説明

作業機用操作ハンドル

【課題】 締固め機などの各種作業機に設けられる操作ハンドルには、上下、前後、左右方向の合成された振動が伝えられるので、それぞれの方向の振動を同時に吸収するための方策が課題となる。
【解決手段】ハンドルロッド2の下端を作業機側面に弾性体4a,4bを介して回動可能に連結するとともに、ハンドルロッド2の上端に、U字型補助ハンドル10の接続脚12の下端を、弾性体14a、14bを有する連結金具13を介して回動可能な状態で、ハンドルロッド2の長さ方向に対して90度の向きに突設する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、プレートコンパクター、タンピングランマー、バイブロコンパクターあるいはバイブレーションローラなどのように、路面等に振動による締固め力を加える各種作業機に設けられる操作ハンドルの改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的にプレートコンパクター、バイブロコンパクター等と呼ばれるこの種の作業機では、機体を操作するための操作ハンドルが作業機の後部上方へ突出していて、機体に発生する振動が操作ハンドルに伝達されるので、操作ハンドルを保持している作業者に作業機の振動が直接伝えられ、作業者が振動による障害を受けるとうい問題がある。
【0003】
そのため、従来よりこの種の作業機においては、いかにすれば操作ハンドルに伝達される機体からの振動を軽減できるかということが古くから課題とされており、一般的には、操作ハンドルの上端間に設けられる把手バーを、左右のハンドルロッドに対して防振ゴムを介して連結するなどの手段で対応していたが、防振ゴムにより振動の一部は吸収できたとしても、各種の振動を的確に吸収することまでは期待できず、なお一層効率的な振動吸収の手段の開発が望まれている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この種の作業機では、機体内に設けた起振体により機体を斜め上方へジャンプさせて、機体に前方もしくは後方への移動力を与えるため、機体の後方へ突出した操作ハンドルを操作する作業者は、機体から上下、前後、及び左右方向から合成された振動を受けることになるため、ただ単にハンドルの一部に防振ゴムを設けただけでは、上下、前後、左右方向からの振動を適切に防振することができないという問題を有していた。
【0005】
本発明は、この種の作業機の操作ハンドルに伝えられる上下、前後、左右方向からの振動を、簡単な手段によって適切に防振できるように改良を加えたものであり、これによって有効な振動低減を期待することのできる作業機用操作ハンドルの提供を目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、従来の作業機用操作ハンドルにおける上記のような問題点を解消するための手段として、上端間が把手バーにより連結されていない左右一対のハンドルロッドの下端を、作業機の両側に設けたゴムなどの弾性体を介在した連結部によって、作業機の振動に対して前後左右方向に回動ならびに揺動可能なるように連結し、これらのハンドルロッド上端には、グリップバーとその両側の接続脚とからなるU字型補助ハンドルの前記接続脚を、ゴム等の弾性体を介在した接続部によって所定の角度を保持しつつ、作業機の振動に対して前後、上下、左右方向に回動ならびに揺動可能なるようにして、前記ハンドルロッド下端の連結部と補助ハンドルの接続部とを結ぶ線に対して直交する向きに接続したことを特徴とする。
【0007】
操作ハンドルは、上端間が把手バーにより連結されている左右一対のハンドルロッドであってもよく、これらのハンドルロッドの下端を、作業機の両側に設けたゴムなどの弾性体を介在した連結部によって、作業機の振動に対して前後左右方向に回動ならびに揺動可能なるように連結し、これらのハンドルロッド上端には、グリップバーとその両側の接続脚とからなるU字型補助ハンドルの前記接続脚を、ゴム等の弾性体を介在した接続部によって所定の角度を保持しつつ、作業機の振動に対して前後、上下、左右方向に回動ならびに揺動可能なるようにして、前記ハンドルロッド下端の連結部と補助ハンドルの接続部とを結ぶ線に対して直交する向きに接続する構造としてもよい。
【0008】
補助ハンドルは、グリップバーとその両側の接続脚とからなるU字型であって、この補助ハンドルの接続脚が、ハンドルロッド上端に防振ゴムを介在した接続部によって、ハンドルロッドの長さ方向に対し上方へ向け90度の角度をもって突設されている構造が好ましい。
【0009】
また、このU字型補助ハンドルは、接続脚を、ハンドルロッド上端部の防振ゴムを内蔵した接続金具を介して、ハンドルロッドの長さ方向に対し下方へ向け90度の角度をもって突設するな構造としてもよい。
【発明の効果】
【0010】
補助ハンドルの接続脚を、ハンドルロッドの下端の連結部と補助ハンドルの接続部とを結んだ線、例えば、ハンドルロッドの長さ方向と直交するような向きに設けた場合でも、接続脚の下端がハンドルロッドに対して回転することなく、しっかりと固定されている場合には、ハンドルロッドから伝えられる振動によって補助ハンドルもハンドルロッドと一体的に前後、上下方向に振動するため、補助ハンドルを保持する作業者は、ハンドルロッドに生ずる振動の変移量を直接受けてしまうことになる。
【0011】
これに対して、本発明の操作ハンドルでは、U字型補助ハンドルの両側の接続脚が、接続部内の弾性体により所定の回動角度を保持しつつ、作業機の振動により前後左右方向に回動ならびに揺動できる状態で、ハンドルロッドの長さ方向に対して直交する向きに接続されているので、作業者が補助ハンドルを同じ位置に保持しようとすると、接続脚が弾性体の伸縮力により回転できる角度範囲の前後方向へ回動して、ハンドルに伝達される上下及び前後方向の振動に伴う変移量を大幅に減少させることができ、結果として、作業者が感じる振動量を有効に低減することができる。
【0012】
一方、この種の作業機では、上記のような上下、前後方向に対する振動の外に、輾圧する路盤条件などの理由により、機体が左右方向に振られることがあり、このような左右方向への振れによって、機体の後方に突設したハンドルロッドを保持している作業者に左右方向への振動が伝えられることがある。
【0013】
このような上下、前後方向の振動に対して、本発明の操作ハンドルでは、ハンドルロッドの下端部が、作業機の両側に設けた弾性体を有する連結部によって、作業機の振動に対して前後左右方向に回動ならびに揺動できるように接続されていることと、ハンドルロッド上端に弾性体を有する接続部を設けて、U字型補助ハンドルの接続脚が、接続部内で弾性体により所定の回動角度を保持しつつ、作業機の振動に対して前後左右方向へ回動ならびに揺動できるように、ハンドルロッドの長さ方向に対して直交する向きに接続されているので、例えば、機体が左方向へ振れた際に、ハンドルロッドと補助ハンドルの接続脚が接続部内で反対の右方向へ回動して、ハンドルロッドが左方向へ振れる力をハンドルロッドと補助ハンドルが抑制することになり、作業者が受ける左右方向への振動量を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
この作業機用操作ハンドルでは、上端間が把手バーにより連結されていない左右一対のハンドルロッドを用いる場合と、上端間が把手バーにより連結されている左右一対のハンドルロッドを用いる場合とがあるが、左右のハンドルロッドの上端が把手により連結されていないハンドルの方が、上下、前後、左右の振動を有効に吸収するので好ましい。
【実施例】
【0015】
次に、本発明に係る作業機用操作ハンドルの実施例を図面に基づいて説明すると、図1は、それぞれ上端の間が把手バーにより連結されていない左右一対のハンドルロッド2を用いた全体の側面図であって、左右のハンドルロッド2は、それぞれの下端部が、作業機1の両側に設けたゴムなどの弾性体4を介在した連結部3によって作業機1に軸着されていて、弾性体4が作業機1の振動を吸収してハンドルロッド2に作業機1の振動が直接伝わらないようにするとともに、弾性体4の伸縮性によってハンドルロッド2が前後左右方向に揺動できるように接続されている。
【0016】
左右一対のハンドルロッド2の下端部を作業機1の両側に連結するための連結部3は、図3に示すように、ハンドルロッド2の下端と作業機1の側面とが軸着される同一軸線上に軸受けパイプ6を配置し、この軸受けパイプ6の外周にハンドルロッド2の下端を溶接したカップリング7が嵌合されるようになっている。
【0017】
前記カップリング7の開放端には、当て板9をあてがってから、軸受けパイプ6内に、図3の右側方向から横軸8を挿着して、横軸8の先端のネジ部8aを軸受けパイプ6の内奥に位置した作業機側ネジ部8bに螺着することで、カップリング7を軸受けパイプ6に軸着するが、カップリング7の内周面と軸受けパイプ6の外周面との間に防振ゴムなどの弾性体4a、およびカップリング7の上方のハンドルロッド下端部外周2aとカップリング7の外周面との間に防振ゴムなどの弾性体4bが一体的に付着されるように構成されている。
【0018】
そのため、この連結部3では、作業機1からの直接的な振動は弾性体4a、4bが吸収し、かつ、弾性体4a,4bの伸縮性によってハンドルロッド2が横軸8の周りを前後方向だけでなく、上下方向および左右方向にも適度に揺動できるように構成されている。
【0019】
一方、それぞれのハンドルロッド2上端には、図5及び図6に示すように、弾性体14a、14bを内蔵した接続部13を設けて、グリップバー11とその両側の接続脚12とからなるU字型補助ハンドル10の前記接続脚12が、接続部13内の弾性体14a、14bにより所定の回動角度を保持しつつ、作業機1の振動に対して前後、上下、左右方向に回動ならびに揺動できるようにして、ハンドルロッド2下端の連結部3と補助ハンドル10の接続部とを結ぶ線、例えば、ハンドルロッド2の長さ方向に対して90度の角度で上向きに突設されている。
【0020】
U字型補助ハンドル10の両側の接続脚12をハンドルロッド2の上端部に接続するための接続部13は、図4、図5に示すように、ハンドルロッド2の上端に溶接された金属製箱形ケース15内に、接続脚12を横軸18により軸着するための軸受けパイプ16が配置されていて、この軸受けパイプ16の外周に接続脚12の下端が溶接されたカップリング17が嵌合されている。
【0021】
前記カップリング17の開放端には、当て板19をあてがってから、軸受けパイプ16内に、前記当て板19の位置する方向から横軸18を挿着して、この横軸18の先端のネジ部18aを箱形ケース15の側面外方へ突出させて、ネジ部18aにナット20を螺着するが、カップリング17の内周面と軸受けパイプ16の外周面との間に防振ゴムなどの弾性体14aが、また、カップリング17の上方の接続脚下端部外周12aとカップリング17の外周面との間には弾性体14bが一体的に付着されるように構成されている。なお、前記弾性体14bは箱形ケース15の内周面との間で動けるように隙間15aをおいて設けられるようになっている。
【0022】
そのため、この接続部13では、弾性体14a、14bが、補助ハンドル10の接続脚12をハンドルロッド2に対して90度の設定角度に保持しているとともに、ハンドルロッド2によって作業機1からの振動が伝えられると、ハンドルロッド2からの振動を弾性体14a,14bが吸収し、かつ、弾性体14a,14bの伸縮性によってハンドルロッド2が横軸18の周りを前後方向だけでなく、上下方向および左右方向にも適度に揺動できるように構成されている。
【0023】
図7は、図1のように作業機1を側面方向から見た場合において、補助ハンドル10を、接続部13を介してハンドルロッド2に対し、90度の角度に突設した場合の振動量を示しており、図8は、補助ハンドル10を後方へ水平状態に突設した場合、図9は、補助ハンドル10を上方へ垂直状態に突設した場合に作業者が感じる振動量の相違を示している。
【0024】
図7のように、作業機1を側面方向から見て、補助ハンドル10がハンドルロッド2の長さ方向に対して90度の角度で保持されていても、単に接続脚12がハンドルロッド2に固定されている場合には、下方に位置する接続脚12Aが振動により上方の接続脚12Bの位置へ移動するだけなので、下方の補助ハンドルグリップバー11を保持している作業者は、下方のグリップバー11aがそのまま上方のグリップバー11bの位置へ移動した分の長さL1の変移量を、振動として手に直接感ずることになる。
【0025】
これに対して、本発明では、補助ハンドル10の両側の接続脚12が、接続部13内の弾性体14により所定の回動角度(90度)に突設されるとともに、作業機1の振動を受けた場合に、横軸18の周囲の弾性体14の伸縮力によって前後方向へ回動可能に接続されているので、作業者が下方に位置する補助ハンドルグリップバー11aを保持している状態で、作業機1の振動により接続部13の横軸18が上方の位置へ移動しても、接続脚12は、鎖線で示す接続脚12Cのように、上端の補助ハンドルグリップバー11cが下方に残ったままの傾斜した形状となる。
【0026】
このように、作業機1の振動により接続部13の横軸18が上方へ移動しても、上端の補助ハンドルグリップバー11aは、ほぼ同じ位置の補助ハンドルグリップバー11cの位置へ移動するだけなので、下方のグリップバー11aと上方のグリップバー11cとが移動した長さは、上下X軸方向、及び前後Y軸方向とも、グリップバー11aの軸線イとグリップバー11cの軸線ロとの間のごく短い長さであり、その結果、作業者に伝えられる振動の変移量は大幅に低減されることになる。
【0027】
図8は、補助ハンドル10をハンドルロッド2に対し、後方へ水平状態に突設した場合の例を示しており、この場合は、下方に示した接続脚12Aが振動により上方の接続脚12Bの位置へ移動しようとすると、接続脚12は弾性体14の伸縮力により鎖線で示す接続脚12Cの位置へ回転するため、振動を生ずる前の接続脚12Aのグリップバー11aと、振動した後の接続脚12Cのグリップバー11cとの間の上下Y軸方向の変移量は減らすことができても、振動を生ずる前の接続脚12Aのグリップバー11aの軸線イと、振動した後の接続脚12Cのグリップバー11cの軸線ハとの間に前後X軸方向に大きな振動の変移量を生ずることになり振動を吸収できない。
【0028】
図9は、補助ハンドル10をハンドルロッド2に対し、上方へ垂直状態に突設した場合の例を示しており、この場合は、下方に示した接続脚12Aが振動により上方の接続脚12Bの位置へ移動しようとすると、接続脚12は弾性体14の伸縮力により鎖線で示す接続脚12Cの位置へ回転するため、振動を生ずる前の接続脚12Aのグリップバー11aと、振動した後の接続脚12Cのグリップバー11cとの間の前後X軸方向の変移量は減らすことができても、振動を生ずる前の接続脚12Aのグリップバー11aの軸線イと、振動した後の接続脚12Cのグリップバー11cの軸線ニとの間に上下Y軸方向に大きな振動の変移量を生ずることになり、振動を吸収できない。
【0029】
一方、図10に示すように、作業機1が左右方向への揺動を受けることによってハンドルロッド2に左右方向への振動を生ずるが、この左右方向への振動に対しては、ハンドルロッド2の下端を弾性体4a,4bを有する連結部3によって、作業機1に対してハンドルロッド2が振れ易いように連結したことと、ハンドルロッド2の上端に弾性体14a、14bを有する接続部13を設けて、補助ハンドル10の接続脚12が、これらの弾性体により接続部13内で前後、上下方向のみならず左右方向への振動にも対応できるように接続させたので、例えば、ハンドルロッド2が鎖線のように機体前進方向に対して右方向へ振れた際に、補助ハンドル10の接続脚12が接続部13内で反対の左方向へ揺動して、ハンドルロッド2が右方向へ振れる力を補助ハンドル10が抑制し、作業者が受ける右方向への振動量を軽減することができる。
【0030】
上記の説明では、補助ハンドル10を作業機の側面から見てハンドルロッド2の長さ方向に対して、上向きで90度の角度を保持するように設けたが、図12に示すように、この補助ハンドル10は、ハンドルロッド2の長さ方向に対して、下向きで90度の角度を保持するように設けるようにしてもよい。
【0031】
また、図2に示すように、ハンドルロッド2は、上端間を把手バーによって連結せず、左右一対のハンドルロッド2がそれぞれ独自に動けるような構成とし、これらのロッドの間をU字型補助ハンドル10により連結したが、図11のように、ハンドルとしては、ハンドルロッド2の上端が把手バー2Aにより連結された本来のU字型ハンドルを用い、この操作ハンドルの先端にアーム21を突設して、アーム21の先端にU字型補助ハンドル10が接続されるような構成としてもよい。
【0032】
さらに、図13のように、左右のハンドルロッド2の上端間を平鋼製の連結板22により連結した構造としてもよく、この場合は、連結板の幅方向の撓み力によりハンドルロッド2の左右方向への振動を効果的に吸収することができる。
【0033】
以上に述べたように、本発明の操作ハンドルによれば、作業機1から操作ハンドルロッド2を介して作業者に伝えられる上下、前後及び左右方向の振動を有効に吸収することができるので、この種の作業機を操作する作業者の安全に適切に対応することができる。
【0034】
なお、上記の構成は作業機のうちプレートコンパクターに適用した例について説明したが、本発明はプレートコンパクター以外にも振動を発生する作業機であって、機体の後方に突設されたハンドルを保持する作業者が作業機からの前後、上下、左右方向からの振動を受けることになる作業機であれば、防振対策として適用できるものである。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、左右のハンドルロッド下端を、作業機側面に対して弾性体を有する関節手段により接続し、ハンドルロッドの上端間をU字型補助ハンドルの接続脚と弾性体を有する関節手段により接続するので、作業機による振動をそれぞれの関節手段が効果的に吸収することができ、軽便な手段により振動を的確に抑制できるので、直ちに実用に供せられる利用度の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明に係る操作ハンドルを備えた作業機の全体側面図。
【図2】同じく図1の操作ハンドルを備えた作業機の平面図。
【図3】図1のA−A線方向より見たハンドルロッド回転部の断面図。
【図4】図1のB−B線方向より見た補助ハンドル接続金具の断面図。
【図5】図2のC−C線方向より見た補助ハンドル接続金具の断面図。
【図6】補助ハンドルの構成を示す一部縦断側面図。
【図7】補助ハンドルをハンドルロッドに対して90度に接続した場合における振動の吸収状態を示す側面図。
【図8】補助ハンドルをハンドルロッドに対して、別の角度に接続した場合における振動の吸収状態を示す側面図。
【図9】補助ハンドルをハンドルロッドに対して、さらに別の角度に接続した場合における振動の吸収状態を示す側面図。
【図10】ハンドルロッドに作用する左右方向の振動の吸収作用を説明する平面図。
【図11】ハンドルロッドと補助ハンドルとの別の構成を示す斜視図。
【図12】ハンドルロッドと補助ハンドルとの、さらに別の構成を示す全体側面図。
【図13】ハンドルロッドと補助ハンドルとの、さらに別の構成を示す部分斜視図。
【符号の説明】
【0037】
1:作業機、
2:ハンドルロッド、
3:回転部、
4a,4b:弾性体、
6:軸受けパイプ、
7:カップリング、
8:横軸、
9:当て板、
10:U字型補助ハンドル、
11:グリップバー、
12:接続脚、
13:接続金具、
14a,14b:弾性体、
15:箱形ケース、
16:軸受けパイプ、
17:カップリング、
18:横軸、
19:当て板、
20:ナット、
21:アーム、
22:平鋼製連結板、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
路盤等に振動力を加える作業機の操作ハンドルであって、上端間が把手バーにより連結されていない左右一対のハンドルロッドの下端を、作業機の両側に設けたゴムなどの弾性体を介在した連結部によって、作業機の振動に対して前後左右方向に回動ならびに揺動可能なるように連結し、これらのハンドルロッド上端には、グリップバーとその両側の接続脚とからなるU字型補助ハンドルの前記接続脚を、ゴム等の弾性体を介在した接続部によって所定の角度を保持しつつ、作業機の振動に対して前後、上下、左右方向に回動ならびに揺動可能なるようにして、前記ハンドルロッド下端の連結部と補助ハンドルの接続部とを結ぶ線に対して直交する向きに接続したことを特徴とする作業機用操作ハンドル。
【請求項2】
路盤等に振動力を加える作業機の操作ハンドルであって、上端間が把手バーにより連結された左右一対のハンドルロッドの下端を、作業機の両側に設けたゴム等の弾性体を介在した連結部によって、作業機の振動に対して前後左右方向に回動ならびに揺動可能なるように連結し、これらのハンドルロッド上端には、グリップバーとその両側の接続脚とからなるU字型補助ハンドルの前記接続脚を、ゴム等の弾性体を介在した接続部によって所定の角度を保持しつつ、作業機の振動に対して前後、上下、左右方向に回動ならびに揺動可能なるようにして、前記ハンドルロッド下端の連結部と補助ハンドルの接続部とを結ぶ線に対して直交する向きに接続したことを特徴とする作業機用操作ハンドル。
【請求項3】
補助ハンドルが、グリップバーとその両側の接続脚とからなるU字型であって、補助ハンドルの接続脚が、ハンドルロッド上端に防振ゴムを介在した接続部によって、ハンドルロッドの長さ方向に対し上方へ向けて直交すように突設されている請求項1又は2の作業機用操作ハンドル。
【請求項4】
補助ハンドルが、グリップバーとその両側の接続脚とからなるU字型であって、補助ハンドルの接続脚が、ハンドルロッド上端に防振ゴムを介在した接続部によって、ハンドルロッドの長さ方向に対し下方へ向けて直交すように突設されている請求項1又は2の作業機用操作ハンドル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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