説明

光スプリッタ、及び光スプリッタポートを認識するための方法、及び装置

本発明に基づく光スプリッタが提供される。前記光スプリッタは、光スプリッタモジュールと、前記光スプリッタモジュールに接続されるアウトレットポートとを備え、前記アウトレットポートは、ポートコネクタと、前記ポートコネクタに設置される電子ラベルとを備え、識別情報は、電子ラベル内に設定され、前記識別情報は、光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を有する。また、本発明に基づく、光スプリッタ、及び光スプリッタポートを認識するための方法、及び装置が提供される。本技術的解決方法では、電子ラベルは、光スプリッタのアウトレットポート上に設置される。光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を有する識別情報は、電子ラベル内に設定され、認識部は、光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を取得するために、電子ラベル内の識別情報を読み取るために採用される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、中国特許庁へ2009年10月26日に出願された“METHOD AND DEVICE FOR RECOGNIZING OPTICAL SPLITTER AND OPTICAL SPLITTER PORTS”中国特許庁出願番号200910110378.6へ優先権を主張する。前記出願を引用することにより、その全てが本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、コミュニケーション技術の分野に関し、特に、光スプリッタ、及び光スプリッタポートを認識するための方法、及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
同軸ケーブル送信システムと同様に、光ネットワークシステムでも、光信号の結合、分割、分配が必要であり、これらは光スプリッタ(Optical splitter)によって実行される。光スプリッタは、スプリッタとも呼ばれ、光ファイバーリンクでの最も重要な受動素子(passive component)の1つであり、並びに、マルチ入力ポート、及びマルチ出力ポートを有する光ファイバータンデム素子(optical fiber tandem component)である。一般にN×Mは、M個の入力ポートとN個の出力ポートを有するスプリッタを示す。
【0004】
光スプリッタは、入力ポート、出力ポート、及び光スプリッタモジュールによって構成される。ここで、光スプリッタモジュールは、主にスプリッタチップ(Splitter chip)を備える。光スプリッタは、光ネットワークリンク内で光を分岐する機能を提供する。即ち、光は、入力ポートに入力され、光スプリッタモジュールを介してN個に分割され、出力ポートから出力される。これによって、帯域割り当て(bandwidth allocation)が実行される。光スプリッタは、光ファイバーに、アダプタを介したジャンパー(jumper)への接続を提供し、究極的には光スプリッタはユーザーサイドに接続される。これによって、PON(Passive Optical Network)上での光の分岐が実行される。
【0005】
様々なサービスに対した人々の需要の増加や、絶えず現れる新しいサービスによって、既存の銅線接続(copper access)によって提供される帯域は、人々の要求を満足させることができなく、光ファイバー接続は不可欠である。PON接続技術(PON access technology)の核となる構成要素として、光スプリッタは重要な役割を果たす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方で、既存のPON接続技術ネットワークでは、制御器の装置空間(equipment rooms of operators)内の光ファイバージャンパーの密度は、増加しており、光スプリッタは、装置空間において、順序がはっきりしない配線(orderless fiber cabling)と混ぜられてしまう。そのため、異なる光スプリッタと、対応する光スプリッタポートとを区別することが困難である。
【0007】
従来技術では、光スプリッタポートを識別するために、シルクスクリーン識別(silkscreen identifier)や、紙ラベルが、光スプリッタポート上に取り付けられた。構築時には、各光スプリッタは、シルクスクリーン識別や、紙ラベルによって識別される。加えて、各光スプリッタポートに対応するユーザーを記録するために、識別の紙を、光スプリッタに取り付けることが可能である。
【0008】
本発明の実施では、本発明者は、従来技術が少なくとも持つ以下の問題点に気づく。
【0009】
100のコア(core)を有した光配線盤(Optical Distribution Frame, ODF)を備えたサイト(site)では、異なる光スプリッタと、各光スプリッタポートを、(シルクスクリーン識別や、紙ラベルを通じた)機械的識別方法を使用することによって、迅速に判断し、かつ、区別することは困難である。また、光スプリッタ、及び光スプリッタポートの機械的識別方法は、非効率的である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施形態は、光スプリッタ、及び光スプリッタポートを迅速に判断し、かつ、区別するために、光スプリッタ、及び光スプリッタポートを認識するための方法、及び装置を提供する。これによって、光スプリッタ、及び光スプリッタポートの認識の効率を上げる。
【0011】
本発明の一実施形態は、光スプリッタモジュールと、前記光スプリッタモジュールに接続されるアウトレットポートとを備える光スプリッタを提供する。前記アウトレットポートは、ポートコネクタと、ポートコネクタ上に設置される電子ラベルとを備え、識別情報(identification information)は、前記電子ラベルに設定され、前記識別情報は、光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの識別情報を有する
【0012】
本発明の一実施形態は、光スプリッタポートを認識するための方法を提供する。前記方法は、光スプリッタのアウトレットポート上の電子ラベル内に設定される識別情報を取得するステップと、前記光スプリッタと、前記光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報(identity information)を入手するために、前記取得した識別情報を解析するステップと、前記光スプリッタと、前記光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を表示するステップとを備え、前記識別情報は、光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を有する。
【0013】
本発明の一実施形態は、光スプリッタポートを認識するための装置を提供する。前記装置は、光スプリッタのアウトレットポート上の電子ラベル内に設定される識別情報を取得するように構成された取得ユニットと、前記光スプリッタと、前記光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報(identity information)を入手するために、前記取得した識別情報を解析するように構成された解析ユニットと、前記光スプリッタと、前記光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を表示するように構成された表示ユニットとを備え、前記識別情報は、前記光スプリッタと、前記光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を有する。
【0014】
さらに本発明の一実施形態は、アウトレットポートを備える光素子を提供する。前記アウトレットポートは、ポートコネクタと、ポートコネクタ上に設置される電子ラベルとを備え、識別情報は、電子ラベル内に設定され、前記識別情報は、前記光スプリッタと、前記光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を有し、前記電子ラベルは、光素子のアウトレットポート上に設置される。
【0015】
本発明の実施形態では、電子ラベルは、光スプリッタのアウトレットポート上に設置され、前記光スプリッタ、及びの前記光スプリッタのアウトレットポートの固有情報を有した識別情報は、前記電子ラベル内に設定され、認識部は、前記光スプリッタと、前記光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を取得するために、前記電子ラベル内の識別情報を読み取るために採用される。このようにして、光スプリッタ、及び光スプリッタポートが、迅速に判断し、かつ、区別され、光スプリッタ、及び光スプリッタポートの認識の効率を改善することができる。
【0016】
本発明の実施形態に基づく技術的解決方法をより分かりやすく説明するために、実施形態について記載した添付の図は、以下で簡単に説明される。一見すると、以下の説明にある添付の図は、本発明のいくつかの実施形態についてのみである。当業者であれば、以下の図から他の実施形態を容易に導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に基づく光スプリッタの構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に基づいて使用するための光スプリッタと、光スプリッタポートと認識するため装置とを組み合わせた場合の構成図である。
【図3】本発明の一実施形態に基づく光スプリッタポートを認識するための方法のフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態に基づく光スプリッタポートを認識するための装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の技術的解決方法は、以下で添付の図を参照にしてより明瞭に、かつ十分に説明される。記載される実施形態は、本発明の全ての実施形態ではなく、一部にしか過ぎないことは明らかである。当業者が創作的苦労なしに得ることのできる全ての実施形態は、本発明の保護範囲に含まれる。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態に基づく光スプリッタの構成図である。前記光スプリッタは、光スプリッタモジュール10と、光スプリッタモジュール10に接続されるアウトレットポートとを備え、前記アウトレットポートは、入力ポート20、及び出力ポート30とを備える。光スプリッタモジュール10は、入力ポート20、及び出力ポート30へ接続される。入力ポート20、及び出力ポート30は、それぞれ複数のポートを備えることが可能である。本発明の本実施形態は、1つの入力ポートと、少なくとも2つの出力ポートを例示として用いている。入力ポート20、又は出力ポート30の数は、本発明の本実施形態に限定されず、実際の適応時の必要に応じて設定することができることは明らかである。入力ポート20の構造は、出力ポート30の構造に類似している。本発明の本実施形態は、図示のための例示として出力ポート30を用いている。
【0020】
出力ポート30は、ポートコネクタ32と、ポートコネクタ32上に設置される電子ラベル34と、電子ラベル34へ電気的に接続されるプローブ36とを備える。識別情報は、電子ラベル34内に設定される。前記識別情報は、光スプリッタ、及び光スプリッタのアウトレットポート(出力ポート30など)の固有情報を有する。
【0021】
光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの識別情報を、電子ラベル34内に設定するためには、様々な方法が実行可能である。例えば、データ保存部は、電子ラベル内に設置される。ここで、前記データ保存部は、特定の保存期間(storage length)を有する。特定の保存期間のデータ構造を分割することにより、特定のデータセグメントが、光スプリッタの固有情報を特定するために使用されること、及び他のデータセグメントが、光スプリッタのアウトレットポート(出力ポート30)のポート番号情報を特定するために使用されることが明らかになる。同じ光スプリッタの各アウトレットポートのデータセグメントは、同じである。ここでは、光スプリッタの固有情報を特定するために、前記データセグメントが使用される。このようにして、アウトレットポートのポートコネクタの電子ラベル34を、前記電子ラベルに対応した、特定の光スプリッタであり、かつ前記電子ラベルに対応しているアウトレットポートを知るために読み取ることができる。その結果、ポートの取り違えを防止する。
【0022】
図2を参照すると、プローブ36は、電気的に認識部40へ接続される。認識部40は、プローブ36を介して電子ラベル34内に設定された識別情報を読み取ることができる。さらに、プローブ36は、前記識別情報から光スプリッタ、及び光スプリッタのアウトレットポート(出力ポート30など)の固有情報を得るために、前記識別情報を解析することが可能である。具体的には、認識部40が読み取りした後、認識情報は、上述したデータ構造の設定に基づいて、電子ラベル34内に設定され、認識部40は、前記分割されたデータ構造に基づいて、光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を解析することができる。
【0023】
他の実施形態では、プローブ36を備えることは必ずしも必要でなく、電子ラベル34内に設定される識別情報を、認識部によって無線方式(wireless mode)で読み取ることが可能である。それとともに、認識部は、前記識別情報から光スプリッタ、及び光スプリッタのアウトレットポート(出力ポート30など)の固有情報を得るために、前記識別情報を解析することが可能である。
【0024】
本発明の一実施形態では、電子ラベル34を、入力ポート20の上に設置することも可能である。詳細な制御方法は、出力ポート30の上に設置された電子ラベル34の制御方法と同様であり、ここで詳細を記述しない。本発明の本実施形態での電子ラベル34は、受動的電子ラベル(passive electronic label)、または動的電子ラベル(active electronic label)で有り得る。
【0025】
本発明の一実施形態では、電子ラベルは、光スプリッタのアウトレットポート上に設置される。光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を有する識別情報は、前記電子ラベル内に設定される。認識部は、光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を取得するよう、前記電子ラベル内の識別情報を読み取るために採用される。このようにして、光スプリッタ、及び各光スプリッタポートを、迅速に判断し、かつ、区別することができ、結果として光スプリッタ、及び光スプリッタポートの認識の効率を改善することができる。
【0026】
図3を参照すると、図3は、本実施形態に基づく光スプリッタポートを認識するための方法のフローチャートである。前記方法は、以下に記述のステップを備える。
【0027】
ステップ100:光スプリッタのアウトレットポート上の電子ラベルに設定される識別情報を取得する。ここで、前記識別情報は、光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を有する。
【0028】
具体的には、電子ラベルは、入力ポート、又は出力ポートのポートコネクタなどの、光スプリッタのアウトレットポートのポートコネクタ上に設置される。識別情報は、電子ラベル内に設定され、かつ前記識別情報は、光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を有する。
【0029】
光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの識別情報を、電子ラベル内に設定するためには、様々な方法が実行可能である。例えば、データ保存部は、電子ラベル内に設置される。ここで、前記データ保存部は、特定の保存期間を有する。特定の保存期間のデータ構造を分割することにより、特定のデータセグメントが、光スプリッタの固有情報を特定するために使用されること、及び他のデータセグメントが、光スプリッタのアウトレットポートのポート番号情報を特定するために使用されることが明らかになる。同じ光スプリッタの各アウトレットポートのデータセグメントは、同じである。ここでは、光スプリッタの固有情報を特定するために、前記データセグメントが使用される。このようにして、アウトレットポートのポートコネクタの電子ラベルを、前記電子ラベルに対応した特定の光スプリッタのアウトレットポートを知るために読み取ることができる。結果、ポートの取り違えを防止する。
【0030】
光スプリッタのアウトレットポート上の電子ラベル内に設定される識別情報を取得するために様々なモードが存在し得る。それらの方法は、具体的には有線方式と、無線方式とに分かれる。有線方式では、電子ラベルに電気的に接続されるプローブが設置され得る。前記プローブは、電気的に認識部に接続され、前記認識部は、プローブを介して電子ラベルから識別情報を取得することができる。無線方式では、前記プローブは必ずしも必要とされない。前記認識部は、直接電子ラベルから無線方式で識別情報を取得する。
【0031】
ステップ120:光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を入手するために取得した識別情報を解析する。
具体的には、ステップ100の認識部は、電子ラベル内のデータ保存部のデータ構造に基づいて、光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を解析する。
【0032】
ステップ140:光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を表示する。
【0033】
前記解析された光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報は、表示ユニットを介して表示され得る。前記表示ユニットは、認識部に設置される、LCD、またはLEDディスプレイスクリーンなどの表示モジュールであることが可能であり、ユーザーが、判断するための光スプリッタのアウトレットポートの識別情報を迅速に取得することを支援する。
本発明の本実施形態では、光スプリッタのアウトレットポート上の電子ラベル内に設定された識別情報は、読み取られ、識別情報から光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの個体情報を取得するために解析される。その後、光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの個体情報が表示される。このようにして、光スプリッタ、及び各光スプリッタポートを、迅速に判断し、かつ、区別することができ、結果として光スプリッタ、及び光スプリッタポートの認識の効率を改善することができる。
【0034】
図4は、本発明の一実施形態に基づく、光スプリッタポートを認識するための装置の構成図である。前記装置は以下の装置を備える。
【0035】
取得ユニット200:取得ユニット200は、光スプリッタのアウトレットポート上の電子ラベルに設定される識別情報を取得するように構成される。前記識別情報は、光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの個体情報を備える。
具体的には、前記電子ラベルは、入力ポート、及び出力ポートのポートコネクタなどの、光スプリッタのアウトレットポートのポートコネクタ上に設置される。識別情報は、電子ラベル内に設定され、前記識別情報は、光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの個体情報を備える。
【0036】
光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの識別情報を、電子ラベル内に設定するためには、様々な方法が実行可能である。例えば、データ保存部は、電子ラベル内に設置される。ここで前記データ保存部は、前記データ保存部は、特定の保存期間を有する。特定の保存期間のデータ構造を分割することにより、特定のデータセグメントが、光スプリッタの固有情報を特定するために使用されること、及び他のデータセグメントが、光スプリッタのアウトレットポートのポート番号情報を特定するために使用されることが明らかになる。同じ光スプリッタの各アウトレットポートのデータセグメントは、同じである。ここでは、光スプリッタの固有情報を特定するために、前記データセグメントが使用される。このようにして、アウトレットポートのポートコネクタの電子ラベルを、前記電子ラベルに対応した特定の光スプリッタのアウトレットポートを知るために読み取ることができる。結果、ポートの取り違えを防止する。
【0037】
光スプリッタのアウトレットポート上の電子ラベル内に設定される識別情報を取得するために様々なモードが存在し得る。それらの方法は、具体的には有線方式と、無線方式とに分かれる。有線方式では、電子ラベルに電気的に接続されるプローブが設置され得る。前記プローブは、電気的に認識部に接続され、取得ユニット200は、電子ラベルから前記プローブを介して、識別情報を取得することができる。無線方式では、前記プローブは必ずしも必要とされない。前記取得ユニット200は、直接電子ラベルから無線方式で識別情報を取得する。
【0038】
解析ユニット220:解析ユニット220は、光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を入手するために、取得した識別情報を解析するように構成される。
具体的には、解析ユニット220は、電子ラベル内のデータ保存部のデータ構造に基づいて、光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を解析する。
【0039】
表示ユニット240:表示ユニット240は、光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を表示するように構成される。
【0040】
前記解析ユニット220によって解析された光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報は、表示ユニット240によって表示され得る。表示ユニット240は、認識部に設置される、LCD、またはLEDディスプレイスクリーンなどの表示モジュールであることが可能であり、ユーザーが、迅速に判断するための光スプリッタのアウトレットポートの識別情報を、迅速に獲得することを支援する。
【0041】
本発明の本実施形態では、光スプリッタのアウトレットポート上の電子ラベル内に設定された識別情報は、取得ユニット200によって読み取られ、識別情報から光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの個体情報を取得するために、解析ユニット220によって解析される。その後、光スプリッタと、光スプリッタのアウトレットポートとの個体情報が、表示ユニット240によって表示される。このようにして、光スプリッタ、及び各光スプリッタポートを、迅速に判断し、かつ、区別することができ、結果として光スプリッタ、及び光スプリッタポートの認識の効率を改善することができる。
【0042】
当業者は、本発明の実施形態に基づく方法のプロセスの一部、あるいは全てが、関連するハードウェアを命令するプログラムによって実行可能であることを理解すべきである。前記プログラムは、コンピュータ読取可能記憶媒体(computer readable storage medium)内に保存され得る。前記プログラム実行時に、本発明の実施形態に基づく方法のプロセスは実行される。前記記憶媒体は、磁気デスク、光学デスク、リードオンリメモリ(Read-Only Memory, ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory, RAM)、その他類似のもので有り得る。
【0043】
本発明の実施形態での電子ラベルは、アレイ導波路(arrayed waveguide grating, AWG)、光カプラ(optical coupler)、及び光スイッチ(optical switch)などの他の光素子内で使用することも可能である。前記光素子は、アウトレットポートを備え、前記アウトレットポートは、ポートコネクタと、ポートコネクタ上に設置される電子ラベルとを備える。識別情報は、電子ラベル内に設定され、前記識別情報は、光素子、及び光素子のアウトレットポートの固有情報を備える。対応する光素子と、前記光素子のポート番号情報とは、電子ラベル内の識別情報を読み取ることによって自動的に認識される。
【0044】
上述した記載は、単に本発明の実施形態の例示に過ぎず、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明によって開示された技術的範囲であり、当業者によって容易に考え付くことのできる全ての態様、置換は、本発明の保護範囲に含まれる。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲によって決定される。
【符号の説明】
【0045】
10 光スプリッタモジュール
20 入力ポート
30 出力ポート
32 ポートコネクタ
34 電子ラベル
36 プローブ
40 認識部
200 取得ユニット
220 解析ユニット
240 表示ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光スプリッタモジュールと、前記光スプリッタモジュールに接続されるアウトレットポートとを備え、
前記アウトレットポートは、ポートコネクタと、前記ポートコネクタ上に設置される電子ラベルを備え、
識別情報は、前記電子ラベル内に設定されるとともに、
前記識別情報は、前記光スプリッタと前記光スプリッタとのアウトレットポートの固有情報を備える光スプリッタ。
【請求項2】
前記電子ラベル内に設定される識別情報は、認識部によって無線方式で取得される請求項1に記載の光スプリッタ。
【請求項3】
前記アウトレットポートは、前記電子ラベルに電気的に接続されるプローブを備え、
前記プローブは、認識部に電気的に接続され、
認識部は、前記プローブを介して、前記電子ラベル内に設定された前記識別情報を取得する請求項1に記載の光スプリッタ。
【請求項4】
前記電子ラベルは、動的電子ラベル、または受動的電子ラベルである請求項1に記載の光スプリッタ。
【請求項5】
光スプリッタのアウトレットポート上の電子ラベル内に設定される識別情報を取得するステップと、
前記光スプリッタと、前記光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を入手するために、前記取得した識別情報を解析するステップと、
前記光スプリッタと、前記光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を表示するステップとを備え、
前記識別情報は、前記光スプリッタと、前記光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を有する光スプリッタポートを認識するための方法。
【請求項6】
認識部は、無線方式で前記電子ラベル内の識別情報を取得する請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記電子ラベルは、プローブに電気的に接続され、
認識部は、前記プローブに電気的に接続され、
前記認識部は、前記プローブを介して、前記電子ラベル内の識別情報を取得する請求項5に記載の方法。
【請求項8】
光スプリッタのアウトレットポート上の電子ラベル内に設定される識別情報を取得するように構成された取得ユニットと、
前記光スプリッタと、前記光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を入手するために、前記取得した識別情報を解析するように構成された解析ユニットと、
前記光スプリッタと、前記光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を表示するように構成された表示ユニットとを備え、
前記識別情報は、前記光スプリッタと、前記光スプリッタのアウトレットポートとの固有情報を有する光スプリッタポートを認識するための装置。
【請求項9】
前記取得ユニットは、無線方式で前記電子ラベル内の識別情報を取得する請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記電子ラベルは、プローブに電気的に接続され、
前記取得ユニットは、前記プローブを介して、前記電子ラベル内の識別情報を取得する請求項8に記載の装置。
【請求項11】
アウトレットポートを備え、
前記アウトレットポートは、ポートコネクタと、前記ポートコネクタ上に設置される電子ラベルを備え、
識別情報は、前記電子ラベル内に設定され、
前記識別情報は、光素子、及び前記光素子の前記アウトレットポートの固有情報を有する光素子。
【請求項12】
前記光素子は、光スプリッタ、アレイ導波路、光カプラ、及び光スイッチである請求項11に記載の光素子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2013−508784(P2013−508784A)
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−535609(P2012−535609)
【出願日】平成22年10月25日(2010.10.25)
【国際出願番号】PCT/CN2010/078053
【国際公開番号】WO2011/050704
【国際公開日】平成23年5月5日(2011.5.5)
【出願人】(504277388)▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Fターム(参考)】