光ファイバユニットおよび光ケーブル
【課題】複数の光ファイバをユニット化することで識別性を確保しつつ集積性を向上させ、かつ良好な一括融着接続性を有する光ファイバユニットを提供する。
【解決手段】光ファイバユニット10は、複数の光ファイバ1が連結されたなるもので、隣接する2本の光ファイバ1を連結する連結部2を有し、各光ファイバ1について、連結部2が光ファイバ1の長手方向に間欠的に設けられ、連結部2によって、複数の光ファイバ1が円環状に連結されてなっている。光ファイバ1が円環状に連結されているため、スロットの溝内における集積性がよく、また、光ファイバユニット10同士が絡み合わないため光ファイバの識別性、取り出し性が良い。また、所定位置の連結部2を切り離すことのより、光ファイバ1が一列に並んだテープ状の形状にすることができ、一括融着接続の作用性が良い。
【解決手段】光ファイバユニット10は、複数の光ファイバ1が連結されたなるもので、隣接する2本の光ファイバ1を連結する連結部2を有し、各光ファイバ1について、連結部2が光ファイバ1の長手方向に間欠的に設けられ、連結部2によって、複数の光ファイバ1が円環状に連結されてなっている。光ファイバ1が円環状に連結されているため、スロットの溝内における集積性がよく、また、光ファイバユニット10同士が絡み合わないため光ファイバの識別性、取り出し性が良い。また、所定位置の連結部2を切り離すことのより、光ファイバ1が一列に並んだテープ状の形状にすることができ、一括融着接続の作用性が良い。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の光ファイバが連結された光ファイバユニットと、その光ファイバユニットを有する光ケーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
図6は、複数本の光ファイバをユニット化した光ファイバテープ心線の構成例を示す図である。光ファイバテープ心線20は、複数の光ファイバ11を一列に並列配置して一体化して構成したもので、例えば、図6(A)に示すような4心タイプのものや、図6(B)に示すような8心タイプのものがあり、その他の心数のものもある。
図6(A)の構成は、4本の光ファイバ11を並列させ、その周囲をテープ材12で被覆して一体化したものである。光ファイバ11は、加熱炉で線引きしたガラスファイバにUV硬化型樹脂を塗布した光ファイバ素線として供されるものである。また、テープ材12には、一般にUV硬化型樹脂が用いられる。図6(B)の構成は、上記4心タイプの構成のものを2つ並べ、その周囲をさらにUV硬化型樹脂による連結被覆材13で被覆して一体化したものである。
【0003】
光ファイバテープ心線20を用いた光ケーブルは、スペーサの溝に複数の光ファイバテープ心線を収納し、その周囲に押さえ巻きを巻き付けてさらに最外周を外被で被覆した構成のものが用いられる。ここでは1つの光ファイバテープ心線20を構成する複数の光ファイバ11に異なる色を着色して、光ファイバ11を識別できるようにしている。光ファイバテープ心線20は識別性が良いため、ケーブル化した際にも取り扱いが容易であり、複数心の光ファイバ11が一体化されているため、光ファイバ11の端末部を整列させた一括融着接続が可能であり、良好な接続特性を有している。
【0004】
特許文献1には、複数の光ファイバを並列させ、互いに隣接する2心の光ファイバ間のみを連結する連結部を長手方向に間欠的に設けた光ファイバテープ心線が開示されている。この光ファイバテープ心線は、間欠的に設けた連結部間では、各光ファイバが自由に動くことができるため、どの方向にも曲げることが可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4143651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図7は、光ファイバテープ心線の曲げ特性を説明する図である。光ファイバテープ心線20は、複数の光ファイバ11を一列に並べ、その周囲をテープ材12で被覆して一体化したものである。従って、光ファイバ11が並んだ方向Hに光ファイバテープ心線20を曲げようとしても、剛性のため曲がり難い。一方、方向Hの直交方向Vに曲げようとすると比較的容易に曲げることができる。このように、光ファイバテープ心線20は、曲げ特性に異方性がある。
【0007】
図8は、従来の光ケーブルの溝内の状態の一例を説明する図である。光ケーブル100は、テンションメンバ101を中心に備えたスペーサ102を有する。スペーサ102には複数の溝103が設けられ、これらの溝103のそれぞれに、光ファイバテープ心線20が収納される。スペーサ102の外周には、押さえ巻き104が巻き付けられ、その外周に外被105が被覆される。
【0008】
光ファイバテープ心線20をケーブル化する場合、通常、スペーサ102の溝103に複数の光ファイバテープ心線20を収納する。この場合、上記のように光ファイバテープ心線20には曲げ特性の異方性があるため、ケーブル化する際には曲がりやすい方向を揃えて溝103に収納する必要がある。曲がりやすい方向が揃っていないと、溝103の内部の空間に効率良く光ファイバテープ心線20を配置することができず、光ファイバの集積性を阻害する。従って、スペーサ102の溝103内は、図8に示すように、光ファイバ11が並んだ方向を揃えて複数の光ファイバテープ心線20を積層することが必要になる。
しかしながら、連続した平板状の断面形状をもつ光ファイバテープ心線20の場合、複数の光ファイバテープ心線20の曲げ方向を揃えて整然と積層し、溝103の内部に配置することは難しく、集積性を高めることは困難であった。
【0009】
光ファイバテープ心線20の集積性を高めようとする場合、例えば、図9に示すようにテープ状ではなく矩形状に光ファイバ11を配置し、これをテープ材12で一括被覆してユニット化することも考えられる。しかしながら、このような形状では、溝103内の集積性を高めることはできるが、テープ材12のヤング率が高く、いずれの方向にも曲がりにくくなり、取り扱い性が悪い。また、このような形状の光ファイバユニットは、一括融着接続ができないという問題も生じる。
【0010】
図10は、従来の光ケーブルの溝内の状態の他の例を説明する図である。上記のような問題に対して、例えば特許文献1に記載された光ファイバテープ心線は、隣接する2心の光ファイバ11間を連結する連結部が、光ファイバテープ心線20の長手方向に間欠的に設けられているため、連結部間の単心部では個々の光ファイバが自由に動くことができ、全体として曲げの自由度が高い。従って、溝103の内部に対する光ファイバテープ心線20の集積性を比較的高めることができる。
しかしながら、この場合には、図10に示すように、溝103の内部で光ファイバテープ心線20同士が絡まりやすく、所望の光ファイバを識別可能とする識別性が低下し、また、所望の光ファイバテープ心線を取り出すときに、絡まり合った光ファイバテープ心線20により取り出しの作業性が阻害される、という問題が生じる。
【0011】
図11は、従来の光ケーブルの溝内の状態のさらに他の例を説明する図である。従来、複数の光ファイバ(この例では4心)11を集合させ、その周囲にコットン糸14を巻回して一体化した光ファイバユニット(光ファイバテープ心線に相当)21を用いたものがある。このような光ファイバユニット21であれば、その独立性が担保できるので光ファイバユニット21間の絡まりも発生し難く、また光ファイバ11の識別性にも問題は生じない。
しかしながら、このような構成は、単に複数の光ファイバ11をコットン糸14で巻回しただけのものであり、単心の光ファイバ11が相互に連結してないため、複数心の光ファイバ11の端末部を整列させて一括融着接続するときに、単心の光ファイバ11をそれぞれホルダにセットする必要があり、煩雑な作業を伴うため作業性が悪いという問題が生じる。
【0012】
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたもので、複数の光ファイバをユニット化することで識別性を確保しつつ集積性を向上させ、かつ良好な一括融着接続性を有する光ファイバユニットの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明による光ファイバテープ心線は、複数本の光ファイバが連結されたなる光ファイバユニットであって、隣接する2本の光ファイバを連結する連結部を有し、各光ファイバについて、連結部が前記光ファイバの長手方向に間欠的に設けられている。そして連結部によって、複数本の光ファイバが円環状に連結されてなることを特徴としている。
また、本発明による光ケーブルは、上記の光ファイバユニットを有するものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、複数の光ファイバをユニット化することで識別性を確保しつつ集積性を向上させ、かつ良好な一括融着接続性を有する光ファイバユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る光ファイバユニットの構成例を示す図である。
【図2】本発明に係る光ファイバユニットの他の構成例を示す図である。
【図3】本発明に係る光ファイバユニットの更に他の構成例を示す図である。
【図4】本発明に係る光ファイバユニットの更に他の構成例を示す図である。
【図5】本発明に係る光ファイバユニットを用いた光ケーブルの構成例を示す図である。
【図6】複数の光ファイバをユニット化した光ファイバテープ心線の構成例を示す図である。
【図7】光ファイバテープ心線の曲げ特性を説明する図である。
【図8】従来の光ケーブルの溝内の状態の一例を説明する図である。
【図9】集積性を高めるために考えられる光ファイバテープ心線の構成例を示す図である。
【図10】従来の光ケーブルの溝内の状態の他の例を説明する図である。
【図11】従来の光ケーブルの溝内の状態の更に他の例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図により本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明に係る光ファイバユニットの構成例を示す図で、図1(A)は光ファイバユニットの長さ方向の1部を示す斜視図、図1(B)は図1(A)のB−B断面を示す図、図1(C)は図1(A)のC−C断面を示す図、図1(D)は図1(A)のD−D断面を示す図である。
光ファイバユニット10は、複数の光ファイバ1をユニット状にしたもので、隣接する2本の光ファイバ同士を連結する連結部2を備えている。ここで光ファイバ1は、ガラス母材を線引きしてその周囲に紫外線硬化型樹脂を被覆した光ファイバ素線として供されるものである。この例では、4心の光ファイバユニットの構成例を示すが、光ファイバ1は3本以上であればよくその本数は限定されない。3本以上である理由は、下記に説明するように本発明では光ファイバ1を円環状に連結するため、2本以下ではその形状が構成できないためである。
【0017】
連結部2は、複数の単心の光ファイバ1のうち、隣接する2本の光ファイバ1同士を連結する。そして連結部2は、各光ファイバ1について、光ファイバ1の長手方向に間欠的に設けられる。この例では、連結部2は、光ファイバユニット10の長手方向の同じ場所で、2組の光ファイバ1を連結している。そして、光ファイバユニット10の長手方向に所定間隔をおいた次の連結部2では、組合せが異なる2組の光ファイバ1を連結する。こうして連結部2が連結する光ファイバ1は、光ファイバユニット10の長手方向に変化する。この構成で連結部2は、隣接する光ファイバ同士を順に鎖状に連結していき、その鎖形状の始端と終端とをさらに連結することで、複数の光ファイバ1を円環状に連結している。
【0018】
各連結部2においては、図1(B)、図1(D)に示すように、隣接する2本の光ファイバ間に連結材が充填され、これにより各連結部2が形成されている。上記連結材としては、紫外線硬化型樹脂を用いることが好適であるが、紫外線硬化型樹脂以外の固定用材料を用いるものであってもよい。
【0019】
上記の構成により、光ファイバユニット10は、光ファイバ1が円環状に連結されて一体化されているため、平板状のテープ形状ではなく、全体として棒状の形状のユニットを構成することができる。また、連結部2の間では各光ファイバ1が個々に動くことができるため、異方性なくいずれの方向にも曲げやすいユニットとすることができる。さらに光ファイバ1を連結した連結部2のうち、特定の2本の光ファイバ間の連結部2を切断することにより、従来のテープ状の光ファイバユニットが得られる。光ファイバ1の端末部を整列させて一括融着接続を行う場合には、所定の光ファイバ間の連結部2を切断することで光ファイバ1が一列に並んだテープ状にすることができ、光ファイバ1を1本ずつホルダに装着する必要がなく一括融着接続が可能である。
【0020】
図2は、本発明に係る光ファイバユニットの他の構成例を示す図で、図1(A)は光ファイバユニットの長さ方向の1部を示す斜視図、図2(B)は図1(A)のB−B断面を示す図、図2(C)は図2(A)のC−C断面を示す図、図2(D)は図2(A)のD−D断面を示す図、図2(E)は図2(A)のE−E断面を示す図である。
【0021】
本例の光ファイバユニット10は、図1と同様に間欠的に設けられた連結部2によって複数の光ファイバ1が円環状に連結された構成を有するものであるが、連結部2の配置構成が図1の構成と異なる。
この例では、連結部2は、連結対象とする光ファイバ1をずらしながら、光ファイバユニット10の長手方向に間欠的に設けられる。例えば特定の連結部2より連結する光ファイバ1が第1及び第2の光ファイバであるとする。光ファイバユニット10の長手方向に次の連結部2では、対象とする光ファイバは第2及び第3の光ファイバとなる。さらに次の連結部2では、対象とする光ファイバは第3及び第4の光ファイバとなる。さらに次の連結部2により、第4と第1の光ファイバを連結する。
【0022】
こうして、連結部2が連結する光ファイバ1は、光ファイバユニット10の長手方向に変化する。この例においても、隣接する光ファイバ1同士が順に鎖形状に連結されるため、光ファイバユニット10としては、複数の単心の光ファイバ1が円環状に連結された構成となっている。
【0023】
図3は、本発明に係る光ファイバユニットの更に他の構成例を示す図で、図3(A)は光ファイバユニットの長さ方向の1部を示す斜視図、図3(B)は図3(A)のB−B断面を示す図、図3(C)は図2(A)のC−C断面を示す図である。
【0024】
本例の光ファイバユニット10は、図1の構成と同様に、連結部2が光ファイバユニット10の長手方向の同じ場所で、複数組の隣接光ファイバ1を連結しているが、図2の構成とは光ファイバの心数が異なり、8心のユニット構成を示している。
この例では、連結部2は、光ファイバユニット10の長手方向の同じ場所で、4組の光ファイバ1を連結している。そして、光ファイバユニット10の長手方向に所定間隔をおいた次の連結部2では、光ファイバの組み合わせが異なる4組の光ファイバ1を連結している。こうして、連結部2が連結する光ファイバは、光ファイバユニット10の長手方向に変化する。この例においても、隣接する光ファイバ1同士が順に鎖形状に連結されるため、光ファイバユニット10としては、8心の単心の光ファイバ1が円環状に連結された構成となっている。
【0025】
図4は、本発明に係る光ファイバユニットの更に他の構成例を示す図で、図4(A)は光ファイバユニットの長さ方向の1部を示す斜視図、図4(B)は図4(A)のB−B断面を示す図、図4(C)は図4(A)のC−C断面を示す図、図4(D)は図4(A)のD−D断面を示す図である。
【0026】
本例の光ファイバユニット10は、図2の構成と同様に、連結対象とする光ファイバ1をずらしながら、光ファイバユニット10の長手方向に連結部2が間欠的に設けられているが、光ファイバの心数が図2のものとは異なり、8心のユニット構成を示している。
ここで特定の連結部2より連結する光ファイバ1が第1及び第2の光ファイバであるとする。光ファイバユニット10の長手方向に次の連結部2では、対象とする光ファイバは第2及び第3の光ファイバとなる。さらに次の連結部2では、対象とする光ファイバは第3及び第4の光ファイバとなる。そして第8の光ファイバまで順に鎖状に連結し、第8と第1の光ファイバをさらに連結する。
【0027】
こうして、連結部2が連結する光ファイバ1は、光ファイバユニット10の長手方向に変化する。この例においても、隣接する光ファイバ1同士が順に鎖形状に連結されるため、光ファイバユニット10としては、8心の光ファイバ1が円環状に連結された構成となっている。
【0028】
上記の各構成例において、連結部2を形成する装置としては、例えば、所定の光ファイバ1間に連結部2となる紫外線硬化型樹脂等の材料を塗布する塗布装置を用いることができる。塗布装置としては、走行する光ファイバ1の所定位置に所定形状の紫外線硬化型樹脂を付与するディスペンサー式のものを用いることができる。この場合、所望の連結部2の付与形状に合わせて、ディスペンサーの先端ノズルの形状を設計しておくようにする。あるいは複数のノズルをもつディスペンサーによって、連結部2の所望の形状を得るようなものであってもよい。また、インクジェットヘッド方式のように、連結部2となる材料を光ファイバ間に吹き付けるものであってもよい。この場合もヘッドのノズル形状を最適化したり、複数のノズルを配列させることによって連結部2の所望の形状を得るようにする。
【0029】
そしてディスペンサー等から紫外線硬化型樹脂の供給を間欠的に行うと、走行する光ファイバ1の表面に紫外線硬化型樹脂を間欠的に付与することができる。連結部2に用いる紫外線硬化型樹脂としては、例えば、ウレタンアクリレート系の樹脂を用いることができる。
【0030】
連結部2を形成するための他の装置としては、切削刃を用いるものであってもよい。つまり、予め連結部2の材料により一括被覆した複数本の光ファイバ1からなるユニットを作成し、このユニットに対して、切削刃を使用して所定位置に所定長さの切り込みを入れ、所望の連結部2を構成する。
例えば図1,2のような4心構成の光ファイバユニット10では、4心の光ファイバ1を連結部2の樹脂材料により連続して一括被覆してユニット化し、その後そのユニットに対して、上下左右の4方向から、光ファイバ1間に所定のタイミングで切削刃を差し込む。これにより、光ファイバの長手方向に間欠的に連結部2を設けるとともに、連結部2によって円環状に連結された光ファイバユニット10を形成することができる。
【0031】
図5は、本発明に係る光ファイバユニットを用いた光ケーブルの構成例を示す図である。光ケーブル100は、テンションメンバ101を中心に有するスペーサ102を備える。スペーサ102には複数の溝103が設けられ、これらの溝103のそれぞれに、光ファイバユニット10が収納される。スペーサ102の外周には、押さえ巻き104が巻き付けられ、その外周に外被105が被覆される。
【0032】
隣接する光ファイバを連結する連結部2を光ファイバユニット10の長手方向に間欠的に設け、光ファイバ1を円環状に連結してなる光ファイバユニット10を、スペーサ102の溝103の内部に収納して光ケーブル100を作成する。図5では、4心タイプの光ファイバユニット10を図示しているが、その他の心数の構成においても同様である。
【0033】
この場合、光ファイバユニット10は、光ファイバ1が円環状に一体化されているため、複数の光ファイバユニット10を溝103の内部に集積した場合にも、空間を効率良く使用した高い集積性が得られる。また、円環状の構成によって、間欠的な連結部を有する光ファイバテープ心線のように相互に絡み合うことがなく、光ファイバの識別性、および所望の光ファイバの取り出し作業性を向上させることができる。また、溝103から取り出した光ファイバユニット10は、特定の光ファイバ1間の連結部2を切断することにより、光ファイバ1が一列に並んだテープ状のユニットとすることができ、一括融着接続の作業性を阻害することがなく、良好な一括融着接続性を有する。
【符号の説明】
【0034】
1…光ファイバ、2…連結部、10…光ファイバユニット、11…光ファイバ、12…テープ材、13…連結被覆材、14…コットン糸、20…光ファイバテープ心線、21…光ファイバユニット、100…光ケーブル、101…テンションメンバ、102…スペーサ、103…溝、104…押さえ巻き、105…外被。
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の光ファイバが連結された光ファイバユニットと、その光ファイバユニットを有する光ケーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
図6は、複数本の光ファイバをユニット化した光ファイバテープ心線の構成例を示す図である。光ファイバテープ心線20は、複数の光ファイバ11を一列に並列配置して一体化して構成したもので、例えば、図6(A)に示すような4心タイプのものや、図6(B)に示すような8心タイプのものがあり、その他の心数のものもある。
図6(A)の構成は、4本の光ファイバ11を並列させ、その周囲をテープ材12で被覆して一体化したものである。光ファイバ11は、加熱炉で線引きしたガラスファイバにUV硬化型樹脂を塗布した光ファイバ素線として供されるものである。また、テープ材12には、一般にUV硬化型樹脂が用いられる。図6(B)の構成は、上記4心タイプの構成のものを2つ並べ、その周囲をさらにUV硬化型樹脂による連結被覆材13で被覆して一体化したものである。
【0003】
光ファイバテープ心線20を用いた光ケーブルは、スペーサの溝に複数の光ファイバテープ心線を収納し、その周囲に押さえ巻きを巻き付けてさらに最外周を外被で被覆した構成のものが用いられる。ここでは1つの光ファイバテープ心線20を構成する複数の光ファイバ11に異なる色を着色して、光ファイバ11を識別できるようにしている。光ファイバテープ心線20は識別性が良いため、ケーブル化した際にも取り扱いが容易であり、複数心の光ファイバ11が一体化されているため、光ファイバ11の端末部を整列させた一括融着接続が可能であり、良好な接続特性を有している。
【0004】
特許文献1には、複数の光ファイバを並列させ、互いに隣接する2心の光ファイバ間のみを連結する連結部を長手方向に間欠的に設けた光ファイバテープ心線が開示されている。この光ファイバテープ心線は、間欠的に設けた連結部間では、各光ファイバが自由に動くことができるため、どの方向にも曲げることが可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4143651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図7は、光ファイバテープ心線の曲げ特性を説明する図である。光ファイバテープ心線20は、複数の光ファイバ11を一列に並べ、その周囲をテープ材12で被覆して一体化したものである。従って、光ファイバ11が並んだ方向Hに光ファイバテープ心線20を曲げようとしても、剛性のため曲がり難い。一方、方向Hの直交方向Vに曲げようとすると比較的容易に曲げることができる。このように、光ファイバテープ心線20は、曲げ特性に異方性がある。
【0007】
図8は、従来の光ケーブルの溝内の状態の一例を説明する図である。光ケーブル100は、テンションメンバ101を中心に備えたスペーサ102を有する。スペーサ102には複数の溝103が設けられ、これらの溝103のそれぞれに、光ファイバテープ心線20が収納される。スペーサ102の外周には、押さえ巻き104が巻き付けられ、その外周に外被105が被覆される。
【0008】
光ファイバテープ心線20をケーブル化する場合、通常、スペーサ102の溝103に複数の光ファイバテープ心線20を収納する。この場合、上記のように光ファイバテープ心線20には曲げ特性の異方性があるため、ケーブル化する際には曲がりやすい方向を揃えて溝103に収納する必要がある。曲がりやすい方向が揃っていないと、溝103の内部の空間に効率良く光ファイバテープ心線20を配置することができず、光ファイバの集積性を阻害する。従って、スペーサ102の溝103内は、図8に示すように、光ファイバ11が並んだ方向を揃えて複数の光ファイバテープ心線20を積層することが必要になる。
しかしながら、連続した平板状の断面形状をもつ光ファイバテープ心線20の場合、複数の光ファイバテープ心線20の曲げ方向を揃えて整然と積層し、溝103の内部に配置することは難しく、集積性を高めることは困難であった。
【0009】
光ファイバテープ心線20の集積性を高めようとする場合、例えば、図9に示すようにテープ状ではなく矩形状に光ファイバ11を配置し、これをテープ材12で一括被覆してユニット化することも考えられる。しかしながら、このような形状では、溝103内の集積性を高めることはできるが、テープ材12のヤング率が高く、いずれの方向にも曲がりにくくなり、取り扱い性が悪い。また、このような形状の光ファイバユニットは、一括融着接続ができないという問題も生じる。
【0010】
図10は、従来の光ケーブルの溝内の状態の他の例を説明する図である。上記のような問題に対して、例えば特許文献1に記載された光ファイバテープ心線は、隣接する2心の光ファイバ11間を連結する連結部が、光ファイバテープ心線20の長手方向に間欠的に設けられているため、連結部間の単心部では個々の光ファイバが自由に動くことができ、全体として曲げの自由度が高い。従って、溝103の内部に対する光ファイバテープ心線20の集積性を比較的高めることができる。
しかしながら、この場合には、図10に示すように、溝103の内部で光ファイバテープ心線20同士が絡まりやすく、所望の光ファイバを識別可能とする識別性が低下し、また、所望の光ファイバテープ心線を取り出すときに、絡まり合った光ファイバテープ心線20により取り出しの作業性が阻害される、という問題が生じる。
【0011】
図11は、従来の光ケーブルの溝内の状態のさらに他の例を説明する図である。従来、複数の光ファイバ(この例では4心)11を集合させ、その周囲にコットン糸14を巻回して一体化した光ファイバユニット(光ファイバテープ心線に相当)21を用いたものがある。このような光ファイバユニット21であれば、その独立性が担保できるので光ファイバユニット21間の絡まりも発生し難く、また光ファイバ11の識別性にも問題は生じない。
しかしながら、このような構成は、単に複数の光ファイバ11をコットン糸14で巻回しただけのものであり、単心の光ファイバ11が相互に連結してないため、複数心の光ファイバ11の端末部を整列させて一括融着接続するときに、単心の光ファイバ11をそれぞれホルダにセットする必要があり、煩雑な作業を伴うため作業性が悪いという問題が生じる。
【0012】
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたもので、複数の光ファイバをユニット化することで識別性を確保しつつ集積性を向上させ、かつ良好な一括融着接続性を有する光ファイバユニットの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明による光ファイバテープ心線は、複数本の光ファイバが連結されたなる光ファイバユニットであって、隣接する2本の光ファイバを連結する連結部を有し、各光ファイバについて、連結部が前記光ファイバの長手方向に間欠的に設けられている。そして連結部によって、複数本の光ファイバが円環状に連結されてなることを特徴としている。
また、本発明による光ケーブルは、上記の光ファイバユニットを有するものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、複数の光ファイバをユニット化することで識別性を確保しつつ集積性を向上させ、かつ良好な一括融着接続性を有する光ファイバユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る光ファイバユニットの構成例を示す図である。
【図2】本発明に係る光ファイバユニットの他の構成例を示す図である。
【図3】本発明に係る光ファイバユニットの更に他の構成例を示す図である。
【図4】本発明に係る光ファイバユニットの更に他の構成例を示す図である。
【図5】本発明に係る光ファイバユニットを用いた光ケーブルの構成例を示す図である。
【図6】複数の光ファイバをユニット化した光ファイバテープ心線の構成例を示す図である。
【図7】光ファイバテープ心線の曲げ特性を説明する図である。
【図8】従来の光ケーブルの溝内の状態の一例を説明する図である。
【図9】集積性を高めるために考えられる光ファイバテープ心線の構成例を示す図である。
【図10】従来の光ケーブルの溝内の状態の他の例を説明する図である。
【図11】従来の光ケーブルの溝内の状態の更に他の例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図により本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明に係る光ファイバユニットの構成例を示す図で、図1(A)は光ファイバユニットの長さ方向の1部を示す斜視図、図1(B)は図1(A)のB−B断面を示す図、図1(C)は図1(A)のC−C断面を示す図、図1(D)は図1(A)のD−D断面を示す図である。
光ファイバユニット10は、複数の光ファイバ1をユニット状にしたもので、隣接する2本の光ファイバ同士を連結する連結部2を備えている。ここで光ファイバ1は、ガラス母材を線引きしてその周囲に紫外線硬化型樹脂を被覆した光ファイバ素線として供されるものである。この例では、4心の光ファイバユニットの構成例を示すが、光ファイバ1は3本以上であればよくその本数は限定されない。3本以上である理由は、下記に説明するように本発明では光ファイバ1を円環状に連結するため、2本以下ではその形状が構成できないためである。
【0017】
連結部2は、複数の単心の光ファイバ1のうち、隣接する2本の光ファイバ1同士を連結する。そして連結部2は、各光ファイバ1について、光ファイバ1の長手方向に間欠的に設けられる。この例では、連結部2は、光ファイバユニット10の長手方向の同じ場所で、2組の光ファイバ1を連結している。そして、光ファイバユニット10の長手方向に所定間隔をおいた次の連結部2では、組合せが異なる2組の光ファイバ1を連結する。こうして連結部2が連結する光ファイバ1は、光ファイバユニット10の長手方向に変化する。この構成で連結部2は、隣接する光ファイバ同士を順に鎖状に連結していき、その鎖形状の始端と終端とをさらに連結することで、複数の光ファイバ1を円環状に連結している。
【0018】
各連結部2においては、図1(B)、図1(D)に示すように、隣接する2本の光ファイバ間に連結材が充填され、これにより各連結部2が形成されている。上記連結材としては、紫外線硬化型樹脂を用いることが好適であるが、紫外線硬化型樹脂以外の固定用材料を用いるものであってもよい。
【0019】
上記の構成により、光ファイバユニット10は、光ファイバ1が円環状に連結されて一体化されているため、平板状のテープ形状ではなく、全体として棒状の形状のユニットを構成することができる。また、連結部2の間では各光ファイバ1が個々に動くことができるため、異方性なくいずれの方向にも曲げやすいユニットとすることができる。さらに光ファイバ1を連結した連結部2のうち、特定の2本の光ファイバ間の連結部2を切断することにより、従来のテープ状の光ファイバユニットが得られる。光ファイバ1の端末部を整列させて一括融着接続を行う場合には、所定の光ファイバ間の連結部2を切断することで光ファイバ1が一列に並んだテープ状にすることができ、光ファイバ1を1本ずつホルダに装着する必要がなく一括融着接続が可能である。
【0020】
図2は、本発明に係る光ファイバユニットの他の構成例を示す図で、図1(A)は光ファイバユニットの長さ方向の1部を示す斜視図、図2(B)は図1(A)のB−B断面を示す図、図2(C)は図2(A)のC−C断面を示す図、図2(D)は図2(A)のD−D断面を示す図、図2(E)は図2(A)のE−E断面を示す図である。
【0021】
本例の光ファイバユニット10は、図1と同様に間欠的に設けられた連結部2によって複数の光ファイバ1が円環状に連結された構成を有するものであるが、連結部2の配置構成が図1の構成と異なる。
この例では、連結部2は、連結対象とする光ファイバ1をずらしながら、光ファイバユニット10の長手方向に間欠的に設けられる。例えば特定の連結部2より連結する光ファイバ1が第1及び第2の光ファイバであるとする。光ファイバユニット10の長手方向に次の連結部2では、対象とする光ファイバは第2及び第3の光ファイバとなる。さらに次の連結部2では、対象とする光ファイバは第3及び第4の光ファイバとなる。さらに次の連結部2により、第4と第1の光ファイバを連結する。
【0022】
こうして、連結部2が連結する光ファイバ1は、光ファイバユニット10の長手方向に変化する。この例においても、隣接する光ファイバ1同士が順に鎖形状に連結されるため、光ファイバユニット10としては、複数の単心の光ファイバ1が円環状に連結された構成となっている。
【0023】
図3は、本発明に係る光ファイバユニットの更に他の構成例を示す図で、図3(A)は光ファイバユニットの長さ方向の1部を示す斜視図、図3(B)は図3(A)のB−B断面を示す図、図3(C)は図2(A)のC−C断面を示す図である。
【0024】
本例の光ファイバユニット10は、図1の構成と同様に、連結部2が光ファイバユニット10の長手方向の同じ場所で、複数組の隣接光ファイバ1を連結しているが、図2の構成とは光ファイバの心数が異なり、8心のユニット構成を示している。
この例では、連結部2は、光ファイバユニット10の長手方向の同じ場所で、4組の光ファイバ1を連結している。そして、光ファイバユニット10の長手方向に所定間隔をおいた次の連結部2では、光ファイバの組み合わせが異なる4組の光ファイバ1を連結している。こうして、連結部2が連結する光ファイバは、光ファイバユニット10の長手方向に変化する。この例においても、隣接する光ファイバ1同士が順に鎖形状に連結されるため、光ファイバユニット10としては、8心の単心の光ファイバ1が円環状に連結された構成となっている。
【0025】
図4は、本発明に係る光ファイバユニットの更に他の構成例を示す図で、図4(A)は光ファイバユニットの長さ方向の1部を示す斜視図、図4(B)は図4(A)のB−B断面を示す図、図4(C)は図4(A)のC−C断面を示す図、図4(D)は図4(A)のD−D断面を示す図である。
【0026】
本例の光ファイバユニット10は、図2の構成と同様に、連結対象とする光ファイバ1をずらしながら、光ファイバユニット10の長手方向に連結部2が間欠的に設けられているが、光ファイバの心数が図2のものとは異なり、8心のユニット構成を示している。
ここで特定の連結部2より連結する光ファイバ1が第1及び第2の光ファイバであるとする。光ファイバユニット10の長手方向に次の連結部2では、対象とする光ファイバは第2及び第3の光ファイバとなる。さらに次の連結部2では、対象とする光ファイバは第3及び第4の光ファイバとなる。そして第8の光ファイバまで順に鎖状に連結し、第8と第1の光ファイバをさらに連結する。
【0027】
こうして、連結部2が連結する光ファイバ1は、光ファイバユニット10の長手方向に変化する。この例においても、隣接する光ファイバ1同士が順に鎖形状に連結されるため、光ファイバユニット10としては、8心の光ファイバ1が円環状に連結された構成となっている。
【0028】
上記の各構成例において、連結部2を形成する装置としては、例えば、所定の光ファイバ1間に連結部2となる紫外線硬化型樹脂等の材料を塗布する塗布装置を用いることができる。塗布装置としては、走行する光ファイバ1の所定位置に所定形状の紫外線硬化型樹脂を付与するディスペンサー式のものを用いることができる。この場合、所望の連結部2の付与形状に合わせて、ディスペンサーの先端ノズルの形状を設計しておくようにする。あるいは複数のノズルをもつディスペンサーによって、連結部2の所望の形状を得るようなものであってもよい。また、インクジェットヘッド方式のように、連結部2となる材料を光ファイバ間に吹き付けるものであってもよい。この場合もヘッドのノズル形状を最適化したり、複数のノズルを配列させることによって連結部2の所望の形状を得るようにする。
【0029】
そしてディスペンサー等から紫外線硬化型樹脂の供給を間欠的に行うと、走行する光ファイバ1の表面に紫外線硬化型樹脂を間欠的に付与することができる。連結部2に用いる紫外線硬化型樹脂としては、例えば、ウレタンアクリレート系の樹脂を用いることができる。
【0030】
連結部2を形成するための他の装置としては、切削刃を用いるものであってもよい。つまり、予め連結部2の材料により一括被覆した複数本の光ファイバ1からなるユニットを作成し、このユニットに対して、切削刃を使用して所定位置に所定長さの切り込みを入れ、所望の連結部2を構成する。
例えば図1,2のような4心構成の光ファイバユニット10では、4心の光ファイバ1を連結部2の樹脂材料により連続して一括被覆してユニット化し、その後そのユニットに対して、上下左右の4方向から、光ファイバ1間に所定のタイミングで切削刃を差し込む。これにより、光ファイバの長手方向に間欠的に連結部2を設けるとともに、連結部2によって円環状に連結された光ファイバユニット10を形成することができる。
【0031】
図5は、本発明に係る光ファイバユニットを用いた光ケーブルの構成例を示す図である。光ケーブル100は、テンションメンバ101を中心に有するスペーサ102を備える。スペーサ102には複数の溝103が設けられ、これらの溝103のそれぞれに、光ファイバユニット10が収納される。スペーサ102の外周には、押さえ巻き104が巻き付けられ、その外周に外被105が被覆される。
【0032】
隣接する光ファイバを連結する連結部2を光ファイバユニット10の長手方向に間欠的に設け、光ファイバ1を円環状に連結してなる光ファイバユニット10を、スペーサ102の溝103の内部に収納して光ケーブル100を作成する。図5では、4心タイプの光ファイバユニット10を図示しているが、その他の心数の構成においても同様である。
【0033】
この場合、光ファイバユニット10は、光ファイバ1が円環状に一体化されているため、複数の光ファイバユニット10を溝103の内部に集積した場合にも、空間を効率良く使用した高い集積性が得られる。また、円環状の構成によって、間欠的な連結部を有する光ファイバテープ心線のように相互に絡み合うことがなく、光ファイバの識別性、および所望の光ファイバの取り出し作業性を向上させることができる。また、溝103から取り出した光ファイバユニット10は、特定の光ファイバ1間の連結部2を切断することにより、光ファイバ1が一列に並んだテープ状のユニットとすることができ、一括融着接続の作業性を阻害することがなく、良好な一括融着接続性を有する。
【符号の説明】
【0034】
1…光ファイバ、2…連結部、10…光ファイバユニット、11…光ファイバ、12…テープ材、13…連結被覆材、14…コットン糸、20…光ファイバテープ心線、21…光ファイバユニット、100…光ケーブル、101…テンションメンバ、102…スペーサ、103…溝、104…押さえ巻き、105…外被。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数本の光ファイバが連結されたなる光ファイバユニットであって、
隣接する2本の前記光ファイバを連結する連結部を有し、各前記光ファイバについて、前記連結部が前記光ファイバの長手方向に間欠的に設けられ、前記連結部によって、複数本の前記光ファイバが円環状に連結されてなることを特徴とする光ファイバユニット。
【請求項2】
請求項1に記載の光ファイバユニットを有することを特徴とする光ケーブル。
【請求項1】
複数本の光ファイバが連結されたなる光ファイバユニットであって、
隣接する2本の前記光ファイバを連結する連結部を有し、各前記光ファイバについて、前記連結部が前記光ファイバの長手方向に間欠的に設けられ、前記連結部によって、複数本の前記光ファイバが円環状に連結されてなることを特徴とする光ファイバユニット。
【請求項2】
請求項1に記載の光ファイバユニットを有することを特徴とする光ケーブル。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−208223(P2012−208223A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−72390(P2011−72390)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】
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