側溝用ブロック及び側溝用ブロックの接続方法
【課題】自由な角度で接続可能な側溝用ブロックの接続部において、縦板の端部が流水路内にはみ出す量を少なくし、接続角度も大きくする。
【解決手段】側溝用ブロックの一方の接続端部において、横板を平面視凸の半円状とし、その周縁部に沿って縦板から連続して流水路を遮断するように端板を形成し、横板の端面と端板の外面を凸の円弧状接続面とすることで、前記課題を解決する。このブロックの前記端板を切り欠き、流水路が連通するように所望の接続角度に応じた切欠開口部を形成した後、接続端部に前記凸の円弧状接続端面と対応する凹の円弧状接続面を有する側溝用ブロックを接続する。
【解決手段】側溝用ブロックの一方の接続端部において、横板を平面視凸の半円状とし、その周縁部に沿って縦板から連続して流水路を遮断するように端板を形成し、横板の端面と端板の外面を凸の円弧状接続面とすることで、前記課題を解決する。このブロックの前記端板を切り欠き、流水路が連通するように所望の接続角度に応じた切欠開口部を形成した後、接続端部に前記凸の円弧状接続端面と対応する凹の円弧状接続面を有する側溝用ブロックを接続する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対向して立設した2枚の縦板の下端、上端、又は下端と上端の双方を横板で連結一体化してU字状、逆U字状、又は四角筒状に形成され、主に道路の排水のため、道路に沿って又は道路を横断して敷設される側溝用ブロックで、特に、自由な角度で接続でき、カーブ施工に適したもの、およびその接続方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、側溝用ブロックをカーブ施工する場合、主に4つの方法があった。
その第1は、下記特許文献1に示されるように、端面が軸線に対して直角でない側溝用ブロックを接続して敷設する方法である。
第2は、下記特許文献1に従来技術として示されている、屈曲した側溝用ブロックを予め製造し、これを接続して敷設する方法である。
第3は、下記特許文献2に示されるように、側溝用ブロックの連結部に柔軟なパッキンを挟み込み、両側のブロックを互いに押し付けてパッキンを変形させ、両側の側溝用ブロックに角度をつけて敷設する方法である。
第4は、側溝用ブロックの一方の端面を平面視で凸の円弧状をなす凸端面とし、他方の端面を前記凸端面に対応して、平面視で凹の円弧状をなす凹端面とし、このブロックを接続して敷設する方法である。
【特許文献1】特開平9−32094号公報
【特許文献2】特開平10−54073号公報
【特許文献3】特開2008−38387号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記第1及び第2の方法は、端面が軸線に対して直角でない、又は屈曲した側溝用ブロックを接続して敷設するので、所定の曲率のカーブにしか適用することができず、異なる曲率のカーブを施工する場合、それにあったブロックを製造しなければならい。したがって、多種類の曲率に対応するためには非常に多くの種類のブロックが必要となり、多くの種類の型枠を必要として、きわめてコスト高となっていた。
前記第3の方法は、一定の曲率のカーブに限定されるものではないが、両側のブロックを互いに押し付けてパッキンを変形させ、隣り合う側溝用ブロックに所定の角度をつけて敷設する作業が煩雑であり、さらに、大きな曲率のカーブには適さないという問題があった。
前記第4の方法は、円弧状の凸端面と凹端面とが接続され、接続部で隣り合うブロックに任意の角度を付けることができるから、任意の曲率のカーブ施工を容易に行うことができるという優れた効果を有する。
【0004】
図22は、前記第4の方法で接続した側溝用ブロック17、18の説明図である。ブロック17の一方の端部は平面視凸の円弧状接続面、ブロック18の一方の端部は平面視凹の円弧状接続面となっており、この凸と凹の円弧状接続面を接触させて接続するので、隣り合うブロックに任意の角度を付けることができる。凸と凹の円弧状接続面の曲率半径Rは、側溝の外幅(最大)Wの1/2よりも相当大きく(約1.5倍)設定されている。
【0005】
図22は、側溝用ブロック17、18を最も大きな角度をつけて連結した状態を示している。この状態において、一方の縦板の接続部において、縦板の端部が流水路内に大きくはみ出したはみ出し部cとなっており、流水路の有効幅w'が大きく減少している。また、矢印F方向と反対方向に水を流すと、はみ出し部cの縦板端面が流水の方向に対して鋭角的となるので、水流が妨げられ、水を流す方向が矢印F方向に限定される場合がある。
他方の縦板の接続部dにおいては、隣り合うブロックの縦板の重なり量が限界で、これ以上角度を大きくつけることができない。従来、隣り合うブロックに付けられる角度は10°程度が限界であった。
【0006】
本発明は、接続部において縦板の端部が流水路内にはみ出す量を少なくして流水路の有効幅が減少するのを抑制すること、及び隣り合うブロックをさらに大きな角度を付けて接続できるようにすることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
〔請求項1〕
本発明は、対向して立設した2枚の縦板の下端、上端、又は下端と上端の双方を横板で連結一体化してU字状、逆U字状、又は四角筒状に形成され、前記2枚の縦板の間が流水路となっており、
一方の接続端部において、前記横板が平面視凸の半円状をなし、その周縁部に沿って前記縦板から連続して前記流水路を遮断するように端板を形成し、前記横板の端面と前記端板の外面が平面視凸の円弧状接続面となっていることを特徴とする側溝用ブロックである。
【0008】
本発明は、対向して立設した2枚の縦板の下端を横板で連結一体化したU字状断面の側溝用ブロック、対向して立設した2枚の縦板の上端を横板で連結一体化した逆U字状断面の側溝用ブロック、又は対向して立設した2枚の縦板の下端と上端の双方を横板で連結一体化した四角筒状の側溝用ブロックに関する。2枚の縦板の間が流水路となる。
【0009】
この側溝用ブロックは、後述する請求項4の方法により、隣り合う側溝用ブロックに接続することができる。すなわち、このブロックの端板の一部を切り欠き、流水路が連通するように所望の接続角度に応じた切欠開口部を形成する。しかる後、同じU字状、逆U字状、又は四角筒状に形成され、一方の接続端部において縦板及び横板に前記凸の円弧状接続端面と対応する平面視凹の円弧状接続面を形成した側溝用ブロックに対し、対応する前記凸と凹の円弧状接続面どうしを接触させて任意の角度傾けて接続する。
所望の接続角度に応じて切欠開口部を形成するので、接続部における隣り合うブロックは、端板の凸の円弧状接続面と縦板の凹の円弧状接続面とが確実に接触し、大きな角度で接続することが可能となる。また、切欠開口部を適宜に形成することにより、縦板の端部が流水路内にはみ出さないようにすることができる。
【0010】
円弧状接続面の曲率半径は、側溝の最大外幅の1/2とすることが最も好ましいが、それよりも小さくすることも(但し、側溝の最大内幅の1/2よりも大きいことが条件)、大きくすることも可能である。
【0011】
〔請求項2〕
また本発明は、前記端板の外面に縦及び/又は横方向の弱化溝を形成した請求項1の側溝用ブロックである。
【0012】
端板外面に縦の弱化溝及び/又は横の弱化溝を設けることで、接続する際に端板を切り欠いて切欠開口部を形成する作業が容易となる。縦の弱化溝は、端板外面の曲率中心に対して所定角度の間隔(例えば15°間隔)で垂直に、端板の全高に亘って設けることが望ましい。横の弱化溝は、上端の横板の下側に沿って、及び/又は下端の横板の上側に沿って設けることが望ましい。
【0013】
〔請求項3〕
また本発明は、前記端板の中央部に縦方向の貫通スリットを設けた請求項1又は2の側溝用ブロックである。
【0014】
端板の中央部に縦方向の貫通スリットを設けることで、接続する際に端板を切り欠いて切欠開口部を形成する作業が容易となる。貫通スリットは、端板の中央(側溝幅方向の中央)にその全高に亘って設けることが望ましいが、多少左右に偏った位置でも差し支えない。貫通スリットの幅は、貫通スリット全体が、側溝用ブロックを可能な限りにおけるどのような角度で接続した場合でも切欠開口部の一部となるように設定する。
【0015】
〔請求項4〕
また本発明は、前記請求項1〜3のいずれかの側溝用ブロックの前記端板を切り欠き、流水路が連通するように所望の接続角度に応じた切欠開口部を形成し、
その側溝用ブロックに対し、
同じU字状、逆U字状、又は四角筒状に形成され、一方の接続端部において縦板及び横板に前記凸の円弧状接続端面と対応する平面視凹の円弧状接続面を形成した側溝用ブロックを、対応する前記円弧状接続面どうしを接触させて所望の角度傾けて接続することを特徴とする側溝用ブロックの接続方法である。
【発明の効果】
【0016】
本発明の側溝用ブロックは、接続部における縦板端部の流水路内へのはみ出しを無くし、流水路内の水の流れを妨げないようにすることができる。また、側溝用ブロックを従来よりも大きな角度をつけて接続できるので、より広範囲に利用できる。
【実施例】
【0017】
以下、実施例に関する図面に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は側溝用ブロック1の平面図、図2は側溝用ブロック1の側面図、図3は図1におけるA−A線断面図、図4は図2におけるB−B線断面図、図5は側溝用ブロック10の平面図、図6は図5の左側面図、図7は切欠開口部を形成した側溝用ブロック1の側面図、図8は側溝用ブロック1、10の接続状態の横断面図、図9は側溝用ブロック11の平面図、図10は側溝用ブロック11の側面図、図11は図9の右側面図、図12は図10のC−C線断面図、図13は側溝用ブロック11の斜視図、図14は側溝用ブロック13の平面図、図15は側溝用ブロック14の平面図、図16は図15におけるD−D線断面図、図17は側溝用ブロック14の側面図、図18は側溝用ブロック15の平面図、図19は図18におけるE−E線断面図、図20は側溝用ブロック15の側面図、図21は側溝用ブロック15、16の接続状態の平面図である。
【0018】
図1〜4の側溝用ブロック1は、鉄筋コンクリート製で、対向して立設した2枚の縦板2、2の上端を横板3で、下端を横板4で連結一体化して四角筒状に形成されている。2枚の縦板2、2の間が流水路1aとなっている。一方の接続端部(図1の右側)において、横板3、4が平面視凸の半円状をなし、その周縁部に沿って、縦板2から連続して流水路1aを遮断するように端板6が形成されており、横板3、4の端面と端板6の外面が平面視凸の円弧状接続面5となっている。この場合、横板3、4の端面と端板6の外面の円弧状接続面5の曲率半径は全て同じで、側溝の外幅の1/2となっているが、例えば端板6の曲率半径を横板3、4の曲率半径よりもやや小さく(例えば1〜5cm)することも可能である。ただし、曲率中心は同じにする必要がある。
【0019】
端板6の外面には、縦方向の弱化溝7及び横方向の弱化溝8が形成されている。縦方向の弱化溝7は、端板6外面の曲率中心に対し15°間隔で合計11本、垂直に、端板の全高に亘って設けられている。横方向の弱化溝8は、上端の横板3の下側に沿って、及び下端の横板4の上側に沿って設けられている。
【0020】
側溝用ブロック1の他方の端面(図1の左側)は平坦になっており、ここには両端面が平坦に形成された通常の側溝用ブロック(側溝用ブロック1と同じ断面形状を有するもの)を接続できる。
【0021】
図5、6の側溝用ブロック10は、鉄筋コンクリート製で、対向して立設した2枚の縦板2、2の上端を横板3で、下端を横板4で連結一体化して、前述の側溝用ブロック1と同じ断面形状の四角筒状に形成されている。2枚の縦板2、2の間が流水路10aとなっている。この側溝用ブロック10は、前記の側溝用ブロック1の接続する相手となるものである。
【0022】
側溝用ブロック10は、一方の接続端部(図5の左側)において、2枚の縦板2の端面、及び横板3、4の端面が、平面視凹の円弧状接続面5’となっている。円弧状接続面5’は、前記側溝用ブロック1の円弧状接続面5に対応している(凹凸が逆で曲率半径が等しい)。対応する凸と凹の円弧状接続面の曲率半径は同じでよいが、製造の際の寸法誤差を考慮して、凸を凹よりも若干小さく(例えば1〜3mm程度の実質的に同径といえる程度に)設計してもよい。この点は、後述する実施例についても同様である。
縦板2の端面外側には面取部2aが形成されているが、これは端板の厚みが薄くなって欠けやすくなるのを防止するためである。
側溝用ブロック10の他方の端面(図5の右側)は平坦になっており、ここには両端面が平坦に形成された通常の側溝用ブロック(側溝用ブロック1、10と同じ断面形状を有するもの)を接続できる。
【0023】
側溝用ブロック10の円弧状接続面5’には、その全周に亘って、防水用のパッキンを装着してもよい。
【0024】
側溝用ブロック1、10の接続に先立って、側溝用ブロック1の端板6の一部を切り欠いて切欠開口部9を形成する(図7、8)。切欠開口部9は、ブロック1、10を所望の接続角度(この場合は30°)で接続したときに、流水路1a、10aが連通するように形成する。端板の切り欠きは、ダイヤモンドカッターを使用するなど、従来周知の方法で行うことができる。
その後、図8に示すように、対応する円弧状接続面5、5’を接触させて、ブロック1、10を30°傾けて接続する。
図8は30°傾けて接続した状態を示すが、側溝用ブロック1、10は、左右どちらでも0〜30°の範囲で、自由な接続角度で接続することができる。従来のこの種の側溝用ブロックは、10°程度の角度しかつけられなかったが、本実施例ではその約3倍の大きな角度をつけることができる。
また、接続部において、縦板の端部は流水路内に全くはみ出していないので、水流が妨げられることがない。
【0025】
図9〜13の側溝用ブロック11は、鉄筋コンクリート製で、対向して立設した2枚の縦板2、2の上端を横板3で、下端を横板4で連結一体化して四角筒状に形成されている。2枚の縦板2、2の間が流水路11aとなっている。一方の接続端部(図9の右側)において、横板3、4が平面視凸の半円状をなし、その周縁部に沿って、縦板2から連続して流水路11aを遮断するように端板6が形成されており、横板3、4の端面と端板6の外面が平面視凸の円弧状接続面5となっている。また、端板6の外面には、縦方向の弱化溝7及び横方向の弱化溝8が形成されている。このような基本形状は前記の側溝用ブロック1と同じである。
側溝用ブロック11が前記の側溝用ブロック1と異なるのは、端板6の側溝幅方向中央部に縦方向の貫通スリット12を設けた点である。貫通スリット12の長さ(高さ方向)は端板の全高に及び、幅は円弧状接続面5の中心角度で30°である。
側溝用ブロック11は、前記の側溝用ブロック1と同様にして、側溝用ブロック10に接続することができるが、貫通スリット12が設けられているために、端板6を切り欠く作業が容易である。
【0026】
図14の側溝用ブロック13は、一方の端面(同図右側)が前記の側溝用ブロック11と同じ形状、他方の端面(同図左側)が前記の側溝用ブロック10と同じ形状に形成されている。この側溝用ブロック13複数を連続して接続することで、滑らかなカーブ側溝を容易に施行できる。
【0027】
上記各実施例において、四角筒状の側溝用ブロックの流水路の断面形状は略四角形状であるが、流水路の断面形状はこれに限らず、円形、卵形など任意の形状とすることができる。また、上端の横板にはスリットを設けたり、蓋を装着する開口を設けることができる。下端の横板にはインバートを設けることができる。
【0028】
図15〜17の側溝用ブロック14は、鉄筋コンクリート製で、対向して立設した2枚の縦板2と、その上端を連結する横板3により断面が逆U字状に形成されている。2枚の縦板2、2の間が流水路14aとなっている。一方の接続端部(図15の右側)において、横板3が平面視凸の半円状をなし、その周縁部に沿って、縦板2から連続して流水路14aを遮断するように端板6が形成されており、横板3の端面と端板6の外面が平面視凸の円弧状接続面5となっている。この場合、横板3の端面と端板6の外面の円弧状接続面5の曲率半径は同じで、側溝の外幅の1/2となっている。端板6の外面には、縦方向の弱化溝7及び横方向の弱化溝8が形成されている。また、端板6の側溝幅方向中央部に縦方向の貫通スリット12が設けられている。
【0029】
側溝用ブロック14は、同じ逆U字状断面を有し、一方の端部に、ブロック14の凸の円弧状接続面5と対応する平面視凹の円弧状接続面が形成された側溝用ブロックに、自由角度で接続することができる。接続に際しては、前記側溝用ブロック1の場合と同様に、端板6を切り欠き、流水路が連通するように所望の接続角度に応じた切欠開口部を形成する。
【0030】
図18〜20の側溝用ブロック15は、鉄筋コンクリート製で、対向して立設した2枚の縦板2と、その下端部を連結する横板4により断面がU字状に形成されている。2枚の縦板2、2の間が流水路15aとなっている。一方の接続端部(図18の右側)において、横板4が平面視凸の半円状をなし、その周縁部に沿って、縦板2から連続して流水路15aを遮断するように端板6が形成されており、横板4の端面と端板6の外面が平面視凸の円弧状接続面5となっている。この場合、横板4の端面と端板6の外面の円弧状接続面5の曲率半径は同じで、側溝の外幅の1/2となっている。端板6の外面には、縦方向の弱化溝7及び横方向の弱化溝8が形成されている。また、端板6の側溝幅方向中央部に縦方向の貫通スリット12が設けられている。
【0031】
図21は、側溝用ブロック15と16を接続した状態である。側溝用ブロック16は、2枚の縦板2と、その下端部を連結する横板4により断面が、側溝用ブロック15と同じU字状に形成されている。側溝用ブロック16の一方の端部には、ブロック15の凸の円弧状接続面5と対応する平面視凹の円弧状接続面5’が形成されている。接続に際しては、前記側溝用ブロック1の場合と同様に、端板6を切り欠き、流水路が連通するように所望の接続角度に応じた切欠開口部9を形成する。同図は、接続角度が15°の場合を示している。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】側溝用ブロック1の平面図である。
【図2】側溝用ブロック1の側面図である。
【図3】図1におけるA−A線断面図である。
【図4】図2におけるB−B線断面図である。
【図5】側溝用ブロック10の平面図である。
【図6】図5の左側面図である。
【図7】切欠開口部を形成した側溝用ブロック1の側面図である。
【図8】側溝用ブロック1、10の接続状態の横断面図である。
【図9】側溝用ブロック11の平面図である。
【図10】側溝用ブロック11の側面図である。
【図11】図9の右側面図である。
【図12】図10のC−C線断面図である。
【図13】側溝用ブロック11の斜視図である。
【図14】側溝用ブロック13の平面図である。
【図15】側溝用ブロック14の平面図である。
【図16】図15におけるD−D線断面図である。
【図17】側溝用ブロック14の側面図である。
【図18】側溝用ブロック15の平面図である。
【図19】図18におけるE−E線断面図である。
【図20】側溝用ブロック15の側面図である。
【図21】側溝用ブロック15、16の接続状態の平面図である。
【図22】従来の側溝用ブロック17、18を接続した状態の横断面図である。
【符号の説明】
【0033】
1 側溝用ブロック
2 縦板
3 横板
4 横板
5 円弧状接続面(凸)
5’ 円弧状接続面(凹)
6 端板
7 弱化溝
8 弱化溝
9 切欠開口部
10 側溝用ブロック
11 側溝用ブロック
12 貫通スリット
13 側溝用ブロック
14 側溝用ブロック
15 側溝用ブロック
16 側溝用ブロック
17 側溝用ブロック
18 側溝用ブロック
【技術分野】
【0001】
本発明は、対向して立設した2枚の縦板の下端、上端、又は下端と上端の双方を横板で連結一体化してU字状、逆U字状、又は四角筒状に形成され、主に道路の排水のため、道路に沿って又は道路を横断して敷設される側溝用ブロックで、特に、自由な角度で接続でき、カーブ施工に適したもの、およびその接続方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、側溝用ブロックをカーブ施工する場合、主に4つの方法があった。
その第1は、下記特許文献1に示されるように、端面が軸線に対して直角でない側溝用ブロックを接続して敷設する方法である。
第2は、下記特許文献1に従来技術として示されている、屈曲した側溝用ブロックを予め製造し、これを接続して敷設する方法である。
第3は、下記特許文献2に示されるように、側溝用ブロックの連結部に柔軟なパッキンを挟み込み、両側のブロックを互いに押し付けてパッキンを変形させ、両側の側溝用ブロックに角度をつけて敷設する方法である。
第4は、側溝用ブロックの一方の端面を平面視で凸の円弧状をなす凸端面とし、他方の端面を前記凸端面に対応して、平面視で凹の円弧状をなす凹端面とし、このブロックを接続して敷設する方法である。
【特許文献1】特開平9−32094号公報
【特許文献2】特開平10−54073号公報
【特許文献3】特開2008−38387号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記第1及び第2の方法は、端面が軸線に対して直角でない、又は屈曲した側溝用ブロックを接続して敷設するので、所定の曲率のカーブにしか適用することができず、異なる曲率のカーブを施工する場合、それにあったブロックを製造しなければならい。したがって、多種類の曲率に対応するためには非常に多くの種類のブロックが必要となり、多くの種類の型枠を必要として、きわめてコスト高となっていた。
前記第3の方法は、一定の曲率のカーブに限定されるものではないが、両側のブロックを互いに押し付けてパッキンを変形させ、隣り合う側溝用ブロックに所定の角度をつけて敷設する作業が煩雑であり、さらに、大きな曲率のカーブには適さないという問題があった。
前記第4の方法は、円弧状の凸端面と凹端面とが接続され、接続部で隣り合うブロックに任意の角度を付けることができるから、任意の曲率のカーブ施工を容易に行うことができるという優れた効果を有する。
【0004】
図22は、前記第4の方法で接続した側溝用ブロック17、18の説明図である。ブロック17の一方の端部は平面視凸の円弧状接続面、ブロック18の一方の端部は平面視凹の円弧状接続面となっており、この凸と凹の円弧状接続面を接触させて接続するので、隣り合うブロックに任意の角度を付けることができる。凸と凹の円弧状接続面の曲率半径Rは、側溝の外幅(最大)Wの1/2よりも相当大きく(約1.5倍)設定されている。
【0005】
図22は、側溝用ブロック17、18を最も大きな角度をつけて連結した状態を示している。この状態において、一方の縦板の接続部において、縦板の端部が流水路内に大きくはみ出したはみ出し部cとなっており、流水路の有効幅w'が大きく減少している。また、矢印F方向と反対方向に水を流すと、はみ出し部cの縦板端面が流水の方向に対して鋭角的となるので、水流が妨げられ、水を流す方向が矢印F方向に限定される場合がある。
他方の縦板の接続部dにおいては、隣り合うブロックの縦板の重なり量が限界で、これ以上角度を大きくつけることができない。従来、隣り合うブロックに付けられる角度は10°程度が限界であった。
【0006】
本発明は、接続部において縦板の端部が流水路内にはみ出す量を少なくして流水路の有効幅が減少するのを抑制すること、及び隣り合うブロックをさらに大きな角度を付けて接続できるようにすることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
〔請求項1〕
本発明は、対向して立設した2枚の縦板の下端、上端、又は下端と上端の双方を横板で連結一体化してU字状、逆U字状、又は四角筒状に形成され、前記2枚の縦板の間が流水路となっており、
一方の接続端部において、前記横板が平面視凸の半円状をなし、その周縁部に沿って前記縦板から連続して前記流水路を遮断するように端板を形成し、前記横板の端面と前記端板の外面が平面視凸の円弧状接続面となっていることを特徴とする側溝用ブロックである。
【0008】
本発明は、対向して立設した2枚の縦板の下端を横板で連結一体化したU字状断面の側溝用ブロック、対向して立設した2枚の縦板の上端を横板で連結一体化した逆U字状断面の側溝用ブロック、又は対向して立設した2枚の縦板の下端と上端の双方を横板で連結一体化した四角筒状の側溝用ブロックに関する。2枚の縦板の間が流水路となる。
【0009】
この側溝用ブロックは、後述する請求項4の方法により、隣り合う側溝用ブロックに接続することができる。すなわち、このブロックの端板の一部を切り欠き、流水路が連通するように所望の接続角度に応じた切欠開口部を形成する。しかる後、同じU字状、逆U字状、又は四角筒状に形成され、一方の接続端部において縦板及び横板に前記凸の円弧状接続端面と対応する平面視凹の円弧状接続面を形成した側溝用ブロックに対し、対応する前記凸と凹の円弧状接続面どうしを接触させて任意の角度傾けて接続する。
所望の接続角度に応じて切欠開口部を形成するので、接続部における隣り合うブロックは、端板の凸の円弧状接続面と縦板の凹の円弧状接続面とが確実に接触し、大きな角度で接続することが可能となる。また、切欠開口部を適宜に形成することにより、縦板の端部が流水路内にはみ出さないようにすることができる。
【0010】
円弧状接続面の曲率半径は、側溝の最大外幅の1/2とすることが最も好ましいが、それよりも小さくすることも(但し、側溝の最大内幅の1/2よりも大きいことが条件)、大きくすることも可能である。
【0011】
〔請求項2〕
また本発明は、前記端板の外面に縦及び/又は横方向の弱化溝を形成した請求項1の側溝用ブロックである。
【0012】
端板外面に縦の弱化溝及び/又は横の弱化溝を設けることで、接続する際に端板を切り欠いて切欠開口部を形成する作業が容易となる。縦の弱化溝は、端板外面の曲率中心に対して所定角度の間隔(例えば15°間隔)で垂直に、端板の全高に亘って設けることが望ましい。横の弱化溝は、上端の横板の下側に沿って、及び/又は下端の横板の上側に沿って設けることが望ましい。
【0013】
〔請求項3〕
また本発明は、前記端板の中央部に縦方向の貫通スリットを設けた請求項1又は2の側溝用ブロックである。
【0014】
端板の中央部に縦方向の貫通スリットを設けることで、接続する際に端板を切り欠いて切欠開口部を形成する作業が容易となる。貫通スリットは、端板の中央(側溝幅方向の中央)にその全高に亘って設けることが望ましいが、多少左右に偏った位置でも差し支えない。貫通スリットの幅は、貫通スリット全体が、側溝用ブロックを可能な限りにおけるどのような角度で接続した場合でも切欠開口部の一部となるように設定する。
【0015】
〔請求項4〕
また本発明は、前記請求項1〜3のいずれかの側溝用ブロックの前記端板を切り欠き、流水路が連通するように所望の接続角度に応じた切欠開口部を形成し、
その側溝用ブロックに対し、
同じU字状、逆U字状、又は四角筒状に形成され、一方の接続端部において縦板及び横板に前記凸の円弧状接続端面と対応する平面視凹の円弧状接続面を形成した側溝用ブロックを、対応する前記円弧状接続面どうしを接触させて所望の角度傾けて接続することを特徴とする側溝用ブロックの接続方法である。
【発明の効果】
【0016】
本発明の側溝用ブロックは、接続部における縦板端部の流水路内へのはみ出しを無くし、流水路内の水の流れを妨げないようにすることができる。また、側溝用ブロックを従来よりも大きな角度をつけて接続できるので、より広範囲に利用できる。
【実施例】
【0017】
以下、実施例に関する図面に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は側溝用ブロック1の平面図、図2は側溝用ブロック1の側面図、図3は図1におけるA−A線断面図、図4は図2におけるB−B線断面図、図5は側溝用ブロック10の平面図、図6は図5の左側面図、図7は切欠開口部を形成した側溝用ブロック1の側面図、図8は側溝用ブロック1、10の接続状態の横断面図、図9は側溝用ブロック11の平面図、図10は側溝用ブロック11の側面図、図11は図9の右側面図、図12は図10のC−C線断面図、図13は側溝用ブロック11の斜視図、図14は側溝用ブロック13の平面図、図15は側溝用ブロック14の平面図、図16は図15におけるD−D線断面図、図17は側溝用ブロック14の側面図、図18は側溝用ブロック15の平面図、図19は図18におけるE−E線断面図、図20は側溝用ブロック15の側面図、図21は側溝用ブロック15、16の接続状態の平面図である。
【0018】
図1〜4の側溝用ブロック1は、鉄筋コンクリート製で、対向して立設した2枚の縦板2、2の上端を横板3で、下端を横板4で連結一体化して四角筒状に形成されている。2枚の縦板2、2の間が流水路1aとなっている。一方の接続端部(図1の右側)において、横板3、4が平面視凸の半円状をなし、その周縁部に沿って、縦板2から連続して流水路1aを遮断するように端板6が形成されており、横板3、4の端面と端板6の外面が平面視凸の円弧状接続面5となっている。この場合、横板3、4の端面と端板6の外面の円弧状接続面5の曲率半径は全て同じで、側溝の外幅の1/2となっているが、例えば端板6の曲率半径を横板3、4の曲率半径よりもやや小さく(例えば1〜5cm)することも可能である。ただし、曲率中心は同じにする必要がある。
【0019】
端板6の外面には、縦方向の弱化溝7及び横方向の弱化溝8が形成されている。縦方向の弱化溝7は、端板6外面の曲率中心に対し15°間隔で合計11本、垂直に、端板の全高に亘って設けられている。横方向の弱化溝8は、上端の横板3の下側に沿って、及び下端の横板4の上側に沿って設けられている。
【0020】
側溝用ブロック1の他方の端面(図1の左側)は平坦になっており、ここには両端面が平坦に形成された通常の側溝用ブロック(側溝用ブロック1と同じ断面形状を有するもの)を接続できる。
【0021】
図5、6の側溝用ブロック10は、鉄筋コンクリート製で、対向して立設した2枚の縦板2、2の上端を横板3で、下端を横板4で連結一体化して、前述の側溝用ブロック1と同じ断面形状の四角筒状に形成されている。2枚の縦板2、2の間が流水路10aとなっている。この側溝用ブロック10は、前記の側溝用ブロック1の接続する相手となるものである。
【0022】
側溝用ブロック10は、一方の接続端部(図5の左側)において、2枚の縦板2の端面、及び横板3、4の端面が、平面視凹の円弧状接続面5’となっている。円弧状接続面5’は、前記側溝用ブロック1の円弧状接続面5に対応している(凹凸が逆で曲率半径が等しい)。対応する凸と凹の円弧状接続面の曲率半径は同じでよいが、製造の際の寸法誤差を考慮して、凸を凹よりも若干小さく(例えば1〜3mm程度の実質的に同径といえる程度に)設計してもよい。この点は、後述する実施例についても同様である。
縦板2の端面外側には面取部2aが形成されているが、これは端板の厚みが薄くなって欠けやすくなるのを防止するためである。
側溝用ブロック10の他方の端面(図5の右側)は平坦になっており、ここには両端面が平坦に形成された通常の側溝用ブロック(側溝用ブロック1、10と同じ断面形状を有するもの)を接続できる。
【0023】
側溝用ブロック10の円弧状接続面5’には、その全周に亘って、防水用のパッキンを装着してもよい。
【0024】
側溝用ブロック1、10の接続に先立って、側溝用ブロック1の端板6の一部を切り欠いて切欠開口部9を形成する(図7、8)。切欠開口部9は、ブロック1、10を所望の接続角度(この場合は30°)で接続したときに、流水路1a、10aが連通するように形成する。端板の切り欠きは、ダイヤモンドカッターを使用するなど、従来周知の方法で行うことができる。
その後、図8に示すように、対応する円弧状接続面5、5’を接触させて、ブロック1、10を30°傾けて接続する。
図8は30°傾けて接続した状態を示すが、側溝用ブロック1、10は、左右どちらでも0〜30°の範囲で、自由な接続角度で接続することができる。従来のこの種の側溝用ブロックは、10°程度の角度しかつけられなかったが、本実施例ではその約3倍の大きな角度をつけることができる。
また、接続部において、縦板の端部は流水路内に全くはみ出していないので、水流が妨げられることがない。
【0025】
図9〜13の側溝用ブロック11は、鉄筋コンクリート製で、対向して立設した2枚の縦板2、2の上端を横板3で、下端を横板4で連結一体化して四角筒状に形成されている。2枚の縦板2、2の間が流水路11aとなっている。一方の接続端部(図9の右側)において、横板3、4が平面視凸の半円状をなし、その周縁部に沿って、縦板2から連続して流水路11aを遮断するように端板6が形成されており、横板3、4の端面と端板6の外面が平面視凸の円弧状接続面5となっている。また、端板6の外面には、縦方向の弱化溝7及び横方向の弱化溝8が形成されている。このような基本形状は前記の側溝用ブロック1と同じである。
側溝用ブロック11が前記の側溝用ブロック1と異なるのは、端板6の側溝幅方向中央部に縦方向の貫通スリット12を設けた点である。貫通スリット12の長さ(高さ方向)は端板の全高に及び、幅は円弧状接続面5の中心角度で30°である。
側溝用ブロック11は、前記の側溝用ブロック1と同様にして、側溝用ブロック10に接続することができるが、貫通スリット12が設けられているために、端板6を切り欠く作業が容易である。
【0026】
図14の側溝用ブロック13は、一方の端面(同図右側)が前記の側溝用ブロック11と同じ形状、他方の端面(同図左側)が前記の側溝用ブロック10と同じ形状に形成されている。この側溝用ブロック13複数を連続して接続することで、滑らかなカーブ側溝を容易に施行できる。
【0027】
上記各実施例において、四角筒状の側溝用ブロックの流水路の断面形状は略四角形状であるが、流水路の断面形状はこれに限らず、円形、卵形など任意の形状とすることができる。また、上端の横板にはスリットを設けたり、蓋を装着する開口を設けることができる。下端の横板にはインバートを設けることができる。
【0028】
図15〜17の側溝用ブロック14は、鉄筋コンクリート製で、対向して立設した2枚の縦板2と、その上端を連結する横板3により断面が逆U字状に形成されている。2枚の縦板2、2の間が流水路14aとなっている。一方の接続端部(図15の右側)において、横板3が平面視凸の半円状をなし、その周縁部に沿って、縦板2から連続して流水路14aを遮断するように端板6が形成されており、横板3の端面と端板6の外面が平面視凸の円弧状接続面5となっている。この場合、横板3の端面と端板6の外面の円弧状接続面5の曲率半径は同じで、側溝の外幅の1/2となっている。端板6の外面には、縦方向の弱化溝7及び横方向の弱化溝8が形成されている。また、端板6の側溝幅方向中央部に縦方向の貫通スリット12が設けられている。
【0029】
側溝用ブロック14は、同じ逆U字状断面を有し、一方の端部に、ブロック14の凸の円弧状接続面5と対応する平面視凹の円弧状接続面が形成された側溝用ブロックに、自由角度で接続することができる。接続に際しては、前記側溝用ブロック1の場合と同様に、端板6を切り欠き、流水路が連通するように所望の接続角度に応じた切欠開口部を形成する。
【0030】
図18〜20の側溝用ブロック15は、鉄筋コンクリート製で、対向して立設した2枚の縦板2と、その下端部を連結する横板4により断面がU字状に形成されている。2枚の縦板2、2の間が流水路15aとなっている。一方の接続端部(図18の右側)において、横板4が平面視凸の半円状をなし、その周縁部に沿って、縦板2から連続して流水路15aを遮断するように端板6が形成されており、横板4の端面と端板6の外面が平面視凸の円弧状接続面5となっている。この場合、横板4の端面と端板6の外面の円弧状接続面5の曲率半径は同じで、側溝の外幅の1/2となっている。端板6の外面には、縦方向の弱化溝7及び横方向の弱化溝8が形成されている。また、端板6の側溝幅方向中央部に縦方向の貫通スリット12が設けられている。
【0031】
図21は、側溝用ブロック15と16を接続した状態である。側溝用ブロック16は、2枚の縦板2と、その下端部を連結する横板4により断面が、側溝用ブロック15と同じU字状に形成されている。側溝用ブロック16の一方の端部には、ブロック15の凸の円弧状接続面5と対応する平面視凹の円弧状接続面5’が形成されている。接続に際しては、前記側溝用ブロック1の場合と同様に、端板6を切り欠き、流水路が連通するように所望の接続角度に応じた切欠開口部9を形成する。同図は、接続角度が15°の場合を示している。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】側溝用ブロック1の平面図である。
【図2】側溝用ブロック1の側面図である。
【図3】図1におけるA−A線断面図である。
【図4】図2におけるB−B線断面図である。
【図5】側溝用ブロック10の平面図である。
【図6】図5の左側面図である。
【図7】切欠開口部を形成した側溝用ブロック1の側面図である。
【図8】側溝用ブロック1、10の接続状態の横断面図である。
【図9】側溝用ブロック11の平面図である。
【図10】側溝用ブロック11の側面図である。
【図11】図9の右側面図である。
【図12】図10のC−C線断面図である。
【図13】側溝用ブロック11の斜視図である。
【図14】側溝用ブロック13の平面図である。
【図15】側溝用ブロック14の平面図である。
【図16】図15におけるD−D線断面図である。
【図17】側溝用ブロック14の側面図である。
【図18】側溝用ブロック15の平面図である。
【図19】図18におけるE−E線断面図である。
【図20】側溝用ブロック15の側面図である。
【図21】側溝用ブロック15、16の接続状態の平面図である。
【図22】従来の側溝用ブロック17、18を接続した状態の横断面図である。
【符号の説明】
【0033】
1 側溝用ブロック
2 縦板
3 横板
4 横板
5 円弧状接続面(凸)
5’ 円弧状接続面(凹)
6 端板
7 弱化溝
8 弱化溝
9 切欠開口部
10 側溝用ブロック
11 側溝用ブロック
12 貫通スリット
13 側溝用ブロック
14 側溝用ブロック
15 側溝用ブロック
16 側溝用ブロック
17 側溝用ブロック
18 側溝用ブロック
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向して立設した2枚の縦板の下端、上端、又は下端と上端の双方を横板で連結一体化してU字状、逆U字状、又は四角筒状に形成され、前記2枚の縦板の間が流水路となっており、
一方の接続端部において、前記横板が平面視凸の半円状をなし、その周縁部に沿って前記縦板から連続して前記流水路を遮断するように端板を形成し、前記横板の端面と前記端板の外面が平面視凸の円弧状接続面となっていることを特徴とする側溝用ブロック。
【請求項2】
前記端板の外面に縦及び/又は横方向の弱化溝を形成した請求項1の側溝用ブロック。
【請求項3】
前記端板の中央部に縦方向の貫通スリットを設けた請求項1又は2の側溝用ブロック。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかの側溝用ブロックの前記端板を切り欠き、流水路が連通するように所望の接続角度に応じた切欠開口部を形成し、
その側溝用ブロックに対し、
同じU字状、逆U字状、又は四角筒状に形成され、一方の接続端部において縦板及び横板に前記凸の円弧状接続端面と対応する平面視凹の円弧状接続面を形成した側溝用ブロックを、対応する前記円弧状接続面どうしを接触させて所望の角度傾けて接続することを特徴とする側溝用ブロックの接続方法。
【請求項1】
対向して立設した2枚の縦板の下端、上端、又は下端と上端の双方を横板で連結一体化してU字状、逆U字状、又は四角筒状に形成され、前記2枚の縦板の間が流水路となっており、
一方の接続端部において、前記横板が平面視凸の半円状をなし、その周縁部に沿って前記縦板から連続して前記流水路を遮断するように端板を形成し、前記横板の端面と前記端板の外面が平面視凸の円弧状接続面となっていることを特徴とする側溝用ブロック。
【請求項2】
前記端板の外面に縦及び/又は横方向の弱化溝を形成した請求項1の側溝用ブロック。
【請求項3】
前記端板の中央部に縦方向の貫通スリットを設けた請求項1又は2の側溝用ブロック。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかの側溝用ブロックの前記端板を切り欠き、流水路が連通するように所望の接続角度に応じた切欠開口部を形成し、
その側溝用ブロックに対し、
同じU字状、逆U字状、又は四角筒状に形成され、一方の接続端部において縦板及び横板に前記凸の円弧状接続端面と対応する平面視凹の円弧状接続面を形成した側溝用ブロックを、対応する前記円弧状接続面どうしを接触させて所望の角度傾けて接続することを特徴とする側溝用ブロックの接続方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2009−299348(P2009−299348A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−154949(P2008−154949)
【出願日】平成20年6月13日(2008.6.13)
【出願人】(398059563)株式会社トウブ (12)
【出願人】(593059429)トヨタ工機株式会社 (10)
【出願人】(508173842)株式会社DI製作所 (7)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年6月13日(2008.6.13)
【出願人】(398059563)株式会社トウブ (12)
【出願人】(593059429)トヨタ工機株式会社 (10)
【出願人】(508173842)株式会社DI製作所 (7)
【Fターム(参考)】
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