説明

充電制御方法、車両、及び充電スタンド

【課題】車両に搭載される電池をタイマ充電する際、充電中に電池に供給される電力が小さくなっても充電終了時刻には満充電にする。
【解決手段】ユーザが充電終了時刻t2及び充電パターンを入力すると、電池5の満充電時の電力量及び電池5の現在の電力量を取得するとともに、車両に搭載の充電器に供給可能な電圧と最大電流を取得し、電池5の満充電時の電力量から電池5の現在の電力量を減算して残電力量を計算し、充電終了時刻t2及び充電パターンと、充電器に供給可能な電圧と最大電流と、残電力量とに基づいて、充電開始時刻t0を計算し、充電開始時刻t0になると、電池5の充電を開始する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭用の電源や充電スタンドから供給される電力により車両に搭載される電池をタイマ充電する際のタイマ充電制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
家庭用の電源や充電スタンドから供給される電力により車両に搭載される電池を充電する際、通常では、家庭用の電源に接続された充電ケーブルが車両に備えられる充電用のインレットに接続されたときに、又は、充電スタンドに備えられる充電用のケーブルが車両に備えられる充電用のインレットに接続されたときに充電が開始される(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、インレットに充電用ケーブルを接続してから所定時間経過後に充電を開始することが可能なタイマ充電と呼ばれるタイマ充電制御方法があり、昼間に比べて電気料金が安い夜間に充電を行うことができる。一般に、このようなタイマ充電制御方法は、ユーザにより設定される充電終了時刻t2と、電池を満充電するために必要な残りの電力量と、電池に供給される最大電力とから充電開始時刻t1が計算され、その充電開始時刻t1になると充電が開始される。
【0004】
しかしながら、タイマ充電を行う際、何らかの要因により充電中に供給電力が小さくなってしまうと、例えば、図5に示すように、充電の途中から終了までの期間、又は、充電の最初から終了までの期間、電源から車両に搭載の充電器に供給される電流(電圧一定)が最大電流(12A)よりも少なくなってしまうと、充電終了時刻t2に電池が満充電にならず、車両の走行距離が短くなり、利便性が損なわれてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−116016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明では、車両に搭載される電池をタイマ充電する際、充電中に電池に供給される電力が小さくなっても、充電終了時刻には満充電にすることができるタイマ充電制御方法、車両、及び充電スタンドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のタイマ充電制御方法は、車両に搭載される電池の充電制御処理を実行するコンピュータのタイマ充電制御方法であって、充電開始時刻から充電終了時刻までに前記電池を満充電にする際の充電タイムスケジュールを示す複数の充電パターンを予め記憶手段に記憶させ、前記充電開始時刻よりも前においてユーザが、前記充電終了時刻及び前記複数の充電パターンのうちの1つの充電パターンを入力手段で入力すると、前記電池の満充電時の電力量、前記電池の現在の電力量、及び車両に搭載の充電器に供給可能な電圧と最大電流を取得し、前記電池の満充電時の電力量から前記電池の現在の電力量を減算した残電力量を計算し、前記入力手段により入力される前記充電終了時刻及び前記充電パターンと前記電圧と前記最大電流と前記残電力量とに基づいて前記充電開始時刻を計算し、前記充電開始時刻になると前記電池の充電を開始する。
【0008】
これにより、車両に搭載される電池をタイマ充電する際、充電中に電池に供給される電力が小さくなっても、充電終了時刻には満充電にすることができる。
また、本発明の車両は、充電開始時刻から充電終了時刻までに車両に搭載される電池を満充電にする際の充電タイムスケジュールを示す複数の充電パターンが記憶される記憶手段と、前記充電開始時刻よりも前においてユーザが、前記充電終了時刻及び前記複数の充電パターンのうちの1つの充電パターンを入力する入力手段と、前記電池の満充電時の電力量及び前記電池の現在の電力量を取得する電池状態取得手段と、車両に搭載の充電器に供給可能な電圧と最大電流を取得する電力取得手段と、前記電池状態取得手段により取得される前記電池の満充電時の電力量から前記電池の現在の電力量を減算して残電力量を計算する残電力量計算手段と、前記入力手段により入力される前記充電終了時刻及び前記充電パターンと、前記電力取得手段により取得される前記電圧と前記最大電流と、前記残電力量計算手段により計算される残電力量とに基づいて、前記充電開始時刻を計算する充電開始時刻計算手段と、前記充電開始時刻になると、前記電池の充電を開始する充電制御手段とを備える。
【0009】
また、本発明の充電スタンドは、充電開始時刻から充電終了時刻までに車両に搭載される電池を満充電にする際の充電タイムスケジュールを示す複数の充電パターンが記憶される記憶手段と、前記充電開始時刻よりも前においてユーザが、前記充電終了時刻及び前記複数の充電パターンのうちの1つの充電パターンを入力する入力手段と、前記電池の満充電時の電力量及び前記電池の現在の電力量を取得する電池状態取得手段と、前記車両に搭載の充電器に供給可能な電圧と最大電流を取得する電力取得手段と、前記電池状態取得手段により取得される前記電池の満充電時の電力量から前記電池の現在の電力量を減算して残電力量を計算する残電力量計算手段と、前記入力手段により入力される前記充電終了時刻及び前記充電パターンと、前記電力取得手段により取得される前記電圧と前記最大電流と、前記残電力量計算手段により計算される残電力量とに基づいて、前記充電開始時刻を計算する充電開始時刻計算手段と、前記充電開始時刻になると、前記電池の充電を開始する充電制御手段とを備える。
【0010】
また、前記複数の充電パターンは、前記充電開始時刻から前記充電終了時刻まで一定の電流で、かつ、前記最大電流よりも小さい電流で前記電池を充電する第1の充電パターン、前記電池が満充電の直前になると充電を中断し、前記充電終了時刻の直前になると充電を再開する第2の充電パターン、及び、前記電池が満充電の直前になると、前記充電終了時刻になるまで前記最大電流よりも小さい電流で前記電池を充電する第3の充電パターンの3つの充電パターンとしてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、車両に搭載される電池をタイマ充電する際、充電中に電池に供給される電力が小さくなっても充電終了時刻には満充電にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態の車両を示す図である。
【図2】マイクロコンピュータの動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】充電開始時刻t0から充電終了時刻t2までの充電タイムスケジュールを示す充電パターンの一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態の充電スタンドを示す図である。
【図5】充電開始時刻t1から充電終了時刻t2までに電池に供給される電力の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本発明の実施形態の車両を示す図である。
図1に示す車両1は、インレット2と、充電器3と、リレー4と、電池5と、スイッチ6(入力手段)と、表示部7と、記憶部8と、マイクロコンピュータ(コンピュータ)9(例えば、ECU(Electronic Control Unit)など)とを備えて構成される。なお、記憶部8は、マイクロコンピュータ9内に設けられてもよい。また、特許請求の範囲における入力手段は、タッチパネルディスプレイにより構成される表示部7としてもよい。
【0014】
マイクロコンピュータ9は、インレット2に電源10(例えば、家庭用の電源)が接続されるとすぐに充電を開始させる。しかし電源10がインレット2に接続される前にユーザがスイッチ6や表示部7のタッチパネルによって充電指示を入力しその後に電源10が接続されると、マイクロコンピュータ9は入力された充電指示に基づいてタイマ充電による所定時間経過後に充電を開始する。また、マイクロコンピュータ9は、充電を開始するとき、リレー4をオンすることにより、充電器3から電池5へ電力を供給させる。また、マイクロコンピュータ9は、充電を終了するとき、リレー4をオフすることにより、充電器3から電池5への電力供給を停止させる。
【0015】
図2は、タイマ充電を行う際のマイクロコンピュータ9の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、マイクロコンピュータ9は、スイッチ6や表示部7のタッチパネルが操作されてユーザにより設定される充電終了時刻t2が入力されたか否かを判断する(S1)。
【0016】
充電終了時刻t2が入力されたと判断すると(S1がYes)、マイクロコンピュータ9は、その入力された充電終了時刻t2を内部メモリなどに格納する(S2)。このとき、マイクロコンピュータ9が省電力モードで動作していた場合、ユーザによるスイッチ6や表示部7のタッチパネルの操作により起動してS1、S2の処理が行われるように構成してもよい。
【0017】
次に、マイクロコンピュータ9は、スイッチ6や表示部7のタッチパネルが操作されることにより、予め記憶部8に記憶されている複数種類の充電パターンのうちの1つの充電パターンがユーザにより選択され入力されたか否かを判断する(S3)。
【0018】
充電パターンが入力されたと判断すると(S3がYes)、マイクロコンピュータ9は、その入力された充電パターンを内部メモリなどに格納する(S4)。
ここで、図3は、記憶部8に格納されている複数種類の充電パターンの一例を示す図である。なお、電源10から充電器3を経由して電池5に供給される電力の電圧を一定とし、図3には電源10から充電器3に流れる電流を示している。
【0019】
例えば、図3に示すように、記憶部8には、充電開始時刻t0から充電終了時刻t2まで一定の電流で、かつ、電源10の最大電流(電流12A)よりも小さい電流(電流6A)で充電器3を経由して電池5を充電する充電タイムスケジュールを示す充電パターンA(第1の充電パターン)、電池5が満充電の直前になると充電を中断し、充電終了時刻t2の直前になると低電流で充電を再開する充電タイムスケジュールを示す充電パターンB(第2の充電パターン)、及び、電池5が満充電の直前になると、充電終了時刻t2になるまで電池5の最大電流(電流12A)よりも小さい電流(電流6Aよりも少ない低電流)で充電器3を経由して電池5を充電する充電タイムスケジュールを示す充電パターンC(第3の充電パターン)の3つの充電パターンが記憶されているものとする。なお、S3においてユーザにより充電パターンが選択されない場合、予め決められた充電パターンをマイクロコンピュータ9が選択するように構成してもよい。また、S3で選択される充電パターンは、ユーザによりカスタマイズすることができるように構成してもよい。
【0020】
次に、マイクロコンピュータ9は、電池5の満充電時の電力量から電池5の現在の電力量を減算した値を、電池5が満充電になるために必要な残電力量として内部メモリなどに記憶する(S5)。例えば、マイクロコンピュータ9は、予め内部メモリなどに記憶されている電池5の満充電時の電圧と、センサにより検出される電池5の現在の電圧とに基づいて、残電力量を計算するように構成してもよい。また、マイクロコンピュータ9は、残電力量と電池5の電圧とが対応付けられているマップを予め内部メモリなどに記憶しておき、センサにより検出される電池5の電圧に対応する残電力量をマップから取り出すように構成してもよい。また、特許請求の範囲における電池状態取得手段及び電力量計算手段は、マイクロコンピュータ9により実行されるS5の処理としてもよい。
【0021】
次に、マイクロコンピュータ9は、インレット2を介して電源10から充電器3に供給可能な電圧及び最大電流を取得する(S6)。例えば、SAEJ1772の規格の場合、マイクロコンピュータ9は、Control Pilot信号により充電器3に供給可能な電圧及び最大電流を取得する。また、特許請求の範囲における電力取得手段は、マイクロコンピュータ9により実行されるS6の処理としてもよい。
【0022】
次に、マイクロコンピュータ9は、S2でメモリに格納した充電終了時刻t2、S4でメモリに格納した充電パターン、S5で計算した残電力量、及びS6で取得した電圧及び最大電流に基づいて、充電開始時刻t0を計算する(S7)。例えば、マイクロコンピュータ9は、S3で充電パターンAが選択された場合、電源10の最大電流(12A)の1/2の電流(6A)で電池5を満充電にするためにかかる時間を求め、充電終了時刻t2からその求めた時間前の時刻を充電開始時刻t0とする。これにより、たとえ、タイマ充電中、電源10の最大電流が1/2又は1/2よりも小さい電流になってしまっても充電終了時刻に電池5をほぼ満充電にすることができる。また、特許請求の範囲における充電開始時刻計算手段は、マイクロコンピュータ9により実行されるS7の処理としてもよい。
【0023】
次に、マイクロコンピュータ9は、タイマに充電開始時刻t0を設定し、充電開始時刻t0になるまで待機する(S8)。このとき、マイクロコンピュータ9は、タイマ充電モードが開始されたことを表示部7に表示させた後、省電力モードで待機するように構成してもよい。
【0024】
そして、マイクロコンピュータ9は、充電開始時刻t0になると、充電を開始する(S9)。なお、マイクロコンピュータ9は、待機期間中、省電力モードになっている場合、省電力モードを終了してから充電を開始するように構成してもよい。また、特許請求の範囲における充電制御手段は、マイクロコンピュータ9により実行されるS8、S9の処理としてもよい。
【0025】
本実施形態の車両1によれば、電池5をタイマ充電する際、電源10の最大電流で充電器3を経由して電池5を満充電する場合よりも小さい電流で充電開始時刻t0を設定するため、充電中に電池5に供給される電力が小さくなっても、充電終了時刻t2に満充電にならないことを低減することができる。これにより、ユーザは、充電終了時刻t2に電池5の充電状態を気にせず車両1の運転を開始することができる。
【0026】
また、本実施形態の車両1によれば、充電終了時刻t2に電池5が満充電になるように充電処理を制御するため、電池5を長時間満充電にさせておくことが抑えられ、長時間満充電にさせておくことによる電池5の劣化を低減することができる。
【0027】
なお、上記実施形態では、家庭用の電源などの電源10から供給される電力により車両1の電池5を充電する構成であるが、充電スタンドから供給される電力により車両1の電池5を充電するように構成してもよい。このように、充電スタンドから供給される電力により車両1の電池5を充電する場合、その充電スタンドに備えられるマイクロコンピュータに図2に示す動作を行わせてもよい。
【0028】
図4は、充電スタンド側で充電処理を制御する場合のその充電スタンドを示す図である。なお、図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付している。
図4に示す充電スタンド11は、インレット2と、リレー4と、電池5と、スイッチ6(入力手段)と、表示部7と、記憶部8と、マイクロコンピュータ(コンピュータ)9(例えば、ECU(Electronic Control Unit)など)とを備えて構成される。なお、記憶部8は、マイクロコンピュータ9内に設けられてもよい。また、特許請求の範囲における入力手段は、タッチパネルディスプレイにより構成される表示部7としてもよい。
【0029】
充電スタンド11のマイクロコンピュータ9は、インレット2が車両のプラグに接続されるとすぐに充電を開始させる。しかしインレット2が車両のプラグに接続される前にユーザがスイッチ6や表示部7のタッチパネルによって充電指示を入力しその後にインレット2が接続されると、充電スタンド11のマイクロコンピュータ9は入力された充電指示に基づいてタイマ充電による所定時間経過後に充電を開始する。また、充電スタンド11のマイクロコンピュータ9は、充電を開始するとき、リレー4をオンすることにより、電源10から充電器3へ電力を供給させる。また、マイクロコンピュータ9は、充電を終了するとき、リレー4をオフすることにより、電源10から充電器3への電力供給を停止させる。また、充電スタンド11のマイクロコンピュータ9におけるタイマ充電を行う際の動作は、図2に示す動作と同様である。なお、電池5の満充電時の電力量(電圧)及び電池5の現在の電力量(電圧)は、インレット2を介して車両側から電力線通信により取得してもよいし、車両側から無線通信により取得してもよい。またCAN接続等でもよい。
【0030】
このように構成しても、図1に示す実施形態と同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0031】
1 車両
2 インレット
3 充電器
4 リレー
5 電池
6 スイッチ
7 表示部
8 記憶部
9 マイクロコンピュータ
10 電源
11 充電スタンド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載される電池の充電制御処理を実行するコンピュータのタイマ充電制御方法であって、
充電開始時刻から充電終了時刻までに前記電池を満充電にする際の充電タイムスケジュールを示す複数の充電パターンを予め記憶手段に記憶させ、
前記充電開始時刻よりも前においてユーザが、前記充電終了時刻及び前記複数の充電パターンのうちの1つの充電パターンを入力手段で入力すると、前記電池の満充電時の電力量、前記電池の現在の電力量、及び車両に搭載の充電器に供給可能な電圧と最大電流を取得し、
前記電池の満充電時の電力量から前記電池の現在の電力量を減算した残電力量を計算し、
前記入力手段により入力される前記充電終了時刻及び前記充電パターンと前記電圧と前記最大電流と前記残電力量とに基づいて前記充電開始時刻を計算し、
前記充電開始時刻になると前記電池の充電を開始する
ことを特徴とするタイマ充電制御方法。
【請求項2】
請求項1に記載のタイマ充電制御方法であって、
前記複数の充電パターンは、前記充電開始時刻から前記充電終了時刻まで一定の電流で、かつ、前記最大電流よりも小さい電流で前記電池を充電する第1の充電パターン、前記電池が満充電の直前になると充電を中断し、前記充電終了時刻の直前になると充電を再開する第2の充電パターン、及び、前記電池が満充電の直前になると、前記充電終了時刻になるまで前記最大電流よりも小さい電流で前記電池を充電する第3の充電パターンの3つの充電パターンである
ことを特徴とするタイマ充電制御方法。
【請求項3】
充電開始時刻から充電終了時刻までに車両に搭載される電池を満充電にする際の充電タイムスケジュールを示す複数の充電パターンが記憶される記憶手段と、
前記充電開始時刻よりも前においてユーザが、前記充電終了時刻及び前記複数の充電パターンのうちの1つの充電パターンを入力する入力手段と、
前記電池の満充電時の電力量及び前記電池の現在の電力量を取得する電池状態取得手段と、
車両に搭載の充電器に供給可能な電圧と最大電流を取得する電力取得手段と、
前記電池状態取得手段により取得される前記電池の満充電時の電力量から前記電池の現在の電力量を減算して残電力量を計算する残電力量計算手段と、
前記入力手段により入力される前記充電終了時刻及び前記充電パターンと、前記電力取得手段により取得される前記電圧と前記最大電流と、前記残電力量計算手段により計算される残電力量とに基づいて、前記充電開始時刻を計算する充電開始時刻計算手段と、
前記充電開始時刻になると、前記電池の充電を開始する充電制御手段と、
を備えることを特徴とする車両。
【請求項4】
請求項3に記載の車両であって、
前記複数の充電パターンは、前記充電開始時刻から前記充電終了時刻まで一定の電流で、かつ、前記最大電流よりも小さい電流で前記電池を充電する第1の充電パターン、前記電池が満充電の直前になると充電を中断し、前記充電終了時刻の直前になると充電を再開する第2の充電パターン、及び、前記電池が満充電の直前になると、前記充電終了時刻になるまで前記最大電流よりも小さい電流で前記電池を充電する第3の充電パターンの3つの充電パターンである
ことを特徴とする車両。
【請求項5】
充電開始時刻から充電終了時刻までに車両に搭載される電池を満充電にする際の充電タイムスケジュールを示す複数の充電パターンが記憶される記憶手段と、
前記充電開始時刻よりも前においてユーザが、前記充電終了時刻及び前記複数の充電パターンのうちの1つの充電パターンを入力する入力手段と、
前記電池の満充電時の電力量及び前記電池の現在の電力量を取得する電池状態取得手段と、
前記車両に搭載の充電器に供給可能な電圧と最大電流を取得する電力取得手段と、
前記電池状態取得手段により取得される前記電池の満充電時の電力量から前記電池の現在の電力量を減算して残電力量を計算する残電力量計算手段と、
前記入力手段により入力される前記充電終了時刻及び前記充電パターンと、前記電力取得手段により取得される前記電圧と前記最大電流と、前記残電力量計算手段により計算される残電力量とに基づいて、前記充電開始時刻を計算する充電開始時刻計算手段と、
前記充電開始時刻になると、前記電池の充電を開始する充電制御手段と、
を備えることを特徴とする充電スタンド。
【請求項6】
請求項5に記載の充電スタンドであって、
前記複数の充電パターンは、前記充電開始時刻から前記充電終了時刻まで一定の電流で、かつ、前記最大電流よりも小さい電流で前記電池を充電する第1の充電パターン、前記電池が満充電の直前になると充電を中断し、前記充電終了時刻の直前になると充電を再開する第2の充電パターン、及び、前記電池が満充電の直前になると、前記充電終了時刻になるまで前記最大電流よりも小さい電流で前記電池を充電する第3の充電パターンの3つの充電パターンである
ことを特徴とする充電スタンド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−60813(P2012−60813A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−202862(P2010−202862)
【出願日】平成22年9月10日(2010.9.10)
【出願人】(000003218)株式会社豊田自動織機 (4,162)
【Fターム(参考)】