説明

光学素子の成形方法および成形装置

【課題】光学機能転写面の転写性を向上することができる,光学素子の成形方法および成形装置を提供する。
【解決手段】本発明のある観点によれば,凸状のレンズ形成面120とレンズ形成面の外縁に設けられたフランジ部110とからなる予備成形素材100を成形する第1の成形工程と,フランジ部を支持可能なフランジ支持部218とレンズ形成面に光学機能転写面を転写する光学機能転写面が形成された光学機能転写部216とを備えた第1の型212に,フランジ部をフランジ支持部に載置した状態で予備成形素材を配置し,予備成形素材を加熱軟化した状態で第1の型と対をなす第2の型214により押圧して,光学素子成形品150を成形する第2の成形工程とからなる光学素子成形方法が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,光学素子の成形方法および成形装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の光学機器の小型軽量化および多機能化に伴い,光学系に用いられる様々な光学レンズが開発されている。特に,DVD(Digital Versatile Disk)等,光学機器に用いられるピックアップレンズを始めとする光ディスク用レンズを使用する製品では,光学レンズの高開口数化が要求されている。さらに,「次世代DVD」規格とされるブルーレイディスク(大容量相変化光ディスク)では,高密度なデータ記録を実現するために短波長の青紫色レーザとともに高開口数レンズが用いられており,光学レンズに対する高開口数化の要求は今後とも一層高まるものと予想されている。
【0003】
光学素子の製造方法としては,プリフォーム等の予備成形された成形素材をプレス成形型上に載置し加熱軟化した状態でプレスすることで,レンズ等の光学素子を成形する精密プレス成形が知られている。精密プレス成形により成形された光学素子の光学機能面は,研削,研磨等の後加工を必要とせず,所望の形状を高精度に成形可能であるため,特に非球面や微細パターンを有する光学機能面を高精度に成形できる点で優れている。なお,プリフォーム等の予備成形された成形素材としては,光学素子成形品の性能要求もしくは用途等に応じて,例えば合成樹脂材,硝材等が一般的に用いられる。合成樹脂材(プラスティック)プリフォームは,下記特許文献1に示されるように,例えば射出成形により成形され,硝材(ガラス)プリフォームは,下記特許文献2に示されるように,例えば熱間成形により成形される。
【0004】
【特許文献1】特開2004−188972公報
【特許文献2】特開平9−52720公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし,高開口数レンズ用のプリフォームでは,所望の光学性能のレンズ成形品を得る上でレンズ形成面の曲率半径を小さく(表面曲率を大きく)することが要求されるため,プレス成形型に配置した状態での安定性に劣り,高い精度での位置決めが困難であり,例えば,位置決め誤差によってレンズ成形品のレンズ面に過充填や転写不良といった問題が生じていた。また,プリフォームのレンズ形成面の曲率半径がプレス成形型に形成された光学機能転写部の曲率半径より大きく成形されるため,プリフォームのレンズ形成面とプレス成形型の光学機能転写部との間に空気溜りが形成され易く,プリフォームのレンズ形成面に対する光学機能転写面の転写性に劣るという問題が生じていた。特に,プリフォームの材質としてガラス材に比して低い屈折率を伴うプラスティック材を用いる場合には,レンズ成形品の高開口数化に伴う性能要求を満たす上で,レンズ形成面の曲率半径をより小さく(表面曲率を大きく)することが必要となり,プレス成形型に配置した状態での安定性に劣るため顕著な問題となっていた。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり,その目的は,光学機能転写面の転写性を向上することができる,新規かつ改良された光学素子の成形方法および成形装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の観点によれば,凸状のレンズ形成面とレンズ形成面の外縁に設けられたフランジ部とからなる予備成形素材を成形する第1の成形工程と,フランジ部を支持可能なフランジ支持部とレンズ形成面に光学機能転写面を転写する光学機能転写面が形成された光学機能転写部とを備えた第1の型に,フランジ部をフランジ支持部に載置した状態で予備成形素材を配置し,予備成形素材を加熱軟化した状態で第1の型と対をなす第2の型により押圧して,光学素子成形品を成形する第2の成形工程とからなる光学素子成形方法が提供される。
【0008】
かかる光学素子成形方法によれば,第1の成形工程では予備成形素材を成形し,第2の成形工程では予備成形素材をプレス成形型に載置し加熱軟化した状態で押圧することで,プレス成形型の光学機能転写部に形成された光学機能転写面が予備成形素材のレンズ形成面に転写されて光学素子成形品が成形される。特に,予備成形素材のレンズ形成面の曲率半径が小さい(表面曲率が大きい)場合でも,予備成形素材は,フランジ部がプレス成形型のフランジ支持部と接触した状態でプレス成形型に配置されるため,配置時の安定性が確保されて位置決め精度が向上された状態で押圧される。これにより,例えば,予備成形素材の位置決め誤差によって光学素子成形品のレンズ面に過充填や転写不良といった問題が生じ難く,溶解状態の成形素材から直に光学素子成形品を成形する場合と比して,光学機能転写面の転写性が向上される。ここで,成形素材としては,例えば,合成樹脂材,硝材等が用いられる。
【0009】
また,かかる光学素子成形方法においては,第1の成形工程は,予備成形素材が第1の型に配置された状態において,フランジ支持部と接触しない非接触部をフランジ部に形成する工程を含み,第2の成形工程は,予備成形素材の押圧に際して,レンズ形成面と光学機能転写部との間に残留する空気を非接触部を介して抜気する工程を含むようにしてもよい。
【0010】
かかる光学素子成形方法によれば,第1の成形工程では,第2の成形工程で用いるプレス成形型に配置された状態において,フランジ支持部と接触しない非接触部を予備成形素材のフランジ部に成形する。これにより,予備成形素材は,フランジ部の非接触部がレンズ形成面とプレス成形型の光学機能転写部との間に形成された空隙に連通した状態で,安定性を確保しつつプレス成形型に配置される。そして,第2の成形工程では,予備成形素材のレンズ形成面とプレス成形型の光学機能転写部との間に形成された空隙に残留した空気をフランジ部の非接触部から抜気しながら,予備成形素材を押圧する。これにより,押圧に際して,予備成形素材のレンズ形成面とプレス成形型の光学機能転写部との間に空気溜りが形成され難くなる。
【0011】
本発明の第2の観点によれば,凸状のレンズ形成面とレンズ形成面の外縁に設けられたフランジ部とからなる予備成形素材を第1の型に配置し,予備成形素材を加熱軟化した状態で第1の型と対をなす第2の型により押圧して,光学素子成形品を成形する光学素子成形装置であって,第1の型は,フランジ部を支持可能なフランジ支持部と,レンズ形成面に光学機能転写面を転写する光学機能転写面が形成された光学機能転写部とを備え,フランジ部がフランジ支持部で支持されるように予備成形素材を配置可能に構成されている光学素子成形装置が提供される。
【0012】
かかる光学素子成形装置によれば,フランジ部がプレス成形型のフランジ支持部と接触した状態で,予備成形素材をプレス成形型に配置できることで,予備成形素材の配置時の安定性が確保され,位置決め精度が向上された状態で予備成形素材を押圧できる。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように,本発明によれば,光学機能転写面の転写性を向上することが可能な光学素子の成形方法および成形装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に,添付した図面を参照しながら,本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお,本明細書および図面において,実質的に同一の機能構成を有する機能構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0015】
まず,本発明の第1の実施形態に係る光学素子成形方法について詳細に説明する。図1は,本発明の第1の実施形態に係るレンズプリフォームの第1の成形工程(射出成形)の概略を,図2は,同様に第1の成形工程(熱間成形)の概略を各々に示す。図3は,第1の実施形態に係るレンズ成形用の精密プレス成形装置の概略を,図4は,第1の実施形態に係るレンズ成形品の第2の成形工程を各々に示す。
【0016】
本発明の光学素子成形方法によれば,まず,第1の成形工程では,例えば,射出成形または熱間成形により,合成樹脂材または硝材から予備成形された成形素材(プリフォーム)を成形する。つぎに,第2の成形工程では,精密プレス成形装置により,プリフォームをプレス成形型上に載置し加熱軟化した状態で押圧成形する。なお,本実施形態に係るレンズ成形品の成形工程は,レンズ成形品のレンズ面が法線と光軸との間で所定の角度(例えば60°)をなすように成形される場合について示す。
【0017】
なお,以下では「予備成形された成形素材」を「プリフォーム」とも称する。プリフォームとは,成形素材を,例えば,球形,両凸曲面形,円板形または円柱形等の形状に予備成形したものである。通常,プリフォームは,精密プレス成形の容易性の観点より,得ようとするレンズ成形品の形状に近い形状であることが望ましい。
【0018】
まず,第1の成形工程でプラスティックプリフォームを得ようとする場合,例えば,型締力を作用させた射出成形型のキャビティに溶解状態の合成樹脂材を射出して冷却硬化したプリフォームを離型する(射出成形)。一方,ガラスプリフォームを得ようとする場合,例えば,ノズルから受型に滴下または流下した溶解硝材を適切な保持状態で冷却硬化したプリフォームを離型する(熱間成形)。
【0019】
プラスティックプリフォームの成形に用いられる射出成形装置300では,例えば,図1に示すように,プリフォームのレンズ形成面に要求される面形状を備えた射出成形型310のキャビティ312に,射出成形型310の側面に設けられたゲート314から溶解プラスティックを注入(A),充填する(B)。ここで,キャビティ312内の溶解プラスティックには射出成形型310から所定の型締力が作用されるため,溶解プラスティックを冷却硬化させることで所定形状のプリフォームが成形される。
【0020】
ガラスプリフォームの成形に用いられる熱間成形装置400では,例えば,図2に示すように,まず,1対の熱間成形型をなす下型(受型)412の凹部成形面416に設けられた気体噴出用の細孔418から気体を噴出させた状態で,凹部成形面416上に所定量の溶解ガラスをノズル450から滴下または流下する(A)。そして,溶解ガラスを凹部成形面416上で浮上させながら保持した状態で,所定形状の成形面を備えた上型414で溶解ガラスの上面を押圧する(B)ことで所定形状のプリフォームが成形される。なお,これら以外の図2に示される符号は,空間部420,シール材422,成形型取付部430,通気孔432,上型414,加熱ヒータ424,440および452を各々に示す。
【0021】
これにより,第1の成形工程では,例えば図4(D)に示すように,略凸状のレンズ形成面120とレンズ形成面120の外縁に設けられたフランジ部110とからなるプリフォーム100が成形される。プリフォーム100のレンズ形成面120は,レンズ形成面120の法線と光軸との間の角度θ1が所定の角度(例えば60°)以上となるように成形され,すなわち,図4に示すレンズ成形品150のレンズ面170と比して,曲率半径が小さく(表面曲率が大きく),急なカーブの曲面をなしてもよい。なお,第1の成形工程で成形されるプリフォーム100の形状は,冷却硬化後に収縮するため,その収縮量を補償するように予め設計された射出成形型または熱間成形型が一般に用いられる。
【0022】
つぎに,第2の成形工程では,例えば,図3に示すような精密プレス成形装置200が用いられる。ここで,精密プレス成形装置200は,例えば,プレス成形型210,胴型220,支持部250および支持台240,ならびに,それらを収容する密閉管270,および密閉管270の外周に配設された熱電対280を含んでなる。ここで,プレス成形型210は,一対の上型212(第2の型)および下型214(第1の型)からなり,少なくともいずれか一方に光学機能転写面が形成された光学機能転写部216が備えられ,後述するプリフォーム100のフランジ部110を支持するフランジ支持部218を備えている。
【0023】
精密プレス成形装置200では,例えば,一対のプレス成形型210の間にプリフォーム100が配置され,密閉管270内を所定の気体構成の雰囲気に保った状態で,加熱装置の熱電対280等に通電して密閉管270内が加熱される。そして,プレス成形型210の内部温度をプリフォーム素材の屈伏点を上回る所定の温度に設定した状態で,プレス部材230を降下させて上型212を押下してプレス成形型210に配置されたプリフォーム100を押圧成形する。さらに,プレス成形の後,成形圧力を低下させてプリフォーム100をプレス成形型210に接触させた状態でプリフォーム素材の転移温度を下回る所定の温度まで徐冷し,次いで室温まで急冷してプレス成形型210から離型する。
【0024】
第2の成形工程では,例えば図4(A)に示すように,プリフォーム100のレンズ形成面120の曲率半径R1より大きな曲率半径R2を有し,光学機能転写面が形成された光学機能転写部216を備えたプレス成形型210にプリフォーム100を配置して,図4(B)および(C)に示すように,プリフォーム100を加熱軟化した状態で押圧成形することで,プリフォーム100のレンズ形成面120に光学機能転写面を転写する。プレス成形型210の光学機能転写部216は,プレス成形型210に配置されたプリフォーム100のレンズ形成面120を,高精度の光学機能面を伴いつつ,レンズ成形品150のレンズ面170に要求される所望の形状(例えば本実施形態の場合,法線と光軸との間の角度が60°をなす。)に成形できるように,高い精度で面設計されている。
【0025】
ところで,高開口数レンズ用のプリフォーム100は,所望の光学性能のレンズ成形品150を得る上でレンズ形成面120の曲率半径を小さく(表面曲率を大きく)することが要求されるため,プレス成形型210に配置された状態で移動または転倒し易く,配置上の安定性に劣る。このため,高い精度での位置決めが困難であり,例えば,プリフォーム100の光軸とプレス成形型210の光軸とが相対的に傾斜または偏心して生ずる位置決め誤差によって,レンズ成形品150のレンズ面170に過充填や転写不良といった問題が生じていた。一方,本実施形態に係る光学素子成形方法は,高開口数レンズ用のプリフォーム100の押圧成形に際して,レンズ形成面120の外縁にフランジ部110が形成されたプリフォーム100を用いる点に特徴を有する。
【0026】
かかるプリフォーム100を用いることで,プリフォーム100のレンズ形成面120の曲率半径が小さい(表面曲率が大きい)場合でも,図4(B)に示すように,プレス成形型210に配置された状態において,プリフォーム100のフランジ部110とプレス成形型210のフランジ支持部218とが接触して安定性が確保されることで,プリフォーム100の位置決め精度が向上される。これにより,例えば,位置決め誤差によってレンズ成形品150のレンズ面170に過充填や転写不良といった問題が生じ難く,溶解状態の素材から直にレンズ成形品150を成形する場合と比して,光学機能転写面の転写性が向上される。
【0027】
プリフォーム100は,プレス成形型210に配置された状態において,フランジ部110がプレス成形型210のフランジ支持部218に接触するように成形される。かかるプリフォーム100を用いることで,図4(B)に示すように,プリフォーム100のフランジ部110がプレス成形型210のフランジ支持部218に接触するように配置されて安定性が確保されることで,プリフォーム100の位置決め精度が向上された状態で押圧成形される。特に,プリフォーム100のレンズ形成面120とプレス成形型210の光学機能転写部216とが接触しないように配置された場合,押圧成形に際して,図4(C)に示すように,プリフォーム100のレンズ形成面120とプレス成形型210の光学機能転写部216との間に空気溜りが形成され難くなる。
【0028】
なお,プリフォーム100がプレス成形型210に配置された状態でプリフォーム100のレンズ形成面120とプレス成形型210の光学機能転写部216との間に形成される空隙は,押圧成形に際して,図4(C)に示すように,加熱軟化されたプリフォーム素材によって充填される。押圧成形に際しては,まず,プリフォーム100の一部がプレス成形型210に接触して押圧されるが(例えば本実施形態の場合,プリフォーム100の上部が上型212に接触する。),当該プリフォーム100の一部は,レンズ形成面120とプレス成形型210の光学機能転写部216との間に形成される空隙を充填するために予め余肉部130として成形されている。
【0029】
かかる第2の成形工程により,例えば図4(E)に示すように,プリフォーム100のレンズ形成面120に,プレス成形型210(例えば本実施形態の場合,下型214)の光学機能転写部216に形成された高精度な光学機能転写面を転写することで,レンズ成形品150のレンズ面170は,高精度の光学機能面を伴いつつ,レンズ面170の法線と光軸との間の角度θ2が所定の角度(例えば60°)となるように成形される。
【0030】
以上,本発明の第1の実施形態に係る光学素子成形方法について説明した。かかるレンズ成形方法では,第1の成形工程ではプリフォーム100を成形し,第2の成形工程ではプリフォーム100をプレス成形型210上に載置し加熱軟化した状態で押圧することで,プレス成形型210の光学機能転写部216に形成された光学機能転写面がプリフォーム100のレンズ形成面120に転写されてレンズ成形品150が成形される。
【0031】
特に,プリフォーム100のレンズ形成面120の曲率半径が小さい(表面曲率が大きい)場合でも,プリフォーム100は,フランジ部110がプレス成形型210のフランジ支持部218と接触した状態でプレス成形型210に配置されるため,配置時の安定性が確保されて位置決め精度が向上された状態で押圧される。これにより,例えば,プリフォーム100の位置決め誤差によってレンズ成形品150のレンズ面170に過充填や転写不良といった問題が生じ難く,溶解状態の成形素材から直にレンズ成形品150を成形する場合と比して,光学機能転写面の転写性が向上される。特に,プリフォーム100のレンズ形成面120とプレス成形型210の光学機能転写部216とが接触しないように配置された場合,押圧に際して,プリフォーム100のレンズ形成面120とプレス成形型210の光学機能転写部216との間に空気溜りが形成され難くなる。
【0032】
つぎに,本発明の第2の実施形態に係る光学素子成形方法について詳細に説明する。図5〜図8は,本発明の第2の実施形態に係るプリフォームに成形された空気抜きの形状および機能を変形例毎に示す。
【0033】
本発明の第2の実施形態に係る光学素子成形方法は,図3に示された第1の実施形態に係る光学素子成形方法の押圧成形に際して,プリフォーム100のレンズ形成面120とプレス成形型210の光学機能転写部216との間に形成された空気溜りに残留した空気を抜気し易くするために,空気抜き(非接触部)が設けられたプリフォーム100を用いる点に特徴を有する。
【0034】
かかる空気抜きは,プリフォーム100がプレス成形型210に配置された状態において,例えば,プリフォーム100のフランジ部110がプレス成形型210のフランジ支持部218に接触する部分と,プレス成形型210のフランジ支持部218に接触せず,かつ,プリフォーム100のレンズ形成面120とプレス成形型210の光学機能転写部216との間に形成された空隙に連通する部分とからなるように成形されることで設けられる。かかるプリフォーム100のフランジ部110によれば,プリフォーム100がプレス成形型210に配置された状態において,プレス成形型210のフランジ支持部218に接触せず,かつ,プリフォーム100のレンズ形成面120とプレス成形型210の光学機能転写部216との間に形成された空隙に連通する部分が空気抜きとして機能することで,押圧成形に際して,プリフォーム100のレンズ形成面120とプレス成形型210の光学機能転写部216との間に形成された空気溜りに残留した空気が抜気される。
【0035】
ここで,押圧成形に際しては,まず,プリフォーム100の一部がプレス成形型210に接触して押圧されるが(例えば本実施形態の場合,プリフォーム100の上部が上型212に接触する。),当該プリフォーム100の一部は,レンズ形成面120とプレス成形型210の光学機能転写部216との間に形成される空隙を充填するために予め余肉部130として成形されている。このため,押圧成形に際しては,まず,余肉部130のプリフォーム素材が優先的にレンズ形成面120側に押出され,プリフォーム100のレンズ形成面120とプレス成形型210の光学機能転写部216との間に形成された空隙を充填することで,プリフォーム100のフランジ部110に設けられた空気抜きの形状が所定の範囲内で確保されるため,空気溜りに残留した空気を抜気し得る。なお,押圧成形後の最終的なレンズ成形品150では,空気抜きの所定の形状が確保されている必要はない。
【0036】
図5(A)は,平面図,断面図(a−a)および側面図(b−b)によって本変形例のプリフォーム100aの形状特性を示す。また,図5(B)は,プレス成形型210に配置された状態でのプリフォーム100aの機能特性を説明する断面図であり,プリフォーム100aのフランジ部110aがプレス成形型210のフランジ支持部218に接触した状態を示す断面c−c,プリフォーム100aのレンズ形成面120aとプレス成形型210の光学機能転写部216との間に残留した空気がプリフォーム100aのフランジ部110aに設けられた空気抜きから抜気される状態を示す断面d−d,プリフォーム100aとプレス成形型210との位置的関係をプリフォーム100aのフランジ部110aとプレス成形型210のフランジ支持部218との接触面における平面配置の観点より示す断面図で構成される。
【0037】
本例に示す空気抜きの場合,平面配置の観点より,プリフォーム100aのレンズ形成面120aの外縁には,フランジ基部112aとフランジ突部114aとからなるフランジ部110aが成形されている。フランジ基部112aは,レンズ形成面120aの外縁の全周で突設成形され,さらに,フランジ突部114aは,フランジ基部112aから突設して所定の角度(例えば90°)毎に成形されている。なお,本例では,フランジ突部114aが90°毎に配置されているが,例えば60°毎,120°毎等の異なる配置に成形されるようにしてもよい。また,フランジ突部114aの平面形状が略長方形に成形されているが,例えば台形または半円形等の異なる形状に成形されるようにしてもよい。一方,断面配置の観点では,フランジ部110a断面の部材高がフランジ基部112aとフランジ突部114aとで同一に成形されているが,異なる部材高に成形されるようにしてもよい。
【0038】
本例の空気抜きは,プレス成形型210に対して,図5(B)に示すような位置的関係をなすように設けられ,第2の成形工程に際して,プリフォーム100aのレンズ形成面120aとプレス成形型210の光学機能転写部216との間に残留した空気を抜気する機能を有する。本例に示す空気抜きの場合,フランジ基部112aの外径がプレス成形型210の光学機能転写部216の外径より若干小さくなるように成形され,プリフォーム100aをプレス成形型210に配置する際にフランジ突部114aのみがプレス成形型210のフランジ支持部218に接触するように設けられている。かかる空気抜きが設けられたプリフォーム100aを用いることで,レンズ成形品150の押圧成形に際して,プレス成形型210上にプリフォーム100aが安定した状態で配置されるとともに,プリフォーム100aのレンズ形成面120aとプレス成形型210の光学機能転写部216との間に残留した空気が抜気される。
【0039】
図6(A)は,平面図,断面図(a−a)および側面図(b−b)によって本変形例のプリフォーム100bの形状特性を示す。また,図6(B)は,プレス成形型210に配置された状態でのプリフォーム100bの機能特性を説明する断面図であり,プリフォーム100bのフランジ部110bがプレス成形型210のフランジ支持部218に接触した状態を示す断面c−c,プリフォーム100bのレンズ形成面120bとプレス成形型210の光学機能転写部216との間に残留した空気がプリフォーム100bのフランジ部110bに設けられた空気抜きから抜気される状態を示す断面d−d,プリフォーム100bとプレス成形型210との位置的関係をプリフォーム100bのフランジ部110bとプレス成形型210のフランジ支持部218との接触面における平面配置の観点より示す断面図で構成される。
【0040】
本例に示す空気抜きの場合,平面配置の観点より,プリフォーム100bのレンズ形成面120bの外縁には,フランジ基部112bとフランジ突部114bとからなるフランジ部110bが成形されている。フランジ基部112bおよびフランジ突部114bは,レンズ形成面120bの外縁の全周で突設成形され,さらに,フランジ突部114bは,所定の角度(例えば90°)毎に切欠成形されている。なお,本例では,フランジ突部114bが90°毎に切欠成形されているが,例えば60°毎,120°毎等の異なる配置に切欠成形されるようにしてもよい。また,フランジ突部114bの切欠の平面形状が略長方形に成形されているが,例えば台形または半円形等の異なる形状に成形されるようにしてもよい。一方,断面配置の観点では,フランジ部110b断面の部材高がフランジ基部112bとフランジ突部114bとで同一に成形されているが,異なる部材高に成形されるようにしてもよい。
【0041】
本例の空気抜きは,プレス成形型210に対して,図6(B)に示すような位置的関係をなすように設けられ,第2の成形工程に際して,プリフォーム100bのレンズ形成面120bとプレス成形型210の光学機能転写部216との間に残留した空気を抜気する機能を有する。本例に示す空気抜きの場合,フランジ基部112bの外径がプレス成形型210の光学機能転写部216の外径より若干小さくなるように成形され,プリフォーム100bをプレス成形型210に配置する際にフランジ突部114bのみがプレス成形型210のフランジ支持部218に接触するように設けられている。かかる空気抜きが設けられたプリフォーム100bを用いることで,レンズ成形品150の押圧成形に際して,プレス成形型210上にプリフォーム100bが安定した状態で配置されるとともに,プリフォーム100bのレンズ形成面120bとプレス成形型210の光学機能転写部216との間に残留した空気が抜気される。
【0042】
図7(A)は,平面図,断面図(a−a)および側面図(b−b)によって本変形例のプリフォーム100cの形状特性を示す。また,図7(B)は,プレス成形型210に配置された状態でのプリフォーム100cの機能特性を説明する断面図であり,プリフォーム100cのフランジ部110cがプレス成形型210のフランジ支持部218に接触した状態を示す断面c−c,プリフォーム100cのレンズ形成面120cとプレス成形型210の光学機能転写部216との間に残留した空気がプリフォーム100cのフランジ部110cに設けられた空気抜きから抜気される状態を示す断面d−d,プリフォーム100cとプレス成形型210との位置的関係をプリフォーム100cのフランジ部110cとプレス成形型210のフランジ支持部218との接触面における平面配置の観点より示す断面図で構成される。
【0043】
本例に示す空気抜きの場合,平面配置の観点より,プリフォーム100cのレンズ形成面120cの外縁には,フランジ部突起部116cを含むフランジ部110cが成形されている。フランジ部110cは,レンズ形成面120cの外縁の全周で突設成形され,さらに,フランジ部突起部116cは,フランジ部110cに所定の角度(例えば90°)毎に成形されている。なお,本例では,フランジ部突起部116cが90°毎に成形されているが,例えば60°毎,120°毎等の異なる配置に成形されるようにしてもよい。また,フランジ部突起部116cの平面形状が略円形に成形されているが,例えば三角形または四角形等の異なる形状に成形されるようにしてもよい。一方,断面配置の観点では,フランジ部110c断面のレンズ形成面120c側に半球状のフランジ部突起部116cが成形されているが,例えば三角形または四角形等の異なる形状に成形されるようにしてもよい。
【0044】
本例の空気抜きは,プレス成形型210に対して,図7(B)に示すような位置的関係をなすように設けられ,第2の成形工程に際して,プリフォーム100cのレンズ形成面120cとプレス成形型210の光学機能転写部216との間に残留した空気を抜気する機能を有する。本例に示す空気抜きの場合,プリフォーム100cをプレス成形型210に配置する際にフランジ部突起部116cのみがプレス成形型210のフランジ支持部218に接触するように設けられている。かかる空気抜きが設けられたプリフォーム100cを用いることで,レンズ成形品150の押圧成形に際して,プレス成形型210上にプリフォーム100cが安定配置されるとともに,プリフォーム100cのレンズ形成面120cとプレス成形型210の光学機能転写部216との間に残留した空気が抜気される。
【0045】
図8(A)は,平面図,断面図(a−a)および側面図(b−b)によって本変形例のプリフォーム100dの形状特性を示す。また,図8(B)は,プレス成形型210に配置された状態でのプリフォーム100dの機能特性を説明する断面図であり,プリフォーム100dのフランジ部110dがプレス成形型210のフランジ支持部218に接触した状態を示す断面c−c,プリフォーム100dのレンズ形成面120dとプレス成形型210の光学機能転写部216との間に残留した空気がプリフォーム100dのフランジ部110dに設けられた空気抜きから抜気される状態を示す断面d−d,プリフォーム100dとプレス成形型210との位置的関係をプリフォーム100dのフランジ部110dとプレス成形型210のフランジ支持部218との接触面における平面配置の観点より示す断面図で構成される。
【0046】
本例に示す空気抜きの場合,平面配置の観点より,プリフォーム100dのレンズ形成面120dの外縁には,フランジ溝部118dを含むフランジ部110dが成形されている。フランジ部110dは,レンズ形成面120dの外縁の全周で突設成形され,さらに,フランジ溝部118dは,フランジ部110dに所定の角度(例えば90°)毎に成形されている。なお,本例では,フランジ溝部118dが90°毎に成形されているが,例えば60°毎,120°毎等の異なる配置に成形されるようにしてもよい。また,フランジ溝部118dの平面形状がレンズ形成面120dの外縁からフランジ部110dの先端に連通するような略四角形に成形されているが,例えば三角形または台形等の異なる形状に成形されるようにしてもよい。一方,断面配置の観点では,フランジ部110d断面のレンズ形成面120d側に半球状の断面形状のフランジ溝部118dが成形されているが,例えば三角形または四角形等の異なる形状に成形されるようにしてもよい。
【0047】
本例の空気抜きは,プレス成形型210に対して,図8(B)に示すような位置的関係をなすように設けられ,第2の成形工程に際して,プリフォーム100dのレンズ形成面120dとプレス成形型210の光学機能転写部216との間に残留した空気を抜気する機能を有する。本例に示す空気抜きの場合,プリフォーム100dをプレス成形型210に配置する際にフランジ溝部118d以外のみがプレス成形型210のフランジ支持部218に接触し,フランジ溝部118dがプレス成形型210のフランジ支持部218に接触しないように設けられている。かかる空気抜きが設けられたプリフォーム100dを用いることで,レンズ成形品150の押圧成形に際して,プレス成形型210上にプリフォーム100dが安定配置されるとともに,プリフォーム100dのレンズ形成面120dとプレス成形型210の光学機能転写部216との間に残留した空気が抜気される。
【0048】
以上,本発明の第2の実施形態に係る光学素子成形方法について説明した。かかるレンズ成形方法では,第1の成形工程では,第2の成形工程で用いるプレス成形型210に配置された状態において,フランジ支持部218と接触しない非接触部をプリフォーム100a〜100dのフランジ部110a〜110dに成形する。これにより,プリフォーム100a〜100dは,フランジ部110a〜110dの非接触部がレンズ形成面120a〜120dとプレス成形型210の光学機能転写部216との間に形成された空隙に連通した状態で,配置時の安定性を確保しつつプレス成形型210に配置される。そして,第2の成形工程では,プリフォーム100a〜100dのレンズ形成面120a〜120dとプレス成形型210の光学機能転写部216との間に形成された空隙に残留した空気をフランジ部110a〜110dの非接触部から抜気しながら,プリフォーム100a〜100dを押圧する。これにより,押圧に際して,プリフォーム100a〜100dのレンズ形成面120a〜120dとプレス成形型210の光学機能転写部216との間に空気溜りが形成され難くなる。
【0049】
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0050】
上記の実施形態では,レンズ成形品150のレンズ面170が法線と光軸との間で60°の角度をなすように成形される場合について説明したが,本発明の適用はかかる場合に限定されるものではなく,例えば,レンズ面の曲率半径がより小さい(表面曲率の大きい)またはより大きい(表面曲率の小さい)レンズ成形品の成形方法としても適用され得る。
【0051】
また,上記の実施形態では,プリフォーム100,100a〜100dがプレス成形型210の下型214に配置され,可動自在な上型212によって押圧される場合について説明したが,本発明の適用はかかる場合に限定されるものではなく,例えば,可動自在な下型214または可動自在な上下型212,214によって押圧される場合の成形方法としても適用され得る。
【0052】
また,上記の実施形態では,プレス成形型210の下型214の光学機能転写部216に形成された光学機能転写面がプリフォーム100,100a〜100dのレンズ形成面120,120a〜120dに転写される場合について説明したが,本発明の適用はかかる場合に限定されるものではなく,例えば,上型212の光学機能転写部216’に形成された光学機能転写面,または上型212および下型214の両方の光学機能転写部216,216’に形成された光学機能転写面がプリフォーム100,100a〜100dのレンズ形成面120,120a〜120dに転写される場合の成形方法としても適用され得る。
【0053】
また,上記の実施形態では,余肉部130,130a〜130dが一部に成形されたプリフォーム100,100a〜100dを用いる場合について説明したが,本発明の適用はかかる場合に限定されるものではなく,余肉部が成形されていないプリフォームを用いる場合の成形方法としても適用され得る。
【0054】
本発明の適用は,プリフォーム100,100a〜100dの材質として,プラスティック材またはガラス材のいずれかを用いる場合に限定されるものではない。しかし,特に,プリフォーム100,100a〜100dの材質として,ガラス材に比して低い屈折率を伴うプラスティック材を用いる場合,レンズ成形品150の高開口数化に伴う性能要求を満たす上で,レンズ形成面120,120a〜120dの曲率半径をより小さく(表面曲率を大きく)することが必要となり,プレス成形型210に配置した状態での安定性に劣る。このため,本発明は,プリフォーム100,100a〜100dの材質として,プラスティック材を用いる場合に適用されることで,ガラス材を用いる場合に比してより高い効果を奏するものと理解される。
【0055】
なお,上記の実施形態を説明する図3〜8では,プリフォーム100,100a〜100dが,プレス成形型210に配置された状態において,レンズ形成面120がプレス成形型210の光学機能転写部216と接触せず,かつフランジ部110,110a〜110dがプレス成形型210のフランジ支持部218に接触するように成形されている場合について示している。しかし,本発明の適用はかかる場合に限定されるものではなく,プリフォーム100,100a〜100dがプレス成形型210に配置された状態において,レンズ形成面120がプレス成形型210の光学機能転写部216と若干接触している場合にも適用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るレンズプリフォームの第1の成形工程(射出成形)の概略を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るレンズプリフォームの第1の成形工程(熱間成形)の概略を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るレンズ成形用の精密プレス成形装置の概略を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るレンズ成形品の第2の成形工程を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るレンズプリフォームに成形された空気抜きの一例の形状および機能を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るレンズプリフォームに成形された空気抜きの一例の形状および機能を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るレンズプリフォームに成形された空気抜きの一例の形状および機能を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るレンズプリフォームに成形された空気抜きの一例の形状および機能を示す図である。
【符号の説明】
【0057】
100 プリフォーム
110,160 フランジ部
112 フランジ基部
114 フランジ突部
116 フランジ突起部
118 フランジ溝部
120 レンズ形成面
130 余肉部
150 レンズ成形品
170 レンズ面
200 精密プレス成形装置
210 プレス成形型
212 上型
214 下型
216 光学機能転写部
218 フランジ支持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
凸状のレンズ形成面と前記レンズ形成面の外縁に設けられたフランジ部とからなる予備成形素材を成形する第1の成形工程と;
前記フランジ部を支持可能なフランジ支持部と前記レンズ形成面に光学機能転写面を転写する光学機能転写面が形成された光学機能転写部とを備えた第1の型に,前記フランジ部を前記フランジ支持部に載置した状態で前記予備成形素材を配置し,前記予備成形素材を加熱軟化した状態で前記第1の型と対をなす第2の型により押圧して,光学素子成形品を成形する第2の成形工程と;
からなることを特徴とする光学素子成形方法。
【請求項2】
前記第1の成形工程は,前記予備成形素材が前記第1の型に配置された状態において,前記フランジ支持部と接触しない非接触部を前記フランジ部に形成する工程を含み,
前記第2の成形工程は,前記予備成形素材の押圧に際して,前記レンズ形成面と前記光学機能転写部との間に残留する空気を前記非接触部を介して抜気する工程を含むことを特徴とする,請求項1に記載の光学素子成形方法。
【請求項3】
凸状のレンズ形成面と前記レンズ形成面の外縁に設けられたフランジ部とからなる予備成形素材を第1の型に配置し,前記予備成形素材を加熱軟化した状態で前記第1の型と対をなす第2の型により押圧して,光学素子成形品を成形する光学素子成形装置であって,
前記第1の型は,前記フランジ部を支持可能なフランジ支持部と,前記レンズ形成面に光学機能転写面を転写する光学機能転写面が形成された光学機能転写部とを備え,前記フランジ部が前記フランジ支持部で支持されるように前記予備成形素材を配置可能に構成されていることを特徴とする光学素子成形装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−230142(P2007−230142A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−56685(P2006−56685)
【出願日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願人】(000005430)フジノン株式会社 (2,231)
【Fターム(参考)】