説明

光学式ピックアップ

【課題】受発光ユニットを保持する支持基板をシャーシの取付面に簡単かつ確実に接着できると共に、環境温度が変化しても受発光ユニットの傾きに起因する性能劣化を抑制できる高信頼性の光学式ピックアップを提供する。
【解決手段】受発光ユニット4を保持する支持基板5が接着固定されるシャーシ1の取付面に、支持基板5の被接着部と対向する凹所である接着剤溜り15aと、接着剤溜り15aよりも幅広な凹所で該接着剤溜り15aに連続して取付面の外縁に至る導入路15bとを設け、取付面に対向する支持基板5の片面のうち、その長手方向に沿う中心線の近傍で受発光ユニット4を挟んで位置する2箇所を被接着部となした。そして、接着剤溜り15aに紫外線硬化樹脂を充填してシャーシ1の取付面と支持基板5とを接着し、導入路15bに熱伝導性に優れる放熱用シール材を充填した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CDやDVD等のディスク状記録媒体(以下、ディスクと略称)に対して信号を記録/再生する光学式ピックアップに係り、特に、半導体レーザを含む受発光ユニットが取り付けられた支持基板をシャーシに接着するための取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
光学式ピックアップは、半導体レーザから出射された光ビームを対物レンズによってディスクの記録面上に集光し、該ディスクからの戻り光ビームを対物レンズを介して光検出器で受光することによって、信号の記録/再生が行えるようになっている。対物レンズはレンズホルダに取り付けられており、このレンズホルダはホルダ支持部に移動可能に支持されている。また、マグネットやヨーク等によって構成される電磁駆動手段が、このレンズホルダをフォーカス方向およびトラッキング方向へ駆動できるようになっている。光源となる半導体レーザと受光用の光検出器はユニット化されており、この受発光ユニットが支持基板に取り付けられている。支持基板としてプリント基板が用いられることもあるが、半導体レーザで発生する熱を外部へ効率良く放熱させるために、金属板からなる支持基板の片面にフレキシブルプリント基板を固定し、このフレキシブルプリント基板に受発光ユニットを実装することが多い。また、ホルダ支持部や電磁駆動手段や支持基板等は基台であるシャーシに担持されており、このシャーシも放熱に利用できるため、アルミダイキャスト等の金属製のシャーシが広く用いられている。
【0003】
このような光学式ピックアップの組立工程において、受発光ユニットを取り付けた支持基板はシャーシの一側面である取付面に接着固定され、その場合の接着剤としては一般的に紫外線硬化樹脂が用いられる。その際、支持基板をシャーシの取付面に対して回転方向に変位させることによって、シャーシ側で設定されている所定の光路に対して受発光ユニットを位置決め調整した後、該取付面に設けられている接着剤溜りにディスペンサ等を用いて未硬化の接着剤(紫外線硬化樹脂)を適量塗布し、この後、紫外線を照射して接着剤溜り内の接着剤を硬化させる。
【0004】
図9は、この種の光学式ピックアップに備えられる従来のシャーシを示す斜視図である。同図において、シャーシ30の一側部には図示せぬ受発光ユニットが挿入される開口部31が設けられており、この開口部31の奥側で上部カバー40に覆われた内部空間に所定の光路が形成される。開口部31が露出しているシャーシ30の側面は取付面32となっており、この取付面32には一対の接着剤溜り33が設けられている。これら接着剤溜り33は取付面32の外縁の一部を切り欠いた浅い凹所として形成されている。そして、受発光ユニットが取り付けられた図示せぬ支持基板をシャーシ30の取付面32に対向して配置し、該支持基板を回転方向に位置決め調整した後、接着剤溜り33内に未硬化の接着剤(紫外線硬化樹脂)を塗布して該接着剤に紫外線を照射することにより、支持基板をシャーシ30に接着固定する。これにより、支持基板に取り付けられた受発光ユニットが位置決め状態でシャーシ30に保持されることとなる。
【0005】
また、他の従来例として、シャーシの取付面を縦断する凹溝形状の接着剤溜りを一対設け、これら接着剤溜りに紫外線硬化樹脂を塗布するという構造の光学式ピックアップも知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−291272号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1に記載されている従来例のように、シャーシの取付面を縦断する凹溝形状の接着剤溜りが設けられている光学式ピックアップの場合、該取付面に支持基板を対向させた状態で行われる紫外線照射工程で、凹溝の開口端付近に塗布されている接着剤(紫外線硬化樹脂)に対しては紫外線を照射することができるが、凹溝の延在方向の中央部に塗布されている接着剤に対しては紫外線を効率良く照射することが困難であった。それゆえ、接着剤の硬化が不十分で所要の接着強度が確保できなかったり、紫外線の照射時間が長引いて生産性が悪くなるといった不具合が発生しやすかった。
【0007】
これに対して、図9に示す従来例のように、接着剤溜り33がシャーシ30の取付面32の外縁の一部を切り欠いた浅い凹所として形成されている場合には、この接着剤溜り33内の接着剤(紫外線硬化樹脂)に対して紫外線を効率良く照射することができるため、所要の接着強度を確保することができる。しかしながら、支持基板の長手方向に沿う一辺端の近傍がシャーシ30の取付面32に接着固定されることになるため、環境温度の変化に伴って接着剤が膨脹・収縮すると、支持基板に傾きが発生しやすいという不具合があった。そして、このように受発光ユニットを保持している支持基板がシャーシ30の取付面32に対して傾くと、受発光ユニットが一緒に傾いて光軸の傾きを起こしてしまうため、信号の記録/再生特性が劣化しやすくなる。
【0008】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、受発光ユニットを保持する支持基板をシャーシの取付面に簡単かつ確実に接着できると共に、環境温度が変化しても受発光ユニットの傾きに起因する性能劣化を抑制できる高信頼性の光学式ピックアップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、支持基板の長手方向に沿う中心線の近傍で受発光ユニットを挟んで位置する2箇所を被接着部となし、この支持基板が接着固定されるシャーシの取付面に、支持基板の被接着部と対向する凹状の接着剤溜りと、この接着剤溜りよりも幅広な凹所で該接着剤溜りに連続して取付面の外縁に至る導入路とを設けた。そして、接着剤溜りに紫外線硬化樹脂を充填してシャーシの取付面と支持基板とを接着し、接着剤溜りの入口に形成された幅広な導入路に熱伝導性に優れる放熱用シール材を充填することとした。
【発明の効果】
【0010】
本発明の光学式ピックアップによれば、シャーシの取付面に設けられた接着剤溜りと対向する支持基板の被接着部が、該支持基板の一辺端部に片寄らずバランス良く分散されているため、環境温度の変化に伴って接着剤が膨脹・収縮しても支持基板が傾く虞は少なく、よって受発光ユニットの傾きに起因する性能劣化が発生しにくくなって信頼性の向上を期待できる。また、シャーシの取付面には接着剤溜りに連続して該接着剤溜りよりも幅広な導入路が設けられており、この導入路を介して接着剤溜り内の接着剤(紫外線硬化樹脂)に対して紫外線を効率良く照射することができるため、所要の接着強度を容易に確保できて生産性が良好となる。さらに、導入路に充填した放熱用シール材を介して支持基板側の熱がシャーシへ伝わりやすくなるため、放熱効果も高まる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明は、金属製のシャーシに、対物レンズが取り付けられたレンズホルダを移動可能に支持するホルダ支持部と、前記レンズホルダを駆動する電磁駆動手段と、半導体レーザを含む受発光ユニットが取り付けられた支持基板とが担持されており、前記シャーシの取付面に前記支持基板が紫外線硬化樹脂によって接着されている光学式ピックアップにおいて、前記支持基板の長手方向に沿う中心線の近傍で前記受発光ユニットを挟んで位置する2箇所を被接着部となし、かつ、前記シャーシの取付面に、前記被接着部に対向する凹状の接着剤溜りと、この接着剤溜りよりも幅広な凹所で該接着剤溜りに連続して該取付面の外縁に至る導入路とを設け、前記接着剤溜りに前記紫外線硬化樹脂を充填すると共に、前記導入路に放熱用シール材を充填するという構成にした。
【0012】
このように構成された光学式ピックアップでは、支持基板の長手方向に沿う中心線の近傍で受発光ユニットを挟んでバランス良く分散された2箇所が被接着部となっており、これら被接着部がシャーシの取付面の接着剤溜りに充填された接着剤によって接着されるため、高温環境下や低温環境下で接着剤が膨脹したり収縮しても、支持基板がシャーシの取付面に対して傾く虞は少ない。それゆえ、この光学式ピックアップは、環境温度が変化しても受発光ユニットの傾きに起因する性能劣化が発生しにくい。また、シャーシの取付面には、接着剤溜りよりも幅広な凹所である導入路が該接着剤溜りに連続して設けられており、支持基板を取付面に対向させた状態で行われる紫外線照射工程では、この導入路を介して接着剤溜り内の接着剤に効率良く紫外線を照射することができるため、紫外線の照射時間を長引かせなくても所要の接着強度を容易に確保できる。しかも、導入路には熱伝導性に優れる放熱用シール材が充填されているため、支持基板側の熱を放熱用シール材を介してシャーシへ伝えやすくなり、その分、放熱効果が高まる。
【0013】
上記の構成において、支持基板が、シャーシの取付面に接着される金属板と、この金属板に固定されたフレキシブルプリント基板とを有し、このフレキシブルプリント基板に受発光ユニットが実装されていることが好ましく、こうすることによって、受発光ユニット(半導体レーザ)で発生する熱を支持基板の金属板を介して効率良く放熱させることができる。
【実施例】
【0014】
実施例について図面を参照して説明すると、図1は実施例に係る光学式ピックアップの分解斜視図、図2は該光学式ピックアップを天面側から見た斜視図、図3は該光学式ピックアップを底面側から見た斜視図、図4は該光学式ピックアップの底面図、図5は該光学式ピックアップの側面図、図6は受発光ユニットの背面を露出させた状態を示す該光学式ピックアップの側面図、図7は該光学式ピックアップのシャーシを示す斜視図、図8は該シャーシの側面図である。
【0015】
これらの図に示す光学式ピックアップは、アルミダイキャスト等の金属製のシャーシ1と、このシャーシ1上に担持された後述するホルダ支持部や電磁駆動手段と、該ホルダ支持部に移動可能に支持されるレンズホルダ2に取り付けられた対物レンズ3と、図示せぬコリメートレンズと、光源となる半導体レーザと受光用の光検出器をユニット化した受発光ユニット4と、この受発光ユニット4を保持してシャーシ1の取付面1aに接着固定された支持基板5と、セット側である図示せぬ光ディスクプレーヤに接続されて延出部6aが支持基板5に固定されたフレキシブルプリント基板(以下、FPCと略称)6と、対物レンズ3の真下でシャーシ1の内底部に固定された反射ミラー7と、受発光ユニット4の背面4aに圧接されたアルミニウム等からなる放熱体(ヒートシンク)8と、この放熱体8を受発光ユニット4に向けて弾性付勢する金属製の押えばね9と、シャーシ1上の内部空間の一部を覆う上部カバー10等によって主に構成されている。ホルダ支持部は、レンズホルダ2を弾性的に支持している複数本の導電性のワイヤ11と、各ワイヤ11が挿通された支持部材12等によって構成されている。電磁駆動手段は、マグネット13やヨーク等によって構成されており、対物レンズ3をDVD等のディスクのフォーカス方向およびトラッキング方向へ駆動可能である。また、電磁駆動手段への通電用として兼用される各ワイヤ11はFPC6に電気的に接続されており、このFPC6の延出部6aに受発光ユニット4が実装されている。
【0016】
支持基板5の中央部には矩形状の貫通孔5aが形成されており、支持基板5の一隅には位置調整用の図示せぬ治具を係合させるための切欠き5bが形成されている。支持基板5は金属板の一面にFPC6の延出部6aを固定した積層構造体からなり、このFPC6の延出部6aに受発光ユニット4の端子部4bが半田付けされてることにより、受発光ユニット4は支持基板5に一体化されている。この支持基板5の他面はシャーシ1の一側面である取付面1aに接着固定され、受発光ユニット4の先端部が貫通孔5aを貫通してシャーシ1の開口部1bに挿入されている。
【0017】
かかる支持基板5の取付構造について詳しく説明すると、支持基板5の前記他面(取付面1aとの対向面)のうち、その長手方向に沿う中心線の近傍で受発光ユニット4を挟んで略点対称な位置関係にある2箇所を被接着部5c(図1参照)となしている。シャーシ1の取付面1aには、開口部1bを挟んで位置して底面側が開放している一対の凹陥部15が設けられている。この凹陥部15は、被接着部5cと対向する円柱状凹所である接着剤溜り15aと、接着剤溜り15aよりも幅広な四角柱状凹所で該接着剤溜り15aに連続して取付面1aの外縁(下縁)に至る導入路15bとからなる2段構造に形成されている。そして、図8に示すように、接着剤溜り15aに未硬化の接着剤(紫外線硬化樹脂)16が充填され、この接着剤16を硬化させて支持基板5が取付面1aに接着固定された後、導入路15bに放熱用シール材17が充填されるようになっている。
【0018】
すなわち、受発光ユニット4が取り付けられた支持基板5はシャーシ1の取付面1aに位置合わせして接着されるが、その際、まず受発光ユニット4の先端部をシャーシ1の開口部1bに挿入して支持基板5を取付面1aに対向配置させ、この状態で支持基板5の切欠き5bに図示せぬ治具を係合させて、支持基板5を取付面1aに対して回転方向に変位させることによって、シャーシ1側で設定されている所定の光路に対して受発光ユニット4を位置決め調整する。次いで、取付面1aに設けられている接着剤溜り15a内にディスペンサ等を用いて未硬化の接着剤(紫外線硬化樹脂)16を適量充填した後、シャーシ1と支持基板5との間のすき間に露出する凹陥部15の入口部分に紫外線を照射して、凹陥部15の奥部に存する接着剤16を硬化させる。つまり、比較的幅広な導入路15bを介して接着剤溜り15a内の接着剤16に紫外線を照射し、この接着剤16を硬化させることによって、受発光ユニット4を保持した支持基板5をシャーシ1の取付面1aに位置決め状態で接着固定する。しかる後、導入路15b内にディスペンサ等を用いて放熱用シール材17を充填して硬化させる。ただし、この放熱用シール材17は硬化後も適度な弾力を有するため、環境温度が変化しても支持基板5にストレスを与える虞はない。
【0019】
押えばね9はねじ18を用いてシャーシ1に片持ち針状に固定されており、この押えばね9の付勢力によって放熱体8が受発光ユニット4の背面4aに面接触しているため、受発光ユニット4の半導体レーザで発生する熱が放熱体8を介して効率良く放熱できるようになっている。なお、図中の符号19はシャーシ1にねじ止めされて図示せぬ光ディスクプレーヤのガイド軸に弾接状態で係合する係合片を示しており、光学式ピックアップは該ガイド軸に沿って移送されるようになっている。
【0020】
このように構成された光学式ピックアップは、受発光ユニット4の半導体レーザから出射されてコリメートレンズで平行光束に変換された光ビームが、シャーシ1の内底部上で反射ミラー7で反射され、その真上に位置する対物レンズ3によってディスクの記録面上に集光されるようになっている。また、該ディスクからの戻り光ビームは対物レンズ3を透過して反射ミラー7で真横に反射されて、受発光ユニット4の光検出器で受光されるようになっている。
【0021】
以上説明したように、本実施例に係る光学式ピックアップにあっては、支持基板5の長手方向に沿う中心線の近傍で受発光ユニット4を挟んで略点対称な領域が一対の被接着部5cとなっており、これら被接着部5cがシャーシ1の取付面1aの接着剤溜り15aに充填された接着剤16によって接着されるため、硬化後の接着剤16が高温環境下や低温環境下で膨脹したり収縮しても、支持基板5が取付面1aに対して傾く虞が少ない。それゆえ、この光学式ピックアップは、環境温度が変化しても受発光ユニット4の傾きに起因する性能劣化が発生しにくい。また、シャーシ1の取付面1aには接着剤溜り15aよりも幅広な凹所である導入路15bが該接着剤溜り15aに連続して設けられており、支持基板5を取付面1aに対向させた状態で行われる紫外線照射工程では、この導入路15bを介して接着剤溜り15a内の接着剤16に効率良く紫外線を照射することができるため、紫外線の照射時間を長引かせなくても所要の接着強度を容易に確保できる。しかも、導入路15bには熱伝導性に優れる放熱用シール材17が充填されているため、支持基板5側の熱を放熱用シール材17を介してシャーシ1へ伝えやすくなり、その分、放熱効果が高まる。
【0022】
なお、上記実施例では、放熱用シール材17の充填量を稼ぐために導入路15bを四角柱形状の凹所としているが、導入路15bが他の形状、例えば漏斗形状等の凹所であっても良い。また、支持基板5の被接着部5cと対向する接着剤溜り15aの形成位置も適宜選択可能であり、要は、支持基板5の長手方向に沿う中心線の近傍で受発光ユニット4を挟んで位置する2箇所に被接着部5cがバランス良く分散されていれば、高低温環境下で懸念される支持基板5の傾きを効果的に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】実施例に係る光学式ピックアップの分解斜視図である。
【図2】該光学式ピックアップを天面側から見た斜視図である。
【図3】該光学式ピックアップを底面側から見た斜視図である。
【図4】該光学式ピックアップの底面図である。
【図5】該光学式ピックアップの側面図である。
【図6】受発光ユニットの背面を露出させた状態を示す該光学式ピックアップの側面図である。
【図7】該光学式ピックアップのシャーシを示す斜視図である。
【図8】該シャーシの側面図である。
【図9】従来例に係る光学式ピックアップのシャーシを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0024】
1 シャーシ
1a 取付面
2 レンズホルダ
3 対物レンズ
4 受発光ユニット
5 支持基板
5a 貫通孔
5b 切欠き
5c 被接着部
6 フレキシブルプリント基板
6a 延出部
7 反射ミラー
8 放熱体
9 押えばね
11 ワイヤ(ホルダ支持部)
13 マグネット(電磁駆動手段)
15 凹陥部
15a 接着剤溜り
15b 導入路
16 接着剤(紫外線硬化樹脂)
17 放熱用シール材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属製のシャーシに、対物レンズが取り付けられたレンズホルダを移動可能に支持するホルダ支持部と、前記レンズホルダを駆動する電磁駆動手段と、半導体レーザを含む受発光ユニットが取り付けられた支持基板とが担持されており、前記シャーシの取付面に前記支持基板が紫外線硬化樹脂によって接着されている光学式ピックアップにおいて、
前記支持基板の長手方向に沿う中心線の近傍で前記受発光ユニットを挟んで位置する2箇所を被接着部となし、かつ、前記シャーシの取付面に、前記被接着部に対向する凹状の接着剤溜りと、この接着剤溜りよりも幅広な凹所で該接着剤溜りに連続して該取付面の外縁に至る導入路とを設け、前記接着剤溜りに前記紫外線硬化樹脂を充填すると共に、前記導入路に放熱用シール材を充填したことを特徴とする光学式ピックアップ。
【請求項2】
請求項1の記載において、前記支持基板が、前記シャーシの取付面に接着される金属板と、この金属板に固定されたフレキシブルプリント基板とを有し、このフレキシブルプリント基板に前記受発光ユニットが実装されていることを特徴とする光学式ピックアップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−146498(P2009−146498A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−322353(P2007−322353)
【出願日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】