説明

住宅設備材料および住宅設備材料の表面形成方法

【課題】凹凸が形成された基材の表面に多数の微小突起を形成して、もとの基材とは異なる模様や機能を付加させた住宅設備材料を提供する。
【解決手段】凹凸10a、10bが形成された基材10の表面に、凹凸10a、10bよりも微細な多数の微小突起1を、インクジェット方式によるインク噴射によって形成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、凹凸が形成された基材の表面に、さらに多数の微小突起を形成している住宅設備材料、およびその表面形成方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
浴室の床パンや浴槽の底面など住宅設備材料の表面には、排水性や滑り止め性のためにエンボス加工による凹凸が形成されている。また、キッチンシンクにも耐キズ付き性のための細かな凹凸模様が施されているものがある。
【0003】
従来、このような凹凸面を有した基材に対して柄模様を施す塗装技術が種々、提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−105525号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながらこの種のものは、凹凸面を有した立体的な表面に、平面的な模様を施しているにすぎず、表面に塗料を塗布することによって、表面を新たな凹凸面に再形成する発想はない。例えば、表面の凹部の中に微小突起による新たな微細突面を形成することは想定されていない。
【0005】
また、多数の微小突起の形成方法として、凹凸と微小突起とを含んで形成可能な金型により形成することも考えられるが、そのような金型では、生産を繰り返すうちに金型の微小突起を形成する箇所が傷んでしまうおそれがあり、量産する場合には一定品質の表面形成が達成できないことが予想される。
【0006】
本発明はこのような事情を考慮して提案されたもので、その目的とするところは、凹凸が形成された基材の表面に多数の微小突起を形成して、もとの基材とは異なる模様や機能を付加させた住宅設備材料およびその表面形成方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の住宅設備材料は、凹凸が形成された基材の表面に、該凹凸よりも微細な多数の微小突起を、インクジェット方式によるインク噴射によって形成していることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の住宅設備材料は、多数の微小突起が集合して模様パターンを形成している。
【0009】
請求項3に記載の住宅設備材料は、多数の微小突起の高さを種々異ならせている。
【0010】
請求項4に記載の住宅設備材料は、基材表面の凹部または/および凸部に微小突起が形成されている。
【0011】
請求項5に記載の住宅設備材料は、凹凸は金型によって形成されており、微小突起の形成位置が金型の設計データを解析して特定されている。
【0012】
請求項6に記載の住宅設備材料は、凹凸は圧延加工によって形成されており、微小突起の形成位置が圧延加工の設計データを解析して特定されている。
【0013】
請求項7に記載の住宅設備材料の表面形成方法は、基材の表面に形成された凹凸の位置を所定の凹凸検出手段によって検出し、基材の表面に形成すべき多数の微小突起の形成位置を検出した凹凸の位置に対応させて決定して微小突起形成データを生成し、該微小突起形成データにもとづいてインクジェット方式によるインク噴射によって多数の微小突起を形成することを特徴とする。
【0014】
請求項8では、微小突起形成データは、多数の微小突起の集合によって形成すべき模様パターンについて、あらかじめ記憶手段に保存された模様データにもとづいて生成される。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の住宅設備材料は、凹凸が形成された基材の表面に微細な多数の微小突起がインクジェット方式によるインク噴射によって形成されているため、もとの基材の表面とは異なる、インクジェットによる微細な立体感を表現することができ、種々の設備に利用できる。また、もとの凹凸の機能(例えば、滑り止め性)を強化させることもできる。さらに、微小突起をインクジェット塗装で形成しているため、一定した品質の(例えば突起高さが一定した)表面形状を有した住宅設備材料を量産できる。また、多数の微小突起は金型により形成するものではないため、凹凸を有したもとの基材のみを金型により形成すればよく、そのため微小な表面凹凸を金型で形成する必要がなく金型が長持ちする。
【0016】
請求項2に記載の住宅設備材料では、多数の微小突起の集合によって模様パターンが形成されているため、滑り止めのために凹凸パターンを有した浴室の床パンなどに、微細突面に形成された絵模様などを付加でき、浴室を単調な色空間から美的空間にすることができる。
【0017】
請求項3に記載の住宅設備材料は、多数の微小突起の高さが種々異なっているため、もとの凹凸面とは異なる立体感を醸し出し、そのような住宅設備材料によって新たな住居空間を形成することができる。
【0018】
請求項4に記載の住宅設備材料では、基材表面の凹部または/および凸部に微小突起が形成されているため、もとの凸部を強調したり、凹部の凹み具合を緩和したりすることができる。
【0019】
請求項5、6に記載の住宅設備材料では、微小突起の形成位置を金型や圧延加工の設計データにもとづいて特定されているため、微小突起をもとの凹凸の位置に合わせて正確に形成できる。例えば、凸部のみに微小突起を形成して滑り止めの強化を図りたい場合、設計データにもとづいて位置合わせができているため、凸部以外に無駄な微小突起が形成されることがない。
【0020】
請求項7に記載の住宅設備材料の表面形成方法によれば、基材の表面に形成された凹凸の位置を検出して、その検出位置に対応させて多数の微小突起を形成しているので、正確な位置に設計どおりに、微小突起を形成することができる。また、インクジェット塗装で形成しているため、もとの凹凸面に、微細でかつ立体感を有した模様パターンを付加することができる。
【0021】
請求項8に記載の住宅設備材料の表面形成方法によれば、多数の微小突起の集合により形成すべき模様パターンについてあらかじめ記憶手段に保存された模様データにもとづいて微小突起形成データを生成しているので、基材表面の凹凸の位置検出が容易かつ確実に行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
【0023】
図1は、本発明の一例である住宅設備材料の模式部分断面図である。
【0024】
本例では住宅設備材料として浴室の床パンを示しており、床パン表面には滑り止め、排水のための縞、格子などの凹凸(複数の凹部10a、凸部10b)パターンが金型などによるエンボス加工により規則的に形成されている。ここで、10は床パンを構成する樹脂基材、11は基材表面に形成されたインクジェット塗装をするために撥水処理が施された受理層である。
【0025】
図1に示すように、基材10の表面には、さらに多数の微小突起1が形成されている。本例におけるこれらの多数の微小突起1は、模様などの微細突面を形成するために、インクジェット方式によるインク噴射(以下、インクジェット塗装、インク塗装または塗装ともいう)によって施されている。微小突起1は図示するように、インク粒子を重ねたものもあり、高さも種々異なっている。
【0026】
高さの種々異なる多数の微小突起1を集合形成すれば、なだらかな起伏を有した微細突面を形成でき、もとの基材10の表面とは異なる立体感を表現することができる。キッチンのステンレスシンクなど種々の住宅設備にも利用できる。そのような住宅設備材料によって、新たな住居空間を形成することができる。
【0027】
微小突起1の高さを異ならせる方法としては、同一位置へのインク噴射回数(重ね回数)を異ならせる方法が望ましいが、1回に噴射する液滴量を異ならせるようにしてもよい。
【0028】
また、もとの凹凸が有している機能を強化させることもできる。例えば、凸部10b上に微小突起1を形成して、滑り止め性をさらに強化させることができる。ステンレスシンクの場合は、耐キズ付き性のために細かな柄パターンが形成されているが、さらに微細な微小突起1によって梨地などの柄パターンを付加形成して、耐キズ付き性を向上させることができる。
【0029】
図例では、微小突起1を凹部10a、凸部10bの両方に施しているが、いずれか一方でもよい。また、いずれか一方を色付けしてもよいし、滑り止め性の強化であれば凸部10bにのみ形成してもよいし、芳香剤などの機能剤をインクに含ませて凹部10aにのみ充填させてもよい。また、木製品の木目に応じた凹凸に微小突起1を形成して、木目を強調することもできる。
【0030】
また、後述するように、多数の微小突起1による種々の微細突面をインクジェット塗装により容易に形成できるので、顧客の好みに合わせて個性豊かな住宅設備材料を提供することができる。また、形成方法が簡易なため、注文のつど顧客の要望に合った表面加工を行えばよく、そのため、表面模様の異なる多種の材料を多数準備しておく必要がなく、無垢の標準品(基材)を準備しておけばよい。したがって、在庫管理はきわめて簡易となる。
【0031】
なお、図例では、凹凸の間隔が0.5mm、インク粒子は0.05mm程度のものを示しているが、種々の組合せがあることはいうまでもない。インクジェットによるインク粒子としては、5μm〜2mm程度の粒径のものが好ましいが、それよりも微細な粒径50〜100nm程度の超微粒子でも使用できる。
【0032】
またインクは、例えば樹脂、溶剤、硬化剤、添加剤等に、基本色を構成する顔料を混合した溶液であり、公知の産業用インクジェットインクの適用が可能である。重ね塗装するため、例えば、メチルエチルケトンやエタノール、アセトンなどを溶剤とする速乾性インク、速硬化性インク、オイルベースの油性インク、紫外線を照射して硬化させるUV硬化インク、水性インクなどで少なくとも耐候性、耐水性のあるものとすることが好ましい。
【0033】
速乾性、速硬化性の樹脂として、紫外線を照射して硬化させるUV硬化型の樹脂が一般的に使用され、例えばラジカル重合型のUV硬化樹脂、カチオン重合型のUV硬化樹脂などが使用できる。また、インク塗装時に速硬化をねらう方法として、噴射する直前、ヘッド部分で固形樹脂を加熱して溶融させ、基材に滴下し、基材表面に塗装したところで放熱硬化する方法もある。
【0034】
図2は、図1に示した、多数の微小突起1が形成された浴室の床パン10の部分平面図である。多数の微小突起1の集合によって、床パン10の表面には凹凸に関係なく枯葉模様の微細突面が形成されている。
【0035】
なお、多数の微小突起1による模様は、エンボス(型押し)加工のように浮き出し模様としてもよいし、輪郭のみに微小突起1を形成させたものとしてもよい。
【0036】
図3は、多数の微小突起を基材表面に形成する住宅設備材料の表面形成方法を示したフローチャート、図4は、同方法を実行可能とした表面形成装置の一例の基本構成を示すブロック図である。図3のフローに沿って、図4も参照しながら、多数の微小突起1の集合による微細突面の形成処理手順について説明する。
【0037】
まず、基材10の表面に形成された凹凸の位置の検出を行う(101)。凹凸位置は、その基材10の金型の設計データつまり凹凸設計データが存在する場合には、記憶手段32に保存された凹凸設計データ32bを読み込んで判断すればよいが、凹凸設計データが存在しない基材の場合にはラインセンサ21による画像処理によって検出すればよい。なお、ステンレスシンクなど金属基材を対象とする場合には、凹凸設計データとしては圧延加工用の設計データが使用される。
【0038】
ついで、基材表面に形成すべき多数の微小突起1を、上記検出した凹凸の位置に対応させて決定して、微小突起形成データ33aを生成する(102)。微小突起形成データ33aは例えば、形成位置と模様とを対応付けた座標データよりなる。また、多数の微小突起1で構成すべき模様パターンは、模様データ32aとして記憶手段32に保存されている。また、凹部10a、凸部10bに、それぞれに対応した各模様を施したい場合には、凹部10aに対する模様データ32aと、凸部10bに対する模様データ32aとを個別に記憶するようにしてもよい。
【0039】
最後に、生成された微小突起形成データ33aにもとづいて、基材10に対してインクジェット塗装を行って多数の微小突起1を形成する(102)。それによって、基材10の表面に所定の模様が形成される。
【0040】
この表面形成方法によれば、基材10の表面に形成された凹凸の位置を検出して、その検出位置に対応させて多数の微小突起を形成しているので、正確な位置に設計どおりに、多数の微小突起1を形成することができる。また、インクジェット塗装で形成しているため、もとの凹凸面に、微細でかつ立体感を有した模様を付加することができる。
【0041】
また、多数の微小突起1の集合により形成すべき模様パターンについてあらかじめ記憶手段32に保存された模様データ32aにもとづいて微小突起形成データ33aを生成しているので、基材表面の凹凸の位置検出が容易かつ確実に行える。
【0042】
次に、上記方法を実行可能とした表面形成装置Aの詳細構成について、図4のブロック図を参照しながら説明する。
【0043】
表面形成装置Aは、基材10の表面を撮像するCCDラインセンサユニット21と、基材表面に多数の微小突起1を形成するためのインクジェット塗装噴射ユニット25と、上記各ユニット21、25の制御やデータ処理をするCPU31、種々のデータを記憶した記憶手段32、メモリ33などを備えた制御ユニット30とを備えている。
【0044】
CCDラインセンサユニット21は、CCDラインセンサ24aと光源24bを有した撮像部24、サーボモータやステッピングモータなどの撮像部駆動手段22a、撮像部24で撮像された画像をデジタルデータに変換するA/D変換部22bを備えている。なお、CCDラインセンサユニット21の他の構成については、図5で装置動作とともに後述する。
【0045】
インクジェット塗装噴射ユニット25は、インクを噴射するノズルヘッド29、そのノズルヘッド29を駆動させるノズルヘッド駆動手段26aを備えている。なお、インクジェット塗装噴射ユニット25の他の構成については、図5で装置動作とともに後述する。
【0046】
記憶手段32には、上述したように、多数の微小突起1の集合によって構成する模様パターンの模様データ32aと、基材10に形成された凹凸の設計データ32bがあらかじめ保存されている。また、種々のデータ処理を行う各種プログラム(不図示)も保存されている。
【0047】
メモリ33は、上述した生成済みの微小突起形成データ33aを記憶するほか、CPU31が記憶手段32より読み込んだ種々のデータや画像処理データを一時的に保存するために使用される。
【0048】
上述しているように、凹凸設計データ32bが記憶されている基材についてはそのデータ32bを読み込んで凹凸位置を検出し、凹凸設計データ32bが存在しない基材10についてはラインセンサ21による画像処理によって凹凸位置を検出すればよく、前者の場合はCPU31、凹凸設計データ32b、データ処理プログラムなどが凹凸検出手段Bを構成し、後者の場合はCPU31、画像処理プログラム、CCDラインセンサユニット21などが凹凸検出手段Bを構成する。
【0049】
次に、表面形成装置Aの動作の具体例について、図4に加えて図5も参照しながら説明する。図5は同表面形成装置Aの概略平面図である。なお以下には、CCDラインセンサユニット21で凹凸を検出する場合について説明する。
【0050】
CCDカラーラインセンサユニット21は、基台20に隣接して配設された装置本体22と、基台20を挟んで装置本体22に対して対向配置された支持部23と、装置本体22及び支持部23に支持架設された撮像部24とを有し、少なくとも撮像部24が基台20に載置された化粧材10に対して、白抜矢印Y方向に移動可能な構成とされている。
【0051】
撮像部24は、CCDカラーラインセンサ24a、化粧材10の表面をCCDカラーラインセンサ24aの撮像部位に応じて均一に照射するLEDあるいはラインガイドなどからなる光源24b、レンズやミラーなどの光学系(不図示)を備えている。
【0052】
CCDカラーラインセンサ24aは、基台20に載置された基材10の幅方向(白抜矢印X方向)を、一度の撮像により1ラインずつ順次撮像可能な構成とされている。
【0053】
また、撮像部24は、撮像部駆動手段22aによりラインごとの撮像ピッチに応じて、基材10の表面全体の撮像が可能なように駆動制御がなされる。
【0054】
なお、撮像手段としては、CCDカラーラインセンサユニット21に限られず、化粧材の表面全体を撮像し、撮像画像データを得られるものであればどのようなものでもよく、例えば、CCDエリアセンサ、CISセンサ、3CCDカラーラインセンサ、CCDモノクロラインセンサ、TDIカラーラインセンサなどを適用してもよい。
【0055】
ここで、撮像画像データから凹部10a、凸部10bを特定する方法としては、公知の画像処理技術の適用が可能である。例えば、凹部10a、凸部10bを特定する方法として、光源24bからの光が基材10の表面に対して斜め方向から照射されるようにして撮影し、影が出来ている部分を凹部10a、凸部10bとして特定するようにしてもよい。
【0056】
このような方法としては、濃淡処理により、画素ごとに256階調の輝度値で現された撮像画像データのうち、一定値(閾値)以上となったデータに対応する部分を、凹部10a、凸部10bとして特定するようにしてもよい。この際、微小なノイズを検出しないように膨張や収縮などのフィルタ処理を施すようにしてもよい。また、このように凹凸を検出する方法は、例えば、特開平2−242108号公報、特開平3−295408号公報に開示がある。
【0057】
一方、インクジェット塗装噴射ユニット25は、基台20に隣接して配設された装置本体26と、装置本体26に連結されノズルヘッド29を案内するノズルヘッド案内棹28とを有し、少なくともノズルヘッド案内棹28が基台20に載置された化粧材10に対して、白抜矢印Y方向に移動可能な構成とされている。
【0058】
ノズルヘッド案内棹28は、基台20を挟んで装置本体26に対して対向配置された案内棹支持部27と、装置本体26とにより支持されている。
【0059】
ノズルヘッド29は、ノズルヘッド案内棹28に沿って、白抜矢印X方向に移動可能に構成されており、裏面には、不良箇所13aに塗装するための複数のインクを噴射する複数の噴射ノズル(不図示)を有している。ノズルヘッド29の移動は、ノズルヘッド駆動手段26aによりなされ、基材10の表面の凹凸に応じて細かい制御がなされる。つまり、ノズルヘッド29は、ノズルヘッド駆動手段26a及びノズルヘッド案内棹28により、化粧材10に対してX−Y方向に駆動制御がなされる。
【0060】
このように、基台20に載置された基材10に対して、撮像部24およびノズルヘッド29が移動する構成としているため、凹凸の特定および基材10への塗装の際の位置決めを、化粧材10をX−Y移動させるのに比べて、確実かつ容易にできる。
【0061】
なお、噴射ノズルからインクを噴射するためのインクジェットのノズル駆動方式は、特に限定されず、適宜公知のものが選択可能であり、ドロップオンデマンドピエゾ方式、ドロップオンデマンドバルブ方式、コンティニュアス帯電偏向方式など任意のものが適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の一例である住宅設備材料の一部の模式断面図を示す。
【図2】同住宅設備材料の模様パターンの一例を示す平面図である。
【図3】同住宅設備材料の表面形成方法を示すフローチャートである。
【図4】同住宅設備材料の表面形成装置の一例を示すブロック図である。
【図5】同表面形成装置の概略平面図である。
【符号の説明】
【0063】
10 基材
10a 凹部
10b 凸部
1 微小突起
A 表面形成装置
30 制御ユニット
32 記憶手段
32a 模様データ
32b 凹凸設計データ
33a 微小突起形成データ
B 凹凸検出手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
凹凸が形成された基材の表面に、該凹凸よりも微細な多数の微小突起を、インクジェット方式によるインク噴射によって形成していることを特徴とする住宅設備材料。
【請求項2】
請求項1において、
上記多数の微小突起が集合して模様パターンを形成している住宅設備材料。
【請求項3】
請求項1または2において、
上記多数の微小突起の高さを種々異ならせている住宅設備材料。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項において、
上記基材表面の凹部または/および凸部に、上記微小突起が形成されている住宅設備材料。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項において、
上記凹凸は金型によって形成されており、
上記微小突起の形成位置は、上記金型の設計データを解析して特定されている住宅設備材料。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれか1項において、
上記凹凸は圧延加工によって形成されており、
上記微小突起の形成位置は、上記圧延加工の設計データを解析して特定されている住宅設備材料。
【請求項7】
基材の表面に形成された凹凸の位置を所定の凹凸検出手段によって検出し、上記基材の表面に形成すべき多数の微小突起の形成位置を上記検出した凹凸の位置に対応させて決定して微小突起形成データを生成し、該微小突起形成データにもとづいてインクジェット方式によるインク噴射によって上記多数の微小突起を形成することを特徴とする住宅設備材料の表面形成方法。
【請求項8】
請求項7において、
上記微小突起形成データは、上記多数の微小突起の集合によって形成すべき模様パターンについて、あらかじめ記憶手段に保存された模様データにもとづいて生成される住宅設備材料の表面形成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−240261(P2008−240261A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−78654(P2007−78654)
【出願日】平成19年3月26日(2007.3.26)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】