保護装置
本発明は、包装での使用のための保護装置に関し、プラスチックのビーズのような変形可能な部材を利用している周知の詰め物の包装に対する改良を与える。本発明の目的は、通常の機械を利用して製造されることができる変形可能な部材を利用した包装を提供することである。この目的は、弾性変形可能な部材を含む非通気性のプラスチック材料の複数のクッションと、これらクッションの1つの外面に設けられた弁と、を具備し、前記複数のクッションは、アイテムがこれらクッション間に取り囲まれるように保護されることを可能にするように互いに接続され、前記複数のクッション間の接続は、これらクッション間に空気の移動を与え、前記弁は、アイテムが前記複数のクッション間に取り囲まれたとき、これらクッションから空気が引き出されて、弾性変形可能な部材が堅い状態にされることを可能にする構造体によって満たされる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装、及び、保護カバーが壊れやすいアイテム(item)又はさもなければ損傷され得るアイテムにとって有益である他のアプリケーションでの使用のための保護装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最も慣例的かつ広範に使用されている保護包装の方法は、「ジフィー」(“jiffy”)バッグ(JIFFYは登録商標である)と称され、これは、通常の包装体(envelope)の内側に緩衝(クッション)層を有する。しかし、このようなバッグは、破損に対して高いレベルの耐性(resistance)を与えず、バッグの内部に置かれた物体に損傷を引き起こし得るねじれ及び曲げ力の影響を受けやすい。
【0003】
EP−A−0460942は、吹込成形ポリスチレン(blown polystyrene)のビーズを含む封止されたプラスチックの包装体を有する包装シートを説明している。このシートは、複数の穿孔を有するので、包装される物体の周りが包まれて圧力が加えられたとき、空気が包装体の外部に押し出され、ビーズの詰め物が収縮し、かなり堅い保護シースを形成する。しかし、この保護装置は、使用するのが厄介であり、物体の周りに位置した後、シートを圧縮するために、封止されるわく(crate)又はボックスを必要とし、このような圧縮は、周りをシートで包装される物体を損傷し得る。
【0004】
EP−A−1236655は、中に(吹込成形ポリスチレンのビーズのような)複数の弾性変形可能な部材を有する非通気性の(non-porous)材質でできた流体封止可能な包装体を有する保護装置を開示している。この包装体は、流体除去状態(fluid evacuated state)を有するように設計されており、この流体除去状態では、前記複数の弾性変形可能な部材は、これら弾性変形可能な部材が堅いバリアを形成するように、包装体内で少なくとも部分的に堅い状態になる。また、(逆止弁のような)封止手段が、流体除去状態で包装体を保持するように設けられている。
【0005】
この装置は、流体がここから除去される前に物体が保護されるように、物体の周りを包装するシートの形態であることができる。もしくは、この装置は、保護スリーブを与えるように、チューブ状の形態にされることができる。
【0006】
2つのこのような複合シートは、バッグ又はパッケージの壁を形成するために、3つの側面で対応している対をなす(mating)縁に沿って、重ねられて、加熱封止されることができる。そして、この中に、物体が、保護されるように収納されるか、搬送されることができる。内側シートの壁は、通気性の材質でできていることができ、また、クロージャ手段が、バッグの開口を封止するように設けられており、これによって、通気性の内壁を介した流体の除去が、シート包装体の内部と、除去されるバッグ又はパッケージの内部との両方に引き起こされ、通気性の内壁を保護される物体に密接に適合させ、同様に、堅いバリアを形成するように、各シートに弾性変形可能な部材が設けられている。
【0007】
通気性の内壁を備えた、又は備えていないこのようなバッグの変形、弾性変形可能な部材の挿入、及びバッグを封止するためのクロージャ手段の準備は、プラスチックの2つのシートを通常機械供給し、これらを断続的に互いにクロス溶接(cross-welding)することによって、バッグの製造にそれ自体を与えない。
【発明の概要】
【0008】
本発明の目的は、この問題を克服する形態の保護装置を提供することである。
【0009】
本発明によれば、包装での使用のための保護装置は、弾性変形可能な部材を含む非通気性のプラスチック材料の複数のクッションと、前記複数のクッションの1つの外面に設けられた弁と、を具備し、前記複数のクッションは、アイテムがこれらクッション間に取り囲まれるように保護されることを可能にするように互いに接続され、前記複数のクッション間の前記接続は、これらクッション間に空気の移動を与え、前記弁は、アイテムが前記複数のクッション間に取り囲まれたとき、これらクッションから空気が引き出されて、前記弾性変形可能な部材が堅い状態にされることを可能にする。前記複数のクッション間の前記接続は、これらクッションを形成している前記非通気性のプラスチック材料の中心の簡単な折りたたみであることができるが、好ましくは、前記複数のクッションの対が、これらクッション間に空気の移動を与えるように、ヒンジによって通路と共に互いにヒンジ接続されている。
【0010】
保護装置の製造方法は、非通気性のプラスチック材料の2つのシートを機械によって連続的に供給して、長手方向の縁部分の1つの共通の対が、連続的に互いに溶接されるか、あるいは、縦に折り曲げられた単一のシートを供給することと、両場合において、前記シート、又は前記折り曲げられたシートのリーフ(leaves)を断続的にクロス溶接することであって、1つおきのクロス溶接は、連続的であり、中間のクロス溶接は、該中間のクロス溶接を介して、前記ヒンジ及び通路手段を形成するのを妨げる、断続的にクロス溶接することと、共通の側に沿って複数の開口を有し、互いにヒンジ接続された個々の複数の対のポケットを形成するように、各連続的なクロス溶接を横切ってせん断することと、機械によって前記複数の対のポケットを供給して、前記弾性変形可能な部材が、前記複数のクッションを形成するように、前記複数の開口に挿入されることと、前記複数の開口を封止することと、を具備し、前記逆止弁は、溶接及びせん断機械への入口に進行する前記シートの1つ、又は前記折り曲げられたシートの1つのリーフ(leaf)に与えられ、前記クロス溶接は、前記逆止弁の通過と適切に同期される。好ましくは、前記中間の溶接は、複数の位置で分断される。通常の機械が、溶接及びせん断、ポケットへの弾性変形可能な部材の挿入、並びにクッションの完全な封止のための開口の溶接に影響を及ぼすように利用可能である。
【0011】
前記弾性変形可能な部材は、特に、ポケットが水平配置(horizontal disposition)であれば、例えば、重力又は吹込成形(blown)によって、複数の開口の最上部で垂直方向に向けられたポケットに前記弾性変形可能な部材を向けるようにするのと比較して、ポケットへの挿入を容易にするために、例えば、プラスチック又は紙である通気性の可撓性封入体(enclosure)で便宜的に予め包装されている。起こり得る困難な問題に関しても、封止される領域に捕まえられるいくつかの十分な弾性変形可能な部材を乱すことなく、前記複数の開口を封止し、かくして、シールを与える。
【0012】
囲まれた弾性変形可能な部材と直接接触しているクッションの外面、又はそれらが予め包装された通気性の可撓性封入体の外面は、小さなくぼみ跡が形成された(pockmarked)外観をとりがちであるので、補剛(stiffening)(まだ、幾分可撓性を有する)仕切板は、好ましくは、予め包装されていようとなかろうと、前記弾性変形可能な部材の挿入の前に、又は挿入時に、ポケットの各外面に隣接して挿入されており、複数の逆止弁を備えた複数のシート又はリーフの各々に隣接している挿入のための複数の前記仕切板が、前記複数の逆止弁に対応する複数の孔を有するように予め穿孔されている。
【0013】
搬送される製品が、上で説明された複数のクッションの各々の深さと比較して適切な深さを有する状況では、又は、特に壊れやすい製品が搬送される必要があるとき、本発明のさらなる特徴は、各クッションの仕切板が、上縁及び下縁で湾曲されることができるか、製品を収容するようにボックス状の構造体を有することができることであり、これにより、湾曲した又はボックス状の仕切板によって製品の周りを囲んでいる弾性変形可能な部材でそれが効果的に囲まれる。
【0014】
仕切板は、クッションの外面の外観を向上させるだけでなく、充填された保護装置が保管及び輸送の容易さのために積み重ねられることを可能にする強度を与える。
【0015】
非通気性のプラスチック材料のシート又はリーフは、等しい側方延長部(lateral extent)であることができる。この場合には、保護されるアイテムがこの中に取り囲まれた後、このアイテムがクッション間から滑り出ることができないことを確実にするために、封入体が、保護装置のその中への挿入のために設けられることができる。この封入体は、再封止可能に(resealably)封止可能なバッグかボックスであることができ、その中に取り囲まれた保護装置とアイテムの挿入の後に空気引き出し手段(例えば、手動吸引ポンプ)が与えられるのを可能にするために、逆止弁に対応するアパーチャが設けられることができる。逆止弁には、保護装置及び封入体の再使用のための準備ができている弾性変形可能な部材を流動化する(fluidise)ためにクッションに空気を入れることが必要とされたとき、逆止弁が手動で開かれることを可能にする手段が設けられることができる。
【0016】
バッグであろうとボックスであろうと、封入体は、その中にアイテムに関する情報を含む(bear)ことができるので、保護装置にいかなる情報も与える必要をなくし、従って、封入体に現れる情報が適切なサイズのさまざまなアイテムで使用されることができる。しかし、関連する情報を含む製品カード(product card)にもまた、アイテムの取り付けのための手段が設けられることができ、製品カードは、特に、封入体がプラスチックバッグであるとき、保護装置にさらなる補剛を与える余裕がある、又は、さらなるポケットが、製品カードが挿入されることができる1対の連続的なクロス溶接によって形成されることができる。また、保護装置が同じタイプのアイテムで再使用されるならば、さらなるポケットが封止されることができる。
【0017】
包装される物体の正確な配置を確実にするために、前記複数のクッションの少なくとも1つは、その内面のうちの1つに、連続的又は不連続的に、包装されるアイテムの位置のためのスペースを囲むように、接着剤のアレイを有することができ、この後、他のクッションが、1つのポケットの両側の自己接着性の材料の使用によって、又はポケットのそれぞれの対をなす(mating)面上のフック及びループ(例えば、ベルクロ(登録商標))の使用によって、それに接着されて閉じられる。
【0018】
代わって、クッションのうちの少なくとも1つは、その内面の1つに、連続的に、又は非連続的に、U形状で配置された、接着剤のアレイを有することができ、他のポケットが、これに閉じられ、U状のリブ間の開口によって包装されるアイテムを挿入する前に取り付けられる。
【0019】
再び、内面の1つが、(接着剤がアイテムに損害を与えないと仮定して)アイテムが取り付けられることができる除去可能な(releasable)接着領域に設けられることができ、この接着領域には、はじめに、包装されるアイテムが取り付けられる直前に、取り外し可能なカバーストリップが設けられる。
【0020】
封入体から独立して使用されることができる保護装置を提供するために、非通気性材料のシート又はリーフは、クッション装置の1つの自由縁に沿ったフラップを形成するように、異なる側方延長部であることができる。クッションの他の2つの自由縁(一方がヒンジに対向しており、他方が1つ又は複数のフラップに対向している)が、クッション間にバッグを形成するように、互いに溶接され、フラップには、保護されるアイテムの挿入後にバッグを封止するための接着剤が設けられている。フラップは、好ましくは、再封止可能であり、また、逆止弁には、逆止弁が手動で開かれることを可能にする手段が設けられるので、保護装置は、再使用されることができる。
【0021】
代わって、(製品カードのための)さらなるポケットが1対の連続的なクロス溶接によって形成されたならば、これがフラップとして機能することを可能にするために、このポケットには、除去可能な接着剤が与えられることができ、また、逆止弁は、閉じたフラップによってカバーされるように配置されることができる。
【0022】
本発明の実施の形態が、以下の概略的な図面を参照して説明される。1つ又は複数のプラスチックシート及びポケットの形状が、比較的通常のプラスチックシートの処理設備で実行されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は、弁を受けるためのシートの準備を示している。
【図2】図2は、離間された弁が設けられたシートの側面図である。
【図3】図3は、まず折り曲げられた図1のシートを示している。
【図4】図4は、まず折り曲げられ、そして、折り曲げられたシートを水平な配置である位置にされた図1のシートを示している。
【図5】図5は、空の状態の通気性の可撓性封入体を示している。
【図6】図6は、充填された状態の通気性の可撓性封入体を示している。
【図7】図7は、封止された状態の通気性の可撓性封入体を示している。
【図8】図8は、折り曲げられたプラスチックシートのリーフ間への挿入のために搬送された、充填かつ封止された封入体を示している。
【図9】図9は、充填されたポケット又はクッション、及びクロージャフラップを形成するようにシートを横切る横方向の溶接の準備のやり方を示しており、1つの溶接が、隣接しているクッション間の空気の通路を与えるようにとぎれている。
【図10】図10は、図8に対応しており、プラスチック材料の折り曲げられたシートのリーフの間への挿入のための仕切板に配置された充填かつ封止された包装体を示している。
【図11】図11は、製品に隣接して配置された本発明の一実施の形態に従うクッションを示している。
【図12】図12は、図11に対応しており、湾曲された仕切板の使用を示している。
【図13】図13は、図11に対応しており、ボックス状の仕切板を示している。
【図14】図14は、搬送又は保管のために積み重ねられた状態での、図13に従う複数の装置を示している。
【図15】
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、プラスチックシート2のロール1を概略的に示しており、このシートは、打抜きステーション3を通過するように搬送され、この打抜きステーションでは、連続した複数の孔4が、このシートを横切る方向に4分の1の距離のところに打ち抜かれる。打抜きステーションを超えたところに、弁取り付けステーション(valve application station)があり、この弁取り付けステーションでは、弁のスタックから取り出された弁5が、孔4と位置合わせされたシートの下面に配置されて、溶接工具が、弁の環状フランジ6にシートを溶接するように、孔の縁と接触される。結果として、図2に示されるように、離間された弁を備えたシートが形成される。
【0025】
通常のやり方では、図3に示されるように、シート2は、その中心線を中心として折り曲げられ、そして、図4によって示されるように、90°向きを変えられて、折り曲げられたシートが、後述されるように、支持部に置かれる。
【0026】
図5に示されるように、通気性の可撓性封入体7が、既知のやり方で与えられ、この封入体7は、図6に示されるように、例えば、プラスチックのビーズのような、弾性変形可能な部材で充填され、図7に示されるように溶接された封入体への開口を有する。
【0027】
コンベヤ手段8(図8)の上に与えられた充填された封入体は、折り曲げられたシート2とその弁5とが配置され、充填された封入体は、シート2のリーフ2Aと2Bとの間に供給されることができる。図9に示されるように、リーフ2Aとリーフ2Bとの間に好ましくは配置された2つの封入体に関して、これらリーフは、折り曲げられたシートの開放された側を閉じるように、9のところで水平方向に溶接を受けることができ、クッション14及びクロージャフラップ15を形成するために、10、11、12及び13のところで横方向に溶接を受けることができる。この横方向の溶接10、12及び13は、固体溶接バーなどを使用することによって、折り曲げられたシートを完全に横切って延びるが、溶接11は、ノッチが付けられた溶接バーを使用することによってのような、一連の溶接されていないセクションと共に形成される。この結果、溶接されていないセクションを介して、クッションの内部間が連通している。
【0028】
クッション14は、アイテムの両側に配置されたクッションが保護されることを可能にするように、ヒンジとして機能する断続的な横方向の溶接11を中心として折り曲げられることができ、クッションに対する適度な圧力が、少なくとも部分的に、物体の周りで、弾性変形可能な部材が成形され、この点で、吸引手段が、これらを堅い状態にするために両クッションから空気を抜き出すように、弁に与えられ、そして、好ましくは、自由縁のところの接着ストリップに与えられた1つのクッション14のフラップ15は、他のクッション全体にわたって折り曲げられることができ、接着ストリップによってそれに取り付けられることができることが明らかであろう。
【0029】
上で説明された保護装置は、傷付けられるべきでない1つ又は複数の壊れやすいアイテムの搬送及び保管中、保護を与えるのに最も効果的である。しかし、クッション内のプラスチックのビーズのような存在が、装置の外部の視覚的な外観を損なう可能性がある。従って、これに加えて、追加の保護手段を与えることが効果的であることができる。
【0030】
それ故、図10に示されるように、予めパッケージされた通気性の可撓性封入体7には、比較的堅いボード状部材16が設けられることができ、また、図11に示されるように、ボード16及びその封入体7は、コンベヤ8に置かれ、図8並びに図9を関連付けて説明された手順に従って保護装置を形成するために、折り曲げられたシート2のリーフ2A、2B間に与えられる。しかし、この結果に関して、各クッションの外面が、外観を高める(良くする)ために、平面状でありかつ平坦であることが保証され、同時に、ボードは、図12に示されるように、装置によって囲まれた製品にさらなる保護を与える。各ボードとそれに付随する通気性の可撓性封入体7は、図9に示されるようにしてクッション内にあることが理解される。
【0031】
本発明のさらなる特徴として、比較的不規則な形状である製品に適合するように、折り曲げられていないボードが利用されることができる。従って、図13で示されるように、各ボード17は、湾曲した(曲線状の)外縁18を有することができ、各湾曲したボードとその通気性の可撓性封入体7は、ヒンジ接続されたクッションの一部を形成し、装置は、図9の装置と同様のやり方で、製品の周りで折り曲げられることができる。しかし、ボードが、装置の各端部で保護を与える。
【0032】
オープンボックス19として各ボードを形成することも、同様に可能であり、各ボックスは、通気性の可撓性封入体7を含む。ここで、図9の装置のやり方の後、装置が製品に閉じられて、クッションが空にされることができるのみならず、上部、底部、縁部の保護が、封入体7の間の製品に与えられ、図15に示されるように、複数の保護装置が、保管及び搬送の容易性のために積み重ねられることができる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装、及び、保護カバーが壊れやすいアイテム(item)又はさもなければ損傷され得るアイテムにとって有益である他のアプリケーションでの使用のための保護装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最も慣例的かつ広範に使用されている保護包装の方法は、「ジフィー」(“jiffy”)バッグ(JIFFYは登録商標である)と称され、これは、通常の包装体(envelope)の内側に緩衝(クッション)層を有する。しかし、このようなバッグは、破損に対して高いレベルの耐性(resistance)を与えず、バッグの内部に置かれた物体に損傷を引き起こし得るねじれ及び曲げ力の影響を受けやすい。
【0003】
EP−A−0460942は、吹込成形ポリスチレン(blown polystyrene)のビーズを含む封止されたプラスチックの包装体を有する包装シートを説明している。このシートは、複数の穿孔を有するので、包装される物体の周りが包まれて圧力が加えられたとき、空気が包装体の外部に押し出され、ビーズの詰め物が収縮し、かなり堅い保護シースを形成する。しかし、この保護装置は、使用するのが厄介であり、物体の周りに位置した後、シートを圧縮するために、封止されるわく(crate)又はボックスを必要とし、このような圧縮は、周りをシートで包装される物体を損傷し得る。
【0004】
EP−A−1236655は、中に(吹込成形ポリスチレンのビーズのような)複数の弾性変形可能な部材を有する非通気性の(non-porous)材質でできた流体封止可能な包装体を有する保護装置を開示している。この包装体は、流体除去状態(fluid evacuated state)を有するように設計されており、この流体除去状態では、前記複数の弾性変形可能な部材は、これら弾性変形可能な部材が堅いバリアを形成するように、包装体内で少なくとも部分的に堅い状態になる。また、(逆止弁のような)封止手段が、流体除去状態で包装体を保持するように設けられている。
【0005】
この装置は、流体がここから除去される前に物体が保護されるように、物体の周りを包装するシートの形態であることができる。もしくは、この装置は、保護スリーブを与えるように、チューブ状の形態にされることができる。
【0006】
2つのこのような複合シートは、バッグ又はパッケージの壁を形成するために、3つの側面で対応している対をなす(mating)縁に沿って、重ねられて、加熱封止されることができる。そして、この中に、物体が、保護されるように収納されるか、搬送されることができる。内側シートの壁は、通気性の材質でできていることができ、また、クロージャ手段が、バッグの開口を封止するように設けられており、これによって、通気性の内壁を介した流体の除去が、シート包装体の内部と、除去されるバッグ又はパッケージの内部との両方に引き起こされ、通気性の内壁を保護される物体に密接に適合させ、同様に、堅いバリアを形成するように、各シートに弾性変形可能な部材が設けられている。
【0007】
通気性の内壁を備えた、又は備えていないこのようなバッグの変形、弾性変形可能な部材の挿入、及びバッグを封止するためのクロージャ手段の準備は、プラスチックの2つのシートを通常機械供給し、これらを断続的に互いにクロス溶接(cross-welding)することによって、バッグの製造にそれ自体を与えない。
【発明の概要】
【0008】
本発明の目的は、この問題を克服する形態の保護装置を提供することである。
【0009】
本発明によれば、包装での使用のための保護装置は、弾性変形可能な部材を含む非通気性のプラスチック材料の複数のクッションと、前記複数のクッションの1つの外面に設けられた弁と、を具備し、前記複数のクッションは、アイテムがこれらクッション間に取り囲まれるように保護されることを可能にするように互いに接続され、前記複数のクッション間の前記接続は、これらクッション間に空気の移動を与え、前記弁は、アイテムが前記複数のクッション間に取り囲まれたとき、これらクッションから空気が引き出されて、前記弾性変形可能な部材が堅い状態にされることを可能にする。前記複数のクッション間の前記接続は、これらクッションを形成している前記非通気性のプラスチック材料の中心の簡単な折りたたみであることができるが、好ましくは、前記複数のクッションの対が、これらクッション間に空気の移動を与えるように、ヒンジによって通路と共に互いにヒンジ接続されている。
【0010】
保護装置の製造方法は、非通気性のプラスチック材料の2つのシートを機械によって連続的に供給して、長手方向の縁部分の1つの共通の対が、連続的に互いに溶接されるか、あるいは、縦に折り曲げられた単一のシートを供給することと、両場合において、前記シート、又は前記折り曲げられたシートのリーフ(leaves)を断続的にクロス溶接することであって、1つおきのクロス溶接は、連続的であり、中間のクロス溶接は、該中間のクロス溶接を介して、前記ヒンジ及び通路手段を形成するのを妨げる、断続的にクロス溶接することと、共通の側に沿って複数の開口を有し、互いにヒンジ接続された個々の複数の対のポケットを形成するように、各連続的なクロス溶接を横切ってせん断することと、機械によって前記複数の対のポケットを供給して、前記弾性変形可能な部材が、前記複数のクッションを形成するように、前記複数の開口に挿入されることと、前記複数の開口を封止することと、を具備し、前記逆止弁は、溶接及びせん断機械への入口に進行する前記シートの1つ、又は前記折り曲げられたシートの1つのリーフ(leaf)に与えられ、前記クロス溶接は、前記逆止弁の通過と適切に同期される。好ましくは、前記中間の溶接は、複数の位置で分断される。通常の機械が、溶接及びせん断、ポケットへの弾性変形可能な部材の挿入、並びにクッションの完全な封止のための開口の溶接に影響を及ぼすように利用可能である。
【0011】
前記弾性変形可能な部材は、特に、ポケットが水平配置(horizontal disposition)であれば、例えば、重力又は吹込成形(blown)によって、複数の開口の最上部で垂直方向に向けられたポケットに前記弾性変形可能な部材を向けるようにするのと比較して、ポケットへの挿入を容易にするために、例えば、プラスチック又は紙である通気性の可撓性封入体(enclosure)で便宜的に予め包装されている。起こり得る困難な問題に関しても、封止される領域に捕まえられるいくつかの十分な弾性変形可能な部材を乱すことなく、前記複数の開口を封止し、かくして、シールを与える。
【0012】
囲まれた弾性変形可能な部材と直接接触しているクッションの外面、又はそれらが予め包装された通気性の可撓性封入体の外面は、小さなくぼみ跡が形成された(pockmarked)外観をとりがちであるので、補剛(stiffening)(まだ、幾分可撓性を有する)仕切板は、好ましくは、予め包装されていようとなかろうと、前記弾性変形可能な部材の挿入の前に、又は挿入時に、ポケットの各外面に隣接して挿入されており、複数の逆止弁を備えた複数のシート又はリーフの各々に隣接している挿入のための複数の前記仕切板が、前記複数の逆止弁に対応する複数の孔を有するように予め穿孔されている。
【0013】
搬送される製品が、上で説明された複数のクッションの各々の深さと比較して適切な深さを有する状況では、又は、特に壊れやすい製品が搬送される必要があるとき、本発明のさらなる特徴は、各クッションの仕切板が、上縁及び下縁で湾曲されることができるか、製品を収容するようにボックス状の構造体を有することができることであり、これにより、湾曲した又はボックス状の仕切板によって製品の周りを囲んでいる弾性変形可能な部材でそれが効果的に囲まれる。
【0014】
仕切板は、クッションの外面の外観を向上させるだけでなく、充填された保護装置が保管及び輸送の容易さのために積み重ねられることを可能にする強度を与える。
【0015】
非通気性のプラスチック材料のシート又はリーフは、等しい側方延長部(lateral extent)であることができる。この場合には、保護されるアイテムがこの中に取り囲まれた後、このアイテムがクッション間から滑り出ることができないことを確実にするために、封入体が、保護装置のその中への挿入のために設けられることができる。この封入体は、再封止可能に(resealably)封止可能なバッグかボックスであることができ、その中に取り囲まれた保護装置とアイテムの挿入の後に空気引き出し手段(例えば、手動吸引ポンプ)が与えられるのを可能にするために、逆止弁に対応するアパーチャが設けられることができる。逆止弁には、保護装置及び封入体の再使用のための準備ができている弾性変形可能な部材を流動化する(fluidise)ためにクッションに空気を入れることが必要とされたとき、逆止弁が手動で開かれることを可能にする手段が設けられることができる。
【0016】
バッグであろうとボックスであろうと、封入体は、その中にアイテムに関する情報を含む(bear)ことができるので、保護装置にいかなる情報も与える必要をなくし、従って、封入体に現れる情報が適切なサイズのさまざまなアイテムで使用されることができる。しかし、関連する情報を含む製品カード(product card)にもまた、アイテムの取り付けのための手段が設けられることができ、製品カードは、特に、封入体がプラスチックバッグであるとき、保護装置にさらなる補剛を与える余裕がある、又は、さらなるポケットが、製品カードが挿入されることができる1対の連続的なクロス溶接によって形成されることができる。また、保護装置が同じタイプのアイテムで再使用されるならば、さらなるポケットが封止されることができる。
【0017】
包装される物体の正確な配置を確実にするために、前記複数のクッションの少なくとも1つは、その内面のうちの1つに、連続的又は不連続的に、包装されるアイテムの位置のためのスペースを囲むように、接着剤のアレイを有することができ、この後、他のクッションが、1つのポケットの両側の自己接着性の材料の使用によって、又はポケットのそれぞれの対をなす(mating)面上のフック及びループ(例えば、ベルクロ(登録商標))の使用によって、それに接着されて閉じられる。
【0018】
代わって、クッションのうちの少なくとも1つは、その内面の1つに、連続的に、又は非連続的に、U形状で配置された、接着剤のアレイを有することができ、他のポケットが、これに閉じられ、U状のリブ間の開口によって包装されるアイテムを挿入する前に取り付けられる。
【0019】
再び、内面の1つが、(接着剤がアイテムに損害を与えないと仮定して)アイテムが取り付けられることができる除去可能な(releasable)接着領域に設けられることができ、この接着領域には、はじめに、包装されるアイテムが取り付けられる直前に、取り外し可能なカバーストリップが設けられる。
【0020】
封入体から独立して使用されることができる保護装置を提供するために、非通気性材料のシート又はリーフは、クッション装置の1つの自由縁に沿ったフラップを形成するように、異なる側方延長部であることができる。クッションの他の2つの自由縁(一方がヒンジに対向しており、他方が1つ又は複数のフラップに対向している)が、クッション間にバッグを形成するように、互いに溶接され、フラップには、保護されるアイテムの挿入後にバッグを封止するための接着剤が設けられている。フラップは、好ましくは、再封止可能であり、また、逆止弁には、逆止弁が手動で開かれることを可能にする手段が設けられるので、保護装置は、再使用されることができる。
【0021】
代わって、(製品カードのための)さらなるポケットが1対の連続的なクロス溶接によって形成されたならば、これがフラップとして機能することを可能にするために、このポケットには、除去可能な接着剤が与えられることができ、また、逆止弁は、閉じたフラップによってカバーされるように配置されることができる。
【0022】
本発明の実施の形態が、以下の概略的な図面を参照して説明される。1つ又は複数のプラスチックシート及びポケットの形状が、比較的通常のプラスチックシートの処理設備で実行されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は、弁を受けるためのシートの準備を示している。
【図2】図2は、離間された弁が設けられたシートの側面図である。
【図3】図3は、まず折り曲げられた図1のシートを示している。
【図4】図4は、まず折り曲げられ、そして、折り曲げられたシートを水平な配置である位置にされた図1のシートを示している。
【図5】図5は、空の状態の通気性の可撓性封入体を示している。
【図6】図6は、充填された状態の通気性の可撓性封入体を示している。
【図7】図7は、封止された状態の通気性の可撓性封入体を示している。
【図8】図8は、折り曲げられたプラスチックシートのリーフ間への挿入のために搬送された、充填かつ封止された封入体を示している。
【図9】図9は、充填されたポケット又はクッション、及びクロージャフラップを形成するようにシートを横切る横方向の溶接の準備のやり方を示しており、1つの溶接が、隣接しているクッション間の空気の通路を与えるようにとぎれている。
【図10】図10は、図8に対応しており、プラスチック材料の折り曲げられたシートのリーフの間への挿入のための仕切板に配置された充填かつ封止された包装体を示している。
【図11】図11は、製品に隣接して配置された本発明の一実施の形態に従うクッションを示している。
【図12】図12は、図11に対応しており、湾曲された仕切板の使用を示している。
【図13】図13は、図11に対応しており、ボックス状の仕切板を示している。
【図14】図14は、搬送又は保管のために積み重ねられた状態での、図13に従う複数の装置を示している。
【図15】
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、プラスチックシート2のロール1を概略的に示しており、このシートは、打抜きステーション3を通過するように搬送され、この打抜きステーションでは、連続した複数の孔4が、このシートを横切る方向に4分の1の距離のところに打ち抜かれる。打抜きステーションを超えたところに、弁取り付けステーション(valve application station)があり、この弁取り付けステーションでは、弁のスタックから取り出された弁5が、孔4と位置合わせされたシートの下面に配置されて、溶接工具が、弁の環状フランジ6にシートを溶接するように、孔の縁と接触される。結果として、図2に示されるように、離間された弁を備えたシートが形成される。
【0025】
通常のやり方では、図3に示されるように、シート2は、その中心線を中心として折り曲げられ、そして、図4によって示されるように、90°向きを変えられて、折り曲げられたシートが、後述されるように、支持部に置かれる。
【0026】
図5に示されるように、通気性の可撓性封入体7が、既知のやり方で与えられ、この封入体7は、図6に示されるように、例えば、プラスチックのビーズのような、弾性変形可能な部材で充填され、図7に示されるように溶接された封入体への開口を有する。
【0027】
コンベヤ手段8(図8)の上に与えられた充填された封入体は、折り曲げられたシート2とその弁5とが配置され、充填された封入体は、シート2のリーフ2Aと2Bとの間に供給されることができる。図9に示されるように、リーフ2Aとリーフ2Bとの間に好ましくは配置された2つの封入体に関して、これらリーフは、折り曲げられたシートの開放された側を閉じるように、9のところで水平方向に溶接を受けることができ、クッション14及びクロージャフラップ15を形成するために、10、11、12及び13のところで横方向に溶接を受けることができる。この横方向の溶接10、12及び13は、固体溶接バーなどを使用することによって、折り曲げられたシートを完全に横切って延びるが、溶接11は、ノッチが付けられた溶接バーを使用することによってのような、一連の溶接されていないセクションと共に形成される。この結果、溶接されていないセクションを介して、クッションの内部間が連通している。
【0028】
クッション14は、アイテムの両側に配置されたクッションが保護されることを可能にするように、ヒンジとして機能する断続的な横方向の溶接11を中心として折り曲げられることができ、クッションに対する適度な圧力が、少なくとも部分的に、物体の周りで、弾性変形可能な部材が成形され、この点で、吸引手段が、これらを堅い状態にするために両クッションから空気を抜き出すように、弁に与えられ、そして、好ましくは、自由縁のところの接着ストリップに与えられた1つのクッション14のフラップ15は、他のクッション全体にわたって折り曲げられることができ、接着ストリップによってそれに取り付けられることができることが明らかであろう。
【0029】
上で説明された保護装置は、傷付けられるべきでない1つ又は複数の壊れやすいアイテムの搬送及び保管中、保護を与えるのに最も効果的である。しかし、クッション内のプラスチックのビーズのような存在が、装置の外部の視覚的な外観を損なう可能性がある。従って、これに加えて、追加の保護手段を与えることが効果的であることができる。
【0030】
それ故、図10に示されるように、予めパッケージされた通気性の可撓性封入体7には、比較的堅いボード状部材16が設けられることができ、また、図11に示されるように、ボード16及びその封入体7は、コンベヤ8に置かれ、図8並びに図9を関連付けて説明された手順に従って保護装置を形成するために、折り曲げられたシート2のリーフ2A、2B間に与えられる。しかし、この結果に関して、各クッションの外面が、外観を高める(良くする)ために、平面状でありかつ平坦であることが保証され、同時に、ボードは、図12に示されるように、装置によって囲まれた製品にさらなる保護を与える。各ボードとそれに付随する通気性の可撓性封入体7は、図9に示されるようにしてクッション内にあることが理解される。
【0031】
本発明のさらなる特徴として、比較的不規則な形状である製品に適合するように、折り曲げられていないボードが利用されることができる。従って、図13で示されるように、各ボード17は、湾曲した(曲線状の)外縁18を有することができ、各湾曲したボードとその通気性の可撓性封入体7は、ヒンジ接続されたクッションの一部を形成し、装置は、図9の装置と同様のやり方で、製品の周りで折り曲げられることができる。しかし、ボードが、装置の各端部で保護を与える。
【0032】
オープンボックス19として各ボードを形成することも、同様に可能であり、各ボックスは、通気性の可撓性封入体7を含む。ここで、図9の装置のやり方の後、装置が製品に閉じられて、クッションが空にされることができるのみならず、上部、底部、縁部の保護が、封入体7の間の製品に与えられ、図15に示されるように、複数の保護装置が、保管及び搬送の容易性のために積み重ねられることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性変形可能な部材を含む非通気性のプラスチック材料の複数のクッションと、
前記複数のクッションの1つの外面に設けられた弁と、を具備する、包装での使用のための保護装置であって、
前記複数のクッションは、アイテムがこれらクッション間に取り囲まれるように保護されることを可能にするように互いに接続され、前記複数のクッション間の前記接続は、これらクッション間に空気の移動を与え、
前記弁は、アイテムが前記複数のクッション間に取り囲まれたとき、これらクッションから空気が引き出されて、前記弾性変形可能な部材が堅い状態にされることを可能にする保護装置。
【請求項2】
前記複数のクッション間の前記接続は、これらクッションを形成している前記非通気性のプラスチック材料の中心の簡単な折りたたみである請求項1の保護装置。
【請求項3】
前記複数のクッションの対は、前記複数のクッション間に空気の移動を与えるように、ヒンジによって通路と共に互いにヒンジ接続されている請求項1の保護装置。
【請求項4】
前記弾性変形可能な部材は、ポケットへの挿入を容易にするために、通気性の可撓性封入体で予め包装されている請求項1ないし3のいずれか1の保護装置。
【請求項5】
補剛仕切板が、予め包装されていようとなかろうと、前記弾性変形可能な部材の挿入の前に、又は挿入時に、ポケットの各外面に隣接して挿入されており、
複数の逆止弁を備えた複数のシート又はリーフの各々に隣接している挿入のための複数の前記仕切板は、前記複数の逆止弁に対応する複数の孔を有するように予め穿孔されている請求項1ないし4のいずれか1の保護装置。
【請求項6】
各仕切板は、製品が前記弾性変形可能な部材によって囲まれることが可能であるように、前記弾性変形可能な部材のための容器を形成するように、前記各仕切板の端部で湾曲されている請求項1ないし4のいずれか1の保護装置。
【請求項7】
各仕切板は、製品が前記弾性変形可能な部材によって囲まれることが可能であるように、前記弾性変形可能な部材のための容器を形成するように、ボックス状の構造体として形成されている請求項1ないし4のいずれか1の保護装置。
【請求項8】
非通気性のプラスチック材料の2つのシートを機械によって連続的に供給して、長手方向の縁部分の1つの共通の対が、連続的に互いに溶接されるか、あるいは、縦に折り曲げられた単一のシートを供給することと、
両場合において、前記シート、又は前記折り曲げられたシートのリーフを断続的にクロス溶接することであって、1つおきのクロス溶接は、連続的であり、中間のクロス溶接は、該中間のクロス溶接を介して、前記ヒンジ及び通路手段を形成するのを妨げる、断続的にクロス溶接することと、
共通の側に沿って複数の開口を有し、互いにヒンジ接続された個々の複数の対のポケットを形成するように、各連続的なクロス溶接を横切ってせん断することと、
機械によって前記複数の対のポケットを供給して、前記弾性変形可能な部材が、前記複数のクッションを形成するように、前記複数の開口に挿入されることと、
前記複数の開口を封止することと、を具備し、
前記逆止弁は、溶接及びせん断機械への入口に進行する前記シートの1つ、又は前記折り曲げられたシートの1つのリーフに与えられ、
前記クロス溶接は、前記逆止弁の通過と適切に同期される請求項3の保護装置の製造方法。
【請求項9】
前記中間の溶接は、複数の位置で分断される請求項4の方法。
【請求項10】
前記弾性変形可能な部材は、1つ又は複数のプラスチックシートから形成された前記ポケットへの挿入のための通気性の可撓性封入体で予め包装されている請求項8又は9の方法。
【請求項11】
複数の仕切板が、弾性変形可能な部材の挿入の前に、前記ポケットに挿入される請求項8ないし10のいずれか1の方法。
【請求項12】
前記仕切板は、前記複数の弾性変形可能な部材のための封入体を与えるように形成されており、これによって、前記クッション間に配置された製品が、前記弾性変形可能な部材によって囲まれることができる請求項11の方法。
【請求項1】
弾性変形可能な部材を含む非通気性のプラスチック材料の複数のクッションと、
前記複数のクッションの1つの外面に設けられた弁と、を具備する、包装での使用のための保護装置であって、
前記複数のクッションは、アイテムがこれらクッション間に取り囲まれるように保護されることを可能にするように互いに接続され、前記複数のクッション間の前記接続は、これらクッション間に空気の移動を与え、
前記弁は、アイテムが前記複数のクッション間に取り囲まれたとき、これらクッションから空気が引き出されて、前記弾性変形可能な部材が堅い状態にされることを可能にする保護装置。
【請求項2】
前記複数のクッション間の前記接続は、これらクッションを形成している前記非通気性のプラスチック材料の中心の簡単な折りたたみである請求項1の保護装置。
【請求項3】
前記複数のクッションの対は、前記複数のクッション間に空気の移動を与えるように、ヒンジによって通路と共に互いにヒンジ接続されている請求項1の保護装置。
【請求項4】
前記弾性変形可能な部材は、ポケットへの挿入を容易にするために、通気性の可撓性封入体で予め包装されている請求項1ないし3のいずれか1の保護装置。
【請求項5】
補剛仕切板が、予め包装されていようとなかろうと、前記弾性変形可能な部材の挿入の前に、又は挿入時に、ポケットの各外面に隣接して挿入されており、
複数の逆止弁を備えた複数のシート又はリーフの各々に隣接している挿入のための複数の前記仕切板は、前記複数の逆止弁に対応する複数の孔を有するように予め穿孔されている請求項1ないし4のいずれか1の保護装置。
【請求項6】
各仕切板は、製品が前記弾性変形可能な部材によって囲まれることが可能であるように、前記弾性変形可能な部材のための容器を形成するように、前記各仕切板の端部で湾曲されている請求項1ないし4のいずれか1の保護装置。
【請求項7】
各仕切板は、製品が前記弾性変形可能な部材によって囲まれることが可能であるように、前記弾性変形可能な部材のための容器を形成するように、ボックス状の構造体として形成されている請求項1ないし4のいずれか1の保護装置。
【請求項8】
非通気性のプラスチック材料の2つのシートを機械によって連続的に供給して、長手方向の縁部分の1つの共通の対が、連続的に互いに溶接されるか、あるいは、縦に折り曲げられた単一のシートを供給することと、
両場合において、前記シート、又は前記折り曲げられたシートのリーフを断続的にクロス溶接することであって、1つおきのクロス溶接は、連続的であり、中間のクロス溶接は、該中間のクロス溶接を介して、前記ヒンジ及び通路手段を形成するのを妨げる、断続的にクロス溶接することと、
共通の側に沿って複数の開口を有し、互いにヒンジ接続された個々の複数の対のポケットを形成するように、各連続的なクロス溶接を横切ってせん断することと、
機械によって前記複数の対のポケットを供給して、前記弾性変形可能な部材が、前記複数のクッションを形成するように、前記複数の開口に挿入されることと、
前記複数の開口を封止することと、を具備し、
前記逆止弁は、溶接及びせん断機械への入口に進行する前記シートの1つ、又は前記折り曲げられたシートの1つのリーフに与えられ、
前記クロス溶接は、前記逆止弁の通過と適切に同期される請求項3の保護装置の製造方法。
【請求項9】
前記中間の溶接は、複数の位置で分断される請求項4の方法。
【請求項10】
前記弾性変形可能な部材は、1つ又は複数のプラスチックシートから形成された前記ポケットへの挿入のための通気性の可撓性封入体で予め包装されている請求項8又は9の方法。
【請求項11】
複数の仕切板が、弾性変形可能な部材の挿入の前に、前記ポケットに挿入される請求項8ないし10のいずれか1の方法。
【請求項12】
前記仕切板は、前記複数の弾性変形可能な部材のための封入体を与えるように形成されており、これによって、前記クッション間に配置された製品が、前記弾性変形可能な部材によって囲まれることができる請求項11の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公表番号】特表2011−527270(P2011−527270A)
【公表日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−517227(P2011−517227)
【出願日】平成21年7月7日(2009.7.7)
【国際出願番号】PCT/GB2009/001685
【国際公開番号】WO2010/004270
【国際公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【出願人】(511009525)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月7日(2009.7.7)
【国際出願番号】PCT/GB2009/001685
【国際公開番号】WO2010/004270
【国際公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【出願人】(511009525)
【Fターム(参考)】
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