説明

光送信装置

【課題】
CATV/BS/CS信号を光ファイバ伝送路を介して伝送する際の反射による劣化を低減する。
【解決手段】
スプリッタ(14)はアンプ(12)からのBS/CS信号を2分割し、一方を非線形アンプ(16)に供給する。ハイパスフィルタ(HPF)(18)は、非線形アンプ(16)の出力信号から高調波成分を抽出して、駆動装置(20)に供給する。駆動装置(20)は、HPF(18)からの高調波成分を半導体レーザ(LD)(22)をレーザ発振させる直流電流に重畳して、LD(22)を駆動する。多重装置(MUX)(28)が、スプリッタ(14)の他方の出力信号にアンプ(26)からのCATV信号を周波数多重する。強度変調器(30)は、多重装置(28)の出力信号に従い、LD(22)の出力レーザ光を強度変調する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像信号等のRF信号を光キャリアの強度変調で送信する光送信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
CS/BS/CATV等の放送信号からなるRF(Radio Frequency)信号を光キャリアの強度変調により光ファイバでユーザ宅又は光ノードに伝送する技術が望まれている。図2は、現行及び将来予定のCATV/BS/CS放送信号の周波数マップを示す。CATV放送信号のUHF帯域内に地上デジタル放送信号が入っている。光ファイバ伝送では、光多重反射に起因する干渉ノイズの発生によりRF信号品質が大きく劣化する可能性がある。また、光コネクタや光ファイバ伝送路中の開放端の他、レイリー散乱によっても、光反射が発生する。
【0003】
この問題に対し、光スペクトル幅を拡げてコヒーレンシを低下させることにより、干渉ノイズを低減する技術が提案されている(特許文献1,2)。特許文献1に記載の技術では、伝送しようとするRF信号より低周波領域に雑音を予め多重し、その多重信号で光源となる半導体レーザを直接変調する。特許文献2に記載の技術では、光源となる半導体レーザをバイアス電流と、注入電流による半導体レーザの発振周波数偏移量が送信すべきデータの信号帯域よりも大きくなるような周波数の単一周波数信号で駆動し、当該レーザダイオードの出力光を、伝送すべきデータ信号で強度変調する。
【0004】
また、レーザダイオードの出力光を所定周波数信号で位相変調することで、光スペクトル幅を拡げる技術も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平6−152519号公報
【特許文献2】特開2001−127710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の技術では、光多重反射の影響を十分低減できるほどに拡張された光スペクトル幅を得ることが困難である。特許文献2に記載の技術では、光スペクトル幅拡大のための単一周波数信号の周波数と光反射点間距離との関係により干渉ノイズの低減効果が異なり、最悪の場合、その低減効果が全く得られないことがある。つまり、光伝送路条件の異なる多くのユーザに対して、RF信号をブロードキャストするようなシステム、例えば、PON(Passive Optical Network)システムを利用したシステムでは、あるユーザではRF信号品質が基準値を満たすが、別のユーザではRF信号品質が基準値を満たさない状況が起こり得る。
【0007】
また、従来の技術では、光スペクトル拡張用に専用の信号源を別に用意しなければならず、コストの増大要因になる。2.6GHz帯までのRF伝送を考えると、この信号源の周波数は、2.6GHz帯を越える周波数でなければならない。また、特許文献1、2の上記した問題は解決されない。
【0008】
本発明は、このような問題点を解決する光送信装置を提示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る光送信装置は、第1のRF信号を分割するスプリッタと、当該スプリッタの一方の出力信号から高調波成分を生成する非線形手段と、当該非線形手段の出力から当該高調波成分を抽出するフィルタと、当該フィルタの出力信号を重畳した駆動信号によりレーザ発振するように駆動されるレーザ装置と、当該レーザ装置の出力光を当該スプリッタの他方の出力信号により強度変調する強度変調器とを具備することを特徴とする。
【0010】
本発明に係る光送信装置は、第1のRF信号を分割するスプリッタと、当該スプリッタの一方の出力信号から高調波成分を生成する非線形手段と、当該非線形手段の出力から当該高調波成分を抽出するフィルタと、当該スプリッタの他方の出力信号、及び当該フィルタの出力信号を多重する多重装置と、当該多重装置の出力信号を重畳した駆動信号によりレーザ発振するように駆動されるレーザ装置とを具備することを特徴とする。
【0011】
本発明に係る光送信装置は、連続レーザ発振するレーザ装置と、第1のRF信号を分割するスプリッタと、当該スプリッタの一方の出力信号から高調波成分を生成する非線形手段と、当該非線形手段の出力から当該高調波成分を抽出するフィルタと、当該フィルタの出力信号に従い当該レーザ装置の出力光を位相変調する位相変調器と、当該位相変調器の出力光を当該スプリッタの他方の出力信号により強度変調する強度変調器とを具備することを特徴とする。
【0012】
本発明に係る光送信装置は、連続レーザ発振するレーザ装置と、第1のRF信号を分割するスプリッタと、当該スプリッタの一方の出力信号から高調波成分を生成する非線形手段と、当該非線形手段の出力から当該高調波成分を抽出するフィルタと、当該レーザ装置の出力光を当該スプリッタの他方の出力信号により強度変調する強度変調器と、当該フィルタの出力信号に従い当該強度変調器の出力光を位相変調する位相変調器とを具備することを特徴とする。
【0013】
本発明に係る光送信装置は、レーザ装置と、第1のRF信号を分割するスプリッタと、当該スプリッタの一方の出力信号から高調波成分を生成する非線形手段と、当該非線形手段の出力から当該高調波成分を抽出するフィルタと、当該フィルタの出力信号に従い当該レーザ装置の出力光を位相変調する位相変調器と、当該スプリッタの他方の出力信号を重畳した駆動信号により当該レーザ装置をレーザ発振させる駆動装置とを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、高調波成分により光キャリアの可干渉性の低減に、送信すべきRF信号の高調波成分を使用するので、高周波数を発生する特別の信号源を用意しなくて組み、コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施例の概略構成ブロック図を示す。
【図2】現行及び将来予定のCATV/BS/CS放送信号の周波数マップを示す。
【図3】図1に示す実施例をPONシステムに組み込んだ場合のRF信号伝送システムの構成図を示す。
【図4】本発明の第2実施例の概略構成ブロック図を示す。
【図5】本発明の第3実施例の概略構成ブロック図を示す。
【図6】本発明の第4実施例の概略構成ブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
【実施例1】
【0017】
図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロック図を示す。入力端子10にBS/CS放送信号が入力し、アンプ12が入力端子10からのBS/CS放送信号を増幅する。スプリッタ(分岐器)14は、アンプ12の出力信号を2分割し、一方を非線形アンプ16に供給する。非線形アンプ16により、BS/CS放送信号の高調波成分を意図的に発生させる。ハイパスフィルタ(HPF)18は、非線形アンプ16の出力信号から当該高調波成分を抽出して、駆動装置20に供給する。ハイパスフィルタ18の代わりに、当該高調波成分又はその一部を抽出するバンドパスフィルタでもよい。BS/CS放送信号の高調波成分は、BS/CS放送信号よりも高い周波数帯に位置するだけでなく、図2からも分かるように、CATV放送信号よりも高い周波数帯に位置する。
【0018】
駆動装置20は、HPF18からの高調波成分を、半導体レーザ(LD)22をレーザ発振させる直流電流に重畳して、半導体レーザ22を駆動する。これにより、半導体レーザ22は、CATV/BS/CS放送信号よりも高い周波数成分で直接変調されることになり、半導体レーザのチャープ現象により光スペクトル幅を拡げられた光キャリアを発生する。
【0019】
他方、入力端子24には、CATV放送信号が入力する。アンプ26が入力端子24からのCATV放送信号を増幅する。多重装置(MUX)28が、スプリッタ14の他方の出力とアンプ26の出力信号を周波数多重する。これにより、CATV信号、BS信号及びCS信号を混合した信号が生成される。強度変調器30は、多重装置28の出力信号に従い、半導体レーザ22の出力レーザ光を強度変調する。強度変調器30の出力光は、光ファイバ伝送路に供給される。
【0020】
RF映像信号伝送の分野では、半導体レーザ22には、高出力で低歪特性を有するDFB−LDが通常、利用される。周波数fのRF信号で半導体レーザを直接変調すると、光キャリア周波数に対して周波数間隔fでサイドバンドが発生する。RF信号周波数が高い程、同じRF信号レベルでの光スペクトル幅の拡大効果も大きいことになる。従来のように、RF信号として単一周波数のトーン信号を用いた場合には、直接光と多重反射光との位相関係、つまりは光反射点間距離によっては、光スペクトル幅の拡大が干渉ノイズの低減効果をもたらさないことがありうる。しかし、本実施例では、BS/CS放送信号から非線形アンプ16で生成した高調波成分は、多キャリアの高調波からなり、非常に広帯域な信号である。従って、信号レベルが低くても、光スペクトルを十分に拡げることができ、且つ、半導体レーザ22の出力する光キャリアに対する歪みも少なくできる。
【0021】
図3は、本実施例の光送信装置をPONシステムに組み込む場合の構成例を示す。図1に示す構成の光送信装置40は、アンテナ42からCATV/BS/CS放送信号から上述したように光信号を生成し、WDM(波長分割多重)カップラ44に供給する。他方、PONシステムの局側光終端装置(OLT)46が、IPネットワークからのデータ信号を光信号に変換してWDM(波長分割多重)カップラ44に供給する。光送信装置40の出力する光信号の波長は、OLT46からユーザ宅の光ネットワークユニット(ONU)58への下り光信号の波長とも、ユーザ宅のONU58からOLT46への上り光信号の波長とも異なる。
【0022】
WDMカップラ44は、光送信装置40からの放送信号を搬送する光信号と、OLT46からのデータを搬送する光信号とを波長分割多重し、その多重光信号を光ファイバ48、光スプリッタ50及び、個々のユーザ宅に接続する分岐光ファイバ52−1〜52−nからなるPON光伝送路に出力する。光スプリッタ50は光ファイバ48からの光信号をn個に分割して、個々の分岐光ファイバ52−1〜52−nに供給する。光スプリッタ50はまた、各ユーザの宅内装置54−1〜54−nから出力され、分岐光ファイバ52−1〜52−nを伝搬して入力する光信号を光ファイバ48を介してWDMカップラ44に供給する。
【0023】
ユーザ宅内装置54−1〜54−nは、一般に同じ構成からなり、ユーザ宅内装置54−1についてその内部構成を図示してある。ユーザ宅内装置54−1は、WDMカップラ44に対応するWDMカップラ56と、光送信装置40の出力光信号を受信処理する映像用ONU58と、OLT46との間で光信号を送受信するONU60からなる。
【0024】
WDMカップラ56は、分岐光ファイバ52−1〜52−nから入力する光信号を光送信装置40から出力された光信号と、OLT46から出力された光信号に分離し、前者を映像用ONU58に供給し、後者をONU60に供給する。映像用ONU58は、WDMカップラ56からの光信号を元の電気放送信号に戻し、出力する。ONU60は、WDMカップラ56からの光信号を電気データ信号に変換して、宅内のLANに出力する。
【0025】
各ユーザ宅内装置54−1〜54−nのONU60は、宅内のLANからのデータ信号を光信号(上り光信号又は上り信号)に変換し、OLT46により許可されるタイミングで分岐光ファイバ52−1〜52−nに出力する。この上り光信号は、分岐光ファイバ52−1〜52−nを遡り、光スプリッタ50、光ファイバ48及びWDMカップラ44を介してOLT46に入力する。OLT46は、WDMカップラ44からの上り光信号を電気データ信号に変換して、上流のIPネットッワークに送出する。
【0026】
このように、しばしばインターネットのアクセス回線として使用されるPONシステムの光伝送路を使って、光送信装置40の出力光信号をユーザ宅に伝送できる。OLT46は、周知の通り、光ファイバ48、光スプリッタ50及び分岐光ファイバ52−1〜52−nを介して接続するユーザ宅内装置54−1〜54−nのONU58との間でインターネット接続の上り信号と下り信号を送受信する。
【実施例2】
【0027】
図4は、本発明に係る光送信装置の第2実施例の概略構成ブロック図を示す。図4に示す実施例では、光スペクトルを拡張するための高調波成分と、送信すべきCATV信号、BS/CS信号を電気段階で多重し、その多重信号で半導体レーザを直接駆動する。
【0028】
入力端子110にBS/CS放送信号が入力し、アンプ112が入力端子110からのBS/CS放送信号を増幅する。スプリッタ(分岐器)114は、アンプ112の出力信号を2分割し、一方を非線形アンプ116に供給する。非線形アンプ116により、BS/CS放送信号の高調波成分を意図的に発生させる。ハイパスフィルタ(HPF)118は、非線形アンプ116の出力信号から当該高調波成分を抽出する。ハイパスフィルタ118の代わりに、当該高調波成分又はその一部を抽出するバンドパスフィルタでもよい。
【0029】
他方、入力端子120には、CATV放送信号が入力する。アンプ122が入力端子120からのCATV放送信号を増幅する。多重装置(MUX)124が、スプリッタ114の他方の出力とアンプ122の出力信号を周波数多重する。これにより、送信すべきCATV信号、BS信号及びCS信号を混合した信号が生成される。
【0030】
更に、多重装置126が、フィルタ118の出力信号に多重装置124の出力信号を多重又は混合する。これにより、半導体レーザ130の光スペクトルを拡張するための高調波成分が、送信すべきCATV/BS/CS信号と混合される。動作を理解しやすいように、多重装置124,126を別々に図示したが、単一の多重装置で多重装置124,126の多重機能を実現しても良いことは勿論である。
【0031】
駆動装置128は、半導体レーザ(LD)130をレーザ発振させる直流電流に、多重装置126の出力信号を重畳して、半導体レーザ130を駆動する。これにより、半導体レーザ130は、CATV/BS/CS放送信号を強度変調方式で搬送する光信号を出力し、且つ、その光スペクトル幅は、高調波成分の直接変調により拡張されている。半導体レーザ130の出力レーザ光は、光ファイバ伝送路に供給される。
【実施例3】
【0032】
上記実施例では、半導体レーザを直接駆動して光スペクトル幅を拡げ、可干渉性を低下させたが、外部位相変調器による位相変調によって可干渉性を低下させても良い。図5は、そのような実施例の概略構成ブロック図を示す。
【0033】
入力端子210にBS/CS放送信号が入力し、アンプ212が入力端子210からのBS/CS放送信号を増幅する。スプリッタ(分岐器)214は、アンプ212の出力信号を2分割し、一方を非線形アンプ216に供給する。非線形アンプ216により、BS/CS放送信号の高調波成分を意図的に発生させる。ハイパスフィルタ(HPF)218は、非線形アンプ216の出力信号から当該高調波成分を抽出する。ハイパスフィルタ218の代わりに、当該高調波成分又はその一部を抽出するバンドパスフィルタでもよい。
【0034】
半導体レーザ220は、連続レーザ発振しており、その出力レーザ光が位相変調器222に供給される。位相変調器222は、HPF218の出力信号に従い、半導体レーザ220からの連続レーザ光を位相変調する。この位相変調により、光スペクトル幅が拡げられ、可干渉性が低下する。
【0035】
他方、入力端子224には、CATV放送信号が入力する。アンプ226が入力端子224からのCATV放送信号を増幅する。多重装置(MUX)228が、スプリッタ214の他方の出力とアンプ226の出力信号を周波数多重する。これにより、CATV信号、BS信号及びCS信号を混合した信号が生成される。強度変調器230は、多重装置228の出力信号に従い、位相変調器222の出力レーザ光を強度変調する。強度変調器230の出力光は、光ファイバ伝送路に供給される。
【0036】
強度変調器230を半導体レーザ220と位相変調器222の間に配置しても良い。
【実施例4】
【0037】
図6は、本発明の第4実施例の概略構成ブロック図を示す。この実施例では、光スペクトルの拡張に位相変調器を使用しつつ、送信すべきRF信号の強度変調に直接変調を使用する。
【0038】
入力端子310にBS/CS放送信号が入力し、アンプ312が入力端子310からのBS/CS放送信号を増幅する。スプリッタ(分岐器)314は、アンプ312の出力信号を2分割し、一方を非線形アンプ316に供給する。非線形アンプ316により、BS/CS放送信号の高調波成分を意図的に発生させる。ハイパスフィルタ(HPF)318は、非線形アンプ316の出力信号から当該高調波成分を抽出する。ハイパスフィルタ318の代わりに、当該高調波成分又はその一部を抽出するバンドパスフィルタでもよい。
【0039】
他方、入力端子320には、CATV放送信号が入力する。アンプ322が入力端子320からのCATV放送信号を増幅する。多重装置(MUX)324が、スプリッタ314の他方の出力とアンプ322の出力信号を周波数多重する。これにより、CATV信号、BS信号及びCS信号を混合した信号が生成される。
【0040】
駆動装置326は、多重装置324の出力信号を、半導体レーザ(LD)328をレーザ発振させる直流電流に重畳して、半導体レーザ328を駆動する。これにより、半導体レーザ328は、CATV/BS/CS放送信号を強度変調方式で搬送する光信号を発生する。半導体レーザ328の出力光信号は、位相変調器330に供給される。
【0041】
位相変調器330は、HPF318の出力信号に従い、半導体レーザ328からの光信号を位相変調する。この位相変調により、光スペクトル幅が拡げられ、可干渉性が低下する。位相変調器330の出力光は、光ファイバ伝送路に供給される。
【0042】
上記各実施例では、BS/CS信号の一部を分割して非線形アンプに入力したが、BS/CS信号の一部の、更に特定の周波数帯域成分を非線形アンプに入力してもよいことは勿論である。また、CATV信号から光スペクトル幅拡大用信号を生成してもよい。
【0043】
上記各実施例では、簡単な構成で多キャリアの広帯域ランダム信号を発生でき、光反射点間距離による干渉ノイズ低減効果の差異も、抑制出来る。
【0044】
特定の説明用の実施例を参照して本発明を説明したが、特許請求の範囲に規定される本発明の技術的範囲を逸脱しないで、上述の実施例に種々の変更・修整を施しうることは、本発明の属する分野の技術者にとって自明であり、このような変更・修整も本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0045】
10:入力端子
12:アンプ
14:スプリッタ(分岐器)
16:非線形アンプ
18:ハイパスフィルタ(HPF)
20:駆動装置
22:半導体レーザ(LD)
24:入力端子
26:アンプ
28:多重装置(MUX)
30:強度変調器
40:光送信装置
42:アンテナ
44:WDM(波長分割多重)カップラ
46:局側光終端装置(OLT)
48:光ファイバ
50:光スプリッタ
52−1〜52−n:分岐光ファイバ
54−1〜54−n:ユーザ宅内装置
56:WDMカップラ
58:映像用ONU
60:光ネットワークユニット(ONU)
110:入力端子
112:アンプ
114:スプリッタ(分岐器)
116:非線形アンプ
118:ハイパスフィルタ(HPF)
120:入力端子
122:アンプ
124:多重装置(MUX)
126:多重装置(MUX)
128:駆動装置
130:半導体レーザ(LD)
210:入力端子
212:アンプ
214:スプリッタ(分岐器)
216:非線形アンプ
218:ハイパスフィルタ(HPF)
220:半導体レーザ
222:位相変調器
224:入力端子
226:アンプ
228:多重装置(MUX)
239:強度変調器
310:入力端子
312:アンプ
314:スプリッタ(分岐器)
316:非線形アンプ
318:ハイパスフィルタ(HPF)
320:入力端子
322:アンプ
324:多重装置(MUX)
326:駆動装置
328:半導体レーザ(LD)
330:位相変調器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のRF信号を分割するスプリッタ(14)と、
当該スプリッタの一方の出力信号から高調波成分を生成する非線形手段(16)と、
当該非線形手段の出力から当該高調波成分を抽出するフィルタ(18)と、
当該フィルタの出力信号を重畳した駆動信号によりレーザ発振するように駆動されるレーザ装置(22)と、
当該レーザ装置の出力光を当該スプリッタの他方の出力信号により強度変調する強度変調器(30)
とを具備することを特徴とする光送信装置。
【請求項2】
更に、当該第1のRF信号とは異なる周波数帯の第2のRF信号と、当該スプリッタの他方の出力信号を多重する多重装置(28)を具備し、
当該強度変調器が、当該多重装置の出力信号により当該レーザ装置の出力光を強度変調する
ことを特徴とする請求項1に記載の光送信装置。
【請求項3】
当該第1のRF信号がBS/CS信号であり、当該第2のRF信号がCATV信号であることを特徴とする請求項2に記載の光送信装置。
【請求項4】
第1のRF信号を分割するスプリッタ(114)と、
当該スプリッタの一方の出力信号から高調波成分を生成する非線形手段(116)と、
当該非線形手段の出力から当該高調波成分を抽出するフィルタ(118)と、
当該スプリッタの他方の出力信号、及び当該フィルタの出力信号を多重する多重装置(124,126)と、
当該多重装置の出力信号を重畳した駆動信号によりレーザ発振するように駆動されるレーザ装置(130)
とを具備することを特徴とする光送信装置。
【請求項5】
当該多重装置が、当該第1のRF信号とは異なる周波数帯の第2のRF信号を、当該スプリッタの他方の出力信号及び当該フィルタの出力信号に多重することを特徴とする請求項4に記載の光送信装置。
【請求項6】
当該第1のRF信号がBS/CS信号であり、当該第2のRF信号がCATV信号であることを特徴とする請求項5に記載の光送信装置。
【請求項7】
連続レーザ発振するレーザ装置(220)と、
第1のRF信号を分割するスプリッタ(214)と、
当該スプリッタの一方の出力信号から高調波成分を生成する非線形手段(216)と、
当該非線形手段の出力から当該高調波成分を抽出するフィルタ(218)と、
当該フィルタの出力信号に従い当該レーザ装置の出力光を位相変調する位相変調器(222)と、
当該位相変調器の出力光を当該スプリッタの他方の出力信号により強度変調する強度変調器(230)
とを具備することを特徴とする光送信装置。
【請求項8】
連続レーザ発振するレーザ装置(220)と、
第1のRF信号を分割するスプリッタ(214)と、
当該スプリッタの一方の出力信号から高調波成分を生成する非線形手段(216)と、
当該非線形手段の出力から当該高調波成分を抽出するフィルタ(218)と、
当該レーザ装置の出力光を当該スプリッタの他方の出力信号により強度変調する強度変調器と、
当該フィルタの出力信号に従い当該強度変調器の出力光を位相変調する位相変調器
とを具備することを特徴とする光送信装置。
【請求項9】
更に、当該第1のRF信号とは異なる周波数帯の第2のRF信号と、当該スプリッタの他方の出力信号を多重する多重装置(228)を具備し、
当該強度変調器が、当該多重装置の出力信号により強度変調する
ことを特徴とする請求項7又は8に記載の光送信装置。
【請求項10】
当該第1のRF信号がBS/CS信号であり、当該第2のRF信号がCATV信号であることを特徴とする請求項9に記載の光送信装置。
【請求項11】
レーザ装置(328)と、
第1のRF信号を分割するスプリッタ(314)と、
当該スプリッタの一方の出力信号から高調波成分を生成する非線形手段(316)と、
当該非線形手段の出力から当該高調波成分を抽出するフィルタ(318)と、
当該フィルタの出力信号に従い当該レーザ装置の出力光を位相変調する位相変調器(330)と、
当該スプリッタの他方の出力信号を重畳した駆動信号により当該レーザ装置をレーザ発振させる駆動装置(326)
とを具備することを特徴とする光送信装置。
【請求項12】
更に、当該第1のRF信号とは異なる周波数帯の第2のRF信号と、当該スプリッタの他方の出力信号を多重する多重装置(324)を具備し、
当該駆動装置が、当該多重装置の出力信号を重畳した駆動信号により当該レーザ装置をレーザ発振させる
ことを特徴とする請求項11に記載の光送信装置。
【請求項13】
当該第1のRF信号がBS/CS信号であり、当該第2のRF信号がCATV信号であることを特徴とする請求項12に記載の光送信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−232764(P2010−232764A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−75577(P2009−75577)
【出願日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】