説明

光ディスク装置及びその回転速度制御方法

【課題】本発明はバッファメモリの使用率によって光ディスクの回転速度を高倍速モードと低倍速モードとを切り替えて、光ディスク装置とそれに接続された外部機器との総合した騒音を抑えることができる光ディスク装置及びその回転速度制御方法を提供することを目的とする。
【解決手段】ホスト装置から入力した情報を判別する識別手段と、光ディスクに情報を記録する手段と、高倍速モードと低倍速モードとの複数の回転倍速モードで光ディスクを回転させる駆動手段と、高倍速モードと低倍速モードとのいずれかを選択する設定手段と、入力した所定時間連続するデータを記憶する記憶手段と、記憶した所定時間連続するデータを光ディスクに記録する際、高倍速モードが選択されていると、記憶手段の使用率を判断し、使用率が所定値以下の場合低倍速モードに切替える制御手段とを具備した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像機器などの音響または映像データを光ディスクに記録する光ディスク装置及びその回転速度制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、パーソナルコンピュータなどのホスト装置には外部記録装置として光ディスク装置が接続されていることが多くなっている。このパーソナルコンピュータに接続された光ディスク装置は、複数の回転倍速に切り替えて記録や再生ができるように構成されている。
【0003】
また、パーソナルコンピュータにはビデオカメラなどの映像出力装置をIEEE1394などのインターフェースを介して接続することができ、このパーソナルコンピュータに接続された映像出力装置の音響または映像データを光ディスク装置に装着したDVDなどの光ディスクに記録することも可能である。
【0004】
ビデオカメラなどの映像データを実際に再生する速度である実時間で光ディスクに記録するには、入力した映像データを一時バッファメモリに転送して蓄積しながら蓄積した映像データを順次光ディスクに記録していく構成であれば光ディスクの半径方向の内周側に記録するときの内周記録開始速度が低倍速モードとするとバッファメモリが常にフル状態となり転送レートが不足する。この場合には、光ディスクの内周記録開始位置で内周記録開始速度を高倍速モードとしたあとも、光ディスク半径方向全体に亘って高倍速モードのままで記録することがあった。
【0005】
光ディスクにバッファメモリを介して記録する文献として、例えば(特許文献1)がある。
【特許文献1】特開2006−139834号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の構成のように光ディスク半径方向全体に亘って高倍速モードで記録すると、光ディスクの面振れや光ディスクの偏重心の影響による振動での騒音が目立つことがある。
【0007】
また、記録倍速モードを低倍速モードとしてハイビジョン等の高品質の映像データを記録すると、バッファメモリの使用率がフルとなって、光ディスク装置に接続された外部機器は光ディスク装置への情報転送を停止、起動、再生を繰り返し、光ディスク装置に接続された外部機器での騒音が目立つようになる。
【0008】
本発明は、バッファメモリの使用率によって、光ディスクの回転速度を高倍速モードと低倍速モードとを切り替えて、光ディスク装置に接続された外部機器および光ディスク装置の総合した騒音を抑えることができる光ディスク装置及びその回転速度制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる問題を解決するため、本発明は、ホスト装置から所定時間連続するデータを入力する入力手段と、入力した所定時間連続するデータを記憶する記憶手段と、光ディスクに所定時間連続するデータを記録する手段と、高倍速モードと低倍速モードとの複数の回転倍速モードで光ディスクを回転させる駆動手段と、高倍速モードと低倍速モードとのいずれかを選択する設定手段と、記憶した所定時間連続するデータを光ディスクに記録する際、高倍速モードが選択されていると、記憶手段の使用率を判断し、使用率が所定値以下の場合低倍速モードに切替えて所定時間連続するデータを光ディスクに記録する制御手段とを具備したものである。
【0010】
また、ホスト装置から所定時間連続するデータを入力する入力手段と、入力した所定時間連続するデータを記憶する記憶手段と、光ディスクに所定時間連続するデータを記録する手段と、高倍速モードと低倍速モードとの複数の回転倍速モードで光ディスクを回転させる駆動手段と、高倍速モードと低倍速モードとのいずれかを選択する設定手段と、記憶した所定時間連続するデータを光ディスクに記録する際、低倍速モードが選択されていると、記憶手段の使用率を判断し、使用率が所定値以上の場合高倍速モードに切替えて所定時間連続するデータを光ディスクに記録する制御手段とを具備したものである。
【0011】
この構成より、ホスト装置に接続された映像出力装置からホスト装置を経由してダイレクトに光ディスクに記録するときに、ホスト装置からの音響または映像データである所定時間連続するデータを入力して一時記憶する記憶手段の使用率によって光ディスクの記録倍速のモードを最適化し、ホスト装置に接続された映像出力装置の騒音と光ディスク装置自体による騒音との総合的な騒音を小さくできるようになる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の光ディスク装置によれば、ホスト装置に接続された映像出力機器から、ホスト装置経由で入力された音響または映像データである所定時間連続するデータを光ディスクに記録する際、高倍速で記録しているときに、入力した所定時間連続するデータを一時記憶する記憶手段の使用率が低く高倍速での記録をしなくても十分に実時間で記録できると判断したら低倍速モードで記録して、光ディスク装置の回転音を小さくし、また、低倍速で記録しているときに、入力した所定時間連続するデータを一時記憶する記憶手段の使用率が高く、映像出力装置の所定時間連続するデータの送りが度々停止し、起動や停止を切替し騒音が発生するときには、高倍速モードで記録することにより、ホスト装置に接続された映像出力装置および光ディスク装置での総合した騒音を抑えることができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
請求項1記載の発明は、ホスト装置から所定時間連続するデータを入力する入力手段と、入力した所定時間連続するデータを記憶する記憶手段と、光ディスクに所定時間連続するデータを記録する手段と、高倍速モードと低倍速モードとの複数の回転倍速モードで光ディスクを回転させる駆動手段と、高倍速モードと低倍速モードとのいずれかを選択する設定手段と、記憶した所定時間連続するデータを光ディスクに記録する際、高倍速モードが選択されていると、記憶手段の使用率を判断し、使用率が所定値以下の場合低倍速モードに切替えて所定時間連続するデータを光ディスクに記録する制御手段とを具備したものである。
【0014】
この構成によれば、光ディスクに所定時間連続するデータを記録する際に、光ディスクの記録回転倍速が高倍速モードが選択されていると、記憶手段の使用率を判断し使用率が所定値以下の場合低倍速モードに切替えて所定時間連続するデータを光ディスクに記録することにより、高倍速に伴う光ディスクの風切音や偏重心に伴う振動等を低倍速モードにすることで小さくできるので、騒音の小さい光ディスク装置を提供できるようになる。
【0015】
請求項2記載の発明は、ホスト装置から所定時間連続するデータを入力する入力手段と、入力した所定時間連続するデータを記憶する記憶手段と、光ディスクに所定時間連続するデータを記録する手段と、高倍速モードと低倍速モードとの複数の回転倍速モードで光ディスクを回転させる駆動手段と、高倍速モードと低倍速モードとのいずれかを選択する設定手段と、記憶した所定時間連続するデータを光ディスクに記録する際、低倍速モードが選択されていると、記憶手段の使用率を判断し、使用率が所定値以上の場合高倍速モードに切替えて所定時間連続するデータを光ディスクに記録する制御手段とを具備したものである。
【0016】
この構成によれば、光ディスクに所定時間連続するデータを記録する際に、光ディスクの回転倍速が低倍速モードが選択されていると、記憶手段の使用率を判断し使用率が所定値以上の場合高倍速モードに切替えて所定時間連続するデータを光ディスクに記録することにより、光ディスクの回転倍速が低倍速モードで記録のときにホスト装置に接続された映像出力装置などからの所定時間連続するデータを一時記憶する記憶手段が頻繁にフルとなってホスト装置に接続された所定時間連続するデータ出力装置が所定時間連続するデータの出力を度々停止することによる停止と駆動の繰り返しの騒音が、高倍速モードに設定することよって記憶手段がフルとなることがなくなるので、接続された機器の騒音を小さくする光ディスク装置を提供できるようになる。
【0017】
請求項3記載の発明は、請求項1乃至請求項2記載の発明において、所定時間連続するデータは音響または映像データであることを特徴とするものである。
【0018】
この構成によれば、所定時間連続するデータを音響または映像データとすることにより、ビデオカメラでビデオテープなどに撮影した音響データや映像データをホスト装置を介して光ディスクに記録するときに光ディスクの記録回転倍速が高倍速モードが選択されていると、記憶手段の使用率を判断し使用率が所定値以下の場合低倍速モードに切替えて音響または映像データを光ディスクに記録することにより、高倍速に伴う光ディスクの風切音や偏重心に伴う振動等を低倍速モードにすることで小さくでき、また光ディスクの回転倍速が低倍速モードで記録のときに音響または映像データを一時記憶する記憶手段が頻繁にフルとなってホスト装置に接続された音響または映像データ出力装置が音響または映像データの出力を度々停止することによる停止と駆動の繰り返しの騒音が、高倍速モードに設定することよって記憶手段がフルとなることがなくなるので、接続された機器の騒音を小さくする光ディスク装置を提供できるようになる。
【0019】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項2記載の発明において、ホスト装置から入力手段を介して入力するコマンドの種別を判別する手段を備え、駆動手段は、所定の入力手段を介して入力したコマンドが高倍速モードと低倍速モードのいずれかのモードを選択するコマンドと判別したとき、入力したコマンドに基づいて高倍速モードと低倍速モードとのいずれかを選択するものである。
【0020】
この構成によれば、ホスト装置から入力した情報が高倍速モードと低倍速モードのいずれかのモードを選択するコマンドを入力したとき入力したコマンドに基づいて高倍速モードと低倍速モードとのいずれかを選択して記録動作をすることにより、ホスト装置で動作するプログラムで任意に高倍速モードと低倍速モードのいずれかのモードを設定できるので、音響または映像データの記録の有無に係わらず回転倍速モード設定ができ、どの回転倍速モードに設定しても、音響または映像データを記録するときには、バッファメモリの使用率をもとに騒音を小さくすることができるようになる。
【0021】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項2記載の発明において、記憶手段は、入力した所定時間連続するデータを一時記憶するバッファメモリとしたものである。
【0022】
この構成によれば、記憶手段をプログラムなどを記憶する主記憶手段とは別に用意したバッファメモリとすることにより、ホスト装置から入力して一時記憶する所定時間連続するデータの使用率の判断が容易になる。
【0023】
請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項2記載の発明において、光ディスクはDVDであり、高倍速モードは内周位置にて3倍速以上の回転倍速であり、低倍速モードは内周位置にて略2倍速の回転倍速とするものである。
【0024】
この構成によれば、High Vision等の高品質な所定時間連続するデータである音響または映像データ(HD映像)を直接DVDに記録する場合、転送レートが不足するデータのときは、内周記録開始速度は高倍速の3.3倍速記録(3倍速以上)とし、転送レートが不足しないときには、低倍速モードとして光ディスクの面ぶれや偏重心などの振動を少なくして静音化ができるようになる。
【0025】
請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求項2記載の発明において、ホスト装置は、所定時間連続するデータの出力手段との接続手段を備え、入力手段は、出力手段から出力された所定時間連続するデータをホスト装置から入力するものである。
【0026】
この構成によれば、ホスト装置は所定時間連続するデータの出力手段との接続手段を備え、所定時間連続するデータの入力手段は、所定時間連続するデータの出力手段から出力される所定時間連続するデータをホスト装置より入力することにより、ホスト装置にIEEE1394などのインターフェースで接続されたビデオ装置などの所定時間連続するデータの出力装置などの機器から入力した所定時間連続するデータを記録するときに、高倍速モードが選択されていると、記憶手段の使用率を判断し使用率が所定値以下の場合低倍速モードに切替えて所定時間連続するデータを光ディスクに記録することにより、高倍速に伴う光ディスクの風切音や偏重心に伴う振動等を低倍速モードにすることで小さくできるので、騒音の小さい光ディスク装置を提供できるようになる。
【0027】
請求項8記載の発明は、請求項6記載の発明において、所定時間連続するデータの出力手段はビデオカメラであることを特徴とするものである。
【0028】
この構成によれば、所定時間連続するデータの出力手段はビデオカメラであるとしたことにより、ビデオカメラでDVテープなどに撮影した音響または映像データをホスト装置に転送して記録するときに高倍速モードが選択されていると、記憶手段の使用率を判断し使用率が所定値以下の場合低倍速モードに切替えて音響または映像データを光ディスクに記録することにより、高倍速に伴う光ディスクの風切音や偏重心に伴う振動等を低倍速モードにすることで小さくできるので、騒音の小さい光ディスク装置を提供できるようになる。
【0029】
また、光ディスクの内周記録開始位置では、ハイビジョン等の高品質の映像を記録しようとすると光ディスクに記録する転送レートが不足して記憶手段がフルの状態が続くので高倍速モードで記録し、外周記録位置では転送レートが不足せず記憶手段の使用率が低くなるので低倍速モードとすることができるので、騒音の小さい光ディスク装置を提供できるようになる。
【0030】
また、光ディスクの内周記録開始位置での転送レートが不足することがないときには、光ディスクの内周記録開始位置でも低倍速モードで記録して光ディスクの回転に伴う騒音を小さくすることができる。
【0031】
請求項9記載の発明は、ホスト装置から音響または映像データを入力し、入力した音響または映像データを記憶手段に記憶し、前記記憶した音響または映像データを前記光ディスクに記録する際、高倍速モードと低倍速モードとのいずれかを選択し、高倍速モードが選択されていると、記憶手段の使用率を判断し、使用率が所定値以下の場合低倍速モードに切替えて音響または映像データを光ディスクに記録するものである。
【0032】
この方法によれば、光ディスクに情報を記録する際に、光ディスクの記録倍速が高倍速モードが選択されていると、記憶手段の使用率を判断し使用率が所定値以下の場合低倍速モードに切替えて音響または映像データを光ディスクに記録することにより、高倍速に伴う光ディスクの風切音や偏重心に伴う振動等を低倍速モードにすることで小さくできるので、騒音の小さい光ディスク装置の回転速度制御方法とすることができるようになる。
【0033】
また、光ディスクの内周記録開始位置では、ハイビジョン等の高品質の映像を記録しようとすると光ディスクに記録する転送レートが不足して記憶手段がフルの状態が続くので高倍速モードで記録し、外周記録位置では転送レートが不足せず記憶手段の使用率が低くなるので低倍速モードとすることができるので、騒音の小さい光ディスク装置の回転速度制御方法とすることができるようになる。
【0034】
また、光ディスクの内周記録開始位置での転送レートが不足することがないときには、光ディスクの内周記録開始位置でも低倍速モードで記録して光ディスクの回転に伴う騒音を小さくすることができる。
【0035】
請求項10記載の発明は、ホスト装置から音響または映像データを入力し、入力した音響または映像データを記憶手段に記憶し、記憶した音響または映像データを光ディスクに記録する際、高倍速モードと低倍速モードとのいずれかを選択し、低倍速モードが選択されていると、記憶手段の使用率を判断し、使用率が所定値以上の場合高倍速モードに切替えて音響または映像データを光ディスクに記録するものである。
【0036】
この方法によれば、光ディスクに音響または映像データを記録する際に、低倍速モードが選択されていると、記憶手段の使用率を判断し使用率が所定値以上の場合高倍速モードに切替えて音響または映像データを光ディスクに記録することにより、低倍速モードで記録のときにホスト装置に接続された映像出力装置からの音響または映像データを一時記憶する記憶手段が頻繁にフルとなってホスト装置に接続された音響または映像データ出力装置が音響または映像データの出力を度々停止することによる停止と駆動の繰り返しの騒音が、高倍速モードによって記憶手段がフルとなることがなくなるので、接続された機器の騒音を小さくすることができるようになる。
【0037】
(実施の形態)
以下、本発明を実施するための最良実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0038】
図1は、本発明の実施の形態に係わるパーソナルコンピュータ装置と光ディスク装置に関する接続図である。
【0039】
図1において、11はホスト装置であるパーソナルコンピュータ、12はディスプレイ、13は映像出力装置であるビデオカメラ、14はインターフェース端子、15はインターフェースケーブル、16はコネクタ、17はディスプレイケーブル、18は光ディスク装置、19は電源スイッチである。
【0040】
パーソナルコンピュータ11の電源スイッチ19をONすると、パーソナルコンピュータ11内のオペレーディングシステム(OS)、例えばWindows(登録商標)が起動しパーソナルコンピュータ11が使用でき、ユーザは所望のソフトウェアを選択して実行することができるようになる。パーソナルコンピュータ11の使用が終了し、パーソナルコンピュータ11の電源をOFFするには、OSのシャットダウン操作によって電源をOFFする。
【0041】
パーソナルコンピュータ11に備えたインターフェース端子14は複数個数備えられており、このインターフェース端子14にインターフェースケーブル15でビデオカメラなどの映像出力装置13及びその他の周辺装置を複数接続することができる。インターフェースとしては、IEEE1394、USBなどが使用できる。
【0042】
インターフェースケーブル15の端部にはコネクタ16がありこのコネクタ16をインターフェース端子14に挿入して接続する。映像出力装置13のインターフェースケーブル15のコネクタ16をインターフェース端子14に挿入すると、OSによって接続が認識されると映像出力装置13の使用が可能となる。
【0043】
光ディスク装置18はパーソナルコンピュータ装置に予め備えられている光ディスク装置であり、光ディスク装置18は装着する光ディスクに対して再生だけでなく記録も可能なものである。
【0044】
パーソナルコンピュータ11とディスプレイ12とは、ディスプレイケーブル17で接続されており、パーソナルコンピュータ11の文字や映像の出力装置として動作しパーソナルコンピュータ11で実行するソフトウェアの実行に伴う情報の表示ができる。
【0045】
映像出力装置(例えばビデオカメラ)13は、装着したDVテープや、小型の光ディスクに対してHigh Vision等の高品質な映像(ハイビジョン映像)を記録および再生ができるものである。
【0046】
パーソナルコンピュータ11のソフトウェアを動作させることによって、映像出力装置である例えばビデオカメラ13で再生された音響または映像データなどのコンテンツは、光ディスク装置18に装着された光ディスクに記録できる。
【0047】
図2は、本発明の実施の形態に係わる光ディスク装置のブロック図である。
【0048】
図2において、光ディスク装置18は、光ピックアップモジュール102、スピンドルモータ103、フィードモータ104、サーボモジュール105、信号制御部106、CPU107、メインメモリ108、バッファメモリ109、インターフェース114から構成されている。
【0049】
そして、パーソナルコンピュータ11に接続され、光ディスク101に記録された情報をパーソナルコンピュータ11に出力したり、パーソナルコンピュータ11の情報を光ディスク101に出力したりできる構成としている。
【0050】
光ピックアップ手段であるピックアップモジュール102は、レーザ発光素子(図示せず)を有し、光ディスク101への情報の記録、再生時にレーザ光を照射し、記録および再生を行う。スピンドルモータ103は、光ディスク101の回転を行う。
【0051】
光ピックアップの移動手段であるフィードモータ104は、光ピックアップモジュール102をスピンドルモータ103に近づいたり離れたり移動させる。サーボモジュール105は、フィードモータ104の移動制御およびスピンドルモータ103の回転速度を制御する回転速度制御手段である。
【0052】
パーソナルコンピュータ11と光ディスク装置18の接続手段であるインターフェース114は、パーソナルコンピュータ11との情報信号の送信および受信を行う。
【0053】
CPU107はメインメモリ108と接続され、メインメモリ108に記録されたプログラム(ファームウェア)により、サーボモジュール105の制御と信号処理及びパーソナルコンピュータ11とのインターフェース114の制御を行ない光ディスク101の情報再生や、光ディスク101への情報記録を行う。
【0054】
また、記憶手段であるバッファメモリ109は、インターフェース114を介して入力した記録情報やインターフェース114を介して出力する再生情報を一時的に保存する記憶装置である。CPU107は、バッファメモリ109の使用率監視手段111を備えている。
【0055】
信号制御部106は、光ピックアップモジュール102からの出力信号を基に、光ディスク101のフォーカス制御及びトラッキング制御を行う。
【0056】
パーソナルコンピュータ11と光ディスク装置18とは、インターフェース114で接続されており、パーソナルコンピュータ11からの制御信号、例えばATAPIパケットコマンドを基に光ディスク装置18はパーソナルコンピュータ11に応答し、光ディスク装置18の情報を読み込んだり、光ディスク装置18に情報を記録したりする。パーソナルコンピュータ11と光ディスク装置18はケーブル113で接続されている。また、前記インターフェース114は、SCSIインターフェースや、IDEインターフェース等である。
【0057】
光ディスク101に3倍速以上の高倍速モードで記録中のときに、バッファメモリ109の使用率が一定値以下のときは、記録倍速を低倍速モードの2倍速に下げてもバッファメモリ109がフル状態にならないと判断して、記録倍速を2倍速とする。
【0058】
例えば、DVD+RWの低倍速モードが2.4倍速であり、高倍速モードを3.3倍速とし、バッファメモリ109の使用率が98%のときフル状態になったとみなすと、高倍速モードから低倍速モードへ記録倍速を変更するときの使用率の一定値は、
98%×2.4/3.3=71%
となり、71%を目安(60%〜72%)に設定すればよい。
【0059】
また、光ディスク101に2倍速の低倍速モードで記録中のときに、バッファメモリ109に使用率が一定値以上のとき、例えば98%以上のときは、バッファメモリ109がフル状態と判断し、記録倍速を高倍速モードの3倍速以上とする。
【0060】
記録倍速を低倍速モードの2倍速に下げてもバッファメモリがフル状態にならないと判断して、記録倍速を低倍速モードの2倍速とする。
【0061】
パーソナルコンピュータ11からの記録データは、パーソナルコンピュータ11の外部記録装置として光ディスク101に記録するときは短時間で記録しバッファメモリ109がフル状態になることは少ないが、映像出力装置13からのデータは、数分から数十分もしくは数時間にもなる記録時間となり、度々バッファメモリ109がフルになる状態が発生する。
【0062】
従って、音響または映像データなどの所定時間すなわち数分間連続するデータであれば、フルになる状態が発生するとみなすことができる。
【0063】
これにより、光ディスク101に音響または映像データを記録する際に、高倍速モードが選択されていると、バッファメモリ109の使用率を判断し使用率が所定値以下の場合低倍速モードに切替えて音響または映像データを光ディスク101に記録することにより、高倍速に伴う光ディスク101の風切音や偏重心に伴う振動等を低倍速モードにすることで小さくできるので、騒音の小さい光ディスク装置18を提供できるようになる。
【0064】
また、光ディスク101の内周記録開始位置での転送レートが不足することがないときには、光ディスク101の内周記録開始位置でも低倍速モードで記録して光ディスク101の回転に伴う騒音を小さくすることができる。
【0065】
光ディスク101の回転倍速の初期設定は、パーソナルコンピュータ11から発行するコマンドにて設定することができる。
【0066】
図3は、本発明の実施の形態に係わるパーソナルコンピュータから光ディスクへ発行されるコマンドの説明図である。
【0067】
パーソナルコンピュータ11と光ディスク装置18は、パーソナルコンピュータ11が発行するコマンドに応答して光ディスク装置18が動作する。
【0068】
本発明の実施の形態では、パーソナルコンピュータ11が初期の記録倍速の設定を光ディスク装置18に発行するコマンドとして、ベンダーユニークコマンドを発行して光ディスク装置18の記録倍速の設定を行う構成としている。
【0069】
ベンダーユニークコマンドの構成は、図3に示すように12バイトのコマンドパラメータ領域を有している。
【0070】
図3(a)は、パーソナルコンピュータ11から光ディスク装置18に対して発行される初期化モード確認用コマンドであり、図3(b)は、記録倍速の設定コマンドである。
【0071】
光ディスク装置18の現在の記録倍速を確認するために、パーソナルコンピュータ11から図3(a)のコマンドを発行する。
【0072】
パーソナルコンピュータ11が記録倍速を確認する際には、コマンドの0バイトにベンダーユニークコマンドのOperation CodeであるE8hを設定して光ディスク装置18に対してコマンドとして発行する。光ディスク装置18ではこのコマンドを受信すると現在の記録倍速をパーソナルコンピュータ11に応答する。
【0073】
また、パーソナルコンピュータ11が記録倍速の変更を要求する際には、コマンドの0バイトにベンダーユニークコマンドのOperation CodeであるE7h、第6バイトにモード変更を行うSub Ope−Codeである低倍速モードを指定する00hまたは高倍速モードを指定する01hを設定して光ディスク装置18に対してコマンドとして発行する。
【0074】
光ディスク装置18ではこの受信したベンダーユニークコマンドを検知して、入力したコマンドが記録倍速を変更するコマンドと検知したら検知したコマンドのSub Ope−Codeにより記録倍速を識別して、識別した記録倍速に変更をする。
【0075】
なお、本発明の実施の形態においては、ベンダーユニークコマンドで説明したが、本発明の実施の形態にこだわらずATAPIやSCSIなどのインターフェースのコマンドを利用してもよい。
【0076】
これらの記録倍速モードの指定は、パーソナルコンピュータ11で動作するプログラムによって指定することができるし、また、パーソナルコンピュータ11に常駐するプログラムで、常駐プログラムのタスクバーを開いてユーザが任意に初期化動作モードを指定することで、光ディスク装置18にコマンドを発行することができる。
【0077】
図4は、本発明の実施の形態に係わる記録動作の処理のシーケンス図である。
【0078】
パーソナルコンピュータの電源がONされ(S100)、光ディスク装置18の接続確認がされ(S101)、光ディスク装置18が接続されると(S102)、光ディスク装置18は、接続応答をし(S103)、パーソナルコンピュータ11は光ディスク装置18の接続認識をし(S104)、光ディスク装置18がパーソナルコンピュータ11からの要求で記録再生可能となる。
【0079】
また、パーソナルコンピュータ11は映像出力装置13の接続を確認し(S105)、映像出力装置13、例えばビデオカメラが接続されると(S106)、映像出力装置13はパーソナルコンピュータ11に対して接続応答をし(S107)、パーソナルコンピュータ11は、映像出力装置13の接続認識をし(S108)、映像出力装置13がパーソナルコンピュータ11からの要求で再生可能となる。
【0080】
パーソナルコンピュータ11が光ディスク装置18の現在の記録倍速の確認が要すると判断したら(S109)、パーソナルコンピュータ11から現在の光ディスク装置18へ現在の記録倍速を確認する記録倍速確認コマンドを送る(S110)。
【0081】
光ディスク装置18は、パーソナルコンピュータ11に応答して、現在の記録倍速を取得し(S111)、パーソナルコンピュータ11へ記録倍速確認を応答し(S112)、パーソナルコンピュータ11は光ディスク装置18の現在の記録倍速を取得する(S113)。
【0082】
パーソナルコンピュータ11で動作しているユーティリティプログラムが、映像出力装置13からの音響または映像データを入手して光ディスク装置18の光ディスク101に記録する際に、映像出力装置13に対して読出しを開始すると(S114)、パーソナルコンピュータ11は映像出力装置13に読出要求のコマンドを送り(S115)、映像出力装置13は、読出要求に応答して音響または映像データを取得し(S116)、パーソナルコンピュータ11に情報を転送する(S117)。
【0083】
映像出力装置13から読出された音響または映像データは、パーソナルコンピュータ11に内蔵されているハードディスク(図示せず)などには記憶されることなく、直接ダイレクトカット方式にて光ディスク装置18で記録を行う。パーソナルコンピュータ11から光ディスク装置18の記録要求を行い(S118)、映像出力装置13から送られた音響または映像データを光ディスク装置18へ転送すると(S119)、光ディスク装置18では転送された音響または映像データをバッファメモリ109に一時保存しながら光ディスク101に記録する動作でのバッファメモリ109の使用率を監視して前に述べたバッファメモリ109の使用率に基く回転制御を行う(S120)。
【0084】
映像出力装置13が音響または映像データの終了と判断したら(S121)、パーソナルコンピュータ11に終了処理のコマンドを送る(S122)。
【0085】
映像出力装置13からの終了処理による読出終了または、パーソナルコンピュータ11で動作しているプログラムによる終了処理によって、光ディスク装置18の記録を終了するときは(S123)、パーソナルコンピュータ11は終了コマンドを光ディスク装置18に発行し(S124)、光ディスク装置18は終了処理を行い(S125)、パーソナルコンピュータ11へ終了処理を応答し(S126)、処理を終了する(S127)。
【0086】
図5は、本発明の実施の形態に係わる光ディスク装置のコマンド処理のフローチャートである。
【0087】
動作が開始されると(S201)、パーソナルコンピュータ11からコマンドが発行されたかどうかを判別し(S202)、コマンドが発行されると、入力したコマンドは現在の記録倍速を確認するコマンドかどうか判別され(S203)、現在の記録倍速を確認するコマンドであれば、現在の記録倍速を取得し(S204)、パーソナルコンピュータ11に応答し(S205)、(S202)のコマンド入力待ちの処理に戻る。
【0088】
入力したコマンドが現在の記録倍速を確認するコマンドでないと判断したときは(S203)、入力したコマンドが記録倍速を設定するコマンドかどうか判別し(S206)、入力したコマンドが記録倍速を設定するコマンドのときは設定する記録倍速を取得し(S207)、取得した設定記録倍速が高倍速モードのときは高倍速モードとし(S208)、取得した設定記録倍速が低倍速モードのときは低倍速モードとし(S209)、(S202)のコマンド入力待ちの処理に戻る。
【0089】
入力したコマンドが記録倍速を設定するコマンドでないと判別すると(S206)、入力したコマンドが音響または映像データを記録するコマンドかどうか判別し(S210)、音響または映像データを記録するコマンドであれば、入力した音響または映像データを一時記憶しながら光ディスク101へ記録しているときのバッファメモリ109の使用率を取得し(S211)、現在の記録倍速が高倍速モードか低倍速モードかを判別し(S212)、高倍速モードのときは、バッファメモリ109の使用率が所定値、例えば60%〜72%より小さいかどうか判別し(S213)、バッファメモリ109の使用率が所定値以下であれば低倍速モードに設定し(S214)、所定値以下でなければ記録倍速はそのままとし、(S202)のコマンド入力待ちの処理に戻る。
【0090】
現在の光ディスク101へ記録している記録倍速モードが低倍速モードと判別すると(S212)、入力した音響または映像データを一時記憶しながら光ディスク101へ記録しているときのバッファメモリ109の使用率が所定値以上例えば98%以上かどうかを判別し(S215)、所定値以上のときは記録倍速を高倍速モードとし、バッファメモリ109の使用率が所定値以上でなければ低倍速モードのままとし、(S202)のコマンド入力待ちの処理に戻る。
【0091】
入力したコマンドが記録処理を終了するコマンドかどうかを判別し(S217)、記録処理を終了するコマンドであれば、記録動作を終了する(S219)。
【0092】
入力したコマンドが、記録倍速を確認するコマンドでなくまた記録倍速を設定するコマンドでもなくまた音響または映像データを記録するコマンドでもなく、処理を終了するコマンドでもなければ、対応するコマンド処理を行い(S218),(S202)のコマンド入力待ちの処理に戻る。
【0093】
図6は、本発明の実施の形態に係わる映像出力装置の処理のフローチャートである。
【0094】
図6において、動作が開始されると(S301)、パーソナルコンピュータ11からの読出要求があるかどうか判別し(S302)、読出要求があるまで待機して読出し要求があると所定量の音響または映像データを取得し(S303)、パーソナルコンピュータ11に音響または映像データを転送する(S304)。そして音響または映像データが終わりかどうかを判別し(S305)、音響または映像データが終わりでなければ(S302)の読出要求処理に戻る。
【0095】
転送できる音響または映像データが終わりであれば(S305)、パーソナルコンピュータ11に対して終了処理を行い(S306)、処理を終了する(S307)。
【0096】
図7は、本発明の実施の形態に係わるパーソナルコンピュータの処理のフローチャートである。
【0097】
図7において、パーソナルコンピュータ11でユーティリティプログラムが実行され処理動作が開始されると(S401)、光ディスク装置18が接続されるのを判別し(S402)、光ディスク装置18が接続されると、光ディスク装置18に光ディスク101が装着されるのを判別する(S403)。
【0098】
そして、映像出力装置13が接続されるのを監視する(S404)。映像出力装置13が接続されると、実行中のユーティリティプログラムによって記録倍速の確認を要するかどうか判断し(S405)、記録倍速の確認を要すると判断したら光ディスク装置18に記録倍速確認コマンドを発行し(S406)、光ディスク装置18から現在の記録倍速を取得する(S407)。記録倍速の確認を要しないときは、記録倍速の取得処理をしない。
【0099】
ユーティリティプログラムが記録倍速の設定が必要と判断したら(S408)、光ディスク装置18に記録倍速設定コマンドを発行する(S409)。記録倍速の設定を必要としなければ記録倍速の設定コマンド発行処理をしない。そして、映像出力装置13から音響または映像データの取得のために取得するためのコマンドを映像出力装置13に発行し(S410)、映像出力装置13から所定量の音響または映像データを取得し(S411)、取得した音響または映像データを光ディスク装置18に記録コマンドとともに音響または映像データを転送し(S412)、音響または映像データの転送が終了したかどうか判別し(S413)、所定量の転送が終わっていなければ(S412)に戻り処理を続ける。
【0100】
所定量の音響または映像データの転送が終了すれば、映像出力装置13からの音響または映像データが終了したかどうかを判別し(S414)、終了しなければ次の音響または映像データを取得するために(S410)に戻って処理を続ける。
【0101】
映像出力装置13からの終了する旨の応答があれば、光ディスク装置18に終了コマンドを発行し(S415)、処理を終了する(S416)。
【0102】
本発明の実施の形態によれば、光ディスク101に音響または映像データを記録する際に、高倍速モードが選択されていると、バッファメモリ109の使用率が所定値以下の場合低倍速モードに切替えて音響または映像データを光ディスク101に記録することにより、高倍速に伴う光ディスク101の風切音や偏重心に伴う振動等を低倍速モードにすることで小さくできるので、騒音の小さい光ディスク装置18を提供できるようになる。
【0103】
また、光ディスク101の内周記録開始位置では、ハイビジョン等の高品質の映像データを記録しようとすると光ディスク101に記録する転送レートが不足してバッファメモリ109がフルの状態が続くので高倍速モードで記録し、外周記録位置では転送レートが不足せずバッファメモリ109の使用率が低くなるので低倍速モードとすることができるので、騒音の小さい光ディスク装置18を提供できるようになる。
【0104】
また、光ディスク101の内周記録開始位置での転送レートが不足することがないときには、光ディスク101の内周記録開始位置でも低倍速モードで記録して光ディスク101の回転に伴う騒音を小さくすることができる。
【0105】
また、光ディスク101に音響または映像データを記録する際に、低倍速モードが選択されていると、バッファメモリ109の使用率を判断し使用率が所定値以上の場合高倍速モードに切替えて音響または映像データを光ディスク101に記録することにより、低倍速モードで記録のときにホスト装置に接続された映像出力装置13からの音響または映像データを一時記憶するバッファメモリ109が頻繁にフルとなってホスト装置に接続された映像出力装置13が音響または映像データの出力を度々停止することによる停止と駆動の繰り返しの騒音が、高倍速モードによってバッファメモリ109がフルとなることがなくなるので、接続された機器の騒音を小さくする光ディスク装置18を提供できるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0106】
本発明に係る光ディスク装置及びその回転速度制御方法は、ビデオカメラなどの映像出力装置の高品質の音響または映像データを光ディスクに記録するとき、光ディスクの回転に伴う騒音と送り側である映像出力装置の再生の時の騒音を静音化ができるので、深夜や静かな部屋で音響または映像データを記録する光ディスク装置及びその回転速度制御方法として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】本発明の実施の形態に係わるパーソナルコンピュータ装置と光ディスク装置に関する接続図
【図2】本発明の実施の形態に係わる光ディスク装置のブロック図
【図3】本発明の実施の形態に係わるパーソナルコンピュータから光ディスクへ発行されるコマンドの説明図
【図4】本発明の実施の形態に係わる記録動作の処理のシーケンス図
【図5】本発明の実施の形態に係わる光ディスク装置のコマンド処理のフローチャート
【図6】本発明の実施の形態に係わる映像出力装置の処理のフローチャート
【図7】本発明の実施の形態に係わるパーソナルコンピュータの処理のフローチャート
【符号の説明】
【0108】
11 パーソナルコンピュータ
13 映像出力装置
18 光ディスク装置
101 光ディスク
102 光ピックアップモジュール
103 スピンドルモータ
105 サーボモジュール
106 信号制御部
107 CPU
108 メインメモリ
109 バッファメモリ
111 使用率監視手段
114 インターフェース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホスト装置から所定時間連続するデータを入力する入力手段と、
前記入力した所定時間連続するデータを記憶する記憶手段と、
光ディスクに前記所定時間連続するデータを記録する手段と、
高倍速モードと低倍速モードとの複数の回転倍速モードで前記光ディスクを回転させる駆動手段と、
前記高倍速モードと前記低倍速モードとのいずれかを選択する設定手段と、
前記記憶した所定時間連続するデータを前記光ディスクに記録する際、前記高倍速モードが選択されていると、前記記憶手段の使用率を判断し、前記使用率が所定値以下の場合前記低倍速モードに切替えて前記所定時間連続するデータを前記光ディスクに記録する制御手段と、を具備した光ディスク装置。
【請求項2】
ホスト装置から所定時間連続するデータを入力する入力手段と、
前記入力した所定時間連続するデータを記憶する記憶手段と、
光ディスクに前記所定時間連続するデータを記録する手段と、
高倍速モードと低倍速モードとの複数の回転倍速モードで前記光ディスクを回転させる駆動手段と、
前記高倍速モードと前記低倍速モードとのいずれかを選択する設定手段と、
前記記憶した所定時間連続するデータを前記光ディスクに記録する際、前記低倍速モードが選択されていると、前記記憶手段の使用率を判断し、前記使用率が所定値以上の場合前記高倍速モードに切替えて前記所定時間連続するデータを前記光ディスクに記録する制御手段と、を具備した光ディスク装置。
【請求項3】
前記所定時間連続するデータは、音響または映像データであることを特徴とする請求項1乃至請求項2記載の光ディスク装置。
【請求項4】
前記ホスト装置から前記入力手段を介して入力するコマンドの種別を判別する手段を備え、
前記駆動手段は、前記所定の入力手段を介して入力したコマンドが前記高倍速モードと前記低倍速モードのいずれかのモードを選択するコマンドと判別したとき、前記入力したコマンドに基づいて前記高倍速モードと前記低倍速モードとのいずれかを選択することを特徴とする請求項1乃至請求項2記載の光ディスク装置。
【請求項5】
前記記憶手段は、前記入力した所定時間連続するデータを一時記憶するバッファメモリであることを特徴とする請求項1乃至請求項2記載の光ディスク装置。
【請求項6】
前記光ディスクはDVDであり、前記高倍速モードは内周位置にて3倍速以上の回転倍速であり、前記低倍速モードは内周位置にて略2倍速の回転倍速とすることを特徴とする請求項1乃至請求項2記載の光ディスク装置。
【請求項7】
前記ホスト装置は、所定時間連続するデータの出力手段との接続手段を備え、
前記入力手段は、前記出力手段から出力された所定時間連続するデータを前記ホスト装置から入力することを特徴とする請求項1乃至請求項2記載の光ディスク装置。
【請求項8】
前記所定時間連続するデータの出力手段は、ビデオカメラであることを特徴とする請求項6記載の光ディスク装置。
【請求項9】
ホスト装置から音響または映像データを入力し、
前記入力した音響または映像データを記憶手段に記憶し、
前記記憶した音響または映像データを前記光ディスクに記録する際、
高倍速モードと低倍速モードとのいずれかを選択し、
前記高倍速モードが選択されていると、前記記憶手段の使用率を判断し、前記使用率が所定値以下の場合前記低倍速モードに切替えて前記音響または映像データを前記光ディスクに記録することを特徴とする光ディスク装置の回転速度制御方法。
【請求項10】
ホスト装置から音響または映像データを入力し、
前記入力した音響または映像データを記憶手段に記憶し、
前記記憶した音響または映像データを前記光ディスクに記録する際、
高倍速モードと低倍速モードとのいずれかを選択し、
前記低倍速モードが選択されていると、前記記憶手段の使用率を判断し、前記使用率が所定値以上の場合前記高倍速モードに切替えて前記音響または映像データを前記光ディスクに記録することを特徴とする光ディスク装置の回転速度制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−146763(P2008−146763A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−333971(P2006−333971)
【出願日】平成18年12月12日(2006.12.12)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】