説明

修飾成長ホルモン

【課題】望ましくない副作用を有さない、治療特性の改善されたヒト成長ホルモン変異体を提供する。
【解決手段】修飾成長ホルモンポリペプチド、修飾成長ホルモンポリペプチドをコードする核酸分子および修飾成長ホルモンポリペプチドを作出する方法、及び修飾成長ホルモンポリペプチドを用いた治療法。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号1で示される成熟成長ホルモンポリペプチドのアミノ酸位置Y42に対応する位置で、成長ホルモンポリペプチドにおけるアミノ酸修飾を含む、修飾成長ホルモンポリペプチドであって、該修飾がチロシン(Y)のヒスチジン(H)への置換である、修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項2】
該修飾が、唯一の修飾である、請求項1に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項3】
前駆体成長ホルモンポリペプチドである、請求項1に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項4】
成熟成長ホルモンポリペプチドである、請求項1に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項5】
アミノ酸置換が、非修飾成長ホルモンにあり、該非修飾成長ホルモンが、配列番号1または配列番号713で示されるアミノ酸配列を含む下垂体成長ホルモンであるか、対立遺伝子変異体または種変異体であるか、またはスプライス変異体によってコードされたものである、請求項1に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項6】
アミノ酸置換が、胎盤成長ホルモンである非修飾成長ホルモンにある、請求項1に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項7】
非修飾胎盤成長ホルモンポリペプチドが、配列番号712で示されるアミノ酸配列を含むか、またはその成熟形態であるか、対立遺伝子変異体または種変異体であるか、スプライス変異体によってコードされたものである、請求項6に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項8】
配列番号58で示されるアミノ酸残基の配列を含む、請求項1に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項9】
細胞増殖活性、増加した耐タンパク質分解性または増加した半減期から選択される、成長ホルモンポリペプチドの少なくとも1つのインビボ活性を有する、請求項1に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項10】
ポリペプチドの、1以上の脱免疫化(deimmunization)、グリコシル化、および/またはPEG化に寄与する、1以上のアミノ酸修飾を更に含む、請求項1に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項11】
ポリペプチドが、グリコシル化され、アルブミン化され、またはポリエチレングリコール(PEG)部分と結合されている、請求項1に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項12】
配列番号1または配列番号713で示される成熟成長ホルモンポリペプチドにおいて、F1I、F1V、P2A、P2S、P5A、P5S、L6I、L6V、L6E、L6D、L6K、L6R、L6N、L6Q、L6S、L6T、R8H、R8Q、L9I、L9V、L9E、L9D、L9K、L9R、L9N、L9Q、L9S、L9T、F10I、F10V、D11N、D11Q、A13E、A13D、A13K、A13R、A13N、A13Q、A13S、A13T、M14I、M14V、L15I、L15V、L15E、L15D、L15K、L15R、L15N、L15Q、L15S、L15T、R16H、R16Q、A17E、A17D、A17K、A17R、A17N、A17Q、A17S、A17T、R19H、R19Q、L20I、L20V、L20E、L20D、L20K、L20R、L20N、L20Q、L20S、L20T、L23I、L23V、L23E、L23D、L23K、L23R、L23N、L23Q、L23S、L23T、A24E、A24D、A24K、A24R、A24N、A24Q、A24S、A24T、F25I、F25V、D26N、D26Q、Y28H、Y28I、E30Q、E30H、E30N、F31I、F31V、E32Q、E32H、E32N、E33Q、E33H、E33N、Y35H、Y35I、P37A、P37S、K38N、K38Q、E39Q、E39H、E39N、K41N、K41Q、F44I、F44V、L45I、L45V、P48A、P48S、L52I、L52V、F54I、F54V、E56Q、E56H、E56N、P59A、P59S、P61A、P61S、R64H、R64Q、E65Q、E65H、E65N、E66Q、E66H、E66N、K70N、K70Q、L73I、L73V、E74Q、E74H、E74N、L75I、L75V、L76I、L76V、R77H、R77Q、L80I、L80V、L81I、L81V、L82I、L82V、W86H、W86S、L87I、L87V、E88Q、E88H、E88N、P89A、P89S、F92I、F92V、L93I、L93V、R94H、R94Q、F97I、F97V、L101I、L101V、Y103H、Y103I、A105E、A105D、A105K、A105R、A105N、A105Q、A105S、A105T、D107N、D107Q、V110E、V110D、V110K、V110R、V110N、V110Q、V110S、V110T、Y111H、Y111I、D112N、D112Q、L113I、L113V、L113E、L113D、L113K、L113R、L113N、L113Q、L113S、L113T、L114I、L114V、L114E、L114D、L114K、L114R、L114N、L114Q、L114S、L114T、K115N、K115Q、D116N、D116Q、L117I、L117V、L117E、L117D、L117K、L117R、L117N、L117Q、L117S、L117T、E118Q、E118H、E118N、E119Q、E119H、E119N、I121E、I121D、I121K、I121R、I121N、I121Q、I121S、I121T、L124I、L124V、L124E、L124D、L124K、L124R、L124N、L124Q、L124S、L124T、M125I、M125V、R127H、R127Q、L128I、L128V、L128E、L128D、L128K、L128R、L128N、L128Q、L128S、L128T、E129Q、E129H、E129N、D130N、D130Q、P133A、P133S、R134H、R134Q、F139I、F139V、K140N、K140Q、Y143H、Y143I、K145N、K145Q、F146I、F146V、D147N、D147Q、D153N、D153Q、D154N、D154Q、L156I、L156V、L157I、L157V、K158N、K158Q、Y160H、Y160I、L162I、L162V、L163I、L163V、Y164H、Y164I、F166I、F166V、R167H、R167Q、K168N、K168Q、D169N、D169Q、M170I、M170V、D171N、D171Q、K172N、K172Q、E174Q、E174H、E174N、F176I、F176V、L177I、L177V、R178H、R178Q、R183H、R183Q、E186Q、E186H、E186N、F191I、F191Vの中から選択される修飾に対応する1以上の更なるアミノ酸修飾を含む、請求項1に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれかに記載の修飾成長ホルモンポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、核酸分子。
【請求項14】
請求項13に記載の核酸分子を含むベクター。
【請求項15】
請求項14に記載のベクターを含む細胞。
【請求項16】
真核細胞である、請求項15に記載の細胞。
【請求項17】
原核細胞である、請求項15に記載の細胞。
【請求項18】
植物細胞である、請求項16に記載の細胞。
【請求項19】
藻類細胞である、請求項18に記載の細胞。
【請求項20】
請求項13に記載の核酸分子を細胞に導入し、そしてコードされた修飾成長ホルモンポリペプチドが発現される条件下で細胞を培養することを含む、修飾成長ホルモンポリペプチドの製造方法。
【請求項21】
細胞が、細菌性細胞である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
細胞が、真核細胞である、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
細胞が、藻類細胞である、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
請求項13に記載の核酸分子を無細胞系に導入し、それによりコードされた修飾成長ホルモンポリペプチドが発現されることを含む、修飾成長ホルモンポリペプチドの製造方法。
【請求項25】
修飾成長ホルモンポリペプチドが、グリコシル化される、請求項20に記載の方法。
【請求項26】
医薬的に許容可能な賦形剤中に、請求項1〜12のいずれかに記載の修飾成長ホルモンポリペプチドを含む、医薬組成物。
【請求項27】
医薬組成物が、経口投与用に製剤化される、請求項26に記載の医薬組成物。
【請求項28】
実質的に修飾成長ホルモンポリペプチドからなる、請求項27に記載の医薬組成物。
【請求項29】
錠剤またはカプセルである、請求項27に記載の医薬組成物。
【請求項30】
被覆された錠剤である、請求項27に記載の医薬組成物。
【請求項31】
液剤、丸剤、錠剤、舐剤、またはカプセルとして製剤化される、請求項27に記載の医薬組成物。
【請求項32】
舐剤が、修飾成長ホルモンポリペプチドを口腔、咽喉、または胃腸管の粘膜に送達する舐剤である、請求項31に記載の医薬組成物。
【請求項33】
修飾成長ホルモンポリペプチドを制御放出するために製剤化される、請求項27に記載の医薬組成物。
【請求項34】
成長ホルモンの投与により治療される疾患または病態を治療するための、請求項26〜33のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項35】
疾患または病態が、成長欠乏障害、AIDS消耗、老化、HIV感染対象の免疫機能障害、異化作用病、手術回復、充血性心筋症、肝臓移植、肝切除後の肝再生、慢性腎不全、腎性骨ジストロフィー、骨粗しょう症、軟骨異栄養症、低軟骨形成症、骨格形成異常症、慢性炎症、クローン病、短腸症候群、若年性慢性関節炎、嚢胞性線維症、男性不妊症、X染色体低リン酸血症くる病、ダウン症候群、二分脊椎、ヌーナン症候群、肥満症、障害性筋強度および線維筋痛の中から選択される、請求項34に記載の医薬組成物。
【請求項36】
成長欠乏障害が、ターナー症候群、子宮内発育遅延、特発性短身長、プラーダーヴィリ症候群およびサラセミアの中から選択される、請求項35に記載の医薬組成物。
【請求項37】
成長ホルモンの投与により治療される疾患または病態の治療用医薬を製造するための、請求項1〜12のいずれかに記載のポリペプチドの使用。
【請求項38】
疾患または病態が、成長欠乏障害、AIDS消耗、老化、HIV感染対象の免疫機能障害、異化作用病、手術回復、充血性心筋症、肝臓移植、肝切除後の肝再生、慢性腎不全、腎性骨ジストロフィー、骨粗しょう症、軟骨異栄養症、低軟骨形成症、骨格形成異常症、慢性炎症、クローン病、短腸症候群、若年性慢性関節炎、嚢胞性線維症、男性不妊症、X染色体低リン酸血症くる病、ダウン症候群、二分脊椎、ヌーナン症候群、肥満症、障害性筋強度および線維筋痛の中から選択される、請求項37に記載の使用。
【請求項39】
成長欠乏障害が、ターナー症候群、子宮内発育遅延、特発性短身長、プラーダーヴィリ症候群およびサラセミアの中から選択される、請求項38に記載の使用。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3.1】
image rotate

【図3.2】
image rotate

【図3.3】
image rotate


【公開番号】特開2011−97944(P2011−97944A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−270672(P2010−270672)
【出願日】平成22年12月3日(2010.12.3)
【分割の表示】特願2007−539656(P2007−539656)の分割
【原出願日】平成17年11月4日(2005.11.4)
【出願人】(508048953)ハナル バイオファーマ カンパニーリミテッド (6)
【氏名又は名称原語表記】HanAll Biopharma Co., Ltd.
【Fターム(参考)】