説明

光沢付与装置、定着装置、及び画像形成装置

【課題】効率良く冷却を行え、搬送ベルトの寿命を延ばしつつ安定した搬送性を確保でき、光沢画像の品質を保つことが可能な光沢付与装置を提供する。
【解決手段】画像の定着後の用紙Pを加圧し、光沢付与ベルト30で熱を加え、再溶融したトナーを光沢付与ベルト30に密着させる。光沢付与ベルト30は冷却ジャケット42に接触しながら移動して冷却され、溶融状態のトナー像が固化し、光沢付与ベルト30側の定着画像部分の表面が光沢付与ベルト30の表面にならって平滑化され、光沢度が付与される。冷却ジャケット42の光沢付与ベルト30との接触面は、光沢付与ベルト30の搬送方向に対して円弧形状をなし、用紙が自然に分離しないような曲率とする。加熱ローラ36と分離ローラ37で張架した場合の仮想面よりも接触面が外側に出るように設け、光沢付与ベルト30との密着性、熱伝導性を向上させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体(以下、用紙又はシートともいう)に粉体粒子状の像形成物質(以下、トナーともいう)で形成された未定着画像を定着した後に、画像の光沢度をさらに上昇させるための光沢付与装置、定着装置、該光沢付与装置及び定着装置を有する複写機、プリンタ、ファクシミリ、印刷機等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機やファクシミリあるいはプリンタさらには印刷機などの画像形成装置においては、記録用紙などのシート上に転写されて担持されている未定着画像を加熱定着することにより複写物や記録物を得ることができる。また、記録用紙の種類も多岐にわたる。特に、写真やコンピュータグラフィックスなどのフルカラー画像においては、面内が均一な画像光沢度を有し、高画質がより強く求められる。
【0003】
例えば、特許文献1に開示されている装置などのように、一度仮定着を行った画像を、再び下流側に設けた画像光沢調整手段により平面状態にある外周面にそのトナーのある被用紙側を圧接させて所定の距離だけ搬送してから剥離することで、そのトナーを前記無端状ベルトの外周面の状態にならわせるように流動させて画像の光沢を調整して出力を行う。
【0004】
昨今、カラートナーの他に、カラートナーが載っていない部分にクリアトナーを付着させ、全面に高い光沢を付与するような画像が求められ、用紙の両面に高い光沢がある両面高光沢画像についても要求が高まってきている。
【0005】
例えば、特許文献2に開示の装置の場合、複数のロールに張架されたベルト内部に加熱部材とそれに対向する加圧ローラにて加熱後冷却して剥離し、トナー像の光沢度を高めている。静電ローラで用紙及びベルトを帯電させ、用紙の剥離を防止している。しかし、冷却には非接触のファンを用いているため、冷却効率が悪く、高速化に対応できていない。また、構成としては、静電ローラでベルトをガイドする形態を採用しているが、この構成ではベルトの冷却にファンを用いているものの、接触型の冷却部材をガイドするものとはなっていない。
【0006】
さらに、特許文献3や特許文献4の装置の場合では、ベルト内部に設けたヒートシンクをベルトに接触させて、加熱後に冷却を行っている。加熱ローラと分離ローラで張架されるベルト面に対して、ヒートシンクの面がほぼ水平に設置されているため、ベルトとヒートシンクの接触圧が低くベルトからの熱をヒートシンクに効率的に移動させるには十分ではない。
【0007】
特許文献5の装置では、冷却部材をベルト外部から押圧することで、冷却効率を向上させているが、この装置の構成では、ベルトと冷却部材の搬送方向でのエッジ部での圧力が大きくなるため、ベルトの耐久性などに問題を生じ易い。また、ベルト表面を冷却部材で摺擦させるため、ベルト表面にキズが付き易く、さらには、用紙裏面に画像がある場合などでは、押圧部材と画像が摺擦することで、どちらも画質を著しく劣化させるおそれがある。
【0008】
さらに特許文献6の装置では、用紙裏面側からもベルトで押圧、搬送させることで、冷却効率と搬送性の両方を向上させている。しかし、この方式の場合、加圧側の搬送ベルトと加熱、冷却面側の搬送ベルトとの搬送速度を精度良く合わせないと、画像ズレなどの問題が生じ易い。
【0009】
またさらに特許文献7では、冷却手段上流に回転体はあるが、ベルトが張られた高さを見た場合、回転体がベルトと接触している高さと、冷却手段のベルト接触面は平面状で、それらは同じ高さになっており、ベルトと冷却手段とは、食い込んで圧が掛かるような接触はしておらず、ベルトの熱を冷却するための効率が非常に低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで本発明においては、効率良く冷却を行え、搬送ベルトの寿命を延ばしつつ安定した搬送性を確保でき、光沢画像の品質を保つことが可能な光沢付与装置と、これを備えた定着装置、画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の光沢付与装置は、記録媒体の搬送方向で定着装置の下流側に設ける光沢付与装置であって、前記定着装置が、第1の加圧手段と、前記録媒体の搬送方向で該第1の加圧手段の下流に設けられた分離手段と、前記第1の加圧手段と前記分離手段に張架された無端状の搬送手段と、前記搬送手段を介して前記第1の加圧手段に押圧してニップを形成する第2の加圧手段と、前記第1の加圧手段と前記分離手段との間にあり、前記張架された搬送手段の内側から接触する冷却手段と、を有し、前記ニップにおいて記録媒体上のトナー像を加熱、加圧し、前記ニップを通過する記録媒体を前記搬送手段に密着させたまま搬送し、前記分離手段によって前記搬送手段から分離させる光沢付与装置であり、前記冷却手段は、前記搬送手段と接触する面が搬送方向に曲率を有する凸状の曲面で形成され、前記搬送手段は、前記冷却手段の搬送方向の少なくとも上流側端部に設けられ、前記搬送手段に接触する搬送ガイド手段によりガイドされ、前記冷却手段の前記曲面で前記冷却手段と当接することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、搬送手段が冷却手段の端部とは接触せずに曲面の部分で接することで磨耗が抑制され、長寿命化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】画像形成装置の一例における内部機構の要部概略構成図
【図2】図1に示す画像形成装置本体に備える定着装置と、本発明に係る光沢付与装置の一実施例を側面から見て示す概略構成図
【図3】本発明の実施例2に係る光沢付与装置を側面から見て示す概略構成図
【図4】本発明の実施例3に係る光沢付与装置を側面から見て示す概略構成図
【図5】本発明の実施例3における搬送ガイドリブの幅と光沢付与ベルトの幅を示す図
【図6】実施例3に係る光沢付与装置の冷却ジャケット上流側の拡大図
【図7】実施例3に係る光沢付与装置の冷却ジャケット上流側の他の拡大図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を、図に示す実施例を参照して説明する。
【実施例】
【0015】
以下図面を参照して本発明の実施例を説明する。
まず図1に、本発明の実施対象となる、複写機、プリンタ、ファクシミリまたはそれらの複合機などの画像形成装置の一例における内部機構の全体概略構成を示す。図中符号100は画像形成装置本体、200はその画像形成装置本体100上に取り付ける画像読取装置である。
【0016】
画像形成装置本体100内には、クリア(cl)、シアン(c)、マゼンタ(m)、イエロー(y)、ブラック(b)の5つの作像ステーション10cl、10c、10m、10y、10bをタンデム式に並べて設けてある。各作像ステーションでは、それぞれドラム状の感光体11cl、11c、11m、11y、11bを備え、その図中時計まわりの回転にともない、まず各帯電装置12cl、12c、12m、12y、12bでバイアス電圧を印加して表面を一様に帯電する。
【0017】
次いで、複写機にあっては画像読取装置200による読取信号や、プリンタにあってはホストからの画像信号や、ファクシミリにあっては電話回線を介して送られてくる送信信号に基づき、共通の書込み装置13から、それぞれレーザ光Lcl、Lc、Lm、Ly、Lbを照射することにより書込みを行い、感光体11cl、11c、11m、11y、11b上に静電潜像を形成する。その後、各現像装置14cl、14c、14m、14y、14bで感光体11cl、11c、11m、11y、11b上にトナーを付着させ、感光体11cl、11c、11m、11y、11b上の静電潜像を可視像化し、感光体11cl、11c、11m、11y、11b上におのおの各色単色画像を形成する。
【0018】
そして、感光体11cl、11c、11m、11y、11bに接触して無端ベルト状の中間転写体15を図中反時計まわりに走行させ、各一次転写装置16cl、16c、16m、16y、16bにより感光体11cl、11c、11m、11y、11b上の各色単色画像をシアンから順に中間転写体15上に一次転写し、転写画像を重ね合わせて中間転写体15上にフルカラー画像を形成する。
【0019】
一方、適宜タイミングで給送ローラ20の1つを選択的に回転させ、画像形成装置本体100内の給紙カセット21の1つから用紙Pを繰り出し、用紙搬送路23を通して搬送して一対のレジストローラ24間に突き当てて止める。そして、中間転写体15上のフルカラー画像にタイミングを合わせて一対のレジストローラ24を回転させ、二次転写装置25によりそのフルカラー画像を用紙Pに二次転写する。
【0020】
その後、フルカラー画像転写後の用紙Pを用紙搬送路23を通してそのまま図中で上方へと搬送し、定着装置300の定着ニップを通過するとき未定着転写トナーを用紙Pに定着させ、さらにユーザーが光沢度を向上させるためのモードを選択した場合や、用紙の種類によっては、光沢付与装置301のニップを通過させ、光沢を付与し、画像形成装置本体100上の排紙スタック装置27上にスタックする。光沢を付与しない場合には、光沢付与装置301のニップが形成されないように、光沢付与ベルト30と加圧ローラ40を離間させた状態で排紙する。
【0021】
一次転写終了後の各感光体11cl、11c、11m、11y、11bは、一次クリーニング装置17cl、17c、17m、17y、17bでクリーニングして転写残トナーを除去して初期化する。また、二次転写終了後の中間転写体15は、二次クリーニング装置18でクリーニングして転写残トナーを除去して初期化する。なお図中の符号28cl、28c、28m、28y、28bは、それぞれ各色現像装置14cl、14c、14m、14y、14bにトナーを補給する各色トナーボトルである。
【0022】
またなお、以上の説明では、用紙Pにカラー画像を記録する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、選択された単色モードまたは複数色モードにしたがい、適宜作像ステーション10cl、10c、10m、10y、10bのいくつかを選択使用し、モノクロ画像またはカラー画像を任意に形成することができる画像形成装置でも実施できることはもちろんである。
【0023】
<実施例1>
図2には、図1に示す画像形成装置本体100に備える光沢付与装置301の概略を示す。
この光沢付与装置301は、定着装置300の用紙搬送方向下流側に設けられ、光沢付与部材である光沢付与ベルト30は加熱ローラ36と分離ローラ37に張架されている。第1の加圧手段となる加圧ローラ40は、無端状の搬送手段である光沢付与ベルト30、及び光沢付与ベルト30を介して加圧ローラ40と対向する第2の加圧手段である加熱ローラ36とで構成される。また、加熱ローラ36の内部には、熱源となるハロゲンヒータ33が設けられ、非接触温度センサ56により光沢付与ベルト30表層の温度をモニタし、不図示のコントローラによって一定の温度に制御される。なお、光沢付与装置301は、本実施例では定着装置300の下流側に近接してなくとも良く、例えば、画像形成装置の外部にあっても機能的には差は無い。
【0024】
加熱ローラ36は、例えば外径がφ30〜90mmのもので、AlやSUS、またはFeで構成できる。加圧ローラ40とのニップを広く形成させるために、ローラ表面にシリコンゴム等の弾性層を0.5〜5mmの厚みで設けても良い。
【0025】
光沢付与ベルト30は、厚みが10〜200μmの耐熱性樹脂であるポリイミド等、もしくはニッケルやSUSなどの金属で構成でき、外径は例えば80〜300mmとなっている。表層には、搬送された画像面との密着性を向上させるために5〜50μmの厚さでシリコンゴムからなる弾性層を有しても良い。また、最表層には分離時の離形成を確保するためにシリコン系やフッ素系の樹脂でコーティングされた離型層を有しても良い。
【0026】
分離ローラ37はφ10〜φ30mmの外径のもので、FeやAl、SUSで構成される。加圧ローラ40は、φ30〜90mmの外径のもので、FeやAl、SUS等の芯金上に1〜50mmの厚さのフッ素ゴムやシリコンゴム等の弾性層を形成している。加圧ローラ40は不図示のカムにより、光沢付与ベルト30に対して接離するように動作可能で、加熱ローラ36との軸間の距離を変えることで、加熱ローラ36との間でなすニップ幅や荷重を可変可能に制御できる。また、不図示のモータに接続され、回転駆動されて、加熱ローラ36及び光沢付与ベルト30、分離ローラ37が従動回転するようになっている。
【0027】
さらには光沢付与ベルト30の内部の加熱ローラ36の下流側には、光沢付与ベルト30に接触して冷却を行う冷却ジャケット42が設けられている。冷却ジャケット42は熱伝導率の高いAlやCu、SUSなどの金属で構成され、不図示のフィン形状にして不図示のファンで空冷したり、もしくは不図示の配水路を設けて液冷する。本実施例では一例として、冷却ジャケット42で構成する。光沢付与ベルト30との接触面は、光沢付与ベルト30の搬送方向に対して円弧形状をなしており、用紙が自然に分離しないような曲率になっている。また、加熱ローラ36と分離ローラ37で張架した場合の仮想面よりも接触面が外側に出る形で設けることで、所定の圧力が生じ、光沢付与ベルト30との密着性が上って効率良く熱を伝導するように構成できる。
【0028】
搬送ガイドリブ41は、耐熱性の樹脂で摩擦係数の低いフッ素系の樹脂で構成され、図2に示すように光沢付与ベルト30の進行方向で、冷却ジャケット42の上流側に設けられている。また、搬送ガイドリブ41の幅は、光沢付与ベルト30の幅よりも大きくしてある。さらには、図5に示すように、冷却ジャケット30端部の曲率部の法線Aに対して外側に先端が位置するように設けてある。
【0029】
印刷動作としては、印刷信号が入力され、作像部にて作られた両面画像の定着後の用紙Pが、定着装置300を通過し、トナーTが用紙に定着した状態にて、光沢付与ベルト30を介した加熱ローラ36と加圧ローラ40とでなすニップを通過する。ニップ部で圧力を加えるとともに、光沢付与ベルト30で熱が加えられ、再溶融したトナーが光沢付与ベルト30に密着し、用紙とともに光沢付与ベルト30に密着した状態で搬送される。ニップから出た時点で光沢付与ベルト30は、内部の冷却ジャケット42に接触しながら移動することで冷却され、溶融状態のトナー像が固化し、光沢付与ベルト30側の定着画像部分の表面が光沢付与ベルト30の表面にならって平滑化され、光沢度が付与される。用紙及びトナー像は光沢付与ベルト30に密着してさらに搬送され、分離ローラ37で、曲率分離されて排紙される。
【0030】
この際、搬送ガイドリブ41は冷却ジャケット42上流部で光沢付与ベルト30と接触し、冷却ジャケット42の端部エッジ部に接触しないように光沢付与ベルト30を浮かせる。搬送ガイドリブ41によって、冷却ジャケット42への光沢付与ベルト30の入り角が常に一定になるため、例えば加熱ローラ36と加圧ローラ40とでなすニップ状態が変化しても光沢付与ベルト30が冷却ジャケット42の端部エッジ部に接触しないため、光沢付与ベルト30と冷却ジャケット42がなす最も圧力が高くなるエッジ部での摺擦を回避でき、光沢付与ベルト30の磨耗を防止して寿命を伸ばすことができる。また、磨耗低減により発生する磨耗粉での搬送スリップなどを防止して搬送の安定性を確保できる。
【0031】
なお図2では、冷却ジャケット42の上流側に搬送ガイドリブ41を設けているが、同様に下流側にも設けることで、下流側のエッジ部での磨耗も低減でき、本発明は図示の実施例の構成には限定されず、種々変形可能である。
【0032】
<実施例2>
図3は実施例1とほぼ同様の構成で、搬送ガイドリブ41を冷却ジャケット42の端部に設けた構成の例である。図6は冷却ジャケット上流側の拡大図である。この例では、搬送ガイドリブ41を冷却ジャケット42と一体に設けることで、実施例1の場合に比べ、位置決めをより容易にかつより精度良く行える。
【0033】
<実施例3>
図4は、実施例2とほぼ同様の構成で、搬送ガイドリブ41を搬送ガイドローラ43に置き換えた例である。図7は冷却ジャケット上流側の拡大図である。この例では、搬送ガイドローラ43は表面がフッ素系樹脂で構成してあり、光沢付与ベルト30の幅よりも大きくなっている。また、搬送ガイドローラ43は幅方向に分割されていても良い。このような搬送ガイドローラ43にすることで、実施例1や実施例2に比べて、光沢付与ベルト30との摺擦がなくなるため、よりいっそう光沢付与ベルト30との磨耗が低減され、また、搬送のトルクも低減でき、ベルトの長寿命化と搬送の安定性を確保できる。
【0034】
なおいずれの実施例においても、搬送ガイドリブ41を搬送ガイドローラ43などのガイド手段を冷却ジャケット面よりも外側に接触させるように設けることで、光沢付与ベルト30と冷却ジャケット42でなす面圧が高くなる端部での両者の摺擦による磨耗粉での駆動のスリップ防止や、光沢付与ベルト30の長寿命化を図れる。
【0035】
またさらに、ガイド手段の設置位置を冷却ジャケットと一体もしくは接合して設けることで、位置精度を高くでき、光沢付与ベルト30とガイド手段との幅方向の接触圧の偏りなどを防止して、安定して光沢付与ベルト30を駆動でき、ベルトの寄りや、ベルトの偏磨耗を防止できる。
【符号の説明】
【0036】
30:光沢付与ベルト
33:ハロゲンヒータ
36:加熱ローラ
37:分離ローラ
40:加圧ローラ
41:搬送ガイドリブ
42:冷却ジャケット
43:搬送ガイドローラ
56:非接触温度センサ
300:定着装置
301:光沢付与装置
T:トナー(あるいはトナー像)
P:用紙
【先行技術文献】
【特許文献】
【0037】
【特許文献1】特開2004−325934号公報
【特許文献2】特開2004−258535号公報
【特許文献3】特開2006−243465号公報
【特許文献4】特開2007−078787号公報
【特許文献5】特開2006−337718号公報
【特許文献6】特開05−072926号公報
【特許文献7】特開2007−78917号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
定着装置下流側に設けられる光沢付与装置であって、
前記定着装置が、
第1の加圧手段と、
記録媒体の搬送方向で前記第1の加圧手段の下流に設けられた分離手段と、
前記第1の加圧手段と前記分離手段に張架された無端状の搬送手段と、
前記搬送手段を介して、前記第1の加圧手段に押圧してニップを形成する第2の加圧手段と、
を有し、
前記光沢付与装置が、
前記第1の加圧手段と前記分離手段の間にあり、前記張架された搬送手段の内側から接触するように前記搬送手段の内側に設けられ、前記搬送手段との接触部位に曲率を有する冷却手段を有し、
前記ニップにおいて記録媒体上のトナー像を加熱、加圧し、前記ニップを通過する記録媒体を前記搬送手段に密着したまま搬送し、前記分離手段によって前記搬送手段から分離させるものであり、
前記冷却手段は、搬送手段と接触する面が搬送方向に曲率を有する凸状の曲面で形成され、
前記搬送手段は、前記冷却手段より記録媒体の搬送方向で上流側に設けられ、かつ前記搬送手段に接触する搬送ガイド手段によりガイドされて前記冷却手段の前記曲面で前記冷却手段と当接するように設けてある、
ことを特徴とする光沢付与装置。
【請求項2】
前記搬送ガイド手段は、前記冷却部材の曲率の法線よりも外側で前記搬送手段と接することを特徴とする請求項1に記載の光沢付与装置。
【請求項3】
前記搬送ガイドを、前記冷却部材部に設けたことを特徴とすることを請求項2に記載の光沢付与装置。
【請求項4】
前記搬送ガイドを、回転体で構成したことを特徴とする請求項2または3に記載の光沢付与装置。
【請求項5】
第1の加圧手段と、
記録媒体の搬送方向で前記第1の加圧手段の下流に設けられた分離手段と、
前記第1の加圧手段と前記分離手段に張架された無端状の搬送手段と、
前記搬送手段を介して、前記第1の加圧手段に押圧してニップを形成する第2の加圧手段と、
前記第1の加圧手段と前記分離手段の間にあり、前記搬送手段内部に設けられた搬送方向接触部に曲率をもつ冷却手段と、
を有し、
前記ニップにおいて記録媒体上のトナー像を加熱、加圧し、前記ニップを通過する記録媒体を前記搬送手段に密着したまま搬送し、前記分離手段によって前記搬送手段から分離させる定着装置において、
前記冷却手段より記録媒体の搬送方向で上流側に設けられ、かつ前記搬送手段に接触する搬送ガイド手段を設けた、
ことを特徴とする定着装置。
【請求項6】
画像形成装置本体に、請求項1から4のいずれかに記載の光沢付与装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
画像形成装置本体に、請求項5の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−3517(P2013−3517A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−137462(P2011−137462)
【出願日】平成23年6月21日(2011.6.21)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】