説明

充電装置、充電方法及び充電プログラム

【課題】 定電流充電時の充電電流値を制御し、発熱を抑制する充電装置を提供する。
【解決手段】 定電流定電圧充電方式を用いて電池充電を行う充電装置であって、定電流充電時の充電電流値を切り替え、該切り替えた充電電流値を基に、定電流充電を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電装置、充電方法及び充電プログラムに関し、特に、携帯電話機等の移動体通信端末装置に好適な充電装置、充電方法及び充電プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機等の移動体通信端末装置に搭載される電池を充電する際に、定電流定電圧充電方式の充電装置を適用しているものがある。この定電流定電圧充電方式の充電装置を用いて、移動体通信端末装置に搭載された電池を充電するには、ある一定の電圧値まで定電流充電方式で充電し、その後、定電圧充電方式に切り替えることになる。以下、図1、図2を参照しながら、従来の定電流定電圧充電方式の充電装置について説明する。なお、図1は、従来の充電装置の回路構成図を示し、図2は、図1に示す従来の充電装置における制御動作を示す。
【0003】
図1に示すように、従来の充電装置は、電池(1)と、充電制御用FET(2)と、充電電流検出用抵抗(3)と、コネクタ(4)と、アダプタ検出回路(5)と、充電電流監視回路(6)と、電圧監視回路(7)と、定電流定電圧充電回路(8)と、定電流用基準電源(9)と、定電圧用基準電源(10)と、充電制御回路(11)と、CPU(12)と、を有して構成される。
【0004】
電池(1)は、携帯電話機の電源となるものである。充電制御用FET(2)は、充電電流、及び、充電電圧の調整を行うためのものである。充電電流検出用抵抗(3)は、充電電流により電位差を発生させるためのものである。
【0005】
コネクタ(4)は、充電用ACアダプタ(図示せず)と接続するためのものである。アダプタ検出回路(5)は、コネクタ(4)に充電用ACアダプタが接続されたことを検出するためのものである。
【0006】
充電電流監視回路(6)は、充電電流検出用抵抗(3)において発生した電位差を基に充電電流を監視するためのものである。
【0007】
電圧監視回路(7)は、電池(1)の電圧、及び、充電電圧を監視するためのものである。定電流用基準電源(9)は、定電流充電、予備充電での充電電流調整を行う基準となる電源である。
【0008】
定電圧用基準電源(10)は、定電圧充電時の充電電圧調整を行う基準となる電源である。
【0009】
定電流定電圧充電回路(8)は、充電電流監視回路(6)において監視した監視結果と、定電流用基準電源(9)の電圧値と、を基に定電流充電を行ったり、電圧監視回路(7)において監視した監視結果と、定電圧用基準電源(10)の電圧値と、を基に定電圧充電を行ったりし、定電流充電と、定電圧充電と、の2種類の充電を行うことになる。
【0010】
充電制御回路(11)は、定電流用基準電源(9)の電圧値の切替制御、及び、定電流定電圧充電回路(8)を含む充電装置を構成する全ての回路を制御するためのものである。
【0011】
CPU(12)は、携帯電話機として機能するための制御、及び、携帯電話機の消費電流の状態を基に、充電制御回路(11)を制御するためのものである。
【0012】
次に、図2を参照しながら、図1に示す従来の充電装置における制御動作について説明する。
【0013】
まず、コネクタ(4)にACアダプタが接続されることで、アダプタ検出回路(5)は、コネクタ(4)に充電用ACアダプタが接続されたことを検出し、充電制御回路(11)が充電を開始することになる(ステップS1)。そして、充電制御回路(11)は、定電流用基準電源(9)の予備充電用の電圧値に可変し、定電流定電圧充電回路(8)において予備充電を行うように制御する(ステップS2)。次に、充電制御回路(11)は、電圧監視回路(7)の監視結果を基に、定電流充電移行閾値レベルになったか否かを判断し(ステップS3)、定電流充電移行閾値レベルになったと判断するまで、定電流定電圧充電回路(8)において予備充電を行うように制御する(ステップS3/No〜ステップS2)。
【0014】
次に、充電制御回路(11)は、定電流充電移行閾値レベルになったと判断した際に(ステップS3/Yes)、定電流用基準電源(9)の定電流充電用の電圧値に可変し、定電流定電圧充電回路(8)において定電流充電を行うように制御する(ステップS4)。そして、充電制御回路(11)は、電圧監視回路(7)の監視結果を基に、定電圧充電移行閾値レベルになったか否かを判断し(ステップS5)、定電圧充電移行閾値レベルになったと判断するまで定電流定電圧充電回路(8)において定電流充電を行うように制御する(ステップS5/No〜ステップS4)。
【0015】
次に、充電制御回路(11)は、定電圧充電移行閾値レベルになったと判断した際に(ステップS5/Yes)、定電圧用基準電源(10)の電圧値を基に、定電流定電圧充電回路(8)において定電圧充電を行うように制御する(ステップS6)。そして、充電制御回路(11)は、充電電流監視回路(6)の監視結果と、電圧監視回路(7)の監視結果と、を基に、充電完了移行閾値レベルになったか否かを判断し(ステップS7)、充電完了移行閾値レベルになったと判断するまで定電流定電圧充電回路(8)において定電圧充電を行うように制御する(ステップS7/No〜ステップS6)。
【0016】
次に、充電制御回路(11)は、充電完了移行閾値レベルになったと判断した際に(ステップS7/Yes)、充電を完了することになる(ステップS8)。
【0017】
なお、図1に示す従来の充電装置は、通話中もしくはゲーム中などの消費電流が多い状態時に、電池容量の少ない電池を充電した場合には、電池の電池容量が増加せず、定電圧充電方式に移行する為の定電圧充電移行閾値レベルに達することができず、図2に示すステップS4〜ステップS5の工程を繰り返し行うことになり、定電流充電方式で充電する時間が長くなってしまう場合がある。
【0018】
なお、図1に示す従来の充電装置では、ステップS4の定電流充電時に定電流用基準電源(9)の電圧値を一定にして行うことになる。
【0019】
しかしながら、定電流充電は、携帯電話機に搭載される電池の充電完了時間を考慮し、一定の大電流値で充電を行うことになるため、定電流充電の時間が長期化してしまうと、携帯電話機の消費電力が大きくなってしまうと共に、充電制御で使用する周辺部品に対する負荷が大きくなってしまうことになる。このため、携帯電話機が発熱してしまう虞を生じさせることになる。
【0020】
なお、本発明より先に出願された技術文献として、直流電源から充電対象の電池までの充電電力供給経路に、フィードバックループを有してなる定電流充電制御系と定電圧充電制御系とを直列に接続して構成し、前記電池における充電状態に応じて前記電流充電制御系及び前記定電圧充電制御系の制御動作を切り換える充電制御手段を備え、直流電源として用いる外部充電電源アダプタ等の仕様条件が二次電池の充電条件と合っていない場合や、無線通信部が設けられた場合の送信動作時においても、適切な充電制御を実行可能にした充電装置が開示された文献がある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−78223号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
なお、上記特許文献1は、定電流定電圧充電方式を適用した充電装置が開示されているが、定電流充電時の充電電流値を制御することについては何ら考慮されたものではない。
【0022】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、定電流充電時の充電電流値を制御し、発熱を抑制する充電装置、充電方法及び充電プログラムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0023】
かかる目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有することとする。
【0024】
本発明にかかる充電装置は、定電流定電圧充電方式を用いて電池充電を行う充電装置であって、定電流充電時の充電電流値を切り替える切替手段と、切替手段により切り替えた充電電流値を基に、定電流充電を制御する制御手段と、を有することを特徴とするものである。
【0025】
また、本発明にかかる充電装置において、切替手段は、消費電流の状態に応じて、定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とするものである。
【0026】
また、本発明にかかる充電装置において、切替手段は、定電流用基準電源の電圧値を可変することで、定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とするものである。
【0027】
また、本発明にかかる充電装置において、切替手段は、充電電流値を検出するための抵抗の抵抗値を切り替えることで、定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とするものである。
【0028】
また、本発明にかかる充電装置において、切替手段は、電池の電圧値に応じて、定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とするものである。
【0029】
また、本発明にかかる充電方法は、定電流定電圧充電方式を用いて電池充電を行う充電装置における充電方法であって、定電流充電時の充電電流値を切り替える切替工程と、切替工程により切り替えた充電電流値を基に、定電流充電を制御する制御工程と、を充電装置が行うことを特徴とするものである。
【0030】
また、本発明にかかる充電方法において、切替工程は、消費電流の状態に応じて、定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とするものである。
【0031】
また、本発明にかかる充電方法において、切替工程は、定電流用基準電源の電圧値を可変することで、定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とするものである。
【0032】
また、本発明にかかる充電方法において、切替工程は、充電電流値を検出するための抵抗の抵抗値を切り替えることで、定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とするものである。
【0033】
また、本発明にかかる充電方法において、切替工程は、電池の電圧値に応じて、定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とするものである。
【0034】
また、本発明にかかる充電プログラムは、定電流定電圧充電方式を用いて電池充電を行う充電装置で実行させる充電プログラムであって、定電流充電時の充電電流値を切り替える切替処理と、切替処理により切り替えた充電電流値を基に、定電流充電を制御する制御処理と、を充電装置に実行させることを特徴とするものである。
【0035】
また、本発明にかかる充電プログラムにおいて、切替処理は、消費電流の状態に応じて、定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とするものである。
【0036】
また、本発明にかかる充電プログラムにおいて、切替処理は、定電流用基準電源の電圧値を可変することで、定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とするものである。
【0037】
また、本発明にかかる充電プログラムにおいて、切替処理は、充電電流値を検出するための抵抗の抵抗値を切り替えることで、定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とするものである。
【0038】
また、本発明にかかる充電プログラムにおいて、切替処理は、電池の電圧値に応じて、定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0039】
本発明によれば、定電流充電時の充電電流値を切り替え、該切り替えた充電電流値を基に、定電流充電を制御することで、定電流充電時の充電電流値を制御し、発熱を抑制することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
まず、図3を参照しながら、本実施形態における充電装置の特徴について説明する。
【0041】
本実施形態における充電装置は、充電制御回路(11)が定電流定電圧充電回路(8)において定電流充電を行うように制御している際に、CPU(12)が携帯電話機の消費電流を監視し、通話中やゲーム等の消費電流が多い状態と判断した際に、充電制御回路(11)に対し制御信号を送信することになる。そして、充電制御回路(11)は、CPU(12)から制御信号を受信した際に、定電流用基準電源(9)の電圧値を定電流セーブ充電用の電圧値に可変し、定電流充電時の充電電流値を下げ、定電流定電圧充電回路(8)において定電流セーブ充電を行うように制御することになる。そして、充電制御回路(11)は、電圧監視回路(7)が監視する電圧値を基に、定電流充電復帰閾値レベルに達したと判断した際に、定電流セーブ充電から通常の定電流充電に戻すように制御することになる。また、携帯電話機の消費電流が多い状態から少ない状態に戻った場合にもCPU(12)が制御信号を充電制御回路(11)に送信することになり、充電制御回路(11)は、CPU(12)から制御信号を受信することで、定電流セーブ充電から通常の定電流充電に戻すように制御することになる。
【0042】
このように、定電流充電を行っている際に、消費電流が多い状態になったと判断した際に、定電流用基準電源(9)の電圧値を定電流セーブ充電用の電圧値に可変し、定電流充電時の充電電流値を下げ、定電流セーブ充電を行うことで、無意味に充電時間を長くすることなく、周辺部品の発熱を低減させることが可能となる。以下、添付図面を参照しながら、本実施形態における充電装置について詳細に説明する。
【0043】
まず、図3を参照しながら、本実施形態における充電装置の回路構成について説明する。なお、図3は、本実施形態における充電装置の回路構成を示す図である。
【0044】
本実施形態における充電装置は、図3に示すように、電池(1)と、充電制御用FET(2)と、充電電流検出用抵抗(3)と、コネクタ(4)と、アダプタ検出回路(5)と、充電電流監視回路(6)と、電圧監視回路(7)と、定電流定電圧充電回路(8)と、定電流用基準電源(9)と、定電圧用基準電源(10)と、充電制御回路(11)と、CPU(12)と、を有して構成される。
【0045】
電池(1)は、携帯電話機の電源となるものである。充電制御用FET(2)は、充電電流、及び、充電電圧の調整を行うためのものである。充電電流検出用抵抗(3)は、充電電流により電位差を発生させるためのものである。
【0046】
コネクタ(4)は、充電用ACアダプタ(図示せず)と接続するためのものである。アダプタ検出回路(5)は、コネクタ(4)に充電用ACアダプタが接続されたことを検出するためのものである。
【0047】
充電電流監視回路(6)は、充電電流検出用抵抗(3)において発生した電位差を基に充電電流を監視するためのものである。
【0048】
電圧監視回路(7)は、電池(1)の電圧、及び、充電電圧を監視するためのものである。定電流用基準電源(9)は、電圧値を可変可能とし、且つ、定電流充電、予備充電、定電流セーブ充電での充電時の充電電流調整を行う基準となるものである。
【0049】
定電圧用基準電源(10)は、定電圧充電時の充電電圧調整を行う基準となるものである。
【0050】
定電流定電圧充電回路(8)は、充電電流監視回路(6)において監視した監視結果と、定電流用基準電源(9)の電圧値と、を基に定電流充電を行ったり、電圧監視回路(7)において監視した監視結果と、定電圧用基準電源(10)の電圧値と、を基に定電圧充電を行ったりし、定電流充電と、定電圧充電と、の2種類の充電を行うことになる。
【0051】
充電制御回路(11)は、定電流用基準電源(9)の電圧値の切替制御、及び、定電流定電圧充電回路(8)を含む充電装置を構成する全ての回路を制御するためのものである。
【0052】
CPU(12)は、携帯電話機として機能するための制御、及び、携帯電話機の消費電流の状態を基に、充電制御回路(11)を制御するためのものである。
【0053】
次に、図4を参照しながら、本実施形態における充電装置の制御動作について説明する。なお、図4は、図3に示す充電装置における制御動作を示すものである。
【0054】
本実施形態における充電装置は、まず、コネクタ(4)に充電用ACアダプタ(図示せず)を接続すると、アダプタ検出回路(5)が、コネクタ(4)に充電用ACアダプタが接続されたことを検出する(ステップS11)。これにより、充電制御回路(11)は、電池(1)に対する充電を開始することになる。
【0055】
まず、充電制御回路(11)は、定電流用基準電源(9)の電圧値を予備充電用の電圧値に可変し、定電流定電圧充電回路(8)において予備充電を開始するように制御する(ステップS12)。
【0056】
次に、充電制御回路(11)は、電圧監視回路(7)において監視している監視結果を基に、電圧監視回路(7)において監視している電圧値が定電流充電に移行するための定電流充電移行閾値レベルに達したか否かを判断し(ステップS13)、定電流充電移行閾値レベルに達してないと判断した場合は(ステップS13/No)、定電流充電移行閾値レベルに達すると判断するまで予備充電を行うように制御する(ステップS12)。
【0057】
次に、充電制御回路(11)は、定電流充電移行閾値レベルに達したと判断した場合は(ステップS13/Yes)、定電流用基準電源(9)の電圧値を定電流充電用の電圧値に可変し、定電流定電圧充電回路(8)において定電流充電を開始するように制御する(ステップS14)。これにより、予備充電から定電流充電に移行することになる。
【0058】
次に、充電制御回路(11)は、定電流充電に移行させて充電を行っている際に、CPU(12)からの制御信号が入力されたか否かを判断し(ステップS15)、CPU(12)からの制御信号が入力されていないと判断した場合は(ステップS15/No)、充電制御回路(11)は、そのまま通常の定電流充電を行うことになる。
【0059】
そして、充電制御回路(11)は、電圧監視回路(7)において監視している監視結果を基に、電圧監視回路(7)において監視している電池(1)の電圧値が定電圧充電に移行するための定電圧充電移行閾値レベルに達したか否かを判断し(ステップS16)、定電圧充電移行閾値レベルに達したと判断した際に(ステップS16/Yes)、充電制御回路(11)は、定電圧用基準電源(10)の電圧値を基に、定電流定電圧充電回路(8)において定電圧充電を行うことになる(ステップS17)。そして、充電制御回路(11)は、電池(1)の充電を完了するための充電完了移行閾値レベルに達したか否かを判断し(ステップS18)、充電完了閾値レベルに達したと判断するまで、定電圧充電を行い(ステップS17)、充電完了閾値レベルに達したと判断した場合に(ステップS18/Yes)、電池(1)の充電を完了することになる(ステップS19)。
【0060】
なお、本実施形態における充電装置は、ステップS14において定電流充電に移行した際に、充電制御回路(11)が、消費電流が多い状態である旨の制御信号をCPU(12)から受信した場合には(ステップS15/Yes)、充電制御回路(11)は、定電流用基準電源(9)の電圧値を定電流セーブ充電用の電圧値に可変し、定電流充電の充電電流を下げて、定電流定電圧充電回路(8)において定電流セーブ充電を行うように制御する(ステップS20)。
【0061】
そして、充電制御回路(11)は、定電流セーブ充電に移行した際に、消費電流が少ない状態である旨の制御信号をCPU(12)から受けた場合には(ステップS21/Yes)、充電制御回路(11)は、定電流基準電源(9)の電圧値を定電流充電用の電圧値に戻し、定電流定電圧充電回路(8)において定電流充電を行うことになる(ステップS14)。
【0062】
また、充電制御回路(11)は、定電流セーブ充電に移行した際に、定電流充電に復帰する為の上記の制御信号をCPU(12)から受けない場合でも(ステップS21/No)、定電流セーブ充電状態で電池(1)を充電し、電池(1)の電圧値を上昇させるように制御することになる。そして、充電制御回路(11)は、電圧監視回路(7)の監視結果を基に、定電流充電に復帰するための定電流充電復帰閾値レベルに達したと判断した場合に(ステップS22/Yes)、充電制御回路(11)は、定電流基準電源(9)の電圧値を定電流充電用の電圧値に戻し、定電流定電圧充電回路(8)において定電流充電を行うことになる(ステップS14)。そして、充電制御回路(11)は、電圧監視回路(7)の監視結果を基に、定電圧充電移行閾値レベルに達したか否かを判断し(ステップS16)、定電圧充電移行閾値レベルに達したと判断した際に(ステップS16/Yes)、充電制御回路(11)は、定電圧用基準電源(10)の定電圧充電用の電圧値を基に、定電流定電圧充電回路(8)において定電圧充電を行うことになる(ステップS17)。そして、定電圧充電から充電完了までの充電動作を行うことになる(ステップS17〜ステップS19)。
【0063】
このように、本実施形態における充電装置は、定電流充電制御時に、携帯電話機の消費電流が増加した状態になったか否かを判断し、消費電流が増加した状態になったと判断した場合には、定電流セーブ充電用の電圧値に可変し、定電流充電時の充電電流を下げ、定電流セーブ充電にて充電を行うように制御することになる。
【0064】
なお、図5は、『消費電流』と、『充電電流』と、『電池電圧』と、の動作波形を示し、充電装置の『充電状態』を『定電流充電』から『定電流セーブ充電』に移行する場合と、『定電流セーブ充電』から『定電流充電』に復帰する場合と、を示した図である。
【0065】
図5に示すように、携帯電話機の動作状態が『待ち受け中』から『通話中』に移行した場合には、『消費電流』が増加することになるため、CPU(12)は、『消費電流』が多い状態と判断し、制御信号を充電制御回路(11)に送信することになる。充電制御回路(11)は、『定電流充電』時に、CPU(12)から制御信号を受信した場合には、『定電流充電』から『定電流セーブ充電』に移行し、『定電流セーブ充電』での充電を行うことになる。
【0066】
そして、携帯電話機の動作状態が『通話中』から『待ち受け中』に移行した場合には、『消費電流』が低下することになるため、CPU(12)は、『消費電流』が少ない状態と判断し、制御信号を充電制御回路(11)に送信することになる。充電制御回路(11)は、『定電流セーブ充電』時に、CPU(12)から制御信号を受信した場合には、『定電流セーブ充電』から『定電流充電』に移行し、再び、『定電流充電』での充電を行うことになる。
【0067】
また、図6は、『消費電流』と、『充電電流』と、『電池電圧』と、の動作波形を示し、充電装置の『充電状態』を『定電流充電』から『定電流セーブ充電』に移行する場合と、電圧監視回路(7)の監視結果を基に『定電流セーブ充電』から『定電流充電』に復帰する場合と、を示した図である。
【0068】
図6に示すように、携帯電話機の動作状態が『待ち受け中』から『通話中』に移行した場合には、『消費電流』が増加することになるため、CPU(12)は、『消費電流』が多い状態と判断し、制御信号を充電制御回路(11)に送信することになる。充電制御回路(11)は、『定電流充電』時に、CPU(12)から制御信号を受信した場合には、『定電流充電』から『定電流セーブ充電』に移行し、『定電流セーブ充電』での充電を行うことになる。
【0069】
そして、充電制御回路(11)は、『定電流セーブ充電』での充電時に、電圧監視回路(7)の監視結果を基に、定電流充電へ復帰するための定電流充電復帰閾値レベルに達したと判断した際に、『定電流セーブ充電』から『定電流充電』に移行し、再び、『定電流充電』での充電を行うことになる。
【0070】
このように、本実施形態における充電装置は、定電流充電時に、携帯電話機の消費電流の状態をCPU(12)が監視し、待ち受け中等の消費電流が少ない状態と判断した場合には、通常の充電電流で電池の定電流充電を行い、通話中やゲーム等の消費電流が多い状態と判断した場合には、充電制御回路(11)を制御し、定電流用基準電源(9)の電圧値を定電流セーブ充電用の電圧値に可変し、定電流充電時の充電電流を下げ、定電流セーブ充電を行うことになる。そして、電圧監視回路(7)の監視結果を基に、定電流充電復帰閾値レベルに達したと判断した際に、通常の定電流充電に戻すことになる。
【0071】
また、携帯電話機の状態が、消費電流が多い状態から少ない状態に戻ったとCPU(12)が判断した際に、制御信号を充電制御回路(11)に送信することになる。充電制御回路(11)は、定電流セーブ充電時に、CPU(12)から制御信号を受信した場合には、定電流セーブ充電から通常の定電流充電に戻すことになる。これにより、無意味に電池(1)の充電時間を長くすることなく、携帯電話機の発熱を低減することが可能となる。
【0072】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態における充電装置は、定電流充電時に、定電流用基準電源(9)の電圧値を定電流セーブ充電用の電圧値に可変し、定電流定電圧充電回路(8)において定電流セーブ充電を行うように制御することで、電池(1)の充電時間を長くすることなく、携帯電話機の発熱を低減するようにしたが、第2の実施形態における充電装置は、図7に示すように、充電電流により電位差を発生させるための充電電流検出用抵抗(3)を可変可能とし、CPU(12)の制御により、充電電流検出用抵抗(3)の抵抗値を切り替えることで、定電流用基準電源(9)の電圧値を可変することなく、定電流セーブ充電を行うように制御することを特徴とするものである。以下、図7〜図9を参照しながら、第2の実施形態における充電装置について説明する。
【0073】
第2の実施形態における充電装置は、図7に示すように、電池(1)と、充電制御用FET(2)と、充電電流検出用抵抗(3)と、コネクタ(4)と、アダプタ検出回路(5)と、充電電流監視回路(6)と、電圧監視回路(7)と、定電流定電圧充電回路(8)と、定電流用基準電源(9)と、定電圧用基準電源(10)と、充電制御回路(11)と、CPU(12)と、を有して構成される。
【0074】
充電電流検出用抵抗(3)は、CPU(12)の切替信号により、充電電流検出用抵抗(3)のスイッチのON/OFFを制御し、充電電流検出用抵抗(3)の抵抗値を切り替えることになる。
【0075】
また、定電流用基準電源(9)は、定電流充電、予備充電での充電時の充電電流調整を行う基準となるものである。
【0076】
次に、図7〜図9を参照しながら、第2の実施形態における充電装置について説明する。なお、図7は、充電電流検出用抵抗(3)のスイッチがOFFの状態を示し、図8は、充電電流検出用抵抗(3)のスイッチがONの状態を示し、図9は、第2の実施形態における充電装置の制御動作を示す。
【0077】
まず、図7に示すように、充電電流検出用抵抗(3)のスイッチをOFFの状態とし、電池(1)の予備充電、定電流充電を行うことになる(ステップS31〜ステップS34)。
【0078】
次に、充電装置は、定電流充電に移行した際に、CPU(12)が、消費電流が多い状態であると判断した場合は、充電電流検出用抵抗(3)に切替信号を送信し、充電電流検出用抵抗(3)は、CPU(12)から切替信号を受信した際に(ステップS35/Yes)、充電電流検出用抵抗(3)は、図8に示すように、充電電流検出用抵抗(3)のスイッチをONに制御し、充電電流検出用抵抗(3)の抵抗値を切り替え、定電流充電の充電電流を下げ、定電流セーブ充電を行うように制御する(ステップS40)。
【0079】
次に、定電流セーブ充電に移行した際に、CPU(12)が、消費電流が少ない状態であると判断した場合は、充電電流検出用抵抗(3)に切替信号を送信し、充電電流検出用抵抗(3)は、CPU(12)から切替信号を受信した際に(ステップS41/Yes)、充電電流検出用抵抗(3)は、図7に示すように、充電電流検出用抵抗(3)のスイッチをOFFに制御し、充電電流検出用抵抗(3)の抵抗値を切り替え、定電流充電の充電電流を上げて、通常の定電流充電を行うように制御する(ステップS34)。
【0080】
また、定電流セーブ充電に移行した際に、充電制御回路(11)が、電圧監視回路(7)の監視結果を基に、定電流充電に復帰するための定電流充電復帰閾値レベルに達したと判断した場合に、定電流セーブ充電から通常の定電流充電に移行するための制御信号をCPU(12)に送信し、CPU(12)は、充電制御回路(11)から制御信号を受信した際に、充電電流検出用抵抗(3)に切替信号を送信し、充電電流検出用抵抗(3)は、CPU(12)から切替信号を受信した際に(ステップS41/Yes)、充電電流検出用抵抗(3)は、充電電流検出用抵抗(3)のスイッチをOFFに制御し、充電電流検出用抵抗(3)の抵抗値を切り替え、定電流充電の充電電流を上げて、通常の定電流充電を行うように制御する(ステップS34)。
【0081】
次に、充電制御回路(11)は、電圧監視回路(7)の監視結果を基に、定電圧充電移行閾値レベルに達したか否かを判断し(ステップS36)、定電圧充電移行閾値レベルに達したと判断した際に(ステップS36/Yes)、充電制御回路(11)は、定電圧用基準電源(10)の電圧値を定電圧充電用の電圧値を基に、定電流定電圧充電回路(8)において定電圧充電を行うことになる(ステップS37)。そして、定電圧充電から充電完了までの充電動作を行うことになる(ステップS37〜ステップS39)。
【0082】
このように、第2の実施形態における充電装置は、定電流用基準電源(9)の電圧値を可変せず、通常の定電流充電用の電圧値を基に、定電流定電圧充電回路(8)において定電流充電を行うように制御する場合でも、充電電流により電位差を発生させるための充電電流検出用抵抗(3)を可変可能とし、CPU(12)の制御により、充電電流検出用抵抗(3)の抵抗値を切り替えることで、定電流セーブ充電を行うように制御することが可能となる。
【0083】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
第1、第2の実施形態における充電装置は、定電流セーブ充電に移行した際に、定電流充電復帰閾値レベルに到達したか否かの監視制御と、定電圧充電移行閾値レベルに到達したか否かの監視制御と、を行うことで、定電圧充電に移行することとしたが、第3の実施形態における充電装置は、定電流セーブ充電に移行した際に、定電圧充電移行閾値レベルに到達したか否かの監視制御のみを行うことで、定電圧充電に移行するようにしたことを特徴とするものである。これにより、定電圧充電に移行するまでの監視制御を少なくすることが可能となるため、監視制御や、充電制御を簡略化することが可能となる。以下、図10を参照しながら、第3の実施形態における充電装置について説明する。
【0084】
第3の実施形態における充電装置は、定電流充電中に、充電制御回路(11)が、消費電流が多い状態である旨の制御信号をCPU(12)から受けた場合には(ステップS55/Yes)、充電制御回路(11)は、定電流用基準電源(9)の電圧値を定電流セーブ充電用の電圧値に可変し、定電流充電の充電電流を下げて、定電流定電圧充電回路(8)において定電流セーブ充電を行うように制御する(ステップS60)。
【0085】
そして、充電制御回路(11)は、定電流セーブ充電中に、消費電流が少ない状態である旨の制御信号をCPU(12)から受けた場合は(ステップS61/Yes)、充電制御回路(11)は、定電流基準電源(9)の電圧値を定電流充電用の電圧値に戻し、定電流定電圧充電回路(8)において定電流充電を行うことになる(ステップS64)。
【0086】
また、充電制御回路(11)は、定電流セーブ充電中に、定電流充電に復帰する為の制御信号をCPU(12)から受けない場合でも(ステップS61/No)、定電流セーブ充電状態で電池(1)を充電し、電池(1)の電圧値を上昇させるように制御する。そして、充電制御回路(11)は、電圧監視回路(7)の監視結果を基に、定電圧充電に移行するための定電圧充電移行閾値レベルに達したと判断した場合に(ステップS62/Yes)、充電制御回路(11)は、定電圧用基準電源(10)の電圧値を可変し、定電流定電圧充電回路(8)において定電圧充電を行うように制御し(ステップS57)、充電完了までの充電動作を行うことになる(ステップS58、ステップS59)。
【0087】
このように、第3の実施形態における充電装置は、定電流セーブ充電に移行した際に、定電圧充電移行閾値レベルに到達したか否かの判定を行い、定電圧充電移行閾値レベルに到達したと判定した場合に、定電圧充電を行うように制御することで、電圧監視回路(7)における監視制御や、定電流定電圧充電回路(8)における充電制御を簡略化することが可能となる。
【0088】
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。例えば、上述した充電装置における制御動作は、上述したハード構成ではなく、コンピュータプログラム等のソフトウェアにより実行することも可能であり、また、上記のプログラムは、光記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、または半導体等の記録媒体に記録し、その記録媒体からプログラムを移動体通信端末装置に読み込ませることで、上述した処理動作を移動体通信端末装置において実行させることも可能である。また、所定のネットワークを介して接続されている外部機器からプログラムを移動体通信端末装置に読み込ませることで、上述した処理動作を移動体通信端末装置において実行させることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0089】
本発明にかかる充電装置、充電方法及び充電プログラムは、携帯電話機などの移動体通信端末装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】従来の充電装置の回路構成を示す図である。
【図2】図1に示す充電装置の制御動作を示すフロチャートである。
【図3】本実施形態の充電装置の回路構成を示す図である。
【図4】図3に示す充電装置の制御動作を示すフロチャートである。
【図5】本実施形態の充電装置の制御動作を説明するための第1の図であり、『充電状態』を『定電流セーブ充電』に移行する場合と、『定電流充電』に復帰する場合と、を示した図である(CPU制御)。
【図6】本実施形態の充電装置の制御動作を説明するための第2の図であり、『充電状態』を『定電流セーブ充電』に移行する場合と、電圧監視回路(7)の監視結果を基に、『定電流充電』に復帰する場合と、を示した図である(電圧監視制御)。
【図7】第2の実施形態の充電装置の回路構成を示す第1の図である。
【図8】第2の実施形態の充電装置の回路構成を示す第2の図である。
【図9】第2の実施形態の充電装置の制御動作を示すフロチャートである。
【図10】第3の実施形態の充電装置の制御動作を示すフロチャートである。
【符号の説明】
【0091】
1 電池
2 充電制御用FET
3 充電電流検出用抵抗
4 コネクタ
5 アダプタ検出回路
6 充電電流監視回路
7 電圧監視回路
8 定電流定電圧充電回路
9 定電流用基準電源
10 定電圧用基準電源
11 充電制御回路
12 CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
定電流定電圧充電方式を用いて電池充電を行う充電装置であって、
定電流充電時の充電電流値を切り替える切替手段と、
前記切替手段により切り替えた充電電流値を基に、定電流充電を制御する制御手段と、を有することを特徴とする充電装置。
【請求項2】
前記切替手段は、消費電流の状態に応じて、前記定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とする請求項1記載の充電装置。
【請求項3】
前記切替手段は、定電流用基準電源の電圧値を可変することで、前記定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とする請求項1または2記載の充電装置。
【請求項4】
前記切替手段は、充電電流値を検出するための抵抗の抵抗値を切り替えることで、前記定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とする請求項1または2記載の充電装置。
【請求項5】
前記切替手段は、電池の電圧値に応じて、前記定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とする請求項1または2記載の充電装置。
【請求項6】
定電流定電圧充電方式を用いて電池充電を行う充電装置における充電方法であって、
定電流充電時の充電電流値を切り替える切替工程と、
前記切替工程により切り替えた充電電流値を基に、定電流充電を制御する制御工程と、を前記充電装置が行うことを特徴とする充電方法。
【請求項7】
前記切替工程は、消費電流の状態に応じて、前記定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とする請求項6記載の充電方法。
【請求項8】
前記切替工程は、定電流用基準電源の電圧値を可変することで、前記定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とする請求項6または7記載の充電方法。
【請求項9】
前記切替工程は、充電電流値を検出するための抵抗の抵抗値を切り替えることで、前記定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とする請求項6または7記載の充電方法。
【請求項10】
前記切替工程は、電池の電圧値に応じて、前記定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とする請求項6または7記載の充電方法。
【請求項11】
定電流定電圧充電方式を用いて電池充電を行う充電装置で実行させる充電プログラムであって、
定電流充電時の充電電流値を切り替える切替処理と、
前記切替処理により切り替えた充電電流値を基に、定電流充電を制御する制御処理と、を前記充電装置に実行させることを特徴とする充電プログラム。
【請求項12】
前記切替処理は、消費電流の状態に応じて、前記定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とする請求項11記載の充電プログラム。
【請求項13】
前記切替処理は、定電流用基準電源の電圧値を可変することで、前記定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とする請求項11または12記載の充電プログラム。
【請求項14】
前記切替処理は、充電電流値を検出するための抵抗の抵抗値を切り替えることで、前記定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とする請求項11または12記載の充電プログラム。
【請求項15】
前記切替処理は、電池の電圧値に応じて、前記定電流充電時の充電電流値を切り替えることを特徴とする請求項11または12記載の充電プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−28772(P2007−28772A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−206085(P2005−206085)
【出願日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】