説明

使い捨て可能な不織布の下着および吸収材パネル構造物

本発明は男性、女性および幼児用の柔らかい感触をもち、美的魅力があり、体にぴったりと合い、随時中程度の失禁症状をもった人々に対する保護用のパネルを含んで成る使い捨て可能な下着に関する。現在入手できる大部分の使い捨て可能な下着は不格好であり、ガサガサした音をたて、或いは不愉快な留め具を含んでいる。本発明の目的は、三次元のイメージをもつ不織布を提供することにより快適で耐久性をもった使い捨て可能な下着を提供することである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は柔らかい感触をもち、美的な魅力があり、体にぴったりと合う男性、女性および幼児用の使い捨て可能な不織布の下着に関し、本発明は中程度の失禁症をもつ人々に対して漏れを防ぐ助けになる流体処理用の保護パネルを含んで成ることができる。さらに本発明は吸収性の製品に使用するための吸収材パネル構造物に関し、さらに特定的には人の浸出液の漏れを防ぐ吸収材パネル構造物であって、該吸収材パネル構造物は上部の層と下部の層とを具備し、この層は平らな方向において実質的にくっつかずに残され、これによって上部の層と下部の層との間に明確な分離区域がつくられている吸収材パネル構造物に関する。
【背景技術】
【0002】
下着類は皮膚に直接接触する衣類である。下着類は通常衣服の外側の層の下に着用され、一般に人目には触れない。下着類は多様な構成物、例えば日常的に着用される基本的な織物の綿の肌着またはパンツ、吸収性をもった使い捨て可能な下着類、例えばおむつおよび液体の排泄物を吸収し保持するための失禁用具、並びに特殊な下着、例えば旅行着、医療用衣類、および運動着を含んでいる。
【0003】
使い捨て可能な下着類は便利に使用できるために広く用いられているが、このような下着類は取扱いにくく、不快であり、ガサガサした音を出し、美的な魅力に欠けている。従来法においては失禁対策用製品、旅行に便利な製品、女性の生理用製品、および医療着製品としての使い捨て可能な下着が記載されている。
【0004】
特許文献1には吸収性の失禁用製品が記載されているが、この製品は多数の固定用のテープを備えた布状の通気性をもった使い捨て可能なブリーフである。
【0005】
非特許文献1には、裏地部材として通気性をもった微小多孔性のフィルムを使用し、吸収特性および保持特性を改善すると共に、失禁用具のような衣類の快適性を改善した吸収性の使い捨て可能な下着が記載されている。
【0006】
特許文献2には、旅行の際に使用する使い捨て可能な下着製品が記載されている。このアンダーシャツ、男子用のアンダーパンツ、および婦人用のアンダーパンツは磁石を用いた留め具を使用し、これらの衣類を使用する際に必要な着用時間を最低限度に抑制し、取り外す際に衣類が引き裂けるのを防いでいる。
【0007】
特許文献3には不織セルロース性の紙または紙に似た材料からつくられた耐久性のある使い捨て可能な下着が記載されているが、該下着は旅行者による使用を目的にしている。この使い捨て可能な下着はそれを廃棄する場合に使用する小さい袋を含んでいる。
【0008】
特許文献4には、生理用のナプキンが万一漏れを起こした場合、代わって漏れを防ぐ婦人用の使い捨て可能な下着が記載されている。
【0009】
特許文献5にはスパンボンド不織布からつくられたトランクス型の使い捨て可能な下着が記載されており、これは医療チームのメンバー、例えば医師および看護師、並びに患者によって使用されることを目的にしている。
【0010】
従来法においては、日常的に使用される耐久性をもった使い捨て可能な不織布の下着は存在していない。使い捨て可能な下着の大部分はおむつまたは失禁用具を目的としている
か、或いは日常的に使用する際に必要な快適性をもっていない。さらに、中程度の失禁症状をもつ人々に対して使用するのに適した唯一の入手できる下着はおむつに似た構造物であり、これは美的魅力をもっていない。これに加えて、入手できる失禁用具は大容積の液体に耐えるように設計されているが、そのため伝統的なおむつに似た失禁用具は着用するにはあまりにも煩わしい。前述の使い捨て可能な下着は、ガサガサした音をたてるか、或いは不愉快な留め具を含んでいる。
【特許文献1】Glaugに対する米国特許第6,307,120号明細書。
【特許文献2】Meiselsに対する米国特許第5,103,501号明細書。
【特許文献3】Greeneに対する米国特許第4,674,135号明細書。
【特許文献4】Rajala等に対する米国特許第6,260,211号明細書。
【特許文献5】Murakami等に対する米国特許第6,289,519号明細書。
【非特許文献1】Fell等、HI,969。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、着用者を安心させる快適性を与える柔らかい感触があり、美的な魅力をもち、体にぴったりと合った使い捨て可能な下着を提供することである。本発明の製品は耐久性があり、日常的な使用を目的とするものであるが、運動用、旅行用、または医療用の使い捨て可能な下着としても有用であり、中程度の失禁症状に対しても、そのようにつくられた場合使い捨て可能な下着として使用することができる。
【0012】
典型的には、おむつおよび失禁用具のような吸収性の製品は、製品の長さに沿って伸長する液体を保持する障壁を含んでいる。これらの液体用障壁は典型的には製品の脚を出すための開口部に対して平行に配置され、脚を出すための開口部からの漏れを防いでいる。このような保持障壁はAnderssonらの米国特許第6,503,237号明細書に例示されている。この特許は引用により本明細書に包含される。このような液体用障壁は適当な効果をもってはいるがが、中程度の失禁症をもった人々に対しては通常幼児のおむつに対するような不愉快な連想を起こさせる。
【0013】
婦人用の衛生用製品、例えば生理用ナプキンは、過度の局所的な接触に起因する人体からの滲出液の製品の側方からの漏出と、保護された衣類の汚染を防ぐ機構を備えている。このような製品は典型的には中央に位置した盛り上がった部分を具備し、これが使用者の体に直接接触し、製品の吸収用の芯に直接流体を導く通路としての機能を果たしている。しかし、この製品は、盛り上がった部分が体を押さえ付け非常に不快な感じを与えるために、使用中最適なレベルの快適性を与えない。
【0014】
人の滲出液が吸収性の製品または下着の脚を出すための開口部を通して横方向に漏れるのを防ぐための侵襲性の少ない手段が現在もなお必要とされている。上記の機構は直接皮膚に接触しており、着用者の快適性のレベルを損ない、使用の過程において皮膚を擦ることが多い。人の滲出物を適切に保持するが、吸収性の製品の快適性のレベルを減少させることのない吸収材パネル構造物を提供することも本発明の範囲内に入る。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の概要
本発明は柔らかい感触をもち、美的魅力があり、体にぴったり合うようにつくられ、中程度の失禁性をもつ人に対する保護用のパネルを随時備えた男性用、女性用および幼児用の使い捨て可能な不織布の下着に関する。
【0016】
現在使用されている大部分の使い捨て可能な下着は、不格好で、音を出し、或いは不愉
快な留め具を備えている。本発明の目的は、三次元的なイメージ(形状)をもった不織布の下着をつくることにより快適な耐久性をもった使い捨て可能な下着を提供することである。
【0017】
不織布は天然繊維または合成繊維、或いはそれらの組合せを含んで成ることができ、これをウエッブまたは打ち延べ綿(batt)にした後、当業界の専門家には通常公知の方法によって接合するかまたは互いに固定してつくられる。
【0018】
不織布は、適当な感触、掛覆い性(drapeability)、および三次元のイメージまたはパターンを示すように加工し、心地よく体に合い、ファッション性をもった使い捨て可能な下着にすることができる。本発明によれば、一般大衆の要求に合致することができる各種の耐久性をもった使い捨て可能な下着、および特に例えば旅行者、運動選手、医療関係者および患者のような従来の下着の日常的な取扱いが不便であるかまたは使用できない一部の人々に対する使い捨て可能な下着が提供される。
【0019】
限定された尿の保持量に適した用具を必要とする中程度の失禁症の人々に対しても本発明に従ってつくられた下着から利点を得ることができる。現在入手できる失禁症用の下着はかさ張っており、普通おむつに似た構造をもっている。本発明による中程度の失禁症用の使い捨て可能な不織布の下着は、すっきりとした形をもち、体にぴったりと合い、流体処理用のパネルを具備している。これに加えて本発明の下着はファッション性をもち快適である。
【0020】
さらに本発明は人の滲出液の漏れを防ぐ吸収材パネル構造物に関し、ここで該構造物は上部の層および下部の層を具備し、上部の層と下部の層との間に明確な分離区域ができるようにこれらの層は平らな方向において実質的にくっついていない部分を残している。
【0021】
本発明の吸収材パネル構造物は使用方法において融通性をもっている。一具体化例においては、該吸収材パネルは吸収性の製品または下着全体の一部として使用することができる。例えば吸収材パネルは使い捨て可能な衛生製品、例えばおむつ、失禁用具、生理用のナプキン等の上部シートとして使用することができる。
【0022】
他の具体化例においては、該吸収材パネル構造物は標準的な下着、例えば織った綿のブリーフの性能強化用要素であることができる。この使用法においては、吸収材パネルは、下着の吸収性を強化するように一時的に下着に取付けられる。使用後にこの吸収材パネルを廃棄し、必要に応じ取り替えることができる。
【0023】
使い捨て可能な吸収性の製品または下着は伝統的に胴体の周りに着用され、前面パネル、背面パネル、およびそれらを連結する股の区域を具備している。本明細書において「股の区域」と言う言葉は、着用者の脚の間にあって前面パネルおよび背面パネルを結び付ける吸収性の製品または下着の区域を意味する。
【0024】
本発明に従えば、吸収材パネル構造物は上部の層と下部の層を含んでいる。各層は二つの長手方向の縁、並びに二つの横方向の縁をもっている。さらにこの二つの層は前面区域、背面区域、および二つの側方区域をもつものとして記述することができる。吸収材パネルの大きさは、吸収性の製品または下着の股の区域の前面および背面を越えて延び出しているような大きさである。この二つの層は該パネルの前面区域および背面区域に沿ってだけ機械的に固定され、またパネルの両側においては部分的に固定され、しかしながら、股の区域の内部に直接位置する上部の層と下部の層の部分は互いにくっつかないまま残されているから、吸収材パネルの股の区域の内部では上部の層と下部の層との間には明確な分離区域、即ち間隙がつくられている。
【0025】
上部の層は下部の層から実質的に離れくっつかないままで残っているから、明確な分離区域はさらに上部の層と下部の層の間に造られる空隙の空間として記述することができる。
【0026】
これに加えて、股の区域に直接位置するパネルの部分はさらに砂時計の形をしたくびれた上部の層を含んでいることができる。この上部の層は股の区域において下部の層よりも狭くなっており、上部の層と接触した流体が吸収性の製品または下着の側方から横方向に漏れるのを防ぐ助けになっている。その代わり、上部の層は流体を捕集して捕捉し、流体が下部の層へと流れて行き、ここで下着の脚の部分の開口部を通って横方向に漏れるのを防いでいる。吸収材パネルの下部の層は股の区域の幅全体に広がっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明の詳細な説明
本発明は種々の形の具体化例で実施することができるが、本明細書における説明は本発明を例示するものであり、これらの例示された特定の実施例に本発明を限定する意図はないという了解の下で、本発明の現在における好適な具体化例について以下に説明を行なう。
【0028】
本発明の不織布は天然繊維、合成繊維、または天然繊維と合成繊維との組合せからつくられる。繊維は有限のステープル長、連続フィラメント、およびそれらの配合物であることができる。合成繊維は熱硬化重合体、例えばポリアクリレート;或いは例えばポリアミド、ポリエステル、またはポリオレフィン、例えばポリプロピレンまたはポリエチレンを含む熱可塑性重合体、それらの誘導体、およびそれらの組合せを含むものから選ぶことができる。また本発明の合成繊維は多成分の形状(configurations)、例えば並置(side−by−side)型または鞘−芯型の形状、並びにそれらを幾何学的に変形した形状をもった任意の繊維を含んでいることができる。本発明の天然繊維はセルロース性のもの、例えば綿、木材パルプまたはレーヨンである。
【0029】
本発明に使用される不織布は耐久性があり、毎日の活動を含む体の連続的な運動による応力に耐えるものでなければならない。また該不織布はそれが体の曲線に一致するような適切な掛覆い性および触感をもっていなければならない。これに加えて本発明の不織布は必要に応じ水分を吸収しまた反撥するための親水性の側と疎水性の側(a hydrophilic and hydrophobic sides)をもっていなければならない。
【0030】
図1を参照すれば、不織布をつくるための本発明の方法を実施する装置が示されている。該不織布は、経済的に製造が行なわれると同時に所望の不織布が得られるように選ばれた繊維を含んで成る繊維のマトリックスからつくられる。繊維のマトリックスはカーディングが行なわれていること(carded)が好ましく、次いで空気によって不規則化されてPで示された前駆体のウエッブにされる。
【0031】
図1は本発明による不織布をつくるための水流絡み合わせ装置を示している。この装置は、平らなベッドの絡み合わせ装置12の形をした孔の開いた(foraminous)形成面を含み、その上に前駆体のウエッブPを載せて予備絡み合わせを行なう。次いで前駆体のウエッブPは順次絡み合わせ用の多岐管14の下を通り、ここで前駆体のウエッブは高圧の水流ジェット16を受ける。この方法は当業界の専門家には公知であり、一般的にはEvansの米国特許第3,485,706号明細書に記載されている。この特許は引用により本明細書に包含される。
【0032】
図1の絡み合わせ装置はさらに、絡み合わされた前駆体のウエッブにイメージおよびパターンを賦与する三次元のイメージ転写装置を具備したイメージ・パターン賦与ドラム18を含んでいる。予備絡み合わせ処理を行なった後、前駆体のウエッブを案内ローラ20の上に載せイメージ転写装置18へと向かわせ、ここでこの装置の孔の開いた形成面の上で不織布に三次元のイメージを賦与する。繊維のウエッブをイメージ転写装置18に対して隣接させて配置し、多岐管22から出る高圧の水を、イメージ転写装置18から半径方向に外側に向かって間隔を置いて配置されたジェットから、外側に向いた表面に対して注ぐ。イメージ転写装置18および多岐管22は共通に譲渡された米国特許第4,098,764号明細書、同第5,244,711号明細書、同第5,822,823号明細書、および同第5,827,597号明細書に記載された方法に従ってつくられ操作することができる。これらの特許は引用により本明細書に包含される。現在のところ、下記に説明する方法で流体を処理するのに適した三次元のイメージが前駆体のウエッブPに与えられ、使い捨て可能な吸収性の製品における本発明の不織布の使用が促進されることが好ましい。絡み合わせられた不織布を24の所で真空により脱水することができ、乾燥用の缶26の上で高温において乾燥させる。
【0033】
本発明の不織布は例えば一定限度の含尿汚染物を下着の中に吸収するのに適したスクリムおよび/または吸収機構を具備した複合体、積層品、単一層または支持部材を組み込んだ多層の製品であることができる。不織布は突起(ribs)または渦巻き模様等によりイメージを賦与するか、または穿孔、或いは後で染色してプリントすることによる美学的な変性、或いは製造工程中における着色繊維の使用によりイメージを賦与し、所望の不織布の使い捨て可能な下着の効果を得ることができる。不織布は好適な坪量が1.5〜5.5オンス/平方ヤードの範囲にあり、最も好適な範囲は2.0〜3.0オンス/平方ヤードである。
【0034】
使い捨て可能な不織布の下着は皮膚の健康と衛生面における利点をもっている。使い捨て可能な下着に使用される不織布の通気性および吸湿性により、快適な環境を皮膚に与える。不織布は皮膚を酸化された乾燥した状態に保つが、これは活動的なライフスタイルをしている人々には利点がある。
【0035】
不織布の使い捨て可能な下着は典型的には代表的なブリーフの設計(design)をもち、この場合下着は男女両性を問わず最終用途に特化されている。本発明のブリーフは種々の体のタイプおよび形に合致するように種々の大きさの尺度、即ちS、M、L等をもっていることができる。一般に、下着は選択的に熱的に熔接されるか、機械的に縫い合わされるか、または継目の所で接着剤により接合された一つまたはそれ以上の断片を含んでいる。それぞれの下着はその下着の上方部分にあるウエスト(waist)の開口部、およびその下方部分にある一対の脚を出す開口部を具備している。また下着は随時ウエストおよび脚の開口部の周りにある弾性部分を含んでいる。
【0036】
第1の具体化例においては、使い捨て可能な下着は前面パネルおよび背面パネル、並びにそれらを連結する股の区域を具備し、ここで該前面パネル、背面パネルおよび連結する股の区域はその横方向の縁で機械的に固定されている(即ち前面および背面パネルは互いに相対する継目において結合され、各パネルの股の区域は底の継目の所で互いに結合されている)。別法として、下着は構造的に一体化されていて一般的に砂時計のようなくびれた形をしており、前面パネルおよび背面パネルは連結する股の区域の内部で結合して一体化されている。この下着は相対する継目の所で前面パネルおよび背面パネルを互いに結合することによりつくられる。不織布の下着は二つの弾力性をもった脚の開口部および弾力性をもったウエストを含んでいる。このイメージを付けられた不織布の下着はポリエステル50%およびレーヨン50%から成っており、ここで不織布は層状の構成をもち、柔らかい親水性のレーヨン繊維布層は皮膚に対して内側にあり、疎水性のポリエステル繊維布
層は下着の表面をつくる層になっている。またこの具体化例における使い捨て可能な下着は水分の処理を行なうための不連続的なセルロース性の保護パネルを含んでいる。
【0037】
第2の具体化例においては、使い捨て可能な下着は前面パネルおよび背面パネル、並びにそれを互いに連結する股の区域を具備し、この股の区域は吸収材パネルを含んで成っている。この吸収材パネルは上部の層、および前面パネルから股の区域を通って延びて背面パネルに至る下部の層を有している。上部の層および下部の層の縁は、股の区域を通って延びた部分を除き、前面パネルから背面パネルに延びる際に機械的に固定されている。吸収材パネルが下着の股の区域に入る所で上部の層はもはや下部の層に固定されておらず、その結果二つの層の間において股の区域の長さに亙って延びた明確な分離区域がつくられる。さらに、上部の層は随時幅が狭くなって砂時計の形に似ており、他方下部の層は股の区域の全体の幅を保っている。股の区域の上記の上部の層および下部の層の構造は、人の滲出物が脚の開口部を通って横方向に漏れるのを防ぎ、該液を上部の層の内部に閉じ込め、これによって下部の層が下着の外側の繊維布を汚すことを防いでいる。
【0038】
医療関係の職員および患者、男女の運動選手、旅行者、および中程度の失禁症をもつ人々に、快適ではあるが耐久性をもった不織布の使い捨て可能な下着を提供することも本発明の範囲内に入る。それぞれの使い捨て可能な下着はこれらの個々の人々の要求に応じてつくられているが、すべて共通に現在の使い捨て可能な下着では得られない柔らかい感触、美的魅力、および体に適合する性質をもっている。
【0039】
本発明の吸収材パネル構造物は上部の層および下部の層を含んで成っているが、この際二つの層は、これだけには限定されないが連続フィラメントのウエッブ、カーディングされたステープルファイバーの繊維のウエッブ、フィルム、およびこれらの組み合わせを含む不織布を含んで成っている。
【0040】
本発明の不織布は、複合体、積層品、単一層または支持体及び/または吸収性の機構を吸収パネル構造物の中に組み込むために多重層であることができる。吸収材パネル構造物は上記の方法で下着の中に組み込むことができる。
【0041】
本発明の不織布は天然繊維、合成繊維、または天然繊維と合成繊維との組合せからつくられる。繊維は有限の長さのステープルファイバー、連続フィラメント、およびそれらの配合物であることができる。合成繊維は熱硬化重合体、例えばポリアクリレート;或いは例えばポリアミド、またはポリオレフィン、例えばポリプロピレンまたはポリエチレンを含む熱可塑性重合体、それらの誘導体およびそれらの組合せを含むものから選ぶことができる。また本発明の合成繊維は多成分の形状、例えば並置型または鞘−芯型の形状、並びに米国特許第5,977,429号明細書記載のようなそれらを幾何学的にまたは断面を変形した形状をもった任意の繊維を含んでいることができる。この特許は引用により本明細書に包含される。本発明の天然繊維はセルロース性のもの、例えば綿、木材パルプまたはレーヨンである。
【0042】
さらに、該不織布は、本発明の吸収材パネルの上部の層、下部の層、または両方の層のいずれかに美的特性を賦与するように、三次元イメージ転写装置の上でイメージを賦与することができる。
【0043】
随時、連続フィラメントの繊維布を吸収材パネル構造物の中に導入することができる。一般に、連続フィラメントの不織布の製造にはスパンボンド法が含まれる。スパンボンド法は、熔融した重合体を供給し、次いでこれを加圧下において紡糸口金またはダイス型として知られている板の中の多数のオリフィスを通して押出す工程を含んでいる。得られる連続フィラメントを急冷し、任意のいくつかの方法、例えば溝孔延伸システム、アッテニ
ュエーター・ガン(attenuator gun)、またはGodetロールによって延伸する。連続フィラメントをゆるいウエッブとして、動いている孔の開いた表面、例えば針金の網から成るコンベヤ・ベルトの上に捕集する。多層繊維布をつくる目的でインラインにおいて2個以上の紡糸口金を使用する場合には、次のウエッブを前につくったウエッブの最も上の面の上に捕集する。次いで、通常は熱および圧力を含む方法、例えば加熱による点接合によってウエッブを少なくとも一時的に固定する。この方法を用いる場合ウエッブまたはウエッブの層を2個の高温の金属ロールの間に通す。このロールの一つは所望の程度の、通常はこのように接合される全表面積の10〜40%程度の点接合を行ない得るエンボッシグ・パターンをもっている。
【0044】
本発明に使用するのに適したスパンボンド繊維布は細い(fine)デニール、マイクロ・デニール、並びにナノ・デニールのフィラメントを含んでいる。適当なナノ・デニールの連続フィラメントの障壁層はナノ・デニールのフィラメントを直接紡糸するか、または多成分フィラメントをつくりこれを細分してナノ・デニールのフィラメントにした後、基質層の上に沈積させるいずれかの方法でつくることができる。米国特許第5,678,379号明細書および同第6,114,017号明細書には本発明の支持体において実施し得る直接紡糸法が例示されている。これらの特許は引用により本明細書に包含される。
【0045】
これに加えて、フィルムを本発明の製品の中に組み入れることができる。熱可塑性重合体から強く耐久性をもった基質層として適した有限の厚さをもったフィルムを製造する方法は公知の方法である。熱可塑性フィルムはフィルムに柔らかさを与える熔融添加物を含むことができ、これは吸収性の製品の上部シートの中における不織布よりもしばしば好適である。熱可塑性の重合体フィルムは一定量の熔融した重合体を、所望の最終製品の寸法をもった成形型の中に分散させる注型フィルムと呼ばれるフィルムをつくる方法によるか、或いは熔融した重合体をダイス型の中に連続的に押し込む押出しフィルムと呼ばれるフィルムをつくる方法のいずれかによってつくることができる。押出された熱可塑性重合体フィルムは、このフィルムを冷却した後完全な材料として巻き取るか、或いは二次的な基質材料の上に直接供給し、基質およびフィルム層の両方の性能をもった複合材料をつくるように加工することができる。適当な二次的な基質材料の例には他のフィルム、重合体または金属のシート原材、および織物または不織繊維布が含まれる。
【0046】
本発明の組成物に使用される押出されたフィルムは下記のような代表的な直接押出しフィルム加工法によって加工することができる。熱可塑性重合体のチップのための少なくとも一つのホッパー・ローダー(hopper loader)、および随時熱可塑性担体樹脂中に含まれるペレット化された添加物のためのホッパー・ローダーを含んで成る配合および投与貯蔵物を可変速度オーガー(auger)に供給する。この可変速度オーガーは予め定められた量の重合体チップおよび添加物ペレットを混合ホッパーの中に運ぶ。混合ホッパーはこの混合物をさらに均一化する混合用のプロペラを含んでいる。ここに記載されたような基本的な容積計量システムは添加物を正確に多区域押出し機の中に配合する最低の必要条件である。重合体チップとペレットの配合物は多区域押出し機に供給される。混合を行ない多区域押出し機から押出す際、重合体の配合物は加熱された重合体用の配管を経由しスクリーン交換器を通して運ばれ、この際固体のまたは半分熔融した重合体チップおよび他の微小な破片を保持するために,スクリーン交換器の中で異なった篩のメッシュをもった遮断板(breaker plate)が用いられている。混合された重合体は次に熔融物ポンプへ供給され、次に混合ブロックへ供給される。混合ブロックは多重フィルム層を押出すことができ、このフィルム層は同じ組成であるか、或いは上記と異なったシステムから供給されたものである。混合ブロックは押出しダイス型に連結されており、このダイス型は熔融したフィルム押出し物がニップロールと注型ロールとの間のニップの所に沈積するように頭上の方向に配置されている。
【0047】
通気性をもった或いは他の孔の開いたフィルムを同様なまたは異なったフィルムおよび本発明の不織布と組み合わせることもできる。米国特許第6,191,211号明細書記載のような一体となったフィルム、米国特許第6,264,864号明細書記載のような微小多孔性フィルム、および米国特許第4,381,326号明細書記載のような網状のフィルムはこのような通気性の或いは孔の開いたフィルムをつくる仕組みを表している。これらの特許は引用により本明細書に包含される。
【0048】
フィルムまたは不織布の基質の中に熔融添加物を混入して局所的に被覆を行なうか、或いはこの両方の組合せを使用することも本発明の範囲内に入る。このような添加物には、これだけには限らないが、皮膚強化用の軟化剤、吸収強化用の添加物、湿潤剤、香料、顔料、および軟化用添加物が含まれる。
【0049】
本発明に従えば、吸収材パネル構造物は上部の層および下部の層を含んで成っている。各層は二つの長手方向の縁、並びに二つの横方向の縁をもっている。これらの二つの層はさらに前面区域、背面区域、および二つの側方区域をもつものとして記述することができる。また、上部および下部の層は前面および背面区域に沿って機械的に固定され、さらに前面区域から背面区域に至る二つの側方区域の縁に沿って少なくとも50%固定され、明確な分離区域をつくっている。好ましくは上部および下部の層の二つの側方区域はその縁に沿って少なくとも35%固定され、さらに好ましくは該二つの側方区域はその縁に沿って少なくとも20%固定されている。
【0050】
一具体化例においては、吸収材パネルは吸収性の製品または下着の全体の一部として使用することができる。例えば吸収材パネルは使い捨て可能な衛生製品、例えばおむつ、失禁用具、生理用のナプキン等の上部シートとして使用することができる。
【0051】
使い捨て可能な排泄物保持用の衣類は一般に米国特許第4,573,986号明細書、同第5,843,056号明細書、および同第6,198,018号明細書に記載されている。これらの特許は引用により本明細書に包含される。
【0052】
本発明の吸収材パネル構造物を組み込んだ吸収性の製品は、図8においては一体となった使い捨て可能な吸収性の製品であるおむつ20によって示されている。本明細書において「おむつ」という言葉は一般的に幼児および失禁症の人々によって着用者の胴体の周りに着用される吸収性の製品を意味する。しかし、本発明はまた他の吸収性の製品、例えば失禁用のブリーフ、失禁用の下着、おむつ保持具およびライナー、女性用の衛生製品、トレーニングパンツ(training pants)、プルオン(pull−on)式の衣類等に適用できることを了解されたい。
【0053】
図8は収縮していない状態(即ち弾力性によって生じる収縮を引き延ばした状態)におけるおむつ20の平面図であり、おむつ20の構造を明瞭に示すために構造の一部を取り去った図である。図8に示されているように、おむつ20は好ましくは液体を透過する上部シート24を含んで成る保持アセンブリー20;該上部シートに結合した液体を透過しない背面シート28;および該上部シート24と背面シート26との間にある吸収材の芯28を具備している。吸収材の芯28は一対の相対する長手方向の縁、内側の表面および外側の表面を有している。さらにこのおむつは弾力性をもった脚部32;弾力性をもったウエスト部34;および好ましくは一対の固定部材37および取付け部材(landing member)38を含んで成る固定システム36を具備している。
【0054】
他の一具体化例においては、吸収性のパネル構造物は標準的な下着、例えば織った綿のブリーフの性能強化用要素であることができる。この使用法においては、吸収性のパネルは、下着の吸収性を強化するように好ましくは接着剤による方法で一時的に下着の股の区
域に取付けられる。使用後にこの吸収性のパネルを廃棄し、必要に応じ取り替えることができる。
【0055】
図9は吸収性のパネル構造物の側面図であり、図10は本発明の原理を具体化した吸収性のパネルの前面図である。図9および10は使い捨て可能な吸収性の製品の全体の構造の一部として吸収性のパネルを示している。さらに図9は下部の層14の上に垂れ下がり、明確な分離区域12をつくっている上部の層10を示している。
【0056】
上記の説明から、本発明の新規概念の真の精神および範囲を逸脱することなく多くの修正および変形をなし得ることが分かるであろう。ここに例示した特定の具体化例に対して本発明を限定するつもりはなく、また限定すべきではないことを了解されたい。本明細書の説明は添付特許請求の範囲によって該特許請求の範囲に入るこのようなすべての修正を包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の不織布を製造する装置を示す図。
【図2】本発明による男性用のブリーフ型の使い捨て可能な下着の透視図。
【図3】本発明による女性用のビキニ型の使い捨て可能な下着の透視図。
【図4】本発明による女性用のブリーフ型の使い捨て可能な下着の透視図。
【図5】本発明による女性用のビキニ型の使い捨て可能な下着の透視図。
【図6−7】本発明による男性のスポーツ用ブリーフ型の使い捨て可能な下着の透視図。
【図8】収縮していない状態におけるおむつ20の平面図。
【図9】本発明の原理を具体化した吸収材パネル構造物の側面図。
【図10】本発明の吸収材パネル構造物の前面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使い捨て可能な不織布の下着を製作する方法において、
a.前駆体の不織ウエッブをつくり;
b.孔の開いた表面を用意し;
c.該孔の開いた表面の上で該前駆体のウエッブを水流によって絡み合わせてパターンおよびイメージが付けられた不織布をつくり、
d.該パターンおよびイメージが付けられた不織布を前面パネル、背面パネル、および股の区域にし;
e.該前面パネル、背面パネル、および股の区域を継目の所で結合して使い捨て可能な下着をつくることを特徴とする方法。
【請求項2】
該前駆体のウエッブは合成繊維と天然繊維との繊維の配合物であることを特徴とする請求項1記載の使い捨て可能な不織布の下着を製作する方法。
【請求項3】
該合成繊維は熱硬化樹脂、例えばポリアクリレート;またはポリアミド、ポリエステル、またはポリオレフィン、例えばポリプロピレンまたはポリエチレンを含む熱可塑性重合体、それらの誘導体、およびそれらの組合せから選ばれることを特徴とする請求項2記載の使い捨て可能な不織布の下着を製作する方法。
【請求項4】
該合成繊維はポリエステルであることを特徴とする請求項3記載の使い捨て可能な不織布の下着を製作する方法。
【請求項5】
該天然繊維はセルロース性の繊維、例えば綿、木材パルプ、またはレーヨンであることを特徴とする請求項2記載の使い捨て可能な不織布の下着を製作する方法。
【請求項6】
該天然繊維はレーヨンであることを特徴とする請求項5記載の使い捨て可能な不織布の下着を製作する方法。
【請求項7】
該孔の開いた表面は三次元のイメージ転写装置であることを特徴とする請求項1記載の使い捨て可能な不織布の下着を製作する方法。
【請求項8】
該使い捨て可能な不織布の下着は、三次元のイメージ転写装置によりパターンまたは三次元のイメージ、例えば突起、渦巻き等が賦与されていることを特徴とする請求項1記載の使い捨て可能な不織布の下着を製作する方法。
【請求項9】
該つくられた使い捨て可能な不織布の下着はパターンまたはイメージが付けられた一つの不織布片を含むことを特徴とする請求項1記載の使い捨て可能な不織布の下着を製作する方法。
【請求項10】
該パターンまたはイメージが付けられた不織布片は熱的な熔接、機械的な縫合、または接着剤による接合によって結合されることを特徴とする請求項7記載の使い捨て可能な不織布の下着を製作する方法。
【請求項11】
該不織布片は機械的に縫合されることを特徴とする請求項8記載の使い捨て可能な不織布の下着を製作する方法。
【請求項12】
該下着は日常的に使用されるもの、旅行者用または運動選手用のものであることを特徴とする請求項1記載の使い捨て可能な不織布の下着を製作する方法。
【請求項13】
該下着は中程度の失禁対策のために水分吸収パネルを具備していることを特徴とする請求項1記載の使い捨て可能な不織布の下着を製作する方法。
【請求項14】
該つくられた使い捨て可能な不織布の下着片(undergarment piece)は弾力性のあるライニングを施した脚のための開口部およびウエストの開口部を具備していることを特徴とする請求項7記載の使い捨て可能な不織布の下着を製作する方法。
【請求項15】
該前面パネルおよび該背面パネルは該股の区域と一体となってつくられることを特徴とする請求項1記載の使い捨て可能な不織布の下着を製作する方法。
【請求項16】
該前面パネルおよび該背面パネルは別個につくられ、その側方の継目、および該股の区域の底部の継目の所で互いに結合されることを特徴とする請求項1記載の使い捨て可能な不織布の下着を製作する方法。
【請求項17】
孔の開いた表面上で水流により絡み合わされて処理された、前面パネル、背面パネル、およびそれを連結する股の区域を含んで成る使い捨て可能な不織布の下着において、該前面パネル、背面パネル、およびそれらを連結する股の区域はその横方向の縁の所で一緒に機械的に固定され、上方のウエストの区域および下方の脚の区域をつくっていることを特徴とする使い捨て可能な不織布の下着。
【請求項18】
該上方のウエストの区域および下方の脚の区域は弾力性をもった部分を含んで成っていることを特徴とする請求項17の使い捨て可能な不織布の下着。
【請求項19】
間を連結する股の区域は吸収機構を具備していることを特徴とする請求項17の使い捨て可能な不織布の下着。
【請求項20】
該吸収機構は該股の区域の内部にある上部の層と下部の層を具備し、該上部の層と下部の層との間に明確な分離区域をつくっていることを特徴とする請求項19の使い捨て可能な不織布の下着。
【請求項21】
孔の開いた表面の上で水流により絡み合わせて処理された一体となった砂時計形のくびれた構造物を含んで成る使い捨て可能な不織布において、該前面パネルおよび背面パネルは間を連結する股の区域と一体となるように結合され、それらの横方向の縁の所で機械的に固定されて上方のウエストの区域と下方の脚の区域とをつくっていることを特徴とする使い捨て可能な不織布の下着。
【請求項22】
該上方のウエストの区域と下方の区域とは弾力性をもった部分を含んで成ることを特徴とする請求項21記載の使い捨て可能な不織布の下着。
【請求項23】
該股の区域は吸収機構を具備していることを特徴とする請求項21記載の使い捨て可能な不織布の下着。
【請求項24】
該上方のウエストの区域と下方の区域とは弾力性をもった部分を含んで成ることを特徴とする請求項21記載の使い捨て可能な不織布の下着。
【請求項25】
該股の区域の中にあって上部の層と下部の層とを含んで成る吸収性のパネル構造物を含み、該上部の層と下部の層とは前面の区域、背面の区域、および二つの側方の区域を含み、該層は該パネル構造物の該前面の区域、該背面の区域に沿って機械的に固定され、また該側方の区域に沿って少なくとも50%固定されており、これによって該層の該側方区域の一部は実質的にくっつかずに残され、明確な分離区域がつくられていることを特徴とす
る請求項22記載の使い捨て可能な不織布の下着。
【請求項26】
吸収性の製品の側方を通して人の浸出液が横方向に漏れるのを防ぐための上部の層および下部の層を含んで成る吸収性の製品に使用する吸収材のパネル構造物であって、該上部の層および下部の層は前面の区域、背面の区域、および二つの側方の区域を含み;該層は該パネル構造物の該前面の区域、該背面の区域に沿って機械的に固定され、また該側方の区域に沿って少なくとも50%固定されており、該上層と下層の概側方区域の一部は実質的にくっつかずにのこされ、明確な分離区域がつくられていることを特徴とする吸収材パネル構造物。
【請求項27】
該上部の層は砂時計形のくびれた形をしていることを特徴とする請求項26記載の吸収性の製品の側方を通して人の浸出液が横方向に漏れるのを防ぐため吸収性の製品に使用する吸収材パネル構造物。
【請求項28】
該上部の層は不織布の基質、フィルムの基質、またはこれらの組合せであることを特徴とする請求項26記載の吸収性の製品の側方を通して人の浸出液が横方向に漏れるのを防ぐため吸収性の製品に使用する吸収材パネル構造物。
【請求項29】
該下部の層は不織布の基質、フィルムの基質、またはこれらの組合せであることを特徴とする請求項26記載の吸収性の製品の側方を通して人の浸出液が横方向に漏れるのを防ぐため吸収性の製品に使用する吸収材パネル構造物。
【請求項30】
該吸収材パネルは該使い捨て可能な吸収性の製品内の上部シートであることを特徴とする請求項26記載の吸収性の製品の側方を通して人の浸出液が横方向に漏れるのを防ぐため吸収性の製品に使用する吸収材パネル構造物。
【請求項31】
吸収性の製品の側方を通して人の浸出液が横方向に漏れるのを防ぐための上部の層および下部の層を含んで成る下着に使用する吸収材のパネル構造物であって、該上部の層および下部の層は前面の区域、背面の区域、および二つの側方の区域を含み;該層は該パネル構造物の該前面の区域、該背面の区域に沿って機械的に固定され、また該側方の区域に沿って少なくとも50%固定されており、これによって該上部の層および下部の層の該側方区域の一部は実質的にくっつかずに残され、明確な分離区域がつくられていることを特徴とする吸収材パネル構造物。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公表番号】特表2006−519933(P2006−519933A)
【公表日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−503615(P2006−503615)
【出願日】平成16年2月13日(2004.2.13)
【国際出願番号】PCT/US2004/004514
【国際公開番号】WO2004/073430
【国際公開日】平成16年9月2日(2004.9.2)
【出願人】(503126326)ポリマー・グループ・インコーポレーテツド (5)
【Fターム(参考)】