説明

保険料率算出方法、保険料率算出装置、及び記録媒体

【課題】 損害保険及び生命保険等の各種保険の保険料率を下げることが可能な保険料率算出方法、保険料率算出装置、及び記録媒体を提供する。
【解決手段】 自動車内、屋内、及び市中等の各所にCCDカメラ等の撮影手段を設置し、保険対象となる被保険者200を撮影して、その映像を記録することを保険契約の条件として、契約時の保険料率を算出する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人及び物等の保険対象に対し、生命保険及び損害保険等の保険を契約する場合の保険料率算出方法、その方法を実施するための保険料率算出装置、並びにその装置を実現するためのプログラムが記録された記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】生命保険及び損害保険等の各種保険の保険料率は、生存率及び事故発生率等の危険発生率、更には保険サービスを実施する保険事業体の収支状況により算出される。例えば自動車の事故発生率は、保険対象である運転者の年齢及び事故履歴等の諸条件に基づいて算出される。また生存率は、保険対象である人物の年齢及び健康状態等の諸条件に基づいて算出される。
【0003】そして保険事業体の収支状況は、算出した危険発生率と実際の状況との差異により変化するだけでなく、例えば自動車事故が発止した場合に要する事故調査のための諸経費によっても変化する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら目撃者不在等の要因により、事故の発生状況が不明確な場合、その状況調査は困難であり、諸経費が高騰するため保険事業体の収支悪化を招き、保険料率が上昇するという問題がある。
【0005】また人気の少ないところで傷害事件に巻き込まれた場合でも、同様の状況により、状況調査に要する諸経費の高騰に基づき保険料率が上昇するという問題が生じる。
【0006】さらに独居者の発病及び事故、並びに過疎地での事故及び傷害事件等の周囲に人がいない状況下で、生命の危機に面した場合、早急な対応を行えば大事に至ることなく処理することができるにも関わらず、対応が遅れたために重大事故につながり、状況によっては死亡という最悪の状況につながるという大きな問題があり、またこのことは生存率を低下させる大きな要因となるため、保険料率の上昇につながるという問題がある。
【0007】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、自動車内、屋内、及び市中にCCDカメラ等の撮影手段を設置し、保険対象となる人物を撮影して、その映像を記録することにより、保険事業体の諸経費の高騰防止及び非常事態に対する早期対応を可能とすることで、保険料率を下げることが可能な保険料率算出方法、その方法を実施するための保険料率算出装置、及びその装置を実現するためのプログラムが記録された記録媒体の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る保険料率算出方法は、撮影手段による保険対象の撮影及び該撮影により得られた映像の経時的な記録を、保険料率を算出する条件とすることを特徴とする。
【0009】第1発明に係る保険料率算出方法では、被保険者等の保険対象の撮影及び記録を行うことにより、事故が発生した場合の状況調査が容易に行えるので、調査に要する諸費用の高騰を抑制し、また独居者の発病及び事故、並びに周囲に人がいない状態での事件及び事故等の非常事態が発生した場合でも、早期対応を行い、救護及び治療等の行為を行うことができ、容態が悪化して手術費用及び入院費用等の高額な保険費用が発生することを抑制し、更には生存率を向上させることができるので、保険料率を低く抑えることが可能であり、またこれにより保険加入者を増やすことが可能である。
【0010】第2発明に係る保険料率算出方法は、第1発明において、前記撮影手段は、自動車に装備されていることを特徴とする。
【0011】第2発明に係る保険料率算出方法では、撮影手段を自動車に装備することにより、自動車事故発生時における信号、速度、及び事故相手の行動等の周囲の状況を記録として残すことができるので、事故の状況調査を容易に行えることができ、保険事業体の調査員が調査に要する時間及び作業量を軽減して必要な諸経費を低く抑え、保険事業体の収支状況を改善し、これにより保険料率を低く抑えることが可能である
【0012】第3発明に係る保険料率算出方法は、第2発明において、前記撮影手段は、車内の後方確認鏡に取り付けられた全方位型撮影手段であることを特徴とする。
【0013】第3発明に係る保険料率算出方法では、例えば本願出願人が出願している全方位カメラ(特願2000−160510)を取り付けることにより、全方位にわたる状況を記録することができるので、更に詳細な状況を容易に調査することができ、調査に要する諸経費を低く抑えて保険事業体の収支状況を改善し、これにより保険料率を低く抑えることが可能である。
【0014】第4発明に係る保険料率算出方法は、第1発明乃至第3発明のいずれかにおいて、前記撮影手段の撮影に基づく情報を、所定の送信先へ送信することを特徴とする。
【0015】第4発明に係る保険料率算出方法では、保険対象を撮影した映像を、医療機関等の送信先へ送信することにより、例えば独居者が急な事故及び発病等の非常事態に直面した場合でも、速やかに救護等の対応を行うことにより、容態が悪化して手術費用及び入院費用等の高額な保険費用が発生することを抑制し、更には生存率を向上させることができるので、保険料率を低く抑えることが可能である。
【0016】第5発明に係る保険料率算出方法は、第1発明乃至第4発明のいずれかにおいて、前記保険対象を特定する信号を検出し、該信号に基づいて保険対象を撮影することを特徴とする。
【0017】第5発明に係る保険料率算出方法では、保険対象となる被保険者に赤外線等の電磁波を発信する発信器を持たせることにより、保険対象を特定することができるので、住居から外出している時に、事故等の非常事態に遭遇しても、市中の撮影手段により、保険対象を撮影することができ、非常事態の状況の調査に要する諸経費を抑えることが可能であり、また傷害を負ったとしても、速やかに救護等の対応を行うことにより、様態が悪化して手術費用及び入院費用等の高額な保険費用が発生することを抑えることができるので、保険料率を低く抑えることが可能である。
【0018】第6発明に係る保険料率算出方法は、第1発明乃至第5発明のいずれかにおいて、保険対象を撮影して得られた撮影情報に基づいて、保険対象の行動解析をすることを特徴とすることを特徴とする。
【0019】第6発明に係る保険料率算出方法では、保険対象となる被保険者の行動解析を行うことにより、急な発病により行動不能な状態に陥った場合でも、その非常事態を検知することができるので、速やかに救護等の対応を行うことができ、様態が悪化して手術費用及び入院費用等の高額な保険費用が発生することを抑えることができるので、保険料率を低く抑えることが可能である。
【0020】第7発明に係る保険料率算出方法は、第1発明乃至第6発明のいずれかにおいて、前記撮影手段は複数であることを特徴とする。
【0021】第7発明に係る保険料率算出方法では、複数の撮影手段を用いることにより、保険対象を様々な角度から撮影し、また広範囲に撮影を行うことができ、更には3次元的に位置関係を記録することができるので、非常事態に対し、状況調査等の費用を抑え、また手術費用及び入院費用等の高額な保険費用が発生することを抑えることができるので、保険料率を低く抑えることが可能である。
【0022】第8発明に係る保険料率算出装置は、入力された条件に基づいて保険料率を算出する保険料率算出装置において、経時的に記録する映像を撮影する撮影手段の種類、設置個所、及び個数を示す撮影手段条件の入力を受け付ける手段と、撮影手段が撮影する保険対象を示す保険対象条件の入力を受け付ける手段と、保険対象の撮影方法を示す撮影条件の入力を受け付ける手段と、保険対象を撮影して得られる情報の処理方法を示す処理条件の入力を受け付ける手段とを備えることを特徴とする。
【0023】第8発明に係る保険料率算出装置では、被保険者等の保険対象の撮影及び記録を保険料率算出の条件とすることで、事故が発生した場合の状況調査が容易に行え、調査に要する諸費用の高騰を抑制し、また独居者の発病及び事故、並びに周囲に人がいない状態での事件及び事故等の非常事態が発生した場合でも、早期対応を行い、救護及び治療等の行為を行うことができ、容態が悪化して手術費用及び入院費用等の高額な保険費用が発生することを抑制し、更には生存率を向上させることができるので、低率の保険料率を算出し提示することが可能であり、これにより保険加入者の増加に結びつけることが可能である。
【0024】第9発明に係るコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体は、コンピュータに、入力された条件に基づいて保険料率を算出させるプログラムを記録してある、コンピュータでの読み取りが可能な記録媒体において、コンピュータに、経時的に記録する映像を撮影する撮影手段の種類、設置個所、及び個数を示す撮影手段条件の入力を受け付けさせるプログラムコード手段と、コンピュータに、撮影手段が撮影する保険対象を示す保険対象条件の入力を受け付けさせるプログラムコード手段と、コンピュータに、保険対象の撮影方法を示す撮影条件の入力を受け付けさせるプログラムコード手段と、コンピュータに、保険対象を撮影して得られる情報の処理方法を示す処理条件の入力を要求させるプログラムコード手段とを含むコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とする。
【0025】第9発明に係るコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体では、記録されているプログラムをコンピュータにて実行することで、コンピュータが保険料率算出装置として動作するので、被保険者等の保険対象の撮影及び記録を保険料率算出の条件とすることで、事故が発生した場合の状況調査が容易に行え、調査に要する諸費用の高騰を抑制し、また独居者の発病及び事故、並びに周囲に人がいない状態での事件及び事故等の非常事態が発生した場合でも、早期対応を行い、救護及び治療等の行為を行うことができ、容態が悪化して手術費用及び入院費用等の高額な保険費用が発生することを抑制し、更には生存率を向上させることができるので、低率の保険料率を算出し提示することが可能であり、これにより保険加入者の増加に結びつけることが可能である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は本発明の保険料率算出方法の概念を示す説明図であり、図2は本発明の保険料率算出装置の構成を示すブロック図である。図中10は保険事業体が管理するパーソナルコンピュータ等のコンピュータを用いた本発明の保険料率算出装置であり、保険料率算出装置10は、保険事業体の担当者100が、保険対象である被保険者200の条件に基づいて保険料率を算出し、算出した保険料率の提示に用いられる。
【0027】なお被保険者200に対しては、直接保険料率を算出し提示するのではなく、算出した保険料率に基づいて、更に被保険者200の掛け金となる保険料又は受取金となる保険額を算出し、提示するようにしてもよい。
【0028】また本発明の保険料率算出方法を適用する場合の必須条件となるのが、自動車内に設置する全方位カメラ、室内設置型のデジタルビデオカメラ、及び市中の建造物に設置されるCCDカメラ等の撮影手段20による撮影であり、撮影により得られた映像はエンドレスビデオテープ及びハードディスク等の映像記録手段30に経時的に記録される。
【0029】保険料率算出装置10は、本発明の保険料率算出装置用のプログラム及びデータ等の情報を記録したCD−ROM等の記録媒体RECから、プログラム及びデータ等の情報を読み取るCD−ROMドライブ等の補助記憶手段12、並びに補助記憶手段12により読み取られたプログラム及びデータ等の情報を記録するハードディスク等の記録手段13を備えている。
【0030】そして記録手段13からプログラム及びデータ等の情報を読み取り、一時的に情報を記録するRAM14に記憶して、CPU11により実行することで、パーソナルコンピュータは、本発明の保険料率算出装置10として動作する。
【0031】さらに保険料率算出装置10は、キーボード及び各種ポインティングデバイス等の入力手段15、並びに液晶モニタ等の出力手段16を備えている。
【0032】また記録手段13の記録領域の一部は、保険料率を算出するための各種条件及びそれらに対応する保険料率を記録する保険料率データベース10a等の各種データベースとして用いられている。
【0033】次に本発明の保険料率算出装置10の保険料率算出処理を図3に示すフローチャートを用いて説明する。担当者100は、被保険者200の保険料率を算出すべく、経時的に記録する映像を撮影する撮影手段20の種類、設置場所、及び個数を示す撮影手段条件、保険対象である被保険者200の年齢、性別、及び健康状態等の保険対象条件、固定撮影及び追跡撮影等の撮影方法を示す撮影条件、並びに行動解析処理等の被保険者200を撮影して得られる情報の処理条件等の各種条件を保険料率算出装置10に入力する。
【0034】保険料率算出装置10では、撮影手段条件の入力を受け付け(ステップS1)、保険対象条件の入力を受け付け(ステップS2)、撮影条件の入力を受け付け(ステップS3)、更に処理条件の入力を受け付け(ステップS4)、ステップS1〜S4にて受け付けた各種条件に基づいて、保険料率データベース10aを参照して、保険料率を算出し(ステップS5)、算出した保険料率を出力する(ステップS6)。
【0035】次に本発明の保険料率算出方法を適用した形態を説明する。
実施の形態1.図4は本発明の保険料率算出方法を適用した形態を概念的に示す説明図である。実施の形態1は、撮影手段20として本願出願人が出願している全方位カメラ(特願2000−160510)を用いて被保険者200を撮影し、撮影により得られた映像を経時的に記録することを保険料率算出の条件とする形態である。
【0036】図中40は自動車の車内に設定されている後方確認鏡であり、後方確認鏡40は車内の天井から吊り下げられた支持棒41により支持されており、支持棒41には全方位、即ち支持棒41を中心として360度の撮影角度を有する全方位カメラ20が取り付けられている。
【0037】後方確認鏡40の内部には制御回路42が組み込まれており、制御回路42の処理により、全方位カメラ20が撮影して得られた被保険者200を含む映像を示す映像情報は、通信線43を介して映像記録手段30へ送信され、映像記録手段30に経時的に記録される。
【0038】このように全方位カメラ20にて周囲の状況を撮影し、映像記録手段30に記録することを保険契約時の条件とすることにより、例えば事故が発生した場合、その時の信号、速度、並びに被保険者200及び事故相手の行動等の周囲の状況を保険事業体の調査員が容易に把握することができるので、調査に要する諸経費を抑えることができ、低い保険料率で契約を行うことが可能である。
【0039】実施の形態2.図5は本発明の保険料率算出方法を適用した形態を概念的に示す説明図である。実施の形態2は、撮影手段20として室内設置型のデジタルビデオカメラ(以下室内カメラという)を用いて被保険者200を撮影し、撮影により得られた映像を経時的に記録することを保険料率算出の条件とする形態である。
【0040】図中20,20,…は、被保険者200を撮影する室内カメラであり、室内カメラ20,20,…が、撮影した被保険者200を含む映像を示す映像情報は、内部通信線50を介して映像解析装置51へ送信される。
【0041】映像解析装置51は、装置全体を制御するMPU52、受信した映像情報を解析する解析回路53、及び映像記録手段30を備え、室内設置型カメラ20,20,…から受信した映像情報に含まれる被保険者200の行動を解析回路53により解析し、解析して得られた解析情報及び受信した映像情報を映像記録手段30に経時的に記録する。
【0042】この場合、一つの室内に複数の室内カメラ20,20,…を設置すると、撮影時の死角を少なくするだけでなく、3次元的な解析を行うことが可能である。
【0043】また室内カメラ20,20,…として本願出願人が出願している全方位カメラを用いてもよい。
【0044】そして解析した結果より、被保険者200の急な発病により行動不能な状態に陥った可能性があると判断した場合、映像記録手段30に記録されている解析情報及び映像情報を、外部通信線54を介して所定の送信先である医療機関55へ送信することにより、速やかに救護等の対応を行うことができる。
【0045】このようにして様態が悪化して手術費用及び入院費用等の高額な保険費用が発生することを抑えることができるので、保険料率を低く抑えることが可能であり、更には生存率を向上させることができるので、低い保険料率で契約を行うことが可能である。
【0046】また室内で盗難等の犯罪行為が発生した場合、室内カメラ20,20,…が防犯カメラとして機能するだけでなく、その時の状況を保険事業体の調査員が容易に把握することができるので、調査に要する諸経費を抑えることができ、低い保険料率で契約を行うことが可能である。
【0047】実施の形態3.図6は本発明の保険料率算出方法を適用した形態を概念的に示す説明図である。実施の形態3は、撮影手段20として市中の建造物に設置されるCCDカメラを用いて被保険者200を撮影し、撮影により得られた映像を経時的に記録することを保険料率算出の条件とする形態である。
【0048】図中200は被保険者であり、被保険者200は、自己を特定する特定信号として赤外線等の電磁波を発信する発信器60を身体に装着又は携帯することを保険契約時の条件として義務づけられている。
【0049】図中20,20,…は、被保険者200を撮影するCCDカメラであり、CCDカメラ20,20,…は、装置全体を制御するMPU61を有し、MPU61の制御により、発信器60から発信される特定信号を検出部62にて検出し、検出部62が検出した特定信号に基づいて駆動部63が駆動することにより、被保険者200を追跡撮影する。
【0050】CCDカメラ20,20,…が撮影して得られた被保険者200を含む映像を示す映像情報は、通信線64を介して映像記録手段30へ送信され、映像記録手段30に経時的に記録される。
【0051】これにより住居から外出している時に、事故等の非常事態に遭遇しても、非常事態の状況の調査に要する諸経費を抑えることが可能であり、また傷害を負ったとしても、速やかに救護等の対応を行うことができ、様態が悪化して手術費用及び入院費用等の高額な保険費用が発生することを抑えることができるので、低い保険料率で契約することが可能である。
【0052】実施の形態4.図7は本発明の保険料率算出方法を適用した形態を概念的に示す説明図である。実施の形態4は、撮影手段20として身体に装着する装着型CCDカメラ(以下装着カメラという)を用いて被保険者200を撮影し、撮影により得られた映像を経時的に記録することを保険料率算出の条件とする形態である。
【0053】図中200は被保険者であり、被保険者200は、装着カメラ20を身体に装着することを保険契約時の条件として義務づけられており、装着カメラ20が撮影した映像は、通信線70を介して映像記録手段30へ送信され、映像記録手段30に経時的に記録される。
【0054】また映像記録手段30に記録された映像情報は、携帯電話等の通信機71を利用して所定の送信先である警備機関72へ送信することにより、これにより要人及び徘徊老人等の被保険者200が事故等の非常事態に遭遇しても速やかに救護等の対応を行うことにより、傷害を未然に防いで高額な保険費用が発生することを抑えることができるので、低い保険料率で契約することが可能である。
【0055】前記実施の形態では、保険対象を、被保険者200とする形態を示したが、保険対象は人物に限らず、自動車及び家屋等の物体であってもよい。
【0056】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係る保険料率算出方法、保険料率算出装置、及び記録媒体では、自動車内、屋内、及び市中等の各所にCCDカメラ等の撮影手段を設置し、保険対象となる被保険者200を撮影して、その映像を記録することにより、保険事業体の諸経費の高騰防止及び非常事態に対する早期対応を可能とすることで、保険料率を下げることが可能である等、優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保険料率算出方法の概念を示す説明図である。
【図2】本発明の保険料率算出装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の保険料率算出装置の保険料率算出処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の保険料率算出方法を適用した形態を概念的に示す説明図である。
【図5】本発明の保険料率算出方法を適用した形態を概念的に示す説明図である。
【図6】本発明の保険料率算出方法を適用した形態を概念的に示す説明図である。
【図7】本発明の保険料率算出方法を適用した形態を概念的に示す説明図である。
【符号の説明】
10 保険料率算出装置
20 撮影手段(全方位カメラ、室内設置型デジタルビデオカメラ、CCDカ
メラ、装着型CCDカメラ)
30 映像記録手段
100 担当者
200 被保険者(保険対象)
REC 記録媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】 撮影手段による保険対象の撮影及び該撮影により得られた映像の経時的な記録を、保険料率を算出する条件とすることを特徴とする保険料率算出方法。
【請求項2】 前記撮影手段は、自動車に装備されていることを特徴とする請求項1に記載の保険料率算出方法。
【請求項3】 前記撮影手段は、車内の後方確認鏡に取り付けられた全方位型撮影手段であることを特徴とする請求項2に記載の保険料率算出方法。
【請求項4】 前記撮影手段の撮影に基づく情報を、所定の送信先へ送信することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の保険料率算出方法。
【請求項5】 前記保険対象を特定する信号を検出し、該信号に基づいて保険対象を撮影することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の保険料率算出方法。
【請求項6】 保険対象を撮影して得られた撮影情報に基づいて、保険対象の行動解析をすることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の保険料率算出方法。
【請求項7】 前記撮影手段は複数であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の保険料率算出方法。
【請求項8】 入力された条件に基づいて保険料率を算出する保険料率算出装置において、経時的に記録する映像を撮影する撮影手段の種類、設置個所、及び個数を示す撮影手段条件の入力を受け付ける手段と、撮影手段が撮影する保険対象を示す保険対象条件の入力を受け付ける手段と、保険対象の撮影方法を示す撮影条件の入力を受け付ける手段と、保険対象を撮影して得られる情報の処理方法を示す処理条件の入力を受け付ける手段とを備えることを特徴とする保険料率算出装置。
【請求項9】 コンピュータに、入力された条件に基づいて保険料率を算出させるプログラムを記録してある、コンピュータでの読み取りが可能な記録媒体において、コンピュータに、経時的に記録する映像を撮影する撮影手段の種類、設置個所、及び個数を示す撮影手段条件の入力を受け付けさせるプログラムコード手段と、コンピュータに、撮影手段が撮影する保険対象を示す保険対象条件の入力を受け付けさせるプログラムコード手段と、コンピュータに、保険対象の撮影方法を示す撮影条件の入力を受け付けさせるプログラムコード手段と、コンピュータに、保険対象を撮影して得られる情報の処理方法を示す処理条件の入力を要求させるプログラムコード手段とを含むコンピュータプログラムを記録してあることを特徴とするコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体。

【図1】
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【図3】
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【図2】
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【図4】
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【図7】
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【図5】
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【図6】
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