説明

位置取得システム、及び、位置情報取得方法

【課題】位置情報取得のための信号のやり取りを抑えつつ、被検索対象となる移動通信端末の移動に追随した位置情報を取得することを可能とする位置取得システム、及び、位置情報取得方法を提供する。
【解決手段】管理サーバ10のアプリケーション部12のセッション確立部124は、情報送受信部11により被検索端末30の位置情報の取得を要求するための位置情報取得要求情報を位置取得要求端末20から受信した場合、位置取得要求端末20と被検索端末30との間に、被検索端末30の位置情報を被検索端末30から位置取得要求端末20に継続して送信するためのセッションを確立する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信端末の位置情報を目的地としてナビゲーションを行う位置取得システム、及び、位置情報取得方法に関する。
【背景技術】
【0002】
地図表示機能を搭載したナビゲーション装置は、現在位置から目的地までの最短距離の経路や、動的な交通情報を加味した最短時間の経路を探索する経路探索機能を備える。経路探索で最初に設定する目的地の設定方法には、固定電話機の電話番号を用いて直接的に目的地を設定する方法があり、例えば目的地に設置された固定電話機の電話番号から目的地の位置を決定する(以降、この方法を「電話番号入力方法」と呼ぶ)。
【0003】
この電話番号入力方法においては、ユーザはナビゲーション装置に備えられたタッチパネル等の入力手段を介して電話番号を入力する。ナビゲーション装置に備えられたCD−ROMやDVD−ROM等の記憶装置には、固定電話機の電話番号とその固定電話機が存在する位置情報や電話番号の属性情報である名称情報、施設情報、住所情報、メッセージ、イメージ等(以下、これら情報を「案内情報」と呼ぶ)、及び市外・市内局番とその局番がカバーする領域の代表位置情報の関係を記憶する。
【0004】
次に、ユーザが入力した電話番号から前記案内情報を検索する。ここで、ユーザが入力した電話番号に一致する電話番号が案内情報に記憶されている場合、案内情報から位置情報を読み出すことで目的地の位置を決定する(例えば、特許文献1参照)。
一方、ユーザが入力した電話番号に一致する電話番号が記憶されていない場合は、電話番号を構成する市外・市内局番からその局番がカバーする地域の代表位置情報を検索する。さらに前記代表位置を中心とする地図を画面に表示し、ユーザが地図をスクロール操作することで目的地の位置を決定する。
【0005】
或いは、ユーザが入力した電話番号に一致する電話番号がユーザの持ち運び可能なナビゲーション装置内部に記憶されていない場合は、通信ネットワーク上に存在するデータベースサーバに問い合わせて、位置情報を取得する方法も存在する(例えば、特許文献2参照)。
このような電話番号入力方法を用いることで、目的地に設置されている固定電話機の電話番号さえわかれば、目的地の設定を行うことが可能になる。
【0006】
一方、固定電話機に限らず、移動通信端末の位置情報を取得して目的地として設定し、当該目的地までの経路探索を行うことができるナビゲーション装置も存在する(例えば、特許文献3参照)。
【特許文献1】特開2000−298033号公報
【特許文献2】特開2000−009486号公報
【特許文献3】特開2006−105731号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献3に記載のナビゲーション装置は、移動通信端末の移動に対応するために、周期的に再発信して移動通信端末とセッションを確立し、当該確立したセッションを介して移動通信端末の位置情報の取得要求信号を送信し位置情報を取得している。したがって、移動通信端末が移動していない場合にも、通信ネットワークにおける信号のやり取りが増加し、ネットワーク資源を消耗してしまう。
【0008】
さらなる問題点として、移動通信端末の位置情報の取得要求信号送信時に入手可能な情報は位置情報に限られ、移動通信端末を利用している相手の状況まで確認することができない。また、ナビゲーション装置を既存の移動通信端末で実現しようとした場合、既存の移動通信端末は位置情報の取得要求信号を送信する機能を有していないため、位置情報の取得要求信号を送信できなくても簡易に位置情報を取得する方法が望まれる。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、位置情報取得のための信号のやり取りを抑えつつ、被検索対象となる移動通信端末の移動に追随した位置情報を取得することを可能とする位置取得システム、及び、位置情報取得方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の位置取得システムは、位置取得要求端末に提供するための、被検索対象となる移動通信端末の位置情報の取得を制御する位置取得システムであって、通信ネットワークを介した情報の送受信を制御する情報送受信手段と、前記情報送受信手段により前記移動通信端末の位置情報の取得を要求するための位置情報取得要求情報を前記位置取得要求端末から受信した場合、前記位置取得要求端末と前記移動通信端末との間に、該移動通信端末の位置情報を該移動通信端末から前記位置取得要求端末に継続して送信するためのセッションを確立するセッション確立手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、位置取得システムが位置情報取得要求情報を位置取得要求端末から受信した場合、位置取得要求端末と移動通信端末との間に、移動通信端末の位置情報を該移動通信端末から位置取得要求端末に継続的に送信するためのセッションを確立するため、位置情報取得の度にセッション確立のための信号のやりとりをしなくても、該確立したセッションを介して移動通信端末の位置情報を継続的に送信することができる。従って、位置情報取得のための信号のやり取りを抑えつつ、移動通信端末の移動に追随した位置情報を取得することが可能となる。
【0011】
請求項2に記載の位置取得システムは、請求項1において、前記移動通信端末は、自端末の位置情報の変化量が閾値を超える毎に、前記セッション確立手段により確立されたセッションを介して、自端末の位置情報を前記位置取得要求端末に送信することを特徴とする。
本発明によれば、移動通信端末は該移動通信端末の位置情報の変化量が閾値を超える毎に、確立されたセッションを介して位置情報を送信するため、移動通信端末が移動しないときの無駄な位置情報の送信を防止し、信号の授受を削減することができる。
【0012】
請求項3に記載の位置取得システムは、請求項1又は2において、前記セッション確立手段により確立された前記移動通信端末の位置情報を送信するためのセッションを、U−PLANEデータを送受信するためのセッションに切り替えるセッション切替手段と、前記セッション確立手段により確立されたセッション上のアプリケーションを切り替える又は追加することにより、前記セッションを介してU−PLANEデータの送受信を可能とするアプリケーション追加切替手段との少なくとも一方の手段をさらに備えることを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、位置取得要求端末を利用するユーザは、移動通信端末の電話番号を新たに入力して発信動作を行わなくても、位置情報送信用のセッションを音声通話やテレビ電話通信のセッションに切り替えて、或いは位置情報送信用のセッションを介してさらに音声通話やテレビ電話通信、テキストメッセージの交換を行うことにより、移動通信端末を利用するユーザとコミュニケーションをとることができるため、利便性を高めることができる。
【0014】
請求項4に記載の位置取得システムは、位置取得要求端末に提供するための、被検索対象となる移動通信端末の位置情報の取得を制御する位置取得システムであって、前記位置取得要求端末から前記移動通信端末宛の電子メールを受信する情報送受信手段と、前記情報送受信手段により受信した電子メールの内容を解析することにより、前記移動通信端末の位置情報を前記位置取得要求端末に通知する必要があるか否かを判定する位置情報通知判定手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、位置取得要求端末が位置情報取得要求信号を送信する機能を有してない場合にも、ナビゲーションに関連する移動通信端末宛に所定の内容を記載した電子メールを送信することで、位置取得要求端末は移動通信端末の位置情報を取得することができる。
【0015】
請求項5に記載の位置取得システムは、請求項4において、前記位置情報通知判定手段により前記移動通信端末の位置情報を前記位置取得要求端末に通知する必要があると判定された場合、前記移動通信端末の位置情報で示される場所を含む地図を表示するための地図データを添付ファイルとした電子メールを前記位置取得要求端末に送信する位置情報通知手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、位置取得システムは、移動通信端末の位置情報で示される場所を含む地図を添付ファイルとした電子メールを位置取得要求端末に送信するため、位置取得要求端末を利用するユーザは、電子メールを開封することで簡易に移動通信端末が存在する場所を確認することができる。
【0016】
請求項6に記載の位置情報取得方法は、位置取得要求端末に提供するための、被検索対象となる移動通信端末の位置情報の取得を制御する位置取得システムが実行する位置情報取得方法であって、前記移動通信端末の位置情報の取得を要求するための位置情報取得要求情報を前記位置取得要求端末から受信する受信ステップと、前記受信ステップにおいて前記位置情報取得要求情報を受信した場合、前記位置取得要求端末と前記移動通信端末との間に、該移動通信端末の位置情報を該移動通信端末から前記位置取得要求端末に継続的に送信するためのセッションを確立するセッション確立ステップとを備えることを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、位置取得システムが位置情報取得要求情報を位置取得要求端末から受信した場合、位置取得要求端末と移動通信端末との間に、移動通信端末の位置情報を該移動通信端末から位置取得要求端末に継続的に送信するためのセッションを確立するため、位置情報取得の度にセッション確立のための信号のやりとりをしなくても、該確立したセッションを介して移動通信端末の位置情報を継続的に送信することができる。従って、位置情報取得のための信号のやり取りを抑えつつ、移動通信端末の移動に追随した位置情報を取得することが可能となる。
【0018】
請求項7に記載の位置取得システムは、請求項1又は2において、前記セッション確立手段は、前記移動通信端末及び前記位置取得要求端末からのU−PLANEデータを送受信するためのセッションを確立することが可能であり、前記セッション確立手段により確立されたU−PLANEデータを送信するためのセッションを、前記移動通信端末から位置情報を送信するためのセッションに切り替えるセッション切替手段と、前記セッション確立手段により確立されたセッション上のアプリケーションを切り替える又は追加することにより、前記セッションを介して前記位置情報を送信することを可能とするアプリケーション追加切替手段との少なくとも一方の手段をさらに備えることを特徴とする。
【0019】
本発明によれば、例えば位置取得要求端末(又は移動通信端末を利用するユーザが移動通信端末(又は位置取得要求端末)の電話番号を入力して発信動作を行った場合に、音声通話やテレビ電話通信等のU−PLANEデータを送信するためのセッションが確立され、その後にU−PLANEデータを送信するためのセッションから位置情報送信用のセッションに切り替えたり、U−PLANEデータを送信するためのセッションを介してさらに位置情報を送信したりすることができるため、移動通信端末を利用するユーザとコミュニケーションをとった後に移動通信端末のナビゲーションを行うことが可能となり、利便性を高めることができる。具体例としては、ユーザが緊急機関に発信した場合において、緊急機関側からユーザの位置を連続的に取得する場合に本発明が有効となる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、位置取得システムが位置情報取得要求情報を位置取得要求端末から受信した場合、位置取得要求端末と移動通信端末との間に、移動通信端末の位置情報を該移動通信端末から位置取得要求端末に継続的に送信するためのセッションを確立するため、位置情報取得の度にセッション確立のための信号のやりとりをしなくても、該確立したセッションを介して移動通信端末の位置情報を継続的に送信することができる。従って、位置情報取得のための信号のやり取りを抑えつつ、移動通信端末の移動に追随した位置情報を取得することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態に係る位置取得システムの全体構成を示すブロック図である。本実施形態に係る位置取得システムは、例えばIMS(IP Multimedia Subsystem)を基盤とした通信システムである。同図に示すように、位置取得システムは、管理サーバ10と、位置取得要求端末20と、被検索端末30と、メールサーバ40とを含んで構成される。
【0022】
位置取得要求端末20は、移動通信端末が備える無線通信機能と、目的地へのナビゲーション機能とを備えている。位置取得要求端末20は、被検索端末30の位置情報を目的地として設定したり、被検索端末30の位置情報を単に表示したりすることにより、被検索端末30までの経路をナビゲートする。
被検索端末30は、移動通信端末、或いは固定電話機であり、位置取得要求端末20による経路検索の対象となる端末である。
管理サーバ10は、移動通信端末からの信号の受付、信号の発信元及び着信先の認証、被検索端末30の位置情報の通知、セッション確立等を制御する。
【0023】
(管理サーバの構成)
次に、管理サーバ10の構成について説明する。図2は、管理サーバ10の構成を示すブロック図である。同図に示すように、管理サーバ10は、情報送受信部11と、アプリケーション部12と、固定電話番号位置情報DB(データベース)13と、ユーザプロファイルDB14とを含んで構成される。
固定電話番号位置情報DB13は、固定電話機やパーソナルコンピュータ等の固定端末についてのユーザ識別子(電話番号又はメールアドレス)と、当該固定電話機や固定端末が設置されている場所の位置情報とを対応付けて記憶する。
ユーザプロファイルDB14は、移動通信サービスに加入しているユーザのプロファイルを記憶する。ユーザのプロファイルには、ユーザが利用する移動通信端末の端末識別番号、電話番号、加入している付加サービスの種類、在圏情報等が含まれる。
【0024】
情報送受信部11は、図示せぬ通信インターフェースを含んで構成され、外部の通信装置との通信ネットワークを介した情報の送受信を制御する。
アプリケーション部12は、図示せぬCPU(central processing unit)がハードディスク等の記憶装置に記憶された各種アプリケーションプログラムを読み出して実行することにより実現される機能である。
【0025】
アプリケーション部12は、端末識別子判別部121と、ユーザ認証部122と、位置情報通知部123と、セッション確立部124と、セッション切替部125と、アプリケーション追加切替部126とを含んで構成される。
端末識別子判別部121は、情報送受信部11により被検索端末30の位置情報の取得を要求するための位置情報取得要求情報を位置取得要求端末20から受信した場合、当該位置情報取得要求情報に含まれる当該被検索端末30の識別子に基づいて、被検索端末30が移動通信端末であるか否かを判定する。
【0026】
ユーザ認証部122は、端末識別子判別部121により被検索端末30が移動通信端末であると判定された場合、ユーザプロファイルDB14を参照して、位置取得要求端末20及び被検索端末30の認証を行い、加入サービス、在圏情報等を確認する。
位置情報通知部123は、位置情報取得要求情報を位置取得要求端末20から受信した場合或いは被検索端末30の位置情報の通知が必要である旨の通知をメールサーバ40から受信した場合であって、かつ、端末識別子判別部121により被検索端末30が移動通信端末であると判定された場合、被検索者位置取得要求情報(例えば、SIP INVITEに相当)を被検索端末30に送信することにより、被検索端末30から被検索端末30の位置情報を取得する。
【0027】
一方、位置情報取得要求情報を位置取得要求端末20から受信した場合或いは被検索端末30の位置情報の通知が必要である旨の通知をメールサーバ40から受信した場合であって、かつ、端末識別子判別部121により被検索端末30が固定電話機又は固定端末であると判定された場合、位置情報通知部123は、受信した被検索端末30の電話番号又はメールアドレスに対応する位置情報を、固定電話番号位置情報DB13から取得する。
【0028】
そして、位置情報通知部123は、以上のようにして取得した被検索端末30の位置情報を位置取得要求端末20に送信可能なフォーマットに整形して、位置取得要求端末20に送信する。なお、位置情報を送信する際に、当該位置情報の精度とともに送信してもよいし、被検索端末30の位置情報をメール本文に記載し当該位置情報で示される場所を含む地図を表示するための地図データを添付ファイルとした電子メールを送信してもよい。また、位置情報通知部123が被検索端末30の位置情報を取得できなかった場合には、その旨の情報を位置取得要求端末20に送信してもよい。
【0029】
セッション確立部124は、位置情報取得要求情報を位置取得要求端末20から受信した場合或いは被検索端末30の位置情報の通知が必要である旨の通知をメールサーバ40から受信した場合であって、かつ、端末識別子判別部121により被検索端末30が移動通信端末であると判定された場合、既存のIMS技術を利用して、位置取得要求端末20と被検索端末30との間に、被検索端末30が被検索端末30の位置情報を継続して位置取得要求端末20に送信するためのセッションを確立する。
【0030】
また、セッション確立部124は、位置取得要求端末20と被検索端末30とが音声通話、テレビ電話通信、電子メール送信、IM(Instant Message)送信等を行うための、U−PLANEデータを送信するためのセッションを確立することも可能である。
セッション切替部125は、セッション確立部124により確立されたセッションを別の用途に用いるセッションに切り替える。例えば、セッション切替部125は、被検索端末30の位置情報を送信するためのセッションを、U−PLANEデータを送受信するためのセッションに切り替えたり、U−PLANEデータを送信するためのセッションを、位置情報を送信するためのセッションに切り替える。
【0031】
アプリケーション追加切替部126は、セッション確立部124により確立された下位レイヤにおけるセッションを維持したまま、上位レイヤにおけるアプリケーションを追加したり切り替えたりすることにより、セッションの用途を切り替えたり追加したりする。なお、ここでのアプリケーションとは、各種用途を実現するためのプログラムやデータ等のソフトウェアを意味する。
【0032】
具体的には、アプリケーション追加切替部126は、セッション確立部124により確立されたセッションを介して被検索端末30の位置情報が位置取得要求端末20に送信され位置取得要求端末20においてナビゲーションが行われている時に、位置取得要求端末20からアプリケーション切替信号を受信した場合、前記位置情報を送信するために確立したセッションを、アプリケーション切替信号で要求された用途で使用するためのセッションに切り替える。例えば、アプリケーション切替信号がTV(television)電話切替信号である場合、アプリケーション追加切替部126は、位置情報を送信するために確立したセッションを、映像データ及び音声データを送受信するTV電話を行うためのセッションに切り替える。なお、TV電話に限らず、音声通話を行うためのセッションに切り替えてもよいし、IM送信のためのセッションに切り替えてもよい。さらに、アプリケーション追加切替部126は、アプリケーション追加信号を受信した場合には、上位レイヤのアプリケーションを追加することにより、確立されているセッションを介して位置情報を送信しながら、同時にTV電話通信或いはIMの送信を行うことを可能とする。
【0033】
同様に、アプリケーション追加切替部126は、セッション確立部124により確立されたU−PLANEデータを送信するためのセッションを、被検索端末30から位置情報を送信するためのセッションに切り替えたり、セッション確立部124により確立されたU−PLANEデータを送信するためのセッションを介して、U−PLANEデータを送信しつつさらに位置情報を送信することも可能である。
なお、今回の説明においては、IMS技術を前提として記載したが、電子メールのように下位レイヤが一回セッションを終了するようなアプリケーションにおいても、セッション情報を上位レイヤで保持することで同様なことが実現可能となる。
【0034】
(位置取得要求端末の構成)
次に、位置取得要求端末20の構成について説明する。図3は、位置取得要求端末20の構成を示すブロック図である。同図に示すように、位置取得要求端末20は、通信インターフェースで構成される情報送受信部201と、地図を表示するための地図データが記憶された地図DB202と、CPUが各種アプリケーションプログラムを実行することにより実現されるクライアントアプリケーション部203と、液晶ディスプレイで構成される画面表示部204と、キーやボタンで構成される端末操作部205とを含んで構成される。
【0035】
クライアントアプリケーション部203は、ナビゲーション機能、テレビ電話接続機能、電子メール機能、アプリケーション切替信号送信機能等を有している。例えば、クライアントアプリケーション部203は、情報送受信部201により被検索端末30の位置情報を受信した場合、ナビゲーション機能を起動してナビゲーションを行う。具体的には、受信した位置情報を画面表示部204に表示したり、当該位置情報で示される目的地を含む地図を表示するための地図データを地図DB202から取得し、目的地周辺の地図及び位置取得要求端末20から目的地までの経路を画面表示部204に表示したりする。
なお、地図DB202は、位置取得要求端末20に記憶させておく代わりに、通信ネットワーク上のサーバに記憶させておいてもよい。
【0036】
(被検索端末の構成)
次に、被検索端末30の構成について説明する。図4は、被検索端末30の構成を示すブロック図である。同図に示すように、被検索端末30は、通信インターフェースで構成される情報送受信部301と、GPS(Global Positioning System)受信機を含む位置情報取得部302と、CPUが各種アプリケーションプログラムを実行することにより実現されるクライアントアプリケーション部303と、液晶ディスプレイで構成される画面表示部304と、キーやボタンで構成される端末操作部305とを含んで構成される。
クライアントアプリケーション部203は、位置情報送信可否判定機能、位置情報送信機能、テレビ電話接続機能、アプリケーション切替応答送信機能、電子メール機能等を有している。
【0037】
例えば、クライアントアプリケーション部303は、被検索端末30の位置情報取得要求情報を管理サーバ10から受信した時に、被検索端末30を利用するユーザのプライバシー保護の観点から、ユーザによる端末操作部305からの入力に基づいて、被検索端末30の位置情報を送信してもよいか否かを判定する。被検索端末30の位置情報を送信してもよいと判定した場合、クライアントアプリケーション部303は、位置情報取得部302により取得された位置情報を情報送受信部301を介して送信する。また、位置情報取得部302により取得された位置情報の変化量を計測し、位置情報の変化量が予め設定された閾値を超える毎に、位置取得要求端末20との間に確立されたセッションを介して、最新の位置情報をナビゲーション端末20に送信する。なお、位置情報の送信タイミングとしてはこれに限定されることはなく、例えば、一定の周期毎に送信するようにしてもよい。
一方、被検索端末30の位置情報を送信することは不可と判定された場合、クライアントアプリケーション部303は、その旨を情報送受信部301を介して管理サーバ10に通知する。
【0038】
(メールサーバの構成)
次に、メールサーバ40の構成について説明する。図5は、メールサーバ40の構成を示すブロック図である。同図に示すように、メールサーバ40は、メール送受信部41と、位置情報通知判定部42とを含んで構成される。
メール送受信部41は、電子メールの送受信を中継する。
位置情報通知判定部42は、メール送受信部41により受信した電子メールの内容を解析して、被検索端末30の位置情報を位置取得要求端末20に通知する必要があるか否かを判定する。
【0039】
具体的には、位置情報通知判定部42はテキスト解析部421を備えており、受信した電子メール本文のテキストデータをテキスト解析部421により解析し、解析結果に基づいて、被検索端末30の位置情報を位置取得要求端末20に通知する必要があるか否かを判定する。例えば、電子メール本文のテキストデータに「待ち合わせ」、「どこにいる?」、「に向かっている」、「今〜にいる」、「〜で会おう」等のキーワードが含まれている場合には、被検索端末30の位置情報を位置取得要求端末20に通知する必要があると判定する。或いは、位置情報通知判定部42は、電子メール本文の内容から位置取得要求端末20を利用するユーザの気持ちを推測し、例えば、位置取得要求端末20を利用するユーザが被検索端末30を利用するユーザにこれから会いたいと思っていると推測された場合には、被検索端末30の位置情報を位置取得要求端末20に通知する必要があると判定する。そして、位置情報を通知する必要があると判定された場合には、その旨を管理サーバ10に通知する。
【0040】
(セッション確立処理)
次に、図6に示すシーケンス図を参照して、位置取得システムが実行する位置情報送信のためのセッション確立処理について説明する。
まず、位置取得要求端末20を利用するユーザは、端末操作部205を操作して、被検索端末30の電話番号等のユーザ識別子を入力し位置情報取得要求を行う。これにより、位置取得要求端末20の情報送受信部201は、被検索端末30のユーザ識別子を含む位置取得要求情報を送信する(ステップS101)。
【0041】
管理サーバ10の端末識別子判別部121は、位置取得要求端末20から受信した位置取得要求情報に含まれるユーザ識別子が移動通信端末のものであるか否かを判定する(ステップS102)。移動通信端末以外の固定電話機等のユーザ識別子であると判定した場合、位置情報通知部123は固定電話番号位置情報DB13を参照することにより、被検索端末30のユーザ識別子に対応する位置情報を特定し(ステップS103)、ステップS107に進む。
【0042】
一方、移動通信端末のユーザ識別子であると判定した場合は、ユーザ認証部122は、位置取得要求端末20及び被検索端末30のユーザ認証を行って被検索端末30の在圏場所等を確認し(ステップS104)、位置情報通知部123は、被検索者位置取得要求情報を情報送受信部11を介して被検索端末30に送信する(ステップS105)。
被検索端末30の情報送受信部301が被検索者位置取得要求情報を管理サーバ10から受信すると、クライアントアプリケーション部303は、位置情報送信可否判定を行う(ステップS106)。被検索端末30を利用するユーザが端末操作部305を操作して送信可の入力を行った場合、クライアントアプリケーション部303は送信可と判定し、情報送受信部301を介して位置情報取得部302で取得された位置情報を管理サーバ10に送信する。
【0043】
ステップS107では、管理サーバ10の位置情報通知部123は、取得した位置情報に基づいて送信する情報を生成及び決定し、情報送受信部11を介して位置取得要求端末20に送信する。
位置取得要求端末20の情報送受信部201が被検索端末30の位置情報を管理サーバ10から受信すると、クライアントアプリケーション部203は、ナビゲーション機能を起動し、当該位置情報で示される場所を含む地図を表示するための地図データを地図DB202から取得して、画面表示部204に表示する。(ステップS108)。
【0044】
その後、被検索端末30の位置情報取得部302は、定期的に位置情報を取得する(ステップS109)。
管理サーバ10のセッション確立部124は、位置取得要求端末20と被検索端末30との間に、定期的に取得される被検索端末30の位置情報を継続的に位置取得要求端末20に送信するためのセッションを確立する(ステップS110)。
このように、位置情報を継続的に送信するためのセッションを確立しておくことにより、位置取得要求端末20は、位置情報取得の度に再発信してセッション確立のための信号のやりとりをしなくても、上記確立されたセッションを介して被検索端末30から位置情報を定期的に受信することができるため、信号数削減効果がある。
【0045】
(TV電話切替処理)
次に、図7に示すシーケンス図を参照して、ナビゲーション中のTV電話切替処理について説明する。
上述したセッション確立処理により確立されたセッションを介して、被検索端末30の位置情報が位置取得要求端末20に送信され、位置取得要求端末20においてナビゲーションが行われている最中に(ステップS201)、ユーザは位置取得要求端末20の端末操作部205における切替用のボタンを押す等の操作により、TV電話切替の指示を行う(ステップS202)。これにより、位置取得要求端末20のクライアントアプリケーション部203は、TV電話切替信号を、情報送受信部201及び管理サーバ10のセッション切替部125又はアプリケーション追加切替部126を経由して被検索端末30に送信する(ステップS203)。
【0046】
被検索端末30のクライアントアプリケーション部303は、情報送受信部301を介して位置取得要求端末20からTV電話切替信号を受信すると、TV電話切替応答を返信する(ステップS204)。
これにより、位置取得要求端末20と被検索端末30との間に確立された位置情報送信用のセッションは、音声データ及び映像データを送受信するためのテレビ電話用のセッションに切り替えられ、TV電話接続を行う(ステップS205)。
このように、位置取得要求端末20を利用するユーザは、再度電話番号を入力して発信動作を行わなくても、ナビゲーション中にTV電話に切り替えて、被検索端末30を利用するユーザとコミュニケーションをとることができるため、ユーザの利便性を高めることができる。
【0047】
(位置情報取得有無判定処理)
次に、図8を参照して、メール解析による位置情報取得有無判定処理について説明する。
まず、位置取得要求端末20を利用するユーザは、位置取得要求端末20の端末操作部205を操作して、電子メールのテキスト文を作成し、被検索端末30のメールアドレスを指定して、送信指示を行う。これにより、位置取得要求端末20のクライアントアプリケーション部203は、情報送受信部201を介して被検索端末30宛の電子メールを送信する(ステップS301)。
【0048】
メールサーバ40のメール送受信部41が位置取得要求端末20から電子メールを受信すると、テキスト解析部421は、電子メール本文のテキストデータを解析する。位置情報通知判定部42は、当該解析結果に基づいて被検索端末30の位置情報を取得する必要があるか否かを判定し(ステップS302)、取得する必要があると判定された場合、判定結果を管理サーバ10に通知する。
【0049】
管理サーバ10の情報送受信部11が判定結果をメールサーバ40から受信すると、端末識別子判別部121は、被検索端末30のメールアドレスに基づいて、被検索端末30が移動通信端末であるか否かを判定する(ステップS303)。移動通信端末以外の固定端末等であると判定された場合は、位置情報通知部123は、固定電話番号位置情報DB13を参照することにより、被検索端末30のメールアドレスに対応する位置情報を特定し(ステップS304)、ステップS308に進む。
【0050】
一方、移動通信端末であると判定された場合は、ユーザ認証部122は位置取得要求端末20及び被検索端末30のユーザ認証を行って被検索端末30の在圏場所等を確認し(ステップS305)、位置情報通知部123は、被検索者位置取得要求情報を情報送受信部11を介して被検索端末30に送信する(ステップS306)。
被検索端末30の情報送受信部301が被検索者位置取得要求情報を管理サーバ10から受信すると、クライアントアプリケーション部303は、位置情報送信可否判定を行う(ステップS307)。被検索端末30を利用するユーザが端末操作部305を操作して送信可の入力を行った場合、クライアントアプリケーション部303は送信可と判定し、情報送受信部301を介して位置情報取得部302で取得された位置情報を管理サーバ10に送信する。
【0051】
ステップS308では、管理サーバ10の位置情報通知部123は、取得した位置情報で示される緯度経度及び住所をメール本文に記載し、かつ、当該緯度経度周辺の地図を表示するための地図データを添付ファイルとして添付した電子メールを生成し、当該生成した電子メールを情報送受信部11により位置取得要求端末20に送信する。
位置取得要求端末20の情報送受信部201が管理サーバ10から電子メールを受信すると、クライアントアプリケーション部203は、電子メールを画面表示部204に表示する(ステップS309)。
【0052】
このように、位置取得要求端末20が位置情報取得要求信号を送信する機能を有してない場合にも、電子メール機能により電子メールを送信すれば、メールサーバ40が電子メールの内容を解析し、当該解析結果に基づいて被検索端末30の位置情報を取得する必要があると判断した場合には、位置取得要求端末20は被検索端末30の位置情報を取得することができる。また、管理サーバ10は、被検索端末30の位置情報で示される場所周辺の地図を表示するための地図データを添付ファイルとした電子メールを位置取得要求端末20に送信するため、位置取得要求端末20を利用するユーザは、電子メールを開封することで簡易に被検索端末30が存在する場所を確認することができる。
【0053】
以上説明したように、管理サーバ10が被検索端末30の位置情報の取得を要求するための位置情報取得要求情報を位置取得要求端末20から受信し、被検索端末30が移動通信端末である場合、位置取得要求端末20と被検索端末30との間に、被検索端末30の位置情報を被検索端末30から位置取得要求端末20に継続して送信するためのセッションを確立するため、位置情報取得の度にセッション確立のための信号のやりとりをしなくても、前記確立されたセッションを介して被検索端末30の位置情報を継続して送信することができる。従って、位置情報取得のための信号のやり取りを抑えつつ、被検索端末30の移動に追随した位置情報を取得して、ナビゲーションの目的地として位置取得要求端末20に設定することが可能となる。また、被検索端末30は、被検索端末30の位置情報の変化量が閾値を超える毎に位置情報を送信するため、被検索端末30が移動しないときに位置情報を送信するのを防ぐことができ、通信ネットワークや位置取得システムの負荷を軽減することができる。
【0054】
このような位置取得システムを、例えば待ち合わせ用途に利用することにより、待ち合わせ場所を明確に決めなくても、おおよその時刻と場所を決めて待ち合わせを行うことができ、集合場所付近でユーザは位置取得要求端末20を用いて、被検索端末30の位置を確認することができる。
また、位置取得要求端末20を利用するユーザは、被検索端末30を利用するユーザが電車に乗車中等で着信応答できない場合にも、位置取得要求端末20のナビゲーション機能を用いて、被検索端末30が存在する場所に容易にたどり着くことができる。また、ナビゲーション機能の使用中であっても、位置取得要求端末20を利用するユーザは、音声通信、TV電話等を用いて被検索端末30を利用するユーザと通話することができるため、ユーザは地図を見ながら、簡単に被検索端末30を利用しているユーザが居る場所に容易に到着することができる。
【0055】
また、音声通話やテレビ電話通信等を行うためのU−PLANEデータを送信するためのセッションを位置情報送信用のセッションに切り替えることができるため、例えば、被検索端末30のユーザが位置取得要求端末20に該当する緊急機関に発信した場合には、ユーザと緊急機関との間でコミュニケーションをとった後に、緊急機関側からユーザの位置を連続的に取得してユーザの所在地を確認することができる。
【0056】
なお、上述した実施形態では、被検索端末30に搭載されたGPS受信機により被検索端末30の位置情報を取得したが、被検索端末30の位置情報の取得方法としてはこれに限定されることはなく、例えば、被検索端末30が在圏している基地局の位置情報を被検索端末30の位置情報として用いてもよい。
また、上述した実施形態で説明した管理サーバ10が備える機能は、複数のサーバに分散して設けられていてもよい。また、上述した実施形態で説明したメールサーバ40が備える機能は、管理サーバ10が備えていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の実施形態に係る位置取得システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態に係る管理サーバの構成を示すブロック図である。
【図3】同実施形態に係る位置取得要求端末の構成を示すブロック図である。
【図4】同実施形態に係る被検索端末の構成を示すブロック図である。
【図5】同実施形態に係るメールサーバの構成を示すブロック図である。
【図6】同実施形態に係る位置取得システムが実行する位置情報送信のためのセッション確立処理の流れを示すシーケンス図である。
【図7】同実施形態に係る位置取得システムが実行するナビゲーション中のTV電話切替処理の流れを示すシーケンス図である。
【図8】同実施形態に係る位置取得システムが実行するメール解析による位置情報取得有無判定処理の流れを示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0058】
10 管理サーバ
11 情報送受信部
12 アプリケーション部
121 端末識別子判別部
122 ユーザ認証部
123 位置情報通知部
124 セッション確立部
125 セッション切替部
126 アプリケーション追加切替部
13 固定電話番号位置情報DB
14 ユーザプロファイルDB
20 位置取得要求端末
201 情報送受信部
202 地図DB
203 クライアントアプリケーション部
204 画面表示部
205 端末操作部
30 被検索端末
301 情報送受信部
302 位置情報取得部
303 クライアントアプリケーション部
304 画面表示部
305 端末操作部
40 メールサーバ
41 メール送受信部
42 位置情報通知判定部
421 テキスト解析部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置取得要求端末に提供するための、被検索対象となる移動通信端末の位置情報の取得を制御する位置取得システムであって、
通信ネットワークを介した情報の送受信を制御する情報送受信手段と、
前記情報送受信手段により前記移動通信端末の位置情報の取得を要求するための位置情報取得要求情報を前記位置取得要求端末から受信した場合、前記位置取得要求端末と前記移動通信端末との間に、該移動通信端末の位置情報を該移動通信端末から前記位置取得要求端末に継続して送信するためのセッションを確立するセッション確立手段と
を備えることを特徴とする位置取得システム。
【請求項2】
前記移動通信端末は、自端末の位置情報の変化量が閾値を超える毎に、前記セッション確立手段により確立されたセッションを介して、自端末の位置情報を前記位置取得要求端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の位置取得システム。
【請求項3】
前記セッション確立手段により確立された前記移動通信端末の位置情報を送信するためのセッションを、
U−PLANEデータを送受信するためのセッションに切り替えるセッション切替手段と、
前記セッション確立手段により確立されたセッション上のアプリケーションを切り替える又は追加することにより、前記セッションを介してU−PLANEデータの送受信を可能とするアプリケーション追加切替手段と
の少なくとも一方の手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の位置取得システム。
【請求項4】
位置取得要求端末に提供するための、被検索対象となる移動通信端末の位置情報の取得を制御する位置取得システムであって、
前記位置取得要求端末から前記移動通信端末宛の電子メールを受信する情報送受信手段と、
前記情報送受信手段により受信した電子メールの内容を解析することにより、前記移動通信端末の位置情報を前記位置取得要求端末に通知する必要があるか否かを判定する位置情報通知判定手段と
を備えることを特徴とする位置取得システム。
【請求項5】
前記位置情報通知判定手段により前記移動通信端末の位置情報を前記位置取得要求端末に通知する必要があると判定された場合、前記移動通信端末の位置情報で示される場所を含む地図を表示するための地図データを添付ファイルとした電子メールを前記位置取得要求端末に送信する位置情報通知手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の位置取得システム。
【請求項6】
位置取得要求端末に提供するための、被検索対象となる移動通信端末の位置情報の取得を制御する位置取得システムが実行する位置情報取得方法であって、
前記移動通信端末の位置情報の取得を要求するための位置情報取得要求情報を前記位置取得要求端末から受信する受信ステップと、
前記受信ステップにおいて前記位置情報取得要求情報を受信した場合、前記位置取得要求端末と前記移動通信端末との間に、該移動通信端末の位置情報を該移動通信端末から前記位置取得要求端末に継続的に送信するためのセッションを確立するセッション確立ステップと
を備えることを特徴とする位置情報取得方法。
【請求項7】
前記セッション確立手段は、前記移動通信端末及び前記位置取得要求端末からのU−PLANEデータを送受信するためのセッションを確立することが可能であり、
前記セッション確立手段により確立されたU−PLANEデータを送信するためのセッションを、
前記移動通信端末から位置情報を送信するためのセッションに切り替えるセッション切替手段と、
前記セッション確立手段により確立されたセッション上のアプリケーションを切り替える又は追加することにより、前記セッションを介して前記位置情報を送信することを可能とするアプリケーション追加切替手段と
の少なくとも一方の手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の位置取得システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−147984(P2010−147984A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−325420(P2008−325420)
【出願日】平成20年12月22日(2008.12.22)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】