説明

住宅用フェンスの採光パネル及びこれを用いた住宅用採光フェンス

【課題】 ブロック塀等の起立仕切体の背面に生じる日陰を縮小乃至解消するとともに目隠しを行なう住宅用採光フェンスを提供する。
【解決手段】 曲面帯状の光屈折部11と平坦面帯状の光透過部13を、その合計帯幅を2mm以上20mm未満、光透過部13の帯幅を1mm以上5mm以下として上下交互に配列した高耐候性透明樹脂製の採光パネル10を用いて住宅用採光フェンスAを形成し、これを、起立仕切体B上面に載置固定する。起立仕切体B背面に太陽の屈折光供給領域aと透過光供給領域bを形成して、太陽光供給を可及的に均一化することができるとともに目隠し作用を確保して、道路や隣家との境界設置に適したものとすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅用フェンスの採光パネルに関し、また、これを用いた住宅用採光フェンスに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば高速道路等の高架建造物の壁面として設置し、該高架建造物によって日陰となる近隣に対して太陽光を供給するとともに道路通過車両から壁面外の風景観察を可能とした採光パネルとして、近隣の屈折光供給領域に対して太陽光を供給する曲面帯状の光屈折面と、上記風景観察を行なう平坦面帯状の透視面とを上下交互に配列する一方、上記光屈折部を、例えば、曲率半径2.56cmの曲面レンズの下端部分の2cm幅分を用いた2cmの帯幅とし、光屈折面と透視面の配置ピッチを20〜100mm、その帯幅を5〜20mmに設定したものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−51106号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この場合、所定の曲率半径を有する曲面レンズの一部を用いて光屈折面とするとともに透視面を上記風景観察に適したものとするようにそのピッチを比較的大きく設定するから、光屈折面を曲面とすることによってその下端は不可避的に大きく突出することになり、従って、採光パネル、特に平坦面をなす透視面から光屈折面先端までの突出寸法が大きくなるとともに、採光パネルの厚さは、上記光屈折面の厚さに透視面の厚さを加えた厚さを有するものとなるから、例えば、上記光屈折面と透視面を単位とする配置ピッチを下限の20mmとすると、該光屈折面の突出寸法は4.3mmとなり、これに透視面の厚さを加えると、採光パネルの厚さは1cm乃至それ以上となるから、該配置ピッチの上限の100mmとすると、該採光パネルの厚さは数cm以上の極めて厚いものとなる。
【0005】
一方、住宅の道路や隣家との境界には、ブロック塀や、例えばルーバーフェンスの如きブラインドフェンス等の起立仕切体が設置されることが多いが、この場合、該起立仕切体の裏側には、太陽位置と起立仕切体上端を結ぶ線を境に該起立仕切体の背面に、太陽光が遮られることによる日陰の領域が形成されることになり、これによって敷地内に太陽光の直射と日陰の領域が区画され景観を損なったり、該領域に植栽した植物の生育に影響したりする。
【0006】
しかし、上記光屈折面による太陽光の屈折供給を行なう如き採光パネルを用いて住宅用フェンスを構成し、該フェンスを上記起立仕切体に設置すれば、起立仕切体の上記日陰領域に対して太陽光を供給することが可能となるが、上記高架建造物用の採光パネルは風景観察のための透視面を多数の光屈折面間に配置するものとされるから、該透視面によって、道路や隣家との境界に設置する住宅用フェンスとして必要な目隠し作用が損なう結果を招くとともに該採光パネルは光屈折面の設置によって1cm乃至それ以上の厚さのものとなるところ、住宅用フェンスは、一般にアルミ押出材等のバー材を用いた枠組を施すため、このように厚肉のものは、それ自体過剰品質として無用なコストアップを招くものとなる。
【0007】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、その解決課題とするところは、道路や隣家との境界の起立仕切体にその上方を覆うように設置することによって、該起立仕切体背面の日陰領域に対する可及的有効な太陽光供給機能と目隠し機能の双方を備えるととともに可及的薄肉にして低コストに供給し得るようにした住宅用フェンスの採光パネルを提供するにあり、また、該採光パネルを用いた住宅用採光フェンスを提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題に沿って、本発明は、起立仕切体に設置しその上方を覆う採光パネルとして、起立仕切体背面の日陰領域に対して屈折太陽光を供給する曲面帯状の光屈折面と、透過太陽光を供給する平坦面状の光透過面を、それぞれ可及的小帯幅に規制して上下交互に配列することによって、起立仕切体背面の日陰の領域に対して光屈折面による屈折太陽光を供給して該日陰の発生を可及的に縮小乃至解消し、また、該領域と採光パネル上を通過する直射光照射の領域との間に明暗差を生じる領域に対して光透過面による透過太陽光を供給して、起立仕切体背面に太陽光を可及的均一に供給して、日陰の発生による景観や植物生育への影響を可及的に解消し、併せて光屈折面と光透過面の上記可及的小帯幅の規制によって光屈折面の下端の突出寸法を可及的小さく規制するとともに該光透過面に視線遮断の目隠し機能を付与して、日陰対応と目隠し対応の双方をなし得るようにしたものであって、即ち、請求項1に記載の発明を、起立仕切体に設置してその上方を覆うことによって該起立仕切体の背面地表に太陽の屈折光供給領域とその外側の透過光供給領域を形成するように用いて上記起立仕切体背面に太陽光を供給する採光パネルであって、上記屈折光供給領域に太陽光を供給する曲面帯状の光屈折面と透過光供給領域に太陽光を供給する平坦面帯状の光透過面を上下交互に配列するとともに該光屈折面と光透過面を単位とする配置ピッチを小さく規制することによって光屈折面の曲面突出寸法を抑制し且つ光透過面に目隠し機能を付与してなることを特徴とする住宅用フェンスの採光パネルとしたものである。
【0009】
請求項2に記載の発明は、上記採光パネルを用いて、起立仕切体背面の日陰に対する太陽光の供給を可及的均一化して景観や植物生育への影響を可及的に解消し、併せて光屈折面と光透過面の上記可及的小帯幅の規制によって光屈折面の曲面突出寸法を可及的小さく規制するとともに該光透過面に対する視線遮断の目隠し機能を付与して、日陰対応と目隠し対応をなし得るようにした住宅用フェンスを提供するように、これを、起立仕切体に設置してその上方を覆うことによって該起立仕切体の背面地表の屈折光供給領域に太陽光を供給する曲面帯状の光屈折面と、上記背面地表の透過光供給領域に太陽光を供給する平坦面帯状の光透過面を上下交互に配列するとともに該光屈折面と光透過面を単位とする配置ピッチを小さく規制することによって光屈折面の曲面突出寸法を抑制し且つ光透過面に目隠し機能を付与した採光パネルを用いて、上記起立仕切体の背面に太陽光を供給するように形成してなることを特徴とする住宅用採光フェンスとしたものである。
【0010】
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として、上記課題解決の手段としたものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明は以上のとおりに構成したから、請求項1に記載の発明は、起立仕切体に設置しその上方を覆う採光パネルとして、起立仕切体背面の日陰領域に対して屈折太陽光を供給する曲面帯状の光屈折面と、透過太陽光を供給する平坦面状の光透過面を、それぞれ可及的小帯幅に規制して上下交互に配列することによって、起立仕切体背面の日陰の領域に対して光屈折面による屈折太陽光を供給して該日陰の発生を可及的に縮小乃至解消し、また、該領域と採光パネル上を通過する直射光照射の領域との間に明暗差を生じる領域に対して光透過面による透過太陽光を供給して、起立仕切体背面に太陽光を可及的均一に供給して、日陰の発生による景観や植物生育への影響を可及的に解消し、併せて光屈折面と光透過面の上記可及的小帯幅の規制によって光屈折面の下端の突出寸法を可及的小さく規制するとともに該光透過面に視線遮断の目隠し機能を付与して、日陰対応と目隠し対応の双方をなし得るようにした住宅用フェンスの採光パネルを提供できる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、同じく上記に加えて、上記光屈折面と光透過面の配置ピッチの規制を、住宅用フェンスに用いる採光パネルとして好ましい肉厚と目隠し機能を有するものとすることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、上記採光パネルを用いて、起立仕切体背面の日陰に対する太陽光の供給を可及的均一化して景観や植物生育への影響を可及的に解消し、併せて光屈折面と光透過面の上記可及的小帯幅の規制によって光屈折面の曲面突出寸法を可及的小さく規制するとともに該光透過面に対する視線遮断の目隠し機能を付与して、日陰対応と目隠し対応をなし得るようにした住宅用フェンスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】住宅用採光フェンスの日陰の状態を示す概念図である。
【図2】住宅用採光フェンスの使用状態を示す概念図である。
【図3】採光パネルの光屈折状態を示す縦断面図である。
【図4】図3の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば、Aは、採光パネル10を用いた住宅用採光フェンスであり、該住宅用採光フェンスAの採光パネル10は、これを、屈折光供給領域aに太陽光を供給する曲面帯状の光屈折面11と透過光供給領域bに太陽光を供給する平坦面帯状の光透過面13を上下交互に配列するとともに該光屈折面11及び光透過面13を単位とする配置ピッチを小さく規制することによって光屈折面11の曲面突出寸法を抑制し且つ光透過面13に目隠し機能を付与したものとしてあり、該採光パネル10を用いた上記住宅用採光フェンスAは、これを、起立仕切体Bに設置してその上方を覆うことによって該起立仕切体Bの背面地表に太陽光の屈折光供給領域aとその外側の透過光供給領域bを形成したものとしてある。
【0016】
即ち、住宅用採光フェンスAは、これを、例えば、ブロック塀、ルーバーフェンス等の地表設置の起立仕切体Bの上面に載置固定し又は上端背面に下端を部分的に重合固定する等して、該起立仕切体Bから更に上方に向けて起立突出するように設置して、該起立仕切体Bを設置したことによって該起立仕切体B背面の地表に、太陽光が遮られることによって形成される日陰の領域、即ち、上記屈折光供給領域aに対して光屈折面11による屈折太陽光を供給して該日陰の発生を可及的に縮小乃至解消し、また、該領域と採光パネル10上を通過する直射光照射領域cとの間に明暗差を生じる領域、即ち、上記透過光供給領域bに対して光透過面13による透過太陽光を供給して、起立仕切体B背面に太陽光を可及的均一に供給して、日陰の発生による景観や植物生育への影響を可及的に解消するようにしてある。
【0017】
本例にあって住宅用採光フェンスAの採光パネル10は、例えば、アクリル、ポリカーボネート等の高耐候性透明樹脂を押出成形した透明の合成樹脂押出板によって可及的薄肉に形成してある。該採光パネル10は、上記光屈折面11と光透過面13を上下交互に配列するに際して、光屈折面11を曲面レンズの下位部分とする一方、光透過面13を平坦面、即ち設置状態で鉛直面としてあり、このとき、該採光パネル10における各光屈折面11の下端は、これを、その曲面レンズの曲面に応じて正面、即ち太陽光照射面に向けて突出してあり、該光屈折面下端の先端と光透過面13の上端間には、例えば、これらを直線で結ぶようにした傾斜連結面12を介設してあり、該傾斜連結面12を配置したことによって、上記光屈折部11下端の突出部は該傾斜連結面12と倒V字状の断面形状を呈するものとしてあり、このとき傾斜連結面12の傾斜角度は、これを後述の光屈折面11とともに太陽光を起立仕切体Bの背面地表に向けて供給する第2の光屈折面をなすように、例えば、その角度を数十度程度、本例にあっては30度程度としてあり、従って、該角度を太陽の角度が上回る限り、上記太陽光の供給をなし得るようにしてある。
【0018】
該採光パネル10は、これを幅方向に単一乃至複数使用して、アルミ押出材による縦枠及び横枠を枠組みし、必要に応じて中桟を配置して形成したアルミ枠内に配置することによって住宅用採光フェンスAを構成してあり、このとき該採光パネル10は、上記光屈折面11と光透過面13の上記配置ピッチ、即ち、本例にあっては上記傾斜連結面12を含めた合計帯幅を2mm以上20mm未満とし且つ光透過面13の帯幅を1mm以上5mm以下としたものとしてある。
【0019】
本例の採光パネル10は、その上記光屈折面11と光透過面13の合計帯幅を数mm、例えば5mmとし、光透過面13の帯幅を1〜2mm、例えば1.5mmとしてあり、このとき光屈折面11をなす曲面は、上記曲面レンズを部分的に用いるとともに、本例にあって該曲面レンズの曲率半径は、これを同じく数mm、例えば4mmとし、その下端を部分的に3〜4mm、例えば、3.5mm使用して光屈折面11を形成してある。これによって該光屈折面11は、採光パネル10の平坦面、設置状態で一般に鉛直面をなす光透過面13からの突出寸法、即ち、その上記倒V字状をなす突出寸法を、例えば1mm程度に抑制し、光透過面13の肉厚、即ち、採光パネル10のべース部分の肉厚1〜2mm、例えば1.5mmを含めても、該採光パネル10は、その最大肉厚を3mm以下、例えば2.5mm程度とした薄肉のものとして形成してある。
【0020】
光屈折面11と光透過面13の合計帯幅は、上記2〜20mm、好ましくは3〜10mmとすることが可能であるが、該合計帯幅を20mmとすると、光屈折面11の上記突出寸法が4.5mm近くになり、採光パネル10の最大肉厚が6mm程度と厚肉化するとともにこれに用いる曲面レンズの曲率半径が大きくなる結果、太陽光の屈折供給の角度が緩い角度になって、起立仕切体Bの背面の日陰の縮小乃至解消を行なう上で適当ではなく、また、2mmを下回ると、採光パネル10を生産することは可能であっても、光屈折面11と光透過面13の幅が微細に過ぎて、これらがV字溝をなすものとなって、屋外に設置するフェンスとしては、その表面に塵埃が付着し、設置条件によっては黴が発生するといった汚れの可能性を招き易くなることによって、同様に適当ではなく、従って塵埃付着、黴発生等の汚れ可能性を考慮すると、該光屈折面11と光透過面13の、これらを単位とする配置ピッチは、これを3mm以上、更に好ましくは4mm以上とするのが好ましい。
【0021】
光透過面13の帯幅は、上記1mm以上5mm以下とすることができるが、5mmを上回ると、該光透過面13の目隠し作用が損なわれて、道路や隣家からの透視の可能性を招くために、同じく道路や隣家との境界に設置する住宅用のフェンスとして適当ではなく、また、1mmを下回ると、該光透過面13による太陽光透過の合計光量が不足し、上記明暗差が残ることによって太陽光供給の均一性が損なわれる傾向を招き易くなり、同じく適当ではない。従って目隠し作用及び太陽光供給の均一性を考慮すると、該光透過面13の帯幅は、これを1.5mm以上4mm以下とするのが好ましい。
【0022】
このとき本例の採光パネル10は、これに光拡散作用を付与して、該採光パネル10から屈折光供給領域a及び透過光供給領域bに対して供給する太陽光の強さを緩和して該領域a、bにおけるギラツキとこれによる眩しさを軽減することができ、該光拡散作用の措置は、採光パネル10のパネル面、例えば背面をマット面として出射光に乱反射を施すことによって、また、該採光パネル10に顔料、ビーズ等の乱反射材を添加成形して、屈折光供給領域a及び透過光供給領域bにおける太陽光の照度の維持を図りつつこれら領域a、bに着色光乃至乱反射光を供給することによって、これを行なうものとすることができる。このように光拡散作用の措置を施すことによって、同時に光透過面13の透視を阻害して、住宅用採光フェンスAとしての目隠し作用を確実なものとすることができる。
【0023】
本例にあって採光パネル10には該光拡散作用を付与してあり、該光拡散作用の措置は、採光パネル10の背面の全部又は一部をマット面とすることによるものとしてあり、該マット面は、押出成形後又はこれを所定寸法に切断した採光パネル10に対して、常法に従って、例えばショットブラスト、エッチング等の物理的又は化学的なマット処理を施すことよって、これを行ってある。
【0024】
該採光フェンスAは、その採光パネル10の高さを適宜に設定できるが、例えば、これを30cm程度としても、起立仕切体B背面の直下位置においては日陰の領域を幾分残存するも、日陰の幅方向にその大半を、太陽の屈折光供給領域aとして、太陽光を屈折供給して該日陰を大幅に縮小することができ、また、採光パネル10上を通過する直射光による直射光照射領域cとの間の明暗差を生じる透過光供給領域bに太陽光を透過供給して、該明暗差を可及的に解消して、これら太陽の屈折光供給領域aと該透過光供給領域b間を可及的に均一化したものとすることができ、また、光透過面13の帯幅の上記規制による目隠し作用によって道路や隣家からの敷地内視認を確実に防止したものとすることができ、更に、本例にあっては、採光パネル10の背面をマット面としたことによって、屈折光供給領域a及び透過光供給領域bにおけるギラツキとこれによる眩しさを軽減して太陽光を柔らかい光とすることができるとともに光透過面13からの透視を完全に遮断することによって該光透過面13の目隠し作用を確実化して住宅用フェンスAとして最適のものとすることができる。
【0025】
図示した例は以上のとおりとしたが、採光パネルを硝子や上記以外の透明樹脂によるものとすること、上記起立仕切体背面地表の太陽光供給とともに又はこれに代えて、採光パネルを上下反転使用し又は1/4円回転使用し、太陽光の供給を壁面上方乃至側方に向けて行なうようにすること、上記傾斜連結面の角度を適宜に設定すること、必要に応じて該傾斜連結面を光透過面に向けて下向きにして縦面をやや前傾した階段状として、その縦列した縦面によって太陽の角度が低いときでも、その上向き反射を防止して、該傾斜連結面から常に太陽光の屈折供給を行なうようにすること、住宅用採光フェンスにおける採光パネルの配置を起立仕切体の背面側に傾斜し且つ採光パネル間に通風口を配置して、例えばルーバーフェンスとすること等を含めて、起立仕切体、住宅用採光フェンス、採光パネル、光屈折面、光透過面、背面のマット面の各具体的形状、構造、材質、これらの関係、これらに対する付加等は、上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
【符号の説明】
【0026】
A 住宅用採光フェンス
B 起立仕切体
10 採光パネル
11 光屈折面
12 傾斜連結面
13 光透過面
a 屈折光供給領域
b 透過光供給領域
c 直射光照射領域


【特許請求の範囲】
【請求項1】
起立仕切体に設置してその上方を覆うことによって該起立仕切体の背面地表に太陽の屈折光供給領域とその外側の透過光供給領域を形成するように用いて上記起立仕切体背面に太陽光を供給する採光パネルであって、上記屈折光供給領域に太陽光を供給する曲面帯状の光屈折面と透過光供給領域に太陽光を供給する平坦面帯状の光透過面を上下交互に配列するとともに該光屈折面と光透過面を単位とする配置ピッチを小さく規制することによって光屈折面の曲面突出寸法を抑制し且つ光透過面に目隠し機能を付与してなることを特徴とする住宅用フェンスの採光パネル。
【請求項2】
上記光屈折面と光透過面の配置ピッチを2mm以上20mm未満とし且つ光透過面の帯幅を1mm以上5mm以下としてなることを特徴とする請求項1に記載の住宅用フェンスの採光パネル。
【請求項3】
起立仕切体に設置してその上方を覆うことによって該起立仕切体の背面地表の屈折光供給領域に太陽光を供給する曲面帯状の光屈折面と、上記背面地表の透過光供給領域に太陽光を供給する平坦面帯状の光透過面を上下交互に配列するとともに該光屈折面と光透過面を単位とする配置ピッチを小さく規制することによって光屈折面の曲面突出寸法を抑制し且つ光透過面に目隠し機能を付与した採光パネルを用いて、上記起立仕切体の背面に太陽光を供給するように形成してなることを特徴とする住宅用採光フェンス。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−27787(P2011−27787A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−170438(P2009−170438)
【出願日】平成21年7月21日(2009.7.21)
【出願人】(000222130)東洋エクステリア株式会社 (102)
【Fターム(参考)】