説明

充電システムおよび充電状況閲覧装置

【課題】
利用者が、事前に電子メールアドレスの登録等の処理を行うことなく、簡便な操作で電動車両のバッテリーの充電状況を確認することのできる充電システムおよび充電状況閲覧装置を提供する。
【解決手段】
充電装置1が充電状況を該充電装置1を識別する装置識別情報とともに充電状況管理装置2に通知し、識別情報取得部15が非接触通信によりICカード6からカード識別情報を取得した場合に、取得したカード識別情報を装置識別情報とともに充電状況管理装置2に通知し、充電状況閲覧装置4が非接触通信によりICカード6からカード識別情報を取得した場合に、取得したカード識別情報を充電状況管理装置2に通知し、該カード識別情報に対応する充電状況情報を充電状況管理装置2から取得して表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電システムおよび充電状況閲覧装置に関し、特に、電動車両のバッテリーに対して充電を行う充電システムおよび充電状況閲覧装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、環境問題等を背景に、電気自動車、電動バイクならびに電動モータにより走行を補助する自転車などの電動車両が普及しつつある。電動車両は、その走行のためのエネルギー源となる電力をバッテリーから得るため、バッテリーに充電を行う必要がある。このバッテリーへの充電は、内燃機関を利用して走行する従来の自動車に対する燃料補給に比べて、長時間を要するものである。このため、バッテリーへの充電を効率良く行うことが、電動車両を普及させるための課題の1つとなっている。
【0003】
バッテリーへの充電を効率良く行う方法としては、例えば、ショッピングモール等で駐車場に電動車両が駐車された際に、その駐車時間を利用してバッテリーへの充電を行うことが考えられる。
【0004】
このような形態で、バッテリーへの充電を行う場合には、利用者から、その充電状況を確認したいといった要求が発生することが考えられる。
【0005】
このような要求に答えることのできる技術としては、例えば、電子メールを利用して、充電装置または電動車両自体から、利用者の携帯電話に充電状況を通知するようにしたものが考えられる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−249633号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、バッテリーへの充電状況を、電子メールを利用して利用者に通知する場合には、事前に電子メールのメールアドレスを登録する必要があり、充電装置の提供者(運営企業等)が異なる場合には、その都度、電子メールのメールアドレスを登録する必要が生じることも考えられる。
【0008】
そこで、本発明は、利用者が、事前に電子メールアドレスの登録等の処理を行うことなく、簡便な操作で電動車両のバッテリーの充電状況を確認することのできる充電システムおよび充電状況閲覧装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した目的を達成するため、請求項1の発明は、電動車両のバッテリーに充電を行う充電システムであって、電動車両のバッテリーに充電を行う充電装置と、前記充電装置による充電の状況を示す充電状況情報を管理する充電状況管理装置と、前記充電状況管理装置が管理する充電状況情報を通知する充電状況閲覧装置とを具備し、前記充電装置は、予め設定された装置識別情報と前記充電状況情報とを含む充電情報を前記充電状況管理装置に通知する充電状況通知手段と、ICカードとの間で非接触通信を行い、該ICカードに固有の情報をカード識別情報として取得する第1の識別情報取得手段と、前記第1の識別情報取得手段が取得したカード識別情報と前記装置識別情報とを関連付けて前記充電状況管理装置に通知する識別情報通知手段とを具備し、前記充電状況閲覧装置は、ICカードとの間で非接触通信を行い、該ICカードに固有の情報をカード識別情報として取得する第2の識別情報取得手段と、前記第1の識別情報取得手段が取得したカード識別情報を前記充電状況管理装置に通知して充電状況情報の提供を要求する情報提供要求手段と、前記情報提供要求手段の要求に応じて前記充電状況管理装置から提供された充電状況情報に基づいて充電状況を表示する表示手段とを具備し、前記充電状況管理装置は、前記充電装置から通知された充電情報を記憶する記憶手段と、前記充電状況閲覧装置から充電状況情報の提供が要求された際に、該充電状況閲覧装置から通知されたカード識別情報に基づいて、該カード識別情報と関連付けられた装置識別情報を特定し、該特定した装置識別情報を含む充電情報を前記記憶手段から抽出する充電情報抽出手段と、前記充電情報抽出が抽出した充電情報に基づいて、該充電情報に含まれる充電状況情報を前記充電状況閲覧装置に提供する閲覧情報提供手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第2の識別情報取得手段は、自動販売機に配設されて電子決済を行う際にICカードと非接触通信を行うICカード処理手段であることを特徴とする。
【0011】
また、請求項3の発明は、電動車両のバッテリーへの充電状況を、ICカードに固有の情報に基づいて管理する充電状況管理装置から取得して表示する充電状況閲覧装置であって、ICカードとの間で非接触通信を行い、該ICカードに固有の情報をカード識別情報として取得する識別情報取得手段と、前記識別情報取得手段が取得したカード識別情報を前記充電状況管理装置に通知して充電状況情報の提供を要求する情報提供要求手段と、前記情報提供要求手段の要求に応じて前記充電状況管理装置から提供された充電状況情報に基づいて充電状況を表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
【0012】
また、請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記識別情報取得手段は、自動販売機に配設されて電子決済を行う際にICカードと非接触通信を行うICカード処理手段であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、電動車両のバッテリーに対する充電状況を、アドレス等の事前登録を行うことなく、遠隔地から確認することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】充電システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】充電システムの一部の詳細を示すブロック図である。
【図3】充電システムの動作の流れを示した図である。
【図4】充電システムの一部の詳細を示すブロック図である。
【図5】充電システムの動作の流れを示した図である。
【図6】充電状況の表示例を示した図である。
【図7】電子決済に対応した自動販売機の構成例を示した図である。
【図8】電子決済に対応した自動販売機を充電状況閲覧装置として利用する場合の構成例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る充電システムおよび充電状況閲覧装置の一実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0016】
図1は、充電システムの構成例を示すブロック図である。充電システムは、複数の充電装置1−1〜1−nと、充電状況管理装置2、複数の充電状況閲覧装置4−1〜4−mにより構成される。
【0017】
充電装置1−1〜1−nは、それぞれ、電気的に接続された電動車両3−1〜3−nに対して、そのバッテリーを充電するとともに、充電状況を充電状況管理装置2に定期的に通知する。また、充電装置1−1〜1−nは、ICカード6から充電状況を通知する際に必要となる識別情報を取得する。なお、当然のことであるが、充電装置1−1〜1−nと電動車両3−1〜3−nは、常に接続されているわけではなく、また、その接続の組み合わせも任意である。
【0018】
充電状況管理装置2は、充電装置1−1〜1−nのそれぞれと、通信可能に接続されて充電装置1−1〜1−nのそれぞれの電動車両に対する充電状況を管理するとともに、充電状況閲覧装置4−1〜4−mのそれぞれとも通信可能に接続されて電状況閲覧装置4−1〜4−mから要求があった際に、管理している充電状況を通知する。
【0019】
なお、充電装置1−1〜1−nのそれぞれと充電状況管理装置2との通信、充電状況管理装置2と充電状況閲覧装置4−1〜4−mのそれぞれとの通信は、図1に示すように、インターネット5を介して行ってもよいが、インターネット5を介さずに電話網や専用線、LAN(Local Area Network)を利用して行うようにしてもよい。
【0020】
この図1に示した充電システムは、大別して、ICカードの識別情報を充電システムに登録する処理と、ICカードの識別情報を用いて充電状況を閲覧(確認)する処理とに分けられる。
【0021】
まず、ICカードの識別情報を充電システムに登録する処理について説明する。図2は、充電システムの一部の詳細を示すブロック図である。
【0022】
同図に示すように、充電装置1は、制御部10と、記憶部11、通信部12、充電制御部13、充電部14、識別情報取得部15を有し、識別情報取得部15は、制御部16と記憶部17、RW部18、アンテナ部19を有している。なお、充電装置1は、充電装置1−1〜1−nのうち、任意の1つに相当するものである。
【0023】
制御部10は、充電装置1の全体を制御するもので、演算処理を行うプロセッサ等で構成され、プログラムに従って動作するものである。
【0024】
記憶部11は、制御部10が動作する際に必要な情報のほか、充電装置1を識別するための充電装置1に固有のID(識別情報)を記憶するもので、半導体を利用した記憶素子等で構成される。
【0025】
通信部12は、充電状況管理装置2と通信を行うもので、例えば、ネットワークアダプタにより構成されるものである。
【0026】
充電制御部13は、充電部14による電動車両3のバッテリーへの充電を制御するもので、演算処理を行うプロセッサ等で構成され、プログラムに従って動作するものである。
【0027】
充電部14は、電動車両3のバッテリーへ充電を行うための電気回路である。
【0028】
識別情報取得部15は、ICカード6との間で無線による非接触通信(短距離通信)を行い、ICカード6から識別情報の取得を行う。
【0029】
制御部16は、識別情報取得部15の全体を制御するもので、演算処理を行うプロセッサ等で構成され、プログラムに従って動作するものである。
【0030】
記憶部17は、制御部16が動作する際に必要な情報のほか、識別情報取得部15を識別するための識別情報取得部15に固有のID(識別情報)等を記憶するもので、半導体を利用した記憶素子等で構成される。また、記憶部17は、充電装置1やICカード6から取得した情報を必要に応じて一時記憶する。
【0031】
RW部18は、ICカード6との間で無線による非接触通信を行い、ICカード6からの識別情報の読み取りを行う。
【0032】
アンテナ部19は、RW部18がICカード6との間で非接触通信を行うためのアンテナである。
【0033】
一方、ICカード6は、電子決済や入退室管理等に利用するもので、制御部60とアンテナ部61、ID格納部62を有している。
【0034】
制御部60は、ICカード6の全体を制御するとともに、識別情報取得部との間で非接触通信を行うものである。
【0035】
アンテナ部61は、識別情報取得部15等との間で非接触通信を行うためのアンテナである。
【0036】
ID格納部62は、ICカード6に固有となるID(識別情報)を格納する。例えば、識別情報取得部15との間で、Felica(登録商標)の規格を用いて非接触通信を行う場合には、このID格納部62と制御部60は、Felicaチップに相当し、識別情報としては、Felicaチップの製造番号であるIDmが相当する。
【0037】
なお、ICカード6は、同等の機能を有する他の媒体や装置、例えば、Felicaチップが搭載された携帯電話機も含むものとする。
【0038】
また、充電状況管理装置2は、制御部20と記憶部21、通信部22を有している。充電状況管理装置2は、サーバとして利用可能なコンピュータにより構成され、このコンピュータをプログラムに従って動作させることで、制御部20等を実現する。
【0039】
制御部20は、充電状況管理装置2の全体を制御するもので、充電装置1から通知された充電状況を管理するとともに、充電状況閲覧装置4(充電状況閲覧装置4−1〜4−mのうち、任意の1つに相当するもの)から要求があった際に、対応する充電装置1の充電状況を通知する。なお、対応する充電装置1を特定する方法については後述する。
【0040】
記憶部21は、制御部20を動作させるプログラムのほか、各充電装置1から通知された充電状況を記憶する。この記憶部21は、例えば、磁気ディスクを用いた記憶装置等で構成される。
【0041】
通信部22は、充電装置1や充電状況閲覧装置4との間で通信を行うもので、例えば、ネットワークアダプタにより構成されるものである。
【0042】
次に、ICカードが有する識別情報を充電システムに登録する際の充電システムの動作の流れを説明する。図3は、充電システムの動作の流れを示した図である。
【0043】
まず、充電システムを動作させるため、充電装置1の電源をONにすると(ステップ101)、制御部10と識別情報取得部15の両者に電力が供給され、これらが動作を開始する。なお、充電状況管理装置2は、メンテナンス等で必要となる場合を除き、常時、電源ONの状態であり、ここでは、既に電源ONとなっているものとする。
【0044】
制御部10と識別情報取得部15の両者が動作を開始すると、まず、制御部10が、記憶部11に記憶されている識別情報(以下、充電装置識別情報と称する)を、識別情報取得部15に通知し(ステップ102)、識別情報取得部15は、記憶部17に充電装置識別情報を記憶する。
【0045】
その後、電動車両3が駐車(駐輪を含む)され、充電装置1と接続される等の充電のための準備が整うと、制御部10は、充電制御部13を動作させ、電動車両3のバッテリーへの充電を開始する(ステップ103)。
【0046】
充電が開始されると、制御部10は、充電制御部13から定期的に充電状況を取得し、取得した充電状況と充電装置識別情報とを充電情報として通信部12を介して充電状況管理装置2に通知する(ステップ104−1〜104−l)。このとき、充電状況管理装置2は、通知された充電情報を記憶部21に記憶する。なお、充電状況管理装置2は、充電情報の通知があった際には、同じ充電装置識別情報を有する充電情報を削除し、最新の充電情報のみを記憶するようにしてもよい。
【0047】
また、制御部10は、充電が開始されたことを、識別情報取得部15にも通知する(ステップ105)。ただし、この識別情報取得部15への充電開始の通知は、行わなくてもよい。
【0048】
その後、充電を開始した電動車両3の利用者が、ICカード6を識別情報取得部15のアンテナ部19の近傍に翳すと、ICカード6と識別情報取得部15との間で非接触通信が行われ(ステップ106)、この非接触通信により、RW部18がICカード6のID格納部62に格納されている識別情報(以下、カード識別情報と称する)を読み出す(ステップ107)。
【0049】
識別情報取得部15は、ICカード6と識別情報取得部15との間で非接触通信が行われると、この非接触通信で取得したカード識別情報と、記憶部17に記憶している充電装置識別情報とを組にして、充電状況管理装置2に通知する(ステップ108)。
【0050】
このような処理により、ICカード6の識別情報が充電システムに登録されることとなる。
【0051】
なお、制御部10は、充電装置1と電動車両3の電気的な接続が解除された場合、つまり、電動車両3のバッテリーへの充電が終了して電動車両3が移動した場合に、この旨を充電状況管理装置2に通知し(ステップ109)、当該通知に基づいて、充電状況管理装置2が関連する充電情報を記憶部21から削除する(ステップ110)。ただし、充電状況管理装置2は、後述するようにカード識別情報から最新の充電情報を特定するため、ステップ109とステップ110の処理を行わなくとも、例えば、電動車両3が充電終了後に、別の充電装置1で充電を開始した場合でも、適切な充電状況を通知することができる。
【0052】
次に、ICカードの識別情報を用いて充電状況を閲覧(確認)する処理について説明する。図4は、充電システムの一部の詳細を示すブロック図である。
【0053】
同図に示すように、充電状況閲覧装置4は、制御部40と記憶部41、RW部42、アンテナ部43、通信部44、表示部45を有している。
【0054】
制御部40は、充電状況閲覧装置4の全体を制御するもので、演算処理を行うプロセッサ等で構成され、プログラムに従って動作するものである。
【0055】
記憶部41は、制御部40が動作する際に必要な情報を記憶するもので、半導体を利用した記憶素子等で構成される。また、記憶部41は、ICカード6から取得した情報を必要に応じて一時記憶する。
【0056】
RW部42は、ICカード6との間で無線による非接触通信を行い、ICカード6からの識別情報の読み取りを行う。
【0057】
アンテナ部43は、RW部42がICカード6との間で非接触通信を行うためのアンテナである。
【0058】
通信部44は、充電状況管理装置2と通信を行うもので、例えば、ネットワークアダプタにより構成されるものである。
【0059】
表示部45は、充電状況を表示するものであり、液晶表示器や、発光素子を用いたインジケータ等により構成される。
【0060】
この充電状況閲覧装置4は、充電装置1とは異なる場所に設置して利用するもので、例えば、充電装置1がショッピングモール等の駐車場に併設されているとすれば、当該ショッピングモールの店舗内または店舗近傍等に設置される。
【0061】
次に、ICカードの識別情報を用いて充電状況を閲覧(確認)する際の充電システムの動作の流れを説明する。図5は、充電システムの動作の流れを示した図である。なお、ここでは、図3を参照して説明したICカードの識別情報を充電システムに登録する処理が終了しているものとする。
【0062】
電動車両3の利用者がICカード6を充電状況閲覧装置4アンテナ部43の近傍に翳すと、ICカード6と充電状況閲覧装置4との間で非接触通信が行われ(ステップ151)、この非接触通信により、RW部42がICカード6のID格納部62に格納されているカード識別情報を読み出す(ステップ152)。
【0063】
充電状況閲覧装置4は、ICカード6との間で非接触通信が行われると、この非接触通信で取得したカード識別情報を充電状況管理装置2に通知して、充電状況を示す情報の提供を要求する(ステップ153)。
【0064】
充電状況閲覧装置4からの要求があると、充電状況管理装置2は、当該要求に含まれるカード識別情報を特定し、先に識別情報取得部15から通知された(図3のステップ108で通知された)充電装置識別情報とカード識別情報の組から、特定したカード識別情報に対応する充電装置識別情報を特定し、特定した充電装置識別情報を含む充電情報(ステップ104−1〜で取得したもの)から、充電状況を特定する(ステップ154)。このとき、充電状況管理装置2は、特定した充電装置識別情報を含む充電情報が複数存在する場合には、最新の充電情報から充電状況を特定する。
【0065】
そして、充電状況を特定した充電状況管理装置2は、充電状況閲覧装置4に特定した充電状況を通知し(ステップ155)、これを受けた充電状況閲覧装置4は、充電状況を示す画面を表示部45に表示する(ステップ156)。この画面は、例えば、図6(a)に示すようなものとなる。また、表示部45がインジケータにより充電状況を表示する場合には、その表示は、図6(b)に示すようなものとなる。
【実施例2】
【0066】
実施例1では、充電状況閲覧装置4を、充電状況を閲覧することを目的とした専用の装置として説明したが、実施例2では、他の装置に組み込む場合を説明する。
【0067】
例えば、電子決済に対応した自動販売機は、図7に示す自動販売機8のように、制御装置80と、表示装置81、通信装置82、硬貨処理装置83、紙幣処理装置84、電子決済装置85を有している。なお、図7では省略しているが、商品を保管、排出するための構成も有しているのはもちろんである。
【0068】
また、電子決済装置85は、制御部86と記憶部87、RW部88、アンテナ部89を有している。
【0069】
なお、各部の詳細説明は省略するが、通信装置82は、電子決済に関する情報を管理する決済センター9と通信を行うのに用いられるものである
この自動販売機8を、実施例1で説明した充電状況閲覧装置4と同様の機能を有する装置として用いる場合、図8に示すように、自動販売機8に、充電状況閲覧装置46を追加する。この充電状況閲覧装置46は、制御部47と記憶部48を有している。
【0070】
この自動販売機8と充電状況閲覧装置46の各部は、充電状況閲覧装置4と次のように対応する。
【0071】
充電状況閲覧装置4の制御部40は、充電状況閲覧装置46の制御部47と対応し、充電状況閲覧装置4の記憶部41は、充電状況閲覧装置46の記憶部48と対応する。
【0072】
また、充電状況閲覧装置4のRW部42は、電子決済装置85のRW部88と対応し、充電状況閲覧装置4のアンテナ部43は、電子決済装置85のアンテナ部89と対応する。
【0073】
そして、充電状況閲覧装置4の通信部44は、通信装置82と対応し、充電状況閲覧装置4の表示部45は、表示装置81と対応する。
【0074】
なお、自動販売機8の各部は、対応する充電状況閲覧装置4の各部と同様に動作し、充電状況の閲覧を可能とする。
【0075】
このように、自動販売機8の各部を流用することで、充電状況閲覧装置4と同様の装置を実現することができる。
【0076】
なお、図8では、充電状況閲覧装置46を追加した場合を示したが、電子決済装置85の制御部86と記憶部87を、それぞれ、充電状況閲覧装置4の制御部40、記憶部41と対応させて動作させることができれば、制御部86を動作させるプログラムに多少の変更を加えるだけで、自動販売機8を充電状況閲覧装置4と同様の装置として動作させることも可能である。
【符号の説明】
【0077】
1、1−1〜1−n 充電装置
2 充電状況管理装置
3、3−1〜3−n 電動車両
4−1〜4−m 充電状況閲覧装置
5 インターネット
6 ICカード
8 自動販売機
9 決済センター
10 制御部
11 記憶部
12 通信部
13 充電制御部
14 充電部
15 識別情報取得部
16 制御部
17 記憶部
18 RW部
19 アンテナ部
20 制御部
21 記憶部
22 通信部
40 制御部
41 記憶部
42 RW部
43 アンテナ部
44 通信部
45 表示部
46 充電状況閲覧装置
47 制御部
48 記憶部
60 制御部
61 アンテナ部
62 ID格納部
80 制御装置
81 表示装置
82 通信装置
83 硬貨処理装置
84 紙幣処理装置
85 電子決済装置
86 制御部
87 記憶部
88 RW部
89 アンテナ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動車両のバッテリーに充電を行う充電システムであって、
電動車両のバッテリーに充電を行う充電装置と、
前記充電装置による充電の状況を示す充電状況情報を管理する充電状況管理装置と、
前記充電状況管理装置が管理する充電状況情報を通知する充電状況閲覧装置と
を具備し、
前記充電装置は、
予め設定された装置識別情報と前記充電状況情報とを含む充電情報を前記充電状況管理装置に通知する充電状況通知手段と、
ICカードとの間で非接触通信を行い、該ICカードに固有の情報をカード識別情報として取得する第1の識別情報取得手段と、
前記第1の識別情報取得手段が取得したカード識別情報と前記装置識別情報とを関連付けて前記充電状況管理装置に通知する識別情報通知手段と
を具備し、
前記充電状況閲覧装置は、
ICカードとの間で非接触通信を行い、該ICカードに固有の情報をカード識別情報として取得する第2の識別情報取得手段と、
前記第1の識別情報取得手段が取得したカード識別情報を前記充電状況管理装置に通知して充電状況情報の提供を要求する情報提供要求手段と、
前記情報提供要求手段の要求に応じて前記充電状況管理装置から提供された充電状況情報に基づいて充電状況を表示する表示手段と
を具備し、
前記充電状況管理装置は、
前記充電装置から通知された充電情報を記憶する記憶手段と、
前記充電状況閲覧装置から充電状況情報の提供が要求された際に、該充電状況閲覧装置から通知されたカード識別情報に基づいて、該カード識別情報と関連付けられた装置識別情報を特定し、該特定した装置識別情報を含む充電情報を前記記憶手段から抽出する充電情報抽出手段と、
前記充電情報抽出が抽出した充電情報に基づいて、該充電情報に含まれる充電状況情報を前記充電状況閲覧装置に提供する閲覧情報提供手段と
を具備する
ことを特徴とする充電システム。
【請求項2】
前記第2の識別情報取得手段は、自動販売機に配設されて電子決済を行う際にICカードと非接触通信を行うICカード処理手段であることを特徴とする請求項1記載の充電システム。
【請求項3】
電動車両のバッテリーへの充電状況を、ICカードに固有の情報に基づいて管理する充電状況管理装置から取得して表示する充電状況閲覧装置であって、
ICカードとの間で非接触通信を行い、該ICカードに固有の情報をカード識別情報として取得する識別情報取得手段と、
前記識別情報取得手段が取得したカード識別情報を前記充電状況管理装置に通知して充電状況情報の提供を要求する情報提供要求手段と、
前記情報提供要求手段の要求に応じて前記充電状況管理装置から提供された充電状況情報に基づいて充電状況を表示する表示手段と
を具備することを特徴とする充電状況閲覧装置。
【請求項4】
前記識別情報取得手段は、自動販売機に配設されて電子決済を行う際にICカードと非接触通信を行うICカード処理手段であることを特徴とする請求項3記載の充電状況閲覧装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−157163(P2012−157163A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−14094(P2011−14094)
【出願日】平成23年1月26日(2011.1.26)
【出願人】(307003777)株式会社日本コンラックス (140)
【Fターム(参考)】