説明

入退室管理装置、入退室管理方法、及び入退室管理プログラム

【課題】 低コストで出席管理を行うことができ、また、不正に他人の出席登録を行う不正行為を抑制することができるようにすることを目的とする。
【解決手段】 出席予定者からICカードが提示されると、カードリーダ20は、カード読取部22によってICカードからIDmを読み取り、読み取ったIDmを出席管理用PC10に送信する。出席管理用PC10は、IDmを受信し、出席予定者を認証すると、顔写真データを含む出席予定者識別情報を抽出し、出席予定者識別画面をデータ表示部16に画面表示する。そして、出席管理用PC10のデータ登録部14は、出席登録処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ICチップが格納されたICカードなどの携帯性を有する携帯情報媒体毎に一意に定められている情報媒体識別情報にもとづく認証処理により入退室予定者を認証することで入退室管理を行う入退室管理装置、入退室管理方法及び入退室管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、大学や受験予備校などの出欠管理を行うために、出欠確認用の磁気カードを用いたシステムが利用されている。このシステムでは、各生徒に出欠確認用の磁気カードをあらかじめ配布しておき、教室への入退室時に、生徒が持参した磁気カードに記録された学籍番号をカードリーダによって読み取ることで、授業の出席登録を行い出席状況が管理されている。
【0003】
一方、近年、非接触型ICチップを搭載したICカード(以下、「非接触カード」という。)が急速に普及しており、例えば、Suica(登録商標)と呼ばれる鉄道乗車定期券や電子マネー等として用いられる多機能カードなどとして利用されている。
【0004】
上記の非接触カードには、それぞれ製品関連識別番号(IDm)が付与されている。この製品関連識別番号が非接触型ICチップ毎に一意に定められていることに着目し、製品関連識別番号を認証鍵として利用することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2004−54305号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した従来の出欠確認システムでは、出欠確認用の磁気カードを大学や受験予備校側で作成し、生徒全員に配布しなければならないため、導入コストが高くなってしまうという問題があった。
【0007】
また、従来の出欠確認システムでは、学籍番号のみによって出席登録が行われていたので、磁気カードを貸し借りすることで、他人であっても容易に出席登録を行うことが可能であるため、いわゆる代返と同等の行為が簡単にできてしまうという問題があった。
【0008】
なお、上述したように、製品関連識別番号を認証鍵として利用することが提案されているが、製品関連識別番号のみによって本人確認を行うため、ICカードの貸し借りによって、他人であっても容易に認証鍵として使用することができてしまう。
【0009】
本発明は、上述した問題を解消し、低コストで出席管理を行うことができ、また、不正に他人の出席登録を行う不正行為を抑制することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の入退室管理装置は、携帯情報媒体(例えば、非接触型ICカード(ICチップ)、接触型ICカード(ICチップ)、磁気カード、バーコードが表示されたカードなど)毎に一意に定められている情報媒体識別情報(例えば製品関連識別番号)にもとづく認証処理により入退室予定者を認証することで入室管理及び退室管理(例えば、企業における出退勤管理、学校における出席管理又は退席管理、会場における入出場管理など)のいずれかを行う入退室管理装置(例えば出席管理システム100,200)であって、情報媒体識別情報と、入退室予定者を識別するための入退室予定者識別情報(例えば顔写真データ)とが対応付けされた入退室予定者情報(例えば出席管理用データ)を記憶する入退室予定者情報記憶手段(例えば出席管理データDB17)と、入退室予定者によって提示された携帯情報媒体から情報媒体識別情報を読み取る情報媒体識別情報読取手段(例えばカードリーダ20)と、情報媒体識別情報読取手段によって読み取られた情報媒体識別情報にもとづく認証処理を行う認証処理手段(例えば認証処理部12)と、認証処理手段によって入退室予定者が認証されたことに応じて、情報媒体識別情報読取手段によって読み取られた情報媒体識別情報に対応付けされている入退室予定者識別情報を入退室予定者情報記憶手段から読み出す入退室予定者識別情報読出手段(例えば、予定者識別情報抽出部13)と、入退室予定者識別情報読出手段によって読み出された入退室予定者識別情報を報知する入退室予定者識別情報報知手段(例えばデータ表示部16)と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
認証処理手段が、情報媒体識別情報読取手段によって読み取られた情報媒体識別情報が入退室予定者情報記憶手段に記憶されており、かつ、当該情報媒体識別情報が読み取られた携帯情報媒体を提示した入退室予定者が入退室許容者であったときに、入退室予定者を認証する(例えばステップS202)ように構成されていてもよい。
【0012】
入退室予定者識別情報は、入退室予定者の顔写真を示す顔データ(例えば図2に示す顔写真データ)、入退室予定者を一意に定める入退室者番号(例えば図2に示す学籍番号)、入退室予定者の氏名(例えば図2に示す氏名)のうち少なくとも1つを含むように構成されていてもよい。
【0013】
入退室予定者識別情報報知手段が、入退室予定者識別情報を画面表示する(例えばステップS204にて図4(B)の画面を表示する)ように構成されていてもよい。
【0014】
入退室予定者情報を受け付ける入退室予定者情報受付手段(例えば出席管理用PC10)と、入退室予定者情報受付手段によって受け付けられた入退室予定者情報を入退室予定者情報記憶手段に登録する入退室予定者情報登録手段(例えばデータ登録部14)とを備えていてもよい。
【0015】
入退室状況を記憶する入退室情報記憶手段(例えば、出席管理データDB17における出欠情報を記憶する記憶領域)と、認証処理手段によって認証された入退室予定者を、入退室者として入退室情報記憶手段に登録する入退室登録手段(例えばデータ登録部14)と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、入室管理及び退出管理を行う入退出管理装置であって、情報媒体識別情報読取手段によって情報媒体識別情報が読み取られた携帯情報媒体を提示した入退室予定者が入室予定者か退室予定者を識別する入退出予定者識別手段をさらに備え、入退室登録手段は、入退出予定者識別手段による識別に基づいて入室者又は退室者として入退室情報記憶手段に登録するよう構成しても良い。
【0017】
入退出予定者識別手段は、情報媒体識別情報読取手段によって情報媒体識別情報が読み取られる時刻に基づいて、入室予定者か退室予定者の識別を行うかを決定しても良く、また入退出予定者識別手段は、情報媒体識別情報読取手段によって情報媒体識別情報が読み取られた携帯情報媒体を提示した入退室予定者が入室者として入退室情報記憶手段に登録されていたときに、退室予定者を識別しても良い。
【0018】
前記入退室予定者情報記憶手段は、前記情報媒体識別情報と対応付けて前記入退室予定者の連絡先に関する情報をさらに記憶し、前記情報媒体識別情報読取手段によって情報媒体識別情報が読み取られると、前記入退室予定者情報記憶手段にその読み取られた情報媒体識別情報に対応付けられて記憶されている入退室予定者の連絡先に連絡を行う入退室予定者連絡手段をさらに備えていることが好ましい。このように構成することにより、例えば入退室予定者の連絡先として、入退室予定者の保護者の携帯電話のメールアドレスなどを記憶させておくことにより、児童が学校や学習塾に入退室した時刻などを保護者に伝えることができる。
【0019】
携帯情報媒体は、例えば、接触式または非接触式のICチップが格納されたICカード、接触式または非接触式のICチップが格納された携帯情報端末(例えば携帯電話端末)、磁気カード、またはバーコードが表記されたカードであり、特に非接触式のICチップが格納されたICカードや非接触式のICチップが格納された携帯情報端末(例えば携帯電話端末)が好ましい。
【0020】
また、本発明の入退室管理方法は、携帯情報媒体毎に一意に定められている情報媒体識別情報にもとづく認証処理により入退室予定者を認証することで入室管理及び退室管理のいずれかを行う入退室管理方法であって、入退室予定者によって提示された携帯情報媒体から読み取られた情報媒体識別情報にもとづく認証処理を行い(例えばステップS202)、入退室予定者が認証されたことに応じて、情報媒体識別情報と入退室予定者を識別するための入退室予定者識別情報とが対応付けされた入退室予定者情報を記憶する入退室予定者情報記憶手段から、読み取った情報媒体識別情報に対応付けされている入退室予定者識別情報を読み出し(例えばステップS203)、読み出した入退室予定者識別情報を報知する(例えばステップS204)ことを特徴とする。
【0021】
さらに、本発明の入退室管理プログラムは、携帯情報媒体毎に一意に定められている情報媒体識別情報にもとづく認証処理により入退室予定者を認証することで入室管理及び退室管理のいずれかを行わせるための入退室管理プログラムであって、コンピュータ(例えば、出席管理システム100,200、出願管理用PC10)に、入退室予定者によって提示された携帯情報媒体から読み取られた情報媒体識別情報にもとづく認証処理を行うステップ(例えばステップS202)と、入退室予定者が認証されたことに応じて、情報媒体識別情報と入退室予定者を識別するための入退室予定者識別情報とが対応付けされた入退室予定者情報を記憶する入退室予定者情報記憶手段から、読み取った情報媒体識別情報に対応付けされている入退室予定者識別情報を読み出すステップ(例えばステップS203)と、読み出した入退室予定者識別情報を報知するステップ(例えばステップS204)とを実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、低コストで出席管理を行うことができ、また、不正に他人の出席登録を行う不正行為を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態における出席管理システム100の構成例を示すブロック図である。
【0024】
図1に示すように、出席管理システム100は、出席管理用PC10と、カードリーダ20と、講師用PC30とを含む。出席管理用PC10とカードリーダ20とは、例えばUSBなどの通信ケーブルによって接続されている。なお、図1には、ICカード40も示されている。図1では、出席管理用PC10に講師用PC30が1つ接続されているが、講師用PCはいくつ接続されていてもよく、出席管理用PC10と講師用PCは、例えば有線又は無線LANによって接続されている。
【0025】
本例では、図1に示すように、出席管理用PC10およびカードリーダ20は、それぞれ教室Aに設置されているものとする。また、講師用PC30は、例えば講師室に設置されているものとする。
【0026】
なお、出席管理用PC10の他に出席管理用サーバを設けて、後述する出席管理データDB17などをこの出席管理用サーバ内に設置しても良い。この場合、出席管理用PC10と講師用PC30は、出席管理用サーバを介して接続するものとし、また複数の教室毎に出席管理用PC10を設ける場合にいずれもこの出席管理用サーバに出席管理データDB17を設置することにより、出席管理データを集中管理することができる。
【0027】
出席管理用PC10は、例えばパーソナルコンピュータなどの情報処理装置によって構成され、本システム100の管理者(例えば大学、予備校など)によって管理される。
【0028】
出席管理用PC10は、カードリーダ20などの他の機器との間でデータの送受を行うデータ通信部11と、出席予定者や退席予定者の認識処理を行う認識処理部12と、出席予定者や退席予定者を識別可能な予定者識別情報を抽出する予定者識別情報抽出部13と、後述する出席管理用データなどの登録処理を行うデータ登録部14と、後述する科目別出席表を作成する処理を実行する科目別出席表作成部15と、各種のデータを表示するデータ表示部16と、出席管理データDB17と、出席管理用PC10における各種の処理の実行に用いられる制御プログラムを格納する制御プログラムデータDB18とを含む。
【0029】
出席管理データDB17は、例えばデータベース装置などの記憶媒体によって構成され、出席管理用データなどの各種の情報を格納する。
【0030】
制御プログラムデータDB18に格納される制御プログラムには、出席受付処理の実行に用いられる出席受付プログラム18aと、退席受付処理の実行に用いられる退席受付プログラム18bとを含む。
【0031】
カードリーダ20は、出席予定者の出席登録処理を受け付けるためのカード情報読取装置であって、出席管理用PC10との間でデータの送受を行うデータ通信部21と、ICチップに記憶されたデータを読み取るデータ読取部22とを含む。
【0032】
カードリーダ20としては、具体的には、例えば「パソリ」(製品番号:RC−S490B、ソニー株式会社製)などの市販されている非接触IC型カードリーダ/ライタが用いられる。
【0033】
講師用PC30は、例えばパーソナルコンピュータなどの情報処理装置によって構成され、教室Aなどにおいて実施される授業を担当する講師によって管理される。
【0034】
ICカード40は、一般に販売、貸与あるいは配布されている非接触型ICカードであり、図示はしないが、データの送受を行う送受信部、ICカード40内の各部を制御する制御部、各種情報を記憶するメモリなどを含むICチップが搭載されている。ICチップ内のメモリには、少なくともIDm(製品関連識別番号)などの各種の情報が格納されている。IDmは、メモリにおける書換不能な領域に格納される。
【0035】
図2は、出席管理データDB17における記憶情報の格納状態の例を示す説明図である。図2に示すように、出席管理データDB17の記憶情報には、出席管理用データ17aと、カリキュラム情報17bと、カードリーダ情報17cとが含まれる。
【0036】
出席管理用データ17aは、実施される授業の少なくとも1つに出席することが許容されている人物(例えば、本システム100が大学で利用される場合にはその大学の生徒、本システム100が予備校で利用される場合にはその予備校に登録されている生徒)に関する人物情報が、各人物毎に作成された情報を意味する。
【0037】
人物情報は、図2に示すように、本例では、該当する人物が所有しているICカードのIDm(製品関連識別番号)と、その人物の顔写真を示す顔写真データと、その人物の学籍番号と、その人物の氏名と、その人物についての出欠情報とが対応付けされた情報とされている。
【0038】
「顔写真データ」は、所定のファイル形式(例えばJPEGなど)にて作成された人物の顔画像を示す画像データである。「学籍番号」は、大学や予備校などから付与されている該当人物を識別するための識別番号を意味する。
【0039】
「出欠情報」は、該当人物の現在までの各授業への出欠状況を示す情報を意味する。具体的には、「出欠情報」は、現在までに実施された各授業毎の出席・遅刻・早退・欠席の別、出席(入室)時刻、退席(退室)時刻の他、各科目毎の出席率などの出欠に関する各種の情報が含まれる。なお、出席・遅刻・早退・欠席の別は、例えば、出席(入室)時刻と、退席(退室)時刻と、授業予定時間とによって決定される。ただし、授業が終了予定時刻よりも早く終ることなどが想定されるため、担当講師が、実際の授業開始時刻や授業終了時刻を出席管理用PC10に登録するようにし、その登録情報にもとづいて出席・遅刻・早退・欠席の別が決定されるようにしてもよい。
【0040】
カリキュラム情報17bは、授業の実施予定を示す情報であって、各授業の科目名、授業が実施される教室、担当講師、授業時間、授業に出席予定の生徒(出席することが許容されている生徒)を示す出席予定者情報(例えば学籍番号など)などの各種の情報が含まれる。
【0041】
カードリーダ情報17cは、カードリーダ20の設置場所を示す情報が含まれる。具体的には、カードリーダ情報17cとして、例えば、カードリーダ20を示す装置番号と、教室Aを示す教室番号とが対応付けされて登録される。
【0042】
出席管理用データ17a、カリキュラム情報17b、およびカードリーダ情報17cは、例えばシステム管理者によって、あらかじめ出席管理データDB17に登録される。なお、出席管理用データ17aの一部(例えば、IDmと顔写真データ)については、生徒自身がそれぞれ登録するようにしてもよい。
【0043】
ここで、出席管理用データ17aの一部として、IDmと顔写真データを生徒自身が登録する際の処理の例について説明する。なお、ここでは、例えばシステム管理者によって、学籍番号などのIDmと顔写真データ以外のデータは、あらかじめ出席管理データDB17に登録されているものとする。
【0044】
先ず、生徒は、カメラ機能付き携帯電話端末にて自己の顔写真を撮影する。そして、そのカメラ機能付き携帯電話端末を用いて、自己が所有するICカードのIDmを本文に記載するとともにタイトルに学籍番号を記載した電子メールを作成するとともに、その電子メールに顔写真データを添付して、出席管理用PC10が指定する所定の電子メールアドレス(IDmおよび顔写真データの登録受付用のアドレス)宛てに送信する。
【0045】

出席管理用PC10は、所定の電子メールアドレスにて電子メールを受信すると、受信した電子メールのタイトルに記載されている学籍番号の生徒からの登録依頼であると認識するとともに、本文に記載されている文字列データをその生徒が所有するICカードのIDmと認識し、さらにその電子メールに添付されている顔写真データをその生徒の顔が撮影された写真のデータであると認識する。そして、出席管理用PC10のデータ登録部14は、登録依頼をした生徒の学籍番号に対応付けして、IDmと顔写真データとを出席管理用データ17aとして登録する。
【0046】
上記のようにして、生徒側の操作によってIDmや顔写真データが登録されるようにしてもよい。なお、カメラ機能付き携帯電話端末でなく、ディジタルカメラとパーソナルコンピュータとを用いて同様にIDmおよび顔写真データを登録するようにしてもよい。
【0047】
また、上記の例では、自己が所有するICカードのIDmを本文に記載することで顔写真データとIDmとを対応付けするようにしていたが、携帯電話端末にて写真データを送信するときに、その携帯電話端末に格納されているICチップの識別番号(例えばIDm)が自動的に対応付けされ、写真データとともに識別番号が送信されるようにしてもよい。このような処理は、例えば携帯電話端末に搭載された制御プログラムによって実現するようにすればよい。
【0048】
さらに、携帯電話端末に搭載されるUIM(User Identity Module)と呼ばれる着脱可能なICカードを利用してIDmや顔写真データなどの情報を出席管理用PC10に登録するようにしてもよい。すなわち、例えば、IDmや顔写真データなどの登録しようとする情報をUIMに入力したあと、UIMを携帯電話端末から取り外して出席管理用PC10に装着し、IDmや顔写真データなどの情報を出席管理用PC10に入力するようにすればよい。
【0049】
次に、本例の出席管理システム100の動作について説明する。
図3は、本例の出席管理システム100における出席受付処理の例を示すフローチャートである。出席管理用PC10は、制御プログラムデータDB18に格納されている出席受付プログラム18aに従って、出席受付処理における各処理(ここではステップS201〜S206)を実行する。ここでは、教室Aで実施される授業の出席予定者である生徒Sが、非接触型カードであるICカードXを提示して出席登録処理を行ったときを例に説明する。
【0050】
出席管理用PC10は、出席登録処理依頼待ち状態であるときは、例えば図4(A)に示すように、「カードを読取部にタッチしてください。」のような出席登録処理依頼待ち画面をデータ表示部16に表示する。なお、出席登録処理依頼待ち画面に使用する表現としては、例えば「カードを読取部にかざしてください。」などの他の表現が考えられる。
【0051】
出席登録処理依頼待ち状態において、生徒SがICカードXをカード読取部22に近づける(例えば、ICカードXを数cm程度まで近づけてかざす)と、カード読取部22は、ICカードXに搭載されているICチップに格納されているカード情報を読み取る(ステップS101)。すなわち、カード読取部22は、ICカードXの内蔵アンテナを介して無線によって送出されたカード情報を受信する。そして、カード読取部22が読み取ったカード情報が、データ通信部21によって、出席管理用PC10に送信される(ステップS102)。
【0052】
なお、本例では、例えば、教室Aで実施される授業が開始してから所定時間が経過する前までの時刻であれば、出席管理用PC10は、ICカードXを提示した者が「出席予定者である」と判断する。具体的には、例えば、授業の開始時刻の5分前から、授業の開始時刻から30分が経過するまでの間であれば、「出席予定者である」と判断するようにすればよい。この判断は、出席管理用PC10により、出席管理用PC10に内蔵されている時計が示す時刻情報と、カリキュラム情報17bとを用いて行うようにすればよい。
【0053】
本例では、ステップS101にてカード情報のうちのIDmを読み取り、読み取ったIDmをステップS102にて出席管理用PC10に送信する。
【0054】
出席管理用PC10は、データ通信部11によってカード情報としてのIDmを受信すると(ステップS201)、認識処理部12によって出席予定者を認証するための出席予定者認証処理を実行する(ステップS202)。
【0055】
認識処理部12は、出席予定者認証処理として、例えば、ステップS201にて受信したIDmが出席管理用データ17a内に登録されているか否かを確認する処理が実行される。そして、受信したIDmが出席管理用データ17a内に登録されていれば、ICカードXの所有者である生徒Sがシステム100を運用する学校(大学、予備校)の生徒であると認められるため、生徒Sを認証する。
【0056】
なお、認識処理部12が、出席予定者認証処理として、さらに、生徒Sが、出席予定している授業の受講資格があるか否かを確認する処理を行うようにしてもよい。この場合、認識処理部12は、カリキュラム情報17bにおける出席予定者情報(出席予定している授業の受講が許容されている生徒を示す例えば学籍番号)の中に、ステップS201にて受信したIDmに対応付けされている学籍番号があるか否かを確認するようにすればよい。そして、ステップS201にて受信したIDmに対応付けされている学籍番号が出席予定者情報の中にあった場合には、出席予定している授業の受講資格が生徒Sにあると判定され、生徒Sを認証するようにすればよい。
【0057】
ステップS202にて認証されなかった場合には、出席管理用PC10は、認証に失敗した旨をデータ表示部16に表示する。例えば、認証に失敗した旨を生徒Sに報知するための表示画面(例えば「認証に失敗しました」なる文字を含む画面)をデータ表示部16に表示する。
【0058】
ステップS202にて生徒Sが認証されると、出席管理用PC10の予定者識別情報抽出部13は、出席予定者を識別するための出席予定者識別情報を出席管理データDB17から抽出する出席予定者識別情報抽出処理を実行する(ステップS203)。
【0059】
「出席予定者識別情報」は、出席予定者を識別するための情報であって、認証された人物が確かに自分であることを生徒S自身が確認するための情報として用いられるとともに、認証された人物と出席予定者である生徒Sとが同一人物であるか否かを生徒Sの周囲にいる者が判定可能とするための情報としても用いられる。
【0060】
「出席予定者識別情報」は、本例では、顔写真データと、氏名と、学籍番号とによって構成されるものとする。すなわち、予定者識別情報抽出部13は、ステップS203にて、ステップS201にて受信されたIDmに対応付けされている顔写真データと、氏名と、学籍番号とを、出席管理データDB17から抽出する。
【0061】
なお、本例では、予定者識別情報抽出部13は、出席予定者識別情報の他、教室Aで実施される授業の概要を示す授業概要情報も抽出するものとする。授業概要情報は、例えば、実施される授業の科目名と、授業を実施する担当講師名とを含む。
【0062】
次いで、出席管理用PC10は、例えば図4(B)に示すように、予定者識別情報抽出部13によって抽出された出席予定者識別情報を報知するための出席予定者識別画面をデータ表示部16に画面表示する(ステップS204)。なお、図4(B)に示すように、出席予定者識別画面には、授業概要情報を報知するための表示領域と、出席を受け付ける旨を示す表示を行う表示領域とが設けられている。
【0063】
生徒Sは、出席予定者識別画面に表示された出席予定者識別情報を見ることで、自己が正常に認証されているか否かを確認するとともに、授業概要情報を見ることで自己が出席予定している授業であるか否かを確認する。
【0064】
出席予定者識別情報を報知すると、出席管理用PC10のデータ登録部14は、出席管理用データ17aにおける生徒Sについての出欠情報に、現在の時刻を該当授業科目の出席時刻として登録することで出席登録処理を行い(ステップS205)、例えば図4(C)に示すように、「出席の受付を完了しました。」などのような出席登録完了報知画面をデータ表示部16に表示する(ステップS206)。
【0065】
図5は、本例の出席管理システム100における退席受付処理の例を示すフローチャートである。出席管理用PC10は、制御プログラムデータDB18に格納されている退席受付プログラム18bに従って、出席受付処理における各処理(ここではステップS401〜S406)を実行する。ここでは、教室Aで実施されている授業に出席していた生徒Sが、その授業を終えて教室Aから出るときに、退席予定者として非接触型カードであるICカードXを提示して退席登録処理を行ったときを例に説明する。
【0066】
出席管理用PC10は、退席登録処理依頼待ち状態であるときは、例えば図6(A)に示すように、「カードを読取部にタッチしてください。」のような退席登録処理依頼待ち画面をデータ表示部16に表示する。なお、退席登録処理依頼待ち画面に使用する表現としては、例えば「カードを読取部にかざしてください。」などの他の表現が考えられる。
【0067】
なお、本例では、退席登録処理依頼待ち状態であるか、出席登録処理依頼待ち状態であるかを区別することなく、ICカードの提示にもとづく各種の処理が実行されているとき以外は、同様の登録処理依頼待ち画面(図4(A)に示した出席登録処理依頼待ち画面、図6(A)に示した退席登録処理依頼待ち画面)を表示する。
【0068】
退席登録処理依頼待ち状態において、生徒SがICカードXをカード読取部22に近づける(例えば、ICカードXを数cm程度まで近づけてかざす)と、カード読取部22は、ICカードXに搭載されているICチップに格納されているカード情報を読み取る(ステップS301)。すなわち、カード読取部22は、ICカードXの内蔵アンテナを介して無線によって送出されたカード情報を受信する。そして、カード読取部22が読み取ったカード情報が、データ通信部31によって、出席管理用PC10に送信される(ステップS302)。
【0069】
なお、本例では、例えば、教室Aで実施される授業が開始してから所定時間が経過した後の時刻であれば、出席管理用PC10は、ICカードXを提示した者が「退席予定者である」と判断する。具体的には、例えば、授業の終了予定時刻の10分前から、授業の終了時刻を5分経過するまでの間であれば、「退席予定者である」と判断するようにすればよい。この判断は、出席管理用PC10により、出席管理用PC10に内蔵されている時計が示す時刻情報と、カリキュラム情報17bとを用いて行うようにすればよい。
【0070】
本例では、ステップS301にてカード情報のうちのIDmを読み取り、読み取ったIDmをステップS302にて出席管理用PC10に送信する。
【0071】
出席管理用PC10は、データ通信部11によってカード情報としてのIDmを受信すると(ステップS401)、認識処理部12によって退席予定者を認証するための退席予定者認証処理を実行する(ステップS402)。
【0072】
認識処理部12は、退席予定者認証処理として、例えば、ステップS401にて受信したIDmが出席管理用データ17a内に登録されているか否かを確認する処理が実行される。そして、受信したIDmが出席管理用データ17a内に登録されていれば、ICカードXの所有者である生徒Sがシステム100を運用する学校(大学、予備校)の生徒であると認められるため、生徒Sを認証する。
【0073】
なお、認識処理部12が、退席予定者認証処理として、さらに、生徒Sが、退席予定している授業を受講していたか否かを確認する処理を行うようにしてもよい。この場合、認識処理部12は、カリキュラム情報17bにおける生徒Sについての出欠情報において、該当する授業の出席登録がなされていたか否かを確認するようにすればよい。そして、ステップS401にて受信したIDmに対応付けされている出欠情報において、該当する授業の出席登録がなされていた場合には、退席予定している授業を生徒Sが受講していたと判定し、生徒Sを認証するようにすればよい。
【0074】
ステップS402にて認証されなかった場合には、出席管理用PC10は、例えば、認証に失敗した旨を生徒Sに報知するための表示画面(例えば「認証に失敗しました」なる文字を含む画面)をデータ表示部16に表示する。
【0075】
ステップS402にて生徒Sが認証されると、出席管理用PC10の予定者識別情報抽出部13は、退席予定者を識別するための退席予定者識別情報を出席管理データDB17から抽出する退席予定者識別情報抽出処理を実行する(ステップS403)。
【0076】
「退席予定者識別情報」は、退席予定者を識別するための情報であって、認証された人物が確かに自分であることを生徒S自身が確認するための情報として用いられるとともに、認証された人物と退席予定者である生徒Sとが同一人物であるか否かを生徒Sの周囲にいる者が判定可能とするための情報としても用いられる。
【0077】
「退席予定者識別情報」は、上述した「出席予定者識別情報」と同様に、本例では、顔写真データと、氏名と、学籍番号とによって構成されるものとする。すなわち、予定者識別情報抽出部13は、ステップS403にて、ステップS401にて受信されたIDmに対応付けされている顔写真データと、氏名と、学籍番号とを、出席管理データDB17から抽出する。
【0078】
なお、本例では、予定者識別情報抽出部13は、退席予定者識別情報の他、教室Aで実施された授業の概要を示す授業概要情報も抽出するものとする。授業概要情報は、上述したように、例えば、実施される授業の科目名と、授業を実施する担当講師名とを含む。
【0079】
次いで、出席管理用PC10は、例えば図6(B)に示すように、予定者識別情報抽出部13によって抽出された退席予定者識別情報を報知するための退席予定者識別画面をデータ表示部16に画面表示する(ステップS404)。なお、図6(B)に示すように、退席予定者識別画面には、授業概要情報を報知するための表示領域と、生徒Sの退席を受け付ける旨を表示する表示領域とが設けられている。
【0080】
生徒Sは、出席予定者識別画面に表示された出席予定者識別情報を見ることで、自己が正常に認証されているか否かを確認するとともに、授業概要情報を見ることで自己が出席していて退席を予定している授業であるか否かを確認する。
【0081】
退席予定者識別情報を報知すると、出席管理用PC10のデータ登録部14は、出席管理用データ17aにおける生徒Sについての出欠情報に、現在の時刻を該当授業科目の退席時刻として登録することで退席登録処理を行い(ステップS405)、例えば図6(C)に示すように、「退席の受付を完了しました。」などのような退席登録完了報知画面をデータ表示部16に表示する(ステップS406)。
【0082】
次に、本例の出席管理システム100における出席管理用PC10が実行する科目別出席表提供処理について説明する。
【0083】
科目別出席表提供処理において、講師用PC30からの科目別出席表取得要求があると、出席管理用PC10における科目別出席表作成部15は、出席管理データDB17に格納されているカリキュラム情報と出欠情報とにもとづいて科目別出席表を作成する。
【0084】
科目別出席表取得要求は、例えば、授業科目を指定して行われる。すなわち、講師用PC30を管理する講師が、自己の担当する科目についての出席状況を知りたい場合に、その授業科目を指定して科目別出席表取得要求を行う。
【0085】
科目別出席表作成部15は、科目別出席表取得要求にて指定された授業科目を履修している生徒をカリキュラム情報を参照して特定し、その生徒についての該当科目に関わる出席状態を出欠情報を検索することで抽出する。そして、その抽出情報を用いて、科目別出席表を作成する。
【0086】
科目別出席表を作成すると、科目別出席表作成部15は、講師用PC30に作成した科目別出席表を送信する。そして、講師用PC30にて、受信した科目別出席表が表示される。例えば、講師用PC30が備える表示装置に科目別出席表が表示される。
【0087】
図7は、科目別出席表の例を示す説明図である。図7に示すように、科目別出席表には、科目名と、その科目の時間割と、各履修者を示す情報(学籍番号及び氏名)、各履修者の出席状況とが表示される。ここでは、出席状況として、各授業実施日における出席、欠席、遅刻、早退の別が表示される。なお、図7において「未」とあるのは、未だ授業が実施されていないことを示す。
【0088】
以上に説明したように、ICチップに格納されている製品関連識別番号(IDm)にもとづく認証を行うとともに、事前に登録された出席予定者識別情報の報知を行った上で出席登録を行う構成としたので、低コストで出席管理を行うことができるとともに、不正に他人の出席登録を行う不正行為を抑制することができる。
【0089】
すなわち、IDmが格納された広く普及されているICカードを利用して大学や予備校などの出席確認を行う構成としたので、出席管理のためのシステムを低コストで導入することができる。鉄道乗車定期券等として用いられるSuicaなどの多機能カードは、既に多くの生徒が所持していると考えられるため、大部分の生徒については、IDmが格納されたICカードを新たに入手させる必要がない。特に、大学や予備校に通う生徒は、鉄道を利用して通学している可能性が高いため、鉄道乗車定期券等として用いられるSuicaなどの多機能カードを所有している可能性は非常に高いと言える。よって、IDmが格納されたICカードを所持していない一部の生徒についてのみ、入手を要請するようにすればよい。IDmが格納されたICカードを入手させる際にも、そのようなICカードを作成して配布する必要はなく、例えばSuicaなどの多機能カードの入手を促すだけでよいため、大学や予備校側のコスト負担は小さい。
【0090】
また、出席登録の際に、出席予定者識別情報として、出席予定者の顔写真、氏名、学籍番号を報知する構成としているので、出席予定者の周囲の者がその出席予定者と認証を受けた者とが一致しているか否かを監視することができるようになる。このため、不正に他人の出席登録を行う不正行為を抑制することができる。
【0091】
特に、顔写真を表示するようにしているので、出席予定者と面識がない者や、出席予定者をあまりよく知らない者であっても、出席予定者と認証を受けた者とが一致しているか否かを容易に判定することができる。このため、周囲に他人がいるだけで、不正に他人の出席登録を行う不正行為を行うことが困難となり、不正行為を抑制することができるようになる。
【0092】
さらに、顔写真を表示するようにしているので、周囲に他人がいなくても、どこからか監視されているかもという心理が働き、不正に他人の出席登録を行うといった不正行為が抑制されることが期待できる。
【0093】
上記のように、IDmにもとづく認証を行うとともに、顔写真を表示することでなりすまし行為を防止するようにしているため、簡易なバイオメトリクスが実現されている。
【0094】
また、上記のように、IDmを利用した簡易な認証を行うとともに、出席登録の際に出席予定者の顔写真を報知する構成としているので、出席管理に必要な程度の信頼度を確保しつつ、低コストで出席管理システムを導入することができる。すなわち、信頼度の高いシステムを導入しようとすると、導入コストの負担が大きくなってしまう。しかし、出席管理については、金銭取引などが絡むものでないため、本人認証のための信頼度はある程度維持されていればよい。上述した実施の形態では、IDmを利用した簡易な認証を行うことにより導入コストや設備コストを抑えつつ、出席登録の際に出席予定者の顔写真を報知することで、本人認証の信頼度が極度に低下することを抑制するようにしている。
【0095】
また、上述したように、ICチップに格納されている製品関連識別番号(IDm)にもとづく認証を行うとともに、事前に登録された退席予定者識別情報の報知を行った上で退席登録を行う構成としたので、低コストで退席管理を行うことができるとともに、不正に他人の退席登録を行う不正行為を抑制することができる。すなわち、既に早退している他人になりすまし、その他人が授業の最後まで在席していたことにするような不正行為を抑制することができる。特に、退席時に担当講師が教室に在室していれば、退席登録の際に顔写真が表示されるので、不正に他人の退席登録を行う不正行為を行うことはより困難となり、不正行為の抑制効果が高められる。
【0096】
また、上述したように、授業科目名を指定するだけで、科目別出席表を容易に入手することができるため、履修者の修行の出席状況を容易に把握することができる。
【0097】
なお、上述した実施の形態では、「出席予定者識別情報」と「退席予定者識別情報」とのそれぞれが、顔写真データと、氏名と、学籍番号とによって構成されるようにしていたが、顔写真データ、氏名、学籍番号の一部によって「出席予定者識別情報」や「退席予定者識別情報」が構成されるようにしてもよい。
【0098】
また、上述した実施の形態では、「出席予定者識別情報」や「退席予定者識別情報」の報知を、画面表示によって行う構成としていたが、氏名や学籍番号については、音声による報知を行うようにしてもよい。
【0099】
また、上述した実施の形態では、出席登録と退席登録とをともに行う構成としていたが、出席登録のみを行い、退席登録は行わないようにしてもよい。
【0100】
また、上述した実施の形態では、出席登録や退席登録を行う構成としていたが、出席時の確認や退席時の確認を行い、出席登録や退席登録は行わないようにしてもよい。すなわち、上述したステップS205,S206の処理や、ステップS405,S406の処理は、行わないようにしてもよい。このように構成した場合であっても、出席している生徒が学校に在籍している者であるか、あるいは出席していて退席する生徒が学校に在籍している者であるかなどを確認するための出席管理を有効に行うことができる。この場合、出席管理用PC10とカードリーダが設置されている場所近辺において、ガードマンや学校関係者などによる監視を行うようにすれば、出席登録や退席登録を行わなくても、出席管理の有効性を高めることができる。
【0101】
また、上述した実施の形態では、出席予定者識別情報表示を行ったあと出席予定者の反応を待つことなく出席登録する構成としていたが、出席予定者識別情報表示を行ったあと、出席予定者からの出席決定依頼を待って出席登録するようにしてもよい。
【0102】
図8は、出席予定者からの出席決定依頼を待って出席登録する構成とした場合における出席受付処理の例を示すフローチャートである。
【0103】
出席受付処理において、出席管理システム100は、上述したステップS101,S102,ステップS201〜S204の処理を実行する。ただし、この例では、出席管理用PC10は、ステップS204にて、図9に示すような出席予定者識別情報を報知するための出席予定者識別画面をデータ表示部16に画面表示する。ここでは、図9に示すように、出席予定者識別画面には、出席予定者識別情報を報知するための表示領域と、授業概要情報を報知するための表示領域と、生徒Sからの出席の意思確認を受け付けるための確認ボタン61,62を表示する表示領域とが設けられている。
【0104】
生徒Sは、出席予定者識別画面に表示された出席予定者識別情報を見ることで、自己が正常に認証されているか否かを判定するとともに、授業概要情報を見ることで自己が出席予定している授業であるか否かを判定する。そして、生徒Sは、出席することに決定する場合にはその旨を意思表示するための確認ボタン61を押下し、出席しないことに決定する場合にはその旨を意思表示するための確認ボタン62を押下する。この場合、データ表示部16に備えられているタッチパネルによって、確認ボタン61または確認ボタン62の押下操作があったことを感知するようにすればよい。
【0105】
確認ボタン62が押下されたことを確認した場合には、出席管理用PC10は、例えば出席登録を行わない旨を示す非登録通知画面をデータ表示部16に画面表示し、出席登録処理を行うことなく処理を終了する。
【0106】
一方、確認ボタン61が押下されたことによる出席決定依頼を受け付けると(ステップS207)、出席管理用PC10のデータ登録部14は、出席登録処理を行う(ステップS205)。そして、出席管理用PC10は、出席登録完了報知画面をデータ表示部16に表示する(ステップS206)。
【0107】
上記のように、出席予定者からの出席決定依頼を待って出席登録を行う構成とすれば、出席予定者識別情報や授業概要情報を見ることで、自己が出席予定している授業でなかったことが分かった場合に出席登録処理を取りやめるなど、誤って出席登録処理を行った場合にその登録処理を取り下げることが可能となる。
【0108】
また、上述した実施の形態では、退席予定者識別情報表示を行ったあと退席予定者の反応を待つことなく退席登録する構成としていたが、退席予定者識別情報表示を行ったあと、退席予定者からの退席決定依頼を待って退席登録するようにしてもよい。
【0109】
図10は、退席予定者からの退席決定依頼を待って退席登録する構成とした場合における退席受付処理の例を示すフローチャートである。
【0110】
退席受付処理において、出席管理システム100は、上述したステップS301,S302,ステップS401〜S404の処理を実行する。ただし、この例では、出席管理用PC10は、ステップS204にて、図11に示すような退席予定者識別情報を報知するための退席予定者識別画面をデータ表示部16に画面表示する。ここでは、図11に示すように、退席予定者識別画面には、退席予定者識別情報を報知するための表示領域と、授業概要情報を報知するための表示領域と、生徒Sからの退席の意思確認を受け付けるための確認ボタン71,72を表示する表示領域とが設けられている。
【0111】
生徒Sは、退席予定者識別画面に表示された退席予定者識別情報を見ることで、自己が正常に認証されているか否かを判定するとともに、授業概要情報を見ることで自己が退席予定している授業であるか否かを判定する。そして、生徒Sは、退席することに決定する場合にはその旨を意思表示するための確認ボタン71を押下し、退席しないことに決定する場合にはその旨を意思表示するための確認ボタン72を押下する。この場合、データ表示部16に備えられているタッチパネルによって、確認ボタン71または確認ボタン72の押下操作があったことを感知するようにすればよい。
【0112】
確認ボタン72が押下されたことを確認した場合には、出席管理用PC10は、例えば退席登録を行わない旨を示す非登録通知画面をデータ表示部16に画面表示し、退席登録処理を行うことなく処理を終了する。
【0113】
一方、確認ボタン71が押下されたことによる退席決定依頼を受け付けると(ステップS407)、出席管理用PC10のデータ登録部14は、退席登録処理を行う(ステップS405)。そして、出席管理用PC10は、退席登録完了報知画面をデータ表示部16に表示する(ステップS406)。
【0114】
上記のように、退席予定者からの退席決定依頼を待って退席登録を行う構成とすれば、退席予定者識別情報や授業概要情報を見ることで、他人のICカードを取り違えて提示してしまった場合に退席処理登録を取りやめるなど、誤って退席処理登録を行った場合にその処理登録を取り下げることが可能となる。
【0115】
また、上述した実施の形態では、ICカードに搭載されたICチップに格納されている製品関連識別番号(IDm)を利用して認証処理を行う構成としていたが、非接触型ICカードとしての機能を有する携帯電話端末を用いる場合には、製品関連識別番号(IDm)に替えて、UTNと呼ばれる携帯電話端末の製造番号を利用して認証処理を行うようにしてもよい。すなわち、携帯電話端末に搭載されたICチップに格納されている携帯電話端末製造番号(UTN)を利用して認証処理を行うようにしてもよい。なお、ICチップに格納されている携帯電話端末製造番号(UTN)は、ICチップ毎に一意に定められた番号と見ることができる。
【0116】
また、製品関連識別番号(IDm)が格納されているICチップを携帯電話端末に搭載し、その携帯電話端末をカードリーダ20,30にかざすことで、上述した実施の形態と同様に処理するようにしてもよい。
【0117】
また、上述した実施の形態では、出席受付と退席受付の双方を行うカードリーダ20を備える構成としていたが、例えば図12に示すように、出席受付用のカードリーダと退席受付用のカードリーダとを別個に備える構成としてもよい。
【0118】
図12は、本発明の他の実施の形態における出席管理システム200の例を示すブロック図である。図12に示すように、出席管理システム200は、出席管理用PC10と、出席受付用カードリーダ20aと、退席受付用カードリーダ20bと、講師用PC30とを含む。
【0119】
出席受付用カードリーダ20aおよび退席受付用カードリーダ20bは、それぞれ、上述したカードリーダ20と同様の機能を備えている。このように構成すれば、出席管理用PC10は、ICカードを提示した者が出席予定者であるのか退席予定者であるのかを、出席受付用カードリーダ20aからのカード情報を受信したか退席受付用カードリーダ20bからのカード情報を受信したかによって、容易かつ確実に識別することができるようになる。
【0120】
なお、上述した実施の形態では、ICカードを提示した者が出席予定者であるのか退席予定者であるのかを、ICカードが提示された時間によって判断するようにしていたが、出席予定者であるのか退席予定者であるのかを生徒に事前に選択(例えば、タッチパネル上の選択操作)させたあと、カード情報の読取処理を行うことで判断するようにしてもよい。また、該当する授業時間中における1回目のICカードの提示(例えば出席登録されていなければ1回目と判定する)であるか、2回目のICカードの提示(例えば出席登録されていれば2回目と判定する)であるかによって、判断するようにしてもよい。
【0121】
また、上述した各実施の形態では、出席管理用PC10とカードリーダ20とが教室Aに設置される構成としたが、複数の教室にて実施される授業について出席管理を行う場合などにおいては、出席管理用PC10とカードリーダ20とが各教室を設置するとともに、さらに各教室に設置された出席管理用PC10を総括的に管理する管理サーバを設置するようにしてもよい。
【0122】
また、上述した実施の形態では、出席管理用PC10とカードリーダ20とが別体として構成されているが、出席管理用PC10とカードリーダ20とが一体構成(すなわち、出席管理用PC10にカードリーダ20が組み込まれた構成)された出席管理装置であってもよい。
【0123】
また、上述した実施の形態においては、本システム100,200を構成する各部は、本システム100,200に搭載された制御プログラム(例えば、出席受付プログラム18a、退席出席受付プログラム18b)によって上述した各種の処理を実行している。この制御プログラムは、ICチップ毎に一意に定められているチップ識別番号にもとづく認証処理により出席予定者を認証することで出席管理させるための出席管理プログラムであって、例えば、本システム100,200や本装置300に、出席予定者によって提示されたICチップに記憶されているチップ識別番号を読み取るステップと、読み取ったチップ識別番号にもとづく認証処理を行うステップと、出席予定者が認証されたことに応じて、チップ識別番号と出席予定者を識別するための出席予定者識別情報とが対応付けされた出席予定者情報を記憶する出席予定者情報記憶手段から、読み取ったチップ識別番号に対応付けされている出席予定者識別情報を読み出すステップと、読み出した出席予定者識別情報を報知するステップと、認証された出席予定者を、出席状況を記憶する出席情報記憶手段に出席者として登録するステップとを実行させるためのものである。
【0124】
また、上述した実施の形態では、本システム100,200を大学や予備校で利用することを想定して説明していたが、例えば高校や専門学校などの他の学校や、企業など、特定多数の人物の出席管理(出勤管理、入場管理などの他の入室管理を含む)を行う施設であれば、本システム100,200や本装置300を上述したと同様に利用することができる。
【0125】
また、上述した実施の形態では、本システム100,200を大学や予備校で利用することを想定し、出席や退席の管理を行う「出席管理」について説明したが、企業や組織における従業員の出勤や退勤の管理である出勤管理、各種会場の入場者や退場者を管理する入場管理などの他の入退室を管理する入室管理においても、同様に適用することができる。
【0126】
また、上述した実施の形態では、主として、非接触型ICチップ毎に一意に定められている識別番号を用いて出席管理を行うとして説明していたが、携帯情報媒体(携帯して用いられ少なくとも識別番号を含む情報が記憶もしくは表記されたカードや端末装置などの媒体)毎に一意に定められている識別番号であれば、非接触型ICチップに記憶された識別番号に限られず、接触型ICチップに記憶された識別番号、磁気カードに記憶された識別番号、携帯電話端末に記憶された識別番号、二次元バーコードなどのバーコードでカード表面上に表記された識別番号など、他の識別番号を用いるようにしてもよい。
【0127】
さらに、出席管理データDB17の出席管理用データ17aに、IDmなどと対応付けて出席予定者の連絡先、例えば出席予定者の保護者の携帯電話のメールアドレスをさらに記憶させ、ステップS201において、出席管理用PC10がカード情報としてIDmを受信し、ステップS202によって出席予定者が認証されると、出席管理用データ17aにそのIDmに対応付けられて記憶されている出席予定者の保護者のメールアドレスにその出席予定者が出席したことを伝えるメールをデータ通信部11を介して送信するように構成してもよい。このように構成することにより、例えば児童が学校や学習塾に入退室した時刻などを保護者に伝えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0128】
本発明によれば、大学や予備校などの各種学校における出席管理、企業における社員の出勤管理などに適用するのに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0129】
【図1】本発明の一実施の形態における出席管理システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】出席管理データDBにおける記憶情報の格納状態の例を示す説明図である。
【図3】出席管理システムにおける出席受付処理の例を示すフローチャートである。
【図4】出席受付処理での表示画面の遷移を示す画面遷移図である。
【図5】出席管理システムにおける退席受付処理の例を示すフローチャートである。
【図6】退席受付処理での表示画面の遷移を示す画面遷移図である。
【図7】科目別出席表の例を示す説明図である。
【図8】出席管理システムにおける出席受付処理の他の例を示すフローチャートである。
【図9】出席受付処理での表示画面の他の例を示す説明図である。
【図10】出席管理システムにおける退席受付処理の他の例を示すフローチャートである。
【図11】退席受付処理での表示画面の他の例を示す説明図である。
【図12】他の実施の形態における出席管理システムの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0130】
10 出席管理用PC
11 データ通信部
12 認識処理部
13 予定者識別情報抽出部
14 データ登録部
15 科目別出席表作成部
16 データ表示部
17 出席管理データDB
18 制御プログラムデータDB
20 カードリーダ
30 講師用PC
40 ICカード
100,200 出席管理システム


【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯情報媒体毎に一意に定められている情報媒体識別情報にもとづく認証処理により入退室予定者を認証することで入室管理及び退室管理の少なくともいずれかを行う入退室管理装置であって、
前記情報媒体識別情報と、入退室予定者を識別するための入退室予定者識別情報とが対応付けされた入退室予定者情報を記憶する入退室予定者情報記憶手段と、
入退室予定者によって提示された携帯情報媒体から情報媒体識別情報を読み取る情報媒体識別情報読取手段と、
前記情報媒体識別情報読取手段によって読み取られた前記情報媒体識別情報にもとづく認証処理を行う認証処理手段と、
前記認証処理手段によって入退室予定者が認証されたことに応じて、前記情報媒体識別情報読取手段によって読み取られた前記情報媒体識別情報に対応付けされている入退室予定者識別情報を前記入退室予定者情報記憶手段から読み出す入退室予定者識別情報読出手段と、
前記入退室予定者識別情報読出手段によって読み出された入退室予定者識別情報を報知する入退室予定者識別情報報知手段と、を備えた
ことを特徴とする入退室管理装置。
【請求項2】
認証処理手段は、情報媒体識別情報読取手段によって読み取られた情報媒体識別情報が入退室予定者情報記憶手段に記憶されており、かつ、当該情報媒体識別情報が読み取られた携帯情報媒体を提示した入退室予定者が入退室許容者であったときに、前記入退室予定者を認証する
請求項1記載の入退室管理装置。
【請求項3】
入退室予定者識別情報は、少なくとも入退室予定者の顔写真を示す顔データを含む
請求項1または請求項2記載の入退室管理装置。
【請求項4】
入退室予定者識別情報報知手段は、入退室予定者識別情報を画面表示する
請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の入退室管理装置。
【請求項5】
入退室予定者情報を受け付ける入退室予定者情報受付手段と、
前記入退室予定者情報受付手段によって受け付けられた前記入退室予定者情報を入退室予定者情報記憶手段に登録する入退室予定者情報登録手段とを備えた
請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の入退室管理装置。
【請求項6】
入退室状況を記憶する入退室情報記憶手段と、
認証処理手段によって認証された入退室予定者を、入退室者として前記入退室情報記憶手段に登録する入退室登録手段と、を備えた
請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の入退室管理装置。
【請求項7】
入室管理及び退出管理を行う入退出管理装置であって、
情報媒体識別情報読取手段によって情報媒体識別情報が読み取られた携帯情報媒体を提示した入退室予定者が入室予定者か退室予定者を識別する入退出予定者識別手段をさらに備え、
入退室登録手段は、入退出予定者識別手段による識別に基づいて入室者又は退室者として入退室情報記憶手段に登録する
請求項6記載の入退室管理装置。
【請求項8】
入退出予定者識別手段は、情報媒体識別情報読取手段によって情報媒体識別情報が読み取られる時刻に基づいて、入室予定者か退室予定者の識別を行うかを決定する
請求項7記載の入退室管理装置。
【請求項9】
入退出予定者識別手段は、情報媒体識別情報読取手段によって情報媒体識別情報が読み取られた携帯情報媒体を提示した入退室予定者が入室者として入退室情報記憶手段に登録されていたときに、退室予定者を識別する
請求項7記載の入退室管理装置。
【請求項10】
前記入退室予定者情報記憶手段は、前記情報媒体識別情報と対応付けて前記入退室予定者の連絡先に関する情報をさらに記憶し、
前記情報媒体識別情報読取手段によって情報媒体識別情報が読み取られると、前記入退室予定者情報記憶手段にその読み取られた情報媒体識別情報に対応付けられて記憶されている入退室予定者の連絡先に連絡を行う入退室予定者連絡手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載の入退室管理装置。
【請求項11】
携帯情報媒体は、接触式または非接触式のICチップが格納されたICカード、接触式または非接触式のICチップが格納された携帯情報端末、磁気カードまたはバーコードが表記されたカードである
請求項1から請求項10のうちいずれか1項に記載の入退室管理装置。
【請求項12】
携帯情報媒体毎に一意に定められている情報媒体識別情報にもとづく認証処理により入退室予定者を認証することで入室管理及び退室管理のいずれかを行う入退室管理方法であって、
入退室予定者によって提示された携帯情報媒体から読み取られた情報媒体識別情報にもとづく認証処理を行い、
入退室予定者が認証されたことに応じて、前記情報媒体識別情報と入退室予定者を識別するための入退室予定者識別情報とが対応付けされた入退室予定者情報を記憶する入退室予定者情報記憶手段から、読み取った前記情報媒体識別情報に対応付けされている入退室予定者識別情報を読み出し、
読み出した入退室予定者識別情報を報知する
ことを特徴とする入退室管理方法。
【請求項13】
携帯情報媒体から読み取られた情報媒体識別情報が入退室予定者情報記憶手段に記憶されており、かつ、当該情報媒体識別情報が読み取られた携帯情報媒体を提示した入退室予定者が入退室許容者であったときに、前記入退室予定者を認証する
請求項12記載の入退室管理方法。
【請求項14】
入退室予定者識別情報は、入退室予定者の顔写真を示す顔データ、前記入退室予定者を一意に定める入退室者番号、前記入退室予定者の氏名のうち少なくとも1つを含む
請求項12または請求項13記載の入退室管理方法。
【請求項15】
入退室予定者識別情報を画面表示することによって報知する
請求項12から請求項14のうちいずれか1項に記載の入退室管理方法。
【請求項16】
認証された入退室予定者を、入退室状況を記憶する入退室情報記憶手段に入退室者として登録する
請求項12から請求項15のうちいずれか1項に記載の入退室管理方法。
【請求項17】
携帯情報媒体毎に一意に定められている情報媒体識別情報にもとづく認証処理により入退室予定者を認証することで入室管理及び退室管理のいずれか行わせるための入退室管理プログラムであって、
コンピュータに、
入退室予定者によって提示された携帯情報媒体から読み取られた情報媒体識別情報にもとづく認証処理を行うステップと、
入退室予定者が認証されたことに応じて、前記情報媒体識別情報と入退室予定者を識別するための入退室予定者識別情報とが対応付けされた入退室予定者情報を記憶する入退室予定者情報記憶手段から、読み取った前記情報媒体識別情報に対応付けされている入退室予定者識別情報を読み出すステップと、
読み出した入退室予定者識別情報を報知するステップとを
実行させるための入退室管理プログラム。
【請求項18】
コンピュータに、
さらに、携帯情報媒体から読み取られた情報媒体識別情報が入退室予定者情報記憶手段に記憶されており、かつ、当該情報媒体識別情報が読み取られた携帯情報媒体を提示した入退室予定者が入退室許容者であったときに、前記入退室予定者を認証するステップを
実行させるための請求項17記載の入退室管理プログラム。
【請求項19】
入退室予定者識別情報は、入退室予定者の顔写真を示す顔データ、前記入退室予定者を一意に定める入退室者番号、前記入退室予定者の氏名のうち少なくとも1つを含む
請求項17または請求項18記載の入退室管理プログラム。
【請求項20】
コンピュータに、
さらに、入退室予定者識別情報を画面表示することによって報知するステップを
実行させるための請求項17から請求項19のうちいずれか1項に記載の入退室管理プログラム。
【請求項21】
コンピュータに、
さらに、認証された入退室予定者を、入退室状況を記憶する入退室情報記憶手段に入退室者として登録するステップを
実行させるための請求項17から請求項20のうちいずれか1項に記載の入退室管理プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−244254(P2006−244254A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−60767(P2005−60767)
【出願日】平成17年3月4日(2005.3.4)
【出願人】(592138019)株式会社ジェイアール東日本情報システム (6)
【Fターム(参考)】