説明

偽造防止要素

証券(5)のための偽造防止要素(1)であって、証券(5)が、基材から成る基体(51)を備えており、第1のルミネセンス物質が設けられている形式のものにおいて、偽造防止性を高めるために、第2のルミネセンス物質が設けられており、第1のルミネセンス物質と第2のルミネセンス物質との間でエネルギ伝達が行われるようになっており、一方のルミネセンス物質を刺激する周波数帯域が、他方のルミネセンス物質を放出する周波数帯域に相当し、第1のルミネセンス物質が、基材の発火温度で、かつ/または185度の温度で、熱的に不安定である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、証券のための偽造防止要素に関しており、証券は、基材から成る基体を備えており、第1のルミネセンス物質が設けられている。
【0002】
銀行券では、偽造防止要素にルミネセンス物質を設けることが公知であり、ルミネセンス物質は、基体に埋め込むか、またはインキに含有させることができる。ルミネセンス物質は、簡単に刺激することができ、放出された光は検出することができ、これによって偽造検査を簡単に行うことができる。この場合の欠点によれば、多くのルミネセンス物質が、銀行券の燃焼によって採取され、高価値の偽造に使用されることである。
【0003】
したがって本発明の課題は、冒頭で述べた形式の偽造防止要素を改良して、公知の欠点を克服して、簡単に検査でき、しかも高い偽造防止性を有するものを提供することである。
【0004】
この課題を解決するための本発明の構成によれば、第2のルミネセンス物質が設けられており、第1のルミネセンス物質と第2のルミネセンス物質との間でエネルギ伝達が行われるようになっており、一方のルミネセンス物質を刺激する周波数帯域が、他方のルミネセンス物質を放出する周波数帯域に相当し、第1のルミネセンス物質が、基材の発火温度で、かつ/または185度の温度で、熱的に不安定である。
【0005】
一方のルミネセンス物質の放出によって、他方のルミネセンス物質が刺激され、そうして両方の物質の存在を、簡単に1ステップで検査することができる。この場合特に第2のルミネセンス物質の放出に対する第1のルミネセンス物質の放出の比を特定することもでき、真偽性に関する基準として考慮することができる。基材の発火温度で、かつ/または185度の温度で熱的に不安定になる少なくとも一方のルミネセンス物質を使用することによって、銀行券が燃焼したあとで偽造防止要素を完全に採取することはできない。第2のルミネセンス物質が熱的に安定している場合、燃焼した証券におけるこの物質の検出によって、本物であるという推測を助成することができる。さらに第1のルミネセンス物質は、酸に対して変質するように形成することができ、これによって第1のルミネセンス物質は、基材の化学分解でも採取することはできない。
【0006】
本発明の別の実施例では、第1のルミネセンス物質では、放出の周波数帯域が、刺激の周波数帯域よりも高くなっている。アップコンバータの利用によって、簡単な形式で、変色しない熱的に不安定なルミネセンス物質を提供することができ、このルミネセンス物質は有利には無機質である。
【0007】
本発明の別の実施形態によれば、第2のルミネセンス物質を刺激する周波数帯域が、第1のルミネセンス物質を放出する周波数帯域に相当し、この場合第1のルミネセンス物質が、第2のルミネセンス物質を刺激する。第1のルミネセンス物質が、アップコンバータである場合、その放出エネルギは、一般的に刺激よりもかなり小さい。外部の光源を用いたアップコンバータの刺激によって、第2のルミネセンス物質を刺激するために十分なエネルギが存在する。
【0008】
本発明の別の実施形態によれば、第1のルミネセンス物質を放出する周波数帯域が、可視領域に位置し、これによって第1のルミネセンス物質の存在は、刺激のために適当な光源が使用されると、裸眼で簡単に検査することができる。このような光源は、たとえば赤外レーザダイオードであってよく、これは、たとえばキーホルダとして簡単かつ安価に提供することができる。
【0009】
本発明の別の実施形態によれば、第2のルミネセンス物質では、放出の周波数帯域が、刺激の周波数帯域よりも低くなっている。このような慣用のダウンコンバータは、良好な量子収量を有しており、これによって第2のルミネセンス物質の十分な放出は、アップコンバータを使用する際にも確保することができる。
【0010】
本発明の別の実施形態によれば、第1のルミネセンス物質と第2のルミネセンス物質とが、所定の比で存在し、これによって第2のルミネセンス物質の放出に対する第1のルミネセンス物質の放出の比が、真偽性に関する別の基準として考慮される。
【0011】
本発明の別の実施形態によれば、第1の領域が、第1のルミネセンス物質と第2のルミネセンス物質とを有しており、第2の領域が、専ら第1のルミネセンス物質を有している。この場合ルミネセンス物質の領域ごとの存在を簡単に確認して、偽造防止基準として用いることができる。
【0012】
これに関して本発明の別の実施形態によれば、第3の領域が、専ら第2のルミネセンス物質を有しており、これによって簡単な試験による偽造防止要素の偽造はさらに困難になる。
【0013】
さらに本発明は、前述の偽造防止要素を備えた証券に関する。この場合証券は、偽造防止要素に関して記載した利点を有する。
【0014】
さらに本発明は、前述の偽造防止要素のための印刷インキに関しており、この場合偽造防止要素が、基材から成る基体を備えた証券に取り付けられるようになっており、第1のルミネセンス物質が設けられている。
【0015】
本発明の別の課題は、前述の形式の印刷インキを改良して、本発明による偽造防止要素を簡単に製作できるようなものを提供することである。
【0016】
この課題を解決するための本発明の構成によれば、第2のルミネセンス物質が設けられており、第1のルミネセンス物質と第2のルミネセンス物質との間でエネルギ伝達が行われるようになっており、一方のルミネセンス物質を刺激する周波数帯域が、他方のルミネセンス物質を放出する周波数帯域に相当し、第1のルミネセンス物質が、基材の発火温度で、かつ/または185度の温度で熱的に不安定である。
【0017】
その利点によれば、偽造防止要素が、1印刷過程で簡単に製作可能である。
【0018】
さらに本発明は、第1のルミネセンス物質を有する偽造防止要素を備えた証券の真偽および/または品質を検査する方法に関しており、この場合第1のルミネセンス物質は、光源によって刺激される。
【0019】
ルミネセンス物質を含有する銀行券において、偽造防止要素を刺激して、放出された光を検査することが公知である。この場合の欠点によれば、ルミネセンス物質は、銀行券が燃焼したあとに採取して、高価値の偽造に適用することができ、この場合公知の方法は、そのような銀行券を本物として判断する。
【0020】
本発明の課題は、前述の方法を改良して、公知の欠点を解消して、簡単かつ迅速な検査を行うことができ、しかも比較的高い偽造防止性を確保することである。
【0021】
この課題を解決するための本発明の方法によれば、第1のルミネセンス物質の放出によって、第2のルミネセンス物質を刺激し、第2のルミネセンス物質の放出に対する第1のルミネセンス物質の放出の比を特定する。
【0022】
その利点によれば、一方のルミネセンス物質の放出で、他方のルミネセンス物質が刺激され、この場合両方のルミネセンス物質の存在を簡単な方法でまとめて検査することができる。第2のルミネセンス物質の放出に対する第1のルミネセンス物質の放出の比を特定することによって、真偽性に関する追加的な基準が提供される。
【0023】
次に本発明の実施例を図示し、詳しく説明する。
【0024】
図1には、偽造防止要素1を備えた証券5を示した。証券5は、基材から成る基体51を備えている。証券5は、たとえば銀行券、チップカード、証書などであってよく、この場合基材は、特に紙、厚紙、プラスチック、綿であってよい。別の実施例では、基材は、複合材料であってもよい。偽造防止要素1は、第1のルミネセンス物質と第2のルミネセンス物質とを有しており、この場合第1のルミネセンス物質と第2のルミネセンス物質との間でエネルギ伝達が存在しており、この場合一方のルミネセンス物質を刺激する周波数帯域は、他方のルミネセンス物質を放出する周波数帯域に対応する。この場合一方のルミネセンス物質は、他方のルミネセンス物質の放出によって刺激される。したがって外部光源を用いた、単に一方のルミネセンス物質の刺激によって、両方のルミネセンス物質を刺激することができる。偽造防止要素1は、第2のルミネセンス物質が第1のルミネセンス物質の放出によって刺激されるか、または第1のルミネセンス物質が第2のルミネセンス物質の放出によって刺激されるように、形成することができる。ルミネセンス物質は、最大エネルギ発生量を有する周波数付近の周波数帯域で刺激することができる。本発明では、この周波数帯域は、技術的に効果的な領域に相当し、この領域では、エネルギ発生量が最大エネルギ発生量の所定のパーセンテージに相当し、ここでは有利には10%、特に有利には20%を超えて設定することができる。これと同じことが放射の周波数帯域にも当てはまる。周波数帯域の対応関係は、周波数帯域の重畳が生じると得られ、この場合有利には、両方の周波数は、最大エネルギ発生量で、重畳領域に位置する。特に有利には、両方の周波数の間隔は、最大エネルギ発生量で、重畳領域の全幅の25%、有利には10%、特に5%未満である。
【0025】
第1のルミネセンス物質は、基材の発火温度で、かつ/または185度の温度で、熱的に不安定である。本発明において熱的に不安定の意味するところによれば、ルミネセンス物質の化学的または物理的な変質が行われ、その結果ルミネセンス特性が失われるか、または少なくとも変化が検査器によって検出されて、証券5が排除されるようになるまで変化される。発火温度は、基材が燃焼される最低温度である。紙から成る基材を有する証券5では、発火温度は、一般的に185度〜360度である。
【0026】
ルミネセンス物質は、有機材料または無機材料から成っていてよく、有機材料は、多くの場合熱的に不安定であるが、欠点を有しており、つまり変色し易く、光の当てられる証券、たとえば銀行券にとっては、適当な保護手段がないと適当なものとはならない。これに対して多くの無機材料は、熱的に安定していて、かつ証券が燃焼したあとでも採取することができる。
【0027】
第1のルミネセンス物質では、放出の周波数帯域は、刺激の周波数よりも高くなっており、この場合アップコンバータである。第1のルミネセンス物質のためにアップコンバータが存在する場合、簡単な形式では、熱的に不安定で変色し易い材料を提供することができる。公知のアップコンバータは、比較的小さな量子収量を有しており、したがって適当な放出強さを実現するために、強い刺激が必要である。有利には、第2のルミネセンス物質を刺激する周波数帯域は、第1のルミネセンス物質を放出する周波数帯域に対応するように、偽造防止要素1が形成されている。この場合アップコンバータは、高い強さを有する外部光源によって刺激することができ、これによって第2のルミネセンス物質の良好に測定可能な放出を確保するために、十分な放出が達成される。
【0028】
第1のルミネセンス物質を放出する周波数帯域が、可視領域に位置する場合、放出は、簡単に裸眼で検出することができる。アップコンバータの場合、刺激は、赤外レーザダイオードによって行うことができ、赤外レーザダイオードは、簡単かつ安価に提供することができる。これによって一般大衆にとって、証券5の真偽を簡単に素早く検査できる手段が提供される。
【0029】
ダウンコンバータは、一般的にアップコンバータよりも比較的高い量子収量を有しており、したがって有利には、第2のルミネセンス物質では、放射の周波数帯域が、刺激の周波数帯域よりも低くなっている。第1のルミネセンス物質と第2のルミネセンス物質とが所定の比で存在する場合に、追加的な偽造防止措置が形成される。この場合第2のルミネセンス物質の放出に対する第1のルミネセンス物質の放出の比を特定することができ、この場合比は、適当な量のルミネセンス物質によって特定される。
【0030】
偽造防止要素1は、第1の領域11が、第1のルミネセンス物質と第2のルミネセンス物質とを有し、第2の領域が、専ら第1のルミネセンス物質を有し、かつ第3の領域が、専ら第2のルミネセンス物質を有するように、形成することができる。このような偽造防止要素1は、図1に示した。図2には、刺激した場合の、第1のルミネセンス物質の放出を示した。ここから判るように、第1のルミネセンス物質の濃度は一定ではなく、図面において左側から右側に向かって増加している。図3には、第2のルミネセンス物質を刺激した場合の、第2のルミネセンス物質の放出を示した。ここから看取されるように、第2のルミネセンス物質の濃度は、図面において左から右に向かって減少している。図4には、第1のルミネセンス物質を刺激した場合の、第2のルミネセンス物質の放出を示した。ここでは放出は、両方のルミネセンス物質の存在する第1の領域11でしか行われない。第1のルミネセンス物質と第2のルミネセンス物質との相互作用によって、証券の高い偽造防止性が達成される。
【0031】
第1のルミネセンス物質および/または第2のルミネセンス物質の異なる濃度は、第1の領域11、第2の領域12および/または第3の領域13の異なる線幅および/または線間隔によって得られる。領域11,12,13の適当な配置構造によってバーコード構造を達成することもできる。
【0032】
本発明による偽造防止要素1の別の実施例では、第1の領域11、第1の領域11および第2の領域12、または第1の領域11および第3の領域13だけを設けてもよい。
【0033】
偽造防止要素1による証券5の真偽および/または品質を検査する方法では、図2〜4に示した1つ、2つ、または3つ全ての放出を考慮することができる。さらに第1のルミネセンス物質は、光源によって刺激することができ、第2のルミネセンス物質の放出に対する第1のルミネセンス物質の放出の比が特定される。この比を考慮することによって、偽造防止性をさらに改善することができる。
【0034】
偽造防止要素1は、第1のルミネセンス物質と第2のルミネセンス物質とを含有する印刷インキが用いられると、1印刷ステップで簡単に製作することができる。
【0035】
さらに高い偽造防止性を確保するために、第1のルミネセンス物質および第2のルミネセンス物質が偽造防止要素において極めて低い濃度で存在すると有利である。なぜならばこれによって偽造者にとってルミネセンス物質の発見を困難にするからである。特にアップコンバータを使用する場合、低濃度のルミネセンス物質でも、偽造防止要素1の、外部刺激される物質としてアップコンバータが存在することによって、確実な検出を保証する、偽造防止要素1の満足できる程度の品質が達成される。低濃度によって、偽造防止要素1は、印刷技術的に簡単で安価な形式で実現することができる。さらに低濃度の選択によって、偽造者による偽造防止措置の発見を困難にすることができる。別の実施例では、偽造防止要素1は、接着シート、ホログラムの構成部分、ストリップエレメントなどとして形成することもできる。
【0036】
第1のルミネセンス物質および第2のルミネセンス物質の他に、偽造防止要素1は、別の偽造防止措置、たとえばさらに別のルミネセンス物質を含有することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明による証券の平面図である。
【図2】刺激された場合の第1のルミネセンス物質の放出を示す図である。
【図3】刺激された場合の第2のルミネセンス物質の放出を示す図である。
【図4】第1のルミネセンス物質が刺激された場合の第2のルミネセンス物質の放出を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
証券(5)のための偽造防止要素(1)であって、
証券(5)が、基材から成る基体(51)を備えており、第1のルミネセンス物質が設けられている形式のものにおいて、
第2のルミネセンス物質が設けられており、第1のルミネセンス物質と第2のルミネセンス物質との間でエネルギ伝達が行われるようになっており、一方のルミネセンス物質を刺激する周波数帯域が、他方のルミネセンス物質を放出する周波数帯域に相当し、第1のルミネセンス物質が、基材の発火温度で、かつ/または185度の温度で、熱的に不安定であることを特徴とする、証券のための偽造防止要素。
【請求項2】
第1のルミネセンス物質では、放出の周波数帯域が、刺激の周波数帯域よりも高くなっている、請求項1記載の偽造防止要素。
【請求項3】
第2のルミネセンス物質を刺激する周波数帯域が、第1のルミネセンス物質を放出する周波数帯域に相当する、請求項1または2記載の偽造防止要素。
【請求項4】
第1のルミネセンス物質を放出する周波数帯域が、可視領域に位置する、請求項1から3までのいずれか1項記載の偽造防止要素。
【請求項5】
第2のルミネセンス物質では、放出の周波数帯域が、刺激の周波数帯域よりも低くなっている、請求項1から4までのいずれか1項記載の偽造防止要素。
【請求項6】
第1のルミネセンス物質と第2のルミネセンス物質とが、所定の比で存在する、請求項1から5までのいずれか1項記載の偽造防止要素。
【請求項7】
第1の領域(11)が、第1のルミネセンス物質と第2のルミネセンス物質とを有しており、第2の領域(12)が、専ら第1のルミネセンス物質を有している、請求項1から6までのいずれか1項記載の偽造防止要素。
【請求項8】
第3の領域(13)が、専ら第2のルミネセンス物質を有している、請求項7記載の偽造防止要素。
【請求項9】
請求項1から8までのいずれか1項記載の偽造防止要素(1)を備えた証券(5)。
【請求項10】
請求項1から8までのいずれか1項記載の偽造防止要素(1)のための印刷インキであって、
偽造防止要素(1)が、基材から成る基体(51)を備えた証券(5)に取り付けられるようになっており、第1のルミネセンス物質が設けられている形式のものにおいて、
第2のルミネセンス物質が設けられており、第1のルミネセンス物質と第2のルミネセンス物質との間でエネルギ伝達が行われるようになっており、一方のルミネセンス物質を刺激する周波数帯域が、他方のルミネセンス物質を放出する周波数帯域に相当し、第1のルミネセンス物質が、基材の発火温度で、かつ/または185度の温度で、熱的に不安定であることを特徴とする、印刷インキ。
【請求項11】
第1のルミネセンス物質を有する偽造防止要素(1)を備えた証券(5)の真偽および/または品質を検査する方法であって、
第1のルミネセンス物質を、光源を用いて刺激する方法において、
第1のルミネセンス物質の放出によって、第2のルミネセンス物質を刺激し、第2のルミネセンス物質の放出に対する第1のルミネセンス物質の放出の比を特定することを特徴とする、証券の真偽および/または品質を検査する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2008−533622(P2008−533622A)
【公表日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−502181(P2008−502181)
【出願日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際出願番号】PCT/AT2006/000110
【国際公開番号】WO2006/099642
【国際公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(506006164)エーステライヒシェ バンクノーテン− ウント ズィヒャーハイツドルック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (5)
【氏名又は名称原語表記】Oesterreichische Banknoten− und Sicherheitsdruck GmbH
【住所又は居所原語表記】Garnisongasse 15, A−1096 Wien, Austria
【Fターム(参考)】