説明

光触媒固形物及び浄化装置

【目的】有害物質等を除去する環境浄化材料である光触媒を利用し、表面が光触媒で覆われた光触媒固形物と、それを使用した浄化装置を提供する。
【解決手段】有機化合物や細菌などの有害物質を除去することが可能な環境浄化材料である光触媒で覆われた光触媒固形物の提供と、光触媒固形物の効果をより発揮させることができる浄化装置の提供といった目的を、微細な凹凸3を有する固形物2の表面に活性化層5を形成し、さらにその表面に光触媒4を固着させることにより光触媒固形物1を実現し、光触媒固形物1を、隙間12を有する容器11に封入することで浄化装置10を実現している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機化合物や細菌などの有害物質を除去することが可能な環境浄化材料である光触媒を利用し、その効果を有効に発揮することができる、表面が光触媒で覆われた光触媒固形物に関すると共に、光触媒固形物の効果をより発揮させることができる浄化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ガラス管の表面に光触媒作用を有する金属酸化物微粒子等による膜を設けた光触媒膜付きガラス管の製造方法、光触媒膜付き蛍光ランプおよび光触媒膜付き蛍光ランプの製造方法(特許文献1)や、大径のガラス球とガラスビーズによる反射機能を有する部材の表面に光触媒膜が形成された再帰反射機能部材およびその製造方法(特許文献2)や、光触媒等の粉末を練り込んだ塗料で塗装した耐久性と機能性に優れたエフ・アール・ピー・ポール製品及びその製造法(特許文献3)が知られていた。
【特許文献1】特許公開 平10−072241
【特許文献2】実新公開 2004−077849
【特許文献3】特許公開 2006−320884
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1の「光触媒膜付きガラス管の製造方法、光触媒膜付き蛍光ランプおよび光触媒膜付き蛍光ランプの製造方法」では、ガラス管の表面に光触媒膜を形成した構造であるので、ガラス管は衝撃力に弱いといった課題を有し、主な使用目的が蛍光管であるので、光触媒による環境浄化機能が及ぼす対象は空気といった気体であり、水溶液等の液体には対応していないといった課題を有する。
【0004】
特許文献2の「再帰反射機能部材およびその製造方法」では、大径のガラス球の下半分がガラスビーズ集合体の中に埋まり、ガラス球とガラスビーズ集合体の表面部分のみに光触媒膜を形成する構造であるので、ガラス球やガラスビーズの全表面積を利用できないといった課題を有するばかりでなく、その主な使用目的が映画等のスクリーンであるので、光触媒による環境浄化機能が及ぼす対象は空気といった気体であり、水溶液等の液体には対応していないといった課題を有する。
【0005】
特許文献3の「耐久性と機能性に優れたエフ・アール・ピー・ポール製品及びその製造法」では、FRP製のポールの表面を、酸化チタン等の光触媒や電気石の粉末を練り込んだ塗料により塗膜を形成する構造であり、光触媒を塗料に練りこんでしまうと大部分の光触媒が塗料の内部に入り込んでしまうので、ポールの表面で防汚性等を発揮する光触媒はごく少量となってしまい、その効果を十分に発揮できないといった課題を有するばかりでなく、ポールは屋外で使用する為、光触媒による環境浄化機能が及ぼす対象は空気といった気体であり、水溶液等の液体には対応していないといった課題を有する。
【0006】
又、前記特許文献による浄化装置としての応用方法では、蛍光ランプやスクリーン、ポールといった決まった物への応用であり、光触媒の量の増減を細かく調節できないばかりでなく、他への応用が自由にできないといった課題を有する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の光触媒固形物1は、金属やガラス、セラミック、プラスチックといった固形物2の表面に微細な凹凸3を設け、固形物2の表面に酸化チタン等の光触媒4を固着したことを特徴とする。
【0008】
又、固形物2の表面に微細な凹凸3を設け、微細な凹凸3の表面に活性化層5を形成し、活性化層5の表面に光触媒4を固着したことを特徴とする。
【0009】
さらには、固形物2の表面に微細な凹凸3を設け、微細な凹凸3の表面に活性化層5を形成し、活性化層5の表面に光触媒4と金属粒子6とを混合して固着したことを特徴とする。
【0010】
本発明の光触媒固形物1において、固形物2の材料をガラスとしたことを特徴とする。
【0011】
本発明の光触媒固形物1において、固形物2の形状が球形状又は楕円形状、さらには多面体であることを特徴とする。
【0012】
本発明の光触媒固形物1において、光触媒4の主成分を酸化チタンとしたことを特徴とする。
【0013】
本発明の浄化装置10は、金属製やプラスチック製等の材料による光触媒固形物1の最小サイズより小さなサイズの隙間12を有する容器11に、光触媒固形物1を1個又は複数個封入したことを特徴とする。
【0014】
本発明の浄化装置10は、光触媒固形物1の最小サイズより小さなサイズの隙間12を有する容器11に、光触媒固形物1を1個又は複数個封入し、微細な凹凸3を有する固形物2の表面には抗菌・殺菌作用を有する金属粒子6を混入した活性化層5を形成した固形物2を1個又は複数個封入したことを特徴とする。
【0015】
本発明の浄化装置10において、容器11の外観形状が螺旋形状であることを特徴とする。
【0016】
本発明の浄化装置10において、容器11の外観形状が網目形状であることを特徴とする。
【0017】
本発明の浄化装置10において、容器11の材料中に、1%以上10%以下の銅の成分を含有したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明の光触媒固形物1を使用すれば、全体の形状が球形又は楕円形又は多角形をした塊であるので衝撃力には強いといった効果を有する。又、内側が広口瓶のように中空であっても、肉厚が相当に厚い塊であるので衝撃力には強いといった効果を有する。
【0019】
本発明の光触媒固形物1を使用すれば、前記で説明したように球形又は楕円形又は多角形の塊であるので、比重が水よりも重い物質を固形物2の材料に選択すれば水溶液等の液体中に沈めて使用することが可能であるといった効果を有する。勿論、空気中といった気体の中で使用することも可能である。
【0020】
本発明の光触媒固形物1を使用すれば、球形又は楕円形又は多角形の塊である固形物2の全表面に微細な凹凸3を設けて光触媒4を固着しているので、固形物2の全表面積を利用できるといった効果を有する。又、表面に微細な凹凸3を設けているので、その表面積はさらに増大し、光触媒4の持つ有機化合物や細菌などを除去するといった環境浄化作用が効率的に行なわれるといった効果を有する。
【0021】
本発明の光触媒固形物1を使用すれば、光触媒4は固形物2の表面に直接固着されているので、光触媒4の大部分が空気や水といった液体や気体と接触することができるので、光触媒4の持つ作用効果は効率的で、効果が十分に発揮できるといった効果を有する。
【0022】
本発明の浄化装置10を用いれば、隙間12を有する容器11内に光触媒固形物1を封入した構造であるので、容器11の大きさに合わせて光触媒固形物1の量を増減することにより光触媒4の量を細かく調整することができるといった効果を有する。
【0023】
さらに本発明の浄化装置10を用いれば、光触媒固形物1そのものの大きさは自由に設定できると共に、光触媒固形物1を封入した容器11の大きさも自由に設定できるので、それらの大きさや量を適度に設定することにより、環境浄化を行う様々な装置への応用が自由にできるといった効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
有機化合物や細菌などの有害物質を除去することが可能な環境浄化材料である光触媒4で覆われた光触媒固形物1の提供と、光触媒固形物1の効果をより発揮させることができる浄化装置10の提供といった目的を、微細な凹凸3を有する固形物2の表面に光触媒4を固着させることにより光触媒固形物1を実現し、光触媒固形物1を、隙間12を有する容器11に封入することで浄化装置10を実現している。以下、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】
図1は光触媒固形物の断面図であり、球形のガラスによる固形物2の表面に二酸化珪素による活性化層5を形成し、活性化層5の表面に酸化チタンによる光触媒4と銅の粒子による金属粒子6とを固着した例である。図1においては、微細な凹凸3と光触媒4及び金属粒子6は説明がわかりやすいように実際より拡大して描かれており、実際の微細な凹凸3と光触媒4及び金属粒子6の粒子の大きさは目視では判読できないほど細かなものである。
【0026】
図1の例による光触媒固形物1の構造は、透明又は着色されたソーダガラスや耐熱ガラス等によるガラス球の表面を、サンドブラストといった手法により細かな砂をガラス球の表面に強く吹き付けて、その衝撃によりガラス球の表面を削って微細な凹凸3を形成した固形物2の表面に二酸化珪素による活性化層5を形成し、微細な粉末状の酸化チタンによる光触媒4及び微細な粉末状の銅の粒子による金属粒子6を精製水又はアルコール等へ懸濁させ、スプレー方式にて固形物2の周囲全体に吹き付け、自然乾燥又は焼付け等により固着させた構造となっている。なお、ガラス球の表面に微細な凹凸3を形成する方法として、薬剤処理による方法等も有効である。
【0027】
微細な粉末状の酸化チタンによる光触媒4と銅の粒子による金属粒子6は、粒子の大きさが10nm程度と非常に小さいので、ガラス球による固形物2表面の微細な凹凸3の中に容易に入り込み、さらに酸化チタンはガラス球の中に侵食埋没するのでガラス球との密着性が高く、強固な酸化チタンによる光触媒4の膜を形成するのである。
【0028】
二酸化珪素による活性化層5は、一般に用いられているソーダライムガラスでは、ガラス面へ光触媒4である酸化チタンを固着させる処理過程において、ガラス内のナトリウムと酸化チタンが反応してチタン酸ナトリウムが析出され、本来の光触媒効果が活性できず、逆に減退することがあるので、酸化チタンを固着する前に活性化層5としての二酸化珪素を形成して酸化チタンによる光触媒4を安定させている。したがって、固形物2の材質が石英ガラスや金属といったソーダライムガラス以外の場合には活性化層5が不要となる場合もある。さらに二酸化珪素による活性化層5は、光触媒4の酸化チタン粒子を接着させるといった都合の良い性質を合わせ持っているのである。
【0029】
金属粒子6は、光触媒4が持つ「抗菌・殺菌作用の進行が遅い」といった欠点を補う目的で混入され、抗菌・殺菌作用を有する金属粒子6として銀、銅、亜鉛等が上げられるが、特性の安定性を考慮すれば銅の粒子が最適である。金属粒子6の作用は、酸化チタン等の光触媒4は抗菌・殺菌といった作用の進行が遅く、例えば本発明による光触媒固形物1を飲料水の中に投入したとしても、飲料水の中に含まれる細菌等をすぐには無毒化できないため、抗菌・殺菌作用に対して比較的即効性のある銅イオンを発生する銅の粒子を光触媒4に混入することにより、初期段階での抗菌・殺菌作用が期待でき、続いて本発明による光触媒固形物1により残存している細菌等を分解することにより、飲料水を安心して飲むことができるのである。
【0030】
光触媒固形物1の固形物2の材質はガラスのみではなく、その用途により各種の金属やセラミック、各種のプラスチック等、様々な素材に対応できると共に、固形物2の形状は球形のみではなく、楕円形や多面体といった形状でも可能で、多種類の形状に対応できるのである。
【0031】
光触媒固形物1の光触媒4の材質は酸化チタンを主成分としたものが現在では最も効果が高いとされているが、将来、より効果が高い光触媒4が開発されれば、それらを用いれば良いのである。例えば紫外線等の光を全く必要としない「無光触媒」や「自然触媒」といったものが開発されているが、それらは本発明で使用している酸化チタンによる光触媒4の持つ「紫外線等の光が無いと効果を発揮しない」といった欠点を補う目的で、現在の光触媒の技術を元に開発されたものであり、光触媒と同じ目的、同じ効果を発揮するものであるので、それらを使用することは全く問題ないのである。
【0032】
以上説明した光触媒固形物1の大きさは、球形であれば12mmから15mm程度の大きさが一般的で使用しやすいが、数mmから数cm以上の大きさの物も作ることが可能で、その応用範囲は広いのである。
【0033】
図2は浄化装置の斜視図であり、外観形状が螺旋形状である容器11の中に5個の光触媒固形物1を封入した例である。
【0034】
図2における浄化装置10の構造は、ステンレス製でコイルバネのように螺旋形状をした容器11の中に、5個の光触媒固形物1を封入し、容器11の両端に封止部13を形成して光触媒固形物1が容器11から出ないように構成されている。
【0035】
図2における浄化装置10において、螺旋形状をした容器11の中には5個の光触媒固形物1が封入されているが、そのうち1個ないし2個を、微細な凹凸3を有する固形物2の表面に抗菌・殺菌作用を有する金属の粒子を混入した活性化層5を形成した固形物2を混入した構成としても良い。この場合には光触媒4と金属粒子6とを混合して固着する必要はなく、光触媒4のみを固着した光触媒固形物と金属粒子6を混入した活性化層5を有する固形物2を容器11の中に封入することになる。
【0036】
抗菌・殺菌作用を有する金属の粒子を混入した固形物2に酸化チタン等の光触媒4を固着すると、光触媒4により活性化層5が覆われて金属粒子の抗菌・殺菌作用を有効に活かすことができないので、浄化装置10の中には光触媒4を固着した光触媒固形物1と金属粒子を混入した活性化層5のみ形成した固形物2とを混入して入れるのが良い。
【0037】
なお、光触媒固形物1の製造方法を一本化する目的で、光触媒4と金属粒子6とを混入させ、活性化層5の表面上に固着させた光触媒固形物1を用いても良い。
【0038】
螺旋形状の容器11における螺旋のピッチ幅14は、球形状の光触媒固形物1の直径よりも十分小さなピッチ幅14とし、望ましくは光触媒固形物1の直径の、半分以下のピッチ幅14とすることで、容器11内に封入された光触媒固形物1は容器11から外に放出されることはなく、又、隙間12も十分に確保されるので、浄化を行う空気や水といった液体や気体も容器11内に流入しやすく、光触媒固形物1の浄化作用を効率良く促進させることができるのである。
【0039】
容器11の形状を螺旋形状とすることで、5個の光触媒固形物1を封入した容器11は屈曲性が良好であり、容器11を屈曲させても隙間12が光触媒固形物1の直径よりも十分に小さいため、光触媒固形物1は容器11の外に飛び出すことはないのである。
【0040】
図3は網目形状の容器による浄化装置の斜視図であり、図3のAはプラスチック製による容器の例で、図3のBはナイロン製による容器の例である。
【0041】
図3Aにおけるプラスチック製の容器11は直方体形状の箱型容器であり、容器11の側面全体を網目形状とした例である。
【0042】
このようなプラスチック製の容器11では、屈曲性には欠けるが決まった形状を有する設備等に使用する場合には納まりが良く、使用しやすいといった利点を有するのである。
【0043】
図3Bにおけるナイロン製の容器11は屈曲性が良好であり、容器11全体が網目形状であるので、光触媒固形物1が決まった形状で納まらなくても良い場合に利用すると扱いやすいといった利点を有するのである。
【0044】
容器11の材料として、例えば銅2%を含んだステンレス製の線材による螺旋形状の容器11とすることにより、抗菌・殺菌作用が遅い光触媒4の欠点を補い、抗菌・殺菌作用に対して比較的即効性のある銅イオンを発生する銅の成分により初期段階での抗菌・殺菌作用が期待できるのである。銅の含有量としては、容器11の形状や強度、製造のしやすさ等を考慮して1%以上10%以下とすることが望ましい。
【実施例1】
【0045】
図4はボトル内での使用例を表す概念図であり、ペットボトル15内に本発明の浄化装置10を投入した例である。
【0046】
図において、ペットボトル15の口の内径は通常20mm程度であるので、ペットボトル15の中に入れる本発明の浄化装置10の大きさは、太さが0.8mm程度のスレンレス線材を使用し、外径が16mm程度でピッチ幅14が5mm程度の螺旋形状に加工して容器11となし、直径が14mm程度の複数個の光触媒固形物1を容器11内に封入して浄化装置10となしてペットボトル15の中に入れれば良い。
【0047】
本発明の浄化装置10を入れたペットボトル15の中に、例えば水道水等の液体を注入すれば、水道水等の液体は浄化装置10内の光触媒固形物1に接触して、汚染の防止、消臭、抗菌、カルキ抜き等の浄化作用を受けることができ、安心でおいしい水を飲むことができるのである。
【実施例2】
【0048】
図5は浄化槽での使用例を示す概念図であり、水や空気といった液体や気体を大量に浄化する場合の使用例である。
【0049】
図において、浄化槽16の内部は二つの部屋に仕切られており、液体や気体の流入口17側の部屋は大きなゴミ等を取り除く部屋として使用され、流出口18側の部屋には大きな網状の容器11の中に複数段に分けて光触媒固形物1を封入して本発明の浄化装置10を形成している。
【0050】
このような構成の浄化槽16においては、流入口17から流入した液体や気体は、流入口17側の部屋に一旦留まり、フィルター19の作用でおおきなゴミや泥が取り除かれて浄化槽16下部より流出口18側に配置された本発明による浄化装置10の容器11下部に流入し、浄化装置10内に複数段に並べて配置された光触媒固形物1に接触しながら浄化されて流出口18より排出されるのである。
【0051】
このように、大きな容器11にて本発明の光触媒固形物1を収納する場合は、容器11内に複数の段を設けて使用する方法や、用途に応じて容器11内に光触媒固形物1をぎっしりと詰めて使用することも可能であり、その使用目的、用途に応じての使用形態の自由度は大きいのである。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】光触媒固形物の断面図。
【図2】浄化装置の斜視図。
【図3】網目形状の容器による浄化装置の斜視図。
【図4】ボトル内での使用例を表す概念図
【図5】浄化槽での使用例を示す概念図
【符号の説明】
【0053】
1:光触媒固形物
2:固形物
3:微細な凹凸
4:光触媒
5:活性化層
6:金属粒子
10:浄化装置
11:容器
12:隙間
13:封止部
14:ピッチ幅
15:ペットボトル
16:浄化槽
17:流入口
18:流出口
19:フィルター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固形物2の表面に微細な凹凸3を設け、微細な凹凸3部の表面に光触媒4を固着したことを特徴とする光触媒固形物1。
【請求項2】
固形物2の表面に微細な凹凸3を設け、微細な凹凸3の表面に活性化層5を形成し、活性化層5の表面に光触媒4を固着したことを特徴とする光触媒固形物1。
【請求項3】
固形物2の表面に微細な凹凸3を設け、微細な凹凸3の表面に活性化層5を形成し、活性化層5の表面に光触媒4と金属粒子6とを混合して固着したことを特徴とする光触媒固形物1。
【請求項4】
固形物2の材料がガラスであることを特徴とする請求項1及び請求項2及び請求項3記載の光触媒固形物1。
【請求項5】
固形物2の形状が球形状又は楕円形状であることを特徴とする請求項1及び請求項2及び請求項3記載の光触媒固形物1。
【請求項6】
固形物2の形状が多面体であることを特徴とする請求項1及び請求項2及び請求項3記載の光触媒固形物1。
【請求項7】
光触媒4の主成分を酸化チタンとしたことを特徴とする請求項1及び請求項2及び請求項3記載の光触媒固形物1。
【請求項8】
請求項1又は/及び請求項2又は/及び請求項3記載の光触媒固形物1の最小サイズより小さなサイズの隙間12を有する容器11に、光触媒固形物1を1個又は複数個封入したことを特徴とする浄化装置10。
【請求項9】
請求項1又は/及び請求項2記載の光触媒固形物1の最小サイズより小さなサイズの隙間12を有する容器11に、光触媒固形物1を1個又は複数個封入し、微細な凹凸3を有する固形物2の表面には抗菌・殺菌作用を有する金属粒子6を混入した活性化層5を形成した固形物2を1個又は複数個封入したことを特徴とする浄化装置10。
【請求項10】
容器11の外観形状が螺旋形状であることを特徴とする請求項8及び請求項9記載の浄化装置10。
【請求項11】
容器11の外観形状が網目形状であることを特徴とする請求項8及び請求項9記載記載の浄化装置10。
【請求項12】
容器11の材料中に、1%以上10%以下の銅の成分を含有したことを特徴とする請求項8記載の浄化装置10。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−221196(P2008−221196A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−102184(P2007−102184)
【出願日】平成19年3月12日(2007.3.12)
【出願人】(507115791)
【Fターム(参考)】