説明

光ピックアップのレンズ駆動装置

【課題】小型化や高性能化を損なわずにレンズホルダの上動を位置規制できる光ピックアップのレンズ駆動装置を提供すること。
【解決手段】レンズ駆動装置1は、対物レンズ11,12を保持するレンズホルダ2と、レンズホルダ2をワイヤーサスペンション3を介して可動状態に支持する支持部材4,5と、支持部材4やマグネット6等を載置したベース部材7とを備えている。レンズホルダ2の内部には、対物レンズ11,12を挟んでトラッキング方向の片側と他側に位置する一対の空所2c内にそれぞれ連結桟(非規制部)2dが設けられている。また、ベース部材7には一対の空所2c内に個別に挿入される一対のストッパ部7eが一体形成されており、各ストッパ部7eの延出先端部7e1が対応する空所2c内で連結桟2dの上方に所定間隔存して配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CDやDVD、BD(ブルーレイディスク:登録商標)等の光ディスクに対して情報の記録および/または再生を行う光ディスク装置に搭載される光ピックアップのレンズ駆動装置に係り、特に、対物レンズが保持されたレンズホルダの上動を位置規制するストッパ機構を備えたレンズ駆動装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
光ピックアップのキャリッジ(移動ベース)は、光ディスク装置のシャーシに保持されているガイド軸に案内されて、該光ディスク装置に装填された光ディスクの径方向に沿って往復移動できるようになっている。このキャリッジには、対物レンズを可動状態に支持するレンズ駆動装置(レンズアクチュエータ)や、半導体発光素子および光検出器を搭載した光学ユニット(ホログラムユニット)等が担持されている。そして、半導体発光素子から出射された半導体レーザが対物レンズで収束されて光ディスクの信号面に光スポットを形成し、該信号面で反射された半導体レーザは対物レンズを透過した後、光検出器にて検出されるようになっている。
【0003】
一般的に、光ピックアップのレンズ駆動装置は、対物レンズを保持するレンズホルダと、このレンズホルダをワイヤーサスペンション等の弾性部材を介して支持する支持部材と、この支持部材やマグネット等を載置したベース部材とを備えている。そして、レンズホルダに巻装されたコイルに補正電流を通電することによって、マグネット等の磁気回路と該コイルとの相互作用でレンズホルダがフォーカス方向とトラッキング方向とに位置補正できるようになっている。ただし、レンズホルダが可動状態に支持されていることから、その可動範囲を制限しておかないと、外部振動が加わったときにワイヤーサスペンションに過剰な応力が作用して疲労断線を引き起こしたり、フォーカス方向へ大きくぶれたレンズホルダや対物レンズが光ディスクに衝突して傷付けてしまう危険性がある。そこで従来より、レンズホルダの一部をベース部材等と当接可能に対向させることによって、レンズホルダがフォーカス方向およびトラッキング方向へ過度に移動しないように構成したレンズ駆動装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この場合、レンズ駆動装置のベース部材は平面視でレンズホルダよりも十分に大きいため、レンズホルダのトラッキング方向の移動をベース部材で位置規制することは比較的容易である。また、レンズホルダの底面よりもベース部材の底面のほうが下方に位置しているため、フォーカス方向に沿うレンズホルダの下動をベース部材で位置規制することも比較的容易である。しかるに、対物レンズやレンズホルダと光ディスクとの間には微小な隙間しかないので、レンズホルダの上方にベース部材の一部を延出させることは困難である。そのため、上記特許文献1に開示されたレンズ駆動装置では、レンズホルダの外側面の適宜個所に非規制部を突設すると共に、ベース部材にレンズホルダの上端よりも高さ位置が低いストッパ部を延設し、このストッパ部を前記非規制部の上方に所定間隔存して対向させることによって、フォーカス方向に沿うレンズホルダの上動を位置規制するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−334459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、近年、フォーカス方向とトラッキング方向の2軸制御に加えてラジアル方向のチルト角制御も行えるレンズ駆動装置を備えた高性能な光ピックアップが実用化されており、この種のレンズ駆動装置においては、6本のワイヤーサスペンションがレンズホルダの外側面に沿って長く延在している構成のものが広く採用されている。そして、この種のレンズ駆動装置では、レンズホルダの外側面と隣接する空間がほとんどワイヤーサスペンションの配置スペースとして利用されてしまうため、レンズホルダの上動を位置規制するためのストッパ機構を該外側面の隣接空間に配設することが容易でなく、光ピックアップの小型化が促進されると、かかるストッパ機構用のスペースを確保することが一層困難になる。なお、ワイヤーサスペンションが延在していないレンズホルダの残余の外側面の隣接空間にストッパ機構を配設することが考えられるが、これら外側面の隣接空間にはコイルやマグネットが配設されているため、当該部位にストッパ機構用のスペースを確保することも困難である。
【0007】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、小型化や高性能化を損なわずにレンズホルダの上動を位置規制できる光ピックアップのレンズ駆動装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のレンズ駆動装置は、レンズホルダの内部で対物レンズを挟んでトラッキング方向の片側と他側に位置する一対の空所にそれぞれ非規制部を設けると共に、これら空所内に挿入されて非規制部の上方へ延出する一対のストッパ部をベース部材に設け、レンズホルダが所定の高さ位置まで上動したとき、非規制部がストッパ部の延出部に当接することで更なる上動が阻止されるようにした。
【発明の効果】
【0009】
本発明の光ピックアップのレンズ駆動装置では、レンズホルダの一対の空所内にそれぞれ非規制部の上方に延出するストッパ部が存するため、レンズホルダの空所内においてその上動を効果的に位置規制することができ、光ディスクを傷付ける可能性が低減化されている。また、これらストッパ部と非規制部とからなるストッパ機構がレンズホルダの周囲のスペースファクタに悪影響を及ぼさないため、光ピックアップの小型化や高性能化に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1実施例に係るレンズ駆動装置の斜視図である。
【図2】図1のレンズ駆動装置の上面図である。
【図3】図1,2に示すレンズホルダの斜視図である。
【図4】図1,2に示すベース部材の斜視図である。
【図5】図4に示すベース部材の下面側の斜視図である。
【図6】本発明の第2実施例に係るレンズ駆動装置のベース部材等を示す斜視図である。
【図7】図6に対応する下面側の斜視図である。
【図8】図6,7に示すストッパ部材の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、対物レンズを保持するレンズホルダと、このレンズホルダを弾性部材を介して可動状態に支持する支持部材と、この支持部材を載置したベース部材とを備え、光ピックアップのキャリッジに取り付けられるレンズ駆動装置において、前記レンズホルダの内部に前記対物レンズを挟んでトラッキング方向の片側と他側に位置する一対の空所を設けると共に、これら空所内にそれぞれ非規制部を設け、かつ、前記ベース部材に、前記各空所内に個別に挿入されて前記非規制部の上方へ延出する一対のストッパ部を設け、前記レンズホルダが所定の高さ位置まで上動したとき、前記非規制部がその上方に存する前記ストッパ部の前記延出部に当接するように構成した。
【0012】
このように構成されたレンズ駆動装置は、レンズホルダの一対の空所内でそれぞれベース部材のストッパ部が非規制部の上方へ延出しており、レンズホルダが所定の高さ位置まで上動したとき、非規制部がストッパ部の延出部に当接することによってレンズホルダの更なる上動が阻止されるため、レンズホルダの空所内においてその上動を効果的に位置規制することができて、光ディスクを傷付ける可能性が低くなる。また、これらストッパ部と非規制部とからなるストッパ機構はレンズホルダの周囲のスペースファクタに悪影響を及ぼさないため、このレンズ駆動装置は光ピックアップの小型化や高性能化に好適である。
【0013】
上記の構成において、レンズホルダの一対の空所が該レンズホルダをフォーカス方向に貫通していると、空所内にベース部材のストッパ部を組み込む作業が容易に行えると共にレンズホルダを軽量化できるため好ましい。
【0014】
また、上記の構成において、ベース部材が板金材料からなり、このベース部材にストッパ部が一体形成されていると、部品点数や組立工数を増加させることなくストッパ部を設けることができる。ただし、ストッパ部がベース部材に一体形成されていない構成も可能であり、例えば、折曲加工された金属線材をベース部材に取り付けて一体化し、この金属線材のうちレンズホルダの空所内に配置させた部分をストッパ部となしてもよい。
【0015】
また、上記の構成において、可動部である対物レンズとレンズホルダの全体の重心を通ってトラッキング方向に延びる直線の近傍にレンズホルダの非規制部が配置されていると、非規制部がストッパ部の延出部に当接したときにレンズホルダに回転力が作用しにくくなるため、光ディスクを傷付ける可能性が一層低くなって好ましい。
【実施例1】
【0016】
以下、本発明の第1実施例を図1〜図5を参照しつつ説明する。これらの図において、レンズ駆動装置(レンズアクチュエータ)1は、対物レンズ11,12を保持すると共に6個のコイル8が巻装されたレンズホルダ2と、レンズホルダ2を導電性の6本のワイヤーサスペンション3を介して可動状態に支持する支持体4および支持板5と、支持体4や一対のマグネット6等を載置したベース部材7とによって主に構成されている。
【0017】
図2に示すように、レンズ駆動装置1は光ピックアップのキャリッジ(移動ベース)20に担持されている。また、図示省略されているが、キャリッジ20には半導体発光素子および光検出器を搭載した光学ユニット(ホログラムユニット)等も担持されており、光ディスク装置に装填された光ディスクの径方向(図2の上下方向)に沿ってキャリッジ2が往復移動できるようになっている。そして、半導体発光素子から出射された半導体レーザが対物レンズ11または対物レンズ12で収束されて光ディスクの信号面に光スポットを形成し、該信号面で反射された半導体レーザが対物レンズ11または対物レンズ12を透過した後、光検出器にて検出されるようになっている。なお、本実施例において、対物レンズ11はCDおよびDVD用であり、対物レンズ12はBD用である。
【0018】
レンズホルダ2は外形が平面視略矩形状の樹脂成形品であり、トラッキング方向に沿う略平行な一対の外側面にコイル8が3個ずつ巻装されている。また、タンジェンシャル方向に沿うレンズホルダ2の略平行な一対の外側面2aにはそれぞれコイル端子部2bが突設されており、各コイル端子部2bにそれぞれ3本のワイヤーサスペンション3の先部が接続・固定されている。レンズホルダ2の中央部に保持されている対物レンズ11,12は外側面2aに沿うように並設されており、対物レンズ12と各外側面2aとの間にそれぞれ空所2cが形成されている。これら空所2cはレンズホルダ2をフォーカス方向に貫通しており、図3に示すように、各空所2c内に連結桟2dが形成されている。空所2cを設けることによってレンズホルダ2は軽量化されており、連結桟2dを設けることによって空所2c近傍の壁部の機械的強度が高められている。また、後述するように、連結桟2dはレンズホルダ2の過度の上動を阻止するストッパ機構の非規制部としても機能し、図2に示すように、可動部である対物レンズ11,12とレンズホルダ2の全体の重心Gを通ってトラッキング方向に延びる直線Lの近傍に、一対の連結桟2dがトラッキング方向内側と外側に分散されて位置している。なお、レンズホルダ2の上面には対物レンズ12を挟む2個所に球面状の保護突起2eが突設されており、保護突起2eの上端は対物レンズ12の上端よりも僅かに上に位置している。これら保護突起2eは、光ディスクとの作動距離(ワーキングディスタンス)が極めて短いBD用の対物レンズ12が、万一にも光ディスクと衝突しないように配慮して形成されたものである。
【0019】
ベース部材7は板金材料からなり、図4,5に示すような外観を呈している。このベース部材7にはピボット7aや複数の取付孔7bが形成されており、各取付孔7bに図示せぬ取付ねじを螺着させることによって、ベース部材7はピボット7aを中心にスキュー角度が調整可能な状態でキャリッジ20に取り付けられる。また、ベース部材7には開口部7cの周囲に、タンジェンシャル方向に並んで相対向する一対のヨーク板7dと、トラッキング方向に並んで相対向する一対のストッパ部7eとが、それぞれ上方へ折り曲げられた起立姿勢で形成されている。
【0020】
一対のヨーク板7dの対向面にはそれぞれマグネット6が固着され、図1,2に示すように、レンズホルダ2に巻装されたコイル8が各マグネット6の近傍に3個ずつ配置される。そして、ワイヤーサスペンション3を介して各コイル8に選択的に補正電流を通電することによって、マグネット6等の磁気回路とコイル8との相互作用でレンズホルダ2がフォーカス方向あるいはトラッキング方向に位置補正できると共に、レンズホルダ2のラジアル方向のチルト角制御が行えるようになっている。
【0021】
ベース部材7のストッパ部7eはL字状の折曲片であり、レンズホルダ2の空所2c内においてストッパ部7eの先端部が連結桟(非規制部)2dの上方へ延出している。つまり、ベース部材7にレンズホルダ2を組み付ける際に、一対のストッパ部7eを一対の空所2c内へ下方から挿入することによって、図1,2に示すように、各ストッパ部7eの延出先端部7e1をそれぞれ対応する空所2c内で連結桟2dの上方に所定間隔存して配置させている。これにより、レンズホルダ2がフォーカス方向に沿って所定の高さ位置まで上動した時点で、連結桟2dを延出先端部7e1に当接させることができるため、レンズホルダ2の上動がストッパ部7eで位置規制されるようになっている。また、各ストッパ部7eはそれぞれ対応する空所2cの内側面と所定の間隙を存して対向しているため、空所2cの内側面がストッパ部7eに向かって該間隙分だけ移動すると、両者が当接してレンズホルダ2は位置規制される。したがって、レンズホルダ2のトラッキング方向の可動範囲もストッパ部7eによって制限できるようになっている。
【0022】
樹脂成形品である支持体4は各ワイヤーサスペンション3を貫通させて支持しており、この支持体4の背面にはプリント基板等からなる支持板5の中央部が固定されている。支持板5の左右両端部は弾性変形可能であり、これら右端部と左端部に3本ずつワイヤーサスペンション3の基端部が接続・固定されている。図1,2に示すように、支持体4はベース部材7の一側部上に搭載されて固定されており、この支持体4や支持板5が6本のワイヤーサスペンション3を介してレンズホルダ2を可動状態に支持している。
【0023】
このように本実施例に係るレンズ駆動装置1は、レンズホルダ2の内部に対物レンズ11,12を挟んでトラッキング方向の片側と他側に位置する一対の空所2cが設けてあり、これら空所2c内にはそれぞれレンズホルダ2の連結桟(非規制部)2dの上方にベース部材7に形成されたストッパ部7eの延出先端部7e1が存するため、レンズホルダ2が所定の高さ位置まで上動した時点で、連結桟2dを延出先端部7e1に当接させてレンズホルダ2の更なる上動を阻止することができる。しかも、これら連結桟2dは、可動部である対物レンズ11,12とレンズホルダ2の全体の重心Gを通ってトラッキング方向に延びる直線Lの近傍に配置されているため、連結桟2dが延出先端部7e1に当接したときにレンズホルダ2に回転力が作用しにくくなっている。それゆえ、このレンズ駆動装置1は、レンズホルダ2の空所2c内においてその上動を効果的に位置規制することができて、光ディスクを傷付ける可能性が大幅に低減されている。また、これらストッパ部9eと連結桟2dとからなるストッパ機構は、レンズホルダ2の周囲のスペースファクタに悪影響を及ぼさないため、このレンズ駆動装置1は光ピックアップの小型化や高性能化に好適である。
【0024】
また、本実施例に係るレンズ駆動装置1は、各空所2cがレンズホルダ2をフォーカス方向に貫通しているため、空所2c内にベース部材7のストッパ部7eを組み込む作業が容易に行えると共に、レンズホルダ2が軽量化されている。
【0025】
また、本実施例に係るレンズ駆動装置1は、板金材料からなるベース部材7にストッパ部7eが一体形成されているため、部品点数や組立工数を増加させることなくストッパ部7eを設けることができる。
【実施例2】
【0026】
次に、本発明の第2実施例を図6〜図8を参照しつつ説明する。ただし、これらの図において、図4や図5と対応する部分には同一符号が付してあるため、重複する説明は省略する。
【0027】
図6,7に示すように、第2実施例に係るレンズ駆動装置のベース部材7には、所定形状にフォーミングされた金属線材9を嵌着させるための係止溝7fや係止突起7gが形成されている。この金属線材9は比較的剛性の高い線材を図8に示すような形状に折曲加工して形成されたものであり、金属線材9のうち両端部のL字状部分が、前記第1実施例におけるストッパ部7eと同様に機能するストッパ部9aとなっている。金属線材9は係止溝7fや係止突起7gを利用してベース部材7に嵌め込むようにして一体化され、このベース部材7に前記第1実施例と同様のレンズホルダを組み付けると、金属線材9の一対のストッパ部9aがレンズホルダの一対の空所(前記第1実施例における空所2cに相当)内に個別に配置される。そして、各ストッパ部9aの先端側の延出先端部9a1が、対応する空所内においてレンズホルダの連結桟(前記第1実施例における連結桟2dに相当)の上方に所定間隔存して配置されるようになっている。
【0028】
したがって、この第2実施例においても、レンズホルダが所定の高さ位置まで上動した時点で、連結桟を延出先端部9a1に当接させることによりレンズホルダの更なる上動を阻止することができる。つまり、ベース部材7に別体の金属線材9を取り付けて一体化することによっても、レンズホルダの内部(空所内)でレンズホルダの上動を効果的に位置規制することができる。
【符号の説明】
【0029】
1 レンズ駆動装置
2 レンズホルダ
2c 空所
2d 連結桟(非規制部)
3 ワイヤーサスペンション(弾性部材)
4 支持体(支持部材)
5 支持板(支持部材)
6 マグネット
7 ベース部材
7e ストッパ部
7e1 延出先端部(延出部)
8 コイル
9 金属線材
9a ストッパ部
9a1 延出先端部(延出部)
11,12 対物レンズ
20 キャリッジ
G 重心

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対物レンズを保持するレンズホルダと、このレンズホルダを弾性部材を介して可動状態に支持する支持部材と、この支持部材を載置したベース部材とを備え、光ピックアップのキャリッジに取り付けられるレンズ駆動装置において、
前記レンズホルダの内部に前記対物レンズを挟んでトラッキング方向の片側と他側に位置する一対の空所を設けると共に、これら空所内にそれぞれ非規制部を設け、かつ、前記ベース部材に、前記各空所内に個別に挿入されて前記非規制部の上方へ延出する一対のストッパ部を設け、前記レンズホルダが所定の高さ位置まで上動したとき、前記非規制部がその上方に存する前記ストッパ部の前記延出部に当接するようにしたことを特徴とする光ピックアップのレンズ駆動装置。
【請求項2】
請求項1の記載において、前記空所が前記レンズホルダをフォーカス方向に貫通していることを特徴とする光ピックアップのレンズ駆動装置。
【請求項3】
請求項1または2の記載において、前記ベース部材が板金材料からなり、このベース部材に前記ストッパ部が一体形成されていることを特徴とする光ピックアップのレンズ駆動装置。
【請求項4】
請求項1または2の記載において、折曲加工された金属線材を前記ベース部材に取り付けて一体化し、この金属線材のうち前記空所内に配置させた部分を前記ストッパ部となしたことを特徴とする光ピックアップのレンズ駆動装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項の記載において、前記対物レンズと前記レンズホルダの全体の重心を通ってトラッキング方向に延びる直線の近傍に前記非規制部が配置されていることを特徴とする光ピックアップのレンズ駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−3240(P2011−3240A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−145459(P2009−145459)
【出願日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】