傘収納装置
【課題】車両の揺れ等により転倒することがなく、傘収納装置に溜まった水を容易に排除できる傘収納装置を提供すること。
【解決手段】上端開口から傘が挿入され、下端部に開口を有する傘収納ケース1と、前記下端部を保持し、傘収納ケース1を回動可能に支持しつつ、床部材に固定する固定部2と、前記下端部に対して脱着可能に設けられ、前記下端部の開口の下方に設けられた受器4と、を備える。
【解決手段】上端開口から傘が挿入され、下端部に開口を有する傘収納ケース1と、前記下端部を保持し、傘収納ケース1を回動可能に支持しつつ、床部材に固定する固定部2と、前記下端部に対して脱着可能に設けられ、前記下端部の開口の下方に設けられた受器4と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等の車室内で濡れた傘を収納し保管する傘収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
これまでの傘収納装置は、それぞれ径が異なる複数の筒体が出し入れ可能に連結された有底の筒状体をしており、車室内の適宜箇所に引掛けて置くようになっていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
上記従来の傘収納装置は、傘を収納するのに手間取るためドアを閉めるまでに車室内に雨が吹き込んだり、傘収納装置を取り出すのに手間取り、その間に傘に付着した雨水が車室内にたれ落ちる問題や、車種によっては収納するところがないものがあった。
【0004】
最近、上記の課題を解決するために、上端に傘の挿入口を有する伸縮自在の筒状部の下方底部に錘を設けた球状部を連設した傘収納装置が開発された(例えば、特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−58362号公報
【特許文献2】特開2009−28129号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
最近開発された傘収納装置は、床に置くタイプであるため、球状部の下端部に滑り止めを備えているが、車両の揺れ等により転倒して筒状部内部に溜まった雨水が車室内にこぼれ落ちることがある。また、傘収納装置の内底に蒸散せずに溜まった水は、傘収納装置全体を車室外に持ち出して捨てなければならなかった。
【0007】
本発明は、上記従来の傘収納装置の問題に鑑みてなされたものであり、車両の揺れ等により転倒することがなく、傘収納装置に溜まった水を容易に排除できる傘収納装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するためになされた本発明の傘収納装置は、上端開口から傘が挿入され、下端部に開口を有する傘収納ケースと、前記下端部を保持し、前記傘収納ケースを回動可能に支持しつつ、床部材に固定する固定部と、前記下端部の開口の下方に設けられ、前記下端部に対して脱着可能に設けられた受器と、を備えることを特徴とする。
【0009】
床部材に固定する固定部を備えているので、車両の揺れ等により転倒することがない。また、受器を傘収納ケースに対して脱着可能としたため、受器が受け止めた傘収納ケース内に付着した水滴の他、ごみや埃なども容易に排除できる。その結果、傘収納ケース内のカビの発生やごみなどの腐敗を抑制することができる。
【0010】
上記の傘収納装置において、前記受器は、前記下端部に摺動嵌合するものとするとよい。
【0011】
受器が摺動嵌合するので、例えば、螺合や圧入嵌合等と比べて、受器を傘収納ケースから一層容易に脱着することができる。
【0012】
また、前記受器内に溜まった水の水位が、前記受器の上縁を越えないように、前記傘収納ケースの回動を規制する回動規制手段を備えるとよい。
【0013】
上縁を越えて傘収納ケースに逆流することがない。また、受器を傘収納ケースに対して脱着可能にする摺動嵌合部にパッキン等を設けることなく、受器内から床等へ水がこぼれるのを抑制することができる。さらに、揺れる車内での傘の移動も規制できる。
【0014】
また、前記受器は、前記受器内に溜まった水が前記受器の上縁から流れ出すのを抑制するリブを備えるとよい。
【0015】
車の揺れに対し、受器内での水の移動を規制することができ、水が受器から床などにこぼれ出るのを抑制できる。
【0016】
また、前記傘収納ケースの下端部と前記受器とで前記固定部の一部を挟持して連結するものとするとよい。
【0017】
受器を傘収納ケースに脱着することで傘収納ケースと固定部を脱着することできる。その結果、傘収納装置の組立、分解が容易になる。
【0018】
また、前記傘収納ケースは、両端が開口すると共に、それぞれ径が異なる複数個の筒体を、小径のものが大径のものの中に出し入れ可能に収容された状態としてなるものであって、前記各筒体の一端側の開口縁部には内周側に突出する内周リブを有し、他端側の開口縁部には前記内周リブの第1凹リングと係合する第2凸リングと前記内周リブの第1凸リングと係合する第2凹リングとを備える係合リング、前記係合リングから前記他端側に延び外周側に突出する外周リブ及び前記外周リブから前記他端側に延び外周側に突出するリップリングを有するとよい。
【0019】
各筒体を一列に並べて傘収納ケースを伸ばした状態とする場合に、隣り合った各筒体の内周リブと外周リブとが互いに引っ掛かるように係合し、筒体同士の抜け止めがなされる。また、一方の筒体の第1凸リングと他方の筒体の第2凹リングとが係合し、一方の筒体の第1凹リングと他方の筒体の第2凸リングとが係合し、一方の筒体のリップリングが他方の筒体の内周面に当接するので、各筒体の内周面を伝って流れる水の各筒体の連結部から漏れ出すことが抑制される。
【発明の効果】
【0020】
床部材に固定する固定部を備えているので、車両の揺れ等により転倒することがない。また、受器を傘収納ケースに対して脱着可能としたため、受器が受け止めた傘収納ケース内に付着した水滴の他、ごみや埃なども容易に排除できる。その結果、傘収納ケース内のカビの発生やごみなどの腐敗を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施形態に係る本発明の傘収納装置(伸縮自在の傘収納ケースを伸ばした状態)の斜視図である。
【図2】実施形態に係る本発明の傘収納装置(伸縮自在の傘収納ケースを縮めた状態)の斜視図である。
【図3】図1の要部断面図である。
【図4】図3の円C1内の拡大図である。
【図5】図1の傘収納ケースの分解斜視図である。
【図6】図1の傘収納ケースを縮めた状態にロックする機構を説明するための要部側方視図である。
【図7】図5の要部拡大側方視図である。
【図8】図1の傘収納装置の固定部の斜視図である。
【図9】図8の固定部の基台と架台の組立斜視図である。
【図10】回動規制手段を説明する図であり、図9の点線円C2内の拡大図である。
【図11】回動規制手段を説明するための図であり、要部側方視図である。
【図12】変形態様に係る回動規制手段の要部断面図である。
【図13】図12の回動規制手段の要部斜視図である。
【図14】受器の斜視図である。
【図15】図1の傘収納ケースを固定部に連結する方法を説明する図である。
【図16】本発明の傘収納装置の固定部にごみ箱を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図17】本発明の傘収納装置の車内への設置状況を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1〜図5に示すように、実施形態の傘収納装置は、上端開口から傘が挿入され、下端部に開口を有する傘収納ケース1と、前記下端部を保持し、傘収納ケース1を回動可能に支持しつつ、床部材に固定する固定部2と、前記下端部に対して脱着可能に設けられ、前記下端部の開口の下方に設けられた受器4と、を備えている。
【0023】
傘収納ケース1は、傘を閉じた状態の傘布全体の形状に沿うように上端の内径が下端の内径より大きくされた伸縮部11と、伸縮部11の下端部に固定部2と係合する座部12を備えている。伸縮部11は、複数の筒体111、112、・・・、117が入れ子となって構成され、伸縮部11を軸方向に縮める時は複数の筒体111、112、・・・、117はそれぞれ径方向に重なって配置され、伸縮部11を軸方向へ伸ばす時は内側に配置される筒体に上端と、外側に配置される筒体の下端とが係合して固定される。詳細には図3または図4に示すように、内側に配置される筒体111の上端には径方向外側に突出する外周リブ11cと、その下方にあって径方向内側に凹む第2環状凹部11b2と、さらにその下方にあって径方向外側へ突出する第1環状凸部11b1とが形成されている。また、外側に配置される筒体112の下端には径方向内側へ突出する内周リブ11aと、内周リブ11aの内周面を軸方向に二分した下方側に径方向外側へ凹む第1環状凹部11a1と、内周リブ11aの内周面の上方側に径方向内側に突出する第2環状凸部11a2とが形成されている。
【0024】
伸縮部11を軸方向へ伸ばす時は、図3または図4に示すように、筒体111の第2環状凹部11b2と筒体112の第2環状凸部11a2とが係合すると共に、筒体111の第1環状凸部11b1と筒体112の第1環状凹部11a1とが係合する。また、内周リブ11aと外周リブ11cとは径方向に重なるように配置されており、内側の筒体111から外側の筒体112が抜け落ちないようになっている。
【0025】
上記の環状凹部、環状凸部、内周リブ、外周リブは、筒体111、112以外の他の筒体同士にも設けられ、同様の係合関係を有している。
【0026】
外周リブ11cの上端には全周に亘り、上方且つ径方向外側に向けて延びるリップリング11dが設けられている。
【0027】
リップリング11dの外径は、連結される筒体の内径より大きく設定されており、連結状態では図4に示すようにリップリング11dが内周側に弾性変形してリップリング11dと連結される筒体の内壁の間が水密状態になる。したがって、濡れた傘を収納しても、水は矢印のように流れ、連結部から漏れ出ないようになっている。上記リップリング11dも筒体111とは別の筒体112、・・・にもそれぞれ同様に設けられている。
【0028】
伸縮部11の最も上の筒体117の上縁部には、伸縮部11を伸ばす際、指を引っ掛ける開口11eが形成されている。上記筒体117の下縁部には、座部12の係合穴12dと係合するL字状の爪11fを備えている(図5参照。)。伸縮部11を縮める際、筒体117の下端部の爪11fを係合穴12dに挿入し、筒体117を実線矢印方向に回すと、爪11fがフランジ12bの下面に係合するので、伸縮部11を伸びないようにする構成になっている(図6参照。)。伸縮部11を伸ばす際は、筒体117を点線矢印方向に回して、爪11fとフランジ12bの下面との係合を解除すると、伸縮部11を伸ばすことができる。
【0029】
また、伸縮部11の最内殻筒体の下縁部には座部12の切り込み12cと係合する径方向に突出する凸部11gを備えている(図5参照。)。
【0030】
座部12は、伸縮部11の最内殻筒体が挿入される筒部12aとフランジ12bとを備えている。切り込み12cは筒部12aに形成されている。切り込み12cの幅は一部12c1で凸部11gより小さく設定されており、しかも図7に示すように、屈曲している。したがって、伸縮部11と座部12を連結する際は、一方を他方に対して最初矢印A1方向に動かし、次に矢印A2方向に動かし、最後に矢印A3方向に動かす必要がある。このように切り込み12cを屈曲し、凸部11gが小幅部12c1を乗り越えるように構成したことで、伸縮部11が座部12から抜けにくくなっている。
【0031】
固定部2は、図8に示すように、基台21と、基台21に回動可能に支持され、傘収納ケース1が連結される架台22と、基台21を床部材に固定するための固定部材23とを備えている。
【0032】
固定部材23は、ベースプレート23aと基台21の側面21aに形成された係合穴21cと係合する係合爪23bを備えている。したがって、ベースプレート23aをフロアマットの裏側に挿入して、フロアマット表側の上の係合爪23bを基台21の側面に設けた係合穴21cに挿入することで基台21が固定部材23でフロアマットに固定される。その結果、走行時に車両が揺れても傘収納装置が倒れたり浮き上がったりすることが抑制される。なお、係合爪23bを係合穴21cから引き抜くことで、基台21をフロアマットから外すことができる。
【0033】
なお、別の形態として、フロアマットの表裏を、係合片23b´(不図示)とベースプレート23aで挟み、係合片23b’と基台21とを磁石や面ファスナ等で固定しても良い。
【0034】
図9に示すように、架台22は基台21を挟持する二つの足部22aを備え、足部22aにはボルト24aを挿入する穴22bが形成され、足部22aの内面には突部22cを備えている。突部22cは、架台22の上面と略平行で穴22bの中心を通る線L1上に位置している。
【0035】
架台22の上面には、伸縮部11の最も下の筒体111の下縁部が挿入される穴22dが形成されている。また、穴22dの両側には、座部12の断面L字状の係合部材12e(図15参照。)が挿入される切り込み22eが形成されている。
【0036】
架台22の足部22aで挟持される基台21の側面21aには、架台22の回動を規制する長溝21bが形成されている。長溝21bは、ボルト穴21dを中心として円弧状に形成されており、一端部21b1が線L1上に位置し、他端21b2が穴21dを中心として時計回り約45度回転した位置にある(図11参照。)。また、長溝21bの一端部21b1に突起21b11が形成されている(図10参照)。
【0037】
図11に示すように、基台21に架台22をボルト23で組み付けた状態で、架台22を反時計回りに回転させると、突部22cが突起21b11を乗り越えて長溝21bの一端部21b1で止まる(図11a参照。)。一端部21b1が線L1上に位置しているので、図11aの状態では、架台22の上面は略水平となる。この略水平の状態は、図16に示すように、架台22の上面に屑箱等20を置く台として利用される。
【0038】
架台22を時計回りに回転させても、図11bに示すように、突部22cが長溝21bの他端部21b2で規制され、約45度しか回転できないので、架台22の上面は傾斜しても水平面と約45度をなすだけである。したがって、架台22に取り付けられた傘収納ケース1も、図1に示すように約45度傾斜するが、それ以上傾斜することができない。よって、傘収納ケース1の下端部に脱着可能に設けられた受器4の水位が受器4の上縁を越えることがない。
【0039】
本実施形態の傘収納装置の場合、上記のように、突部22cと長溝21bとで、架台22の回動が規制されるので、傘収納ケースの回動を規制する回動規制手段は、突部22cと長溝21bで構成されることになる。
【0040】
本願発明の傘収納装置は、回動規制手段21b、22cを有しているので、受器4内の水が上縁を越えて傘収納ケースに逆流することがない。また、受器4を傘収納ケース1に対して脱着可能にする摺動嵌合部にパッキン等を設けることなく、受器4内から床等へ水がこぼれるのを抑制することができる。さらに、揺れる車内での傘の移動も規制できる。
【0041】
なお、回動規制手段は、突部22cと長溝21bに限らず、図12、13に示すようなピローボール式ジョイント30を用いても良い。ピローボール式ジョイント30は、基台21に固定される球形凹部31aを備える台部31と、球形凹部31aに嵌装される球形凸部32aを備えるピローボール32からなる。ピローボール32には架台22に相当する架台(不図示)が固定される。
【0042】
球形凹部31aの下部は平面31bであり、球面凸部32aの下部も平面32bである。すなわち、球面凹部31aは、本来の球面の下部が切り取られ、最下点がa1だけ持ち上げられた平面31bを備えている。一方、球面凸部32aは、本来の球面の下部が切り取られ、最下点がa2だけ持ち上げられた平面32bを備えている。a2がa1より大きいので、球面凹部31aと球面凸部32aとの間にギャップができる。したがって、ピローボール32は、時計回りに回転する場合は、ニがロと一致するまで回転することができる。反時計回りに回転する場合は、ハがイに一致するまで回転することができる。
【0043】
ピローボール式ジョイント30は、ピローボール32が台部31から抜け落ちることがないように、台部31の上部開口がピローボール32の直径より小さく設定される。そのため、台部31は、図13に示すように、半割構造をしており、開口を広げてピローボール32を組み込んでから、ねじ31cで開口を狭めることができるようになっている。
【0044】
受器4は、図14に示すように、四角形の開口41を持つ箱であり、該開口41を挟む二つの開口縁部には外側に延びる鍔部42を備えている。また、鍔部42を備えない開口縁部の一方の開口縁部には内側に延びるリブ43を備えている。
【0045】
受器4に溜まった水が受器4の上縁から流れ出すのを抑制するリブ43を備えているので、車の揺れに対し、受器4内での水の移動を規制することができ、水が受器4から床などにこぼれ出るのを抑制できる。
【0046】
次に、傘収納ケース1を固定部2に連結する方法を説明する。先ず、図15に示すように、架台22の切り込み22eに座部12の断面L字状の係合部材12eを挿入する。次に、係合部材12eの係合片12e1とフランジ12bの間の隙間ホに受器4のリブ43が下方になるように(矢印方向に)鍔部42を摺動嵌合する。これにより、固定部2の架台22が傘収納ケース1の座部12と受器4の鍔部42で挟持される。
【0047】
受器4の水を捨てる場合、受器4を矢印と反対方向に移動させることで受器4を取り外すことができる。また、受器4を傘収納ケース1に脱着することで傘収納ケース1と固定部2を脱着することできる。その結果、傘収納装置の組立、分解が容易になる。
【0048】
なお、受器4の別形態として、傘収納ケース1の下端部に直接装着せず、固定部2に脱着するように設けても良い。この場合は、回動する傘収納ケース1の下端部開口へ受器4の開口41が対向して配置され、傘収納ケース1内周を落下する水を受けられるようにしておくのが望ましい。
【0049】
本実施形態の傘収納装置の車内への設置状況を図17に示す。本発明の傘収納装置は、傘収納ケース1を回動可能に支持しつつ、床部材に固定する固定部2を有するので、図17aのように、車内中央にコンソールボックスがある場合、固定部2を助手席のフロアマットに固定して傘収納ケース1の上端部をシートにもたせ掛けても良い。コンソールボックスがないベンチシートの場合は、図17bに示すように、固定部2をフロアマットの外側に固定し、傘収納ケース1をフロアトンネル上にもたせ掛けても良い。
【符号の説明】
【0050】
1・・・・・・傘収納ケース
2・・・・・・固定部
22・・・・架台
21b・・・長溝(回動規制手段)
22c・・・突部(回動規制手段)
4・・・・・・受器
43・・・・リブ
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等の車室内で濡れた傘を収納し保管する傘収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
これまでの傘収納装置は、それぞれ径が異なる複数の筒体が出し入れ可能に連結された有底の筒状体をしており、車室内の適宜箇所に引掛けて置くようになっていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
上記従来の傘収納装置は、傘を収納するのに手間取るためドアを閉めるまでに車室内に雨が吹き込んだり、傘収納装置を取り出すのに手間取り、その間に傘に付着した雨水が車室内にたれ落ちる問題や、車種によっては収納するところがないものがあった。
【0004】
最近、上記の課題を解決するために、上端に傘の挿入口を有する伸縮自在の筒状部の下方底部に錘を設けた球状部を連設した傘収納装置が開発された(例えば、特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−58362号公報
【特許文献2】特開2009−28129号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
最近開発された傘収納装置は、床に置くタイプであるため、球状部の下端部に滑り止めを備えているが、車両の揺れ等により転倒して筒状部内部に溜まった雨水が車室内にこぼれ落ちることがある。また、傘収納装置の内底に蒸散せずに溜まった水は、傘収納装置全体を車室外に持ち出して捨てなければならなかった。
【0007】
本発明は、上記従来の傘収納装置の問題に鑑みてなされたものであり、車両の揺れ等により転倒することがなく、傘収納装置に溜まった水を容易に排除できる傘収納装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するためになされた本発明の傘収納装置は、上端開口から傘が挿入され、下端部に開口を有する傘収納ケースと、前記下端部を保持し、前記傘収納ケースを回動可能に支持しつつ、床部材に固定する固定部と、前記下端部の開口の下方に設けられ、前記下端部に対して脱着可能に設けられた受器と、を備えることを特徴とする。
【0009】
床部材に固定する固定部を備えているので、車両の揺れ等により転倒することがない。また、受器を傘収納ケースに対して脱着可能としたため、受器が受け止めた傘収納ケース内に付着した水滴の他、ごみや埃なども容易に排除できる。その結果、傘収納ケース内のカビの発生やごみなどの腐敗を抑制することができる。
【0010】
上記の傘収納装置において、前記受器は、前記下端部に摺動嵌合するものとするとよい。
【0011】
受器が摺動嵌合するので、例えば、螺合や圧入嵌合等と比べて、受器を傘収納ケースから一層容易に脱着することができる。
【0012】
また、前記受器内に溜まった水の水位が、前記受器の上縁を越えないように、前記傘収納ケースの回動を規制する回動規制手段を備えるとよい。
【0013】
上縁を越えて傘収納ケースに逆流することがない。また、受器を傘収納ケースに対して脱着可能にする摺動嵌合部にパッキン等を設けることなく、受器内から床等へ水がこぼれるのを抑制することができる。さらに、揺れる車内での傘の移動も規制できる。
【0014】
また、前記受器は、前記受器内に溜まった水が前記受器の上縁から流れ出すのを抑制するリブを備えるとよい。
【0015】
車の揺れに対し、受器内での水の移動を規制することができ、水が受器から床などにこぼれ出るのを抑制できる。
【0016】
また、前記傘収納ケースの下端部と前記受器とで前記固定部の一部を挟持して連結するものとするとよい。
【0017】
受器を傘収納ケースに脱着することで傘収納ケースと固定部を脱着することできる。その結果、傘収納装置の組立、分解が容易になる。
【0018】
また、前記傘収納ケースは、両端が開口すると共に、それぞれ径が異なる複数個の筒体を、小径のものが大径のものの中に出し入れ可能に収容された状態としてなるものであって、前記各筒体の一端側の開口縁部には内周側に突出する内周リブを有し、他端側の開口縁部には前記内周リブの第1凹リングと係合する第2凸リングと前記内周リブの第1凸リングと係合する第2凹リングとを備える係合リング、前記係合リングから前記他端側に延び外周側に突出する外周リブ及び前記外周リブから前記他端側に延び外周側に突出するリップリングを有するとよい。
【0019】
各筒体を一列に並べて傘収納ケースを伸ばした状態とする場合に、隣り合った各筒体の内周リブと外周リブとが互いに引っ掛かるように係合し、筒体同士の抜け止めがなされる。また、一方の筒体の第1凸リングと他方の筒体の第2凹リングとが係合し、一方の筒体の第1凹リングと他方の筒体の第2凸リングとが係合し、一方の筒体のリップリングが他方の筒体の内周面に当接するので、各筒体の内周面を伝って流れる水の各筒体の連結部から漏れ出すことが抑制される。
【発明の効果】
【0020】
床部材に固定する固定部を備えているので、車両の揺れ等により転倒することがない。また、受器を傘収納ケースに対して脱着可能としたため、受器が受け止めた傘収納ケース内に付着した水滴の他、ごみや埃なども容易に排除できる。その結果、傘収納ケース内のカビの発生やごみなどの腐敗を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施形態に係る本発明の傘収納装置(伸縮自在の傘収納ケースを伸ばした状態)の斜視図である。
【図2】実施形態に係る本発明の傘収納装置(伸縮自在の傘収納ケースを縮めた状態)の斜視図である。
【図3】図1の要部断面図である。
【図4】図3の円C1内の拡大図である。
【図5】図1の傘収納ケースの分解斜視図である。
【図6】図1の傘収納ケースを縮めた状態にロックする機構を説明するための要部側方視図である。
【図7】図5の要部拡大側方視図である。
【図8】図1の傘収納装置の固定部の斜視図である。
【図9】図8の固定部の基台と架台の組立斜視図である。
【図10】回動規制手段を説明する図であり、図9の点線円C2内の拡大図である。
【図11】回動規制手段を説明するための図であり、要部側方視図である。
【図12】変形態様に係る回動規制手段の要部断面図である。
【図13】図12の回動規制手段の要部斜視図である。
【図14】受器の斜視図である。
【図15】図1の傘収納ケースを固定部に連結する方法を説明する図である。
【図16】本発明の傘収納装置の固定部にごみ箱を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図17】本発明の傘収納装置の車内への設置状況を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1〜図5に示すように、実施形態の傘収納装置は、上端開口から傘が挿入され、下端部に開口を有する傘収納ケース1と、前記下端部を保持し、傘収納ケース1を回動可能に支持しつつ、床部材に固定する固定部2と、前記下端部に対して脱着可能に設けられ、前記下端部の開口の下方に設けられた受器4と、を備えている。
【0023】
傘収納ケース1は、傘を閉じた状態の傘布全体の形状に沿うように上端の内径が下端の内径より大きくされた伸縮部11と、伸縮部11の下端部に固定部2と係合する座部12を備えている。伸縮部11は、複数の筒体111、112、・・・、117が入れ子となって構成され、伸縮部11を軸方向に縮める時は複数の筒体111、112、・・・、117はそれぞれ径方向に重なって配置され、伸縮部11を軸方向へ伸ばす時は内側に配置される筒体に上端と、外側に配置される筒体の下端とが係合して固定される。詳細には図3または図4に示すように、内側に配置される筒体111の上端には径方向外側に突出する外周リブ11cと、その下方にあって径方向内側に凹む第2環状凹部11b2と、さらにその下方にあって径方向外側へ突出する第1環状凸部11b1とが形成されている。また、外側に配置される筒体112の下端には径方向内側へ突出する内周リブ11aと、内周リブ11aの内周面を軸方向に二分した下方側に径方向外側へ凹む第1環状凹部11a1と、内周リブ11aの内周面の上方側に径方向内側に突出する第2環状凸部11a2とが形成されている。
【0024】
伸縮部11を軸方向へ伸ばす時は、図3または図4に示すように、筒体111の第2環状凹部11b2と筒体112の第2環状凸部11a2とが係合すると共に、筒体111の第1環状凸部11b1と筒体112の第1環状凹部11a1とが係合する。また、内周リブ11aと外周リブ11cとは径方向に重なるように配置されており、内側の筒体111から外側の筒体112が抜け落ちないようになっている。
【0025】
上記の環状凹部、環状凸部、内周リブ、外周リブは、筒体111、112以外の他の筒体同士にも設けられ、同様の係合関係を有している。
【0026】
外周リブ11cの上端には全周に亘り、上方且つ径方向外側に向けて延びるリップリング11dが設けられている。
【0027】
リップリング11dの外径は、連結される筒体の内径より大きく設定されており、連結状態では図4に示すようにリップリング11dが内周側に弾性変形してリップリング11dと連結される筒体の内壁の間が水密状態になる。したがって、濡れた傘を収納しても、水は矢印のように流れ、連結部から漏れ出ないようになっている。上記リップリング11dも筒体111とは別の筒体112、・・・にもそれぞれ同様に設けられている。
【0028】
伸縮部11の最も上の筒体117の上縁部には、伸縮部11を伸ばす際、指を引っ掛ける開口11eが形成されている。上記筒体117の下縁部には、座部12の係合穴12dと係合するL字状の爪11fを備えている(図5参照。)。伸縮部11を縮める際、筒体117の下端部の爪11fを係合穴12dに挿入し、筒体117を実線矢印方向に回すと、爪11fがフランジ12bの下面に係合するので、伸縮部11を伸びないようにする構成になっている(図6参照。)。伸縮部11を伸ばす際は、筒体117を点線矢印方向に回して、爪11fとフランジ12bの下面との係合を解除すると、伸縮部11を伸ばすことができる。
【0029】
また、伸縮部11の最内殻筒体の下縁部には座部12の切り込み12cと係合する径方向に突出する凸部11gを備えている(図5参照。)。
【0030】
座部12は、伸縮部11の最内殻筒体が挿入される筒部12aとフランジ12bとを備えている。切り込み12cは筒部12aに形成されている。切り込み12cの幅は一部12c1で凸部11gより小さく設定されており、しかも図7に示すように、屈曲している。したがって、伸縮部11と座部12を連結する際は、一方を他方に対して最初矢印A1方向に動かし、次に矢印A2方向に動かし、最後に矢印A3方向に動かす必要がある。このように切り込み12cを屈曲し、凸部11gが小幅部12c1を乗り越えるように構成したことで、伸縮部11が座部12から抜けにくくなっている。
【0031】
固定部2は、図8に示すように、基台21と、基台21に回動可能に支持され、傘収納ケース1が連結される架台22と、基台21を床部材に固定するための固定部材23とを備えている。
【0032】
固定部材23は、ベースプレート23aと基台21の側面21aに形成された係合穴21cと係合する係合爪23bを備えている。したがって、ベースプレート23aをフロアマットの裏側に挿入して、フロアマット表側の上の係合爪23bを基台21の側面に設けた係合穴21cに挿入することで基台21が固定部材23でフロアマットに固定される。その結果、走行時に車両が揺れても傘収納装置が倒れたり浮き上がったりすることが抑制される。なお、係合爪23bを係合穴21cから引き抜くことで、基台21をフロアマットから外すことができる。
【0033】
なお、別の形態として、フロアマットの表裏を、係合片23b´(不図示)とベースプレート23aで挟み、係合片23b’と基台21とを磁石や面ファスナ等で固定しても良い。
【0034】
図9に示すように、架台22は基台21を挟持する二つの足部22aを備え、足部22aにはボルト24aを挿入する穴22bが形成され、足部22aの内面には突部22cを備えている。突部22cは、架台22の上面と略平行で穴22bの中心を通る線L1上に位置している。
【0035】
架台22の上面には、伸縮部11の最も下の筒体111の下縁部が挿入される穴22dが形成されている。また、穴22dの両側には、座部12の断面L字状の係合部材12e(図15参照。)が挿入される切り込み22eが形成されている。
【0036】
架台22の足部22aで挟持される基台21の側面21aには、架台22の回動を規制する長溝21bが形成されている。長溝21bは、ボルト穴21dを中心として円弧状に形成されており、一端部21b1が線L1上に位置し、他端21b2が穴21dを中心として時計回り約45度回転した位置にある(図11参照。)。また、長溝21bの一端部21b1に突起21b11が形成されている(図10参照)。
【0037】
図11に示すように、基台21に架台22をボルト23で組み付けた状態で、架台22を反時計回りに回転させると、突部22cが突起21b11を乗り越えて長溝21bの一端部21b1で止まる(図11a参照。)。一端部21b1が線L1上に位置しているので、図11aの状態では、架台22の上面は略水平となる。この略水平の状態は、図16に示すように、架台22の上面に屑箱等20を置く台として利用される。
【0038】
架台22を時計回りに回転させても、図11bに示すように、突部22cが長溝21bの他端部21b2で規制され、約45度しか回転できないので、架台22の上面は傾斜しても水平面と約45度をなすだけである。したがって、架台22に取り付けられた傘収納ケース1も、図1に示すように約45度傾斜するが、それ以上傾斜することができない。よって、傘収納ケース1の下端部に脱着可能に設けられた受器4の水位が受器4の上縁を越えることがない。
【0039】
本実施形態の傘収納装置の場合、上記のように、突部22cと長溝21bとで、架台22の回動が規制されるので、傘収納ケースの回動を規制する回動規制手段は、突部22cと長溝21bで構成されることになる。
【0040】
本願発明の傘収納装置は、回動規制手段21b、22cを有しているので、受器4内の水が上縁を越えて傘収納ケースに逆流することがない。また、受器4を傘収納ケース1に対して脱着可能にする摺動嵌合部にパッキン等を設けることなく、受器4内から床等へ水がこぼれるのを抑制することができる。さらに、揺れる車内での傘の移動も規制できる。
【0041】
なお、回動規制手段は、突部22cと長溝21bに限らず、図12、13に示すようなピローボール式ジョイント30を用いても良い。ピローボール式ジョイント30は、基台21に固定される球形凹部31aを備える台部31と、球形凹部31aに嵌装される球形凸部32aを備えるピローボール32からなる。ピローボール32には架台22に相当する架台(不図示)が固定される。
【0042】
球形凹部31aの下部は平面31bであり、球面凸部32aの下部も平面32bである。すなわち、球面凹部31aは、本来の球面の下部が切り取られ、最下点がa1だけ持ち上げられた平面31bを備えている。一方、球面凸部32aは、本来の球面の下部が切り取られ、最下点がa2だけ持ち上げられた平面32bを備えている。a2がa1より大きいので、球面凹部31aと球面凸部32aとの間にギャップができる。したがって、ピローボール32は、時計回りに回転する場合は、ニがロと一致するまで回転することができる。反時計回りに回転する場合は、ハがイに一致するまで回転することができる。
【0043】
ピローボール式ジョイント30は、ピローボール32が台部31から抜け落ちることがないように、台部31の上部開口がピローボール32の直径より小さく設定される。そのため、台部31は、図13に示すように、半割構造をしており、開口を広げてピローボール32を組み込んでから、ねじ31cで開口を狭めることができるようになっている。
【0044】
受器4は、図14に示すように、四角形の開口41を持つ箱であり、該開口41を挟む二つの開口縁部には外側に延びる鍔部42を備えている。また、鍔部42を備えない開口縁部の一方の開口縁部には内側に延びるリブ43を備えている。
【0045】
受器4に溜まった水が受器4の上縁から流れ出すのを抑制するリブ43を備えているので、車の揺れに対し、受器4内での水の移動を規制することができ、水が受器4から床などにこぼれ出るのを抑制できる。
【0046】
次に、傘収納ケース1を固定部2に連結する方法を説明する。先ず、図15に示すように、架台22の切り込み22eに座部12の断面L字状の係合部材12eを挿入する。次に、係合部材12eの係合片12e1とフランジ12bの間の隙間ホに受器4のリブ43が下方になるように(矢印方向に)鍔部42を摺動嵌合する。これにより、固定部2の架台22が傘収納ケース1の座部12と受器4の鍔部42で挟持される。
【0047】
受器4の水を捨てる場合、受器4を矢印と反対方向に移動させることで受器4を取り外すことができる。また、受器4を傘収納ケース1に脱着することで傘収納ケース1と固定部2を脱着することできる。その結果、傘収納装置の組立、分解が容易になる。
【0048】
なお、受器4の別形態として、傘収納ケース1の下端部に直接装着せず、固定部2に脱着するように設けても良い。この場合は、回動する傘収納ケース1の下端部開口へ受器4の開口41が対向して配置され、傘収納ケース1内周を落下する水を受けられるようにしておくのが望ましい。
【0049】
本実施形態の傘収納装置の車内への設置状況を図17に示す。本発明の傘収納装置は、傘収納ケース1を回動可能に支持しつつ、床部材に固定する固定部2を有するので、図17aのように、車内中央にコンソールボックスがある場合、固定部2を助手席のフロアマットに固定して傘収納ケース1の上端部をシートにもたせ掛けても良い。コンソールボックスがないベンチシートの場合は、図17bに示すように、固定部2をフロアマットの外側に固定し、傘収納ケース1をフロアトンネル上にもたせ掛けても良い。
【符号の説明】
【0050】
1・・・・・・傘収納ケース
2・・・・・・固定部
22・・・・架台
21b・・・長溝(回動規制手段)
22c・・・突部(回動規制手段)
4・・・・・・受器
43・・・・リブ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端開口から傘が挿入され、下端部に開口を有する傘収納ケースと、
前記下端部を保持し、前記傘収納ケースを回動可能に支持しつつ、床部材に固定する固定部と、
前記下端部の開口の下方に設けられ、前記下端部に対して脱着可能に設けられた受器と、を備えることを特徴とする傘収納装置。
【請求項2】
前記受器は、前記下端部に摺動嵌合する請求項1に記載の傘収納装置。
【請求項3】
前記受器内に溜まった水の水位が、前記受器の上縁を越えないように、前記傘収納ケースの回動を規制する回動規制手段を備える請求項1または2に記載の傘収納装置。
【請求項4】
前記受器は、前記受器内に溜まった水が前記受器の上縁から流れ出すのを抑制するリブを備える請求項1乃至3の何れか1項に記載の傘収納装置。
【請求項5】
前記傘収納ケースの下端部と前記受器とで前記固定部の一部を挟持して連結する請求項1乃至4の何れか1項に記載の傘収納装置。
【請求項1】
上端開口から傘が挿入され、下端部に開口を有する傘収納ケースと、
前記下端部を保持し、前記傘収納ケースを回動可能に支持しつつ、床部材に固定する固定部と、
前記下端部の開口の下方に設けられ、前記下端部に対して脱着可能に設けられた受器と、を備えることを特徴とする傘収納装置。
【請求項2】
前記受器は、前記下端部に摺動嵌合する請求項1に記載の傘収納装置。
【請求項3】
前記受器内に溜まった水の水位が、前記受器の上縁を越えないように、前記傘収納ケースの回動を規制する回動規制手段を備える請求項1または2に記載の傘収納装置。
【請求項4】
前記受器は、前記受器内に溜まった水が前記受器の上縁から流れ出すのを抑制するリブを備える請求項1乃至3の何れか1項に記載の傘収納装置。
【請求項5】
前記傘収納ケースの下端部と前記受器とで前記固定部の一部を挟持して連結する請求項1乃至4の何れか1項に記載の傘収納装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2013−63670(P2013−63670A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−194611(P2011−194611)
【出願日】平成23年9月7日(2011.9.7)
【出願人】(501220008)アイシン・エンジニアリング株式会社 (8)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月7日(2011.9.7)
【出願人】(501220008)アイシン・エンジニアリング株式会社 (8)
【Fターム(参考)】
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