説明

位置推定方法及び無線基地局

【課題】ホーム基地局の現時点での設置位置を把握可能とする位置推定方法を提供する。
【解決手段】位置推定方法は、自局のカバレッジ内にホーム基地局HeNBが設置された無線基地局eNBが、所定のトリガに応じて、Immediate MDTを指示するためのMDT Configurationメッセージを無線端末UEに送信するステップS104と、ホーム基地局HeNBのカバレッジ内の無線端末UEが、MDT Configurationメッセージに応じて、ホーム基地局HeNBに対する測定を行うステップS105と、ホーム基地局HeNBのカバレッジ内の無線端末UEが、測定結果と、測定を行った際の位置を示す位置情報とを含むMeasurement Reportメッセージを無線基地局eNBに送信するステップS106と、無線基地局eNBの上位装置が、Measurement Reportメッセージに含まれる位置情報に応じて、ホーム基地局HeNBの設置位置を推定するステップS108とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホーム基地局の設置位置を推定するための位置推定方法及び無線基地局に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、半径数mから十数m程度のカバレッジを有し、室内に設置可能な小型の無線基地局であるホーム基地局(HeNB又はCSGセルと称されることがある)が注目されている。ホーム基地局を設置することで、半径数百m程度のカバレッジを有するマクロ基地局のトラフィック分散等が実現できる。
【0003】
一方、移動通信システムでは、無線基地局の周辺にビルが建設されたり、当該無線基地局の周辺基地局の設置状況が変化したりすると、当該無線基地局に係る無線環境が変化する。このため、従来では、オペレータにより、測定機材を搭載した測定用車両を使用して、無線環境を測定及び収集するドライブテストが行われている。
【0004】
このような無線環境の測定及び収集は、無線基地局等のパラメータの最適化に貢献できるが、工数が多く、且つ費用が高いという課題がある。そこで、移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、ユーザが所持する無線端末を使用して、無線環境の測定及び収集を自動化する技術であるMDT(Minimization of Drive Test)の仕様策定が進められている(非特許文献1及び2参照)。
【0005】
MDTの一種として即座報告型のMDT(以下、適宜Immediate MDTと称する)がある。Immediate MDTは、コネクテッド状態の無線端末が、測定を行い、測定の結果(以下、適宜「測定結果」と称する)を位置情報と共にネットワークに報告するものである。コネクテッド状態とは、無線端末が通信実行中の状態である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】3GPP TR 36.805 V9.0.0 “Study on Minimization of drive-tests in Next Generation Networks”, 2009-12
【非特許文献2】3GPP TS 37.320 v0.7.0, “Radio measurement collection for Minimization of Drive Tests (MDT)”, 2010-07
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、無線基地局の設置位置はオペレータによって管理されており、緊急呼発信時等においては、無線基地局の設置位置の情報を用いて、緊急呼発信を行った無線端末の位置を特定するといったことが行われている。しかしながら、ホーム基地局は、ユーザによって移動されることがあるため、ホーム基地局の現時点での設置位置をオペレータが把握することが困難であるという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、ホーム基地局の現時点での設置位置を把握可能とする位置推定方法及び無線基地局を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。まず、本発明に係る位置推定方法の特徴は、自局のカバレッジ内にホーム基地局(ホーム基地局HeNB)が設置された無線基地局(無線基地局eNB)が、所定のトリガに応じて、即座報告型の測定を指示するための測定構成メッセージ(MDT Configurationメッセージ)を無線端末(無線端末UE)に送信するステップと、前記ホーム基地局のカバレッジ内の無線端末(無線端末UE)が、前記測定構成メッセージに応じて、前記ホーム基地局に対する測定を行うステップと、前記ホーム基地局のカバレッジ内の無線端末(無線端末UE)が、測定結果と、測定を行った際の位置を示す位置情報とを含む測定報告メッセージ(Measurement Reportメッセージ)を前記無線基地局に送信するステップと、前記無線基地局又は前記無線基地局の上位装置(移動管理装置MME又は保守監視装置OAM)が、前記測定報告メッセージに含まれる前記位置情報に応じて、前記ホーム基地局の設置位置を推定するステップとを備えることを要旨とする。
【0010】
このような特徴によれば、ホーム基地局のカバレッジ内の無線端末は、即座報告型の測定を指示するための測定構成メッセージに応じてホーム基地局に対する測定を行い、無線基地局又はその上位装置は、当該無線端末からの測定報告メッセージに含まれる位置情報に応じてホーム基地局の設置位置を推定する。これにより、MDTを利用して、ホーム基地局の現時点での設置位置を把握できる。
【0011】
本発明に係る位置推定方法の他の特徴は、上記特徴に係る位置推定方法において、前記所定のトリガは、無線端末からの緊急呼発信、周期的、又は前記ホーム基地局の設置時であることを要旨とする。
【0012】
本発明に係る位置推定方法の他の特徴は、上記特徴に係る位置推定方法において、前記測定構成メッセージを送信するステップでは、前記ホーム基地局の識別子を前記測定構成メッセージに含めて送信し、前記測定を行うステップでは、前記ホーム基地局のカバレッジ内の無線端末が、前記測定構成メッセージに含まれる前記識別子に応じて、前記ホーム基地局に対する測定を行うことを要旨とする。
【0013】
本発明に係る位置推定方法の他の特徴は、上記特徴に係る位置推定方法において、前記無線基地局の上位装置が、前記ホーム基地局がカバレッジ内に設置された無線基地局を特定するステップをさらに備え、前記測定構成メッセージを送信するステップでは、前記特定するステップで特定された無線基地局が、前記所定のトリガに応じて、前記測定構成メッセージを無線端末に送信することを要旨とする。
【0014】
本発明に係る無線基地局の特徴は、自局のカバレッジ内にホーム基地局(ホーム基地局HeNB)が設置された無線基地局(無線基地局eNB)であって、所定のトリガに応じて、即座報告型の測定を指示するための測定構成メッセージ(MDT Configurationメッセージ)を無線端末(無線端末UE)に送信するメッセージ送信部(無線通信部110及び制御部140)と、前記ホーム基地局のカバレッジ内の無線端末から、前記ホーム基地局に対する測定の測定結果と、測定を行った際の位置を示す位置情報とを含む測定報告メッセージ(Measurement Reportメッセージ)を受信するメッセージ受信部(無線通信部110)とを備えることを要旨とする。
【0015】
本発明に係る無線基地局の他の特徴は、上記特徴に係る無線基地局において、前記メッセージ受信部が受信した前記測定報告メッセージに含まれる前記位置情報に応じて、前記ホーム基地局の設置位置を推定する位置推定部(制御部140)をさらに備えることを要旨とする。
【0016】
本発明に係る無線基地局の他の特徴は、上記特徴に係る無線基地局において、前記所定のトリガは、無線端末からの緊急呼発信、周期的、又は前記ホーム基地局の設置時であることを要旨とする。
【0017】
本発明に係る無線基地局の他の特徴は、上記特徴に係る無線基地局において、前記メッセージ送信部は、前記ホーム基地局の識別子を前記測定構成メッセージに含めて送信することを要旨とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ホーム基地局の現時点での設置位置を把握可能とする位置推定方法及び無線基地局を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態に係る移動通信システムの全体概略構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る無線基地局の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係る無線端末の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係る位置推定方法の概要を説明するための図である。
【図5】本発明の実施形態に係る位置推定方法の概要を説明するための図である。
【図6】本発明の実施形態に係る位置推定方法の動作パターン1を示すシーケンス図である。
【図7】本発明の実施形態に係る位置推定方法の動作パターン2を示すシーケンス図である。
【図8】本発明の実施形態に係る位置推定方法の動作パターン3を示すシーケンス図である。
【図9】本発明の実施形態に係る位置推定方法の動作パターン4を示すシーケンス図である。
【図10】本発明の実施形態に係る位置推定方法の動作パターン5を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図面を参照して、本発明の実施形態について、(1)移動通信システムの概要、(2)無線基地局の構成、(3)無線端末の構成、(4)位置推定方法、(5)実施形態の効果、(6)その他の実施形態の順に説明する。以下の実施形態における図面において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付す。
【0021】
以下においては、3GPPで仕様が策定されているLTE(Long Term Evolution)に基づいて構成される移動通信システムを主として説明する。ただし、LTEに限らず、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)に基づいて構成される移動通信システム等についても本発明を適用できることに留意されたい。
【0022】
(1)移動通信システムの概要
図1は、本実施形態に係る移動通信システム1の全体概略構成を示す図である。
【0023】
図1に示すように、移動通信システム1は、無線端末UE(User Equipment)、複数の無線基地局eNB(evolved Node-B)、保守監視装置OAM(Operation and Maintenance)、複数の移動管理装置MME(Mobility Management Entity)/複数のゲートウェイ装置S−GW(Serving Gateway)、複数のホーム基地局HeNB(Home evolved Node-B)、ホーム基地局ゲートウェイHeNB GW(Home evolved Node-B Gateway)を有する。
【0024】
無線基地局eNB、ホーム基地局HeNB、及びホーム基地局ゲートウェイHeNB GWは、E−UTRAN(Evolved-UMTS Terrestrial Radio Access Network)を構成する。各無線基地局eNB及び各ホーム基地局HeNBは、無線端末UEにサービスを提供すべき通信エリアであるセルを管理する。セルの地理的範囲を「カバレッジ」と称する。
【0025】
無線基地局eNBは、半径数百m程度のカバレッジを有するマクロ基地局である。無線基地局eNBは、MDTをサポートする。
【0026】
無線端末UEは、ユーザが所持する無線通信装置であり、ユーザ装置とも称される。無線端末UEは、MDTをサポートする。
【0027】
隣接する各無線基地局eNBは、基地局間通信を提供する論理的な通信路であるX2インターフェースを介して互いに通信可能である。複数の無線基地局eNBのそれぞれは、S1インターフェースを介して、EPC(Evolved Packet Core)、具体的には、MME/S−GWと通信可能である。また、各無線基地局eNBは、オペレータによって運営される保守監視装置OAMと通信可能である。
【0028】
移動管理装置MME及び/又は保守監視装置OAMは、無線基地局eNB及びホーム基地局HeNBの上位装置であり、各無線基地局eNBの設置位置の情報及び各ホーム基地局HeNBの設置位置の情報を管理する。以下において、移動管理装置MME、保守監視装置OAMを適宜「上位装置」と称する。
【0029】
各ホーム基地局HeNBは、S1インターフェース及びホーム基地局ゲートウェイHeNB GWを介して、EPC、具体的には、MME/S−GWと通信可能である。ホーム基地局HeNBは、半径数mから十数m程度のカバレッジを有し、室内に設置可能な小型の無線基地局である。ホーム基地局HeNBは、ユーザによって移動されることがある。
【0030】
(2)無線基地局の構成
図2は、無線基地局eNBの構成を示すブロック図である。ここでは、無線基地局eNBのカバレッジ内にホーム基地局HeNBが設置されているものとする。
【0031】
図2に示すように、無線基地局eNBは、アンテナ101、無線通信部110、ネットワーク通信部120、記憶部130、及び制御部140を有する。
【0032】
アンテナ101は、無線信号の送受信に用いられる。無線通信部110は、例えば無線周波数(RF)回路やベースバンド(BB)回路等を用いて構成され、アンテナ101を介して無線信号を送受信する。また、無線通信部110は、送信信号の変調と受信信号の復調とを行う。ネットワーク通信部120は、他のネットワーク装置(保守監視装置OAMや他の無線基地局eNB等)との通信を行う。記憶部130は、例えばメモリを用いて構成され、無線基地局eNBの制御等に用いられる各種の情報を記憶する。制御部140は、例えばCPUを用いて構成され、無線基地局eNBが備える各種の機能を制御する。
【0033】
制御部140は、所定のトリガに応じて、Immediate MDTを指示するためのMDT Configurationメッセージ(測定構成メッセージ)を無線端末UEに送信するよう無線通信部110を制御する。所定のトリガとは、無線端末UEからの緊急呼発信、周期的、又はホーム基地局HeNBの設置時である。無線通信部110は、MDT Configurationメッセージを送信する。本実施形態において、無線通信部110及び制御部140は、メッセージ送信部を構成する。
【0034】
MDT Configurationメッセージは、各種の測定パラメータを含む。具体的には、MDT Configurationメッセージは、測定対象基地局(測定対象セル)の識別子と、測定すべき無線環境の種別を示すパラメータと、報告トリガの種別を示すパラメータとを含む。無線端末UEは、測定対象基地局(測定対象セル)の識別子を含む参照信号を受信した場合に無線環境を測定する。測定すべき無線環境の種別は、例えば、参照信号受信電力(RSRP)及び参照信号受信品質(RSRQ)、又は、パワーヘッドルーム(PH)である。報告トリガの種別は、例えば、定期的、サービングセルのRSRP及び/又はRSRQが閾値よりも低下したこと、又は、無線リンク障害である。
【0035】
本実施形態では、制御部140は、ホーム基地局HeNBの識別子を、測定対象基地局(測定対象セル)の識別子として、MDT Configurationメッセージに含めて送信するよう無線通信部110を制御する。無線通信部110は、ホーム基地局HeNBの識別子をMDT Configurationメッセージに含めて送信する。
【0036】
MDT Configurationメッセージの送信後、無線通信部110は、無線環境の測定結果と、測定を行った際の位置を示す位置情報とを含むMeasurement Reportメッセージ(測定報告メッセージ)を無線端末UEから受信する。本実施形態において、無線通信部110は、メッセージ受信部に相当する。ここで、無線通信部110は、ホーム基地局HeNBのカバレッジ内の無線端末UEから、ホーム基地局HeNBに対する測定の測定結果と、測定を行った際の位置を示す位置情報とを含むMeasurement Reportメッセージ(測定報告メッセージ)を受信する。
【0037】
制御部140は、無線通信部110が受信したMeasurement Reportメッセージに含まれる測定結果及び位置情報を取得し、当該測定結果及び位置情報にタイムスタンプを付加する。そして、制御部140は、測定結果、位置情報、タイムスタンプの組を上位装置に送信するようネットワーク通信部120を制御する。なお、制御部140は、これの情報を上位装置に送信するケースに限らず、当該情報の内容を解釈し、自局のパラメータの最適化に使用してもよい。
【0038】
(3)無線端末の構成
図3は、無線端末UEの構成を示すブロック図である。
【0039】
図3に示すように、無線端末UEは、アンテナ201、無線通信部210、ユーザインターフェイス部220、GPS受信機230、バッテリ240、記憶部250、及び制御部260を有する。ただし、無線端末UEは、GPS受信機230を有していなくてもよい。
【0040】
アンテナ201は、無線信号の送受信に用いられる。無線通信部210は、例えば無線周波数(RF)回路やベースバンド(BB)回路等を用いて構成され、アンテナ201を介して無線信号を送受信する。また、無線通信部210は、送信信号の変調と受信信号の復調とを行う。ユーザインターフェイス部220は、ユーザとのインターフェイスとして機能するディスプレイやボタン等である。バッテリ240は、無線端末UEの各ブロックに供給される電力を蓄える。記憶部250は、例えばメモリを用いて構成され、無線端末UEの制御等に用いられる各種の情報を記憶する。制御部260は、例えばCPUを用いて構成され、無線端末UEが備える各種の機能を制御する。
【0041】
制御部260は、コネクテッド状態において、測定パラメータを含むMDT Configurationメッセージを無線通信部210が受信すると、受信したMDT Configurationメッセージに含まれる測定パラメータを設定する。MDT Configurationメッセージは、測定対象基地局(測定対象セル)の識別子と、測定すべき無線環境の種別を示すパラメータと、報告トリガの種別を示すパラメータとを含む。
【0042】
制御部260は、測定パラメータの設定後、測定対象基地局(測定対象セル)の識別子を含む参照信号を受信した場合に無線環境を測定する。本実施形態では、測定対象基地局(測定対象セル)の識別子は、ホーム基地局HeNBの識別子である。
【0043】
制御部260は、無線環境の測定を行うとともに、測定を行った際の位置を示す位置情報を生成する。位置情報は、サービングセルのECGI(E-UTRAN Cell Global Identifier)を含む。また、無線端末UEが測位機能を有している場合、位置情報は、GNSS(Global Navigation Satellite System)位置情報をさらに含む。一方、無線端末UEが測位機能を有していない場合、位置情報は、隣接セルからの受信状態に関するRF(Radio frequency)フィンガープリントをさらに含む。
【0044】
制御部260は、無線環境の測定後、Measurement Reportメッセージを無線基地局eNBに送信可能である場合に、報告トリガの種別を示すパラメータに従って、位置情報が付された測定結果を含むMeasurement Reportメッセージを無線基地局eNBに送信するよう無線通信部210を制御する。
【0045】
(4)位置推定方法
次に、ホーム基地局HeNBの設置位置を推定するための位置推定方法を説明する。図4及び図5は、本実施形態に係る位置推定方法の概要を説明するための図である。
【0046】
図4に示すように、自局のカバレッジ内にホーム基地局HeNBが設置された無線基地局eNBは、所定のトリガに応じて、Immediate MDTを指示するためのMDT Configurationメッセージを、自局のカバレッジ内の各無線端末UEに送信する。ここで、所定のトリガとは、無線端末UEからの緊急呼発信、周期的、又はホーム基地局HeNBの設置時である。
【0047】
無線端末UEは、MDT Configurationメッセージに応じて無線環境の測定を行う。ここで、ホーム基地局HeNBのカバレッジ内の無線端末UEは、MDT Configurationメッセージに含まれる、ホーム基地局HeNBの識別子に応じて、ホーム基地局HeNBに対する測定を行う。そして、無線端末UEは、測定結果と、測定を行った際の位置を示す位置情報とを含むMeasurement Reportメッセージを無線基地局eNBに送信する。
【0048】
図5は、ホーム基地局HeNBのカバレッジ内の無線端末UEからのMeasurement Reportメッセージに含まれる位置情報が示す位置をプロットした図である。
【0049】
図5に示すように、ホーム基地局HeNBのカバレッジ内の無線端末UEからのMeasurement Reportメッセージに含まれる位置情報が示す位置は、ホーム基地局HeNBの設置位置周辺の位置であり、例えば各位置の中心の位置をホーム基地局HeNBの設置位置と推定することができる。
【0050】
このようにして、無線基地局eNB又は上位装置は、Measurement Reportメッセージに含まれる位置情報に応じて、ホーム基地局HeNBの現時点での設置位置を推定する。ホーム基地局HeNBの現時点での設置位置の情報は、上位装置において管理され、緊急呼発信時等に使用される。
【0051】
以下において、本実施形態に係る位置推定方法の動作パターン1〜5を説明する。
【0052】
(4.1)動作パターン1
図6は、本実施形態に係る位置推定方法の動作パターン1を示すシーケンス図である。動作パターン1は、「緊急呼発信」をトリガとする動作パターンである。
【0053】
図6に示すように、ステップS101において、ホーム基地局HeNBは、ホーム基地局HeNBに接続する無線端末UEからの緊急呼発信を検知する。
【0054】
ステップS102において、ホーム基地局HeNBは、緊急呼発信を検知すると、緊急呼発信の発生を通知する緊急呼通知メッセージを上位装置(移動管理装置MME又は保守監視装置OAM)に送信する。緊急呼通知メッセージは、ホーム基地局HeNBの識別子と、ホーム基地局HeNBに隣接する無線基地局eNBの識別子とを含む。ここで、ホーム基地局HeNBに隣接する無線基地局eNBの識別子は、ホーム基地局HeNBが管理する隣接基地局リスト(いわゆるネイバーリスト)から得ることができる。
【0055】
ステップS103において、上位装置は、緊急呼通知メッセージを受信すると、緊急呼通知メッセージに含まれる無線基地局eNBの識別子から、ホーム基地局HeNBをカバレッジ内に含む無線基地局eNBを特定する。そして、上位装置は、特定した無線基地局eNBに対し、MDTを要求するMDT要求メッセージを送信する。その際、上位装置は、緊急呼通知メッセージに含まれるホーム基地局HeNBの識別子をMDT要求メッセージに含めて送信する。
【0056】
ステップS104において、無線基地局eNBは、MDT要求メッセージを受信すると、自局に接続する各無線端末UEに対し、MDT Configurationメッセージを送信する。その際、無線基地局eNBは、MDT要求メッセージに含まれるホーム基地局HeNBの識別子をMDT Configurationメッセージに含めて送信する。
【0057】
ステップS105において、各無線端末UEは、MDT Configurationメッセージを受信すると、MDT Configurationメッセージに含まれるホーム基地局HeNBの識別子に応じて、ホーム基地局HeNBに対する測定を行う。具体的には、各無線端末UEは、ホーム基地局HeNBの識別子を含む参照信号を受信した場合に無線環境を測定する。また、各無線端末UEは、無線環境を測定した際の位置を示す位置情報を生成する。
【0058】
ステップS106において、各無線端末UEは、ホーム基地局HeNBの識別子と、無線環境の測定結果と、位置情報とを含むMeasurement Reportメッセージを無線基地局eNBに送信する。
【0059】
ステップS107において、無線基地局eNBは、Measurement Reportメッセージを受信すると、Measurement Reportメッセージに含まれるホーム基地局HeNBの識別子と、無線環境の測定結果と、位置情報とに対してタイムスタンプを付加した結果をMDTデータとして上位装置に送信する。
【0060】
ステップS108において、上位装置は、MDTデータを受信すると、MDTデータに含まれる位置情報(すなわちMeasurement Reportメッセージに含まれる位置情報)に応じて、ホーム基地局HeNBの現時点での設置位置を推定する。ホーム基地局HeNBの現時点での設置位置の情報は、上位装置において管理され、緊急呼発信時等に使用される。
【0061】
(4.2)動作パターン2
図7は、本実施形態に係る位置推定方法の動作パターン2を示すシーケンス図である。動作パターン2は、「周期的」をトリガとする動作パターンである。
【0062】
図7に示すように、ステップS201において、上位装置は、所定の時間間隔に従って、無線基地局eNBに対し、MDTを要求するMDT要求メッセージを送信する。その際、上位装置は、ホーム基地局HeNBの識別子をMDT要求メッセージに含めて送信する。
【0063】
ステップS202において、無線基地局eNBは、MDT要求メッセージを受信すると、自局に接続する各無線端末UEに対し、MDT Configurationメッセージを送信する。その際、無線基地局eNBは、MDT要求メッセージに含まれるホーム基地局HeNBの識別子をMDT Configurationメッセージに含めて送信する。
【0064】
ステップS203において、各無線端末UEは、MDT Configurationメッセージを受信すると、MDT Configurationメッセージに含まれるホーム基地局HeNBの識別子に応じて、ホーム基地局HeNBに対する測定を行う。具体的には、各無線端末UEは、ホーム基地局HeNBの識別子を含む参照信号を受信した場合に無線環境を測定する。また、各無線端末UEは、無線環境を測定した際の位置を示す位置情報を生成する。
【0065】
ステップS204において、各無線端末UEは、ホーム基地局HeNBの識別子と、無線環境の測定結果と、位置情報とを含むMeasurement Reportメッセージを無線基地局eNBに送信する。
【0066】
ステップS205において、無線基地局eNBは、Measurement Reportメッセージを受信すると、Measurement Reportメッセージに含まれるホーム基地局HeNBの識別子と、無線環境の測定結果と、位置情報とに対してタイムスタンプを付加した結果をMDTデータとして上位装置に送信する。
【0067】
ステップS206において、上位装置は、MDTデータを受信すると、MDTデータに含まれる位置情報(すなわちMeasurement Reportメッセージに含まれる位置情報)に応じて、ホーム基地局HeNBの現時点での設置位置を推定する。ホーム基地局HeNBの現時点での設置位置の情報は、上位装置において管理され、緊急呼発信時等に使用される。
【0068】
(4.3)動作パターン3
図8は、本実施形態に係る位置推定方法の動作パターン3を示すシーケンス図である。動作パターン3は、「ホーム基地局HeNBの設置時」をトリガとする動作パターンである。
【0069】
図8に示すように、ステップS301において、ホーム基地局HeNBは、初期設置後の電源投入時において、自局の設置を通知する設置通知メッセージを上位装置(移動管理装置MME又は保守監視装置OAM)に送信する。設置通知メッセージは、ホーム基地局HeNBの識別子と、ホーム基地局HeNBに隣接する無線基地局eNBの識別子とを含む。ここで、ホーム基地局HeNBに隣接する無線基地局eNBの識別子は、ホーム基地局HeNBに設定された隣接基地局リスト(いわゆるネイバーリスト)から得ることができる。
【0070】
ステップS302において、上位装置は、緊急呼通知メッセージを受信すると、緊急呼通知メッセージに含まれる無線基地局eNBの識別子から、ホーム基地局HeNBをカバレッジ内に含む無線基地局eNBを特定する。そして、上位装置は、特定した無線基地局eNBに対し、MDTを要求するMDT要求メッセージを送信する。その際、上位装置は、緊急呼通知メッセージに含まれるホーム基地局HeNBの識別子をMDT要求メッセージに含めて送信する。
【0071】
ステップS303において、無線基地局eNBは、MDT要求メッセージを受信すると、自局に接続する各無線端末UEに対し、MDT Configurationメッセージを送信する。その際、無線基地局eNBは、MDT要求メッセージに含まれるホーム基地局HeNBの識別子をMDT Configurationメッセージに含めて送信する。
【0072】
ステップS304において、各無線端末UEは、MDT Configurationメッセージを受信すると、MDT Configurationメッセージに含まれるホーム基地局HeNBの識別子に応じて、ホーム基地局HeNBに対する測定を行う。具体的には、各無線端末UEは、ホーム基地局HeNBの識別子を含む参照信号を受信した場合に無線環境を測定する。また、各無線端末UEは、無線環境を測定した際の位置を示す位置情報を生成する。
【0073】
ステップS305において、各無線端末UEは、ホーム基地局HeNBの識別子と、無線環境の測定結果と、位置情報とを含むMeasurement Reportメッセージを無線基地局eNBに送信する。
【0074】
ステップS306において、無線基地局eNBは、Measurement Reportメッセージを受信すると、Measurement Reportメッセージに含まれるホーム基地局HeNBの識別子と、無線環境の測定結果と、位置情報とに対してタイムスタンプを付加した結果をMDTデータとして上位装置に送信する。
【0075】
ステップS307において、上位装置は、MDTデータを受信すると、MDTデータに含まれる位置情報(すなわちMeasurement Reportメッセージに含まれる位置情報)に応じて、ホーム基地局HeNBの現時点での設置位置を推定する。ホーム基地局HeNBの現時点での設置位置の情報は、上位装置において管理され、緊急呼発信時等に使用される。
【0076】
(4.4)動作パターン4
図9は、本実施形態に係る位置推定方法の動作パターン4を示すシーケンス図である。動作パターン4は、ホーム基地局HeNBの設置位置を無線基地局eNBが推定する動作パターンである。なお、「緊急呼発信」をトリガとするケースを説明するが、「周期的」又は「ホーム基地局HeNBの設置時」をトリガとしてもよい。
【0077】
図9に示すように、ステップS401において、ホーム基地局HeNBは、ホーム基地局HeNBに接続する無線端末UEからの緊急呼発信を検知する。
【0078】
ステップS402において、ホーム基地局HeNBは、緊急呼発信を検知すると、緊急呼発信の発生を通知する緊急呼通知メッセージを上位装置(移動管理装置MME又は保守監視装置OAM)に送信する。緊急呼通知メッセージは、ホーム基地局HeNBの識別子と、ホーム基地局HeNBに隣接する無線基地局eNBの識別子とを含む。ここで、ホーム基地局HeNBに隣接する無線基地局eNBの識別子は、ホーム基地局HeNBが管理する隣接基地局リスト(いわゆるネイバーリスト)から得ることができる。
【0079】
ステップS403において、上位装置は、緊急呼通知メッセージを受信すると、緊急呼通知メッセージに含まれる無線基地局eNBの識別子から、ホーム基地局HeNBをカバレッジ内に含む無線基地局eNBを特定する。そして、上位装置は、特定した無線基地局eNBに対し、MDTを要求するMDT要求メッセージを送信する。その際、上位装置は、緊急呼通知メッセージに含まれるホーム基地局HeNBの識別子をMDT要求メッセージに含めて送信する。
【0080】
ステップS404において、無線基地局eNBは、MDT要求メッセージを受信すると、自局に接続する各無線端末UEに対し、MDT Configurationメッセージを送信する。その際、無線基地局eNBは、MDT要求メッセージに含まれるホーム基地局HeNBの識別子をMDT Configurationメッセージに含めて送信する。
【0081】
ステップS405において、各無線端末UEは、MDT Configurationメッセージを受信すると、MDT Configurationメッセージに含まれるホーム基地局HeNBの識別子に応じて、ホーム基地局HeNBに対する測定を行う。具体的には、各無線端末UEは、ホーム基地局HeNBの識別子を含む参照信号を受信した場合に無線環境を測定する。また、各無線端末UEは、無線環境を測定した際の位置を示す位置情報を生成する。
【0082】
ステップS406において、各無線端末UEは、ホーム基地局HeNBの識別子と、無線環境の測定結果と、位置情報とを含むMeasurement Reportメッセージを無線基地局eNBに送信する。
【0083】
ステップS407において、無線基地局eNBは、Measurement Reportメッセージを受信すると、Measurement Reportメッセージに含まれる位置情報に応じて、ホーム基地局HeNBの現時点での設置位置を推定する。本動作パターンにおいて、無線基地局eNBの制御部140は、位置推定部に相当する。
【0084】
ステップS408において、無線基地局eNBは、ホーム基地局HeNBの現時点での設置位置を推定すると、推定した設置位置を示す情報を含む位置通知メッセージを上位装置に送信する。ホーム基地局HeNBの現時点での設置位置の情報は、上位装置において管理され、緊急呼発信時等に使用される。
【0085】
(4.5)動作パターン5
図10は、本実施形態に係る位置推定方法の動作パターン5を示すシーケンス図である。動作パターン5は、ホーム基地局HeNBと無線基地局eNBとの間にX2インタフェースが存在するものとする。なお、「緊急呼発信」をトリガとするケースを説明するが、「周期的」又は「ホーム基地局HeNBの設置時」をトリガとしてもよい。
【0086】
図10に示すように、ステップS501において、ホーム基地局HeNBは、ホーム基地局HeNBに接続する無線端末UEからの緊急呼発信を検知する。
【0087】
ステップS502において、ホーム基地局HeNBは、緊急呼発信を検知すると、緊急呼発信の発生を通知する緊急呼通知メッセージを、X2インタフェースを介して、ホーム基地局HeNBに隣接する無線基地局eNBに送信する。緊急呼通知メッセージは、ホーム基地局HeNBの識別子を含む。
【0088】
ステップS503において、無線基地局eNBは、緊急呼通知メッセージを受信すると、自局に接続する各無線端末UEに対し、MDT Configurationメッセージを送信する。その際、無線基地局eNBは、緊急呼通知メッセージに含まれるホーム基地局HeNBの識別子をMDT Configurationメッセージに含めて送信する。
【0089】
ステップS504において、各無線端末UEは、MDT Configurationメッセージを受信すると、MDT Configurationメッセージに含まれるホーム基地局HeNBの識別子に応じて、ホーム基地局HeNBに対する測定を行う。具体的には、各無線端末UEは、ホーム基地局HeNBの識別子を含む参照信号を受信した場合に無線環境を測定する。また、各無線端末UEは、無線環境を測定した際の位置を示す位置情報を生成する。
【0090】
ステップS505において、各無線端末UEは、ホーム基地局HeNBの識別子と、無線環境の測定結果と、位置情報とを含むMeasurement Reportメッセージを無線基地局eNBに送信する。
【0091】
ステップS506において、無線基地局eNBは、Measurement Reportメッセージを受信すると、Measurement Reportメッセージに含まれる位置情報に応じて、ホーム基地局HeNBの現時点での設置位置を推定する。本動作パターンにおいて、無線基地局eNBの制御部140は、位置推定部に相当する。
【0092】
ステップS507において、無線基地局eNBは、ホーム基地局HeNBの現時点での設置位置を推定すると、推定した設置位置を示す情報を含む位置通知メッセージを上位装置に送信する。ホーム基地局HeNBの現時点での設置位置の情報は、上位装置において管理され、緊急呼発信時等に使用される。
【0093】
(5)実施形態の効果
以上説明したように、本実施形態によれば、ホーム基地局HeNBのカバレッジ内の無線端末UEは、Immediate MDTを指示するためのMDT Configurationメッセージに応じてホーム基地局HeNBに対する測定を行い、無線基地局eNB又はその上位装置は、当該無線端末UEからのMeasurement Reportメッセージに含まれる位置情報に応じてホーム基地局HeNBの設置位置を推定する。これにより、オペレータは、MDT(具体的には、Immediate MDT)を利用して、ホーム基地局HeNBの現時点での設置位置を把握できる。
【0094】
(6)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
【0095】
例えば、上述した動作パターン1〜5は、別個独立して実施するケースに限らず、動作パターン1〜5を併用して実施してもよい。
【0096】
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
【符号の説明】
【0097】
HeNB…ホーム基地局、HeNB GW…ホーム基地局ゲートウェイ、MME…移動管理装置、OAM…保守監視装置、S−GW…ゲートウェイ装置、UE…無線端末、eNB…無線基地局、1…移動通信システム、101…アンテナ、110…無線通信部、120…ネットワーク通信部、130…記憶部、140…制御部、201…アンテナ、210…無線通信部、220…ユーザインターフェイス部、230…GPS受信機、240…バッテリ、250…記憶部、260…制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自局のカバレッジ内にホーム基地局が設置された無線基地局が、所定のトリガに応じて、即座報告型の測定を指示するための測定構成メッセージを無線端末に送信するステップと、
前記ホーム基地局のカバレッジ内の無線端末が、前記測定構成メッセージに応じて、前記ホーム基地局に対する測定を行うステップと、
前記ホーム基地局のカバレッジ内の無線端末が、測定結果と、測定を行った際の位置を示す位置情報とを含む測定報告メッセージを前記無線基地局に送信するステップと、
前記無線基地局又は前記無線基地局の上位装置が、前記測定報告メッセージに含まれる前記位置情報に応じて、前記ホーム基地局の設置位置を推定するステップと
を備える位置推定方法。
【請求項2】
前記所定のトリガは、無線端末からの緊急呼発信、周期的、又は前記ホーム基地局の設置時である請求項1に記載の位置推定方法。
【請求項3】
前記測定構成メッセージを送信するステップでは、前記ホーム基地局の識別子を前記測定構成メッセージに含めて送信し、
前記測定を行うステップでは、前記ホーム基地局のカバレッジ内の無線端末が、前記測定構成メッセージに含まれる前記識別子に応じて、前記ホーム基地局に対する測定を行う請求項1又は2に記載の位置推定方法。
【請求項4】
前記無線基地局の上位装置が、前記ホーム基地局がカバレッジ内に設置された無線基地局を特定するステップをさらに備え、
前記測定構成メッセージを送信するステップでは、前記特定するステップで特定された無線基地局が、前記所定のトリガに応じて、前記測定構成メッセージを無線端末に送信する請求項1〜3の何れか一項に記載の位置推定方法。
【請求項5】
自局のカバレッジ内にホーム基地局が設置された無線基地局であって、
所定のトリガに応じて、即座報告型の測定を指示するための測定構成メッセージを無線端末に送信するメッセージ送信部と、
前記ホーム基地局のカバレッジ内の無線端末から、前記ホーム基地局に対する測定の測定結果と、測定を行った際の位置を示す位置情報とを含む測定報告メッセージを受信するメッセージ受信部と
を備える無線基地局。
【請求項6】
前記メッセージ受信部が受信した前記測定報告メッセージに含まれる前記位置情報に応じて、前記ホーム基地局の設置位置を推定する位置推定部をさらに備える請求項5に記載の無線基地局。
【請求項7】
前記所定のトリガは、無線端末からの緊急呼発信、周期的、又は前記ホーム基地局の設置時である請求項5又は6に記載の無線基地局。
【請求項8】
前記メッセージ送信部は、前記ホーム基地局の識別子を前記測定構成メッセージに含めて送信する請求項5〜7の何れか一項に記載の無線基地局。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−80471(P2012−80471A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−226084(P2010−226084)
【出願日】平成22年10月5日(2010.10.5)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】