説明

光ファイバケーブル

【課題】光ファイバケーブル解体時に粗巻き紐が短く切断されることが無く、従ってケーブル解体時の粗巻き紐の処分の負荷を軽減し、よって光ファイバケーブル解体作業の効率を向上させる解体容易型光ファイバケーブルを提供する。
【解決手段】溝付きスロットの構内に光ファイバ心線を収納し、前記スロットの外周に粗巻き紐、押え巻きテープ、およびシースを順に施してなる光ファイバケーブルにおいて、前記スロットに設けられたリブが、前記スロットの断面外接円に接する外接端を備える断面形状を有し、前記外接端が外方突出して前記粗巻き紐を切断する切断端を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバケーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
多数本の光ファイバ心線を収納した溝付きスロットの外周に、粗巻き紐を施し、その上に押え巻きテープ及びシースを施してなるケーブルにおいて、解体時に粗巻き紐を確実且つ短時間で容易に切断除去することを可能にすることが求められている。
【0003】
特許文献1には、この技術課題を解決するために、押え巻きテープを熱可塑性樹脂である粗巻き紐の一部が露出するように隙間を持たせて施され、その上にシースを施し、隙間から露出した部分の粗巻き紐をシースに融着させ、解体時にシースを切断除去するときに粗巻き紐をも切断除去することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−107757号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1に記載された光ファイバの形成方法によれば、確かに解体時に粗巻き紐を確実且つ短時間に容易に切断除去するという効果が達成されるが、押え巻きテープが縦添えの場合、前記押え巻きテープの隙間はケーブルの軸方向全てに存在しており、従って粗巻き紐は巻き付けの一周毎にシースに融着し、切断されることになる。その結果、巻き付けの一周分の粗巻き紐がスロットに残るか、あるいはケーブルから離れて飛散することになり、切断され残った粗巻き紐の処分に手間がかかるだけでなく、ゴミとなるため、周辺環境に悪影響を及ぼすおそれがある。
【0006】
さらには、縦添えの押え巻きテープの隙間がスロット溝幅よりも広い場合やリブの厚みより広い場合、粗巻き紐はとくにリブとリブの間、溝と溝の間で切断されることになる。この切断により発生する粗巻き紐の破材は非常に微小であるため、当該粗巻き紐の破材が光ファイバ心線が収納されている溝に入り込み、光ファイバケーブル特性の低下を招く虞がある。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、光ファイバケーブル解体時に粗巻き紐が短く切断されることが無く、従ってケーブル解体時の粗巻き紐の処分の負荷を軽減し、よって光ファイバケーブル解体作業の効率を向上させる解体容易型光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、
溝付きスロットの構内に光ファイバ心線を収納し、前記スロットの外周に粗巻き紐、押え巻きテープ、およびシースを順に施してなる光ファイバケーブルにおいて、
前記スロットに設けられたリブが、前記スロットの断面外接円に接する外接端を備える断面形状を有し、
前記外接端が外方突出して前記粗巻き紐を切断する切断端を構成すること
を特徴とする光ファイバケーブルを提供する。
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は、
溝付きスロットの構内に光ファイバ心線を収納し、前記スロットの外周に粗巻き紐、押え巻きテープ、およびシースを順に施してなる光ファイバケーブルにおいて、
前記スロットに設けられたリブが、前記スロットの断面外接円に接する外接端を備える断面形状を有し、
前記外接端は曲率半径0.2以上0.3以下で構成され、前記リブは前記外接端の曲率半径の10倍以上の曲率半径で構成される先端形状を備え、
前記外接端が外方突出して前記粗巻き紐を切断する切断端を構成すること
を特徴とする光ファイバケーブルを提供する。
【0010】
また、本発明は、前記リブは、前記スロットの断面中心に対して傾いた断面形状を有し、該傾きのうち外方に突出し、前記スロットの断面外接円に接する端部が刃物状に形成された外接端を構成し、前記外接端の他端部が非接触端を構成することを特徴とする光ファイバケーブルを提供する。
【0011】
また、本発明は、前記溝付きスロットの溝がSZ撚りで構成され、前記断面形状を有するリブは該SZ撚りの一方向部にのみ設けられ、前記粗巻き紐を切断する前記切断端が前記一方向部にのみ形成されることを特徴とする光ファイバケーブルを提供する。
【0012】
また、本発明は、前記押さえ巻きテープは熱可塑性樹脂からなる内面構造を有し、前記粗巻き紐が前記押さえ巻きテープの内面に張り付き、前記切断された粗巻き紐が前記押さえ巻きテープにより捕捉されることを特徴とする光ファイバケーブルを提供する。
【0013】
上記目的を達成するために、本発明は、
溝付きスロットの構内に光ファイバ心線を収納し、前記スロットの外周に粗巻き紐、押え巻きテープ、およびシースを順に施してなる光ファイバケーブルにおいて、
前記粗巻き紐が、前記スロットに設けられ、該スロットの断面外接円に接する外接端を備える断面形状を有し、前記外接端が外方突出して前記粗巻き紐を切断する切断端を備えたリブの該切断端によって、前記シースからの圧力によって切断された形状とされたことを特徴とする光ファイバケーブルを提供する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、光ファイバケーブル解体時に粗巻き紐が短く切断されることがなくなる。このため、光ファイバケーブルの解体作業の効率を向上させることが出来る。更には、切断され残った粗巻き紐が飛散することがなくなり、ごみの発生を防いで周辺環境に与える影響を低減させることができる。
【0015】
さらに、本発明によれば、押え巻きテープが熱可塑性樹脂からなる内面構造を有することにより、粗巻き紐が誤って短く切断されてしまった場合でも、該短く切断された粗巻き紐は押え巻きテープの内面に張り付くため、粗巻き紐の切断片の飛散を防ぐことができ、前記効果をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光ファイバケーブルの断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る光ファイバケーブルの概念図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るスロットの拡大図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るスロットの作用図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルのスロット溝撚りの概観図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る光ファイバケーブルの作用を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る光ファイバケーブルの外観図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る光ファイバケーブルの断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る光ファイバケーブルの概念図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るスロットの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
[第1の実施の形態]
【0018】
図1に示す光ファイバケーブル1は、テンションメンバ2と、光ファイバ心線4を収納する溝付きスロットであるスロット3と、スロット外周に配設される粗巻き紐30、押え巻きテープ31およびシース7を順に施して構成されている。前記スロット3は光ファイバ心線4を収納する構内である溝5を有し、各溝に挟まれてスロットのリブ6が形成される。本実施の形態においては光ファイバ心線4を収納する溝5が5つ形成されている5溝スロットを例示しているが、本発明の実施例はこれに限られるものではない。
【0019】
スロット3に形成されたリブ6は、図1および図2に示すように、外接端10と非接触端11を有する。ここで、外接端10と非接触端11とは以下のように定義される。
【0020】
すなわち、光ファイバケーブル1の断面において、光ファイバケーブル1の中心に配設されるテンションメンバ2の中心を原点にとり、スロット6が外接する断面外接円を描く。このとき、該外接円と点で接するようリブ6の断面を形成したときの、その外接円との接点を有する端部を外接端10と称し、リブ6の断面形状において、前記外接円に接することなく、外接円内に配設される端部を非接触端11と称する。
【0021】
本実施の形態においては、図1および図2に示すように、リブ6の端面は傾きをもって形成され、該傾きのうち外方に突出し、前記スロットの外接円に接している側が外接端10であり、外接円に接していない側が非接触端11である。
【0022】
前記リブ6の拡大図を図3に示す。リブ6に形成されている外接端10が前記外接円に接触し、非接触端11は外接円に接していない。ここで、該外接端10は図示のように鋭利な刃物状の形状とされる。該外接端10に接触した粗巻き紐30は、該外接端10の前記刃物状の形状により切断される効果が得られる。すなわち、外接端10は同時に切断端12を構成する。
【0023】
図4に本実施の形態におけるスロットの外接端10、すなわち切断端12の効果を示す。図4において、スロット3の外側に施される粗巻き紐30は、リブ6に形成された外接端10と接触する。ここで、外接端10は同時に切断端12を構成していることから、粗巻き紐30に外側から圧力が作用すると、該切断端12の前記刃物状の形状により、粗巻き紐30は外接端10との接点において機械的に切断されることになる。
【0024】
図5に、本実施の形態におけるスロット3に形成されている溝5の撚り方向を示す。本実施の形態において、溝5はSZ撚りから構成されている。本発明の実施の形態としては、溝5はSZ撚りであると好適であるが、スロット溝の撚り方向は特に限定されるものではない。
【0025】
図5に示される溝5のSZ撚りの溝のうち、直線的に伸びている部分を一方向部20と称し、溝の撚り方向が反転している部分を反転部21と称する。本実施の形態において、図1に示される断面形状を有するリブ6は前記一方向部20にのみ形成され、前記反転部21においては図6に示す従来形状の断面形状を有するリブが形成される。
【0026】
すなわち、本実施の形態において、スロット3に形成された溝5の一方向部20には外接端10(切断端12)が形成されており、反転部21には外接端10(切断端12)が形成されていない。従って、粗巻き紐30が、外接端10との接点において機械的に切断されるという上述の効果は、外接端10(切断端12)が形成された一方向部20でのみ得られ、外接端10(切断端12)が形成されていない反転部21では当該効果は得られない構成となる。
【0027】
図6に、本実施の形態に係る光ファイバケーブルの作用を示す。図6に示す光ファイバケーブル1は、中心にテンションメンバ2を有し、外面上に溝5が形成されるスロット3の外側に粗巻き紐30が施され、その外側に押え巻きテープ31およびシース7が順に施されて構成されている。粗巻き紐30の外側に施される押え巻きテープ31はスロット3および粗巻き紐30を全周覆う構造はとらず、図6に示すようにギャップ32を設けて施されるのが通常である。
【0028】
本実施の形態の作用が発現するのは前記ギャップ32においてである。すなわち、スロット3の外側に施された粗巻き紐30の外側に押え巻きテープ31が配設されている場合、該押え巻きテープ31が緩衝材の役割をし、シース7による圧力が粗巻き紐30と外接端10、すなわち切断端12の接点まで到達せず、押え巻きテープ31が配設されている領域では切断端12の作用による粗巻き紐30の切断は発生しない。しかし、押え巻きテープ31が配設されていない領域、すなわちギャップ32においては、シース7による圧力が直接粗巻き紐30と切断断12の接点に作用するため、シース7の圧力によって図4の作用により切断端12で粗巻き紐30が切断される。従って、シース7による被覆を施した時に、粗巻き紐30は、スロット3の断面外接円に接する外接端を備える断面形状を有し、外接端が外方に突出して粗巻き紐30を切断する切断端12を備えたリブ6の切断端12によって、シース7からの圧力によって切断された形状とされる。
【0029】
図6において、ギャップ32の領域内で粗巻き紐30と溝5が接する箇所をaからfの6点で示した。ここで、溝5の一方向部20と粗巻き紐30が接しているのはa、c、d、fの4箇所であり、反転部21と粗巻き紐30が接しているのはb、eの2箇所である。
【0030】
本実施の形態において、粗巻き紐30を機械的に切断する作用を有するリブ6の切断端12は、溝5の一方向部20にのみ形成されている。従って、シース7の外圧により切断端12において粗巻き紐30が切断されるのはa、c、d、fの4箇所においてのみであり、b、eの2箇所においては切断端を有しない従来形状のリブとなっているため、粗巻き紐30は切断されない。
【0031】
図6において、粗巻き紐30が切断される箇所であるa、c、d、fはそれぞれ粗巻き紐30の一周以上の間隔をおいて存在しているため、本実施の形態によれば粗巻き紐30は一周毎に切断されることがなく、光ファイバケーブル1の解体時に粗巻き紐30が短く切断されることがなくなる。このため、切断され残った粗巻き紐が飛散することがなく、解体作業の効率を向上させることが出来る。更には、ごみの発生を防いで周辺環境に与える影響を低減させることができる。
【0032】
本実施の形態において、押え巻きテープ31の内面は熱可塑性樹脂、好ましくはポリエチレン(PE)からなる内面構造を有している。押え巻きテープ31の内面が熱可塑性樹脂で構成されていることにより、粗巻き紐30は押え巻きテープ31の内面に張り付く構成となる。従って、誤って粗巻き紐30を短く切断してしまったとしても、粗巻き紐30は押さえ巻テープ31の内面に張り付く、すなわち短く切断された粗巻き紐30が押さえ巻テープ31によって捕捉されるため、粗巻き紐30の切断片が飛散することがなく、本発明の効果をより高めることが出来る。
【0033】
本実施の形態として、溝5の反転部21の反転周期Pは、ケーブルの解体に際して除去される長さLよりも小さく構成されるとよい。
【0034】
図7に示す光ファイバケーブル1において、シース除去部50の除去長さLは反転部21の反転周期Pよりも大きい、換言すれば、反転部21の反転周期Pはシース除去部50の除去長さLよりも小さく構成されている。
【0035】
上記構成により、シース除去部50の中に必ず1箇所溝5の一方向部、すなわちシース7の圧力により粗巻き紐30が切断される箇所が発現することになり、本発明の効果をより確実に得られることになる。
[第2の実施の形態]
【0036】
本発明の第2の実施の形態に係る光ファイバケーブルを図8に示す。
【0037】
図8に示す光ファイバケーブル1aは、テンションメンバ2と、光ファイバ心線4を収納するスロット3aと、スロット外周に配設される粗巻き紐30、押え巻きテープ31およびシース7を順に施して構成される。本実施の形態においては、光ファイバ心線4を収納するスロット3aに形成されるリブ6aの断面形状が、図1に示す本発明の第1の実施の形態に係る光ファイバ1と異なる。
【0038】
図8に示す光ファイバケーブル1aにおいて、スロット3aに形成されるリブ6aは、外接端10aと非接触端11を有する。ここで、本実施の形態に係る外接端10aは、本発明の第1の実施の形態に係る外接端10よりも大きな曲率半径で構成される。当該大きな曲率半径で構成される外接端10aが、図9に示すように、スロット3aの外接円と接するようにリブ6aが形成され、非接触端11は該外接円とは接しない。
【0039】
本実施の形態に係るリブ6aの拡大図を図10に示す。図10に示すリブ6aにおいて、外接端10aは、本発明の第1の実施の形態に係る外接端10よりも大きな曲率半径で構成され、外接端10aにおいてR1の曲率半径で構成される。このように構成される外接端10aは、その曲率半径を有する曲面においてスロット3aの外接円と接し、粗巻き紐を切断する切断端12が構成される。
【0040】
また、本実施の形態に係るリブ6aは、その先端部であるリブ先端61の形状、すなわち先端形状も曲率半径をもった曲面で構成され、リブ先端61においてR2の曲率半径で構成される。
【0041】
本発明の第1の実施の形態に係る外接端10を構成する曲率半径が約0.1であるのに対し、本実施の形態において、外接端10aの曲率半径R1は0.2以上0.3以下が好ましい。また、本実施の形態において、リブ先端61の曲率半径R2は、R1の10倍以上の曲率半径で構成されると好ましい。
【0042】
このような構成とすることにより、例えば本発明の第1の実施の形態にかかる光ファイバケーブル1が備えるリブ6の形状では、切断された粗巻き紐が小さい曲率半径を有する外接端10に密着して除去が困難となる状況が発生し得るところ、本実施の形態に係る光ファイバケーブル1aでは、外接端10aが大きな曲率半径を有するため、切断された粗巻き紐が密着することが防止され、光ファイバケーブルの解体作業の効率をさらに向上させることが可能となる。
【0043】
本実施の形態としては、溝5に収納する光ファイバ心線数が40本の場合でR1=0.22、R2=3.21と構成されると良く、溝5に収納する光ファイバ心線数が100本の場合でR1=0.30、R2=3.16に構成されると良い。
【0044】
上記光ファイバ心線数が40本の場合で、R2はR1の3.21/0.22=14.59倍であり、上記光ファイバ心線数が100本の場合で、R2はR1の3.16/0.30=10.53倍である。
【0045】
上記構成により、光ファイバケーブル1aを解体した際に、粗巻き紐が外接端10aに密着する張り付きが防止され、解体作業の効率が向上する。
【0046】
このように、本実施の形態においては、スロット3aに形成されたリブ6aが有する外接端10aを0.2以上0.3以下で形成し、リブ6aの先端部であるリブ先端61を外接端10aを構成する曲率半径の10倍以上の曲率半径で構成することにより、切断された粗巻き紐が密着することが防止され、光ファイバケーブルの解体作業の効率をさらに向上させることが可能となる。
【符号の説明】
【0047】
1,1a…光ファイバケーブル、2…テンションメンバ、3,3a…スロット、4…光ファイバ心線、5…溝、6,6a…リブ、7…シース、10,10a…外接端、11…非接触端、12…切断端、20…一方向部、21…反転部、30…粗巻き紐、31…押え巻きテープ、32…ギャップ、50…シース除去部、61…リブ先端。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
溝付きスロットの構内に光ファイバ心線を収納し、前記スロットの外周に粗巻き紐、押え巻きテープ、およびシースを順に施してなる光ファイバケーブルにおいて、
前記スロットに設けられたリブが、前記スロットの断面外接円に接する外接端を備える断面形状を有し、
前記外接端が外方突出して前記粗巻き紐を切断する切断端を構成すること
を特徴とする光ファイバケーブル。
【請求項2】
溝付きスロットの構内に光ファイバ心線を収納し、前記スロットの外周に粗巻き紐、押え巻きテープ、およびシースを順に施してなる光ファイバケーブルにおいて、
前記スロットに設けられたリブが、前記スロットの断面外接円に接する外接端を備える断面形状を有し、
前記外接端は曲率半径0.2以上0.3以下で構成され、前記リブは前記外接端の曲率半径の10倍以上の曲率半径で構成される先端形状を備え、
前記外接端が外方突出して前記粗巻き紐を切断する切断端を構成すること
を特徴とする光ファイバケーブル。
【請求項3】
前記リブは、前記スロットの断面中心に対して傾いた断面形状を有し、該傾きのうち外方に突出し、前記スロットの断面外接円に接する端部が刃物状に形成された外接端を構成し、前記外接端の他端部が非接触端を構成することを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバケーブル。
【請求項4】
前記溝付きスロットの溝がSZ撚りで構成され、前記断面形状を有するリブは該SZ撚りの一方向部にのみ設けられ、前記粗巻き紐を切断する前記切断端が前記一方向部にのみ形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光ファイバケーブル。
【請求項5】
前記押さえ巻きテープは熱可塑性樹脂からなる内面構造を有し、前記粗巻き紐が前記押さえ巻きテープの内面に張り付き、前記切断された粗巻き紐が前記押さえ巻きテープにより捕捉されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光ファイバケーブル。
【請求項6】
溝付きスロットの構内に光ファイバ心線を収納し、前記スロットの外周に粗巻き紐、押え巻きテープ、およびシースを順に施してなる光ファイバケーブルにおいて、
前記粗巻き紐が、前記スロットに設けられ、該スロットの断面外接円に接する外接端を備える断面形状を有し、前記外接端が外方突出して前記粗巻き紐を切断する切断端を備えたリブの該切断端によって、前記シースからの圧力によって切断された形状とされたことを特徴とする光ファイバケーブル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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