説明

入力装置及び入力方法

【課題】入力操作時の利用者の手の動きと、入力部を第三者に見られたとしても、入力情報を第三者に知られないようにすることができる入力装置を提供する。
【解決手段】入力装置は、複数の入力部と、それぞれの入力部の位置から音が発せられているように音を発生させる少なくとも1つの音発生部と、入力部と音発生部とを制御する制御部とを有し、制御部は、それぞれの入力部の位置に異なる音を割り当て、割り当てられた音同士の少なくとも一部を重ねて、音発生部から割り当てられた音を発生させ、入力部からの入力があった場合、入力があった入力部に割り当てられた音に対応付けされた情報を入力情報とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は入力装置及び入力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現金自動預け払い機(Automated Teller Machine;ATM)の暗証番号入力には、通常、「0」から「9」までの数字に対応する入力キーを用いて入力する方法が利用されている。
【0003】
しかしながら、上述の入力方法では、ATMの利用者の肩越しに入力操作を覗き見るショルダーハックという方法や、ATMにカメラを仕掛けて入力操作を見るなどの方法により、暗証番号が盗み出されるという問題が起きている。
【0004】
この問題を解決する技術として、特許文献1には、入力部である入力キーの配列をランダムに変更する暗号入力用端末装置が開示されている。この暗号入力用端末装置は、入力キーの配列をランダムに変更することにより、入力操作時の利用者の手の動きから第三者に暗証番号を推測されてしまうことを防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭61−229160号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された暗証番号入力装置の場合、入力部の配置をランダムに変更しているが、各入力部に対応する数字や文字そのものは入力部に表示されている。このため、入力操作時の利用者の手の動きと併せて入力部を第三者に見られると、利用者が入力した入力情報が第三者に知られてしまう、という課題があった。
【0007】
本発明の目的は、入力操作時の利用者の手の動きと、入力部とを第三者に見られると利用者が入力した入力情報が第三者に知られてしまうという課題を解決する入力装置及び入力方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の入力装置は、複数の入力部と、それぞれの入力部の位置から音が発せられているように音を発生させる少なくとも1つの音発生部と、入力部と音発生部とを制御する制御部とを有し、制御部は、それぞれの入力部の位置に異なる音を割り当て、割り当てられた音同士の少なくとも一部を重ねて、音発生部から割り当てられた音を発生させる。
【0009】
本発明の入力方法は、複数の入力部のそれぞれの位置から異なる音が発せられているように音を発するときに、異なる音同士の少なくとも一部を重ねて発し、入力部からの入力があった場合、入力があった入力部に割り当てられた音に対応付けされた情報を入力情報とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の入力装置及び入力方法によれば、入力操作時の利用者の手の動きと、入力部を第三者に見られたとしても、入力情報を第三者に知られないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施形態の入力装置を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の入力装置の一例を示す(a)平面図と、(b)平面図(a)の2b−2b線断面図と、(c)平面図であって、入力装置が動作している状態を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の電子機器を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の入力装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
〔第1の実施形態〕
図1に本発明の第1の実施形態の入力装置100を示す。
【0014】
入力装置100は、複数の入力部102と、それぞれの入力部102の位置に配置された音発生部103と、入力部102と音発生部103とを制御する制御部101とを有する。制御部101は、それぞれの入力部102の位置に異なる音を割り当てる。制御部101は、割り当てられた音同士の少なくとも一部を重ねて、音発生部103から割り当てられた音を発生させる。
【0015】
音発生部103はそれぞれの入力部102の位置に配置されているため、入力装置100はそれぞれの入力部102の位置から音が発せられているように音を発生させることができる。
【0016】
本発明の第1の実施形態の入力装置100の具体例として、入力装置100aの平面図及び断面図を図2(a)、(b)に示す。入力装置100aはATMに利用されることを想定したものである。
【0017】
入力装置100aは、図2(a)に示すように、「0」から「9」までの数字のいずれかに対応する入力部102aを10個有する。入力部102aに数字は表示されない。図2(b)に示すように、それぞれの入力部102aには音発生部103aが埋め込まれている。入力部102aとは、例えば、入力キーである。音発生部103aとは、例えば、スピーカである。
【0018】
次に、入力装置100aの動作を説明する。
【0019】
制御部101(図2(a)には図示せず)は、「0」から「9」までの数字を、各入力部102aにランダムに割り当てる。本実施形態の場合、音発生部103aは入力部102aに埋め込まれている。従って、各数字を各入力部102aにランダムに割り当てるとは、すなわち、各数字を各音発生部103aにランダムに割り当てることを意味する。
【0020】
次に、制御部101は、各入力部102aに配置された音発生部103aに「0」から「9」までの数字の各音声をほぼ同時に発生させる。このとき、音発生部103aが発する音声が意味する数字と、各音発生部103aに割り当てられた数字とは同じとなる。この結果、10個の音発生部103aは「0」から「9」までの数字の音声をほぼ同時に発する。図2(c)に、数字の音声が10個の入力部102aからほぼ同時に発せられている様子を示す。
【0021】
利用者は、この数字の音声を聞き、入力したいと考えている数字を発する音発生部103aの位置を特定する。そして、特定した音発生部103aが配置された入力部102aを用いて入力操作を行う。
【0022】
本実施形態の入力装置100aは、入力部102aに数字を表示せずに、各入力部102aに配置された音発生部103aから数字音声をほぼ同時に発生させる。この結果、音発生部103aから発せられたそれぞれの数字音声は、交じり合った状態で利用者の耳に届く。そして、利用者は交じり合った複数の数字音声の中から所望の数字音声を聞き取り、その数字音声を発する音発生部103aを特定する。利用者は、人が備える聴覚の選択的注意能力により、交じり合った複数の数字音声から所望の数字音声を聞き取ることができる。
【0023】
聴覚の選択的注意能力とはカクテルパーティ効果とも呼ばれており、音源位置が異なる複数の音の中から注目する音のみを選択的に聞き取る能力のことである。多くの会話が交わされているパーティ会場にて人が特定の会話を抽出して聞き取ることができるのは、この能力に寄因する。
【0024】
利用者は、この能力により、交じり合った複数の数字音声の中から、所望の数字を発している音発生部103aを特定することができる。例えば、利用者は「3」を入力しようとする場合、複数の数字音声の中から「3」の音声のみを聞こうと意識する。すると、選択的注意能力により、「0」から「9」までの数字音声がほぼ同時に発せられた10個の音発生部103aの中から「3」の数字音声を発している音発生部103aを特定することができる。
【0025】
このとき、入力部102aには数字は表示されていない。このため、利用者が入力操作をしている際に、入力した番号を盗もうとしている第三者が周囲に居たり、ATMにカメラが仕掛けられていたとしても、入力操作に用いられた入力部102a及び利用者の動作などの視覚情報から第三者が入力番号を推測することはほぼ不可能である。
【0026】
加えて、第三者は聴覚情報から入力番号を推測することもほぼ不可能である。これは、選択的注意能力は聞き取ろうとする情報のみを聞き取ることができる能力であるためである。利用者は、「0」から「9」までの数字音声が交じり合った複数の数字音声から、入力する数字のみを聞き取ろうとするため、その数字を聞き取ることができる。一方、第三者は、聞き取ろうとすべき数字が何であるかが分からない。このため、第三者には交じり合った複数の数字音声が雑音として認識されてしまう。
【0027】
このように、本実施形態の入力装置100によれば、複数の入力部102のそれぞれの位置から異なる音が発せられているように音を発するときに、異なる音同士の少なくとも一部を重ねて発する。これにより、異なる音が交じり合い、この交じり合った音が利用者の耳に届く。利用者は、人が備える聴覚の選択的注意能力により、交じり合った音から所望の音を聞き取ることができる。このため、利用者は、所望の音を発する音発生部103aを特定することができ、この音発声部103を有する入力部102を用いて入力操作を行うことができる。一方、第三者は所望の音が何であるかが分からないため、第三者には交じり合った音が雑音として認識されてしまう。従って、利用者が入力した入力情報が第三者に知られることはほぼ無いのはもちろんこと、入力操作時の利用者の手の動きと入力部とを第三者に見られたとしても、入力情報が第三者に知られることはほぼない。
【0028】
制御部101は、入力部102からの入力があった場合、入力があった入力部102に割り当てられた音に対応付けされた情報を入力情報とすることができる。例えば、「3」の音声が割り当てられた入力部102aから入力があった場合、制御部101は「3」の情報が入力されたものとすることができる。
【0029】
入力部102に割り当てられる音と、その音に対応付けされた情報とは、同じものを表す方が望ましい。例えば、「3」の音声には「3」の情報を対応付けするのが望ましい。このようにすれば、「3」の音声を発する音発生部103が配置された入力部102から「3」の情報を入力することができるため、利用者は音発生部103が発する音に基づいて直感的に情報を入力することができるようになる。
【0030】
制御部101は、それぞれの入力部の位置に異なる音を割り当て、割り当てられた音同士の少なくとも一部を重ねて、音発生部103から割り当てられた音を発生させれば良い。ここでいう、音同士を重ねて音発生部103から音を発生させるというのは、第1の音発生部103が音を発しているときに、第2の音発生部103から音を発せさせることを意味する。このように、割り当てられた音同士の少なくとも一部を重ねることにより、第三者には雑音として認識される音を生成することができる。
【0031】
制御部101は、音発生部103から割り当てられた音をほぼ同時に発生させるのが望ましい。これにより、音発生部103が発する音を雑音として、より確実に第三者に認識させることができる。
【0032】
それぞれの音発生部103が発する音は、人が異なる音と判断できるものであれば良い。従って、音発生部103が発する音は、同一種類の音であって音程や音色を変えたものであっても良い。ここでいう音の種類とは、例えば、同じ楽器から発せられる音を指す。また、それぞれの音発生部103が同一種類の音を発するとは、例えば、それぞれの音発生部103がギターの音を発することを指す。
【0033】
音発生部103が発する音は、数字音声の他、アルファベット、「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」などの文字の音声であっても良い。この場合、例えば、「あ」の音声が割り当てられた入力部102aから入力があった場合、制御部101は「あ」の情報が入力されたものとして取扱うのが望ましい。また、音発生部103が発する音は、「やま」、「かわ」、「うみ」などの複数文字からなる単語の音声であっても良い。この場合、例えば、「やま」の音声が割り当てられた入力部102から入力があった場合、制御部101は「やま」の情報が入力されたものとして取扱うのが望ましい。これらの場合であっても、もちろん、文字や数字など、その入力部102によってどのような情報を入力できるかの情報を入力部102に表記することは不要である。
【0034】
上述したように、制御部101はそれぞれの入力部102の位置にランダムに音を割り当てても良い。ランダムに音を割り当てることにより、第三者が入力番号を推測することはより困難になる。
【0035】
制御部101は、それぞれの入力部102の位置にランダムに音を割り当てる処理を、入力部102へ入力がある度に行っても良い。これにより、第三者が入力番号を推測することがさらに困難となる。
【0036】
音発生部103は、圧電素子などを利用した透明な振動板スピーカであっても良い。このような音発生部103を採用すれば、入力装置100をタッチパネル型のインタフェースに容易に適用することができる。
【0037】
次に本実施形態の電子機器105について、図3を用いて説明する。電子機器105には、具体的には、動作の実行に認証が必要となるATM、コンピュータや携帯端末、防犯システムなどが含まれる。
【0038】
図3に示すように、電子機器105は、入力装置100と、制御部101に接続された第2の制御部104と、第2の制御部104に接続された記憶部106とを有する。記憶部104はパスワードを記憶している。入力装置100は、入力装置100に入力された入力情報を、制御部101を介して第2の制御部104へ送る。
【0039】
第2の制御部104は、制御部101から受け取った入力情報と、記憶部104に記憶されたパスワードとを比較し、入力情報とパスワードとが一致するかしないかを判定する。第2の制御部104は、これらの情報が一致すると判定した場合は、その後の処理を実行し、一致しないと判定した場合は、その後の処理を実行しない。例えば、電子機器105がATMであった場合、入力情報とパスワードが一致すると判定した場合は、振込や入金手続の入力処理に進み、一致しないと判定した場合は、一切の手続を処理しない。
【0040】
前述したように、入力装置100に入力される入力情報が第三者に知られることはほぼない。このため、利用者は、第三者にパスワードを盗まれる心配することなく、入力装置100を有する電子機器105を利用することができる。
【0041】
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態の入力装置について説明する。本実施形態の入力装置は、複数の音を擬似的に複数の入力部のそれぞれの位置から発せられているように、入力部とは異なる位置に配置された音発生部から発せられることを特徴とする。
【0042】
図4に本実施形態の入力装置200を示す。入力装置200は、複数の入力部202と、入力部202とは異なる位置に配置され、音を発生する音発生部203と、入力部202と音発生部203とを制御する制御部201とを有する。制御部201は、それぞれの入力部202の位置に異なる音を割り当てる。制御部201は、割り当てられた音同士の少なくとも一部を重ねて、音発生部203から割り当てられた音を発生させる。
【0043】
音発生部203は、立体音響を生成する。これにより、音発生部203は、入力部202と音発生部203とが異なる位置に配置されていたとしても、それぞれの入力部202の位置から音が発せられているように音を発生させることができる。
【0044】
従って、入力装置200では入力部202と音発生部203とが異なる位置に配置されていても、利用者は、それぞれの入力部202に割り当てられた音をそれぞれ入力部202の位置から発せられているかのように聞くことができる。
【0045】
音発生部203はヘッドホンであっても良い。ヘッドホンを用いれば、音発生部203が発した音を第三者に聞かれることなく、利用者のみに聞かせることが可能となる。これにより、第三者が入力情報を盗むのはほぼ不可能となる。
【0046】
また、音発生部203は、入力部202とは異なる場所に配置された複数のスピーカであっても良い。この場合、複数のスピーカは、ステレオ音声やサラウンド音声などによる立体音響を生成する。
【0047】
立体音響を生成する手法は特に限定されない。立体音響は、例えば、バイノーラル録音、再生手法などの一般的な立体音響生成手法を用いて生成される。
【0048】
本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることはいうまでもない。
【0049】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0050】
(付記1)複数の入力部と、それぞれの前記入力部の位置から音が発せられているように音を発生させる少なくとも1つの音発生部と、前記入力部と前記音発生部とを制御する制御部とを有し、前記制御部は、それぞれの前記入力部の位置に異なる音を割り当て、割り当てられた音同士の少なくとも一部を重ねて、前記音発生部から前記割り当てられた音を発生させる入力装置。
【0051】
(付記2)前記制御部は、前記入力部からの入力があった場合、入力があった前記入力部に割り当てられた音に対応付けされた情報を入力情報とする付記1に記載の入力装置。
【0052】
(付記3)前記入力部に割り当てられた音と、前記入力部に割り当てられた音に対応付けされた情報とは、同じものを表す付記1又は2に記載の入力装置。
【0053】
(付記4)前記音発生部は、それぞれの前記入力部の位置に配置されている付記1から3のいずれかに記載の入力装置。
【0054】
(付記5)前記音発生部は、立体音響を生成する付記1から4のいずれかに記載の入力装置。
【0055】
(付記6)前記制御部は、前記音発生部から、前記割り当てられた音をほぼ同時に発生させる付記1から5のいずれかに記載の入力装置。
【0056】
(付記7)前記割り当てられた音は音声である付記1から6のいずれかに記載の入力装置。
【0057】
(付記8)前記制御部は、それぞれの前記入力部の位置にランダムに音を割り当てる付記1から7のいずれかに記載の入力装置。
【0058】
(付記9)前記制御部は、それぞれの前記入力部にランダムに音を割り当てる処理を、前記入力部へ入力がある度に行う付記1から8のいずれかに記載の入力装置。
【0059】
(付記10)前記入力部に割り当てられた音は、数字の音声である付記1から9のいずれかに記載の入力装置。
【0060】
(付記11)それぞれの前記入力部を介して入力される情報が数字である付記1から10のいずれかに記載の入力装置。
【0061】
(付記12)前記入力部に割り当てられた音は、文字の音声である付記1から9のいずれかに記載の入力装置。
【0062】
(付記13)前記文字は、複数文字からなる付記12に記載の入力装置。
【0063】
(付記14)それぞれの前記入力部を介して入力される情報が文字である付記1から19、12、13のいずれかに記載の入力装置。
【0064】
(付記15)前記割り当てられた音同士は、音程又は音色が異なる付記1から14のいずれかに記載の入力装置。
【0065】
(付記16)前記音発生部は、圧電素子を利用した透明な振動板スピーカである付記1から15のいずれかに記載の入力装置。
【0066】
(付記17)付記1から16のいずれかに記載の入力装置と、前記制御部に接続された第2の制御部と、前記第2の制御部に接続された記憶部と、を有し、前記記憶部はパスワードを記憶し、前記入力部に入力された入力情報を前記第2の制御部に送り、前記第2の制御部は、前記入力情報と前記パスワードとを比較し、前記入力情報と前記パスワードとが一致するかしないかを判定する電子機器。
【0067】
(付記18)複数の入力部のそれぞれの位置から異なる音が発せられているように音を発するときに、前記異なる音同士の少なくとも一部を重ねて発し、前記入力部からの入力があった場合、入力があった前記入力部に割り当てられた音に対応付けされた情報を入力情報とする入力方法。
【符号の説明】
【0068】
100、100a、200 入力装置
101、201 制御部
102、102a、202 入力部
103、103a、203 音発生部
104、 第2の制御部
105 電子機器
106 記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の入力部と、
それぞれの前記入力部の位置から音が発せられているように音を発生させる少なくとも1つの音発生部と、
前記入力部と前記音発生部とを制御する制御部とを有し、
前記制御部は、それぞれの前記入力部の位置に異なる音を割り当て、割り当てられた音同士の少なくとも一部を重ねて、前記音発生部から前記割り当てられた音を発生させる入力装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記入力部からの入力があった場合、入力があった前記入力部に割り当てられた音に対応付けされた情報を入力情報とする請求項1に記載の入力装置。
【請求項3】
前記音発生部は、それぞれの前記入力部の位置に配置されている請求項1又は2に記載の入力装置。
【請求項4】
前記音発生部は、立体音響を生成する請求項1から3のいずれかに記載の入力装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記音発生部から、前記割り当てられた音をほぼ同時に発生させる請求項1から4のいずれかに記載の入力装置。
【請求項6】
前記割り当てられた音は音声である請求項1から5のいずれかに記載の入力装置。
【請求項7】
前記制御部は、それぞれの前記入力部の位置にランダムに音を割り当てる請求項1から6のいずれかに記載の入力装置。
【請求項8】
それぞれの前記入力部を介して入力される情報が数字である請求項1から7のいずれかに記載の入力装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれかに記載の入力装置と、
前記制御部に接続された第2の制御部と、
前記第2の制御部に接続された記憶部と、を有し、
前記記憶部はパスワードを記憶し、
前記入力部に入力された入力情報を前記第2の制御部に送り、
前記第2の制御部は、前記入力情報と前記パスワードとを比較し、前記入力情報と前記パスワードとが一致するかしないかを判定する電子機器。
【請求項10】
複数の入力部のそれぞれの位置から異なる音が発せられているように音を発するときに、前記異なる音同士の少なくとも一部を重ねて発し、
前記入力部からの入力があった場合、入力があった前記入力部に割り当てられた音に対応付けされた情報を入力情報とする入力方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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