説明

光ファイバの収納基板、当該光ファイバの収納基板を備えた光モジュール、及び、当該光ファイバの収納基板を備えた収納ボックス

【課題】光ファイバに負荷をかけずに、光ファイバや光部品を、効率良く収納することができる収納基板、それを備えた光モジュール、及び、それを備えた収納ボックスを提供することを目的とする。
【解決手段】融着スリーブ3及び光カプラ4と、融着スリーブ3及び光カプラ4に接続された光ファイバ2とを収納空間内に配置する収納基板1であって、収納基板1は、平面部11と、平面部11に対して低い位置に平面部11と一体的に形成されたうえで、融着スリーブ3が配置される段差部12と、段差部12と平面部11との境界領域に形成され、光ファイバ2を収納基板1の表面側と裏面側とに通過させる光ファイバ通過部13a、13bとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバの収納基板、当該光ファイバの収納基板を備えた光モジュール、及び、当該光ファイバの収納基板を備えた収納ボックスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、光通信の分野では、光信号の送受信に光ファイバを使用している。この光ファイバは、単に光信号の伝搬だけにとどまらず、光信号を増幅するために使用されたりする場合があるが、光ファイバを光信号の増幅に使用する場合、所望の光信号に増幅させるためには、条長が長い光ファイバが必要となる。また、光ファイバにマルチモードファイバを使用する場合、定常励振モードで使用するためには条長が長い光ファイバが必要となることがある。
【0003】
このように条長が長い光ファイバを使用する場合には、光ファイバを効率良く収納する手段が必要とされる。例えば、特許文献1には、光ファイバを収納可能な光モジュールが提案されている。
【0004】
特許文献1に記載の光モジュールは、複数の光部品140,150,160同士が光ファイバ141で接続された状態でパッケージ100に収納実装されており、パッケージ100内を二つに区画する基板165を設け、この基板165の一方の面側に光部品140,150,160を搭載し、かつ基板165に光ファイバ141を通すべく貫通部130を形成すると共に、基板165の他方の面側にこの貫通部165を通された光ファイバ141を収容している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−57454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、単に基板の一方の面側に光部品を実装し、基板の他方の面側に光ファイバを収容する構成では、大きさの異なる光部品を効率良く配置することはできず、光モジュールの厚みが増してしまう。また、基板に設けられた貫通部を通して光ファイバを、基板の一方の面側から基板の他方の面側に通した場合、光ファイバが貫通部の縁にひっかかってしまい、光ファイバの実装に手間がかかるだけでなく、光ファイバが貫通部の縁で破断してしまうおそれがある。
【0007】
そこで、本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、光ファイバを損傷せずに、光ファイバや光部品を、効率良く収納することができる収納基板、それを備えた光モジュール、及び、それを備えた収納ボックスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための本発明は、光部品と、前記光部品に接続された光ファイバとを収納空間内に配置する収納基板であって、前記収納基板は、平面部と、前記平面部に対して高さが異なる位置に前記平面部と一体形成されたうえで、前記光部品が配置される段差部と、前記段差部と前記平面部との境界領域に形成され、前記光ファイバを前記収納基板の表面側と裏面側とに通過させる光ファイバ通過部とを有する。
【0009】
上記の構成によれば、収納基板の平面部の表面側にできる収納空間と、平面部の表面側にできる収納空間よりも、段差部が平面部に対して高さが異なる位置にある分だけ、大きい収納空間を確保可能な段差部表面にできる収納空間と、収納基板の平面部の裏面側にできる収納空間と、を有する収納基板の段差部と平面部との境界領域に光ファイバ通過部を形成することで、平面部の表面側にできる収納空間と、段差部表面にできる収納空間と、平面部の裏面側にできる収納空間とを連続した一体的な収納空間とすることができる。これにより、光部品や光ファイバを、光部品の大きさ及び光ファイバの長さに合わせて、平面部の表面側にできる収納空間、段差部表面にできる収納空間、又は、平面部の裏面側にできる収納空間のいずれかに自由に効率良く配置することができる。また、光ファイバを収納基板の表面側と裏面側とに光ファイバ通過部を介して通過させる場合には、平面部に対して高さが異なる位置に設定された段差部表面にできる収納空間を経由させることにより、光ファイバが光ファイバ通過部の縁を通過する際の接触を防止・軽減することができ、光ファイバを平面部の表面側にできる収納空間及び段差部表面にできる収納空間と、平面部の裏面側にできる収納空間とにスムーズに配線することができる。
【0010】
また、本発明は上記発明に係る収納基板であって、前記光ファイバ通過部が形成された前記段差部と前記平面部との境界領域には、前記平面部から前記光ファイバ通過部に向かう傾斜部が形成されている。
【0011】
上記の構成によれば、光ファイバ通過部が形成された段差部と平面部との境界領域に平面部から光ファイバ通過部に向かう傾斜部を形成することにより、光ファイバを傾斜部に沿わせて滑らかに配線することができる。このため、傾斜部に沿わせた光ファイバに余計な負荷をかけないようにすることができる。
【0012】
また、本発明は上記発明に係る収納基板であって、前記傾斜部における前記段差部側の先端部と該傾斜部に対向する前記段差部との間には、高さ方向に開口が設けられている。
【0013】
上記の構成によれば、光ファイバを収納基板の表面側から裏面側に光ファイバ通過部を介して通過させる場合には、光ファイバを平面部に対して高さが異なる位置に設定された段差部表面にできる収納空間を経由させ、傾斜部の先端部と段差部との間にできる開口に通してから収納基板の裏面側に配線することができる。これにより、段差部表面に配線した光ファイバと傾斜部の先端部と段差部との間にできる開口を通る光ファイバと収納基板の裏面に配線された光ファイバとを同一面上で配線することができる。即ち、光ファイバを同一面上で配線することで、光ファイバを曲げにより生じる負担をかけずにスムーズに配線することができるようになる。
【0014】
また、本発明は上記発明に係る収納基板であって、前記段差部と前記光ファイバ通過部との配列方向が、前記収納基板の長手方向に一致されている。
【0015】
上記の構成によれば、段差部と光ファイバ通過部との配列方向を、収納基板の長手方向に一致させていることにより、光部品及び光ファイバをより効率良く収納することができるとともに、収納基板自体をコンパクトにすることができる。
【0016】
また、本発明は、上記発明に係る収納基板の収納空間内に、前記光ファイバが所定の曲率半径以上で巻回された光ファイバ巻回部が配置されている。
【0017】
上記の構成によれば、収納基板の収納空間内に、光ファイバを所定の曲率半径以上で巻回した光ファイバ巻回部を設けることにより、条長が長い光ファイバを効率良く収納することができる。
【0018】
また、本発明は上記発明に係る収納基板であって、前記収納空間の長手方向の一方側の壁面となる前面パネルを有し、該前面パネルに前記光ファイバの全ての入出力部が配置されている。
【0019】
上記の構成によれば、収納空間の長手方向の一方側の壁面となるパネルを有し、前面パネルに光ファイバの全ての入出力部を配置することにより、光ファイバと外部入出力部との接続を容易にすることができる。また、前面パネルに光ファイバの全ての入出力部があるので、収納基板の設置の取り扱いが容易になる。
【0020】
また、本発明は、上記発明に係る収納基板と、前記収納基板の前記光ファイバ通過部を介して前記収納基板の表面側と裏面側とに配置された光ファイバと、前記収納基板の前記段差部に配置された光部品とを有する光モジュールである。
【0021】
上記の構成によれば、光部品や光ファイバを、光部品の大きさ及び光ファイバの長さに合わせて、平面部の表面側にできる収納空間、段差部表面にできる収納空間、又は、平面部の裏面側にできる収納空間のいずれかに自由に効率良く配置することができるとともに、光ファイバ通過部を介して、平面部の表面側にできる収納空間及び段差部表面にできる収納空間と、平面部の裏面側にできる収納空間とに光ファイバをスムーズに配線することができる収納基板と、収納基板の光ファイバ通過部を介して収納基板の表面側と裏面側とに配置された光ファイバと、収納基板の段差部に配置された光部品とを有する光モジュールを提供することができる。
【0022】
また、本発明は、上記発明に係る収納基板と、前記収納基板の前記光ファイバ通過部を介して前記収納基板の表面側と裏面側とに配置された光ファイバと、前記収納基板の前記段差部に配置された光部品とを収納した収納ボックスである。
【0023】
上記の構成によれば、光部品や光ファイバを、光部品の大きさ及び光ファイバの長さに合わせて、平面部の表面側にできる収納空間、段差部表面にできる収納空間、又は、平面部の裏面側にできる収納空間のいずれかに自由に効率良く配置することができるとともに、光ファイバ通過部を介して、平面部の表面側にできる収納空間及び段差部表面にできる収納空間と、平面部の裏面側にできる収納空間とに光ファイバをスムーズに配線することができる収納基板と、収納基板の光ファイバ通過部を介して収納基板の表面側と裏面側とに配置された光ファイバと、収納基板の段差部に配置された光部品とを収納した収納ボックスを提供することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、光ファイバに負荷をかけずに、光ファイバや光部品を、効率良く収納することができる収納基板、それを備えた光モジュール、及び、それを備えた収納ボックスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】実施形態に係る光モジュールの斜視図である。
【図2】実施形態に係る収納基板の斜視図である。
【図3】実施形態に係る収納基板の六面図である。
【図4】(A)実施形態に係る光モジュールの表側の斜視図である。(B)実施形態に係る光モジュールの裏側の斜視図である。
【図5】実施形態に係る光モジュールの六面図である。
【図6】実施形態に係る光モジュールのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
(実施形態)
以下、図面を参照しつつ、本願発明の実施形態を説明する。
【0027】
(光モジュール)
本実施形態における光モジュール10は、図1及び図4に示すように、収納基板1と、光ファイバ2と、光部品である融着スリーブ3及び光カプラ4とを備えており、収納ボックス30の中に収納されている。ここで、光モジュールとは、光信号の送受信、光信号の増幅、光信号の合波・分波などをするものであって、光部品及び光部品に接続された光ファイバを含めてパッケージ化したものである。
【0028】
図2及び図3に示すように、光モジュール10における収納基板1は、収納基板1の表面側に設けられた平面部11と、平面部11に対して低い位置に形成された段差部12と、光ファイバ2を収納基板1の表面側と裏面側とに通過させる光ファイバ通過部13a、13bと、収納基板1上に光ファイバ2を収納した際に光ファイバ2が収納基板1からはみ出さないようにする仕切部15〜18を有している。収納基板1の素材としては、鉄、アルミ、ステンレス、樹脂成型品等が挙げられる。
【0029】
平面部11の表側には、収納空間11aが設けられ、巻回された光ファイバ2を平面部11に固定する固定部材61、62、63が3つ設けられている。この固定部材61、62、63は、プラスチック製であり、光ファイバ2を収納しやすいように、固定部材61、62、63の一部分が開閉できるようになっており、本実施形態では、固定部材61、62、63の上部が開閉できるようになっている。詳細は後述するが、この3つの固定部材61、62、63により、光ファイバ2を巻回して形成される光ファイバ巻回部21〜23が所定の曲率半径以下にならないようにガイド・固定することができる。この固定部材61、62、63の平面部11での設置箇所は、光ファイバ巻回部21〜23の曲率半径に合わせて適宜変更可能であるし、設置する個数は限定されない。また、平面部11の表側の収納空間11aには、配線される光ファイバ2の位置決め及び固定をするプラスチック製の上部が開閉する位置決め部材71が設けられている。位置決め部材71の設置箇所としては、所望する光ファイバ2の配線ルートに合わせて自由に設置すればよく、その個数は限定されない。なお、収納空間11aは、平面部11の表側の面に対して直交する高さ方向に区画された収納空間である。
【0030】
また、平面部11には、平面部11から光ファイバ通過部13aに向かう傾斜部111が形成されている。この傾斜部111は、光ファイバ通過部13aが形成された、段差部12と平面部11との境界領域に形成されていることになる。傾斜部111は、平面部11の一部に切込みを入れて平面部11の段差部12側に折り曲げることにより形成されている。また、図3の(B)に示すように、傾斜部111における段差部12側の先端部112と傾斜部111に対向する段差部12との間には、高さ方向に開口hが設けられている。
【0031】
また、平面部11の長手方向両端部には、平面部11の一部が平面部11の表側に折り曲げられて形成された仕切部15、及び、平面部11の一部が平面部11の裏側に折り曲げられて形成された仕切部17が設けられている。また、平面部11の短手方向両端部には、平面部11の一部が平面部11の表側に折り曲げられて形成された仕切部16、及び、平面部11の一部が平面部11の表側に折り曲げられて形成された仕切部18が設けられている。仕切部15〜18は、収納基板1上に光ファイバ2を収納した際に光ファイバ2が収納基板1からはみ出さないようにする。
【0032】
また、仕切部17には、断面がコの字型をした前面パネル14が螺子止めされている。また、前面パネル14には4つの孔141〜144が設けられている。この孔141〜144に光ファイバ2を通して、この孔141〜144に通した光ファイバ2を前面パネル14から離れた箇所でコード化し、そのコード化した光ファイバ2の先端にコネクタ状の入力接続端子171及び出力接続端子172、173、174を設けている。入力接続端子171は、入出力部に相当し、外部からの光を入力する光コードと光ファイバ2とを接続する役割を果たし、出力接続端子172、173、174は、入出力部に相当し、外部に光を出力する光コードと光ファイバ2とを接続する役割を果たす。
【0033】
平面部11の裏側には、収納空間11bが設けられ、収納空間11bには、光カプラ4が2つ設けられている(光カプラ41、42)。なお、収納空間11bは、平面部11の裏側の面に対して直交する高さ方向に区画された収納空間である。
【0034】
光カプラ4(41、42)は、2本の光ファイバを融着延伸することにより1本の光ファイバに入力した光を2本の光ファイバに出力する役割があり(分岐)、本実施形態では光部品の一つである。即ち、光カプラ4(41、42)の一端からは1本の光ファイバが引き出されており、他端からは2本の光ファイバが引き出されている。また、平面部11の裏側の収納空間11bには、配線される光ファイバ2の位置決め及び固定をするプラスチック製の上部が開閉する位置決め部材91、92が設けられている。位置決め部材91、92の設置箇所としては、所望する光ファイバ2の配線ルートに合わせて自由に設置すればよく、その個数は限定されない。
【0035】
段差部12は、平面部11の短手方向に2箇所切込みを入れて折曲部121及び折曲部122の2箇所でL字型に折り曲げられることにより、平面部11に対して低い位置になるように、平面部11と一体形成されている。段差部12には、収納空間11cが設けられ、収納空間11cには、融着接続した光ファイバ2を保護する融着スリーブ3(31〜35)が5つ設けられている。
【0036】
融着スリーブ3は、配線された光ファイバ2において、融着接続された部分を補強する役割があり、本実施形態では光部品の一つである。また、段差部12の収納空間11cには、配線される光ファイバ2の位置決め及び固定をするプラスチック製の上部が開閉する位置決め部材81、82が設けられている。位置決め部材81、82の設置箇所としては、所望する光ファイバ2の配線ルートに合わせて自由に設置すればよく、その個数は限定されない。また、段差部12の短手方向端部には、段差部12の一部が段差部12の裏側に折り曲げられて形成された仕切部19が設けられている。なお、収納空間11cは、段差部12の表側の面(平面部11の表側の面と同じ側)に対して直交する高さ方向に区画された収納空間である。
【0037】
光ファイバ通過部13aは、傾斜部111が段差部12側に折り曲げられることにより、段差部12と平面部11との境界領域に形成される開口である。光ファイバ通過部13bは、段差部12がL字型に折り曲げられることにより、段差部12と平面部11との間に、段差部12の表面に対して直交する方向にできる開口である。なお、本実施形態での光ファイバ通過部13bは、光ファイバ2と、段差部12及び平面部11との接触を防止するために、段差部12と平面部11との間で、収納基板1の長手方向にも開口が設けられている。また、本実施形態では、段差部12と光ファイバ通過部13a、13bとの配列方向が、収納基板1の長手方向に一致されて形成されている。
【0038】
光ファイバ2には、マルチモード光ファイバを使用している。本実施形態では、光ファイバ2に、コア径が50μmのグレーテッドインデックス(GI)・マルチモード光ファイバを使用して、波長1.31μmの光を入射している。
【0039】
次に、図6のブロック図を参照して、光ファイバ2を伝搬する光がどのように分岐されるかについて簡単に説明する。
【0040】
外部からの光を入力する光コードに接続された入力接続端子171を介して光ファイバ2に入力された光は、融着スリーブ31が装着された融着接続箇所を通って、光カプラ41に入力される。光カプラ41に入力された光は、2つの光ファイバ2に等分岐される。光カプラ41により一方の光ファイバ2に等分岐された光は、融着スリーブ32が装着された融着接続箇所を通って、所望の曲率半径で所定回数巻回された光ファイバ巻回部21を経由して出力接続端子172に出力される。なお、出力接続端子172を介して、光コードに出力される光量は、入力接続端子171を介して光ファイバ2に入力された光量の約1/2になっている。
【0041】
光カプラ41により他方の光ファイバ2に等分岐された光は、融着スリーブ33が装着された融着接続箇所を通って、光カプラ42に入力される。光カプラ42に入力された光は、更に、2つの光ファイバ2に等分岐される。光カプラ42により一方の光ファイバ2に等分岐された光は、融着スリーブ34が装着された融着接続箇所を通って、所望の曲率半径で所定回数巻回された光ファイバ巻回部22を経由して出力接続端子173に出力される。なお、出力接続端子173を介して、光コードに出力される光量は、入力接続端子171を介して光ファイバ2に入力された光量の約1/4になっている。
【0042】
光カプラ42により他方の光ファイバ2に等分岐された光は、融着スリーブ35が装着された融着接続箇所を通って、所望の曲率半径で所定回数巻回された光ファイバ巻回部23を経由して出力接続端子174に出力される。なお、出力接続端子174を介して、光コードに出力される光量は、入力接続端子171を介して光ファイバ2に入力された光量の約1/4になっている。
【0043】
ここで、光ファイバ巻回部21〜23が、所望の曲率半径で所定回数巻回しているのはマルチモード光を定常励振させるためである。また、光ファイバ巻回部21〜23の曲率半径は、光ファイバ2で使用する光ファイバの種類ごとに規定されている最小曲率半径よりも大きい値であり、しかも、収納基板1の短手方向の長さの半分より小さい値である。本実施形態における光ファイバ2の最小曲率半径は、30mmである。そして、本実施形態では、光ファイバ巻回部21〜23のそれぞれで巻き回される光ファイバ2の長さは、約10mであり、光ファイバ巻回部21〜23の曲率半径は、30mm〜35mmになるように巻き回されている。
【0044】
また、本実施形態では、図4に示すように、光ファイバ巻回部21〜23は、平面部11の表側の収納空間11aと段差部12の収納空間11cとにわたって配置されているが、段差部12が平面部11よりも低い位置にあるため、段差部12に設けられた融着スリーブ3や位置決め部材81、82と接触することはない。
【0045】
次に、光ファイバ2、光部品である融着スリーブ3及び光カプラ4等を収納基板1に実装する手順を、図4〜図6を参照して具体的に説明する。
【0046】
まず、収納基板1の平面部11の裏側の収納空間11bに光カプラ41、42を設置する。そして、光カプラ42の一端から引き出されている1本の光ファイバ2を、位置決め部材91、光ファイバ通過部13a、位置決め部材82を経由して段差部12まで配線できる長さを確保して切断する。この際、光ファイバ2を巻き回すなどして収納基板1に収まりがよい適度な長さを調整するとよい。そして、光カプラ41の一端から引き出されている2本の光ファイバ2のうち1本の光ファイバ2を、位置決め部材92、光ファイバ通過部13b、位置決め部材81を経由して段差部12まで配線できる長さを確保して切断する。そして、光カプラ41の一端から引き出されている2本の光ファイバ2のうち1本の光ファイバ2の切断された端と、光カプラ42の一端から引き出されて切断された光ファイバ2の端との融着接続を行い、接続した箇所に融着スリーブ33をかぶせ、融着スリーブ33を段差部12に設置する。そして、光カプラ41から光カプラ42までの光ファイバ2を、位置決め部材81、82、91、92の上部を開けて収納する。
【0047】
次に、光カプラ41の一端から引き出されている2本の光ファイバ2のうちもう1本の光ファイバ2を、位置決め部材92、光ファイバ通過部13b、位置決め部材81を経由して段差部12まで配線できる長さを確保して切断する。そして、前面パネル14の孔142を通した光ファイバ2を曲率半径30mmで、巻き回す長さが約10mになるように光ファイバ巻回部21を形成し、傾斜部111、位置決め部材82を経由して段差部12まで配線できる長さを確保できるまで引き込む。そして、孔142から引き込んだ光ファイバ2の端と、光カプラ41の一端から引き出されている2本の光ファイバ2のうちもう1本の光ファイバ2の切断された端との融着接続を行い、接続した箇所に融着スリーブ32をかぶせ、融着スリーブ32を段差部12に設置する。そして、孔142から光カプラ41までの光ファイバ巻回部21を含む光ファイバ2を、位置決め部材71、81、82、92の上部を開けて収納する。
【0048】
次に、光カプラ42の他端から引き出されている2本の光ファイバ2のうち1本の光ファイバ2を、位置決め部材92、光ファイバ通過部13b、位置決め部材81を経由して段差部12まで配線できる長さを確保して切断する。そして、前面パネル14の孔143を通した光ファイバ2を曲率半径30mmで、巻き回す長さが約10mになるように光ファイバ巻回部22を形成し、傾斜部111、位置決め部材82を経由して段差部12まで配線できる長さを確保できるまで引き込む。そして、孔143から引き込んだ光ファイバ2の端と、光カプラ42の他端から引き出されている2本の光ファイバ2のうち1本の光ファイバ2の切断された端との融着接続を行い、接続した箇所に融着スリーブ34をかぶせ、融着スリーブ34を段差部12に設置する。そして、孔143から光カプラ42までの光ファイバ巻回部22を含む光ファイバ2を、位置決め部材71、81、82、92の上部を開けて収納する。
【0049】
次に、光カプラ42の他端から引き出されている2本の光ファイバ2のうちのもう1本の光ファイバ2を、位置決め部材92、光ファイバ通過部13b、位置決め部材81を経由して段差部12まで配線できる長さを確保して切断する。そして、前面パネル14の孔144を通した光ファイバ2を曲率半径30mmで、巻き回す長さが約10mになるように光ファイバ巻回部23を形成し、傾斜部111、位置決め部材82を経由して段差部12まで配線できる長さを確保できるまで引き込む。そして、孔144から引き込んだ光ファイバ2の端と、光カプラ42の他端から引き出されている2本の光ファイバ2のうちのもう1本の光ファイバ2の切断された端との融着接続を行い、接続した箇所に融着スリーブ35をかぶせ、融着スリーブ35を段差部12に設置する。そして、孔144から光カプラ42までの光ファイバ巻回部23を含む光ファイバ2を、位置決め部材71、81、82、92の上部を開けて収納する。なお、孔141〜144を通った光ファイバ2は、中空になったコードに通されている。
【0050】
次に、光カプラ41の他端から引き出されている1本の光ファイバ2を、位置決め部材91、光ファイバ通過部13a、位置決め部材82を経由して段差部12まで配線できる長さを確保して切断する。この際、光ファイバ2を巻き回すなどして収納基板1に収まりがよい適度な長さを調整するとよい。そして、前面パネル14の孔141を通した光ファイバ2を光ファイバ通過部13a、位置決め部材91、92、光ファイバ通過部13b、位置決め部材81を経由して段差部12まで配線できる長さを確保できるまで引き込む。そして、孔141から引き込んだ光ファイバ2の端と、光カプラ41の他端から引き出されて切断された光ファイバ2の端との融着接続を行い、接続した箇所に融着スリーブ31をかぶせ、融着スリーブ31を段差部12に設置する。そして、孔141から光カプラ41までの光ファイバ2を、位置決め部材81、82、91、92の上部を開けて収納する。
【0051】
上記のように光ファイバ2、融着スリーブ3及び光カプラ4を収納基板1に実装した後、収納基板1を収納ボックス30に収納し、孔141〜144を通ったコード化された光ファイバ2の端に、それぞれコネクタ状の入力接続端子171、及び、出力接続端子172、173、174を取り付ける。
【0052】
(光モジュールの動作)
まず、図示しない外部の光信号発生回路から出力される光信号に基づいた光が、光コードを介して入力接続端子171に入射される。入力接続端子171に入射された光は、入力接続端子171に接続された光ファイバ2、及び、融着スリーブ31が装着された融着接続箇所を通って、光カプラ41に伝搬する。光カプラ41に伝搬された光は、光カプラ41により2つの光ファイバ2に分岐される。一方の光ファイバ2に伝搬した光は、融着スリーブ32が装着された融着接続箇所を通って、光ファイバ巻回部21を通過した後に出力接続端子172に伝搬する。出力接続端子172に伝搬した光は、外部に光を出力する光コードに出射されて外部の受信装置に伝搬する。
【0053】
他方の光ファイバ2に伝搬した光は、融着スリーブ33が装着された融着接続箇所を通って、光カプラ42に伝搬する。光カプラ42に伝搬された光は、光カプラ42により2つの光ファイバ2に分岐される。一方の光ファイバ2に伝搬した光は、融着スリーブ34が装着された融着接続箇所を通って、光ファイバ巻回部22を通過した後に出力接続端子173に伝搬する。出力接続端子173に伝搬した光は、外部に光を出力する光コードに出射されて外部の受信装置に伝搬する。
【0054】
他方の光ファイバ2に伝搬した光は、融着スリーブ35が装着された融着接続箇所を通って、光ファイバ巻回部23を通過した後に出力接続端子174に伝搬する。出力接続端子174に伝搬した光は、外部に光を出力する光コードに出射されて外部の受信装置に伝搬する。
【0055】
このように、入力接続端子171に入射された光は、3つに分岐されて3つの出力接続端子172、173、174から出射される。
【0056】
上記の構成によれば、収納基板1の平面部11の表面側にできる収納空間11aと、収納空間11aよりも、段差部12が平面部11に対して低い位置にある分だけ、大きい収納空間を確保可能な収納空間11cと、収納基板1の平面部11の裏面側にできる収納空間11bと、を有する収納基板1の段差部12と平面部11との境界領域に光ファイバ通過部13a、13bを形成することで、平面部11の表面側にできる収納空間11aと、段差部12表面にできる収納空間11cと、平面部11の裏面側にできる収納空間11bとを連続した一体的な収納空間とすることができる。これにより、融着スリーブ3や光カプラ4などの光部品や光ファイバ2を、融着スリーブ3や光カプラ4などの光部品の大きさ及び光ファイバ巻回部21〜23の曲率半径に合わせて、平面部11の表面側にできる収納空間11a、段差部12表面にできる収納空間11c、平面部11の裏面側にできる収納空間11bに効率良く配置することができる。また、光ファイバ2を収納基板1の平面部11の表面側にできる収納空間11a及び段差部12表面にできる収納空間11cと、平面部11の裏面側にできる収納空間11bとに光ファイバ通過部13a、13bを介して通過させる場合には、平面部11に対して低い位置に設定された段差部12表面にできる収納空間11cを経由させることにより、光ファイバ2が光ファイバ通過部13a、13bの縁を通過する際の光ファイバ2への接触を防止・軽減することができ、光ファイバ2を平面部11の表面側にできる収納空間11a及び段差部12表面にできる収納空間11cと、平面部11の裏面側にできる収納空間11bとにスムーズに配線することができる。
【0057】
なお、特許文献1の光モジュールを構成する基板165には、ポンピング用LD(160)やPD(167)と、光合分波器、光分岐器、光アイソレータ、光フィルタ、FBG等のファイバピッグテイル付き光部品140,150を任意の位置に固定できるように、多数の「段差部」を有する搭載部が設けられているが、この「段差部」の構成は、上記ポンピング用LD(160)、PD(167)、光部品140、150の形状に合わせた、くぼみ、又は、突起のようなものと推測され、その機能としては、ポンピング用LD(160)、PD(167)、及び、光部品140,150等の位置決め機能を果たすにとどまると推測される。従って、特許文献1に記載された「段差部」を有する搭載部は、本実施形態の段差部12のような光部品の収納効率を上げる機能と、光ファイバ2を段差部12表面にできる収納空間11cを経由させることにより、光ファイバ2が光ファイバ通過部13a、13bの縁を通過する際の接触を防止・軽減する機能を持たず、その構成及び機能において、本実施形態の段差部12とは異なるものである。
【0058】
また、上記の構成によれば、光ファイバ通過部13aが形成された、段差部12と平面部11との境界領域に平面部11から光ファイバ通過部13aに向かう傾斜部111を形成することにより、光ファイバ2を傾斜部111に沿わせて滑らかに配線することができる。このため、傾斜部111に沿わせた光ファイバ2に余計な負荷をかけないようにすることができる。
【0059】
また、上記の構成によれば、光ファイバ2を収納基板1の表面側から裏面側に光ファイバ通過部13a、13bを介して通過させる場合には、光ファイバ2を平面部11に対して低い位置に設定された段差部12表面にできる収納空間11cを経由させ、傾斜部111の先端部112と段差部12との間にできる開口hに通してから収納基板1の裏面側に配線することができる。これにより、段差部12表面に配線した光ファイバ2と傾斜部111の先端部112と段差部12との間にできる開口hを通る光ファイバ2と収納基板1の裏面に配線された光ファイバ2とを同一面上で配線することができる。即ち、光ファイバ2を同一面上で配線することで、光ファイバ2を曲げにより生じる負担をかけずにスムーズに配線することができるようになる。
【0060】
また、上記の構成によれば、段差部12と光ファイバ通過部13a、13bとの配列方向を、収納基板1の長手方向に一致させていることにより、融着スリーブ3や光カプラ4などの光部品及び光ファイバ2をより効率良く収納することができる。
【0061】
また、上記の構成によれば、収納基板1の収納空間11a及び収納空間11cに、光ファイバ2を30mm以上の曲率半径で巻回した光ファイバ巻回部21〜23を設けることにより、条長が長い光ファイバ2を効率良く収納することができるとともに、収納基板1自体をコンパクトにすることができる。
【0062】
また、上記の構成によれば、収納空間11aの長手方向の一方側の壁面となる仕切部17を有し、仕切部17に光ファイバ2の全ての入出力部である入力接続端子171及び出力接続端子172、173、174を配置することにより、光ファイバ2と外部の光コードとの接続を容易にすることができる。また、前面パネルに光ファイバの全ての入出力部があるので、収納ボックス30から収納基板1だけを取り出す際の取り扱いが容易になる。また、収納ボックス30に収納基板1を収納した場合に、収納ボックス30の一つの面に入出力部が配置されることになるので、収納ボックス30自体の配置をコンパクトにすることができる。
【0063】
また、上記構成によれば、融着スリーブ3や光カプラ4などの光部品や光ファイバ2を、融着スリーブ3や光カプラ4などの光部品の大きさ及び光ファイバ2の長さに合わせて、平面部11の表面側にできる収納空間11a、段差部12表面にできる収納空間11c、又は、平面部11の裏面側にできる収納空間11bのいずれかに自由に効率良く配置することができるとともに、光ファイバ通過部13a、13bを介して、平面部11の表面側にできる収納空間11a及び段差部12表面にできる収納空間11cと、平面部11の裏面側にできる収納空間11bとに光ファイバ2をスムーズに配線することができる収納基板1と、収納基板1の平面部11に光ファイバ巻回部21〜23が配置されていると共に、収納基板1の光ファイバ通過部13a、13bを介して収納基板1の表面側と裏面側とに配置された光ファイバ2と、収納基板1の段差部12に配置された融着スリーブ3や光カプラ4などの光部品とを有する光モジュール10を提供することができる。
【0064】
また、上記の構成によれば、融着スリーブ3や光カプラ4などの光部品や光ファイバ2を、融着スリーブ3や光カプラ4などの光部品の大きさ及び光ファイバ2の長さに合わせて、平面部11の表面側にできる収納空間11a、段差部12表面にできる収納空間11c、又は、平面部11の裏面側にできる収納空間11bのいずれかに自由に効率良く配置することができるとともに、光ファイバ通過部13a、13bを介して、平面部11の表面側にできる収納空間11a及び段差部12表面にできる収納空間11cと、平面部11の裏面側にできる収納空間11bとに光ファイバ2をスムーズに配線することができる収納基板1と、収納基板1の平面部11に光ファイバ巻回部21〜23が配置されていると共に、収納基板1の光ファイバ通過部13a、13bを介して収納基板1の表面側と裏面側とに配置された光ファイバ2と、収納基板1の段差部12に配置された融着スリーブ3や光カプラ4などの光部品とを収納した収納ボックス30を提供することができる。
【0065】
(その他の実施形態)
上記実施形態では、図1に示すように、収納ボックス30に関して、1つの光モジュール10を組み込んだ場合について説明したが、これに限らず、光モジュール10を複数積み重ねて収納可能な構成としてもよい。
【0066】
また、本実施形態では、前面パネル14に4つの孔141〜144を設け、この孔141〜144に光ファイバ2を通して、この孔141〜144に通した光ファイバ2を前面パネル14から離れた箇所でコード化し、そのコード化した光ファイバ2の先端にコネクタ状の入力接続端子171及び出力接続端子172、173、174を設けているが、これに限らない。例えば、前面パネル14に光アダプタを設け、入力接続端子171、及び、出力接続端子172、173、174を設ける構成としてもよい。
【0067】
以上の詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明したが、本発明は、以上の詳細な説明に記載する実施形態に限定されず、その他の実施形態にも適用することができ、その適用範囲は可能な限り広く解釈されるべきである。また、本明細書において用いた用語及び語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、システム、方法等を推考することは容易であると思われる。従って、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされるべきである。また、本発明の目的及び本発明の効果を充分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌することが望まれる。
【符号の説明】
【0068】
1 収納基板
2 光ファイバ
3(31〜35) 融着スリーブ
4(41、42) 光カプラ
10 光モジュール
11 平面部
11a、11b、11c 収納空間
12 段差部
13a、13b 光ファイバ通過部
14 前面パネル
21〜23 光ファイバ巻回部
30 収納ボックス
111 傾斜部
171 入力接続端子
172、173、174 出力接続端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光部品と、前記光部品に接続された光ファイバとを収納空間内に配置する収納基板であって、
前記収納基板は、
平面部と、
前記平面部に対して高さが異なる位置に前記平面部と一体形成されたうえで、前記光部品が配置される段差部と、
前記段差部と前記平面部との境界領域に形成され、前記光ファイバを前記収納基板の表面側と裏面側とに通過させる光ファイバ通過部とを有することを特徴とする収納基板。
【請求項2】
前記光ファイバ通過部が形成された前記段差部と前記平面部との境界領域には、前記平面部から前記光ファイバ通過部に向かう傾斜部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の収納基板。
【請求項3】
前記傾斜部における前記段差部側の先端部と該傾斜部に対向する前記段差部との間には、高さ方向に開口が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の収納基板。
【請求項4】
前記段差部と前記光ファイバ通過部との配列方向が、前記収納基板の長手方向に一致されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の収納基板。
【請求項5】
収納基板の収納空間内には、前記光ファイバが所定の曲率半径以上で巻回された光ファイバ巻回部が配置されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の収納基板。
【請求項6】
前記収納空間の長手方向の一方側の壁面となる前面パネルを有し、該前面パネルに前記光ファイバの全ての入出力部が配置されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の収納基板。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか1項に記載の収納基板と、
前記収納基板の前記光ファイバ通過部を介して前記収納基板の表面側と裏面側とに配置された光ファイバと、
前記収納基板の前記段差部に配置された光部品と
を有することを特徴とする光モジュール。
【請求項8】
請求項1乃至6の何れか1項に記載の収納基板と、
前記収納基板の前記光ファイバ通過部を介して前記収納基板の表面側と裏面側とに配置された光ファイバと、
前記収納基板の前記段差部に配置された光部品と
を収納したことを特徴とする収納ボックス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−76835(P2013−76835A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−216636(P2011−216636)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000108742)タツタ電線株式会社 (76)
【Fターム(参考)】