低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンはベータ細胞増殖、インスリン分泌、インスリン感受性、耐糖能を増加させ、体脂肪量を減少させる
本発明は、エネルギー代謝ならびにガンマカルボキシラーゼ、オステオカルシン、およびアディポネクチンを含むOST-PTPシグナル伝達経路に関する障害を治療するならびに診断するための方法ならびに組成物に関する。そのような障害は、代謝症候群、耐糖能障害、糖尿病1型および2型、アテローム性動脈硬化症、ならびに肥満症を含むが、これらに限定されない。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを投与するステップを含む、哺乳動物の糖尿病を治療または予防するための方法。
【請求項2】
糖尿病が1型糖尿病である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
糖尿病が2型糖尿病である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンは、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、およびアディポネクチン血清レベルの増加から成る群から選択される効果をもたらすのに有効な量で投与される、請求項1から3に記載の方法。
【請求項5】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを投与するステップを含む、哺乳動物の血管障害を治療または予防するための方法。
【請求項6】
血管障害がアテローム性動脈硬化症である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、酸化リン脂質の低下、アテローム性動脈硬化プラークの退縮、炎症性タンパク質生合成の減少、血漿コレステロールの低下、血管平滑筋細胞(VSMC)の増殖および数の低下、ならびに動脈性プラークの厚さの減少から成る群から選択される効果をもたらすのに有効な量で投与される、請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを投与するステップを含む、肥満症を治療または予防するための方法。
【請求項9】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、およびアディポネクチン血清レベルの増加から成る群から選択される効果をもたらすのに有効な量で投与される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを投与するステップを含む、耐糖能障害を治療または予防するための方法。
【請求項11】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを投与するステップを含む、代謝症候群を治療または予防するための方法。
【請求項12】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、およびアディポネクチン血清レベルの増加から成る群から選択される効果をもたらすのに有効な量で投与される、請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
哺乳動物がヒトである、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、骨減少を予防するために使用される作用物質と組み合わせて投与される、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシン中のグルタミン酸の少なくとも1つがカルボキシル化されていない、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシン中のグルタミン酸の3つすべてがカルボキシル化されていない、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、調製物中の成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の全Glu残基の約20%超がカルボキシル化されていない低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの調製物である、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも80%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも85%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも90%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、
(a)C末端から最後の10アミノ酸を欠く成熟ヒトオステオカルシンを含む断片、
(b)N末端から最初の10アミノ酸を欠く成熟ヒトオステオカルシンを含む断片、
(c)配列番号2のアミノ酸62〜90を含む断片、
(d)成熟ヒトオステオカルシンのアミノ酸1〜36を含む断片、および
(e)上記断片の変異体
から成る群から選択されるポリペプチドである、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
糖尿病、血管障害、および肥満症、耐糖能障害、ならびに代謝症候群から成る群から選択される障害の治療的または予防的処理のための医薬の製造における、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項23】
糖尿病が1型糖尿病である、請求項22に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項24】
糖尿病が2型糖尿病である、請求項22に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項25】
障害が肥満症である、請求項22に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項26】
障害が糖尿病であり、非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、およびアディポネクチン血清レベルの増加から成る群から選択される効果をもたらす、請求項22に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項27】
障害が血管障害である、請求項22に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項28】
血管障害がアテローム性動脈硬化症である、請求項27に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項29】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、酸化リン脂質の低下、アテローム性動脈硬化プラークの退縮、炎症性タンパク質生合成の減少、血漿コレステロールの低下、血管平滑筋細胞(VSMC)の増殖および数の低下、ならびに動脈性プラークの厚さの減少から成る群から選択される効果をもたらす、請求項27に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項30】
糖尿病が耐糖能障害である、請求項22に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項31】
糖尿病が代謝症候群である、請求項22に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項32】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、およびアディポネクチン血清レベルの増加から成る群から選択される効果をもたらす、請求項30または31に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項33】
骨減少を予防するために使用される作用物質と組み合わせた、請求項22から32のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項34】
成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシン中のグルタミン酸の少なくとも1つがカルボキシル化されていない、請求項22から32のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項35】
成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシン中のグルタミン酸の3つすべてがカルボキシル化されていない、請求項22から32のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項36】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、調製物中の成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の全Glu残基の約20%超がカルボキシル化されていない低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの調製物である、請求項22から32のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項37】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも80%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項22から32のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項38】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも85%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項22から32のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項39】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも90%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項22から32のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項40】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、カルボキシル化オステオカルシンと比較してヒドロキシアパタイトへの結合低下を示す、請求項22から32のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項41】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、
(a)C末端から最後の10アミノ酸を欠く成熟ヒトオステオカルシンを含む断片、
(b)N末端から最初の10アミノ酸を欠く成熟ヒトオステオカルシンを含む断片、
(c)配列番号2のアミノ酸62〜90を含む断片、
(d)成熟ヒトオステオカルシンのアミノ酸1〜36を含む断片、および
(e)上記断片の変異体
から成る群から選択されるポリペプチドである、請求項22から32のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項42】
糖尿病、血管障害、および肥満症、耐糖能障害、ならびに代謝症候群から成る群から選択される障害の治療における、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項43】
糖尿病が1型糖尿病である、請求項42に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項44】
糖尿病が2型糖尿病である、請求項42に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項45】
障害が肥満症である、請求項42に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項46】
障害が糖尿病であり、非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、およびアディポネクチン血清レベルの増加から成る群から選択される効果をもたらす、請求項42に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項47】
障害が血管障害である、請求項42に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項48】
血管障害がアテローム性動脈硬化症である、請求項47に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項49】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、酸化リン脂質の低下、アテローム性動脈硬化プラークの退縮、炎症性タンパク質生合成の減少、血漿コレステロールの低下、血管平滑筋細胞(VSMC)の増殖および数の低下、ならびに動脈性プラークの厚さの減少から成る群から選択される効果をもたらす、請求項47に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項50】
糖尿病が耐糖能障害である、請求項42に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項51】
糖尿病が代謝症候群である、請求項42に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項52】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、およびアディポネクチン血清レベルの増加から成る群から選択される効果をもたらす、請求項50または51に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項53】
骨減少を予防するために使用される作用物質と組み合わせた、請求項42から52のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項54】
成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシン中のグルタミン酸の少なくとも1つがカルボキシル化されていない、請求項42から52のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項55】
成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシン中のグルタミン酸の3つすべてがカルボキシル化されていない、請求項42から52のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項56】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、調製物中の成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の全Glu残基の約20%超がカルボキシル化されていない低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの調製物である、請求項42から52のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項57】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも80%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項42から52のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項58】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも85%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項42から52のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項59】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも90%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項42から52のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項60】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、
(a)C末端から最後の10アミノ酸を欠く成熟ヒトオステオカルシンを含む断片、
(b)N末端から最初の10アミノ酸を欠く成熟ヒトオステオカルシンを含む断片、
(c)配列番号2のアミノ酸62〜90を含む断片、
(d)成熟ヒトオステオカルシンのアミノ酸1〜36を含む断片、および
(e)上記断片の変異体
から成る群から選択されるポリペプチドである、請求項42から52のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項61】
エネルギー代謝およびOST-PTPシグナル伝達経路に関する疾患を発症する危険性がある患者を診断する方法であって、(i)患者由来の生物学的試料中の全オステオカルシンに対する低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの比を決定するステップと、(ii)その比を標準の比と比較するステップとを含み、患者の比が標準の比よりも低い場合、患者が、OST-PTPシグナル伝達経路に関する疾患を発症する危険性を有する方法。
【請求項62】
OST-PTPシグナル伝達経路に関する疾患が、代謝症候群、耐糖能障害、1型糖尿病、2型糖尿病、アテローム性動脈硬化症、および肥満症から成る群から選択される請求項61に記載の方法。
【請求項63】
OST-PTPシグナル伝達に関する疾患が、インスリン産生の減少、インスリン感受性の減少、耐糖能の減少、および/または体脂肪量の増加によって特徴づけられる、請求項61または62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
生物学的試料が血液である、請求項61から63のいずれか一項に記載の方法。
【請求項65】
標準の比が、5%〜10%、10%〜15%、15%〜20%、20%〜25%、25%〜30%、および30%〜35%から成る群から選択される、請求項61から63のいずれか一項に記載の方法。
【請求項66】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを含む、哺乳動物の糖尿病を治療または予防するための医薬組成物。
【請求項67】
糖尿病が1型糖尿病である、請求項66に記載の医薬組成物。
【請求項68】
糖尿病が2型糖尿病である、請求項66に記載の医薬組成物。
【請求項69】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、およびアディポネクチン血清レベルの増加から成る群から選択される効果をもたらすのに有効な量である、請求項66から68に記載の医薬組成物。
【請求項70】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを含む、哺乳動物の血管障害を治療または予防するための医薬組成物。
【請求項71】
血管障害がアテローム性動脈硬化症である、請求項70に記載の医薬組成物。
【請求項72】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、酸化リン脂質の低下、アテローム性動脈硬化プラークの退縮、炎症性タンパク質生合成の減少、血漿コレステロールの低下、血管平滑筋細胞(VSMC)の増殖および数の低下、ならびに動脈性プラークの厚さの減少から成る群から選択される効果をもたらすのに有効な量である、請求項70または71に記載の医薬組成物。
【請求項73】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを含む、肥満症を治療または予防するための医薬組成物。
【請求項74】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、およびアディポネクチン血清レベルの増加から成る群から選択される効果をもたらすのに有効な量である、請求項73に記載の医薬組成物。
【請求項75】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを含む、耐糖能障害を治療または予防するための医薬組成物。
【請求項76】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを含む、代謝症候群を治療または予防するための医薬組成物。
【請求項77】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、およびアディポネクチン血清レベルの増加から成る群から選択される効果をもたらすのに有効な量である、請求項75または76に記載の医薬組成物。
【請求項78】
哺乳動物がヒトである、請求項66から77のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項79】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、骨減少を予防するために使用される作用物質と組み合わせた状態である、請求項66から77のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項80】
成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシン中のグルタミン酸の少なくとも1つがカルボキシル化されていない、請求項66から77のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項81】
成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシン中のグルタミン酸の3つすべてがカルボキシル化されていない、請求項66から77のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項82】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、調製物中の成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の全Glu残基の約20%超がカルボキシル化されていない低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの調製物である、請求項66から77のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項83】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも80%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項66から77のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項84】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも85%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項66から77のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項85】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも90%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項66から77のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項86】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、
(a)C末端から最後の10アミノ酸を欠く成熟ヒトオステオカルシンを含む断片、
(b)N末端から最初の10アミノ酸を欠く成熟ヒトオステオカルシンを含む断片、
(c)配列番号2のアミノ酸62〜90を含む断片、
(d)成熟ヒトオステオカルシンのアミノ酸1〜36を含む断片、および
(e)上記断片の変異体
から成る群から選択されるポリペプチドである、請求項66から77のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項87】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシン、OST-PTPホスホリラーゼ活性を低下させる作用物質、ガンマカルボキシラーゼ活性を低下させる作用物質、非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを増加させる作用物質、およびオステオカルシンからカルボキシル基を除く作用物質から成る群から選択される組成物を投与するステップを含む、哺乳動物のエネルギー代謝と関連する障害を治療または予防するための方法。
【請求項88】
エネルギー代謝と関連する障害が、代謝症候群、耐糖能、糖尿病、血管疾患、および肥満症から成る群から選択される、請求項66に記載の方法。
【請求項89】
組成物が、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、アディポネクチン血清レベルの増加、酸化リン脂質の低下、アテローム性動脈硬化プラークの退縮、炎症性タンパク質生合成の減少、血漿コレステロールの低下、血管平滑筋細胞(VSMC)の増殖および数の低下、ならびに動脈性プラークの厚さの減少から成る群から選択される効果をもたらす量で投与される、請求項65から88に記載の方法。
【請求項90】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを投与するステップを含む、哺乳動物のインスリン感受性を増加させるための方法。
【請求項91】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを投与するステップを含む、哺乳動物のインスリン産生を増加させるための方法。
【請求項92】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを投与するステップを含む、哺乳動物の耐糖能を増加させるための方法。
【請求項93】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを投与するステップを含む、哺乳動物の膵臓ベータ細胞増殖を増加させるための方法。
【請求項94】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを投与するステップを含む、哺乳動物のアディポネクチン血清レベルを増加させるための方法。
【請求項95】
哺乳動物がヒトである、請求項66から94のいずれか一項に記載の方法。
【請求項96】
哺乳動物のエネルギー代謝と関連する障害を治療または予防するための医薬の製造のための、非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシン、OST-PTPホスホリラーゼ活性を低下させる作用物質、ガンマカルボキシラーゼ活性を低下させる作用物質、非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを増加させる作用物質、およびオステオカルシンからカルボキシル基を除く作用物質から成る群から選択される作用物質の使用。
【請求項97】
エネルギー代謝と関連する障害が、代謝症候群、耐糖能、糖尿病、血管疾患、および肥満症から成る群から選択される、請求項96に記載の作用物質の使用。
【請求項98】
作用物質が、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、アディポネクチン血清レベルの増加、酸化リン脂質の低下、アテローム性動脈硬化プラークの退縮、炎症性タンパク質生合成の減少、血漿コレステロールの低下、血管平滑筋細胞(VSMC)の増殖および数の低下、ならびに動脈性プラークの厚さの減少から成る群から選択される効果をもたらす量で投与される、請求項96から97に記載の作用物質の使用。
【請求項99】
哺乳動物のインスリン感受性を増加させるための医薬の製造のための、有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項100】
哺乳動物のインスリン産生を増加させるための医薬の製造のための、有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項101】
哺乳動物の耐糖能を増加させるための医薬の製造のための、有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項102】
哺乳動物の膵臓ベータ細胞増殖を増加させるための医薬の製造のための、有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項103】
哺乳動物のアディポネクチン血清レベルを増加させるための医薬の製造のための、有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項104】
哺乳動物がヒトである、請求項96から103のいずれか一項に記載の使用。
【請求項105】
哺乳動物のエネルギー代謝と関連する障害を治療または予防するための医薬としての、非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシン、OST-PTPホスホリラーゼ活性を低下させる作用物質、ガンマカルボキシラーゼ活性を低下させる作用物質、非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを増加させる作用物質、およびオステオカルシンからカルボキシル基を除く作用物質から成る群からの作用物質の使用。
【請求項106】
エネルギー代謝と関連する障害が、代謝症候群、耐糖能、糖尿病、血管疾患、および肥満症から成る群から選択される、請求項105に記載の作用物質の使用。
【請求項107】
作用物質が、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、アディポネクチン血清レベルの増加、酸化リン脂質の低下、アテローム性動脈硬化プラークの退縮、炎症性タンパク質生合成の減少、血漿コレステロールの低下、血管平滑筋細胞(VSMC)の増殖および数の低下、ならびに動脈性プラークの厚さの減少から成る群から選択される効果をもたらす量で投与される、請求項104から105に記載の作用物質の使用。
【請求項108】
哺乳動物のインスリン感受性を増加させるための医薬としての、有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項109】
哺乳動物のインスリン産生を増加させるための医薬としての、有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項110】
哺乳動物の耐糖能を増加させるための医薬としての、有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項111】
哺乳動物の膵臓ベータ細胞増殖を増加させるための医薬としての、有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項112】
哺乳動物のアディポネクチン血清レベルを増加させるための医薬としての、有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項113】
哺乳動物がヒトである、請求項105から112のいずれか一項に記載の使用。
【請求項114】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシン、OST-PTPホスホリラーゼ活性を低下させる作用物質、ガンマカルボキシラーゼ活性を低下させる作用物質、非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを増加させる作用物質、およびオステオカルシンからカルボキシル基を除く作用物質から成る群から選択される組成物を含む、哺乳動物のエネルギー代謝と関連する障害を治療または予防するための医薬組成物。
【請求項115】
エネルギー代謝と関連する障害が、代謝症候群、耐糖能、糖尿病、血管疾患、および肥満症から成る群から選択される、請求項114に記載の医薬組成物。
【請求項116】
作用物質が、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、アディポネクチン血清レベルの増加、酸化リン脂質の低下、アテローム性動脈硬化プラークの退縮、炎症性タンパク質生合成の減少、血漿コレステロールの低下、血管平滑筋細胞(VSMC)の増殖および数の低下、ならびに動脈性プラークの厚さの減少から成る群から選択される効果をもたらす量である、請求項114から115に記載の医薬組成物。
【請求項117】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを含む、哺乳動物のインスリン感受性を増加させるための医薬組成物。
【請求項118】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを含む、哺乳動物のインスリン産生を増加させるための医薬組成物。
【請求項119】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを含む、哺乳動物の耐糖能を増加させるための医薬組成物。
【請求項120】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを含む、哺乳動物の膵臓ベータ細胞増殖を増加させるための医薬組成物。
【請求項121】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを含む、哺乳動物のアディポネクチン血清レベルを増加させる医薬組成物。
【請求項122】
哺乳動物はヒトである、請求項114から121のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項1】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを投与するステップを含む、哺乳動物の糖尿病を治療または予防するための方法。
【請求項2】
糖尿病が1型糖尿病である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
糖尿病が2型糖尿病である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンは、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、およびアディポネクチン血清レベルの増加から成る群から選択される効果をもたらすのに有効な量で投与される、請求項1から3に記載の方法。
【請求項5】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを投与するステップを含む、哺乳動物の血管障害を治療または予防するための方法。
【請求項6】
血管障害がアテローム性動脈硬化症である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、酸化リン脂質の低下、アテローム性動脈硬化プラークの退縮、炎症性タンパク質生合成の減少、血漿コレステロールの低下、血管平滑筋細胞(VSMC)の増殖および数の低下、ならびに動脈性プラークの厚さの減少から成る群から選択される効果をもたらすのに有効な量で投与される、請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを投与するステップを含む、肥満症を治療または予防するための方法。
【請求項9】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、およびアディポネクチン血清レベルの増加から成る群から選択される効果をもたらすのに有効な量で投与される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを投与するステップを含む、耐糖能障害を治療または予防するための方法。
【請求項11】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを投与するステップを含む、代謝症候群を治療または予防するための方法。
【請求項12】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、およびアディポネクチン血清レベルの増加から成る群から選択される効果をもたらすのに有効な量で投与される、請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
哺乳動物がヒトである、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、骨減少を予防するために使用される作用物質と組み合わせて投与される、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシン中のグルタミン酸の少なくとも1つがカルボキシル化されていない、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシン中のグルタミン酸の3つすべてがカルボキシル化されていない、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、調製物中の成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の全Glu残基の約20%超がカルボキシル化されていない低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの調製物である、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも80%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも85%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも90%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、
(a)C末端から最後の10アミノ酸を欠く成熟ヒトオステオカルシンを含む断片、
(b)N末端から最初の10アミノ酸を欠く成熟ヒトオステオカルシンを含む断片、
(c)配列番号2のアミノ酸62〜90を含む断片、
(d)成熟ヒトオステオカルシンのアミノ酸1〜36を含む断片、および
(e)上記断片の変異体
から成る群から選択されるポリペプチドである、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
糖尿病、血管障害、および肥満症、耐糖能障害、ならびに代謝症候群から成る群から選択される障害の治療的または予防的処理のための医薬の製造における、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項23】
糖尿病が1型糖尿病である、請求項22に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項24】
糖尿病が2型糖尿病である、請求項22に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項25】
障害が肥満症である、請求項22に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項26】
障害が糖尿病であり、非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、およびアディポネクチン血清レベルの増加から成る群から選択される効果をもたらす、請求項22に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項27】
障害が血管障害である、請求項22に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項28】
血管障害がアテローム性動脈硬化症である、請求項27に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項29】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、酸化リン脂質の低下、アテローム性動脈硬化プラークの退縮、炎症性タンパク質生合成の減少、血漿コレステロールの低下、血管平滑筋細胞(VSMC)の増殖および数の低下、ならびに動脈性プラークの厚さの減少から成る群から選択される効果をもたらす、請求項27に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項30】
糖尿病が耐糖能障害である、請求項22に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項31】
糖尿病が代謝症候群である、請求項22に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項32】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、およびアディポネクチン血清レベルの増加から成る群から選択される効果をもたらす、請求項30または31に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項33】
骨減少を予防するために使用される作用物質と組み合わせた、請求項22から32のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項34】
成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシン中のグルタミン酸の少なくとも1つがカルボキシル化されていない、請求項22から32のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項35】
成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシン中のグルタミン酸の3つすべてがカルボキシル化されていない、請求項22から32のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項36】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、調製物中の成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の全Glu残基の約20%超がカルボキシル化されていない低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの調製物である、請求項22から32のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項37】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも80%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項22から32のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項38】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも85%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項22から32のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項39】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも90%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項22から32のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項40】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、カルボキシル化オステオカルシンと比較してヒドロキシアパタイトへの結合低下を示す、請求項22から32のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項41】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、
(a)C末端から最後の10アミノ酸を欠く成熟ヒトオステオカルシンを含む断片、
(b)N末端から最初の10アミノ酸を欠く成熟ヒトオステオカルシンを含む断片、
(c)配列番号2のアミノ酸62〜90を含む断片、
(d)成熟ヒトオステオカルシンのアミノ酸1〜36を含む断片、および
(e)上記断片の変異体
から成る群から選択されるポリペプチドである、請求項22から32のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項42】
糖尿病、血管障害、および肥満症、耐糖能障害、ならびに代謝症候群から成る群から選択される障害の治療における、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項43】
糖尿病が1型糖尿病である、請求項42に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項44】
糖尿病が2型糖尿病である、請求項42に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項45】
障害が肥満症である、請求項42に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項46】
障害が糖尿病であり、非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、およびアディポネクチン血清レベルの増加から成る群から選択される効果をもたらす、請求項42に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項47】
障害が血管障害である、請求項42に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項48】
血管障害がアテローム性動脈硬化症である、請求項47に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項49】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、酸化リン脂質の低下、アテローム性動脈硬化プラークの退縮、炎症性タンパク質生合成の減少、血漿コレステロールの低下、血管平滑筋細胞(VSMC)の増殖および数の低下、ならびに動脈性プラークの厚さの減少から成る群から選択される効果をもたらす、請求項47に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項50】
糖尿病が耐糖能障害である、請求項42に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項51】
糖尿病が代謝症候群である、請求項42に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項52】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、およびアディポネクチン血清レベルの増加から成る群から選択される効果をもたらす、請求項50または51に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項53】
骨減少を予防するために使用される作用物質と組み合わせた、請求項42から52のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項54】
成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシン中のグルタミン酸の少なくとも1つがカルボキシル化されていない、請求項42から52のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項55】
成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシン中のグルタミン酸の3つすべてがカルボキシル化されていない、請求項42から52のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項56】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、調製物中の成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の全Glu残基の約20%超がカルボキシル化されていない低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの調製物である、請求項42から52のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項57】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも80%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項42から52のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項58】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも85%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項42から52のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項59】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも90%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項42から52のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項60】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、
(a)C末端から最後の10アミノ酸を欠く成熟ヒトオステオカルシンを含む断片、
(b)N末端から最初の10アミノ酸を欠く成熟ヒトオステオカルシンを含む断片、
(c)配列番号2のアミノ酸62〜90を含む断片、
(d)成熟ヒトオステオカルシンのアミノ酸1〜36を含む断片、および
(e)上記断片の変異体
から成る群から選択されるポリペプチドである、請求項42から52のいずれか一項に記載の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項61】
エネルギー代謝およびOST-PTPシグナル伝達経路に関する疾患を発症する危険性がある患者を診断する方法であって、(i)患者由来の生物学的試料中の全オステオカルシンに対する低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの比を決定するステップと、(ii)その比を標準の比と比較するステップとを含み、患者の比が標準の比よりも低い場合、患者が、OST-PTPシグナル伝達経路に関する疾患を発症する危険性を有する方法。
【請求項62】
OST-PTPシグナル伝達経路に関する疾患が、代謝症候群、耐糖能障害、1型糖尿病、2型糖尿病、アテローム性動脈硬化症、および肥満症から成る群から選択される請求項61に記載の方法。
【請求項63】
OST-PTPシグナル伝達に関する疾患が、インスリン産生の減少、インスリン感受性の減少、耐糖能の減少、および/または体脂肪量の増加によって特徴づけられる、請求項61または62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
生物学的試料が血液である、請求項61から63のいずれか一項に記載の方法。
【請求項65】
標準の比が、5%〜10%、10%〜15%、15%〜20%、20%〜25%、25%〜30%、および30%〜35%から成る群から選択される、請求項61から63のいずれか一項に記載の方法。
【請求項66】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを含む、哺乳動物の糖尿病を治療または予防するための医薬組成物。
【請求項67】
糖尿病が1型糖尿病である、請求項66に記載の医薬組成物。
【請求項68】
糖尿病が2型糖尿病である、請求項66に記載の医薬組成物。
【請求項69】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、およびアディポネクチン血清レベルの増加から成る群から選択される効果をもたらすのに有効な量である、請求項66から68に記載の医薬組成物。
【請求項70】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを含む、哺乳動物の血管障害を治療または予防するための医薬組成物。
【請求項71】
血管障害がアテローム性動脈硬化症である、請求項70に記載の医薬組成物。
【請求項72】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、酸化リン脂質の低下、アテローム性動脈硬化プラークの退縮、炎症性タンパク質生合成の減少、血漿コレステロールの低下、血管平滑筋細胞(VSMC)の増殖および数の低下、ならびに動脈性プラークの厚さの減少から成る群から選択される効果をもたらすのに有効な量である、請求項70または71に記載の医薬組成物。
【請求項73】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを含む、肥満症を治療または予防するための医薬組成物。
【請求項74】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、およびアディポネクチン血清レベルの増加から成る群から選択される効果をもたらすのに有効な量である、請求項73に記載の医薬組成物。
【請求項75】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを含む、耐糖能障害を治療または予防するための医薬組成物。
【請求項76】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを含む、代謝症候群を治療または予防するための医薬組成物。
【請求項77】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、およびアディポネクチン血清レベルの増加から成る群から選択される効果をもたらすのに有効な量である、請求項75または76に記載の医薬組成物。
【請求項78】
哺乳動物がヒトである、請求項66から77のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項79】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンが、骨減少を予防するために使用される作用物質と組み合わせた状態である、請求項66から77のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項80】
成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシン中のグルタミン酸の少なくとも1つがカルボキシル化されていない、請求項66から77のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項81】
成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシン中のグルタミン酸の3つすべてがカルボキシル化されていない、請求項66から77のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項82】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、調製物中の成熟ヒトオステオカルシンの17、21、および24位に対応する位置の全Glu残基の約20%超がカルボキシル化されていない低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンの調製物である、請求項66から77のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項83】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも80%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項66から77のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項84】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも85%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項66から77のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項85】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンおよび成熟ヒトオステオカルシンを配列相同性が最大となるように整列させた場合、成熟ヒトオステオカルシンと少なくとも90%のアミノ酸配列同一性を有する、請求項66から77のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項86】
低カルボキシル化/非カルボキシル化オステオカルシンが、
(a)C末端から最後の10アミノ酸を欠く成熟ヒトオステオカルシンを含む断片、
(b)N末端から最初の10アミノ酸を欠く成熟ヒトオステオカルシンを含む断片、
(c)配列番号2のアミノ酸62〜90を含む断片、
(d)成熟ヒトオステオカルシンのアミノ酸1〜36を含む断片、および
(e)上記断片の変異体
から成る群から選択されるポリペプチドである、請求項66から77のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項87】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシン、OST-PTPホスホリラーゼ活性を低下させる作用物質、ガンマカルボキシラーゼ活性を低下させる作用物質、非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを増加させる作用物質、およびオステオカルシンからカルボキシル基を除く作用物質から成る群から選択される組成物を投与するステップを含む、哺乳動物のエネルギー代謝と関連する障害を治療または予防するための方法。
【請求項88】
エネルギー代謝と関連する障害が、代謝症候群、耐糖能、糖尿病、血管疾患、および肥満症から成る群から選択される、請求項66に記載の方法。
【請求項89】
組成物が、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、アディポネクチン血清レベルの増加、酸化リン脂質の低下、アテローム性動脈硬化プラークの退縮、炎症性タンパク質生合成の減少、血漿コレステロールの低下、血管平滑筋細胞(VSMC)の増殖および数の低下、ならびに動脈性プラークの厚さの減少から成る群から選択される効果をもたらす量で投与される、請求項65から88に記載の方法。
【請求項90】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを投与するステップを含む、哺乳動物のインスリン感受性を増加させるための方法。
【請求項91】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを投与するステップを含む、哺乳動物のインスリン産生を増加させるための方法。
【請求項92】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを投与するステップを含む、哺乳動物の耐糖能を増加させるための方法。
【請求項93】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを投与するステップを含む、哺乳動物の膵臓ベータ細胞増殖を増加させるための方法。
【請求項94】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを投与するステップを含む、哺乳動物のアディポネクチン血清レベルを増加させるための方法。
【請求項95】
哺乳動物がヒトである、請求項66から94のいずれか一項に記載の方法。
【請求項96】
哺乳動物のエネルギー代謝と関連する障害を治療または予防するための医薬の製造のための、非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシン、OST-PTPホスホリラーゼ活性を低下させる作用物質、ガンマカルボキシラーゼ活性を低下させる作用物質、非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを増加させる作用物質、およびオステオカルシンからカルボキシル基を除く作用物質から成る群から選択される作用物質の使用。
【請求項97】
エネルギー代謝と関連する障害が、代謝症候群、耐糖能、糖尿病、血管疾患、および肥満症から成る群から選択される、請求項96に記載の作用物質の使用。
【請求項98】
作用物質が、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、アディポネクチン血清レベルの増加、酸化リン脂質の低下、アテローム性動脈硬化プラークの退縮、炎症性タンパク質生合成の減少、血漿コレステロールの低下、血管平滑筋細胞(VSMC)の増殖および数の低下、ならびに動脈性プラークの厚さの減少から成る群から選択される効果をもたらす量で投与される、請求項96から97に記載の作用物質の使用。
【請求項99】
哺乳動物のインスリン感受性を増加させるための医薬の製造のための、有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項100】
哺乳動物のインスリン産生を増加させるための医薬の製造のための、有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項101】
哺乳動物の耐糖能を増加させるための医薬の製造のための、有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項102】
哺乳動物の膵臓ベータ細胞増殖を増加させるための医薬の製造のための、有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項103】
哺乳動物のアディポネクチン血清レベルを増加させるための医薬の製造のための、有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項104】
哺乳動物がヒトである、請求項96から103のいずれか一項に記載の使用。
【請求項105】
哺乳動物のエネルギー代謝と関連する障害を治療または予防するための医薬としての、非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシン、OST-PTPホスホリラーゼ活性を低下させる作用物質、ガンマカルボキシラーゼ活性を低下させる作用物質、非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを増加させる作用物質、およびオステオカルシンからカルボキシル基を除く作用物質から成る群からの作用物質の使用。
【請求項106】
エネルギー代謝と関連する障害が、代謝症候群、耐糖能、糖尿病、血管疾患、および肥満症から成る群から選択される、請求項105に記載の作用物質の使用。
【請求項107】
作用物質が、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、アディポネクチン血清レベルの増加、酸化リン脂質の低下、アテローム性動脈硬化プラークの退縮、炎症性タンパク質生合成の減少、血漿コレステロールの低下、血管平滑筋細胞(VSMC)の増殖および数の低下、ならびに動脈性プラークの厚さの減少から成る群から選択される効果をもたらす量で投与される、請求項104から105に記載の作用物質の使用。
【請求項108】
哺乳動物のインスリン感受性を増加させるための医薬としての、有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項109】
哺乳動物のインスリン産生を増加させるための医薬としての、有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項110】
哺乳動物の耐糖能を増加させるための医薬としての、有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項111】
哺乳動物の膵臓ベータ細胞増殖を増加させるための医薬としての、有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項112】
哺乳動物のアディポネクチン血清レベルを増加させるための医薬としての、有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンの使用。
【請求項113】
哺乳動物がヒトである、請求項105から112のいずれか一項に記載の使用。
【請求項114】
非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシン、OST-PTPホスホリラーゼ活性を低下させる作用物質、ガンマカルボキシラーゼ活性を低下させる作用物質、非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを増加させる作用物質、およびオステオカルシンからカルボキシル基を除く作用物質から成る群から選択される組成物を含む、哺乳動物のエネルギー代謝と関連する障害を治療または予防するための医薬組成物。
【請求項115】
エネルギー代謝と関連する障害が、代謝症候群、耐糖能、糖尿病、血管疾患、および肥満症から成る群から選択される、請求項114に記載の医薬組成物。
【請求項116】
作用物質が、耐糖能の増加、インスリン産生の増加、インスリン感受性の増加、膵臓ベータ細胞増殖の増加、アディポネクチン血清レベルの増加、酸化リン脂質の低下、アテローム性動脈硬化プラークの退縮、炎症性タンパク質生合成の減少、血漿コレステロールの低下、血管平滑筋細胞(VSMC)の増殖および数の低下、ならびに動脈性プラークの厚さの減少から成る群から選択される効果をもたらす量である、請求項114から115に記載の医薬組成物。
【請求項117】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを含む、哺乳動物のインスリン感受性を増加させるための医薬組成物。
【請求項118】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを含む、哺乳動物のインスリン産生を増加させるための医薬組成物。
【請求項119】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを含む、哺乳動物の耐糖能を増加させるための医薬組成物。
【請求項120】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを含む、哺乳動物の膵臓ベータ細胞増殖を増加させるための医薬組成物。
【請求項121】
有効量の非カルボキシル化/低カルボキシル化オステオカルシンを含む、哺乳動物のアディポネクチン血清レベルを増加させる医薬組成物。
【請求項122】
哺乳動物はヒトである、請求項114から121のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【図10】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図20】
【図22A】
【図22B】
【図22C】
【図22D】
【図22E】
【図22F】
【図23A】
【図23B】
【図23C】
【図23D】
【図23E】
【図23F】
【図23H】
【図23I】
【図23J】
【図23K】
【図25A】
【図25B】
【図25C】
【図25D】
【図26B】
【図27A】
【図27B】
【図28A】
【図28C】
【図28D】
【図28E】
【図28F】
【図29A】
【図29B】
【図29C】
【図29D】
【図29E】
【図29F】
【図29G】
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1K】
【図1L】
【図1M】
【図2D】
【図2E】
【図2I】
【図2J】
【図4A】
【図8】
【図9】
【図18】
【図19】
【図21】
【図23G】
【図24】
【図26A】
【図27C】
【図28B】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図20】
【図22A】
【図22B】
【図22C】
【図22D】
【図22E】
【図22F】
【図23A】
【図23B】
【図23C】
【図23D】
【図23E】
【図23F】
【図23H】
【図23I】
【図23J】
【図23K】
【図25A】
【図25B】
【図25C】
【図25D】
【図26B】
【図27A】
【図27B】
【図28A】
【図28C】
【図28D】
【図28E】
【図28F】
【図29A】
【図29B】
【図29C】
【図29D】
【図29E】
【図29F】
【図29G】
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1K】
【図1L】
【図1M】
【図2D】
【図2E】
【図2I】
【図2J】
【図4A】
【図8】
【図9】
【図18】
【図19】
【図21】
【図23G】
【図24】
【図26A】
【図27C】
【図28B】
【公表番号】特表2010−503681(P2010−503681A)
【公表日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−528310(P2009−528310)
【出願日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際出願番号】PCT/US2007/020029
【国際公開番号】WO2008/033518
【国際公開日】平成20年3月20日(2008.3.20)
【出願人】(306018457)ザ・トラスティーズ・オブ・コロンビア・ユニバーシティ・イン・ザ・シティ・オブ・ニューヨーク (25)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際出願番号】PCT/US2007/020029
【国際公開番号】WO2008/033518
【国際公開日】平成20年3月20日(2008.3.20)
【出願人】(306018457)ザ・トラスティーズ・オブ・コロンビア・ユニバーシティ・イン・ザ・シティ・オブ・ニューヨーク (25)
【Fターム(参考)】
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