説明

光学装置

【課題】青色発光の寿命が改良された光学装置およびその形成する方法を提供。
【解決手段】1)第1のタイプの電荷を注入又は取得することができる第1電極を有する基板を提供し、2)第1電極上にポリフルオレンを積層し、3)第2のタイプの電荷を注入又は取得することができる第2電極をポリフルオレン上に形成する工程を含み、ここで、ポリフルオレンは第2電極の形成前及び後にガラス転移温度以下に加熱される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱処理有機材料層を含む有機光学装置及びこれらの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電気活性有機材料は、WO90/13148(ここで、活性有機材料はポリマー)、米国特許4539507号明細書(ここで、活性有機材料は「低分子」として知られるタイプである)に開示される有機発光ダイオード(OLED)、WO96/16449に開示される光起電装置及び米国特許5523555号明細書に開示される光検出器のような多くの光学装置に多用されている。
【0003】
OLED又は他の上記の装置の形成は、順に、アノード、有機電界発光層及びカソードを基板上に積層することにより行われる。稼動においては、正孔がアノードを通して装置に注入され、電子がカソードを通して装置に注入される。正孔と電子は有機電界発光層で結合して励起子を形成し、放射性崩壊により光を放射する。
【0004】
他の部位、例えば、正孔又は電子の輸送を促進するものが供給され得る。
【0005】
典型的なポリマー発光装置(PLED)においては、電界発光ポリマーは汎用有機溶媒に可溶であり、ポリマーは、EP0880303に開示されるスピンコート、インクジェットプリント、フレキソ印刷、スクリーン印刷及びドクターブレードコートを含む多くの公知の溶液積層法の1つにより積層される。
【0006】
典型的な低分子発光装置の場合、電界発光材料は蒸発によって積層される。
【0007】
低分子及びポリマーに応用可能な他の積層方法はEP0851714に開示されるようなレーザー転写である。
【0008】
ポリマー及び低分子OLEDは電界発光材料材料に加えて他の有機材料、特に正孔輸送及び/又は電子輸送材料が一般的に供給される。例えば、WO99/48160は電界発光ポリマーと共に電子輸送ポリマー及び正孔輸送ポリマーの1つ又は両者の混合物を開示する。同様にして、低分子OLEDは通常、正孔輸送材料と電子輸送材料の間に位置する電界発光材料の3つの区切られた層を有する。
【0009】
電荷輸送又は電界発光層の混合した場合の形態学又は相分離のような物理的性質は、部分的にはその積層条件に依存する。層の加熱処理によるこれら性質の改変が装置特性に影響をもたらし得ると仮定されている。例えば、ポリマーのガラス転移温度(Tg)を超える温度でポリマー鎖は緩和して新しい構造をとる。
【0010】
OLEDの電界発光材料の熱処理が装置特性に与える影響についてはかなりの量の報告がなされている。
【0011】
J.Appl.Phys.91(3),2002,1569−1600は、カソードの積層前のポリ(2−メトキシ−5(2’−エチル−ヘキシルオキシ)−1,4−フェニレンビニレン(MEH−PPV)の加熱処理(以下、「カソード前加熱」という)を開示している。Tg未満でのアニーリングは単一層装置の電界発光特性を改良することが報告されている。Tg超でのアニーリングは、正孔注入効率を改善することが報告されている。
【0012】
Synth.Met.117(2001)249−251は、カソードの積層前又は後でのポリマーのTg超でのMEH−PPVの加熱処理を開示する。最も重要な改良点として、カソード積層後の加熱処理(以下、「カソード後加熱」という)による稼動電圧の低下及び量子効率の増大が報告されている。
【0013】
Adv.Mater.2000,12(11)、801−804はTg超若しくはそれ未満でのMEH−PPVのカソード前加熱及び/又はTg超でのカソード後加熱を開示している。最も効率的な装置はカソード後加熱のみであると報告されている。同様に、Appl.Phys.Lett.77(21),2000,3334−3336はTg未満のカソード前加熱及びTg超でのカソード後加熱を開示している。しかしながら、この場合のカソード前加熱は残りの溶媒を除去する目的だけのためであることが報告されている。
【0014】
Appl.Phys.Lett.80(3),2002,392−394はTg超又はTg未満でのポリチオフェン誘導体のカソード後加熱について開示している。装置特性の改良がTg超又はそれ未満の温度で報告されている。
【0015】
Appl.Phys.Lett.81(4),2002,634−636はコポリフルオレンのカソード後加熱について開示している。改良された装置特性がTg未満の温度で報告されている。
【0016】
JP2000−311784は低分子膜形成中又は後のTg未満の低分子の加熱処理について開示している。
【特許文献1】特開2000−311784号公報
【非特許文献1】Appl.Phys.Lett.80(3),2002,392−394
【非特許文献2】Appl.Phys.Lett.81(4),2002,634−636
【非特許文献3】J.Appl.Phy.88(12),2000,7120−7123
【非特許文献4】Solar Energy Materials and Solar Cells,61,2000,53−61
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
加熱処理による光起電装置の効率の改良は、上記非特許文献3及び4に開示されている。
【0018】
前記の技術はカソード積層の前又は後、Tg超又はそれ未満の温度での多くの加熱処理について開示する。これらの開示は量子効率、動作電圧及び輝度のような装置特性の改良点を開示する。しかしながら、最新のOLEDディスプレイの最も重要な欠点は今日までに知られる青色発光材料の相対的に短い寿命であろう(「寿命」は、装置の輝度が一定の電流で当初の輝度の半分に減衰するのに要する時間を意味する)。新規な青色電界発光材料、装置アーキテクチャ及びプロセスの開発によって、青色の寿命の改良の努力がなされてきた。
【0019】
有機半導体材料、特に青色電界発光材料の寿命を改良することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0020】
第1の側面において、本発明は、次の工程を含む光学装置を形成する方法を提供する。
1)第1のタイプの電荷担体を注入又は受容することができる第1電極を有する基板を提供し、
2)第1電極上にポリフルオレンを積層し、
3)第2のタイプの電荷担体を注入又は受容することができる第2電極をポリフルオレン上に形成する。
ここで、ポリフルオレンは第2電極の形成前及び後に加熱される。
【0021】
「ポリフルオレン」は選択的に置換された又は縮合フルオレン繰返し単位を含むポリマーを意味する。
【0022】
好ましくは、ポリフルオレンは選択的に置換された式(I)の単位を含む。
【化2】

ここで、R及びR’は水素又は選択的に置換されたアルキル、アルコキシ、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール及びヘテロアリールアルキルから独立して選択され、h及びR’は選択的に置換された単環又は多環基を形成するために結合されていてもよい。
好ましくは、h及びh’の少なくとも1つは選択的に置換されたフェニル又はC〜C20を含む。
【0023】
好ましくは、少なくとも1つの加熱処理工程はポリフルオレンのガラス転移温度又はそれ以下である。
【0024】
好ましくは、両加熱処理はポリフルオレンのガラス転移温度又はそれ以下である。
【0025】
好ましくは、光学装置は電界発光装置である。
【0026】
好ましくは、第1電極はアノードであり、第2電極はカソードである。好ましくは、カソードは3.5eV未満の仕事関数を有する金属を含む。最も好ましくは、カソードはカルシウム層を含む。
好ましくは、誘電材料層はポリフルオレンとカソードの間に位置する。好ましくは、誘電材料はフッ化金属を含む。
【0027】
導電性有機材料層は第1電極と第1層の間に供給される上記の方法。好ましくは、導電性有機材料層はPEDT/PSSである。
好ましくは、ポリフルオレンは正孔輸送領域、電子輸送領域及び発光領域の少なくとも2つを有する複数の領域を含む。
【0028】
好ましくは、ポリフルオレンは正孔輸送領域、電子輸送領域及び発光領域を含む。
【0029】
好ましくは、ポリフルオレンは青色電界発光材料である。
【0030】
第2の側面において、本発明は本発明の第1の側面の方法により得られる光学装置を提供する。好ましくは、光学装置は電界発光装置である。
【0031】
第3の側面において、本発明は次の工程を含む光学装置の形成方法を提供する。
1)第1のタイプの電荷担体を注入又は受容することができる第1電極を有する基板を提供し、
2)第1電極上に有機半導体を積層し、
3)第2のタイプの電荷担体を注入又は受容することができる第2の電極を有機半導体上に形成する。
ここで、有機半導体は第2電極の形成前又は後にガラス転移温度未満で加熱される。
【0032】
第4の側面において、本発明は本発明の第3の側面の方法で得られる光学装置を提供する。好ましくは、光学装置は電界発光装置である。
【0033】
「青色電界発光材料」とは、電界発光によって、400−500nm、より好ましくは430−500nmの波長を有する光を放射する有機材料を意味する。
【0034】
本発明の発明者はポリフルオレン、特に青色電界発光ポリフルオレンの寿命はカソード前又は後加熱処理の組合せにより改良できることを発見した。この組合せによれば、カソード前又は後加熱処理のどちらか1つだけの場合より寿命が大きく増加することがわかった。
【0035】
加熱処理、特にTg超又はそれ未満の加熱処理の温度は寿命にほとんど又はまったく影響しないことがわかった。しかしながら、電界発光材料のTgの近傍又はそれ未満の温度でより高い効率が維持される。
次に、添付の図面を参照し、単に例示として本発明をさらに詳細に記載する。
【0036】
図1を参照すると、本発明の方法によるPLED又は光起電装置は基板1、インジウム錫酸化物のアノード2、有機正孔輸送材料の層3、有機半導体金属材料の層4、電子輸送層5及びカソード6を含む。
【0037】
光学装置は湿気及び酸素によって劣化しやすい。したがって、基板1は、湿気及び酸素が装置に浸入するのを防止するための良好な障壁特性を好ましくは有する。基板は一般的にガラスであるが、特に装置の柔軟性が望まれる場合には替わりの基板を使用してもよい。例えば、基板は、交互のプラスチックと障壁の層の基板を開示するUS6268695のようなプラスチック又はEP0949850に開示されるガラス及びプラスチックのラミネートを含む。
【0038】
必須ではないが、有機正孔注入材料の層3の存在は、アノードから半導体ポリマー層への正孔の注入を促進するため、望ましい。有機正孔注入材料の例は、EP0901176及びEP0947123に開示されるPEDT/PSS又はUS5723873及びUS5798170に開示されるポリアニリンを含む。
【0039】
カソード6は電子が効率的に装置に注入され、アルミニウム層のような単一導電性材料を含むように選択される。代わりに、複数の金属、例えば、WO98/10621に開示されるカルシウム及びアルミニウムの複層を含むこともできる。フッ化リチウムのような誘電体材料5の薄膜は例えばWO00/48258に開示される電子注入を促進するために提供される。
【0040】
装置は湿気及び酸素の侵入を防ぐために封止材(図示せず)で封止される。適切な封止材はガラスシート、例えば、WO01/181649に開示されるポリマーと誘電体の交互スタックのような適切な障壁特性を有する膜、又は例えばWO01/19142に開示される密閉容器を含む。
【0041】
実用的な装置においては、少なくとも1つの電極は(光応答装置の場合)光が吸収されるように又は(OLEDの場合)放射されるように半透明である。アノード1が透明である場合、典型的にはインジウム錫酸化物を含む。透明カソードの例は、例えばGB2348316に開示されている。
【0042】
層4を含む有機半導体材料はポリマー又は低分子であり得る。適切な半導体ポリマーの例は、Adv.Mater.2000 12(23)1737−1750及びこの引用刊行物に開示される。単一ポリマー又はポリマー混合物は溶液から層4を形成するために積層される。複数のポリマーが積層される場合、これらは好ましくは正孔輸送ポリマー、電子輸送ポリマー、及びここで装置がPLEDのときはWO99/48160に開示される発光ポリマーの少なくとも2つの混合物を含む。替わりに、層5は、例えば、WO00/55927及びUS6353083に開示されるような正孔輸送領域、電子輸送領域及び発光領域の2又はそれ以上から選ばれる領域を含む第2の単一半導体ポリマーから形成される。正孔輸送、電子輸送及び発光の各機能は、独立したポリマー又は単一ポリマーの区別された領域によって提供される。代わりに、1以上の機能は、単一のポリマー又は領域によって実現され得る。特に、単一ポリマー又は領域は電荷輸送及び発光の両方を行なうことができる。各領域は単一の繰返し単位を含むことができ、例えば、トリアリールアミン繰返し単位が正孔輸送領域であり得る。代わりに、それぞれの領域は、電子輸送領域としてのポリフルオレン単位の鎖のような繰返し単位の鎖であり得る。そのようなポリマー内の異なる領域はUS6353083のようなポリマー主鎖に沿って、又はWO01/62869のようなポリマー主鎖からの枝分かれ基として供給され得る。
【0043】
層4に加えて、光学装置は有機半導体材料の他の層を含んでいてもよい。特に、有機半導体材料の複数の層はこれら材料の混合物の代替として供給される。
【0044】
有機半導体層4は好ましくはポリフルオレンである。ポリフルオレンの適切なフルオレン繰返し単位の例としては、2,7−結合9,9ジアルキルフルオレン、2,7−結合9,9ジアリールフルオレン、2,7−結合9,9スピロフルオレン(EP0707020に開示される)及びインデノフルオレン(Adv.Mater.(2001),13(14),1096−1099)を含む。
【0045】
光学装置の加熱処理は好ましくは有機半導体材料のTgまで及びTgを含む温度で行なわれる。実際には、加熱処理の最低温度は約60−70℃である。加熱処理は約2分から12時間、好ましくは約10分から1時間続けられる。加熱処理の継続時間は部分的には温度に依存する。例えば、加熱処理が有機半導体材料のTg又はその近傍であるときは加熱処理に要する時間はそれに応じて減少する。さらに、加熱源(例えばホットプレート又はオーブン)からの光学デバイスへの熱伝導効率は加熱時間の長さを決める際に考慮されるべきである。加熱処理は、有機半導体材料及び多くのカソードが空気中で分解しやすいため、窒素雰囲気のような不活性雰囲気で行なうべきである。
【0046】
本発明の方法により製造される光学装置は、第1及び第2電極が電荷担体を注入するとき好ましくはPLEDである。この場合、層4は発光層である。
【0047】
光学装置は第1及び第2電極担体が電荷を受容するとき光起電装置又は光検出器である。この場合第2層は好ましくは正孔及び電子輸送ができるポリマーを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0048】
【実施例1】
【0049】
9,9−ジ−n−オクチルフルオレン−2,7−ジ(エチレニルボロネート)(0.5当量)、2,7−ジブロモ−9,9−ジフェニルフルオレン(0.3当量)、N,N−ジ(4−ブロモフェニル)−sec−ブチルフェニルアミン(0.1当量)及びN,N’−ジ(4−ブロモフェニル)−N,N’−ジ(4−n−ブチルフェニル)−1,4−ジアミノベンゼン(0.1当量)の反応によるWO00/53656のプロセスにしたがって、青色電界発光ポリマーを製造し、ポリマーP1を得た。
【化3】

【0050】
ポリマーP1は140℃のTgを有する。
【0051】
インジウム錫酸化物のアノードを有するガラス基板上にスピンコートによりPEDT/PSS(Baytron PとしてLeverkusen,GermanyのH C Starckから入手可能)の溶液が積層された。PEDT/PSS膜は次いで溶媒を除去するために加熱された。
【0052】
PEDT/PSS上にポリマーP1膜がスピンコートにより積層された。ポリマーは不活性雰囲気中で1時間90℃のホットプレート上に基板を置くことによって加熱された。
【0053】
WO00/48258に記載されるように、ポリマーP1の膜上には、フッ化リチウム層が積層され、次いで、カルシウムからなる第1層及びアルミニウムからなる第2層を含むカソードが積層された。
【0054】
カソードの積層に続いて、ホットプレート上に基板を置くことによって、90℃で1時間不活性雰囲気中ポリマーが加熱された。
【0055】
装置はMilan,ItalyのSAES Getters SpAから入手可能な気密性金属コンテナーを使用して封止された。
比較例1
【0056】
装置が加熱されない点を除いて、実施例1と同様に装置が製造された。
比較例2
【0057】
装置がカソード前加熱のみにさらされる点を除いて、実施例1と同様に装置が製造された。
比較例3
【0058】
装置がカソード後加熱のみにさらされる点を除いて、実施例1と同様に装置が製造された。
【0059】
図2からわかるように、本発明の装置の寿命は比較例によって処理されたいずれの比較例の装置と比較しても改良された。
【0060】
P1のTg(a)未満及び(b)超えて加熱処理された装置の寿命は大きな差が見出せなかったが、P1のTgを超えて加熱された装置の効率は十分低いことがわかった。本発明の方法で製造された装置の寿命と効率の間には重要な相関関係があるようには見えない。
【0061】
本発明は特定の例示的な実施例によって記載されるが、特許請求の範囲で規定される発明の精神及び範囲を逸脱しない限り、本明細書で開示される特徴の多くの変形、変更及び/又は組合せが当業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の方法により製造されたPLED又は光起電装置を示す。
【図2】加熱無し又はカソード前又は後加熱の一方のみを施した装置に比較した本発明のPLEDの輝度−時間のグラフを示す。
【符号の説明】
【0063】
1 基板
2 インジウム錫酸化物アノード
3 有機正孔輸送材料の層
4 有機半導体材料の層
5 電子輸送層
6 カソード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のタイプの電荷担体を注入又は受容することができる第1電極を有する基板を供給し、
第1電極上にポリフルオレンを積層し、及び
前記ポリフルオレン上に第2のタイプの電荷担体を注入又は受容することができる第2電極を形成する工程を含む方法によって得られる光学装置であって、
前記ポリフルオレンは前記第2電極の形成前及び後に前記ポリフルオレンのガラス転移温度以下に加熱されることを特徴とする光学装置。
【請求項2】
前記ポリフルオレンが式(I)で表される選択的に置換された単位を含み、
【化1】

ここで、R及びR’は水素又は選択的に置換されたアルキル、アルコキシ、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール及びヘテロアリールアルキルより独立して選択され、R及びR’は選択的に置換された単環又は多環基を形成するために結合されていてもよいことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
【請求項3】
R及びR’の少なくとも1つは選択的に置換されたフェニル又はC4−C20アルキル基を含む請求項2に記載の光学装置。
【請求項4】
前記光学装置が電界発光装置である請求項1ないし3のいずれかに記載の光学装置。
【請求項5】
前記第1電極がアノードであり、前記第2電極がカソードである請求項4に記載の光学装置。
【請求項6】
前記カソードは3.5eV未満の仕事関数を有する金属を含む請求項5に記載の光学装置。
【請求項7】
前記カソードがカルシウム層を含む請求項6に記載の光学装置。
【請求項8】
誘電材料層が前記ポリフルオレンと前記カソードの間に位置する請求項5ないし7のいずれかに記載の光学装置。
【請求項9】
前記誘電材料層がフッ化金属を含む請求項8に記載の光学装置。
【請求項10】
導電性有機材料層が前記第1電極と前記ポリフルオレン層の間に供給される請求項1ないし9のいずれかに記載の光学装置。
【請求項11】
前記導電性有機材料層がPEDT/PSSである請求項10に記載の光学装置。
【請求項12】
前記ポリフルオレンが正孔輸送領域、電子輸送領域及び発光領域の少なくとも2つを含む複数の領域を含む請求項1ないし11のいずれかに記載の光学装置。
【請求項13】
前記ポリフルオレンが正孔輸送領域、電子輸送領域及び発光領域を含む請求項11に記載の光学装置。
【請求項14】
前記ポリフルオレンが青色電界発光材料である請求項1ないし13のいずれかに記載の光学装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2011−18922(P2011−18922A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−196768(P2010−196768)
【出願日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【分割の表示】特願2004−542657(P2004−542657)の分割
【原出願日】平成15年10月10日(2003.10.10)
【出願人】(597063048)ケンブリッジ ディスプレイ テクノロジー リミテッド (152)
【Fターム(参考)】