説明

光ディスクプレーヤを使用して開始されたオンライン対話を容易にする方法

【課題】光ディスクプレーヤを使用して開始されるオンライン対話を容易にする方法を提供する。
【解決手段】光ディスクプレーヤ105から開始されたユーザ要求から情報を引き出し、その後この引き出した情報を使用して既存のユーザ固有の情報を識別する。所望のオンライン対話に特化したものであるとともに引き出した情報及び既存情報に関連付けられた短符号がバックエンドサーバ150により生成され、光ディスクプレーヤ105に返送される。その後、この短符号がユーザにより第2の家庭用電子機器145からバックエンドサーバ150に戻され、これを使用して、所望の対話を実現するための対象ウェブサイト及び以前に識別された既存情報などの関連情報が取り出される。取り出した情報を使用して、ユーザがウェブサイトにリダイレクトされる前に対象ウェブサイト上のデータフィールドが埋められる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願との相互参照〕
本出願は、2009年10月15日に出願された米国仮出願番号61/252,080号の利益を主張するものである。
【0002】
本発明は、一般に光ディスクプレーヤを使用して開始されたオンライン対話を簡略化することに関し、具体的には、光ディスクプレーヤのユーザが必要とするデータ入力の量を最小化することによりオンライン対話を効率化するための改善方法に関する。
【背景技術】
【0003】
Blu−ray(商標)プレーヤなどのネットワーク対応光ディスクプレーヤを使用してオンライン対話を開始すると、ユーザによる大量の情報提供が必要とされる。しかしながら、光ディスクプレーヤは、データ入力に使用する場合には全く適していない。この結果、最近になって光ディスクプレーヤのユーザに提供されているオンラインコマーシャルの提供及び拡張したオンラインサービスの恩恵を受けるために、このようなユーザにとって面倒かつ不便な処理が生じる。
【0004】
一例として、Blu−ray(商標)プレーヤなどの光ディスクプレーヤはますますネットワーク対応になってきており、例えばBD Live(商標)という登録商標で行われているサービスのような様々なサービスを使用して様々なオンライン対話に参加するための機会がユーザに提供される。このようなオンラインサービス及びコンテンツとして、電子商取引、オンラインチャット、オンラインゲーム、ダウンロード可能な短編映画、ダウンロード可能なクイズ、ダウンロード可能な映画の予告編などを挙げることができる。しかしながら、多くの場合、このような提供物を活用するには、ユーザが自身の光ディスクプレーヤのリモコンを使用して複数の情報フィールドに入力を行う必要がある。例えば、クレジットカードを使用したオンライン購入の状況では、ユーザはクレジットカード情報を手動で入力しなければならないだけでなく、氏名、住所、電話番号等の数多くの追加データフィールドも埋めなければならず、この間ずっと装置のリモコンを使用する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、光ディスクプレーヤを使用して開始されるオンライン対話を容易にするための改善方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書では、オンライン対話を容易にするための方法及びシステムについて開示し、これについて特許請求する。1つの実施形態では、この方法は、光ディスクプレーヤによりネットワーク接続を介して提供される、所望のオンライン対話に対応するユーザ要求からユーザ固有の情報及び文脈情報を引き出すステップを含む。この方法は、ユーザ固有の情報を使用して、ユーザに対応する既存情報を識別するステップと、その後所望のオンライン対話に特化した短符号を生成するステップとをさらに含み、この短符号は、ユーザ固有の情報、文脈情報及び既存情報の少なくとも一部に関連付けられる。最終的に、この短符号は、ユーザ要求を受け取った元の光ディスクプレーヤへネットワークを介して送信される。
【0007】
当業者には、以下の発明の詳細な説明に照らして、本発明のその他の態様、特徴、及び技術が明らかになるであろう。
【0008】
全体を通じて同じ参照符号が同様のものを示す図面を併用すると、以下に示す詳細な説明から本発明の特徴、目的、及び利点が明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の1つの実施形態により構成されるシステムのブロック図である。
【図2A】本発明の1又はそれ以上の態様を実施するための処理を表す図である。
【図2B】本発明の1又はそれ以上のさらなる態様を実施するための処理を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
開示の外観
以下の開示は、光ディスクプレーヤのユーザが必要とするデータ入力の量を最小化することによりオンライン対話を効率化することに関する。具体的には、本開示の1つの態様は、光ディスクプレーヤから開始されたユーザ要求から情報を引き出すこと関する。次に、引き出した情報の少なくとも一部を使用して、要求を行っているユーザに対応する利用可能な既存のデータが存在するかどうかを識別する。その後短符号を生成し、これをネットワークを介して光ディスクプレーヤへ返送することができ、この生成された短符号は、所望のオンライン対話に特化したものであるとともに、引き出した情報と既存情報の少なくとも一部とに関連付けられる。
【0011】
本発明の別の態様は、その後ユーザがこの短符号をパーソナルコンピュータ、ラップトップ、携帯情報端末又はスマートフォンなどの第2の家庭用電子機器からバックエンドサーバへ返送できるようにする。次に、この受け取った短符号を使用して、所望の対話を実現するための対象ウェブサイト及びいずれかの以前に識別した既存情報の少なくとも一部などの関連情報を取り出すことができる。その後、この取り出した情報を使用して、対象ウェブサイト上の1又はそれ以上のデータフィールドを、ユーザがこのウェブサイトにリダイレクトされる前に埋めることができる。このようにして、ユーザは、いくつもの異なるオンライン対話に参加するために複数のウェブサイトアドレス及び関連する個人情報を入力する必要がなくなる。
【0012】
本明細書で使用する場合、「1つの(英文不定冠詞)」という用語は、1又はそれ以上を意味するものとする。「複数の」という用語は、2又はそれ以上を意味するものとする。「別の」という用語は、第2の又はそれ以上の、と定義される。「含む(including)」及び/又は「有する(having)」という用語には(「からなる(comprising)」のように)制限がない。本明細書で使用する場合、「又は」という用語は包括的なものとして解釈すべきであり、すなわちいずれか1つ又はあらゆる組合せを意味する。従って、「A、B又はC」は「A、B、C、AとB、AとC、BとC、AとBとC、のいずれか」を意味する。この定義に対する例外は、要素、機能、ステップ又は行為の組合せが何らかの形で本質的に互いに相容れない場合にのみ生じる。
【0013】
本明細書を通じて、「1つの実施形態」、「いくつかの実施形態」、「ある実施形態」、又は類似の用語に対する言及は、実施形態に関連して説明する特定の機能、構造又は特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書を通じて至るところに出現するこのような語句は、必ずしも全てが同じ実施形態について言及しているものではない。さらに、本発明を限定しない1又はそれ以上の実施形態では、上記特定の特徴、構造又は特性をあらゆる好適な態様で組み合わせることができる。
【0014】
コンピュータプログラミングの当業者の手法に従って、以下、コンピュータシステム又は同様の電子システムにより実行される動作を参照しながら本発明について説明する。このような動作は、コンピュータが実行したものとして見なされることもある。符号で表される動作として、中央処理装置などのプロセッサによる、データビットを表す電気信号の操作、及びシステムメモリ内などの記憶場所におけるデータビットの保持、並びにその他の信号の処理が挙げられることが理解されよう。データビットを保持する記憶場所とは、データビットに対応する特定の電気的、磁気的、光学的、又は有機的特性を有する物理的場所のことである。
【0015】
ソフトウェアの形で実現される場合、基本的に本発明の要素は、必要なタスクを行うための、プロセッサが実行可能なコードセグメントである。このコードセグメントは「プロセッサ可読媒体」に記憶することができ、これには情報を記憶できるあらゆる媒体が含まれる。プロセッサ可読媒体の例として、電子回路、半導体メモリ装置、ROM、フラッシュメモリ又はその他の不揮発性メモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、光ディスク、ハードディスクなどが挙げられる。
【0016】
例示的な実施形態
図1は、本発明の原理により構成されるシステム100を表している。具体的には、システム100は、Blu−ray(商標)プレーヤなどの光ディスクプレーヤ105を含む。光ディスクプレーヤ105は、(HDMI、Sビデオなどの)出力インターフェイス112を介してディスプレイ110に結合される。光ディスクプレーヤ105は、プロセッサ115、メモリ120、ネットワークインターフェイス125及び少なくとも1つの入力インターフェイス130をさらに含む。リモコン135などの入力装置を使用して、入力インターフェイス130を介して光ディスクプレーヤ105に様々な入力を提供することができる。1つの実施形態では、ネットワークインターフェイス125が、光ディスクプレーヤ105をインターネット140に接続するように構成される。
【0017】
1つの実施形態では、1又はそれ以上の別個のプロセッサとして実装できるプロセッサ115が、ユーザが利用できるあらゆる双方向サービス及びコンテンツに関連する様々なメッセージを表示することを含む光ディスクプレーヤ105の機能を制御するように構成される。メモリ120は、光ディスクプレーヤ105を動作させて制御するための実行可能な命令シーケンスを含むことができる。
【0018】
光ディスクプレーヤ105は、Blu−rayディスク(商標)などの様々な種類の光ディスクを復号(再生)するように構成することができ、これらの光ディスクは、マルチメディアコンテンツのみならず、オンライン購入(すなわち電子商取引)、オンラインチャット、オンラインゲーム、ダウンロード可能な短編映画、ダウンロード可能なクイズ、ダウンロード可能な映画の予告編などを含む、オンライン対話に参加するための追加のユーザ選択可能なオプションを含むこともできる。このような光ディスクの作成時には、これに1又はそれ以上のメニューを符号化することができ、ユーザはこのメニューから、例えばリモコン135を使用して1又はそれ以上の対話オプションの選択を行うことができる。
【0019】
引き続き図1を参照すると、ここにはユーザコンピュータ145も示しており、これはブラウザ型アプリケーション又はグラフィカルユーザインターフェイスを介してウェブページにアクセスできるいずれのインターネット対応コンピュータ、携帯電話などであってもよい。ユーザコンピュータ145及び光ディスクプレーヤ105は各々顧客構内に位置し、インターネット140を介してバックエンドサーバ150と通信することができる。
【0020】
バックエンドサーバ150を、ユーザ固有の情報、取引固有の情報及び/又は装置固有の情報を含むことができる1又はそれ以上のデータベース(すなわちデータベース155)に関連付けることもできる。さらに、ユーザコンピュータ145及び光ディスクプレーヤ105は各々、別個の接続又は(無線LANなどの)共通の接続を使用してインターネット140にアクセスするように構成される。
【0021】
バックエンドサーバ150は、独自のネットワークインターフェイス160、プロセッサ165及びメモリ170をさらに備えることができる。ネットワークインターフェイス160は、サーバ150をインターネット180又はその他のいずれかのネットワークに接続するように構成することができる。メモリは、プロセッサ実行可能命令を含むことができ、この命令は、プロセッサ165により実行された場合、図2A〜図2Bに関して詳述する処理をサーバ150に実行させる。
【0022】
ここで図2Aを参照すると、光ディスクプレーヤ(図1の光ディスクプレーヤ105など)を使用する本発明の1又はそれ以上の態様を実施するための処理を示している。ある実施形態では、インターネット140などのネットワーク接続を介して光ディスクプレーヤと通信するように構成された、図1のサーバ150などのバックエンドサーバにより処理200を実行することができる。
【0023】
いずれにせよ、処理200はブロック205から開始し、ここでバックエンドサーバが光ディスクプレーヤからインターネット140を介してユーザ要求を受け取る。ある実施形態では、このユーザ要求を、光ディスクプレーヤを使用してオンライン対話に参加するための要求とすることができる。このユーザ要求は、光ディスクプレーヤによって表示される1又はそれ以上のメニューを使用して作成することができ、ユーザはこのメニューから、例えばリモコン135を使用して1又はそれ以上の対話オプションを選択することができる。ユーザ要求は、オンライン購入、オンラインチャットへの参加、オンラインゲーム、マルチメディアコンテンツのダウンロードなどを行うための要求であってもよい。
【0024】
光ディスクを作成する際に、そのコンテンツに対話アイコンを組み込むことができる。このようなアイコンが選択された場合、望む対話が何であるか、例えば、詳細に識別したディスクの購入、特定のディスクの登録などを示す要求を生成することができる。しかしながら、望む対話が何であるかを単純に示すことに加え、本発明の1つの態様は、ユーザ要求にユーザ固有の情報及び所望のオンライン対話に関するその他の文脈情報を符号化することでもある。ユーザ固有の情報は、要求を提出するために使用されている特定の光ディスクプレーヤ固有の一意のID、又は、家族さらには特定のユーザに割り当てられた一意のIDを含む。ある実施形態では、このユーザ固有の情報を、特定のユーザ、装置又は家族を表す暗号ハッシュとすることができる。
【0025】
文脈情報は、要求を提出したときにユーザがどのコンテンツを視聴していたか、現在どのメニューがアクティブであるか(登録メニュー、取引メニューなど)、要求を行うためにどの種類のプレーヤが使用されたか、(IPアドレスの解析に基づく)ユーザの場所、ユーザ/プレーヤに視聴されたコンテンツの履歴(予告編、映画全編など)、ユーザが遠隔キーボードを介してプレーヤに提出するための要求、再生制御のための追加の遠隔装置として遠隔装置を使用するための要求、ディスクに埋め込んだ機械可読符号をサーバへ送信することによりディスクを(違法コピーとは違い)本物として検証するための要求、ユーザがディスクを購入した先の業者に関する特別な値付け又は割引きを提供するために機械可読符号を送信するための要求などに関する情報を含むことができる。ユーザ要求はまた、(登録する映画名、購入するディスク名などの)所望の実際のアイテム又は行動を含むこともできる。
【0026】
ユーザ要求が受け取られると、処理200はブロック210へ続き、ここでユーザ固有の情報及びその他の文脈情報を引き出して(データベース155などの)データベースに記憶することができる。
【0027】
次に処理200はブロック215へ続き、ここでユーザ固有の情報(すなわち、ユーザ/装置の暗号ハッシュ)を使用して、要求元のユーザに関する既存情報を入手できるかどうかを調べることができる(例えばデータベース155の検索作業など)。このような既存情報は、提供された以前の製品登録情報、以前に提供されたクレジットカード情報、以前購入したアイテムなどに由来するものであってもよい。この種の以前の行動から得られる特定の種類の情報として、ユーザの名前、住所、電話番号、クレジットカードの詳細、メディア形式の好み、視聴履歴、プレーヤ設定の好み、ユーザ名及びパスワード、小売店固有の値付け又は割引き、ユーザの場所に基づく近日公開される又は追加の映画会社が公開する劇場情報、カスタマイズした天気、ニュース又はスポーツ情報、新たな又は既存のソーシャルネットワーク又はインスタントメッセージングサイトの友人リスト、映画、映画会社、役者、設定、特定の値付けに対するユーザの適任性、無償品、景品又はデジタル情報に関する情報を検索するためのライブサーチパラメータを挙げることができる。
【0028】
次に処理200はブロック220へ続き、ここで所望の対話に一意の短符号を生成することができる。本発明の1つの態様は、光ディスクプレーヤのユーザが必要とするデータ入力の量を最小化することであるため、この短符号生成処理は、ユーザが依然として利用できる最も短い符号を決定する一連のサブ処理から成ることができる。このため、以前割り当てた短符号がいつ再び再利用に利用できるようになるかを識別するために、バックエンドサーバも短符号の使用を追跡することができる。短符号に限定された期間を与えて、これらを最終的に別のユーザ要求に再利用できるようにすることを確実にすることができる。
【0029】
短符号は、4桁から6桁の間にできることが理想的ではあるが、同様により多くの又はより少ない桁数から成ることもできる。しかしながら、使用する桁数が少なすぎた場合、利用可能な未使用の符号よりも多くの短符号要求が生じ得るため、うっかり2人以上のユーザに同じ短符号が提供される可能性がある。これとは逆に、使用する桁数が多すぎた場合、処理が過度に面倒なものになる可能性がある。
【0030】
乱数発生器を使用して短符号を生成することもでき、或いは一連の利用可能なコードに沿った次に利用可能なコードとすることもできる。いずれにせよ、生成された短符号は所望の対話を表すものとなる。その後、ブロック225において、短符号をユーザ固有の情報、文脈情報及び識別された既存情報(ブロック215を参照)の一部又は全てに関連付けることができる。これらの関連付けを、データベース155などのリレーショナルデータベースに記憶することができる。
【0031】
しかしながら、生成された短符号に全ての既存情報及び文脈情報を関連付ける必要はない。例えば、ブロック205において受け取ったユーザ要求が購入ベースの要求ではない場合、ユーザのクレジットカード情報が分かっていたとしても、これを短符号に関連付ける必要はない。
【0032】
最終的に、ブロック230において、生成された短符号を光ディスクプレーヤに返送してユーザに表示することができる。この時点で、ユーザは、所望のオンライン対話の全ての詳細、並びにユーザの既知の及び関連する情報を全て非明示的に含む短い英数字の連続を有するようになる。ある実施形態では、光ディスクプレーヤが、短符号を入力できるウェブサイトのウェブアドレス(URL)を表示することもできる。好ましい実施形態では、このウェブアドレスを、(bdlink.meなどの)所望の対話に固有のものではない単純な一般的アドレスとすることができる。
【0033】
或いは、光ディスクプレーヤに結合されたディスプレイ上に、バーコード形式などの非英数字の態様で短符号を表示することもできる。その後、ユーザは、携帯電話カメラなどのカメラを使用してバーコードのイメージを取り込む。このようにして、既知の技術を使用してこのイメージを基本となる値に容易に変換し、上述のウェブサイトに自動的にアップロードすることができるので、ユーザはテキストを手動入力する必要性を完全に避けることができる。
【0034】
ここで図2Bを参照すると、処理200はブロック235へ続き、ここで、ユーザが、(ユーザコンピュータ145などの)インターネット対応のユーザコンピュータ又は携帯電話などの第2の家庭用電子機器を使用して、以前に生成された短符号(ブロック220)を所定のウェブサイトに提供することができる。ユーザは、ブロック230において上記ユーザに表示された短符号を書き留め、メモし、又は別様に取り込み、その後ブロック235において、同じユーザがブラウザ対応の家庭用電子機器を使用して、この短符号を(バックエンドサーバ150などの)バックエンドサーバに戻すことが好ましい。ある実施形態では、ユーザから提供されるあらゆる種類の所望の対話のための短符号を受け入れるポータルとして機能する(dblink.meなどの)単純なウェブアドレスを最初に訪問することによりユーザが短符号を提供する。ウェブサイトのインターフェイスは書込可能フィールドを含むことができ、ユーザはこの中に短符号を入力することができる。ユーザが短符号を提供するウェブサイトは、当然ながらその他の特徴及び機能を有することができるが、無数の所望のオンライン対話に使用される単純なウェブアドレスであることが好ましい。
【0035】
いずれにせよ、短符号がバックエンドサーバによって受け取られると、処理200はブロック240へ続き、ここでこの短符号を使用してデータベースから情報を取り出すことができる。一例として、短符号を使用して、引き出した情報、及びブロック225において短符号に以前関連付けた既存情報などのあらゆる関連情報のデータベース検索を行うことができる。また、ブロック240では所望の対話に関連する種類の情報のみを取り出すこともできる。
【0036】
ブロック240において取り出した情報の少なくとも一部に基づいて、次にブロック245において、所望の対話に対応する対象ウェブサイトを識別することができる。特に、所望の対話に対応する情報に短符号自体を関連付けておくことができるので、所望の対話を実現するウェブサイトを識別できるようになる。例えば、ユーザ要求(ブロック205)が特定の光ディスクを購入するための要求であった場合、対象ウェブサイトは電子商取引ウェブサイトとなる。同様に、ユーザ要求(ブロック205)が光ディスクを登録するための要求であった場合、対象ウェブサイトは登録サーバに対応するものとなる。
【0037】
ブロック245において対象ウェブサイトが識別されると、処理200はブロック250へ続き、ここで、ブロック240において取り出した情報の少なくとも一部を使用して、対象ウェブサイト上の1又はそれ以上のデータフィールドを予め満たし、又は埋めることができる。非限定的な例として、購入要求を提出した特定のユーザに以前関連付けた情報で電子商取引ウェブサイトのクレジットカード番号フィールドを自動的に完成させ、或いは予め満たすことができる。同様に、ユーザの名前及び所望の対話のために生成された短符号に以前関連付けた情報(ブロック220)及びユーザにより提供された情報(ブロック235)で登録ウェブサイト上の名前及び住所フィールドを自動的に完成させ、或いは予め満たすことができる。
【0038】
この時点で、1又はそれ以上の既に完成したデータフィールドを有する対象ウェブサイトをユーザ(すなわち、ユーザのブラウザアプリケーション)に自動的にリダイレクトすることができる。このようにして、数多くの効率性及び利便性が実現される。第1に、ユーザが何を行うことを要求しているかに関わらず、唯一の単純なポータルアドレスを使用して全ての短符号を入力することができるので、ユーザは異なるオンライン対話に参加するために複数のウェブサイトアドレスを覚えたり、又は手動で入力したりする必要がなくなる。第2に、ユーザが以前に提供した個人情報を生成された短符号に関連付け、ブロック210において要求から取り出されたユーザ固有の情報、並びにブロック215において識別されたあらゆる既存情報の両方から自動的に取り出すことができるので、ユーザはこのような情報を再入力する必要がなくなる。第3に、元々の要求から得られる文脈情報が同様に引き出され(ブロック210)、これを使用して所望の対話に一意の短符合を生成する(ブロック220)ので、ユーザは要求固有の情報を入力する必要がなくなる。本発明の原理を使用してその他の利点を実現することもできる。
【0039】
いくつかの例示的な実施形態について説明するとともに添付図面に示したが、このような実施形態は、幅広い本発明を例示するものにすぎず限定的なものではないこと、及び当業者には様々な他の修正が浮かぶと思われるため、図示及び説明した特定の構造及び構成に本発明を限定すべきではない。本明細書で参照した商標及び著作権は、これらのそれぞれの所有者の所有物である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オンライン対話を容易にする方法であって、
光ディスクプレーヤによりネットワーク接続を介して提供された、所望のオンライン対話に対応するユーザ要求からユーザ固有の情報及び文脈情報を引き出すステップと、
前記ユーザ固有の情報を使用して、前記ユーザに対応する既存情報を識別するステップと、
前記ユーザ固有の情報、文脈情報及び前記既存情報の少なくとも一部に関連付けられた、所望のオンライン対話に特化した短符号を生成するステップと、
前記ユーザ要求を受け取った元の前記光ディスクプレーヤへ前記ネットワークを介して前記短符号を送信するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記ユーザ要求が、前記光ディスクプレーヤにより表示されるオンライン対話オプションを前記ユーザが選択したときに生成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザ固有の情報が、前記ユーザ、光ディスクプレーヤ、又は前記ユーザの家族に一意の識別番号を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記文脈情報が、前記ユーザ要求時に視聴されていたコンテンツ、前記ユーザ要求時にアクセスされていた光ディスクプレーヤのメニュー、光ディスクプレーヤの種類、前記ユーザの場所、及び前記ユーザ又はプレーヤに視聴されたコンテンツの履歴に関する情報の少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記既存情報が、前記ユーザの名前、住所、電話番号及びクレジットカード情報、メディア形式の好み、視聴履歴、プレーヤの設定の好み、ユーザ名及びパスワード、小売店固有の値付け又は割引き、近日公開される劇場情報、カスタマイズされた情報、ソーシャルネットワーク又はインスタントメッセージングリスト、及びライブサーチパラメータの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記短符号を、前記既存情報、ユーザ固有の情報及び文脈情報とともにリレーショナルデータベースに記憶するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記短符号が4桁から6桁の間の英数字から成る、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記短符号を、ウェブサイトインターフェイスに組み入れられた第2の家庭用電子機器から前記ネットワークを介して受け取るステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の家庭用電子機器が、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、携帯情報端末及びスマートフォンのうちの1つを含む、
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
所望の対話を実現する対象ウェブサイトを含むとともに前記既存情報の少なくとも一部をさらに含む利用可能な情報を含む、前記短符号に関連する利用可能な情報をデータベースから取り出すステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記対象ウェブサイト上の1又はそれ以上のデータフィールドを前記利用可能な情報で埋めるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記1又はそれ以上のデータフィールドを埋めるステップの後に、前記ユーザを前記対象ウェブサイトにリダイレクトするステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
ネットワークインターフェイスと、
コンピュータ実行可能命令を含むメモリと、
前記メモリ及びネットワークインターフェイスに結合されたプロセッサと、
を備え、前記プロセッサが、前記コンピュータ実行可能命令を実行して、
光ディスクプレーヤによりネットワーク接続を介して提供された、所望のオンライン対話に対応するユーザ要求からユーザ固有の情報及び文脈情報を引き出し、
前記ユーザ固有の情報を使用して、前記ユーザに対応する既存情報を識別し、
前記ユーザ固有の情報、文脈情報及び前記既存情報の少なくとも一部に関連付けられた、所望のオンライン対話に特化した短符号を生成し、
前記ユーザ要求を受け取った元の前記光ディスクプレーヤへ前記ネットワークを介して前記短符号を送信する、
ように構成されることを特徴とするバックエンドサーバ。
【請求項14】
前記ユーザ要求が、前記光ディスクプレーヤにより表示されるオンライン対話オプションを前記ユーザが選択したときに生成される、
ことを特徴とする請求項13に記載のバックエンドサーバ。
【請求項15】
前記ユーザ固有の情報が、前記ユーザ、光ディスクプレーヤ、又は前記ユーザの家族に一意の識別番号を含む、
ことを特徴とする請求項13に記載のバックエンドサーバ。
【請求項16】
前記文脈情報が、前記ユーザ要求時に視聴されていたコンテンツ、前記ユーザ要求時にアクセスされていた光ディスクプレーヤのメニュー、光ディスクプレーヤの種類、前記ユーザの場所、及び前記ユーザ又はプレーヤに視聴されたコンテンツの履歴に関する情報の少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項13に記載のバックエンドサーバ。
【請求項17】
前記既存情報が、前記ユーザの名前、住所、電話番号及びクレジットカード情報、メディア形式の好み、視聴履歴、プレーヤの設定の好み、ユーザ名及びパスワード、小売店固有の値付け又は割引き、近日公開される劇場情報、カスタマイズされた情報、ソーシャルネットワーク又はインスタントメッセージングリスト、及びライブサーチパラメータの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項13に記載のバックエンドサーバ。
【請求項18】
前記プロセッサが、前記コンピュータ実行可能命令を実行して、前記短符号を、前記既存情報、ユーザ固有の情報及び文脈情報とともにリレーショナルデータベースに記憶するようにさらに構成される、
ことを特徴とする請求項13に記載のバックエンドサーバ。
【請求項19】
前記短符号が4桁から6桁の間の英数字から成る、
ことを特徴とする請求項13に記載のバックエンドサーバ。
【請求項20】
前記プロセッサが、前記コンピュータ実行可能命令を実行して、前記短符号を、ウェブサイトインターフェイスに組み入れられた第2の家庭用電子機器から前記ネットワークを介して受け取るようにさらに構成される、
ことを特徴とする請求項13に記載のバックエンドサーバ。
【請求項21】
前記第2の家庭用電子機器が、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、携帯情報端末及びスマートフォンのうちの1つを含む、
ことを特徴とする請求項20に記載のバックエンドサーバ。
【請求項22】
前記プロセッサが、前記コンピュータ実行可能命令を実行して、所望の対話を実現する対象ウェブサイトを含むとともに前記既存情報の少なくとも一部をさらに含む利用可能な情報を含む、前記短符号に関連する利用可能な情報をデータベースから取り出すようにさらに構成される、
ことを特徴とする請求項20に記載のバックエンドサーバ。
【請求項23】
前記プロセッサが、前記コンピュータ実行可能命令を実行して、前記対象ウェブサイト上の1又はそれ以上のデータフィールドを前記利用可能な情報で埋めるようにさらに構成される、
ことを特徴とする請求項22に記載のバックエンドサーバ。
【請求項24】
前記プロセッサが、前記コンピュータ実行可能命令を実行して、前記1又はそれ以上のデータフィールドが埋められた後に前記ユーザを前記対象ウェブサイトにリダイレクトするように構成される、
ことを特徴とする請求項23に記載のバックエンドサーバ。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【公開番号】特開2011−101357(P2011−101357A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−235901(P2010−235901)
【出願日】平成22年10月1日(2010.10.1)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【出願人】(508056165)ソニー ディーエーディーシー ユーエス インク (5)
【Fターム(参考)】