説明

使い捨て磁石式固定刃

芝刈機(10)のフレーム(16)に取り付けられた少なくとも1つの磁気支持プレート(32)と、作動位置において支持部(32)に近接して磁気的に保持された固定刃保持部(44)と、リール(30)と共に剪断を行うように支持部(32)と固定刃保持部(44)との間に配置された固定刃(34)と、を含むリール式芝刈機アセンブリ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はリール式芝刈機に関し、より詳細にはリール式芝刈機の使い捨て磁石式固定刃に関する。
【背景技術】
【0002】
リール式芝刈機は、切断動作ではなく剪断動作を使用して芝や葉などを刈り込む。通常、リール式芝刈機による切り口は美しいが、ロータリー式芝刈機よりもメンテナンスが必要となる。ゴルフコースの管理者は、グリーンなどの芝の外観や健全さが重要な場所ではリール式芝刈機を好む。
【0003】
一般的なリール式芝刈機アセンブリでは、取付部材(通常は、支持バーまたはバッカーと呼ばれる)がリールに固定された装置に取り付けられており、取り外し可能な固定刃が支持バーに取り付けられている。リールと支持バーにより美しい剪断が行われるように、固定刃がリール軸に対して平行で、リール刃に近接して保持されている。通常、調節装置により固定刃をリールに対して移動させることができ、回転するリール刃と適切な関係になるように固定刃を移動させることができる。
【0004】
従来は、固定刃に設けられた穴に配置され、支持バーのねじ穴と係合する複数のねじを用いて固定刃を支持バーに取り付ける。このような従来の構成では、固定刃を支持バーに取り付けるために10個以上のねじを通常は使用する。従って、固定刃を交換するためには、ねじを外し、固定刃を交換し、新しい固定刃をねじによって支持バーに取り付けなくてはならない。固定刃は通常は支持バーの下部に取り付けられているため、リール式芝刈機アセンブリの下部から固定刃を取り外すためには、芝刈機を十分に持ち上げるか、部分的に分解しなくてはならない。一般的なゴルフコースで使用されるリール式芝刈機ユニットでは、複数のリールを有する芝刈機アセンブリを使用する場合がある。リール式芝刈機、特に複数のリールを有する芝刈機の固定刃を交換する際には、相当な作業時間と停止時間が必要となる。
【0005】
固定刃がねじによって支持バーに取り付けられている場合には、芝刈機に入り込んだ石や破片が固定された固定刃とリールの間に挟まり、リール式芝刈機アセンブリの1以上の部分を傷付ける可能性がある。また、固定刃は地面に埋まっている障害物に接触した場合にも傷つく場合がある。適切な動作のために要求される精密な許容差を考慮すると、固定刃が傷つくと非常にコストがかかるとともに問題が生じてしまう。また、固定刃は使用すればするほど鈍くなる傾向がある。固定刃の刃を研磨するためには時間とノウハウが必要であり、メンテナンスコストが上昇してしまう。
【発明の開示】
【0006】
本願は、フレームに回転可能に取り付けられた芝刈用リールと、リール軸を中心としてリールを回転させる駆動部と、フレームに取り付けられた少なくとも1つの磁気支持部と、作動位置において支持部に近接して磁気的に保持された固定刃保持部と、リールと共に剪断を行うように支持部と固定刃保持部との間に配置された固定刃と、を含むリール式芝刈機アセンブリに関する。本願は、作動位置において支持部に近接して磁気的に保持された固定刃保持部と、少なくとも1つの固定刃を保持する固定刃保持部にも関する。さらに、リール式芝刈機アセンブリは、保持部が作動位置にある時に、支持部により保持部に加わる誘引力よりも大きな力で支持部から離れる方向に保持部に分離力が加わった場合に、保持部を支持部から離れるように移動させながら、支持部に対して固定刃が滑動することを防止する係合手段を含む。
【0007】
また、本願は、フレームと、芝刈機を移動させるためにフレームに取り付けられた原動機と、原動機を作動させるためにフレームに支持された動力源と、フレームに回転可能に取り付けられた芝刈用リールと、リール軸を中心としてリールを回転させる駆動部と、フレームに取り付けられた少なくとも1つの磁気支持部と、を含む、リール式芝刈機アセンブリに関する。リール式芝刈機アセンブリは、作動位置において支持部に近接して磁気的に保持された固定刃保持部と、リールと共に剪断を行うように支持部と固定刃保持部との間に配置された固定刃と、をさらに含む。または、リール式芝刈機アセンブリは、固定刃保持部によって保持された少なくとも1つの固定刃を含む。リール式芝刈機アセンブリは、保持部が作動位置にある時に、支持部により保持部に加わる誘引力よりも大きな力で支持部から離れる方向に保持部に分離力が加わった場合に、支持部を磁石から離れるように移動させながら、支持部に対して固定刃が滑動することを防止する係合手段を含む。
【0008】
本発明の利用可能性のさらなる領域は、以下の詳細な説明から明らかになるだろう。以下の詳細な説明と実施例は本発明の各種実施形態を示すものではあるが、単なる例示のみを意図するものであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【0009】
以下の詳細な説明と添付図面から本願をより良く理解されるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下の実施形態の説明は単なる例示であって、実施形態および本願の用途または使用を制限することを意図するものではない。
【0011】
図1は、各種実施形態に従って構成された芝刈機10の基本的な構成要素を示す。芝刈機10は手押し式芝刈機として示されているが、芝刈機10は、単一または複数のリールを有する芝刈装置を含む、あらゆる種類のリール式芝刈機であってもよい。芝刈機10は、フレーム16に連結された動力源またはエンジン15を含む切断部12と、フレーム16に連結されたハンドル14とを有する。牽引ローラ18はフレーム16に回転可能に連結され、エンジン15に駆動されるように接続されている。切断部12は、図2から図5に詳細に示すリール式芝刈機アセンブリ20をさらに含む。トランスミッション24は、エンジン15の回転出力トルクを選択的に牽引ローラ18に伝達する複数のスプロケット25を有する。トランスミッション24は、エンジン15とトランスミッション24との中間に位置するクラッチ26を有する。クラッチ26は、エンジン15からの動力を牽引ローラ18に選択的に伝えるための係合モードおよび非係合モードで動作することができる。車輪28は牽引ローラ18に連結されており、通常は搬送モード時に手押し式芝刈機10を移動させるための原動力を供給するエンジン15により選択的に駆動される。
【0012】
図2は、リール式芝刈機アセンブリ20の主要部を概略的に示す。リール式芝刈機アセンブリ20は、相対回転移動を可能とするようにフレーム16に取り付けられた芝刈機リール30を含む。リール式芝刈機アセンブリ20は、乗車式芝刈機や手押し式芝刈機を含む各種芝刈機で使用されている。駆動部はリール軸Aを中心としてリール30を回転させる。磁石式支持バー32がフレーム16に取り付けられ、固定刃34が磁石式支持バー32に磁気的に取り付けられている。固定刃34とリール30との間で芝を適切に剪断するために、リール30は、リール30に対する磁石式支持バー32の位置を変更するための調節手段を通常は含む。
【0013】
図3および図4は、いくつかの実施形態に係る磁石式支持バー32の実施形態を示す。磁石式支持バー32は複数の磁石36を含む。磁石36は、磁石式支持バー32に埋め込まれ、固定刃34を接続するための実質的に平らな表面38を形成している。固定刃34は、作動位置において位置決めピン40によって磁石36に対して磁気的に保持される。
【0014】
図5は、いくつかの実施形態に従って形成された固定刃34を示す。固定刃34は、第一の刃34Aおよび第二の刃34Bを有する。刃34Aおよび34Bは固定刃34の両側に形成されており、一方の刃34Aを常に使用することができる。刃34Aが鈍くなった場合には、固定刃34の向きを反転させ、他方の刃34Bを使用できるように配置する。刃34A,34Bが鈍くなった場合には、固定刃34を取り外し、廃棄し、交換することができる。さらに、固定刃34は、磁石式支持バー32の位置決めピン40を係合させるためのノッチ42を有する。位置決めピン40とノッチ42を適切に位置合わせした場合は、固定刃34は磁石式支持バー32に対する所定の位置から滑り出ることはない。
【0015】
図6は磁石式固定刃アセンブリのいくつかの実施形態を示す。固定刃34は、磁石式支持バー32に磁気的に取り付けられている。支持バー32の位置決めピン40が、固定刃34のノッチ42および磁石式保持プレート44と係合することで、固定刃34とリール30とによって適切に芝を剪断できるようになる。固定刃34が支持バー32から外れることを防止するために、磁石式保持プレート44を使用することにより磁石式支持バー32と固定刃34との間の磁気誘引力がさらに増大する。
【0016】
用途によっては、磁石式保持プレート44の選択がリール式芝刈機アセンブリ20の動作に影響を及ぼす場合もある。芝の長さと密集度に応じて異なる強さの磁石式保持プレート44が必要と場合がある。例えば、芝が短く、リール式芝刈機アセンブリ20の損傷が生じる可能性が少ないゴルフコースのグリーンでは、磁力の弱い磁石式保持プレート44を使用することができる。密集した芝を切断する場合には、固定刃34が磁石式支持バー32から外れないように大きな磁力が必要となる場合がある。この場合、より強力な磁石式保持プレート44が必要となる。磁石式保持プレート44によって磁力は増加するが、リール式芝刈機アセンブリ20の損傷を防止するために固定刃34を磁石式支持バー32から取り外すことができる程度である。磁石式保持プレート44は鋼で形成されてもよいが、固定刃34は調質ばね鋼等のより柔軟な材料で形成される。
【0017】
図6に示すように、固定刃34は1つの材料で形成されてもよい。または、図7は、実施形態に係る固定刃アセンブリの第二の構成を示す。図7は、磁石式保持プレート44に磁気的に取り付けられた磁石式支持バー32を含む。磁石式支持バー32の位置決めピン40は、磁石式保持プレート44に形成されたノッチ42と係合する。位置決めピン40とノッチ42との係合により、固定刃46A,46Bはリール30と協働して適切に芝を剪断することができる。第二の構成では、一対の固定刃46A,46Bが保持プレート44の両側に接合されている。固定刃46A,46Bは、接着または杭固定などの接合方法によって磁石式保持プレート44に固定することができる。
【0018】
上述したように、第一および第二の固定刃46A,46Bは磁石式保持プレート44に接合されている。一方の固定刃46Aのみが必要だが、第一の固定刃46Aが鈍くなった場合には、磁石式保持プレート44を反転させて第二の固定刃46Bを刃として使用する。磁石式保持プレート44は鋼で形成されていてもよく、第一および第二の固定刃46A,46Bは調質ばね鋼等のより柔軟な材料で形成される。
【0019】
いくつかの実施形態に従って新しいリール式切断アセンブリを製造したり、既存の芝刈機に各種実施形態の磁石式刃を取り付けることを可能とする改造支持バーまたは支持フレームキットを製造することを含む多くの方法によって本明細書に記載した実施形態を実施することができる。
【0020】
各種実施形態の磁石式固定刃18は、様々な製造方法によって製造することができる。特に、図8から図14に示すように、固定刃18は、炭素鋼、特に、AISI 1566高温圧延酸洗鋼、またはその他の適した材料で製造することができ、これを全体として参照番号100で示す。固定刃18などの炭素鋼固定刃100は、図6に示すように支持バー16上の作動位置において磁気的に磁石20に対して引きつけられ、固定刃100は、固定刃18と同様にリール2との間で芝を剪断するように配置されている。
【0021】
図8から図14を参照して、炭素鋼固定刃100の製造工程について詳細に説明する。最初に、ほぼ平らな鋼板101を所定の長さに切断する。次に、平らな鋼板101を打ち抜き機またはプレス機に送る。これらの機械により、平らな鋼板101を平坦化し、矯正し、鋼板に屈曲力を与える。形状はリール式芝刈機に応じて異なっていてもよいが、固定刃100は、ほぼ平らな取付部102と、上向きの切断部104とを有する。図9に最もよく示されるように、上向きの切断部104は、取付部102と遠心端108を相互接続する半円形部106を有している。具体的には、炭素鋼を形成するために行う打ち抜き処理の結果として、図9に示すように、半円形部106は取付部102の下部表面112の下方に延在する外側表面110を有している。当業者には明らかなように、下部表面112の下方に延在する外側表面110の状態では、適切な芝の切断を妨害および/または地表に接触する可能性があるために望ましいものではない。この状態では、リール式芝刈機が刈り込むことのできる芝の限界長さも限定されてしまう。従って、一般に邪魔になることのない下部表面にするために、外側表面110を研磨することが好ましい。
【0022】
図11および図12は、外側表面110を除去し、複数の面を画定して最終的な所望の形状を形成するために必要な一連の研磨作業を完了した後の固定刃100を示す。具体的には、図12に示すように、固定刃100は、取付部102の下部表面112から上方へ延びるトーナメント切断面114を含む。トーナメント切断面114は、約3゜〜8゜(例えば5゜)の相対角度で下部表面112から上方へ延びることが好ましい。トーナメント切断面114は、下部表面112との相対角度が約8゜であってより大きく傾斜して上方へ延びる超トーナメント切断面116へと移行する。固定刃100は、ほぼ垂直(下部表面112との相対角度が約90゜)である前面118と、下部表面112との相対角度が約5゜〜15゜(例えば8〜10゜)である上面120とを有する。前面118と上面120は端部121で交わる。トーナメント切断面114、超トーナメント切断面116、前面118と上面120は、固定刃100をフライス盤へ送ることで行われる各種研磨作業によって形成される。研磨作業後、十分な硬度を与え、固定刃100の作動時の磨耗を低減させるために、固定刃100に対して熱処理を行う。
【0023】
図11を参照すると、熱処理後の固定刃100は、取付部102に形成された1対の開口部122をさらに有する。1対の開口部122は、後続の研磨作業時において、製造時に固定刃100を配置するために使用される。さらに、第二の1対の開口部124を取付部102に形成する。第二の1対の開口部124は、穴28と同様に、支持バー16の杭26を収容できる寸法になっている。
【0024】
図13および図14に示すように、固定刃100の最終研磨を終了する。具体的には、熱処理後の研磨作業を通して、下部表面112との相対角度が約3゜〜8゜(例えば約5.5゜)で傾斜するように上面120を最終研磨する。同様に、前面118を研磨して端部121の代わりに刃126を形成する。刃126の傾斜は、リール2に対する所望の切断形状による。
【0025】
固定刃100は有益な切断性を有すると共に長い寿命を有するが、製造にはコストがかかり、構成が複雑になる可能性がある。そこで、本発明のいくつかの実施形態は、研磨工程、熱処理、構成の複雑さを不要とする固定刃の製造方法を提供する。
【0026】
図15および図16は、簡易な方法で製造された固定刃200を示す。具体的には、固定刃200は、ばね鋼、特に約47Cの最小ロックウェル数に硬化されたばね鋼である、C1095ステンレス光輝青ばね鋼、ASTM A682からなる。固定刃18,100と同様に、ばね鋼固定刃200は、図6に示すように、支持バー16上の作動位置において磁気的に磁石20対して保持され、固定刃200は固定刃18と同様にリール2との間で剪断が行われる位置に配置される。
【0027】
さらに図15および図16を参照して、ばね鋼固定刃200の製造工程について詳細に説明する。ばね鋼固定刃200の製造工程は、固定刃100の製造工程と比較して非常に簡易化されており、製造の複雑さとコストが低減される。ほぼ平らな鋼板(図示せず)を、鋼板に屈曲力を与える冷間圧延成形機に送る。平らな鋼板は、連続的な途切れのない方法で迅速かつ簡単に成形できる、ロール状のばね鋼であることが好ましい。図15および図16に最もよく示すように、鋼板は一連のローラを介して所望の形状に成形される。ばね鋼の性質のために、この成形方法では、所望の最終的な形状を生成するために1以上の屈曲または上部屈曲が必要となる場合がある。
【0028】
最終的な形状はリール式芝刈機の設計に応じて異なるが、固定刃200は、ほぼ平らな取付部202と、上向きの切断部204とを有する。図16に最もよく示すように、上向きの切断部204は、約9の相対角度で取付部202から上方に延在している。図示するように、打ち抜き処理によって形成される半円形部106の下方に突出する外側表面110を有する固定刃100とは異なり、いくつかの実施形態の冷間圧延成形処理ではこのような形状とはならず、トーナメント切断面114および超トーナメント切断面116を研磨する必要がない。従って、ばね鋼を使用すれば、打ち抜きではなくロール成形法を使用することができ、研磨面を画定するために行う前面218の最終的な研磨以外の研磨処理を省略することができる。
【0029】
図15に示すように、固定刃200は、取付部202に形成された1対の開口部224をさらに含む。1対の開口部224は、穴28と同様に支持バー16の杭26を収容することができる寸法を有する。
【0030】
ばね鋼固定刃200は、従来のねじ止め式固定刃、さらには固定刃100と比較して多くの利点を有する。具体的には、ばね鋼からなる固定刃200は、簡単な冷間圧延成形技術で製造することができる。磁気固定刃を形成する方法として従来は使用されていなかったこの技術は、製造方法を非常に簡易化し、複雑な平坦化、矯正、成形、研磨、熱処理作業を省略することができる。
【0031】
実施形態の説明は単に例示を目的としたものであり、各種実施形態の要旨から逸脱しない変形も各種実施形態の範囲に含まれる。従って、そのような変形および変更も本発明の範囲から逸脱するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】各種実施形態に従って構成された手押し式リール式芝刈機の分解斜視図である。
【図2】各種実施形態に従って構成されたリール式芝刈機アセンブリの分解斜視図である。
【図3】いくつかの実施形態に係る磁石式支持バーの上面斜視図である。
【図4】図3の支持バーの底面斜視図である。
【図5】図3の磁石式支持バーに取り付けるための固定刃の斜視図である。
【図6】図3の磁石式支持バー上の作動位置における図5の支持バーの概略図である。
【図7】図3の磁石式支持バー上の作動位置における別の支持バーの概略図である。
【図8】第一の製造方法に係る固定刃の平面図である。
【図9】図8の固定刃の断面図である。
【図10】図8の固定刃を形成するために使用される鋼板の平面図である。
【図11】複数の研磨作業後の図8の固定刃の平面図である。
【図12】図11の固定刃の断面図である。
【図13】最終研磨作業後の図11の固定刃の平面図である。
【図14】図13の固定刃の断面図である。
【図15】第二の製造方法に係る固定刃の平面図である。
【図16】図15の固定刃の断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームに回転可能に取り付けられた芝刈用リールと、
リール軸を中心として前記リールを回転させる駆動部と、
前記フレームに取り付けられた少なくとも1つの磁気支持部と、
作動位置において前記支持部に近接して磁気的に保持された固定刃保持部と、
前記リールと共に剪断を行うように前記支持部と固定刃保持部との間に配置された固定刃と、
前記保持部が作動位置にある時に、前記支持部により前記保持部に加わる誘引力よりも大きな力で前記支持部から離れる方向に前記保持部に分離力が加わった場合に、前記保持部を支持部から離れるように移動させながら、前記支持部に対して前記固定刃が滑動することを防止する係合手段と、
を含むリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項2】
前記係合手段が、前記支持部上に形成された複数の位置決め部材をさらに含む、請求項1に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項3】
前記係合手段が、前記位置決め部材を前記支持部と係合させるために前記保持部に形成された複数の開口部をさらに含む、請求項2に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項4】
前記係合手段が、前記位置決め部材を前記支持部に係合させるために前記保持部に形成された複数の開口部をさらに含む、請求項1に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項5】
前記固定刃が、各面が切断機能を有するように配置された第一および第二の面を有し、前記第一および第二の面の一方が切断機能を有するように前記固定刃が配置されている、請求項1に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項6】
前記固定刃が前記保持部よりも柔軟な材料から形成されている、請求項1に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項7】
前記固定刃が調質ばね鋼である、請求項1に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項8】
前記保持部と前記支持部の少なくとも一方の選択によって前記支持部と前記保持部との間の磁気誘引力を変えることができる、請求項1に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項9】
前記固定刃が取り外し可能である、請求項1に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項10】
前記保持部が、複数の厚みが異なる保持部から選択される、請求項1に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項11】
前記リール式芝刈機アセンブリを支持する乗車式および手押し式芝刈機の一方をさらに含む、請求項1に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項12】
フレームに回転可能に取り付けられた芝刈用リールと、
リール軸を中心として前記リールを回転させる駆動部と、
前記フレームに取り付けられた少なくとも1つの磁気支持部と、
作動位置において前記支持部に近接して磁気的に保持された固定刃保持部と、
前記固定刃保持部によって保持された固定刃と、
前記保持部が作動位置にある時に、前記支持部により前記保持部に加わる誘引力よりも大きな力で前記保持部から離れる方向に前記保持部に分離力が加わった場合に、前記支持部を磁石から離れるように移動させながら、前記支持部に対して前記保持部が滑動することを防止する係合手段と、
を含むリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項13】
前記固定刃が前記保持部に接着されている、請求項12に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項14】
前記固定刃が前記保持部に杭で固定されている、請求項12に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項15】
前記保持部上に保持され、前記第一の固定刃とは反対の第二の固定刃ををさらに含む、請求項12に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項16】
前記固定刃が前記保持部に接着されている、請求項15に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項17】
前記固定刃が前記保持部に杭で固定されている、請求項16に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項18】
前記係合手段が、前記位置決め部材を前記支持部と係合させるために前記保持部に形成された複数の開口部をさらに含む、請求項15に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項19】
前記係合手段が、前記位置決め部材を前記支持部と係合させるために前記保持部に形成された複数の開口部をさらに含む、請求項12に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項20】
前記固定刃が、各面が切断機能を有するように配置された第一および第二の面を有し、前記第一および第二の面の一方が切断機能を有するように前記固定刃が配置されている、請求項15に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項21】
前記固定刃が調質ばね鋼である、請求項15に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項22】
前記リール式芝刈機アセンブリを支持する乗車式および手押し式芝刈機の一方をさらに含む、請求項15に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項23】
フレームと、
芝刈機を移動させるために前記フレームに取り付けられた原動機と、
前記原動機を作動させるために前記フレームに支持された動力源と、
前記フレームに回転可能に取り付けられた芝刈用リールと、
リール軸を中心として前記リールを回転させる駆動部と、
前記フレームに取り付けられた少なくとも1つの磁気支持部と、
作動位置において前記支持部に近接して磁気的に保持された固定刃保持部と、
前記リールと共に剪断を行うように前記支持部と前記固定刃保持部との間に配置された固定刃と、
を含むリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項24】
前記保持部が作動位置にある時に、前記支持部により前記保持部に加わる誘引力よりも大きな力で前記支持部から離れる方向に前記保持部に分離力が加わった場合に、前記保持部を支持部から離れるように移動させながら、前記支持部に対して前記固定刃が滑動することを防止する係合手段をさらに含む、請求項1に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項25】
前記係合手段が、前記支持部上に形成された複数の位置決め部材をさらに含む、請求項24に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項26】
前記係合手段が、前記位置決め部材を前記支持部と係合させるために前記保持部に形成された複数の開口部をさらに含む、請求項25に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項27】
前記係合手段が、前記位置決め部材を前記支持部と係合させるために前記保持部に形成された複数の開口部をさらに含む、請求項24に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項28】
前記固定刃が、各面が切断機能を有するように配置された第一および第二の面を有し、前記第一および第二の面の一方が切断機能を有するように前記固定刃が配置されている、請求項23に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項29】
前記固定刃が前記保持部よりも柔軟な材料で形成されている、請求項23に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項30】
前記固定刃が調質ばね鋼である、請求項23に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項31】
前記保持部と前記支持部の少なくとも一方の選択によって前記支持部と前記保持部との間の磁気誘引力を変えることができる、請求項23に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項32】
前記固定刃が取り外し可能である、請求項23に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項33】
前記保持部が複数の厚みの異なる保持部から選択される、請求項23に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項34】
前記リール式芝刈機アセンブリを支持する乗車式および手押し式芝刈機の一方をさらに含む、請求項23に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項35】
フレームと、
芝刈機を移動させるためにフレームに取り付けられた原動機と、
前記原動機を作動させるために前記フレームに支持された動力源と、
前記フレームに回転可能に取り付けられた芝刈用リールと、
リール軸を中心として前記リールを回転させる駆動部と、
前記フレームに取り付けられた少なくとも1つの磁気支持部と、
作動位置において前記支持部に近接して磁気的に保持された固定刃保持部と、
前記固定刃保持部によって保持された固定刃と、
を含むリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項36】
前記保持部が作動位置にある時に、前記支持部により前記保持部に加わる誘引力よりも大きな力で前記保持部から離れる方向に前記保持部に分離力が加わった場合に、前記支持部を磁石から離れるように移動させながら、前記保持部に対して前記固定刃が滑動することを防止する係合手段をさらに含む、請求項35に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項37】
前記固定刃が前記保持部に接着されている、請求項36に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項38】
前記固定刃が前記保持部に杭で固定されている、請求項36に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項39】
前記保持部上に保持され、前記第一の固定刃とは反対の第二の固定刃ををさらに含む、請求項36に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項40】
前記第二の固定刃が前記保持部に接着されている、請求項39に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項41】
前記第二の固定刃が前記保持部に杭で固定されている、請求項40に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項42】
前記係合手段が、前記位置決め部材を前記支持部と係合させるために前記保持部に形成された複数の開口部をさらに含む、請求項36に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項43】
前記係合手段が、前記位置決め部材を前記支持部と係合させるために前記保持部に形成された複数の開口部をさらに含む、請求項42に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項44】
前記固定刃が、各面が切断機能を有するように配置された第一および第二の面を有し、前記第一および第二の面の一方が切断機能を有するように前記固定刃が配置されている、請求項35に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項45】
前記固定刃が調質ばね鋼である、請求項35に記載のリール式芝刈機アセンブリ。
【請求項46】
前記リール式芝刈機アセンブリを支持する乗車式および手押し式芝刈機の一方をさらに含む、請求項35に記載のリール式芝刈機アセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2007−535938(P2007−535938A)
【公表日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−511564(P2007−511564)
【出願日】平成17年5月4日(2005.5.4)
【国際出願番号】PCT/US2005/015527
【国際公開番号】WO2005/107433
【国際公開日】平成17年11月17日(2005.11.17)
【出願人】(591188550)テクストロン インコーポレーテッド (12)
【氏名又は名称原語表記】TEXTRON INCORPORATED
【Fターム(参考)】