説明

光電センサおよび光電センサの受光ユニット

【課題】受光量の変動に対処する機能を有せず、かつ閾値が固定である汎用フォトICを用いて、受光量が変動しても対象物の検出精度が劣化しない光電センサおよび光電センサの受光ユニットを提供する。
【解決手段】汎用フォトIC11の内部では、受光素子5は検出領域から入射される光を受光して受光量に応じた大きさの信号を出力し、増幅器6は受光素子5から出力される信号を増幅し、閾値出力部4は大きさが固定の閾値信号を出力し、信号比較部8は増幅された信号と閾値信号とを比較し、第1の出力端子12は増幅された信号を外部に出力する。汎用フォトIC11の外部では、A/D変換部21は第1の出力端子12から増幅された信号を取込み、投光量制御部22は増幅された信号に基いて、受光素子5の受光量が所定の範囲となるように、投光素子1の投光量を変化させる投光量制御信号を投光ユニット30へ送る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光電センサおよび光電センサの受光ユニット関し、特に汎用フォトICを備えた光電センサおよび光電センサの受光ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、光電センサは、受光した光信号の受光量を所定の閾値と比較することによって、検出領域に対象物が存在するか否かの判定を行なうが、受光量は、周囲の環境などによって変動することがある。
【0003】
図10は、反射回帰型光電センサにおける受光量の変動を説明するための図である。反射回帰型光電センサとは、LED(Light Emitting Diode)から出力され反射板で反射されてもどってくる光を検出物体がさえぎることによって検出を行なうセンサである。
【0004】
図10に示すように、LEDから投光レンズを介して出力された光信号は、反射板で反射されて、受光レンズを介してフォトダイオードに入力される。光信号の経路上にある投光レンズ、受光レンズおよび反射板にごみが付着したり、傷が発生したりする場合には、LEDから出力された光の大きさAがA′に減衰してフォトダイオードに入力されるため、フォトダイオードの受光量は変動する。また、反射板の光軸が変動する場合にも、同様にフォトダイオードの受光量が変動する。このような現象は、反射回帰型光電センサだけでなく、検出領域に光を照射し、検出物体からの反射光を受光することによって検出を行なう回帰型光電センサ、および対抗する投光器と受光器間の光を検出物体がさえぎることによって検出を行なう透過型光電センサについても同様に生じる。
【0005】
このようにフォトダイオードの受光量が変動すると、検出領域での対象物の存在の有無の検出精度が劣化する。そこで、受光量の変動に対処する方法が、たとえば特許文献1に記載されている。
【0006】
図11は、特許文献1に記載された受光量の変動に対処する方法を説明するための図である。
【0007】
図11に示すように、受光量が減衰するにつれて、受光量との比較の対象である閾値を小さくすることによって、周囲環境の変動に影響されずに検出領域での対象物の有無を判定することができる。
【0008】
ところで、光電センサにおけるフォトダイオードの受光量を閾値と比較する機能、およびその他の様々な機能(たとえば特許文献2に記載されているような相互干渉防止機能、特許文献3に記載されているようなノイズリダクション機能など)を1つのチップに搭載した汎用フォトICが実用化されている(たとえば、特許文献4を参照)。このような汎用フォトICを部品として用いることで、一から設計、製造するよりも低コスト、かつ低労力で光電センサを設計、製造することができる。
【特許文献1】特許第3684573号公報
【特許文献2】特許第3358087号公報
【特許文献3】特許第3454360号公報
【特許文献4】特開2005−303264号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、受光量の変動に対処する機能は、未だ特殊用途であるため、汎用フォトIC(Integrated Circuit)に組み込まれていない、また、汎用フォトICは、受光量との比較の対象である閾値が固定のため、特許文献1に記載のような閾値を変更することによって受光量の変動に対処する機能を追加することもできない。
【0010】
それゆえに、本発明の目的は、受光量の変動に対処する機能を有せず、かつ閾値が固定である汎用フォトICを用いて、受光量が変動しても対象物の検出精度が劣化しない光電センサおよび光電センサの受光ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明は、ICを備え、投光ユニットから出力された光を受光する光電センサの受光ユニットであって、受光ユニットは、ICの内部または外部に、検出領域から入射される光を受光して、受光量に応じた大きさの信号を出力する受光素子を備え、ICは、受光素子から出力される信号を増幅する増幅器と、大きさが固定の閾値信号を出力する閾値出力部と、増幅された信号と閾値信号とを比較する信号比較部と、増幅された信号をICの外部に出力するための第1の出力端子とを少なくとも含み、受光ユニットは、さらに、ICの外部に、第1の出力端子と接続され、増幅された信号を取込んで出力する取込部と、取込部から出力される増幅された信号に基いて、受光素子の受光量が所定の範囲となるように、投光素子の投光量を変化させる投光量制御信号を投光ユニットへ出力する投光量制御部とを備える。
【0012】
好ましくは、ICは、さらに、投光のタイミングを表わす投光タイミング信号を出力する投光タイミング制御部と、投光タイミング信号を投光ユニットおよび取込部に出力する第2の出力端子とを含み、取込部は、投光タイミング信号に同期して増幅された信号を取込む。
【0013】
好ましくは、取込部は、投光ユニットから投光のタイミングを表わす投光タイミング信号を受けて、投光タイミング信号に同期して増幅された信号を取込む。
【0014】
また、本発明は、ICを備え、投光ユニットから出力された光を受光する光電センサの受光ユニットであって、受光ユニットは、ICの内部または外部に、検出領域から入射される光を受光して、受光量に応じた大きさの信号を出力する受光素子を備え、ICは、受光素子から出力される信号を増幅し、かつ利得制御信号に従って利得を変化させる可変利得増幅器と、大きさが固定の閾値信号を出力する閾値出力部と、増幅された信号と閾値信号とを比較する信号比較部と、増幅された信号をICの外部に出力するための第1の出力端子と、外部から入力される利得制御信号を可変増幅器に送る入力端子とを少なくとも含み、受光ユニットは、さらに、ICの外部に、第1の出力端子と接続され、増幅された信号を取込んで出力する取込部と、取込部から出力される増幅された信号の大きさが所定の範囲となるように、可変利得増幅器の利得を変化させる利得制御信号を入力端子へ出力する利得制御部とを備える。
【0015】
好ましくは、ICは、さらに、投光のタイミングを表わす投光タイミング信号を出力する投光タイミング制御部と、投光タイミング信号を投光ユニットおよび取込部に出力する第2の出力端子とを含み、取込部は、投光タイミング信号に同期して増幅された信号を取込む。
【0016】
好ましくは、取込部は、投光ユニットから投光のタイミングを表わす投光タイミング信号を受けて、投光タイミング信号に同期して増幅された信号を取込む。
【0017】
また、本発明は、投光ユニットと、ICを備えた受光ユニットとを含む光電センサであって、投光ユニットは、検出領域に向けて光を出力する投光素子を備え、受光ユニットは、ICの内部または外部に、検出領域から入射される光を受光して、受光量に応じた大きさの信号を出力する受光素子を備え、ICは、受光素子から出力される信号を増幅する増幅器と、大きさが固定の閾値信号を出力する閾値出力部と、増幅された信号と閾値信号とを比較する信号比較部と、増幅された信号をICの外部に出力するための第1の出力端子とを少なくとも含み、受光ユニットは、さらに、ICの外部に、第1の出力端子と接続され、増幅された信号を取込んで出力する取込部と、取込部から出力される増幅された信号に基いて、受光素子の受光量が所定の範囲となるように、投光素子の投光量を変化させる投光量制御信号を投光ユニットへ出力する投光量制御部とを備える。
【0018】
好ましくは、ICは、さらに、投光のタイミングを表わす投光タイミング信号を出力する投光タイミング制御部と、投光タイミング信号を投光ユニットおよび取込部に出力する第2の出力端子とを含み、投光素子は、投光タイミング信号に同期して光を出力し、取込部は、投光タイミング信号に同期して増幅された信号を取込む。
【0019】
好ましくは、投光ユニットは、さらに、投光のタイミングを表わす投光タイミング信号を出力する投光タイミング制御部を備え、投光素子は、投光タイミング信号に同期して光を出力し、取込部は、投光タイミング信号に同期して増幅された信号を取込む。
【0020】
また、本発明は、投光ユニットと、ICを備えた受光ユニットとを含む光電センサであって、投光ユニットは、検出領域に向けて光を出力する投光素子を備え、受光ユニットは、ICの内部または外部に、検出領域から入射される光を受光して、受光量に応じた大きさの信号を出力する受光素子を備え、ICは、受光素子から出力される信号を増幅し、かつ利得制御信号に従って利得を変化させる可変利得増幅器と、大きさが固定の閾値信号を出力する閾値出力部と、増幅された信号と閾値信号とを比較する信号比較部と、増幅された信号をICの外部に出力するための第1の出力端子と、外部から入力される利得制御信号を可変増幅器に送る入力端子とを少なくとも含み、受光ユニットは、さらに、ICの外部に、第1の出力端子と接続され、増幅された信号を取込んで出力する取込部と、取込部から出力される増幅された信号の大きさが所定の範囲となるように、可変利得増幅器の利得を変化させる利得制御信号を入力端子へ出力する利得制御部とを備える。
【0021】
好ましくは、ICは、さらに、投光のタイミングを表わす投光タイミング信号を出力する投光タイミング制御部と、投光タイミング信号を投光ユニットおよび取込部に出力する第2の出力端子とを含み、投光素子は、投光タイミング信号に同期して光を出力し、取込部は、投光タイミング信号に同期して増幅された信号を取込む。
【0022】
好ましくは、投光ユニットは、さらに、投光のタイミングを表わす投光タイミング信号を出力する投光タイミング制御部を備え、投光素子は、投光タイミング信号に同期して光を出力し、取込部は、投光タイミング信号に同期して増幅された信号を取込む。
【発明の効果】
【0023】
本発明の光電センサおよび光電センサの受光ユニットによれば、受光量の変動に対処する機能を有せず、かつ閾値が固定である汎用フォトICを用いて、受光量が変動しても対象物の検出精度が劣化しないようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態は、投光素子の投光量を自動調整する機能を備えた反射回帰型光電センサに関する。
【0025】
回帰反射型光電センサとは、投光および受光の光学系と回路系とを備えたセンサ本体と回帰反射板(以降、リフレクタと呼ぶ)からなるセンサである。回帰反射(逆反射、再帰反射とも呼ばれる)とは、コーナーキューブのように、投光が来た方向と同じ方向に最終的な反射光が向かう光の反射をいう。
【0026】
回帰反射型光電センサは、センサ本体とリフレクタとを含む。センサ本体の投光部より投光された光がリフレクタにより反射され、その反射光がセンサ本体の受光部により受光される。
【0027】
そして、回帰反射型光電センサは、たとえば工場の製造ラインにおいてベルトコンベヤで運ばれる被検出物体を検出するのに用いられる。センサ本体とリフレクタとの間に被検出物体があるとき、センサ本体からリフレクタへの光が被検出物体により遮られ、センサ受光部に光が到達できないことで、物体が検出される。
【0028】
図1は、本発明の第1の実施形態の光電センサの構成を表わす図である。
図1を参照して、この光電センサは、投光ユニット30と、受光ユニット40とを備える。
【0029】
投光ユニット30は、投光レンズ71、D/A変換部23、駆動回路2、および投光素子1を備える。
【0030】
投光素子1は、LEDで構成され、投光タイミング信号に同期して、パルス光を出力する。
【0031】
投光レンズ71は、投光素子1から出力された光を検出領域に向けて照射する。
D/A変換部23は、投光量制御部22から送られる投光量制御信号(デジタル信号)をアナログ信号に変換して、駆動回路2に与える。
【0032】
駆動回路2は、投光タイミング信号に同期して、投光素子1を駆動する。駆動回路2は、D/A変換部23から出力される投光量制御信号に従って、投光素子の投光量を変化させる。より具体的には、駆動回路2は、投光量制御信号が投光量の増加を指定する場合には、投光素子の投光量を一定値だけ増加させ、投光量制御信号が投光量の減少を指定する場合には、投光素子の投光量を一定値だけ減少させる。
【0033】
受光ユニット40は、受光素子5、増幅器6、閾値出力部4、信号比較部7、信号処理部8、投光タイミング制御部3、および出力処理部9を含む汎用フォトIC11と、受光レンズ72と、A/D変換部21と、投光量制御部22とを備える。
【0034】
受光素子5は、フォトダイオードで構成され、検出領域から入射される光を受光して、受光量に応じた大きさの信号を出力する。
【0035】
増幅器6は、受光素子5から出力される信号を増幅して、増幅された信号(電圧)を信号比較部7に出力するとともに、第1の出力端子12を通じて汎用フォトIC11の外部に出力する。
【0036】
閾値出力部4は、図示しない汎用フォトIC11の電源の電圧からレベルを1段階落とした固定の大きさの閾値信号(電圧)を出力する。
【0037】
信号比較部7は、増幅器6で増幅された信号と、閾値出力部4から供給される閾値信号の大きさを比較して、比較結果を出力する。
【0038】
信号処理部8は、投光タイミング制御部3を指示して、投光ユニット30の投光のタイミングを表わす投光タイミング信号を出力させる。信号処理部8は、投光ユニット30の投光のタイミングの直後において、信号比較部7から出力される比較結果に従って対象物体の存在の有無を判定し、判定信号を出力処理部9に送る。すなわち、信号処理部8は、増幅された信号の大きさが閾値信号の大きさを超えるときには、検出領域に対象物体が存在しないと判定し、増幅された信号の大きさが閾値信号の大きさ以下のときには、検出領域に対象物体が存在すると判定する。
【0039】
また、信号処理部8は、隣接する光電センサとの相互干渉を防止するための処理を実行し、蛍光灯などの外乱光による誤動作を防止するための処理を実行する。
【0040】
投光タイミング制御部3は、信号処理部8からの指示に従って、投光タイミング信号を第2の出力端子14を通じて、汎用フォトIC11の外部に出力する。投光タイミング信号は、受光ユニット40のA/D変換部21と、投光ユニット30の駆動回路2に送られる。
【0041】
出力処理部9は、モード入力端子15と接続され、モード入力端子15を通じて外部からL/D信号を受ける。出力処理部9は、入力されたL/D信号がライトモードを表わすときには、対象物体が存在するときにオンとなり、対象物体が存在しないときにオフとなる信号を第3の出力端子16を通じて出力回路10へ出力する。出力処理部9は、入力されたL/D信号がダークモードを表わすときには、対象物体が存在するときにオフとなり、対象物体が存在しないときにオンとなる信号を第3の出力端子16を通じて出力回路10へ出力する。
【0042】
出力回路10は、光電センサの外部とのインタフェースを司る回路である。
受光レンズ72は、検出領域からの光を集光して、受光素子5に出力する。
【0043】
A/D変換部21は、第1の出力端子12と接続され、投光タイミング信号に同期して、増幅器6で増幅された信号をサンプリングして、投光量制御部22に出力する。
【0044】
投光量制御部22は、A/D変換部21でサンプリングされた増幅された信号に基いて、受光素子5の受光量が所定の範囲となるように、投光素子1の投光量を変化させる投光量制御信号(デジタル信号)を投光ユニット30へ送る。より具体的には、投光量制御部22は、A/D変換部21でサンプリングされた増幅信号に基いて受光素子5の受光量を求めて、受光素子5の受光量が所定の範囲の下限(規定値)よりも小さいときに、受光量が所定の範囲の下限(規定値)以上となるまで、投光素子1の投光量を増加させる投光量制御信号(デジタル信号)を投光ユニット30へ送る。また、投光量制御部22は、受光素子5の受光量が所定の範囲の上限(規定値)よりも大きいときに、受光量が所定の範囲の上限(規定値)以上となるまで、投光素子1の投光量を減少させる投光量制御信号(デジタル信号)を投光ユニット30へ送る。
【0045】
(光電センサの構造)
次に、上述の反射回帰型光電センサの構造を説明する。
【0046】
図2は、本発明の第1の実施形態の反射回帰型光電センサの外観斜視図である。
図2を参照して、反射回帰型光電センサは、投光ユニットと受光ユニットが共通のハウジングに収容された送受一体型の構成をとる。センサ本体は、ケース206の前面に受光用兼および投光用の窓203が設けられている。窓203は、脱落しないように保護部材202によって保持されている。ケース206の上面には、表示灯205が設けられており、検出結果がわかるようになっている。
【0047】
(投光量の追従動作)
図3は、本発明の第1の実施形態の光電センサによる投光量の追従を説明するための図である。
【0048】
図3を参照して、従来は、S1に示すように投光量が一定であるため、受光量R1の減少に対処できない。これに対して、本発明の実施形態では、閾値を一定にしたまま、S2に示すように投光量を増加することによって、受光量R2を一定に保つことができる。
【0049】
以上のように、第1の実施形態の反射回帰型光電センサは、受光量の変動に対処する機能を有せず、かつ閾値が固定である汎用フォトICを用いて、受光量の減少に対して投光量を増加させるように制御するので、対象物の検出精度が劣化しないようにすることができる。汎用フォトICとして、ノイズリダクション機能、相互干渉防止機能などを有するものを用いれば、これらの機能と受光量の変動に対処する機能の両方を有する光電センサを低コストかつ低労力で設計、製造することができる。
【0050】
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、増幅器の利得を自動調整する機能を備えた反射回帰型光電センサに関する。
【0051】
図4は、本発明の第2の実施形態の光電センサの構成を表わす図である。
図4を参照して、この光電センサは、投光ユニット50と、受光ユニット60とを備える。
【0052】
投光ユニット50は、投光レンズ71、駆動回路2、および投光素子1を備える。
投光素子1は、LEDで構成され、投光タイミング信号に同期して、パルス光を出力する。
【0053】
投光レンズ71は、投光素子1から出力された光を検出領域に向けて照射する。
駆動回路2は、投光タイミング信号に同期して、投光素子1を駆動する。
【0054】
受光ユニット60は、受光素子5、可変利得増幅器56、閾値出力部4、信号比較部7、信号処理部8、投光タイミング制御部3、および出力処理部9を含む汎用フォトIC29と、A/D変換部21と、利得制御部24とを備える。
【0055】
受光素子5は、フォトダイオードで構成され、検出領域から入射される光を受光して、受光量に応じた大きさの信号を出力する。
【0056】
可変利得増幅器56は、受光素子5から出力される信号を増幅して、増幅された信号(電圧)を信号比較部7に出力するとともに、第1の出力端子12を通じて汎用フォトIC29の外部に出力する。可変利得増幅器56は、利得入力端子13から送られる利得制御信号に従って利得を変化させる。より具体的には、可変利得増幅器56は、利得制御信号が利得の増加を指定する場合には、利得を一定値だけ増加させ、利得制御信号が利得の減少を指定する場合には、利得を一定値だけ減少させる。
【0057】
閾値出力部4は、図示しない汎用フォトIC29の電源の電圧からレベルを1段階落とした固定の大きさの閾値信号(電圧)を出力する。
【0058】
信号比較部7は、増幅器で増幅された信号と、閾値出力部4から供給される閾値信号の大きさを比較して、比較結果を出力する。
【0059】
信号処理部8は、投光タイミング制御部3を指示して、投光ユニット50の投光のタイミングを表わす投光タイミング信号を出力させる。信号処理部8は、投光ユニット50の投光のタイミングの直後において、信号比較部7から出力される比較結果に従って対象物体の存在の有無を判定し、判定信号を出力処理部9に送る。すなわち、信号処理部8は、増幅された信号の大きさが閾値信号の大きさを超えるときには、検出領域に対象物体が存在しないと判定し、増幅された信号の大きさが閾値信号の大きさ以下のときには、検出領域に対象物体が存在すると判定する。
【0060】
投光タイミング制御部3は、信号処理部8からの指示に従って、投光タイミング信号を第2の出力端子14を通じて、汎用フォトIC29の外部に出力する。投光タイミング信号は、受光ユニット60のA/D変換部21と、投光ユニット50の駆動回路2に送られる。
【0061】
出力処理部9は、モード入力端子15と接続され、モード入力端子15を通じて外部からL/D信号を受ける。出力処理部9は、入力されたL/D信号がライトモードを表わすときには、対象物体が存在するときにオンとなり、対象物体が存在しないときにオフとなる信号を第3の出力端子16を通じて出力回路10へ出力する。出力処理部9は、入力されたL/D信号がダークモードを表わすときには、対象物体が存在するときにオフとなり、対象物体が存在しないときにオンとなる信号を第3の出力端子16を通じて出力回路10へ出力する。
【0062】
出力回路10は、光電センサの外部とのインタフェースを司る回路である。
受光レンズ72は、検出領域からの光を集光して、受光素子5に出力する。
【0063】
A/D変換部21は、第1の出力端子12と接続され、投光タイミング信号に同期して、増幅器で増幅された信号をサンプリングして、利得制御部24に出力する。
【0064】
利得制御部24は、A/D変換部21でサンプリングされた増幅された信号の大きさが所定の範囲となるように、可変利得増幅器56の利得を変化させる利得制御信号を利得入力端子13に送る。より具体的には、利得制御部24は、A/D変換部21でサンプリングされた増幅された信号の大きさが所定の範囲の下限(規定値)よりも小さいときに、増幅された信号が所定の範囲の下限(規定値)以上となるまで、可変利得増幅器56の利得を増加させる利得制御信号を利得入力端子13へ送る。また、利得制御部24は、サンプリングされた増幅された信号の大きさが所定の範囲の上限(規定値)よりも大きいときに、増幅された信号が所定の範囲の上限(規定値)以下となるまで、可変利得増幅器56の利得を減少させる利得制御信号を利得入力端子13へ送る。
【0065】
以上のように、第2の実施形態の反射回帰型光電センサは、受光量の変動に対処する機能を有せず、かつ閾値が固定である汎用フォトICを用いて、可変利得増幅器の出力が減少すると、可変利得増幅器の利得を増加するように制御するので、対象物の検出精度が劣化しないようにすることができる。また、汎用フォトICとして、ノイズリダクション機能、相互干渉防止機能などを有するものを用いれば、これらの機能と受光量の変動に対処する機能の両方を有する光電センサを低コストかつ低労力で設計、製造することができる。
【0066】
[第3の実施形態]
第3の実施形態は、投光量を自動調整する機能を備えた透過型光電センサに関する。
【0067】
図5は、本発明の第3の実施形態の光電センサの概略を説明するための図である。
図5を参照して、透過型の光電センサは、投光ユニットと受光ユニットとが対抗して配置される。検出物体が存在しないときには、投光ユニットから出力された光が受光ユニットに入力される。検出物体が存在するときには、投光ユニットから出力された光が検出物体に遮られるため、受光ユニットに入力される光の量が減少する。投光ユニットと受光ユニットの間は、同期信号線Aと同期信号線Bで接続される。
【0068】
図6は、本発明の第3の実施形態の光電センサの構成を表わす図である。
図6を参照して、この光電センサが、図1の第1の実施形態の光電センサと相違する点は、投光タイミング制御部93が投光ユニット130に含まれる点である。
【0069】
以下、第1の実施形態の光電センサと相違する点について説明する。
投光タイミング制御部93は、受光ユニット140の信号処理部98の制御を受けることなく、自発的に投光タイミング信号を投光ユニット130内の駆動回路2に出力する。また、投光タイミング制御部93とA/D変換部21の間は、同期信号線Aで接続され、同期信号線Aを通じて投光タイミング信号が投光タイミング制御部93からA/D変換部21に送られる。
【0070】
また、投光量制御部22とD/A変換部23との間は、同期信号線Bで接続される。同期信号線Bを通じて投光量制御信号が投光量制御部22からD/A変換部23に送られる。
【0071】
以上のように、第3の実施形態の透過型光電センサによれば、第1の実施形態の反射回帰型光電センサと同様に、受光量の変動に対処する機能を有せず、かつ閾値が固定である汎用フォトICを用いて、受光量の減少に対して投光量を増加させるように制御するので、対象物の検出精度が劣化しないようにすることができる。また、汎用フォトICとして、ノイズリダクション機能、相互干渉防止機能などを有するものを用いれば、これらの機能と受光量の変動に対処する機能の両方を有する光電センサを低コストかつ低労力で設計、製造することができる。
【0072】
[第4の実施形態]
第4の実施形態は、増幅器の利得を自動調整する機能を備えた透過型光電センサに関する。
【0073】
図7は、本発明の第4の実施形態の光電センサの概略を説明するための図である。
図7を参照して、この透過型の光電センサは、第3の実施形態と同様に、投光ユニットと受光ユニットとが対抗して配置される。また、投光ユニットと受光ユニットの間は、同期信号線Aで接続される。
【0074】
図8は、本発明の第4の実施形態の光電センサの構成を表わす図である。
図8を参照して、この光電センサが、図4の第2の実施形態の光電センサと相違する点は、投光タイミング制御部93が投光ユニット150に含まれる点である。
【0075】
以下、第2の実施形態の光電センサと相違する点について説明する。
投光タイミング制御部93は、受光ユニット160の信号処理部98の制御を受けることなく、自発的に投光タイミング信号を投光ユニット150内の駆動回路2に出力する。また、投光タイミング制御部93とA/D変換部21の間は、同期信号線Aで接続され、同期信号線Aを通じて投光タイミング信号が投光タイミング制御部93からA/D変換部21に送られる。
【0076】
以上のように、第4の実施形態の透過型光電センサによれば、第2の実施形態の反射回帰型光電センサと同様に、受光量の変動に対処する機能を有せず、かつ閾値が固定である汎用フォトICを用いて、増幅器の出力が減少すると、増幅器の利得を増加するように制御するので、対象物の検出精度が劣化しないようにすることができる。また、汎用フォトICとして、ノイズリダクション機能、相互干渉防止機能などを有するものを用いれば、これらの機能と受光量の変動に対処する機能の両方を有する光電センサを低コストかつ低労力で設計、製造することができる。
【0077】
(変形例)
本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、たとえば以下のような変形例を含む。
【0078】
(1) 直流光の場合
本発明の実施形態では、投光タイミング制御部が投光タイミング信号を出力し、投光タイミング信号に同期して投光素子がパルス光を出力し、投光タイミング信号に同期してA/D変換部が増幅器または可変利得増幅器の出力をサンプリングしたが、これに限定するものではない。投光素子が直流光を出力するような場合には、光電センサは、投光タイミング制御部を備えないものとしてもよい。そして、投光素子、A/D変換部は、投光タイミング制御部の制御を受けることなく、自ら適当なタイミングで光の出力、サンプリングを行なうものとしてもよい。
【0079】
(2) 汎用フォトICの内部
本発明の実施形態で説明した受光素子、信号処理部および出力処理部は、必ずしも汎用フォトICの内部にある必要はなく、汎用フォトICの外部にあるものとしてもよい。一方、汎用フォトICは、増幅器(または可変利得増幅器)、閾値出力部、および信号処理部を必ず含むものでなければならない。
【0080】
(3) 光電センサの構造
本発明の第1および第2の実施形態では、検出方式が反射回帰型の光電センサを例について説明したが、これに限定するものではなく、検出方式が反射型であってもよい。反射回帰型および反射型の光電センサは、ファイバ型の構造であってもよい。
【0081】
図9は、ファイバ光電センサの上部カバーを開いた状態における外観斜視図である。
同図に示されるように、光電センサは多連装型のプラスチック製筐体101を有する。筐体101の前部には、投光用ファイバ302と受光用ファイバ303とが挿入され、クランプレバー103の操作によって抜け止め固定される。筐体101の後部からは電気コード4が引き出されている。図示の電気コード304は、アース用の芯線141と、正電源用の芯線142と、検出出力用の芯線143と、診断出力用の芯線144とを有する。筐体101は、制御盤等の取付面に対して、図示しないDINレールを介して固定される。符号104で示されるものはDINレール嵌合溝である。筐体101の上部には、透明な上部カバー102が開閉可能に取り付けられている。上部カバー102を開いた状態で露出する筐体101の上面には、第1の表示器105と、第2の表示器106と、第1の操作ボタン107と、第2の操作ボタン108と、第3の操作ボタン109と、第1のスライド操作子110と、第2のスライド操作子111とが設けられている。また、投光用ファイバ2および受光用ファイバ3の先端には、レンズなどを含みファイバに着脱可能なヘッド部120が設けられている。また、図示しないが、このファイバ光電センサには、ファイバをクランプし、かつ投光素子および受光素子を内蔵するアンプが備えられている。
【0082】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明の第1の実施形態の光電センサの構成を表わす図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の反射回帰型光電センサの外観斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の光電センサによる投光量の追従を説明するための図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の光電センサの構成を表わす図である。
【図5】本発明の第3の実施形態の光電センサの概略を説明するための図である。
【図6】本発明の第3の実施形態の光電センサの構成を表わす図である。
【図7】本発明の第4の実施形態の光電センサの概略を説明するための図である。
【図8】本発明の第4の実施形態の光電センサの構成を表わす図である。
【図9】ファイバ光電センサの上部カバーを開いた状態における外観斜視図である。
【図10】反射回帰型光電センサにおける受光量の変動を説明するための図である。
【図11】特許文献1に記載された受光量の変動に対応する方法を説明するための図である。
【符号の説明】
【0084】
1 投光素子、2 駆動回路、3,93 投光タイミング制御部、4 閾値出力部、5 受光素子、6 増幅器、7 信号比較部、8,98 信号処理部、9 出力処理部、10 出力回路、11,29,121,129 汎用フォトIC、12 第1の出力端子、13 利得入力端子、14 第2の出力端子、15 モード入力端子、16 第3の出力端子、21 A/D変換部、22 投光量制御部、23 D/A変換部、24 利得制御部、30,50,130,150 投光ユニット、40,60,140,160 受光ユニット、56 可変利得増幅器、71 投光レンズ、72 受光レンズ、101 プラスチック製筐体、102 上部カバー、103 クランプレバー、104 DINレール嵌合溝、105 第1の表示器、106 第2の表示器、107 第1の操作ボタン、108 第2の操作ボタン、109 第3の操作ボタン、110 第1のスライド操作子、111 第2のスライド操作子、120 ヘッド部、141 アース用の芯線、142 正電源用の芯線、143 検出出力用の芯線、144 診断出力用の芯線、202 保護部材、203 受光窓、205 表示灯、206 ケース、302 投光用ファイバ、303 受光用ファイバ、304 電源コード。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ICを備え、投光ユニットから出力された光を受光する光電センサの受光ユニットであって、
前記受光ユニットは、前記ICの内部または外部に、
検出領域から入射される光を受光して、受光量に応じた大きさの信号を出力する受光素子を備え、
前記ICは、
前記受光素子から出力される信号を増幅する増幅器と、
大きさが固定の閾値信号を出力する閾値出力部と、
前記増幅された信号と前記閾値信号とを比較する信号比較部と、
前記増幅された信号を前記ICの外部に出力するための第1の出力端子とを少なくとも含み、
前記受光ユニットは、さらに、前記ICの外部に、
前記第1の出力端子と接続され、前記増幅された信号を取込んで出力する取込部と、
前記取込部から出力される増幅された信号に基いて、前記受光素子の受光量が所定の範囲となるように、投光素子の投光量を変化させる投光量制御信号を前記投光ユニットへ出力する投光量制御部とを備えた光電センサの受光ユニット。
【請求項2】
前記ICは、さらに、
投光のタイミングを表わす投光タイミング信号を出力する投光タイミング制御部と、
前記投光タイミング信号を前記投光ユニットおよび前記取込部に出力する第2の出力端子とを含み、
前記取込部は、前記投光タイミング信号に同期して前記増幅された信号を取込む、請求項1記載の光電センサの受光ユニット。
【請求項3】
前記取込部は、前記投光ユニットから投光のタイミングを表わす投光タイミング信号を受けて、前記投光タイミング信号に同期して前記増幅された信号を取込む、請求項1記載の光電センサの受光ユニット。
【請求項4】
ICを備え、投光ユニットから出力された光を受光する光電センサの受光ユニットであって、
前記受光ユニットは、前記ICの内部または外部に、
検出領域から入射される光を受光して、受光量に応じた大きさの信号を出力する受光素子を備え、
前記ICは、
前記受光素子から出力される信号を増幅し、かつ利得制御信号に従って利得を変化させる可変利得増幅器と、
大きさが固定の閾値信号を出力する閾値出力部と、
前記増幅された信号と前記閾値信号とを比較する信号比較部と、
前記増幅された信号を前記ICの外部に出力するための第1の出力端子と、
外部から入力される前記利得制御信号を前記可変増幅器に送る入力端子とを少なくとも含み、
前記受光ユニットは、さらに、前記ICの外部に、
前記第1の出力端子と接続され、前記増幅された信号を取込んで出力する取込部と、
前記取込部から出力される増幅された信号の大きさが所定の範囲となるように、前記可変利得増幅器の利得を変化させる利得制御信号を前記入力端子へ出力する利得制御部とを備えた光電センサの受光ユニット。
【請求項5】
前記ICは、さらに、
投光のタイミングを表わす投光タイミング信号を出力する投光タイミング制御部と、
前記投光タイミング信号を前記投光ユニットおよび前記取込部に出力する第2の出力端子とを含み、
前記取込部は、前記投光タイミング信号に同期して前記増幅された信号を取込む、請求項4記載の光電センサの受光ユニット。
【請求項6】
前記取込部は、前記投光ユニットから投光のタイミングを表わす投光タイミング信号を受けて、前記投光タイミング信号に同期して前記増幅された信号を取込む、請求項4記載の光電センサの受光ユニット。
【請求項7】
投光ユニットと、ICを備えた受光ユニットとを含む光電センサであって、
前記投光ユニットは、
検出領域に向けて光を出力する投光素子を備え、
前記受光ユニットは、前記ICの内部または外部に、
検出領域から入射される光を受光して、受光量に応じた大きさの信号を出力する受光素子を備え、
前記ICは、
前記受光素子から出力される信号を増幅する増幅器と、
大きさが固定の閾値信号を出力する閾値出力部と、
前記増幅された信号と前記閾値信号とを比較する信号比較部と、
前記増幅された信号を前記ICの外部に出力するための第1の出力端子とを少なくとも含み、
前記受光ユニットは、さらに、前記ICの外部に、
前記第1の出力端子と接続され、前記増幅された信号を取込んで出力する取込部と、
前記取込部から出力される増幅された信号に基いて、前記受光素子の受光量が所定の範囲となるように、投光素子の投光量を変化させる投光量制御信号を前記投光ユニットへ出力する投光量制御部とを備えた光電センサ。
【請求項8】
前記ICは、さらに、
投光のタイミングを表わす投光タイミング信号を出力する投光タイミング制御部と、
前記投光タイミング信号を前記投光ユニットおよび前記取込部に出力する第2の出力端子とを含み、
前記投光素子は、前記投光タイミング信号に同期して光を出力し、
前記取込部は、前記投光タイミング信号に同期して前記増幅された信号を取込む、請求項7記載の光電センサ。
【請求項9】
前記投光ユニットは、さらに、
投光のタイミングを表わす投光タイミング信号を出力する投光タイミング制御部を備え、
前記投光素子は、前記投光タイミング信号に同期して光を出力し、
前記取込部は、前記投光タイミング信号に同期して前記増幅された信号を取込む、請求項7記載の光電センサ。
【請求項10】
投光ユニットと、ICを備えた受光ユニットとを含む光電センサであって、
前記投光ユニットは、
検出領域に向けて光を出力する投光素子を備え、
前記受光ユニットは、前記ICの内部または外部に、
検出領域から入射される光を受光して、受光量に応じた大きさの信号を出力する受光素子を備え、
前記ICは、
前記受光素子から出力される信号を増幅し、かつ利得制御信号に従って利得を変化させる可変利得増幅器と、
大きさが固定の閾値信号を出力する閾値出力部と、
前記増幅された信号と前記閾値信号とを比較する信号比較部と、
前記増幅された信号を前記ICの外部に出力するための第1の出力端子と、
外部から入力される前記利得制御信号を前記可変増幅器に送る入力端子とを少なくとも含み、
前記受光ユニットは、さらに、前記ICの外部に、
前記第1の出力端子と接続され、前記増幅された信号を取込んで出力する取込部と、
前記取込部から出力される増幅された信号の大きさが所定の範囲となるように、前記可変利得増幅器の利得を変化させる利得制御信号を前記入力端子へ出力する利得制御部とを備えた光電センサ。
【請求項11】
前記ICは、さらに、
投光のタイミングを表わす投光タイミング信号を出力する投光タイミング制御部と、
前記投光タイミング信号を前記投光ユニットおよび前記取込部に出力する第2の出力端子とを含み、
前記投光素子は、前記投光タイミング信号に同期して光を出力し、
前記取込部は、前記投光タイミング信号に同期して前記増幅された信号を取込む、、請求項10記載の光電センサ。
【請求項12】
前記投光ユニットは、さらに、
投光のタイミングを表わす投光タイミング信号を出力する投光タイミング制御部を備え、
前記投光素子は、前記投光タイミング信号に同期して光を出力し、
前記取込部は、前記投光タイミング信号に同期して前記増幅された信号を取込む、請求項10記載の光電センサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−170185(P2008−170185A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−1547(P2007−1547)
【出願日】平成19年1月9日(2007.1.9)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】