説明

信号発生装置

【課題】本発明は、超音波信号を利用して情報を入力する入力システムで利用される信号発生装置を開示する。
【解決手段】本発明では、ペン芯部の一部分の断面積(直径)が異なるように設計して断面積の他の部分がハウジングまたはキャップ部の内部にかかるように設計することで、リテイノのような追加的な構成を利用しなくても自然にペン芯部を支持することができる效果が存在する。特に、従来技術は長期間の利用でリテイノの弾性が弱化されば、ペン芯を支持できないが、本発明では、ペン芯をハウジング内部で構造的に支持するので、長期間の利用してもペン芯が安定的に支持されることができる效果が表われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、信号発生装置に関し、より具体的にはデジタル情報入力が可能になるように基準信号と超音波信号を発生させる信号発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピューター及びPDAのような電子機器が普遍化になりながら、使用者は重要なメモや知人の連絡先などを手帳に記録する代わりに、このような電子機器を利用して記録するのが一般化された。
【0003】
特に、タブレットPCやPDAのような電子器機が大衆化されながら、使用者はキーボードを利用しないでペンなどを利用して、直接にタブレットPCまたはPDAのような電子機器に自分の筆記を入力して貯蔵することができるようになった。また、使用者はペイントショップのような各種応用プログラムを利用して筆記だけではなく簡単な絵などの編集を遂行することができるようになった。
【0004】
このように、自分の筆記を入力する方法の中で、タッチスクリーンやタブレットPCを利用しない方法のいずれか一つが赤外線またはRF信号で具現される基準信号と超音波信号の間の時間差を利用して基準信号と超音波信号を発生する信号発生装置を使用者が文字などを入力する入力ペンや無線マウスなどで具現し、信号発生装置の絶対的な位置を測定し、信号発生装置の位置情報を入力受け、信号発生装置が動いた座標を連結して使用者の筆記などを入力する入力方式及び装置が提案された。
【0005】
図1は、従来技術に従って超音波信号を利用して位置情報を入力する方式を説明する図である。図1を参照すれば、超音波信号を利用した入力システムは、信号発生装置100と入力装置200を含んで構成される。
【0006】
信号発生装置100は、一定の時間周期に基準信号と超音波信号を発生させて大気中に放射する。この時、基準信号は、赤外線信号またはRF信号のように光の速度で進行する信号であり、超音波信号と同時に発生されるとか一定の時間差を置いて発生されることができる。
【0007】
入力装置200は、基準信号を受信する基準信号受信センサー202と超音波信号を受信する複数の超音波信号受信センサー201a、201bを具備する。この時、超音波信号受信センサー201a、201bは、所定の距離で離隔されて設置される。
信号発生装置100の位置である座標(x、y)は、次の数学式1をxとyに対して解けば、求めることができる。
【0008】
【数1】

【0009】
数学式1において、基準信号である赤外線または無線周波数信号が光の速度で進行するので、信号発生装置100で生成されることと同時に基準信号受信センサー202に受信されると見做して、距離a及びbは、基準信号が受信された時間と超音波信号が左側超音波センサーと右側超音波センサーにそれぞれ受信された時間の差に音速を掛けて求めることができるし、距離cは、前もって定義された値であるので、a、b、及びcの値を数学式1に適用して、座標(x、y)を求めることができる。
【0010】
一方、図2では、従来技術による信号発生装置の構成が示される。
【0011】
図2に示された従来技術による信号発生装置300は、ハウジング302を含む。ハウジング302は、その末端部306まで続いた円筒状の空洞304を具備し、末端部には、空洞304と通じる中央オリフィス308がある。
【0012】
ハウジング302は、オリフィス308を通じて着脱式のペン芯312の胴体310の一部を受納して排出する機能をし、このペン芯312のペンチップ314は、中央オリフィス308から突き出されている。よって、ペン芯312を前方で装填及び交換することができる。
【0013】
また、従来技術の信号発生装置300は、リテイノ316を含む。リテイノ316は、ハウジング302と結合して着脱式のペン芯312をハウジング302の内に着脱自在に維持する。
【0014】
従来技術による信号発生装置は、内部に設置されたリテイノによってペン芯312が下方へ抜けることを防止する。しかし、リテイノ316は、弾性があるスプリングなどを利用して具現されるのに、長期間の利用の時には、弾性が減少されてペン芯312を安定的に支持することができない問題点が発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明が解決しようとする課題は信号発生装置の構造を複雑に設計しないながらも、ペン芯を安定的に支持することができる構造の信号発生装置を提供するのである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上述した課題を解決するための本発明の信号発生装置は、上部ハウジングと、内部に貫通部が形成され、末端に超音波センサー設置部が突き出して形成され、前記上部ハウジングと結合される下部ハウジングと、ペンチップと胴体部で構成され、前記胴体部の下部が前記貫通部を通じて前記下部ハウジングの外部に突き出されるペン芯部と、前記超音波センサー設置部及び前記超音波センサー設置部に設置された超音波センサーを囲むように前記下部ハウジングと結合され、前記ペンチップの貫くペンチップ溝が形成されたキャップ部と、を含む。
【0017】
また、前記キャップ部は、前記超音波センサーで発生された超音波信号を前記キャップ部の外部に放出する放出溝をさらに含むことができる。
【0018】
また、前記ペン芯部の内部には、インクが充電され、前記インクは、前記ペンチップを通じて放出されることができる。
【0019】
また、前記胴体部の最大断面積は、前記貫通部の最小断面積より大きいことであることができる。
【0020】
また、前記胴体部の上部断面積は、前記貫通部の断面積より大きく、前記胴体部の下部断面積は、前記貫通部の断面積より小さなのであることができる。
【0021】
また、前記上部ハウジングは、前記胴体部と接した位置に設置され、使用者が前記ペンチップを筆記面に接触させて筆記を遂行すれば、前記胴体部と密着されて前記ペンチップから印加される圧力から、前記ペンチップが筆記面に接触したのか可否及び筆記圧力を測定する圧力感知部を内部に含むことができる。
【0022】
また、前記上部ハウジングは、基準信号を発生させる基準信号発生部と、基準信号と超音波信号の発生を指示する制御信号を前記基準信号発生部と前記超音波センソワに出力する制御部と、をさらに含むことができる。
【0023】
また、前記制御部は、前記圧力感知部から入力された圧力情報を前記基準信号とともに伝送することができる。
【0024】
一方、上述した課題を解決するための本発明の他の信号発生装置は、超音波センサーが設置されるように、超音波センサー設置部が突き出して形成されたハウジングと、前記超音波センサー設置部及び前記超音波センサー設置部を囲むように設置された超音波センサーを内部に収容するように前記ハウジングと結合されるキャップ部と、ペンチップと胴体部で構成され、前記胴体部が前記キャップ部内部に収容され、前記ペンチップは、前記キャップ部に形成されたペンチップ溝を通じて前記キャップ部の外部に突き出されるペン芯部と、を含む。
【0025】
また、前記キャップ部は、前記超音波センサーで発生された超音波信号を前記キャップ部の外部に放出する放出溝を含むことができる。
【0026】
また、前記ペン芯部の内部には、インクが充電され、前記インクは、前記ペンチップを通じて放出されることができる。
【0027】
また、前記胴体部の断面積は、前記ペンチップ溝の断面積より大きく、前記ペンチップの断面積は、前記ペンチップ溝の断面積より小さなのであることができる。
【0028】
また、前記胴体部の外周面または前記キャップ部の内周面には、前記キャップ部の内周面と前記胴体部の外周面が密着されることを防止する突起あるいは空間を形成するための構造が形成されることができる。
【0029】
また、前記キャップ部は、前記ハウジングと結合されて前記超音波センサーを内部に収容する上部キャップ部及び前記上部キャップ部と結合されて前記ペン芯部を収容する下部キャップ部で構成されることができる。
【0030】
また、前記ハウジングは、前記胴体部の上部と接した位置に設置され、使用者が前記ペンチップを筆記面に接触させて筆記を遂行すれば、前記胴体部の上部と密着されて前記ペンチップから印加される圧力から、前記ペンチップが筆記面に接触したのか可否及び筆記圧力を測定する圧力感知部を内部に含むことができる。
【0031】
また、前記圧力感知部は、前記超音波センサー設置部の末端に設置されることができる。
【0032】
また、前記ハウジングはその内部に、基準信号を発生させる基準信号発生部と、基準信号と超音波信号の発生を指示する制御信号を前記基準信号発生部と前記超音波センソワに出力する制御部と、をさらに含むことができる。
【0033】
また、前記制御部は、前記圧力感知部から入力された圧力情報を前記基準信号とともに伝送することができる。
【発明の効果】
【0034】
上述のように、本発明では、ペン芯部の一部分の断面積(直径)が異なるように設計し、断面積の他の部分がハウジングまたはキャップ部の内部にかかるように設計することで、リテイノのような追加的な構成を利用しなくても自然にペン芯部を支持することができる效果が存在する。特に、従来技術は長期間の利用でリテイノの弾性が弱化されば、ペン芯を支持できないが、本発明では、ペン芯をハウジング内部で構造的に支持するので、長期間の利用してもペン芯が安定的に支持されることができる效果が表われる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】従来技術に従って超音波信号を利用して位置情報を入力する方式を説明する図である。
【図2】従来技術による信号発生装置の構成を示する図である。
【図3】本発明の望ましい第1実施例による信号発生装置の構造を示する断面図である。
【図4】第1実施例による信号発生装置のペン芯部を取り替える方式を説明する図である。
【図5】本発明の第1実施例の変形例による信号発生装置の構造を示する図である。
【図6】本発明の第1実施例の変形例による信号発生装置の構造を示する図である。
【図7】本発明の望ましい第2実施例による信号発生装置の構造を示する図である。
【図8】本発明の望ましい第2実施例による信号発生装置のペン芯部を取り替える方式を説明する図である。
【図9】第2実施例の変形例による信号発生装置の構造を示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施例を説明する。
【0037】
以下で説明される本発明の望ましい実施例においては、信号発生装置がペン形象で具現された例を説明する。使用者がペン形象の信号発生装置を移動させれば、信号発生装置で基準信号と超音波信号を発生させ、信号発生装置と対応される情報入力装置で基準信号と超音波信号を受信して信号発生装置の位置を追跡し、位置情報を入力する方式は上述した従来技術と類似しているので、具体的な説明は略する。
【0038】
図3は、本発明の望ましい第1実施例による信号発生装置の構造を示する断面図である。図3を参照すれば、本発明の信号発生装置は上部ハウジング500と、上部ハウジング500と結合する下部ハウジング400と、上部が上部ハウジング500内部に収容されて下部が下部ハウジング400の内部に収容されるペン芯部600とを含んで構成される。
【0039】
使用者がペン芯部600の末端であるペンチップ630を底(筆記面)に接触させながら信号発生装置を移動して位置情報または筆記情報を入力するようになり、ペン芯部600は、内部に実際筆記を遂行することができるインクが充電されることもできる。
【0040】
先に、下部ハウジング400は、ねじ結合または挟み結合によって上部ハウジング500と結合する本体部440と、本体部440の内部に形成された貫通部450と、本体部440と連結されるように形成されて超音波センサー420が設置される超音波センサー設置部410と、設置部410を内部に囲みながら本体部440と連結されるように形成されるキャップ部430とを含む。
【0041】
貫通部450は、内部にペン芯部600が挿入されてペン芯部600のペンチップ630が下部に突き出されて筆記面と触れ合うように、下部ハウジング400の上部から下部で貫くように形成される。貫通部450は、その断面が円形である円筒状に形成されることができるし、ペン芯部600が貫通部450内部で貫通部450の内面と密着されることができる構造なら、その断面が円形以外に四角形、五角形、及び三角形などに形成されても関係ない。
【0042】
超音波センサー設置部410は、下部ハウジング400の筆記面に向ける末端部に本体部440から突き出されて形成され、超音波センサー420が超音波センサー設置部410を囲むように設置される。
【0043】
キャップ部430は、本体部440と連結されるように本体部440と一体に形成されるとか、本体部440とねじ結合または挟み結合などによって結合可能になるように形成される。また、キャップ部430は、超音波センサー設置部410と超音波センサー420とを内部に含むようにこれらの周囲に形成され、ペンチップ630が外部に突き出されることができるようにペンチップ溝460が形成され、ペンチップ630は、ペンチップ溝460を貫いて外部に突き出される。この時、超音波センサー420で発生された超音波信号は、ペンチップ630とペンチップ溝460の間の空間を通じて筆記面方向に放出される。
【0044】
また、キャップ部430の外周面には、超音波センサー420で発生された超音波信号が直接にペンチップ溝460を通じないで外部に直接放出されるように超音波信号放出溝432がさらに形成されることができる。
【0045】
一方、ペン芯部600は、ペンチップ630と胴体部610で構成される。
【0046】
ペンチップ630は、キャップ部430の外部に突き出されて、使用者が筆記面(または底)に文を書く場合に、筆記面(または底)と触れ合う。また、胴体部610がインクで満たされた場合に、ペンチップ630は、一般的なボールペンなどのペンと同じく一定量のインクを放出して実際筆記ができるようにする。
【0047】
胴体部610は、上部(612:「上部胴体部」と等しい意味で使われ)と下部(614:「下部胴体部」と等しい意味で使われ)で構成される。上部胴体部612は、その断面積(直径)が下部ハウジング400の貫通部450より大きく(直径がもっと長く)形成され、下部胴体部614は、その断面積(直径)が下部ハウジング400の貫通部450より小さく(直径がもっと短く)形成される。
【0048】
上部胴体部612と下部胴体部614は、それぞれ別個で構成された後、使用者によって分離が不可能になるように相互結合されて胴体部610を構成することができる。上部胴体部612と下部胴体部614が単一の材質の構成(例えば、プラスチック射出物または金属射出物など)に形成されることもできる。
【0049】
このような構造的特徴によって胴体部の下部614は、下部ハウジング400の貫通部450に挿入されて貫通部450を貫いて超音波センサー設置部410及びキャップ部430の外部に突き出され、上部胴体部612は、下部ハウジング400の本体部440に掛けるようになって上部ハウジング500内部に収容される。よって、使用者が筆記中に信号発生装置を筆記面(底)がら離脱させて虚空に持ち上げてもペン芯部600は、貫通部450を通じて下方へ抜けない。
【0050】
また、胴体部610の内部には、インクが充電されてインクをペンチップ630で提供することができる。
【0051】
一方、上部ハウジング500内部には、電源部540と、圧力感知部530と、基準信号発生部510と、制御部520とが設置され、これらは互いに有線で連結される。
【0052】
電源部540は、1次電池または2次電池などで具現されて、超音波センサー420、圧力感知部530、基準信号発生部510及び制御部520に電力を供給し、上部ハウジング500の任意の位置に設置されることができる。
【0053】
圧力感知部530は、ペン芯部600の上部胴体部612と接するように設置され、使用者がペンチップ630を筆記面(底)に接触させれば、ペンチップ630に印加された筆記アブが上部胴体部612で伝達し、上部胴体部612が圧力感知部530と密着されてペンチップ630が筆記面(底)に接触されたのか可否及びペンチップ630に印加された筆記圧力を測定して制御部520に出力する。圧力感知部530は、接触式または減圧式のマイクロスィッチなどで具現されることができる。
【0054】
基準信号発生部510は、制御部520から入力される制御信号に従ってRF信号または赤外線信号のような基準信号を外部で発生させる。
【0055】
制御部520は、基準信号と超音波信号を同時にまたは一定の時間差を置いて発生させるように指示する制御信号を生成して基準信号発生部510と超音波センサー420に出力する。
【0056】
また、制御部520は、圧力感知部530で筆記圧力が感知されば、筆記アブ情報を生成して基準信号とともに伝送する。
【0057】
図4は、第1実施例による信号発生装置のペン芯部600を取り替える方式を説明する図である。図4を参照すれば、インクが充電されたペン芯部600を取り替えるとする場合に、使用者が挟み結合またはねじ結合で相互結合された上部ハウジング500と下部ハウジング400を互いに分離し、ペン芯部600の上部胴体部612を持ち上げて既存のペン芯部600を取り除い、新しいペン芯部600の下部胴体部614を貫通部450に挿入した後、上部ハウジング500と下部ハウジング400を結合することで、ペン芯部600を取り替えることができる。
【0058】
図5は、本発明の第1実施例の変形例を示する図である。図5に示された例においては、第3及び図4に示された例において下部ハウジング400内部に上部胴体部612を収容することができる収容溝470が形成され、収容溝470と連結されて下部胴体部614が貫く貫通部450が形成される。さらに、圧力感知部530は、上部胴体部614と密着されて接触されることができる上部ハウジング500の内の位置に設置される。上述したところと異なる構成は、上述した第1実施例と等しいので、詳細な説明は略する。
【0059】
図6は、本発明の第1実施例の他の変形例を示する図である。図6に示された例において、ペン芯部600は、胴体部610とペンチップブ630で構成され、胴体部610の所定の位置に胴体止め部616が形成されている。胴体止め部616は、単一した射出成形物で胴体部610と一体に形成されることができるし、リング状などの別個の構成に製作された後、事後に使用者によって分離しないように胴体部610と結合されることができる。
【0060】
一方、本体部440の内部には、本体止め部480が形成されてペン芯部610が本体部440の内部に挿入されば、本体止め部480が胴体止め部616と触れ合ってペン芯部610が下方へ抜けることを防止する。上述した第1実施例においては、上部胴体部612が胴体止め部616としての機能を遂行し、本体部440にの上部胴体部612と触れ合ってペン芯部610が下方へ抜けることを防止する部分が本体止め部480としての機能を遂行することを注意しなければならない。上述したところと異なる構成は、上述した第1実施例と等しいので、詳細な説明は略する。
【0061】
今まで本発明の望ましい第1実施例及び第1実施例の変形例による信号発生装置の構成を説明した。以下では、図7及び図8を参照して本発明の望ましい第2実施例による信号発生装置を説明する。
【0062】
本発明の望ましい第2実施例による信号発生装置の構造を示する図7を参照すれば、第2実施例による信号発生装置はペン型に形成され、ハウジング700と、ペン芯部900と、キャップ部800とを含んで構成される。
【0063】
先に、ハウジング700内部には第1実施例と同じく、電源部730と、制御部720と、基準信号発生部710とが含まれ、ハウジング700の筆記面(底)を向ける方向の末端には超音波センサー750を設置するための超音波センサー設置部740がハウジング700から突き出して形成され、超音波センサー設置部740を囲むように超音波センサー750が設置される。
【0064】
また、ペン芯部900と接触されることができる任意の位置に圧力感知部760が設置されるのに、その例として、図7及び図8では、超音波センサー設置部740の末端に圧力感知部760が設置された例を示する。ただ、圧力感知部760は、ペン芯部900と密着されてペン芯部900に印加される圧力を測定することができる位置ならどこでも設置されることができる。
【0065】
圧力感知部760は、使用者が信号発生装置を筆記面(底)に接触させて筆記を遂行する場合に、ペン芯部900と密着されてペンチップ910の筆記面の接触可否及び筆記圧力を測定して制御部720に出力する。圧力感知部760は、接触式または減圧式のマイクロスィッチなどで具現されることができる。
【0066】
電源部730は、1次電池または2次電池などで具現されて超音波センサー750、圧力感知部760、基準信号発生部710、及び制御部720に電力を供給し、ハウジング700の任意の位置に設置されることができる。
【0067】
基準信号発生部710は、制御部720から入力される制御信号に従ってRF信号または赤外線信号のような基準信号を外部に発生させ、ハウジング700の任意の位置に設置されることができる。
【0068】
制御部720は、基準信号と超音波信号を同時にまたは一定の時間差を置いて発生させるように指示する制御信号を生成して基準信号発生部710と超音波センサー750に出力する。また、制御部720は、圧力感知部760で筆記圧力が感知されば、筆記アブ情報を生成して基準信号とともに伝送する。電源部730と、制御部720と、圧力感知部760と、基準信号発生部710と、超音波センサー750とが互いに有線で連結される。
【0069】
一方、キャップ部800は、内部に超音波センサー750及びペン芯部900が収容されるように、ハウジング700と挟み結合またはねじ結合によって結合され、ペン芯部900のペンチップ910が筆記面方向に突き出されることができるようにペンチップ溝820が形成されている。超音波センサー750で発生された超音波信号は、ペンチップ910とペンチップ溝820の間の空間を通じて放出される。
【0070】
この場合、胴体部920の外周面とキャップ部800の内周面が密着されて接触されば、超音波信号が胴体部920の外周面とキャップ部800の渡せば間の空間を通じて外部に放出されにくいので、胴体部920の外周面とキャップ部800の内周面が密着されて接触されることを防止して超音波信号の放出がより容易いように、胴体部920の外周面またはキャップ部800の内周面に突起あるいは音波が通過するように空間を形成する構造物を形成することもできる。示された例においては、胴体部920の外周面に突起921を形成して突起921とキャップ部800の内周面が互いに接触して、胴体部920の外周面がキャップ部800の内周面と密着されることを防止した。
【0071】
キャップ部800には、超音波センサー750で発生された超音波信号がペンチップとペンチップ溝を通じなくて外部に直接に放出されるように放出溝810がキャップ部800の周辺に形成されることができる。
【0072】
一方、ペン芯部900は、ペンチップ910と胴体部920で構成される。胴体部920は、断面積(直径)がペンチップ溝820より大きく(長く)形成されてキャップ部800内部に収容され、ペンチップ910は、断面積(直径)がペンチップ910の溝より小さく(短く)形成されてペンチップ910の溝を通じて外部に突き出される。第1実施例と同じくペン芯部900の内部には、インクが充電され、ペンチップ910を通じて放出されるように形成されることができる。この場合には、使用者が直接に筆記面に筆記を遂行しながら情報入力が可能である。
【0073】
図8は、本発明の望ましい第2実施例に従ってペン芯部900を取り替える過程を説明する図である。図6を参照すれば、使用者がハウジング700とねじ結合または挟み結合されたキャップ部800をハウジング700から分離した後、キャップ部800の内部に収容されたペン芯部900を取り替えることができる。
【0074】
図9は、第2実施例の変形例による信号発生装置の構造を示する図である。
【0075】
図9を参照すれば、第2実施例の変形例において、キャップ部800が上部キャップ部800aと下部キャップ部800bで分離するように構成されるという点で差があるだけ、残り構成は図7及び図8に示された第2実施例と同じである。
【0076】
具体的に、上部キャップ部800a及び下部キャップ部800bは、挟み結合またはねじ結合によって相互結合及び分離することができるし、上部キャップ部800aも挟み結合またはねじ結合によってハウジング700と結合される。
【0077】
上部キャップ部800aは、その内部に超音波センサー750及び圧力感知部760を収容し、超音波センサー750で発生された超音波信号が外部に直接放出されるように放出溝810が上部キャップ部800a周辺に形成されることができる。
【0078】
一方、下部キャップ部800bは、ペン芯部900を内部に収容し、ペンチップ910が筆記面方向に突き出されることができるようにペンチップ溝820が形成されている。また、第2実施例と同じく、超音波信号がペンチップ溝820を通じて竜以下なの放出されるように、胴体部920の外周面または下部キャップ部800bの内周面に突起912または音波が通過するように空間を形成する構造物が設置されることもできる。
【0079】
上部キャップ部800aは、使用者から超音波センサー750及び圧力感知部760を保護するようにハウジング700と堅固に結合され、使用者が下部キャップ部800bを上部キャップ部800aと分離してペン芯部900を取り替えることができる。
【0080】
今まで本発明に対してその望ましい実施例を中心に説明した。本発明が属する技術分野で通常の知識を持った者は、本発明が本発明の本質的な特性から脱しない範囲で変形された形態に具現されることができることを理解することができる。従って、開示された実試例は限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されなければならない。本発明の範囲は、前述の説明ではなく請求の範囲に現われているし、そのと同等な範囲に属するすべての差異は、本発明に含まれたことに解釈されなければならない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部ハウジングと、
内部に貫通部が形成され、末端に超音波センサー設置部が突き出して形成され、前記上部ハウジングと結合される下部ハウジングと、
ペンチップと胴体部で構成され、前記胴体部の下部が前記貫通部を通じて前記下部ハウジングの外部に突き出されるペン芯部と、
前記超音波センサー設置部及び前記超音波センサー設置部に設置された超音波センサーを囲むように前記下部ハウジングと結合され、前記ペンチップの貫くペンチップ溝が形成されたキャップ部と、
を含むことを特徴にする信号発生装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記キャップ部は、前記超音波センサーで発生された超音波信号を前記キャップ部の外部に放出する放出溝をさらに含むことを特徴にする信号発生装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記ペン芯部の内部には、インクが充電され、前記インクは、前記ペンチップを通じて放出されることを特徴にする信号発生装置。
【請求項4】
請求項1において、
前記胴体部の最大断面積は、前記貫通部の最小断面積より大きいことを特徴にする信号発生装置。
【請求項5】
請求項1において、
前記胴体部の上部断面積は、前記貫通部の断面積より大きく、前記胴体部の下部断面積は、前記貫通部の断面積より小さなことを特徴にする信号発生装置。
【請求項6】
請求項1において、前記上部ハウジングは、
前記胴体部と接した位置に設置され、使用者が前記ペンチップを筆記面に接触させて筆記を遂行すれば、前記胴体部と密着されて前記ペンチップから印加される圧力から、前記ペンチップが筆記面に接触したのか可否及び筆記圧力を測定する圧力感知部を内部に含むことを特徴にする信号発生装置。
【請求項7】
請求項6において、前記上部ハウジングは、
基準信号を発生させる基準信号発生部と、
基準信号と超音波信号の発生を指示する制御信号を前記基準信号発生部と前記超音波センソワに出力する制御部と、をさらに含むことを特徴にする信号発生装置。
【請求項8】
請求項7において、前記制御部は
前記圧力感知部から入力された圧力情報を前記基準信号とともに伝送することを特徴にする信号発生装置。
【請求項9】
超音波センサーが設置されるように、超音波センサー設置部が突き出して形成されたハウジングと、
前記超音波センサー設置部及び前記超音波センサー設置部を囲むように設置された超音波センサーを内部に収容するように前記ハウジングと結合されるキャップ部と、
ペンチップと胴体部で構成され、前記胴体部が前記キャップ部内部に収容され、前記ペンチップは、前記キャップ部に形成されたペンチップ溝を通じて前記キャップ部の外部に突き出されるペン芯部と、
を含むことを特徴にする信号発生装置。
【請求項10】
請求項9において、
前記キャップ部は、前記超音波センサーで発生された超音波信号を前記キャップ部の外部に放出する放出溝を含むことを特徴にする信号発生装置。
【請求項11】
請求項9において、
前記ペン芯部の内部には、インクが充電され、前記インクは、前記ペンチップを通じて放出されることを特徴にする信号発生装置。
【請求項12】
請求項9において、
前記胴体部の断面積は、前記ペンチップ溝の断面積より大きく、前記ペンチップの断面積は、前記ペンチップ溝の断面積より小さなことを特徴にする信号発生装置。
【請求項13】
請求項9において、
前記胴体部の外周面または前記キャップ部の内周面には、前記キャップ部の内周面と前記胴体部の外周面が密着されることを防止する突起あるいは空間を形成するための構造が形成されていることを特徴にする信号発生装置。
【請求項14】
請求項9において、
前記キャップ部は、前記ハウジングと結合されて前記超音波センサーを内部に収容する上部キャップ部と、前記上部キャップ部と結合されて前記ペン芯部を収容する下部キャップ部と、路構成されること、を特徴にする信号発生装置。
【請求項15】
請求項9において、前記ハウジングは、
前記胴体部の上部と接した位置に設置され、使用者が前記ペンチップを筆記面に接触させて筆記を遂行すれば、前記胴体部の上部と密着されて前記ペンチップから印加される圧力から、前記ペンチップが筆記面に接触したのか可否及び筆記圧力を測定する圧力感知部を内部に含むことを特徴にする信号発生装置。
【請求項16】
請求項15において、
前記圧力感知部は、前記超音波センサー設置部の末端に設置されることを特徴にする信号発生装置。
【請求項17】
請求項15において、前記ハウジングは、その内部に、
基準信号を発生させる基準信号発生部と、
基準信号と超音波信号の発生を指示する制御信号を前記基準信号発生部と前記超音波センソワに出力する制御部と、をさらに含むことを特徴にする信号発生装置。
【請求項18】
請求項17において、前記制御部は、
前記圧力感知部から入力された圧力情報を前記基準信号とともに伝送することを特徴にする信号発生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2012−533816(P2012−533816A)
【公表日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−521566(P2012−521566)
【出願日】平成21年7月31日(2009.7.31)
【国際出願番号】PCT/KR2009/004315
【国際公開番号】WO2011/010762
【国際公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【出願人】(512017453)ピーエヌエフ カンパニー リミテッド (3)
【Fターム(参考)】