説明

光断層画像取得装置

【課題】本発明は、歯科用などの光断層画像取得装置に関するもので、正確な断層画像を取得することを目的とするものである。
【解決手段】そしてこの目的を達成するために本発明は、測定対象の断層画像情報を生成する断層画像用演算部23と、この断層画像用演算部23の演算結果を表示部17へ出力する表示制御部44と、を備え、断層画像用演算部23の演算結果より、前記プローブの光入出部2と測定対象との間の距離が測定距離範囲外となったことを検出する測定距離範囲外検出部43を設け、この測定距離範囲外検出部43が検出した結果を、表示部17に通知する通知手段を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば、医療用として活用される光断層画像取得装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、医療用として活用される光断層画像取得装置の構成は、以下のような構成となっていた。
【0003】
すなわち、光源と、この光源から出た光を、少なくとも一方と他方に分割する分割部と、この分割された一方の光を、光入出部から測定対象に向けて照射し、その測定対象からの反射光を、この光入出部から測定光として取り込むブローブと、前記分割部によって分割された他方の光の経路補正を行う参照鏡と、この参照鏡からの経路補正された光と、前記プローブが取り込んだ測定光と、を干渉させて干渉光を生成する干渉部と、この干渉部で生成された干渉光を演算処理して測定対象の断層画像情報を生成する断層画像用演算部と、この断層画像用演算部の演算結果を表示部へ出力する表示制御部と、を備えた構成となっていた(例えば、これに類似する技術は下記特許文献1に記載されている)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2007/060973号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来例における課題は、正確な光断層画像が表示できないことであった。
【0006】
すなわち、上記従来の光断層画像取得装置では、測定対象の断層画像情報を表示するために、光を測定対象に向けて照射し、その測定対象からの反射光を測定光として取り込んでいたプローブを備えていたが、例えば、歯科用に使用する場合には、このプローブを測定対象としての歯に対して照射しやすいように、プローブを使用者が手に保持して、歯に近づけて測定する構成となっていた。
【0007】
このようにすると、プローブの光の照射角度や照射位置を使用者が手で調整できるので、プローブの利便性を向上することができるが、測定対象の断層画像が正確に表示できないという現象が発生した。
【0008】
本発明者は、このような測定対象の断層画像が正確に取得できない原因を鋭意検討する中で、プローブを測定対象である歯に対して、測定範囲より近づけすぎることによって、測定範囲外となった測定データが他の測定データに重畳して表示される折り返しという現象が発生し、結論として測定対象の断層画像が正確に表示できないことを見いだした。
【0009】
そこで本発明は、正確な断層画像を表示することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そして、この目的を達成するために本発明は、光源と、この光源から出た光を、少なくとも一方と他方に分割する分割部と、この分割された一方の光を、光入出部から測定対象に向けて照射し、その測定対象からの反射光を、この光入出部から測定光として取り込むブローブと、前記分割部によって分割された他方の光の経路補正を行う参照鏡と、この参照鏡からの経路補正された光と、前記プローブが取り込んだ測定光と、を干渉させて干渉光を生成する干渉部と、この干渉部で生成された干渉光を演算処理して測定対象の断層画像情報を生成する断層画像用演算部と、この断層画像用演算部の演算結果を表示部へ出力する表示制御部と、を備え、前記断層画像用演算部の演算結果より、前記プローブの光入出部と測定対象との間の距離が測定距離範囲外となったことを検出する測定距離範囲外検出部を設け、この測定距離範囲外検出部が検出した結果を、表示部に通知する通知手段を設け、これにより所期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0011】
以上のように本発明は、光源と、この光源から出た光を、少なくとも一方と他方に分割する分割部と、この分割された一方の光を、光入出部から測定対象に向けて照射し、その測定対象からの反射光を、この光入出部から測定光として取り込むブローブと、前記分割部によって分割された他方の光の経路補正を行う参照鏡と、この参照鏡からの経路補正された光と、前記プローブが取り込んだ測定光と、を干渉させて干渉光を生成する干渉部と、この干渉部で生成された干渉光を演算処理して測定対象の断層画像情報を生成する断層画像用演算部と、この断層画像用演算部の演算結果を表示部へ出力する表示制御部と、を備え、前記断層画像用演算部の演算結果より、前記プローブの光入出部と測定対象との間の距離が測定距離範囲外となったことを検出する測定距離範囲外検出部を設け、この測定距離範囲外検出部が検出した結果を、表示部に通知する通知手段を設けたものであるので、正確な光断層画像を表示することができる。
【0012】
すなわち、本発明の光断層画像取得装置では、測定対象に光を照射する際に、前記プローブの光入出部と測定対象との間の距離が測定距離範囲外となったことを検出し、この検出した結果を、前記表示制御部は、表示部に通知することで、表示部を見た使用者は、現在の測定データは、プローブが測定対象に対して測定範囲外にあることを認識でき、プローブの位置を調整することで、測定範囲内に再調整できるので、正確な光断層画像を表示することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態の使用例を示す斜視図
【図2】その斜視図
【図3】その表示部の正面図
【図4】その分解斜視図
【図5】その分解斜視図
【図6】その主要部の分解斜視図
【図7】その電気的なブロック図
【図8】その主要部の使用時の断面図
【図9】その折り返し発生時の表示部の正面図
【図10】その干渉光の周波数スペクトラム図
【図11】その折り返し検出のフローチャート
【図12】その折り返し発生時の表示部の正面図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態を添付図面を用いて説明する。
【0015】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における光断層画像取得装置の使用例を示す。
【0016】
図1において、1はプローブ本体で、このプローブ本体1の前方には、光入出部2が突出した状態で装着されている。
【0017】
あとで詳細に説明するが、この図1に示すように、本実施形態における光断層画像取得装置は、口腔3内に光入出部2を差し入れ、歯4のX軸方向の光断層画像をY軸方向に連続的に取得するものである。
【0018】
さて、プローブ本体1は、図2に示すように片手で保持できるようにピストル形状をしており、後端には、ケーブル5を介して制御ボックス6が接続されている。なお、ケーブル5内には、光入出力用や電気的信号用の配線が収納されている。
【0019】
また、プローブ本体1内には、図4から図6に示すごとく、測定用の近赤外光(1310ナノメートル)を平行光とするコリメータレンズ7を有し、このコリメータレンズ7からの近赤外光は、光走査部8で一軸方向に走査され、続いて、それに直交する方向に移動後、再び一軸方向に走査される、つまり、従来のブラウン管テレビにおける画像形成のための走査状態と同じ状態で走査される。
【0020】
そして、この走査された光が、波長分離プリズム9、反射ミラー10を介して図2の歯4に図4、図5のごとく照射される。この照射は、図3に示す表示画面12の画像からも理解されるように、歯11のX軸方向に走査され、そのX軸方向の走査時における断層画像は、図3上方の表示画面13に表示される。
【0021】
図3において、この表示画面13には、下方の表示画面12では、発見されなかった虫歯14が断層画像で表示されている。たとえば、虫歯14は、歯11の表面では、わずかな黒シミにしか見えなかったものが、断層画像を撮れば表示画面13のごとく、下方には大きく開口した状態であることが確認でき、この時には、直ちに虫歯治療を行うことになる。つまり、早期治療が可能になるものである。
【0022】
つづいて、次の瞬間には、Y軸方向にわずかに移動した状態で、再びX軸方向の走査が行われ、この時の画像は、再び表示画面13に表示される。もちろん、このようにX軸方向の走査ごとに、直ちに表示画面13にその断層画像を表示させなくても、後で歯科医の手操作により、画像を1枚ずつ送りながら確認することもできる。
【0023】
さて、このような画像をつくるために、波長分離プリズム9の前方に、図5、図6に示すごとく照明用の発光素子15が配置され、この発光素子15からの光は、反射ミラー10を介して歯11に照射される。この照射により、歯から反射され、光入出力開口部10aから反射ミラー10に入射した光は、再び反射ミラー10で反射され、続いて、波長分離プリズム9、内部反射ミラー28、内部反射ミラー29を経由して、カメラ16にて画像として検出され、それが、上述した表示画面12に示す画像となる。
【0024】
つまり、表示画面12は、現在どの歯11の断層画像を得ようとしているかということを、表示するためのものであって、この表示画面12の画像を見ながら、図4および図5に示す近赤外光の走査が行われる。
【0025】
このように、図4、図5に示すように、走査された近赤外光は、波長分離プリズム9を直進し、コリメータレンズ7を通過した後、ケーブル5を介して、(図2に示すところの)制御ボックス6にもどり、ここで画像処理され、この処理後の画像が図3の表示画面13に表示されている。つまり、図3は、制御ボックス6の表示部17を示している。
【0026】
ここで、制御ボックス6における画像処理について説明する。
【0027】
図7における光源18は波長掃引光源で、この光源18から出た光は分割部19で分割され、その一部がケーブル5を介して光走査部8に供給され、上述した歯4に対する上述したX軸方向とY軸方向への走査が行われるものとなる。
【0028】
また、分割部19で分割された残りの光は、参照鏡20で反射され、それが干渉部21に供給される。干渉部21では、参照鏡20で反射された光と、光走査部8、ケーブル5を介して戻った光とを干渉をさせて干渉光を生成する。この干渉光は、受光部22で電気信号に変換し、さらにこの電気信号をA/D変換した後に、その結果を断層画像用演算部23に供給する。
【0029】
断層画像用演算部23では、干渉光のA/D変換結果に対してFFT演算を行い、測定対象である歯4の表面形状と、その断層画像情報を取得する。
【0030】
制御部24は、観察画像用演算部25を制御し、図3に示す表示画面12に観察画像をリアルタイムに表示させる。また、断層画像用演算部23は、制御部24で制御され、図3に示す表示画面13の断層画像を表示させる。
【0031】
ここで、表示画面13に断層画像を表示する際に、この断層画像の表示範囲についての説明をする。
【0032】
上述した分割部19から参照鏡20を経由して干渉部21までの光学経路長Xと、分割部19からプローブの光入出部2の光学経路の先端、つまり、プローブの光入出口を折り返して、干渉部までの光学経路長Y、との差が干渉光のスペクトラムとして現れることになる。ここで、光学経路X=Yとなる位置が、表示画面13に表示される断層画像の表示開始位置Sとなる。この表示開始位置Sについては、後述の説明に用いることとする。
【0033】
本実施形態における光走査部8は、図4、図5、図6に示すガルバノスキャナ26により、コリメータレンズ7からの近赤外光を一軸方向(図4、図5のX方向)に走査し、前記一軸とは直交する他軸方向(図4、図5のY方向)に走査するガルバノスキャナ26、27を有する。
【0034】
図8はプローブ本体1の光入出部2が、口腔内に挿入された場合の断面構造を示した図である。上述したように、プローブ本体1の前方には光入出部2が設けられ、その先端には、光偏向部材である反射ミラー10が設けられ、さらには光透過性のカバー体である保護カバー38が光入出部2の内部を前後に分けるようにして設けられている。
【0035】
上述したように、プローブ本体1側から入射した光は、保護カバー38を通過し、光屈折部材である反射ミラー10によって偏向され、開口部39を通って測定対象である歯4に照射される。歯4に照射された光は、反射して再び開口部39から反射ミラー10を経由して、保護カバー38を通過し、プローブ本体1側に測定光として返っていくのである。
【0036】
このプローブの開口部39と歯4の間には、上述した断層画像の表示開始位置となる点Sが設定されている。
【0037】
この表示開始位置Sの定義について説明する。まず、図7における分割部19から参照鏡20を経由して干渉部21までの光学経路長Xと、分割部19からプローブの光入出部2を経由して干渉部までの光学経路長Yとの差が等しくなる位置が表示開始位置Sとなる。
【0038】
この表示開始位置Sの点から歯4の表面および、断層方向の画像を取得することになる。
【0039】
以上の説明で本実施形態における、基本的な構成及び作用が理解されたところで、以下、本実施形態における特徴点について説明をする。
【0040】
まず、再び図8に戻って、本実施形態における主要課題について説明する。
【0041】
プローブの光の照射角度や照射位置を使用者が手で調整できるので、プローブの利便性を向上することができるが、プローブを測定対象である歯に対して、測定範囲より近づけすぎることによって、測定範囲外となった測定データが他の測定データに重畳して表示される折り返しという現象が発生し、測定対象の断層画像が正確に表示できないこととなった。
【0042】
より具体的に図8を用いて説明すると、使用者が、プローブの光入出部2の開口部39を歯4に対して、表示開始位置Sよりも近づけすぎた場合に、表示開始位置Sよりも、開口部39に近づいた歯4の断層画像が他の断層画像に重畳してしまう折り返し現象が発生してしまうのであった。
【0043】
次に、図9に折り返しが発生した場合の表示画面13を示す。
【0044】
この表示画面13の上方に斜線で示す折り返し部40が発生している。この折り返し部40は、表示開始位置Sの水平線に対して、下方に線対称に折り返した状態で表示されている。
【0045】
次に、この折り返し部40が発生した状態での、干渉光の周波数スペクトラムを図10に示す。
【0046】
図10(b)には、図10(a)の表示画面13において、折り返し部40が発生した箇所Aでの周波数スペクトラムを図示している。
【0047】
また、図10(d)では、図10(c)の表示画面13のように、折り返しが発生しない正常な測定状態における周波数スペクトラムを示す。
【0048】
図10(b)と図10(d)を比較してみると、図10(d)に示す、正常な測定状態での周波数スペクトラムでは、歯4の表面位置に相当する周波数ピーク41に対して、周波数が高い側が低い側に対して、スペクトラムの値は大きくなっている。これに対して、図10(b)に示す、折り返し部40が発生した周波数スペクトラムでは、周波数ピーク41に対して、周波数が低い側が高い側に対して、スペクトラムの値は大きくなっている。
【0049】
すなわち、干渉光の周波数スペクトラムにおいて、ピーク検出を行い、そのピーク検出位置に対して、所定の周波数範囲において高い周波数側のスペクトラムと、低い周波数側のスペクトラムを比較することで、折り返しが発生したかどうかの検出と、折り返し部の特定が可能となる。
【0050】
次に、図11に折り返しの検出と、折り返し部の特定を行うフローチャートを示す。
【0051】
まず、干渉光の周波数スペクトラムを取得し(S1)、次に、周波数ピーク位置を検出し(S2)、次に、周波数ピーク位置に対して、所定の周波数範囲において高い周波数側のスペクトラムと、低い周波数側のスペクトラムを平均化し(S3)、次に、平均化したデータについて大小判定を行う(S4)。次に、高い周波数側の方が大きい場合は、折り返し無し、と判定し(S5)、次に、低い周波数側の方が大きい場合は、折り返し有り、と判定し(S6)、次に、折り返し部の特定を行う(S7)。
【0052】
このようにして、折り返しが発生したかどうかの検出と、折り返し部の特定を行う。
【0053】
次に、折り返しを検出した場合の表示部17を図12に示す。
【0054】
断層画像を表示する表示画面13の上方に斜線で示す折り返し部40が発生している。この折り返し部40を着色して表示する。
【0055】
また、観察画像を表示する表示画面12の中央に、測定箇所をマーカー42で示している。このマーカー42上の黒塗りで表示している箇所が、断層画像の折り返し部40と対応する箇所である。このマーカー42上の折り返し部40と対応する箇所を、折り返していない箇所と異なる色で着色して表示する。
【0056】
また、場合によっては、折り返しの発生を通知するメッセージやアイコンを表示部17上に表示する。
【0057】
このようにして、使用者に折り返しの発生を視覚的に通知する。
【0058】
以上のように、本発明の実施形態における光断層画像取得装置では、図7に示すように、測定対象に光を照射する際に、前記プローブの光入出部2と測定対象との間の距離が測定距離範囲外となったことを断層画像用演算部からの干渉光の周波数スペクトラムより検出する測定距離範囲外検出部43より検出し、この検出した結果を、表示制御部44は、表示部17に通知することで、表示部を見た使用者は、現在の測定データは、プローブが測定対象に対して測定範囲外にあることを認識でき、プローブの位置を調整することで、測定範囲内に再調整できるので、正確な光断層画像を表示することができるのである。
【産業上の利用可能性】
【0059】
以上のように本発明は、光源と、この光源から出た光を、少なくとも一方と他方に分割する分割部と、この分割された一方の光を、光入出部から測定対象に向けて照射し、その測定対象からの反射光を、この光入出部から測定光として取り込むブローブと、前記分割部によって分割された他方の光の経路補正を行う参照鏡と、この参照鏡からの経路補正された光と、前記プローブが取り込んだ測定光と、を干渉させて干渉光を生成する干渉部と、この干渉部で生成された干渉光を演算処理して測定対象の断層画像情報を生成する断層画像用演算部と、この断層画像用演算部の演算結果を表示部へ出力する表示制御部と、を備え、前記断層画像用演算部の演算結果より、前記プローブの光入出部と測定対象との間の距離が測定距離範囲外となったことを検出する測定距離範囲外検出部を設け、この測定距離範囲外検出部が検出した結果を、表示部に通知する通知手段を設けたものであるので、正確な光断層画像を表示することができる。
【0060】
すなわち、本発明の光断層画像取得装置では、測定対象に光を照射する際に、前記プローブの光入出部と測定対象との間の距離が測定距離範囲外となったことを検出し、この検出した結果を、前記表示制御部は、表示部に通知することで、表示部を見た使用者は、現在の測定データは、プローブが測定対象に対して測定範囲外にあることを認識でき、プローブの位置を調整することで、測定範囲内に再調整できるので、正確な光断層画像を表示することができるのである。
【0061】
したがって、たとえば、歯科用光断層画像取得装置として、広く活用が期待されるものである。
【符号の説明】
【0062】
1 プローブ本体
2 光入出部
3 口腔
4 歯
5 ケーブル
6 制御ボックス
7 コリメータレンズ
8 光走査部
9 波長分離プリズム
10 反射ミラー
11 歯
12 表示画面
13 表示画面
14 虫歯
15 発光素子
16 カメラ
17 表示部
18 光源
19 分割部
20 参照鏡
21 干渉部
22 受光部
23 断層画像用演算部
24 制御部
25 観察画像用演算部
26 ガルバノスキャナ
27 ガルバノスキャナ
28 内部反射ミラー
29 内部反射ミラー
30 光入出力部マウントスクリュー
38 保護カバー
39 開口部
40 折り返し部
41 周波数ピーク
42 マーカー
43 測定距離範囲外検出部
44 表示制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、この光源から出た光を、少なくとも一方と他方に分割する分割部と、この分割された一方の光を、光入出部から測定対象に向けて照射し、その測定対象からの反射光を、この光入出部から測定光として取り込むプローブと、前記分割部によって分割された他方の光の経路補正を行う参照鏡と、この参照鏡からの経路補正された光と、前記プローブが取り込んだ測定光と、を干渉させて干渉光を生成する干渉部と、この干渉部で生成された干渉光を演算処理して測定対象の断層画像情報を生成する断層画像用演算部と、この断層画像用演算部の演算結果を表示部へ出力する表示制御部と、を備え、
前記断層画像用演算部の演算結果より、前記プローブの光入出部と測定対象との間の距離が測定距離範囲外となったことを検出する測定距離範囲外検出部を設け、この測定距離範囲外検出部が検出した結果を、表示部に通知する通知手段を設けた光断層画像取得装置。
【請求項2】
前記表示制御部が断層画像情報を出力する表示部を備えた請求項1に記載の光断層画像取得装置。
【請求項3】
前記通知手段は、測定距離範囲外となった断層画像情報を着色して表示部に表示する構成とした請求項1または2に記載の光断層画像取得装置。
【請求項4】
前記通知手段は、前記測定距離範囲外となった箇所を観察画像に表示する構成とした請求項1から3のいずれか一つに記載の光断層画像取得装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−161545(P2012−161545A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−25739(P2011−25739)
【出願日】平成23年2月9日(2011.2.9)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】