
下方部分(102)と上方部分(104)とを有し、下方ビーム(50)と摺動共動する間、下方部分(102)が下方ビーム(50)内で動くように構成され、また上方部分(104)が下方ビーム(50)上に突出するように構成され、上方部分(104)にと取付け手段(120)が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の上方ビーム(40)。
【請求項7】
押出しアルミニウム形材で構成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載の上方ビーム(40)。
【請求項8】
取付け手段(120)が押出しアルミニウム形材で構成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載の上方ビーム(40)。
【請求項9】
クランクブロックブラケット(130)が取付け手段(120)にネジで固定装着されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項記載の上方ビーム(40)。
【請求項10】
削岩用穿孔機(20)と摺動可能に共動するようにされた一対の摺動レール(180)を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項記載の上方ビーム(40)。
【請求項11】
摺動レール(180)が上方ビーム(40)の押出しアルミニウム形材の一部であることを特徴とする請求項7に基く請求項10記載の上方ビーム(40)。
【請求項12】
ほぼU字型の下方ビーム(50)を有し、請求項1〜11のいずれか一項記載の上方ビームを有することを特徴とする削岩用穿孔機(20)用の伸縮型フィーダー(30)。
【請求項13】
上方ビーム(40)の下方部分(102)が下方ビーム(50)より狭く、それにより上方ビーム(40)の下方部分(102)が下方ビーム(50)内に嵌合するように構成されていることを特徴とする請求項12記載の伸縮型フィーダー(30)。
【請求項14】
下方ビーム(50)が、上方ビーム(40)の共動部材(110)と摺動共動するように構成した摺動レール(160)を備えていることを特徴とする請求項12又は13記載の伸縮型フィーダー(30)。
【請求項15】
摺動レール(160)が下方ビーム(50)の全長に沿ってのびていることを特徴とする請求項14記載の伸縮型フィーダー(30)。
【請求項16】
摺動レール(160)が下方ビーム(50)のそれぞれの側壁(230)の上方部分に設けられていることを特徴とする請求項14又は15記載の伸縮型フィーダー(30)。
【請求項17】
摺動レール(160)を備えた下方ビーム(50)が押出しアルミニウム形材で構成されることを特徴とする請求項12〜16のいずれか一項記載の伸縮型フィーダー(30)。
【請求項18】
下方ビーム(50)の単位長さ当たりの重量が上方ビーム(40)の単位長さ当たりの重量より重いことを特徴とする請求項12〜16のいずれか一項記載の伸縮型フィーダー(30)。
【請求項19】
穿孔機(20)を有し、請求項12〜18のいずれか一項記載の伸縮型フィーダー(30)を有することを特徴とする削岩用穿孔装置(10)。
【請求項20】
穿孔機(20)が上方ビーム(40)に摺動可能に設けられていることを特徴とする削岩用穿孔装置(10)。
【請求項21】
穿孔機(20)がキャリジ(190)に固定取付けされ、キャリジ(190)が、上方ビーム(40)と摺動可能に共動するクランクブロックブラケット(200)を備えていることを特徴とする請求項20に記載の削岩用穿孔装置(10)。
【請求項22】
クランクブロックブラケット(200)が一つ以上の摺動面(210)を備え、これらの摺動面(210)が上方ビーム(40)の摺動レール(180)と共動するようにされていることを特徴とする請求項21に記載の削岩用穿孔装置(10)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−526152(P2009−526152A)
【公表日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−554182(P2008−554182)
【出願日】平成19年1月19日(2007.1.19)
【国際出願番号】PCT/SE2007/000049
【国際公開番号】WO2007/091939
【国際公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【出願人】(398056193)アトラス コプコ ロツク ドリルス アクチボラグ (66)
【Fターム(参考)】