説明

保冷容器

【課題】紙成分と樹脂成分を含む帯状の板状発泡体で構成される断熱層を内蔵する保冷容器において、断熱性能を向上させると共に断熱層の復元力によって上面が太鼓状に膨らむのを防止する。
【解決手段】外箱10の内部に板状発泡体20,30,40を折り曲げることによって好ましくは全体に2重の断熱層を形成する。また、上方開放面の板状発泡体の上に板状部材50を配置した後、蓋部16〜19を閉じる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は保冷容器、特にクリスマス用のデコレーションケーキやアイスクリームなどを収容しかつ長期間にわたり保管するのに好適な保冷容器に関する。
【背景技術】
【0002】
上記のような分野で使用される保冷容器として、保形性のある外箱とその内部に収容される断熱層からなる保冷容器は知られている。断熱層を構成する材料には、高い断熱性と軽量性の観点から、発泡ポリスチレン等の発泡樹脂が多く用いられている。
【0003】
近年、新しい形態の断熱材料が提案されており、特許文献1あるいは特許文献2にはその新しい断熱材料と、それを断熱層として内蔵した保冷箱が記載されている。この断熱材料は、紙粉末成分または植物性粉末成分と澱粉成分と樹脂成分とからなる板状発泡体であり、より具体的には、10〜40重量%の官製葉書古紙若しくは一般古紙の紙粉末成分又は植物性粉末成分と、補助剤として25〜40重量%の澱粉成分と、35〜50重量%のポリオレフィン系樹脂成分とからなる板状発泡体であり、保冷箱は、外箱内部を覆う大きさに裁断された前記板状発泡体が外箱内面を覆うようにして断熱層として内蔵され、箱状となった前記断熱層の内部を保冷空隙部として利用するようにしている。この種の保冷容器は、外箱と共に断熱層を形成する板状発泡体を一般ゴミとして焼却できる利点がある。
【0004】
【特許文献1】特許第3323481号公報
【特許文献2】特開2005−132470号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の記載によれば、前記板状発泡体は、例えば、紙粉末成分と澱粉成分とを混練したものをポリプロピレン樹脂成分と共に加熱溶融し、それを水を発泡媒体として押出機により押し出すことにより得ることができる。発泡ポリスチレン等の発泡樹脂による成形品のように、箱形に一体成形することはできず、特許文献1,2に記載のように、外箱内部を覆う大きさに裁断した複数枚の板状発泡体を、外箱内面を覆うよう組み立てて断熱層の形状とし、その内部を保冷空隙部として利用している。そのために、断熱層には板状発泡体同士の当接面間で隙間が形成されやすくなり、高い断熱性を長時間維持することが困難となる。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、例えば特許文献1あるいは2に記載される紙粉末成分または植物性粉末成分と澱粉成分と樹脂成分とからなる板状発泡体を断熱層として用いる保冷容器において、高い断熱性を長時間維持することができるようにした保冷容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による保冷容器は、保形性のある外箱と断熱層からなり、断熱層には紙成分と樹脂成分を含む板状発泡体が用いられている保冷容器であって、前記断熱層は折り曲げた姿勢で外箱内部に内蔵されており、かつ保冷容器は上方開放面を覆うことのできる板部材をさらに備えることを特徴とする。
【0008】
なお、本発明において断熱層を構成する「紙成分と樹脂成分を含む板状発泡体」とは、前記した特許文献1あるいは特許文献2に記載されると同様な方法で製造される板状発泡体をいっており、本明細書においては、単に「板状発泡体」ということもある。このような板状発泡体としては、例えばトキワ印刷株式会社製の「ワンダーボード」(商品名)を挙げることができる。
【0009】
本発明による保冷容器では、押出発泡で得られる前記板状発泡体を、小さく裁断することなく、それを折り曲げた姿勢で保形性のある外箱内に収容して断熱層を形成する。そのために、裁断したものを断熱層として組み立てる場合と比較して、断熱層に形成される隙間の数を少なくすることができ、断熱性能は向上する。
【0010】
前記した板状発泡体は、折り曲げた後の復元力が比較的大きい。そのために、前記のように折り曲げた姿勢で板状発泡体を外箱内部に内蔵して蓋をしたときに、面接着テープ等で蓋を抑え込んでおいても、長時間放置しておくと、保形性のある外箱の上面が次第に太鼓状に膨らんでくる。このような膨らみが生じると、保冷容器を多段に積み上げたときに、積み上げた姿勢が不安定となるので、膨らみを生じないようにする必要がある。
【0011】
そのために、本発明による保冷容器は、保形性のある外箱の上方開放面を覆うことのできる板部材をさらに備える。板部材の大きさは、上方開放面の全面を覆う大きさであることが望ましいが、中央部を中心に開放面の5〜8割程度を覆う大きさであれば、所期の目的を達成することができる。本発明者らの実験では、後の実施例に示すように、折り曲げられた最上位の板状発泡体の上に前記板状部材を配置した状態で、蓋が閉じることにより、膨らみが生じるのをほぼ完全に抑えることができた。それにより、多段に段積みしたときでも、長期間にわたり安定した段積み姿勢を維持することができた。板部材は、紙材料、合板を含む木質材料、樹脂材料、金属材料など、ある程度の曲げに対する耐性を備えることを条件に任意の材料で作ることができる。廃棄するときの焼却処理を考慮すると、紙材料あるいは合板を含む木質材料は好ましい材料である。
【0012】
本発明による保冷容器において、保形性のある外箱は、樹脂製品も含めて任意の材料で作ることができるが、紙製品、特に段ボール箱であることは、断熱層を構成する板状発泡体と共に、一般ゴミとして焼却処理できることから好ましい。
【0013】
本発明による保冷容器において、外箱の上方開放面は1枚の帯状の板状発泡体の長手方向の両端部を左右から内側に折り曲げることによって2重に覆うことが可能であり、折り曲げられた最上位の板状発泡体の上に前記板状部材を配置した状態で、蓋が閉じられるようになっていることは好ましい態様である。
【0014】
この態様では、外箱の上面開放部は2重に覆われるようにしており、上方開放面側でも隙間が形成されることはないことから、一層の断熱性の向上が図られる。一方、前記したように板状発泡体は折り曲げた後の復元力が比較的大きいために、開放面側を板状発泡体によって2重に覆うようにした状態としたときに、前記した膨らみが生じやすくなるが、外箱の上方開放面を覆うことのできる板部材をさらに備えるようにしたことにより、その膨らみを確実に抑制することができる。
【0015】
なお、保形性のある外箱が段ボール箱の場合、保冷容器を保冷庫内に長い期間にわたって段積み状態で保管しておくと、外箱に湿気が付いて強度が低下し、段積み状態が不安定となる恐れがある。それを回避するために、段ボール箱に耐水性を付与しておくことは好ましく、それにより、保冷庫内での長期間の保管を安心して行うことができる。段ボール箱に対する耐水性の付与は、当初から耐水性を備えた段ボールでもって外箱を形成してもよく、外箱とした後に、耐水スプレー等を塗布することによって行ってもよい。
【0016】
本発明による保冷容器は、デコレーションケーキやアイスクリームのような食品のみならず、冷凍保管の必要な医療品の保管容器としても有効に用いることができる。必要な場合には、保冷物品と共に適宜の冷媒も内部に収容される。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、一般ゴミとして焼却可能な紙成分と樹脂成分を含む板状発泡体で断熱層を形成した保冷容器において、高い断熱性を長時間維持することが可能となる。また、段積みしたときの安定性も長い時間にわたって維持できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら本発明を実施の形態に基づき説明する。図1は本発明による保冷容器で断熱層として使用する紙成分と樹脂成分を含む板状発泡体の一例を示す。図2は本発明による保冷容器の一形態での断面図であり、蓋部を閉める前の状態を示している。図3は図2に示す保冷容器を分解して示す斜視図である。
【0019】
本発明による保冷容器Bで使用する紙成分と樹脂成分を含む板状発泡体Aは、図1に示すように、長い帯状のものであり、所要の長さに切断して用いられる。前記したように、板状発泡体Aは、例えば特許文献1に記載のように、10〜40重量%の官製葉書古紙若しくは一般古紙の紙粉末成分又は植物性粉末成分と、補助剤として25〜40重量%の澱粉成分と、35〜50重量%のポリオレフィン系樹脂成分と、水からなる混練物を押出機から押し出すことにより得ることができる。
【0020】
本発明による保冷容器Bは、保形性のある外箱10と、上記板状発泡体Aで構成される断熱層と、蓋締め時に断熱層の最上面に置かれる板部材50とで構成される。前記板状発泡体Aが所要の長さに切断されて帯状の板状発泡体とされ、それが、前記した外箱10の内側に折り曲げた姿勢で収容され断熱層が形成される。そして、その上に前記板部材50を置いた状態で外箱10の蓋が閉じられる。
【0021】
この例において、外箱10は蓋を閉じた状態でa(幅)×b(奥行き)×h(高さ)の大きさとなる耐水処理が施された段ボール箱であり、図3に示すように、底面11と、4周の側壁12〜15と、各側壁の上縁に折曲可能に一体形成された蓋部16〜19とを持つ。例えば、対向する一方の蓋部17と19とを最初に内側に折り曲げ、次ぎに、内側に折り曲げられた蓋部17と19の上に、残りの対向する蓋部16と18とを内側に折り曲げて重ねることによって、外箱10の蓋閉めが行われる。蓋締め後、蓋部16と18の合わせ目に粘着テープを貼り付ける等によって、蓋が開くのを防止する。
【0022】
この例において、断熱層は長さの異なる3種類の前記帯状の板状発泡体20,30,40とで構成される。図3に示すように、第1の帯状板状発泡体20は、幅はほぼaであり、長さはほぼ3a+2hである。第2の帯状板状発泡体30は、幅はほぼaであり、長さはほぼa+2hである。そして、第3の帯状板状発泡体40は、高さがほぼhであり、長さはほぼ4aである。最初に、第1の帯状板状発泡体20を折り曲げながら、蓋部を開いた状態の外箱10の中に入れ、次ぎに、その上に第2の帯状板状発泡体30を折り曲げながら入れ、さらにその上に、第3の帯状板状発泡体40を折り曲げながら入れる。
【0023】
上記の長さであり、第1の帯状板状発泡体20を、外箱10の底面11と左右の側壁12と14の内面に接した状態で外箱内に入れ込むと、長手方向の両端21aと21bは、長さaだけ外箱10の側壁上縁から飛び出た状態となる。次ぎに、第2の帯状板状発泡体30を、第1の帯状板状発泡体20の底面と外箱10の他方の側壁13と15の内面に接した状態で外箱内に入れ込み、最後に、第3の帯状板状発泡体40を図3に示すように四角に折り曲げた状態で、差し入れる。それにより、外箱10の底面11と4つの側壁12〜15の内面には、板状発泡体Aが2重に積層した断熱層が形成される。そして、形成された断熱層には、断熱破壊の要因となる切れ目は実質的に存在しない。
【0024】
上記のようにして3つの帯状板状発泡体20,30,40を外箱10内に入れ込んだ状態で、保冷すべき収容物品Cを入れる。必要な場合には適宜の冷媒も一緒に入れる。その後で、第1の帯状板状発泡体20における前記長さaだけ外箱10の側壁上縁から飛び出ている長手方向の両端21aと21bとを、内側に折り曲げる。図3に示す例では、端部21aを最初に折り曲げ、その後、端部21bを折り曲げている。それによって、外箱10の上方開放面も、前記板状発泡体によって2重に覆われる。
【0025】
次ぎに、前記した板部材50を折り曲げた端部21bの上に置き、その上に、蓋部17と19を折り込み、さらにその上に蓋部16と18を折り込む。最後に、蓋部16と18の合わせ目に面接着テープを貼り付けて蓋を抑え込んで、蓋部16と18が開放するのを防止する。これにより、保冷容器Bは閉じた状態となるので、そのまま適宜の保冷庫内に段積み状態で保管され、必要時に店舗に向けて配送される。
【0026】
3つの帯状板状発泡体20,30,40は前記した紙成分と樹脂成分を含む板状発泡体Aで作られており、折り曲げた状態から元の姿勢に戻ろうとする復元力を有している。そのために、特に、第1の帯状板状発泡体20の両端部である内側に折り曲げられた部分21aと21bは、上方に向けて膨らみがちとなり、保冷容器の上面が太鼓状となりやすいが、後の実施例に示すように、本発明による保冷容器Bでは、折り曲げられた最上位の板状発泡体21bの上に前記板状部材50を配置した状態で、蓋が閉じられるので、太鼓状に膨らむのをほぼ抑え込むことができる。それにより、多段に段積みしたときでも、その姿勢を長期間にわたり安定化することができる。
【0027】
なお、上記の実施の形態では、3つの帯状板状発泡体20,30,40を用いて、外箱10のすべての内面に2重に断熱層が形成されるようにしたが、これは、好ましい形態であって、板状発泡体を適宜折り曲げた姿勢で外箱内に内蔵し、それにより板状発泡体で囲い込まれた、すなわち断熱層で囲い込まれた保冷空間が外箱内に形成されることを条件に板状発泡体の形状は任意である。どのような形状の板状発泡体を用いる場合であっても、外箱の上方開放面を覆っている板状発泡体の上に前記した板部材50を置き、蓋部を折り込むことにより、保冷容器Bは閉じた状態となる。その場合でも、板部材50が存在することにより、蓋の部分が太鼓状に膨らむのを抑え込むことができる。
【実施例】
【0028】
以下、実施例と比較例により本発明を説明する。
【0029】
[実施例1]
断熱層を板状発泡体を折り曲げた姿勢で外箱内部に内蔵した場合と、板状発泡体を裁断したもので形成した場合での、断熱性を比較試験した。
【0030】
図1〜図4に基づき説明した保冷容器を製造した。外箱10には段ボール箱を用い、寸法は340×320×370(高さ)mmである。3種類の帯状の板状発泡体20,30,40には厚み20mmの紙成分と樹脂成分を含む板状発泡体A(商品名:ワンダーボード、トキワ印刷株式会社製)を用い、トータル厚み40mmの断熱層を形成した。板部材50には330×310mm、厚み3mmの段ボールを用いた。
【0031】
収容物品Cとして水1kgと蓄冷剤3kgを入れて断熱層内の空間を充填し、第1の帯状板状発泡体20における外箱10の側壁上縁から飛び出ている長手方向の両端21aと21bとを内側に折り曲げて、2重に断熱層を形成した。その上に、板部材50を置き、その上に、蓋部17と19を折り込み、さらにその上に蓋部16と18を折り込み、蓋部16と18の合わせ目に面接着テープを貼り付けて蓋を抑え込んで、閉じた状態の保冷容器Bを得た。
【0032】
保冷容器Bを環境温度60℃の恒温室に24時間放置し、収容物品Cである水1kgの温度変化を追跡した。なお、試験開始時の水温は15℃であった。その結果を図4のグラフに、−■−実施例、として示した。
【0033】
[比較例1]
外箱10には実施例1と同じ外箱を用いた。断熱層は、実施例1で用いたと同じ帯状の板状発泡体(商品名:ワンダーボード、トキワ印刷株式会社製)を、外箱の底面、4つの側面、上方開放面の大きさにそれぞれ裁断し、裁断した板状発泡体をすべての面で2層構造となるように配置して、断熱層とした。
【0034】
底面と4つの側面に断熱層を形成した後、実施例1と同様に収容物品Cとして水1kgと蓄冷剤3kgを入れて断熱層内の空間を充填し、その上に裁断した板状発泡体を2層に積層した。その上に、板部材50を置き、その上に、蓋部17と19を折り込み、さらにその上に蓋部16と18を折り込み、蓋部16と18の合わせ目に面接着テープを貼り付けて蓋を抑え込んで、閉じた状態の保冷容器を得た。
【0035】
その保冷容器を実施例1と同じ環境に置き、収容物品Cである水1kgの温度変化を24時間追跡した。その結果を図4のグラフに、−□−比較例、として示した。
【0036】
[考察]
図4のグラフに示すように、本発明による保冷容器は比較例のものと比較して高い断熱性能が得られている。これは、断熱層を板状発泡体を折り曲げた姿勢で外箱内部に形成したことから、個々に裁断したものを寄せ集めて断熱層を作る場合と比較して、断熱層に存在する隙間の数を少なくすることができた結果である。
【0037】
[実施例2]
保冷容器を段積みしたときの安定性を試験した。
【0038】
実施例1と同様にして調整した4個の保冷容器Bを上下方向に段積みして、そのまま1時間放置した。その後、段積みされた上下の保冷容器Bの間に形成される隙間を測定して、その平均値を求めたところ、7mmであった。また、4段積みした状態は段積み開始時の安定した状態をそのまま維持していた。
【0039】
[比較例2]
板部材50を用いなかったことを除いて、実施例1と同様にして保冷容器を調整し、同様に段積みして、隙間の測定と安定度をテストした。隙間は平均で15mmであり、4段積みした状態はわずかに押しただけで左右に振れが生じ、不安定状態であった。
【0040】
[考察]
このことから、本発明による保冷容器において、保冷容器の上方開放面を覆うことのできる板部材を蓋を閉めるときに用いることが、段積みしたときの安定性に大きく寄与していることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明による保冷容器で断熱層として使用する紙成分と樹脂成分を含む板状発泡体の一例を示す図。
【図2】本発明による保冷容器の一形態を示す断面図であり、蓋部を閉める前の状態を示している。
【図3】本発明による保冷容器の一形態を分解して示す斜視図。
【図4】保冷容器の断熱性を比較したグラフ。
【符号の説明】
【0042】
A…板状発泡体、B…保冷容器、C…収容物品、10…保形性のある外箱、11…底面、12〜15…4周の側壁、16〜19…蓋部、20,30,40…第1〜第3の帯状板状発泡体、21a、21b…第1の帯状板状発泡体20の長手方向の両端部、50…板部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
保形性のある外箱と断熱層からなり、断熱層には紙成分と樹脂成分を含む板状発泡体が用いられている保冷容器であって、
前記断熱層は板状発泡体を折り曲げた姿勢で外箱内部に内蔵されており、かつ保冷容器は上方開放面を覆うことのできる板部材をさらに備えることを特徴とする保冷容器。
【請求項2】
外箱の上方開放面は1枚の前記板状発泡体の長手方向の両端部を左右から内側に折り曲げることによって2重に覆うことが可能であり、折り曲げられた最上位の板状発泡体の上に前記板状部材を配置した状態で、蓋が閉じられることを特徴とする請求項1に記載の保冷容器。
【請求項3】
保形性のある外箱は耐水性を備えた段ボール箱であることを特徴とする請求項1または2に記載の保冷容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−290770(P2007−290770A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−123550(P2006−123550)
【出願日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【出願人】(000002440)積水化成品工業株式会社 (1,335)
【Fターム(参考)】