説明

光ファイバコード

【課題】多数本存在しても容易に識別することができる光ファイバコードを提供する。
【解決手段】光ファイバコードは、外被に識別記号550および識別色549を備え、識別記号550が外被の周方向にわたって所定の間隔で複数附されており、周方向の位置に関係なく識別可能とするとともに、外被にタグ541を装着し、タグ541に識別記号519を形成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバコード及びこれを利用する集合型光ファイバコードに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の光配線盤は、光コネクタアダプタを多数配列してなるコネクタ接続盤と、光コネクタプラグ付きの光ファイバコードのうち、未接続の光ファイバコードを保留するための保留盤とを備えたもので、接続や接続替えでは次の3つの作業が行われる。
(1)保留盤に保留してある光ファイバコードの光コネクタプラグを接続盤の任意の位置の光コネクタアダプタに接続する。
(2)接続盤の任意の位置の光コネクタアダプタに接続されている光ファイバコードの光コネクタプラグを抜き取り、他の光コネクタアダプタに接続替えを行う。
(3)接続盤の任意の位置の光コネクタアダプタに接続されている光ファイバコードの光コネクタプラグを抜き取り、保留盤に保留する。
【0003】
また、光ファイバケーブルなどのような集合型光ファイバコードがある。
この集合型光ファイバコードは、光ファイバコードを複数本ずつ包縛して束ねてユニットとし、このユニットを複数まとめることにより構成される。
このような集合型光ファイバコードは、各ユニット内で光ファイバコードを識別できるように、光ファイバコードの外被に識別記号が直接印刷されたり、光ファイバコードの外被に識別記号を附したリングが装着されている。
【0004】
ところで、光ファイバ通信網の拡大につれて、配線盤内で輻輳化した配線の接続替えが頻繁に行われるようになるため、前述したような集合型光ファイバコードを収容する整列盤の近傍部分においては、接続替えの行われる光ファイバコードと、接続を解除されて保留盤に収容される光ファイバコードとが集中するようになる。
したがって、前述したような集合型光ファイバコードにおいては、各光ファイバコードを確実に識別できるようにすることは極めて重要である。
【0005】
また、高度な光通信網に設置される設備センターにおいては、該センター外の光ファイバと該センター内の伝送装置との間を結ぶための設備センター内の光配線について、それらの情報を管理し、光配線を効率的に運用するために光配線システムが用いられている。
ここで、このようなシステムに用いられる従来の光ファイバケーブル終端装置(FTM: Fiber Termination Module)の例を以下に説明する。
一般的にFTMは加入者光ファイバケーブルと設備センター局舎の所内光ファイバケーブルとの接続点に設置される。
従来例としては、非特許文献1(電子情報通信学会技術研究報告CS95-50,CS95-16,pp59-66「光線路試験システムの高速化・大容量化技術に関する検計」)に記載されているものがある。
【非特許文献1】電子情報通信学会技術研究報告CS95-50,CS95-16,pp59-66「光線路試験システムの高速化・大容量化技術に関する検計」(電子情報通信学会1995年6月発行)
【0006】
図29にこのような従来のFTMを含む所内設備の構成を、図30に設備センター内の所内設備の配置を示す。
図中、1はFTM、2は光カプラ、3は光ファイバ選択装置(FS:Fiber Selector)、4は光カプラ2からの試験用分岐光ファイバ、5は光合分波器、6は伝送装置側光フィルタ、7は通信系光加入者線端局装置、8は映像系光加入者線端局装置、9は光加入者線端局装置収容架、10はスターカプラ架、11は試験装置架(TEM:Test Equipment Module)、12は試験装置、13は光ファイバ選択装置制御及び試験装置選択装置(FTES)、14はFSマスタ側光ファイバ、15は第1所内光ファイバケーブル、16は第2所内光ファイバケーブル、17は加入者系光ファイバケーブル、18は加入者側光フィルタ、19は通信系光加入者線終端装置、20は映像系光加入者線終端装置である。
【0007】
光ファイバを介して通信並びに映像サービスを提供する形態について、図29に基づいて説明する。
このサービスを高い信頼性で提供するため、設備センター内には、FTMl、光加入者線端局装置収容架9、スターカプラ架10、TEM11が設置されている。
通信を提供する通信系光加入者線端局装置7から出力される1.3μm帯の通信光と、映像サービスを提供する映像系光加入者線端局装置8から出力される1.55μm帯の通信光は、第1所内光ファイバケーブル15を介してスターカプラ架10に入射される。
【0008】
このスターカプラ架10の光合分波器5において、1.3μm帯と1.55μm帯との通信光が渡長多重され、更に復数出力ポートに波長多重された通信光が等分配される。
この光合分波器5の各ポートから出力される通信光は、第2所内光ファイバケープル16を介してFTM1に入射される。
FTM1に入射された通信光は、試験光を合分波する光カプラ2を通過し、加入者系光ファイバケーブル17を介して通信系光加入者線終端装置19及び映像系光加入者線終端装置20に波長分波され、通信及び映像サービスとして提供される。
【0009】
光ファイバケーブルの布設及び保守の際に、設備センター内から光ファイバを試験する方法を以下に説明する。
FTM1内のFS3により、光カプラ2からの試験用分岐支光ファイバ4とTEM11内の試験装置12に接続されているFSマスタ側光ファイバ14とを、選択的に光結合する。
また、TEM11内のFTES13により、試験装置12内の光パルス試験器を選択する。
以上により、光パルス試験器からの試験光が加入者系光ファイバケーブル17に入射され、損失分布測定及び故障位置探査が迅速に行われる。
【0010】
ここで、試験を行う際、試験光が通信系光加入者線終端装置19及び映像系光加入者線終端装置20に入射するのを防ぐため、試験光を遮断し通信光を透過する加入者側光フィルタ18が、通信系光加入者線終端装置19及び映像系光加入者線終端装置20の直前に設置される。
また、通信系光加入者線端局装置7に試験光及び映像系光加入者線端局装置8から出力される1.55μm帯の通信光の反射光等が入射するのを防ぐため、試験光及び1.55μm帯の通信光を遮断し1.3μm帯の通信光を透過する伝送装置側光フィルタ6が、光合分波器5の1.3μm帯の通信光の入力ポートに設置される。
【0011】
図31は光カプラ2及びFS3を具える従来のFTM1の構成を示す図であり、図29の各部に対応する部分には同一の参照符号が付されている。
図31において、21は余長振り分け部材、22は余長処理棚である。
FTM1の左側は光カプラ2が各段毎に複数ユニット並設収容されており、この各光カプラ2から分岐された試験用分岐光ファイバ4が最下部に配置されているFS3に接続される。
また、右側には、主に第2所内光ファイバケーブル16の接続余長を収容するための余長振り分け部材21及び余長処理棚22が配備された、余長収容スペースが確保されている。
【0012】
図32は従来のFTMにおける接続部の構成を示す図であり、図29及び図31の各部に対応する部分には同一の参照符号が付されている。
図32において、23は光コネクタアダプタ、24は光コネクタ、25は単心テープ心接続部である。
光カプラ2には、予め単心テープ心接続部25及び光コネクタ24が装着されている。
サービス開始の際には、加入者系光ファイバケーブル17及びFSマスタ側光ファイバ14を光カプラ2に接続する。
次にこの光カプラ2に接続された光コネクタアダプタ23に第2所内光ファイバケーブル16側の光コネクタ24を接続してサービス開始となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、従来の集合型光ファイバコードにおいては、各ユニット内で光ファイバコードを識別することはできるものの、その識別記号がユニットごとに同一なため、ユニットの包縛を解除してしまうと、目的とする光ファイバコードを特定することが困難となってしまうという問題点があった。
特に、上述したような配線盤内の配線に使用される集合型光ファイバコードにおいては、一心単位で異方向に配線または配線替えされたりするため、包縛したユニットのまま配線することができず、使用することができなかった。
【0014】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、多数本存在しても容易に識別することができる光ファイバコードおよびこれを利用する集合型光ファイバコードを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記課題を解決するために、本発明は次の様な光ファイバコード及びこれを利用する集合型光ファイバコードを提供した。
すなわち、本発明の請求項1記載の光ファイバコードは、外被に識別記号および識別色を備え、さらに前記外被にタグを装着し、該タグに識別記号を備えたことを特徴としている。
この光ファイバコードでは、目的の光ファイバコードを容易に判別し、接続替えを迅速に行なう。
これにより、配線盤内での作業性を大幅に改善し、今後の光通信の進展へ向けて、加入者に対するサービスを迅速かつ正確に提供することが可能になる。
【0016】
請求項2記載の光ファイバコードは、請求項1記載の光ファイバコードにおいて、前記識別記号が数字、文字またはこれらの組み合わせであり、当該記号が前記外被の長手方向に対して縦向きまたは横向きであると共に、所定の間隔で隣り合う当該記号の上下方向が互いに逆向きであることを特徴としている。
【0017】
この集合型光ファイバコードでは、光ファイバケーブルの外被や各ユニットの包縛を解除しだ状態であっても、識別色により目的のユニットの光ファイバコードを容易に判別し、さらに、識別記号により目的とする一心の光ファイバコードを容易に選別し、接続替えを迅速に行なう。
これにより、配線盤内での作業性を大幅に改善し、今後の光通信の進展へ向けて、加入者に対するサービスを迅速かつ正確に提供することが可能になる。
【発明の効果】
【0018】
以上説明した様に、本発明の光ファイバコードによれば、外被に識別記号および識別色を備えたので、目的の光ファイバコードを容易に判別することができ、接続替えを迅速に行なうことができる。
したがって、配線盤内での作業性を大幅に改善することができ、今後の光通信の進展へ向けて、加入者に対するサービスを迅速かつ正確に提供することができる。
【0019】
本発明の集合型光ファイバコードによれば、光ファイバコードの識別色がユニットごとに異なり、光ファイバコードの識別記号が少なくともユニット内で異なることとしたので、識別色により目的のユニットの光ファイバコードを容易に判別することができ、さらに、識別記号により目的とする一心の光ファイバコードを容易に選別することができ、接続替えを迅速に行なうことができる。
したがって、配線盤内での作業性を大幅に改善することができ、今後の光通信の進展へ向けて、加入者に対するサービスを迅速かつ正確に提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の各実施の形態について図面に基づき説明する。
【0021】
[第1の実施の形態]図1は本発明の第1の実施形態に係る光配線盤を示す構成図であり、図1において、101は配線盤本体、102は配線盤本体101の所定位置に設置されたコネクタ接続盤、103は配線盤本体101の他の所定位置に設置された保留盤、104は端部に光コネクタプラグ105を装着した光ファイバコード、106は配線盤本体101に光ファイバコード104(または光ファイバケーブル)を引き込むための収容部、107は配線盤本体101のコネクタ接続盤102と保留盤103との間に設置された整列盤である。
【0022】
コネクタ接続盤102は、光コネクタプラグ105同士を接続するための光コネクタアダプタ108を多数配列している。
保留盤103は、光コネクタプラグ105を係止する係止部(図示せず)を複数個備え、収容部106から引き込まれた光ファイバコード104のうち、未接続の光ファイバコード104を保留する。
整列盤107は、整列部材取付枠109を介して整列部材110を複数個、鉛直方向に並べて構成されている。
【0023】
図2は整列部材110の詳細を示すもので、全体略コの字形状を有し、対向する2つのアーム部分111,112にはそれぞれ、少なくとも1本の光ファイバコードを略水平方向に収容・保持可能な光ファイバコード通過口113,114か設けられている。
また、通過口113,114の側方には光ファイバコード104を出し入れ可能にするためのスリツト状(または開閉式)の開口部113a,114aが形成されている。
従って、整列盤107には各光ファイバコード通過ロ113,114が鉛直方向に複数個並べられていることになる。
【0024】
前記構成において、収容部106より配線盤本体101内に引き込まれた光ファイバコード104は全て、整列盤107のいずれかの光ファイバコード通過口113(入口側)に通され、さらにその光ファイバコード104のうち、接続されるもの(使用中)は光ファイバコード通過口114(出口側)に通された後、コネクタ接続盤102側へ引き回されて光コネクタアダプタ108に接続され、保留されるものは通過口114に通されることなく、保留盤103側へ引き回されて(その係止部に係止されて)保留される。
【0025】
保留中の光ファイバコード104を接続する際は、保留盤103の係止部より光コネクタプラグ105を外し、当該光ファイバコード104を整列盤107の近傍で手繰り寄せ、絡まりを解除した後、光コネクタプラグ105をコネクタ接続盤102の任意の光コネクタアダプタ108に接続し、開ロ114aから光ファイバコード通過口114に挿入する。
同様にして、コネクタ接続盤102に接続された光ファイバコード104を他の光コネクタアダプタ108あるいは保留盤103に接続替えすることができる。
【0026】
ここで、各整列部材110に光ファイバケーブル単位の光ファイバコード104を収容することで、光ファイバケーブル間の光ファイバコードを分離することができ、光ファイバコード104の絡まりを回避できる。
また、整列部材110を多数配列した整列盤107を用いることで、光配線盤内の光伝送特性を安定に保つことができるので、従来と比較して光配線盤の高密度化を図ることが可能となる。
【0027】
図3は整列部材の他の例を示すもので、ここでは一方のアーム部分に2つの光ファイバコード通過口を設けた例を示す。
即ち、図中、120は整列部材であり、全体略コの字形状を有し、一方のアーム部分121には、前記同様の光ファイバコード通過口123が設けられ、また、他方のアーム部分122には、前記同様の光ファイバコード通過口124,125が設けられている。
また、通過口123,124,125の上方には、前記同様の開口部123a,124a,125aが形成されている。
【0028】
前記構成において、収容部106より配線盤本体101内に引き込まれた光ファイバコード104は全て、光ファイバコード通過口123(入口側)に通され、さらにその光ファイバコード104のうち、接続されるもの(使用中)は光ファイバコード通過口124(出口側)に通された後、コネクタ接続盤102側へ引き回されて接続され、保留されるものは光ファイバコード通過ロ125(出口側)に通された後、保留盤103側へ引き回されて保留される。
【0029】
保留中の光ファイバコード104を接続する際には、保留盤103の係止部より光コネクタプラグ105を外し、整列部材120の通過口125の位置に光コネクタプラグ105が来るまで、当該光ファイバコード104を整列盤107の近傍で手繰り寄せ、絡まりを解除した後、開口125aを介して光ファイバコード通過口125から抜き取り、光コネクタプラグ105をコネクタ接続盤102の任意の光コネクタアダプタ108に接続し、開口124aから光ファイバコード通過口124に挿入する。
同様にして、コネクタ接続盤102に接続された光ファイバコード104を他の光コネクタアダプタ108あるいは保留盤103に接続替えすることがてきる。
【0030】
図4は整列部材のさらに他の例を示すもので、ここでは全体略口形状となし、さらに光ファイバコードを光配線盤本体に対して前後方向に通過させるようになした例を示す。
即ち、図中、130は整列部材であり、全体略口形状を有し、一の部分131には、前記同様の光ファイバコード通過ロ133が設けられ、また、一の部分に対向する他の部分132には、前記同様の光ファイバコード通過口134,135が設けられている。
また、通過口133,134,135には前記同様の開口部133a,134a,135aが形成されている。
ここで、光ファイバコード通過口134,135が図3の光ファイバコード通過口124,125に対応し、その作用・効果は図3の場合と同様である。
【0031】
なお、整列部材に収容する光ファイバコードとしては、光ファイバケーブル内の光ファイバコード以外に、光部品類と接続した光ファイバコードも含まれる。
この場合、光部品類と接続した光ファイバコードを一定数集合し、整列部材に収容することで、前記同様の運用ができる。
【0032】
このように接続や接続替えを行う際に整列部材を使用することで、光ファイバコードの絡まりを解除し、使用中と保留中の光ファイバコードを分離することができる。
したがって、接続や接続替えを繰り返し行った場合においても、光ファイバコードの絡まりを回避することができる。
【0033】
[第2の実施の形態]本発明の第2の実施形態に係る光ファイバコードおよびこれを利用する集合型光ファイバコードについて図面に基づき説明する。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る光ファイバコードの一例を示す外観図、図6は、図5の光ファイバコードを利用した集合型光ファイバコードの概略構成図、図7は、図6の集合型光ファイバコードの配線盤への接続状態を説明する説明図である。
【0034】
図5に示すように、内部に心線を有する光ファイバコード210の外被211には、識別記号212が当該光ファイバコード210の長手方向に沿って所定の間隔(好ましくは20〜50mm間隔)で複数附されている。
この識別記号212は、二桁の数字からなり、当該光ファイバコード210の長手方向に対して縦向きであると共に、所定の間隔で隣り合う上下方向が互いに逆向きとなっている。
また、上記光ファイバコード210の上記外被211には、識別色であるカラードット213が当該光ファイバコード210の長手方向にわたって所定の間隔(好ましくは20〜50mm間隔)で複数附されている。
【0035】
このような光ファイバコード210を用いて、図6に示すように、複数本ずつ包縛してユニット300を構成し、このユニット300を複数まとめて集合型光ファイバコード310を構成したり(図6(a)参照)、あるいは、外被321を設けた集合型光ファイバコード310である光ファイバケーブル320を構成したり(図6(b)参照)する。
【0036】
このように、上記光ファイバコード210のカラードット213を上記ユニット300ごとに異ならせると共に、上記光ファイバコード210の識別記号212を当該ユニット300内て相違させれば、光ファイバケーブル320の外被321や各ユニット300の包縛を解除した状態であっても、カラードット213により目的のユニット300の光ファイバコード210を容易に判別することができ、さらに、識別記号212により目的とする一心の光ファイバコード210を容易に選別することができる。
【0037】
このため、図7に示すように、配線盤201の接続盤202に集合型光ファイバコード310の各光ファイバコード210の一端側をそれぞれ個別に配線し、整列盤203に上記集合型光ファイバコード310の各光ファイバコード210の他端側を収容すると共に、光ファイバケーブル320の各光ファイバコード210の一端側を収容し、当該光ファイバケーブル320の一部の光ファイバコード210の他端側を外部系に配線し、当該光ファイバケーブル320の残りの光ファイバコード210の他端側を保留盤204に配線し、整列盤203に一端側を収容された光ファイバケーブル320の光ファイバコード210の他端側を接続替えする場合であっても、上述したようにカラードット213および識別記号212により目的とする一心の光ファイバコード210を容易に選別するこどができ、接続替えを迅速に行うことができる。
【0038】
したがって、配線盤201内での作業性を大幅に改善することができるので、今後の光通信の進展へ向けて、加入者に対するサービスを迅速かつ正確に提供することができるようになる。
【0039】
また、図5に示すように、光ファイバコード210の外被211に長手方向に沿って所定の問隔で識別記号212およびカラードット213を複数附したので、長手方向の位置に関係なく識別することが容易にできる。
【0040】
また、図5に示すように、識別記号212が光ファイバコード210の長手方向に対して縦向きであると共に、所定の間隔で隣り合う上下方向が互いに逆向きとなっているので、光ファイバコード210の周方向どちら側からでも目視碓認することが容易にできる。
【0041】
なお、本実施の形態では、長手方向に沿って所定の間隔でカラードット213を外被211に複数附した光ファイバコード210を用いたが、例えば、図8に示すように、外被211に識別色であるカラーライン223を長手方向にわたって連続して附した光ファイバコード220を用いることも可能である。
【0042】
また、図9に示すように、識別記号212およびカラードット213を外被211に周方向にわたって所定の間隔で複数(好ましくは周方向に等間隔で二箇所)附した光ファイバコード230としたり、図10に示すように、識別記号212及びカラーライン223を外被211に周方向にわたって所定の間隔で複数(好ましくは周方向に等間隔で二箇所)附した光ファイバコード240とすれば、これら光ファイバコード230,240が撚れを生じても、目視確認を容易に行うことができる。
【0043】
また、本実施の形態では、長手方向に対して縦向きであると共に、所定の間隔で隣り合う上下方向が互いに逆向きとなる識別記号212を外被211に附した光ファイバコード210を用いることにより、光ファイバコード210の周方向どちら側からでも目視確認することが容易にできるようにしたが、例えば、図11,12に示すように、長手方向に対して横向きであると共に、所定の間隔で隣り合う上下方向が互いに逆向きとなる識別記号252を外被211に附した光ファイバコード250,260を用いることにより、光ファイバコード210の長手方向どちら側からでも目視確認することが容易にできるようにすることも可能である。
【0044】
また、本実施の形態や上述した他の例においては、長手方向に沿ってカラードット213やカラーライン223を外被211に附した光ファイバコード210,220について説明したが、例えば、図13,14に示すように、カラー樹脂からなる外被271を使用して当該外被271の外観色を識別色とした光ファイバコード270,280を用いることも可能である。
【0045】
また、本実施の形態では、二桁の数字からなる識別記号212を外被211に附した光ファイバコード210を用いたが、例えば、文字または文字と数字との組み合わせからなる識別記号を外被に附した光ファイバコードを用いることも可能である。
また、識別記号212は、少なくともユニット300内で異なっていれば十分であるが、すべてのユニットの光ファイバコードで異なっていてもよい。
【0046】
[第3の実施の形態]本発明の第3の実施形態に係る光配線システムについて図面に基づき説明する。
〔第1実施例〕図15は統合型光配線システムを含む所内設備の構成を示す図であり、図16は統合型光配線システムと設備センター内にある他の設備との接続形態を説明する図である。
【0047】
図中、401は統合型光配線システム、402は光カプラ、403は光ファイバ選択装置(FS)、407は通信系光加入者線端局装置、408は映像系光加入者線端局装置、409は光加入者線端局装置収容架、410はスターカプラ架、411は試験装置架(TEM)、415は第1所内光ファイバケーブル、417は加入者系光ファイバケーブル、426は試験アクセス機能部、427はクロスコネクト機能部、428はスプリッタ機能部、429は光配線機能部、430は光ファイバ選択機能部、431は作業支援携帯端末、432は中間光配線管理機能部、433は総合光配線管理部、434はデータ通信ネットワークである。
【0048】
また、435は他の設備オペレーションシステム、436は統合型光配線モジュール(IDM:Integrated Distribution Module)、437は統合型光配線モジュール内の光配線情報、構成品情報及び回線情報を管理する光配線管理機能部、439は装置間インタフェース、471は光試験機能部とモニター機能部と光ファイバ対照機能部とを選択する測定器選択機能部、472は光ファイバケーブルの光ファイバを光試験する光試験機能部、473は通信光及び試験光をモニターするモニター機能部、474は光ファイバを対照するための光ファイバ対照機能部、480は端局装置側成端機能部、481は端末装置側成端機能部である。
【0049】
光加入者線端局装置収容架409からの第1所内光ファイバケーブル415は、統合型光配線システム401の第1の接続端に接続され、統合型光配線システム401の第2の接続端には加入者系光ファイバケーブル417が接続されている。
統合型光配線システム401は、装置間インタフェース439を介してTEM411と接続される。
【0050】
光配線機能部429は、第1所内光ファイバケーブル415をIDM436に複数設けられているクロスコネクト機能部427及びスプリッタ機能部428に分配する。
スプリッ夕機能部428は、光加入者線端局装置407,408からの通信光を複数の出力ポートに分配する。
クロスコネクト機能部427は、光配線機能部429及びスプリッタ機能部428からの任意の光ファイバと第2光ファイバケーブル417の任意の光ファイバとを接続替えする。
試験アクセス機能部426は、第1光ファイバケーブル415の光ファイバ及び第2光ファイバケーブル417の光ファイバに試験光を入出力する。
光ファイバ選択機能部430は、試験アクセス機能部426の試験光の入出力ポートを選択する。
【0051】
このような統合型光配線システム401により、従来設備の複数の機能を統合することに加え、新たに光配線機能部429を設けることにより設備センター内の配線経路の簡素化を行うことができ、機能統合化により装置の経済化を達成することができる。
【0052】
即ち、上述の図29についての説明の通り、従来の設備構成ではOLT架9−スターカプラ架10−FTM1間の所内光配線に複数の経路が存在するので、第1所内光ファイバケーブル415及び第2所内光ファイバケーブル416が大量に必要になり、深刻な輻輳を招いていた。
これに対して、図15及び図16について説明した本発明の実施例においては、OLT架409からの第1所内光ファイバケーブル415を全てIDM436内の光配線機能部429に一括配線するので、多心の第1所内光ファイバケーブル415を利用した簡素な光配線が可能になる。
また、従来のスターカプラ架10−FTM1間の所内光配線は、本発明の実施例ではIDM436内部に吸収され、統合型光配線システム401の管理下に置かれる。
【0053】
〔第2実施例〕この実施例においては、光ファイバ選択機能部430に、光試験機能部472、モニター機能部473、光ファイバ対照機能部474、及び光試験機能部とモニター機能部と光ファイバ対照機能部とを選択する測定器選択機能部471で構成される光試験モジュール411を接続する。
光試験機能部472は光ファイバケーブルの光ファイバを光試験する機能を有し、モニター機能部473は通信光及び試験光をモニターする機能を有し、光ファイバ対照機能部474は光ファイバを対照する機能を有する。
この実施例により、加入者系光ファイバケーブル417の新設の際の試験及び保全のための試験を実行することができる。
【0054】
〔第3実施例〕図17及び図18は、本実施形態の第3実施例を説明するための図である。
図中、440はIDM436の基本モジュール、441はIDM436の増設モジュール、442は試験アクセスユニット、443は整列盤、444は保持盤ユニット、445は挿抜光ファイバ、446は配線ユニット、447は接続盤、448は所内光ファイバケーブル固定部、449は保持盤、450は第3所内光ファイバケーブルである。
【0055】
この実施例におけるIDM436の基本モジュール440は、試験アクセス機能部426、クロスコネクト機能部427、スプリッタ機能部428、光配線機能部429及び光ファイバ選択機能部430を具えており、増設モジュール441は、試験アクセス機能部426、クロスコネクト機能部427、スプリッタ機能部428及び光ファイバ選択機能部430を具えている。
【0056】
試験アクセスユニット442は試験アクセス機能部426及び光ファイバ選択機能部430を持ち、挿抜光ファイバ445及び接続盤447はクロスコネクト機能部427を構成し、配線ユニット446は一つのIDM基本モジュール440から複数の増設モジュール441への配線を行う配線機能を有する。
増設モジュール441を用いて収容心線の増加に対応することにより、収容心線の増加に関係なく通信設備センター内光配線の管理機能を保持することができる。
【0057】
光配線の接続替えは、通常、IDM436内のクロスコネクト機能部427が担当するが、ここでは、接続盤447に接続された挿抜光ファイバ445の接続替えを行うことによって実行する。
従来のFTMでは収容心線数が有限であることから、単一のFTMの内部で解決し得ない接続替えの事例が発生する可能性が存在するが、本実施例によれば、設備センター内の光配線を統合型光配線システム401が一括管理するため、このような問題を生じない。
【0058】
また、このような本実施例によれば、光配線機能部429によってクロスコネクト機能部427の範囲外の接続替えを実行できるので、通信系光加入者線端局装置407と加入者系光ファイバケーブル417との間及び映像系光加入者線端局装置408と加入者系光ファイバケーブル417との間の光配線を完全に任意に選択接続することが可能になる。
また、本実施例によれば、従来のスターカプラ架10とFTM1とを統合しているので、装置が占めるスペースを減らすことになり、設備センター内の収容心線密度を上げることができる。
【0059】
次に、図18を用いて本発明の統合型光配線システムにおけるIDM436と従来の所内設備との接続形態を説明する。
従来のFTM1は第2所内光ファイバケーブル416を介してスターカプラ架410中の光合分波器に接続し、スターカプラ架410は第3所内光ファイバケーブル450を介してIDM基本モジュール440中の配線ユニット446に接続する。
【0060】
本実施例によれば、従来の所内設備を合わせて収容することにより、従来の所内設備が接続される所内光ケーブル配線においても、本実施例の統合型光配線システム401が一括管理することが可能になり、設備センター内配線経路の簡素化及び設備センター内配線の輻輳回避を行うことができる。
【0061】
〔第4実施例〕この実施例においては、光配線管理機能部437が、作業支援携帯端末431、中間光配線管理機能部432及び総合光配線管理部433を具えている。
中間光配線管理機能部432は、IDM436内の光配線情報、構成品情報及び回線情報を管理するデータベースを持ち、接続替え作業の指示を行う機能を有する。
【0062】
作業支援携帯端末431は、中間光配線管理機能部432のデータベースを参照し、接続替え等の作業内容を投入する情報交換機能を持ち、作業者の接続替え作業の支援を行う。
総合光配線管理部433は、複数の中間光配線管理機能部432からの光配線情報を統合して管理し且つ他のオペレーションシステム435との接続を管理する。
この実施例においては、光配線管理機能部437により、効率的な設備情報管理、他のオペレーションシステム435との連携及び接続替え作業者の作業支援が可能になる。
【0063】
〔第5実施例〕この実施例においては、クロスコネクト機能部427として、整列盤を用いたジャンパ方式を用いる。
図19は整列盤を用いたジャンパ方式を説明するための図であり、423は光コネクタアダプタ、424は光コネクタ、443は整列盤、445は挿抜光ファイバ、447は接続盤、449は保持盤、451はコードストッパ、454は余長収納部である。
【0064】
以下に整列盤443を用いる挿抜光ファイバ445の接続替え方法を説明する。
挿抜光ファイバ445は整列盤443に摺動可能に緩く保持されるので、装置前面及び背面の挿抜光ファイバ余長収納部454に挿抜光ファイバ445の余長部分を分散して収納する。
また、接続替えを行う際には、装置前面の余長収納部454に多くの挿抜光ファイバ445の余長部分があっても、一且整列盤443の盤面直前まで光コネクタ424を引き上げるため、操作性及び視認性を確保することができる。
【0065】
挿抜光ファイバ445の接続替えは、接続盤447に具えられている第1光コネクタアダプタ423に固定された挿抜光ファイバ445の光コネクタ424を接続盤447に具えられている第2光コネクタアダプタ423に差し替えることによって行う。
【0066】
図19(a)は接続状態を示す図であり、第1の光コネクタアダプタ423に挿抜光ファイバ445の光コネクタ424が固定されている。
図19(b)では第1の光コネクタアダプタ423から光コネクタ424を引き抜いている。
図19(c)では光コネクタ424が引き抜かれた挿抜光ファイバ445を整列盤443の背面から引き上げ、挿抜光ファイバ445の光、コネクタ424を整列盤443の保持穴の面の直前まで引き戻す。
これにより、多くの挿抜光ファイバ445の余長部分が収納されている前面挿抜光ファイバ余長収納部454から特定の光コネクタ424を選択することができる。
【0067】
図19(d)では光コネクタ424を選択し、挿抜光ファイバ445を整列盤443の前面に必要な長さだけ引き出す。
この時、他の挿抜光ファイバの外側に当該挿抜光ファイバ445を配線し、当該挿抜光ファイバ445の光コネクタ424を接続盤447に具えられている第2の光コネクタアダプタ423に接続する。
図19(e)では挿抜光ファイバ445の余長部分を、前面及び背面の余長収納部454に、操作性及び視認性を確保できるようにバランスよく収納する。
【0068】
本実施例によれば、挿抜光ファイバの余長部分が存在していても、切替える挿抜光ファイバ及び光コネクタを容易に選択できるので、接続替えを行う際の操作時間を短縮することができる。
【0069】
〔第6実施例〕この実施例においては、挿抜光ファイバ445の図19(a)に453で示す位置に、バーコードを利用した挿抜光ファイバ識別記号を付与し、これを作業支援携帯端末431で読取るようにする。
この実施例により、挿抜光ファイバ445の探索時間が短縮され、作業効率が向上し、挿抜光ファイバ445の選択の誤り防止が可能になる。
【0070】
〔第7実施例〕この実施例においては、接続盤447及び保持盤ユニット444に、中間光配線管理機能部432からの指示データを表示する表示部を設ける。
図20は接続盤447の一部分を示す図であり、配列された光コネクタアダプタ423に隣接して、LEDからなる表示部452が設けられている。
接続盤447に設けられた表示部452は、作業者が挿抜を行うべき接続盤447上の接続端子を指示し、保持盤ユニット444に設けられた表示部452は、作業者が挿抜を行うべき挿抜光ファイバ445を指示する。
【0071】
この実施例により、挿抜光ファイバ接続盤上の各接続部の探索がより確実且つ迅速になり、接続替え作業を行う際の作業効率の向上及び光コード選択を行う際の誤認の防止が可能になる。
【0072】
〔第8実施例〕この実施例においては、光ファイバ選択機能部430に可視光源を接続し、挿抜光ファイバ445に可視光を漏洩させる曲げ付与部を設ける。
可視光源で発生した可視光は、FSマスタ側光ファイバから挿入され、接続盤447を通って挿抜光ファイバ445に伝搬し、前面挿抜光ファイバ余長収納部及び背面挿抜光ファイバ余長収納部に収納された挿抜光ファイバ445の曲げ部分で外部に洩れ出る。
この洩れ光を目視することにより、挿抜光ファイバ445を識別することができる。
【0073】
これにより、挿抜光ファイバ445を選択する際、確実且つ迅速に当該挿抜光ファイバ445を整列盤443の背面から選択でき、接続替え作業を行う際に作業性を向上させることができ、且つ誤操作を防止することができる。
また、可視光源として半導体レーザー、He−Neレーザー等を用いることができる。
【0074】
〔第9実施例〕この実施例においては、クロスコネクト機能部427に、誤操作のない接続替え方式を適用する。
図21はこの実施例を説明するための図であり、図中、403は光ファイバ選択装置(FS)、417は加入者系光ファイバケーブル、444は保持盤ユニット、445は挿抜光ファイバ、447は接続盤、455は第1の光カプラ、456は第2の光カプラ、457は光カプラAポート、458は光カプラBポート、459は光カプラCポート、460は光カプラDポート、461は光パルス試験器、462は可視光源、463は光モニター装置、464は第1の接続端子、465は第2の接続端子である。
【0075】
挿抜光ファイバ445から出た信号光は、接続盤447上の第1の接続端子464、第1の光カプラ455の光カプラBポート458及び第1の光カプラ455の光カプラAポート457を順次通過して加入者系光ファイバケーブル417に到達する。
【0076】
光カプラ455、456は光分岐機能を持つため、光カプラAポート457から挿入された光は光カプラBポート458及び光カプラCポート459に分岐され、光カプラBポート458から挿入された光は光カプラAポート457及び光カブラDポート460に分岐され、光カプラCポート459から挿入された光は光カプラAポート457及び光カプラDポート460に分岐され、光カプラDポート460から挿入された光は光カプラBポート458及び光カプラCポート459に分岐される。
それぞれの光カプラAポート457は加入者系光ファイバケープル417に接続している。
【0077】
次に、初期状態においては、挿抜光ファイバ445が第1の接続端子464に接続しており、この状態から挿抜光ファイバ445が第2の接続端子465に接続する状態に接続替えを行う場合を説明する。
【0078】
先ず、所内設備のオペレータが、加入者情報、サービス情報等を含むネットワーク構成の変更項目を、作業支援携帯端末431、中間光配線管理機能部432又は総合光配線管理部433に投入する。
次に、中間光配線管理機能部432以外に投入された接続変更依頼は全て中間光配線管理機能部432に転送される。
中間光配線管理機能部432は、それ自体が持つデータベースを参照し、接続変更操作を行う挿抜光ファイバ445、第1の接続端子464及び第2の接続端子465を決定する。
決定した挿抜光ファイバ445の番号並びに第1の接続端子464及び第2の接続端子465の端子番号は、作業支援携帯端末431に転送され、接続替え作業者はこの指示に従って作業を行う。
【0079】
次に、中間光配線管理機能部432は、FS403に対して第1の光カプラ455上の光カプラDポート460と光モニター装置463とを接続する命令を発し、これに応答してFS403が動作を実行すると、光モニター装置463が接続変更前の挿抜光ファイバ445からの信号をモニターする。
【0080】
次に、接続替え作業者が作業支援携帯端末431に指示された第1の接続端子464を選択し、これに固定された挿抜光ファイバ445を確認する。
この際、作業支援携帯端末431が具えるバーコードリーダーで挿抜光ファイバ445に付与された識別記号を読込むことにより、確実な確認作業を行うことができる。
作業者が選択した挿抜光ファイバ445に誤りがない時は、作業支援携帯端末431が挿抜光ファイバ445の解放指示を出し、作業者がこれを確認して挿抜光ファイバ445を解放する。
【0081】
挿抜光ファイバ445が解放されると、光モニター装置463が監視している挿抜光ファイバ445からの信号が断たれる。
光モニター装置463はこの信号停止情報を中間光配線管理機能部432に報告する。
この信号停止情報を受信した中間光配線管理機能部432は、FS403に対しで第2の光カプラ456上の光カプラDポート460と可視光源462とを接続する命令を発し、これに応答してFS403が動作を実行すると、可視光源462から発した可視光が第2の光カプラ456上の光カプラBポート458即ち第2の接続端子465から発光する。
作業者は、接続盤447の発光により第2の接続端子465を確認し、作業支援携帯端末431に確認報告を行う。
確認報告は作業支援携帯端末431から中間光配線管理機能部432に転送される。
【0082】
次に、中間光配線管理機能部432は、FS403に対して第2の光カプラ456上の光カプラDポート460と光モニター装置463とを接続する命令を発し、これに応答してFS403が動作を実行すると、光モニター装置463が第2の接続端子465からの信号挿入を待機する。
更に、中間光配線管理機能部432は、作業支援携帯端末431を介して作業者に接続盤447の第2の接続端子465への接続を指示する。
作業者は、作業支援携帯端末431の指示に従って挿抜光ファイバ445を第2の接続端子465に接続する。
【0083】
挿抜光ファイバ445が第2の接続端子465に正常に接続されると、光モニター装置463が挿抜光ファイバ445からの信号を受光し、接続が終了したことを中間光配線管理機能部432に報告する。
接続終了の報告を受けた中聞光配線管理機能部432は、作業支援携帯端末431を介して作業者に作業完了を通知し、FS403に初期位置への移動を指示し、更に自体が持つデータベースの内容を変更する。
この実施例によれば、確実且つ迅速な作業が可能になる。
【0084】
〔第10実施例〕図22は本実施形態の第10実施例の光配線システムを示す構成図、図23は同光配線システムの光配線盤を示す構成図であり、図において、501は光配線盤、502はクロスコネクト機能部、503は光ファイバ整列機能部、504は保留部、505は光スプリッタを有する光ジャンパ機能部、506は配線収容機能部、507は端末装置側成端機能部、508は光スプリッタを有しない光ジャンパ機能部、509は光ファイバ整列機能部503を複数奴容するための光ファイバ整列盤、510は端局装置側成端機能部、511は第1所内光ファイバケーブル、512は加入者系光ファイバケーブル、513は通信系光加入者線端局装置や映像系光加人者線端局装置などの光加入者線端局装置を収容する光加入者線端局装置収容架、551はコネクタプラグ、552はスプリッタである。
【0085】
ただし、図23は光スプリッタを有する光ジャンパ機能部505を用いた例であるが、この光ジャンパ機能部505の替わりに光スプリッタを有しない光ジャンパ機能部508を用いてもよい。
端局装置側成端機能部510では、複数の光加入者線端局装置に接続した第1所内光ファイバケーブル511を収容し、光ジャンパ機能部508に接続する。
光ジャンパ機能部508は大別してスプリッタ機能を有するもの(図24)、スプリッタ機能を有しないもの(図25)がある。
【0086】
ここで、図24は光ジャンパ機能部505、図25は光ジャンパ機能部508をそれぞれ示す模式図であり、560は入力ポート、561はスプリッタ、562は出力側ポート、563は光フィルタである。
スプリッタ561は光加入者線端局装置からの通信光を複数のポートに分配する機能を有するもので、分配数は特に限定しないが、光加入者線端局装置との関係で4、8、16等が有用である。
【0087】
また、通信系と映像系の波長の異なった通信光を、前記分配数で任意に組み合わせ、出力ポートの光ファイバに混在させることができる。
スプリッタ機能を有しない光ジャンパ機能部508は光加入者線端局装置513からの通信光を分配しないで特定の加入者に捉供する場合に使用するもので、複数の入力ポートとそれに対応した出力ポートを有する。
スプリッタ機能を有する光ジャンパ機能部505およびスプリッタ機能を有しない光ジャンパ機能部508ともに、取付形状を同一にすることで、光ファイバ整列盤509の任意の位置に収容することを可能としている。
【0088】
光ファイバ整列機能部503は、下記の機能を有する。
(1)前記光ジャンパ機能部505、508の出力ポートに接続された光コネクタプラグ付き光ファイバを収容し、使用中の光ファイバと保留中の光ファイバを分離する。
(2)使用中側と保留中側の出力開ロ部を有する。
(3)収容した光ファイバの特性を低下させないために曲げ径を保障する。
(4)使用中の光ファイバと保留中の光ファイバを前記開口部に入れ替えすることができる。
(5)収容した光ファイバが簡単に外れない。
(6)回転機構を含む光ファイバ引出機能を有する。
(7)光ファイバ被覆上に表示した識別情報を目視識別できる空間がある。
【0089】
クコスコネクト機能部502に配線接続される使用中の光ファイバと、保留部504に保留される光ファイバが完全に分離されることで、保留中の光ファイバが使用中の光ファイバの特性に悪影響を与えない。
また、引出機能と目視識別の空間があることで、別の光ファイバ整列機能部503が積層して収容されていても、任意の光ファイバ整列機能部503の使用中の光ファイバと保留中の光ファイバの目視識別を行うことができる。
これらの機能により、対象の光ファイバを特定し、光ファイバ先端に取りつけた光コネクタプラグを光ファイバ整列機能部503近傍まで手繰り寄せることができる。
【0090】
一端手繰り寄せた光コネクタプラグをクロスコネクト機能部502の新たな接続位置に接続替えをする。
この操作により光ファイバの絡まりを回避することができる。
なお、従来の技術では、接続替えを繰り返す度に絡まりが発生するため、光ファイバの収容密度を上げることができなかった。
【0091】
光ジャンパ機能部505、508の出力ポートに接続される光ファイバは、一定の張力、曲げ剛性を有する被覆材で被覆されている必要があり、抗張力材とプラスチック被覆材による被覆構造が適している。
被覆材は難燃性プラスチック材を用いた。
この難燃性プラスチック材には、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル系樹脂等のノンハロゲン樹脂を用いた。
なお、難燃性プラスチック材としては、難燃性を高めるために有機リン系を含有しない難燃剤を配合したものを用いた。
【0092】
光配線盤の高密度収容を図るため、約1mmの光コードが有用である。
光ジャンパ機能部505(508)に収容される光ファイバとしては、心数が32心〜64心のものが操作性、収容性の点で優れている。
光ファイバの目視による識別方法として、本システムでは、番号等の情報を表す識別記号を表示する。
識別記号には光ファイバ心線番号を表す記号・番号を併用した識別記号表示と、多心線の中から特定の1心を識別するために、光ファイバの被覆を着色またはカラー印刷し、識別記号表示と租み合わせることで識別性を向上させた。
前記識別情報は光ファイバの外周方向に1または複数、長さ方向に一定間隔に連続して表示することで、光ファイバのどの位置からも識別することが可能であり、識別記号は横向き縦向き、正位、反転を組み合わせることでどの方向からも識別することができる。
【0093】
光ファイバ整列盤509は、光ジャンパ機能部505(508)を複数収容する機能を有している。
収容方式として、縦収容方式、横収容方式があり、縦収容方式には鉛直方向または斜め方向に1列または複数列収容する方式、横収容方式にも横または斜めに1列または複数列収容する方式がある。
光ジャンパ機能部505(508)の出力光ファイバの長さを一定とし、クロスコネクト機能部502のどの位置にも配線できるようにするためには、縦1列収容方式が有用である。
この場合、光ジャンパ機能部505(508)は光ファイバ整列機能部503と一体化して、光ファイバ整列盤509の下部より順次上に収容していくことが可能となる。
この方式により、使用中の光ファイバに悪影響を与えずに光ジャンパ機能部505(508)を増設することができる。
【0094】
縦1列収容方式で使用中の光ファイバの余長を光配線収容機能部内に納めるには、クロスコネクト機能部502および光ファイバ整列盤509の収容位置は光配線盤取付架高さの概ね中央部より上部に位置していることで可能となる。
クロスコネクト機能部502の片端は加入者系光ファイバケーブルに接続されることで、加入者に接続されている。
このため、光ファイバ整列機能部503と各種の光ジャンパ機能部505(508)を光ファイバ整列機能部503に収容し、各種の伝送サービスをクロスコネクト機能部502で接続替えすることで、加入者に提供することができる。
【0095】
〔第11実施例〕図26は本実施形態の第11実施例の光配線システムを示す構成図であり、光ファイバ整列機能部に第1所内光ファイバケーブルを直接収容する光配線システムの一例である。
光加入者線端局装置収容架513から配線された複数の第1所内光ファイバケーブル511を端局装置側成端機能部510に収容した後、該第1所内光ファイバケーブル511の光ファイバを光ファイバ整列機能部503に収容する。
前記光ファイバケーブル511の光配線盤収容側は単心の光ファイバの先端に光コネクタプラグが装着された構造となっている。
【0096】
この光ファイバ整列機能部503は、図22に示す光ファイバ整列機能部と同様の機能を有する。
ただし、光コネクタプラグ付きの光ファイバを光ファイバ整列機能部503に装置するため、光ファイバの挿入口としてスリットまたは扉付き開口部を有し、光ファイバの挿入を容易にするとともに簡単には外れない構造とすることが必要である。
光加入者線端局装置の伝送サービスと加入者が一対一で対応する場合、または加入者系光ファイバケーブルと加入者の間で通信光を分配する機能を有している光配線システムに適用できる。
【0097】
〔第12実施例〕図27は本実施形態の第12実施例の統合型光配線システムを示す構成図であり、光配線盤A(520)と光配線盤B(521)を備え、光配線管理機能と光試験機能を有する統合型光配線システムの一例である。
当然、光配線盤A(520)と光配線盤B(521)の構成でも光配線システムとして適用可能である。
この光配線盤A(520)と光配線盤B(521)の構成では、光配線盤B(521)に対して複数の光配線盤A(520)が収容できる。
【0098】
光配線盤B(521)は、複数の光配線盤A(520)に収容された加入者と複数の光加入者線端局装置収容架513の間に位置し、配線を振り分ける機能を有する。
光配線盤B(521)のない光配線システムにおいては、複数の光配線盤A(520)と複数の光加入者線端局装置の間に網の目状の光ファイバケーブルを配線する必要が生しるうえに、光ファイバケーブルの種類も心数の少ないものから多数心のものまで用意しなければならない。
この光配線盤B(521)を設置することにより、多数心の光ファイバケーブルを先行配線することが可能となり、光ファイバケーブル配線の輻輳を回避することができる。
【0099】
光配線盤A(520)は、図22のものと同等の機能を有し、光配線盤B(521)は、図26のものと同等の機能を有する。
光配線盤A(520)と光配線盤B(521)との間は架間光ファイバケーブル516で接続する。
光配線盤B(521)は、架間光ファイバケーブルを収容する光ファイバ整列機能部503を有し、光配線盤A(520)は、光ジャンパ機能部を有する。
【0100】
これらの構成によっても光配線システムとしての機能を確保できるが、さらに光試験機能を組み込むことで、光加入者線端局装置から加入者までの光配線の保守・監視が可能となる。
光試験機能を付与するには、光配線盤A(520)のクロスコネクト機能部502近傍から光加入者線端局装置側、または加入者側の光ファイバに光試験のための試験光を挿入する光カプラを有する光試験アクセス機能部514、複数の光試験アクセス機能部514に試験光を切り替えて挿入する光ファイバ選択機能部530、試験光の送出及び試験光の戻り光を測定、分析する光試験機能部533を組み込むことで実現することができる。
【0101】
さらに、通信光をモニタするモニタ機能部535、光ファイバの心線対照をおこなう光ファイバ心線対照機能部536を組み込むことができる。
この光試験機能を付与する構成物は光配線盤A(520)のクロスコネクト機能部502、または光配線盤B(521)の光配線概能部の下部に収納することができる。
【0102】
試験アクセス機能部514の片端には加入者系光ファイバケーブルが接続され、もう一方の端面はクロスコネクト機能部502となっている。
クロスコネクト機能部502側は多連のレセプタクルを装着する。
なお、従来ではSC型のレセプタクルが適用されてきたが、光配線盤の収容密度を上げるため、小型のMU型の16連レセプタクルを適用することで、4000端子以上のクロスコネクトを実現することができる。
【0103】
加入者系光ファイバケーブルとの接続は、8心多心コネクタ(MT型)の使用が可能である。
例えば、約10mmの幅に8心コネクタを2個装着し、16連レセプタクルと整合させることで、収容密度の向上を図ることができる。
加入者系光ファイバケーブルの光テープ心線の余長は、10mm幅の試験アタセス機能部514の中央に仕切板を置き、仕切板の左右に収容する。
光ファイバ選択装置との接続には16心の多心コネクタが有用である。
【0104】
試験光は、通信に影響を与えないようにするため、通信光と異なった波長を使用する。
また、試験光が伝送装置に影響を与えないようにするため、光配線内に光フィルタを挿入する。
本システムでは、光フィルタを光ジャンパ機能部508の伝送装置側に挿入した。
光フィルタをこの位置に挿入することで、光フィルタ数を少なくすることができる。
【0105】
これらのシステム構成に対して、光配線管理機能部525を組み込むことで複雑な光配線を計算機のデータベースシステム524へ適用することと、光ファイバ、クロスコネクト機能部502、光配線機能部517に装着した二次元の識別コード519を、読み取り装置522を使用して読み取ることで光配線の情報をデータベースに登録することが可能となり、配線業務を支援することができる。
【0106】
この二次元の識別コードを光ファイバに装着するには、光ファイバ被覆上に移動可能なタグを取付け、タグ上に識別コードを印刷または貼り付ける方法を適用することで実現することができる。
一次元のコードとしてはバーコードが一般的であるが、本光配線システムのような高密度の光配線システムにおいては、光ファイバの細径化が必要であるから、付与する識別コードも小型化が必要である。
【0107】
この二次元の識別コードでは、5mm角以下の大きさでも約30桁行の英数字の情報表示が可能であり、一次元のバーコードに比べて小形化を図ることができる。
二次元の織別コードは小形であるから、構成物品の管理にも適用することができる。
【0108】
クロスコネクト機能部502や光配線機能部517の光レセプタクル、光アダプタの端子位置情報は、それぞれの保護キャップに二次元の識別コードを印刷または貼り付け、あるいは端子情報を表す目視識別記号を表示することで実現することができる。
二次元の識別コードを適用すれば、データベースの登録・変更処理の自動化を図ることができるという利点がある。
【0109】
〔第13実施例〕図28は本実施形態の第13実施例の光配線システムを示す構成図であり、光ジャンパ機能部505と光ファイバ整列機能部503を一体化した光配線システムの一例である。
【0110】
架間光ファイバケーブル515を光ジャンパ機能部505の入力ポートにコネクタ接続し、スプリッタ547により分配された光ファイバを光ファイバ整列機能部503に挿入する。
この挿入された光ファイバは、保留中の光ファイバ543として保留盤504に保留される。
【0111】
一方、試験アクセス機能部514の一方の端面は、加入者系光ファイバケーブル512を介して加入者に接続されている。
この試験アクセス機能部514の他方の端面はクロスコネクト機能部502である。
加入者にサービスを提供する場合には、保留中の特定の光ファイバをクロスコネクト機能部502で接続する。
この場合、識別空間544で接続する特定の光ファイバを目視で識別する。
【0112】
光ファイバ整列機能部503は、回転引出機能545を有するので、光ファイバの目視による識別が容易になる。
光ファイバの目視による識別は、識別記号550及び色識別549により行うことができる。
クロスコネクト機能部502に接続された光ファイバは、使用中の光ファイバ542として、保留中の光ファイバと完全に分離され、保留中の光ファイバと輻輳することはない。
【0113】
光ファイバとクロスコネクト機能部502に二次元の識別コード519を装着することにより、接続情報のデータベース登録の自動化が可能となる。
例えば、光ファイバの識別コードは、識別タグ541を光ファイバの被覆層の表面に取り付けることにより、視認性が向上する。
この場合、識別タグ541は、他の光ファイバに引っかからないように、丸みをおびた構造のものが好適である。
また、識別コードは、光コネクタプラグ540近傍に装着する。
この識別タグ541は、光ファイバの被覆上を移動することができる構造にすることにより、操作性を向上させることができる。
【0114】
以上、本発明の各実施の形態につき説明したが、本発明は、必ずしも上述した構造及び方法にのみ限定されるものではなく、本発明にいう目的を達成し、本発明にいう効果を有する範囲内において、適宜に変更実施することが可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【0115】

【図1】本発明の第1の実施形態に係る光配線盤を示す構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る光配線盤の整列部材の詳細を示す構成図である。
【図3】整列部材の他の例を示す構成図である。
【図4】整列部材のさらに他の例を示す構成図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る光ファイバコードの一例を示す外観図である。
【図6】図5の光ファイバコードを利用した集合型光ファイバコードを示す概略構成図である。
【図7】図6の集合型光ファイバコードの配線盤への接続状態を説明する説明図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る光ファイバコードの変形例を示す外観図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る光ファイバコードの他の変形例を示す外観図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る光ファイバコードの他の変形例を示す外観図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る光ファイバコードの他の変形例を示す外観図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る光ファイバコードの他の変形例を示す外観図である。
【図13】本発明の第2の実施形態に係る光ファイバコードの他の変形例を示す外観図である。
【図14】本発明の第2の実施形態に係る光ファイバコードの他の変形例を示す外観図である。
【図15】本発明の第3の実施形態に係る光配線システムを含む所内設備の構成を示す構成図である。
【図16】本発明の第3の実施形態に係る光配線システムと設備センター内にある他の設備との接続形態を示す図である。
【図17】本発明の第3の実施形態に係る光配線システムの第3実施例を示す平面図である。
【図18】本発明の第3の実施形態に係る光配線システムの第3実施例を示す平面図である。
【図19】本発明の第3の実施形態に係る光配線システムの整列盤を用いたジャンパ方式を示す説明図である。
【図20】本発明の第3の実施形態に係る光配線システムの接続盤の一部分を示す正面図である。
【図21】本発明の第3の実施形態に係る光配線システムの第9実施例を示す構成図である。
【図22】本発明の第3の実施形態に係る光配線システムの第10実施例を示す構成図である。
【図23】本発明の第3の実施形態に係る光配線システムの第10実施例の光配線盤を示す構成図である。
【図24】本発明の第3の実施形態に係る光配線システムの第10実施例のスプリッタ機能を有する光ジャンパ機能部の一例を示す概略構成図である。
【図25】本発明の第3の実施形態に係る光配線システムの第10実施例のスプリッタ機能を有しない光ジャンパ機能部を示す概略構成図である。
【図26】本発明の第3の実施形態に係る光配線システムの第11実施例を示す構成図である。
【図27】本発明の第3の実施形態に係る光配線システムの第12実施例を示す構成図である。
【図28】本発明の第3の実施形態に係る光配線システムの第13実施例を示す構成図である。
【図29】従来のFTMを合む所内設備を示す構成図である。
【図30】従来の設備センター内の所内設備の配置を示す図である。
【図31】光カプラ及びFSを具える従来のFTMの構成を示す図である。
【図32】従来のFTMにおける接続部を示す構成図である。
【符号の説明】
【0116】

1 FTM
2 光カプラ
3 光ファイバ選択装置
4 試験用分岐光ファイバ
5 光合分波器
6 伝送装置側光フィルタ
7 通信系光加入者線端局装置
8 映像系光加入者線端局装置
9 光加入者線端局装置収容架
10 スターカプラ架
11 試験装置架
12 試験装置
13 光ファイバ選択装置制御及び試験装置選択装置
14 FSマスタ側光ファイバ
15 第1所内光ファイバケーブル
16 第2所内光ファイバケーブル
17 加入者系光ファイバケーブル
18 加入者側光フィルタ
19 通信系光加入者線終端装置
20 映像系光加入者線終端装置
21 余長振り分け部材
22 余長処理棚
23 光コネクタアダプタ
24 光コネクタ
25 単心テープ心接続部
101 配線盤本体
102 コネクタ接続盤
103 保留盤
104 光ファイバコード
106 収容部
107 整列盤
108 光コネクタアダプタ
109 整列部材取付枠
110 整列部材
111,112 アーム部分
113,114 光ファイバコード通過口
113a,114a 開口部
120 整列部材
121,122 アーム部分
123,124,125 光ファイバコード通過口
123a,124a,125a 開口部
130 整列部材
131 一の部分
132 他の部分
133,134,135 光ファイバコード通過ロ
133a,134a,135a 開口部
201 配線盤
202 接続盤
203 整列盤
204 保留盤
210 光ファイバコード
211 外被
212 識別記号
213 カラードット
220 光ファイバコード
223 カラーライン
230,240,250,260 光ファイバコード
252 識別記号
270,280 光ファイバコード
271 外被
300 ユニット
310 集合型光ファイバコード
320 光ファイバケーブル
321 外被
401 統合型光配線システム
402 光カプラ
403 光ファイバ選択装置
407 通信系光加入者線端局装置
408 映像系光加入者線端局装置
409 光加入者線端局装置収容架
410 スターカプラ架
411 試験装置架
415 第1所内光ファイバケーブル
417 加入者系光ファイバケーブル
426 試験アクセス機能部
427 クロスコネクト機能部
428 スプリッタ機能部
429 光配線機能部
430 光ファイバ選択機能部
431 作業支援携帯端末
432 中間光配線管理機能部
433 総合光配線管理部
434 データ通信ネットワーク
435 設備オペレーションシステム
436 統合型光配線モジュール
437 光配線管理機能部
439 装置間インタフェース
440 基本モジュール
441 増設モジュール
442 試験アクセスユニット
443 整列盤
444 保持盤ユニット
445 挿抜光ファイバ
446 配線ユニット
447 接続盤
448 所内光ファイバケーブル固定部
449 保持盤
450 第3所内光ファイバケーブル
451 コードストッパ
452 表示部
454 余長収納部
455 第1の光カプラ
456 第2の光カプラ
457 光カプラAポート
458 光カプラBポート
459 光カプラCポート
460 光カプラDポート
461 光パルス試験器
462 可視光源
463 光モニター装置
464 第1の接続端子
465 第2の接続端子
471 測定器選択機能部
472 光試験機能部
473 モニター機能部
474 光ファイバ対照機能部
480 端局装置側成端機能部
481 端末装置側成端機能部
501 光配線盤
502 クロスコネクト機能部
503 光ファイバ整列機能部
504 保留部
505 光スプリッタを有する光ジャンパ機能部
506 配線収容機能部
507 端末装置側成端機能部
508 光スプリッタを有しない光ジャンパ機能部
509 光ファイバ整列盤
510 端局装置側成端機能部
511 第1所内光ファイバケーブル
512 加入者系光ファイバケーブル
513 光加入者線端局装置収容架
514 試験アクセス機能部
517 光配線機能部
519 識別コード
520 光配線盤A
521 光配線盤B
522 読み取り装置
524 データベースシステム
525 光配線管理機能部
535 モニタ機能部
536 光ファイバ心線対照機能部
540 光コネクタプラグ
541 識別タグ
542 使用中の光ファイバ
543 保留中の光ファイバ
544 識別空間
545 回転引出機能
547 スプリッタ
549 色識別
550 識別記号
551 コネクタプラグ
552 スプリッタ
560 入力ポート
561 スプリッタ
562 出力側ポート
563 光フィルタ




【特許請求の範囲】
【請求項1】
外被に識別記号および識別色を備え、
前記識別記号が前記外被の周方向にわたって所定の間隔で複数附されており、
周方向の位置に関係なく識別可能とするとともに、
前記外被にタグを装着し、該タグに識別記号を形成したことを特徴とする光ファイバコード。

【請求項2】
前記識別記号が数字、文字またはこれらの組合せであり、当該記号が前記外被の長手方向に対して縦向きまたは横向きであると共に、所定の間隔で隣り合う当該記号の上下方向が互いに逆向きであることを特徴とする請求項1記載の光ファイバコード。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公開番号】特開2007−328344(P2007−328344A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−151089(P2007−151089)
【出願日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【分割の表示】特願2003−75969(P2003−75969)の分割
【原出願日】平成11年7月21日(1999.7.21)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】